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能登半島ツーリング(1日目)

 桜井駅0543発の奈良行き始発に乗車。列車時刻の検索はもっぱらスマホアプリの「乗換案内NEXT」を利用しているのですが、桜井→能登二宮間の始発(「青春18きっぷ」利用)で検索すると第一候補は桜井0552→0625王寺0629→0742京都0818→0950敦賀0953→1048福井1113→1242金沢1329→1448能登二宮となるのですが、能登二宮1448到着の条件で検索すると桜井0607→0640奈良0646→0742京都0818→0950敦賀0953→1048福井1113→1242金沢1329→1448能登二宮が第一候補となります、始発の場合は鵜呑みする余計に早く出発させられる事がありますので注意。ただ私の場合は確実に座れると云うか輪行袋の置き場所を確保できるとか、乗換の余裕とか階段の少ない経路とか優先させて考えますので、実際は次の様な時間で移動しています、桜井0543→0616奈良0622→0724京都0754→0820堅田0842→0950敦賀0953→1048福井1113→1242金沢1329→1448能登二宮、京都駅始発の近江舞子行きに乗り堅田で後から来る敦賀行きに乗り込んでいます、舞子まで行くとホームが変わってしまう場合あり。
 敦賀で北陸本線へ、北陸新幹線の金沢開業で3セク区間を含めてすっかり521系に置き換わっています。輪行袋を担いでいるとデッキが狭くて乗り降りが大変だった寝台電車の名残り「食パン電車419系」も今となっては懐かしいです。
 福井駅25分待ち、金沢駅47分待ちでようやく七尾行きへ乗車、金沢から七尾線の分岐する津幡まで3セクのIRいしかわ鉄道となったのですが「青春18きっぷ」でそのまま乗車可能です、但し東金沢、森本で途中下車をすると別料金を取られます。七尾線では411系451系の末裔が健在、半自動ドアなので不自由この上ないのです、昔の交直流急行色なら許してあげるんだけど。しかし2022年には北陸新幹線敦賀延伸ですかぁ「18きっぷ」で北陸へ向えるのも残り僅か。
 今日の予定は鹿島郡で未収の2つの道路元標他を巡ってから羽咋市街へ向います。徳田駅で降りるか良川駅で降りるかここ能登二宮駅降りるか悩んだのですが、一応無人駅ですが広いスペースに自販機、清潔なトイレと大正解だった様です、お陰で手間のかかるヘッド抜き輪行作業もスムーズに。ただ線路の北側へ出るには地下通路を推さなくてならなかっただけが。
 最初はリアのサイド枠を付けたまま輪行するつもりだったのですが、やはり大きくなるので外して括りつけてきました、ならば最初から別送しておくべきだったと。
 なお本来のヘッド抜き輪行の場合はもっとフレームの中央近くにホイールがこなけらばならないのですが、今回はエンドどパニア台の後ろと両輪で支える様にしています、それとうちasuka号はサブブレーキ(エイドレバー)が付いているために抜いたハンドルが思うようにならないので、この様な形になっています、それでも最近のロードやクロスの人達のなんちゃって輪行よりはかなりコンパクトになっています、但し重さだけはどうにもなりません。
 ところで私が到着してから一向に列車がこないので怪訝に思っていたのですが、どうもIRいしかわ鉄道で架線故障とかで停まってしまっている様です、1本後ならエラい目に遭っていた処です。しかし15時を回ったと云うのに何という暑さ。
 県道18号を北へ7キロ程走って高階小学校裏に残る鹿島郡高階村道路元標、ここで1,060基目となるのですが、2014年8月に淡路島で1,000基を超えたもののその後はなかなか捗りません、今回のツーリングでは20基を予定しているのですが。
 今回のツーリングのもう一つのテーマ「いしかわ里山里海サイクリングルート」のモバイルスタンプラリー、今年は4月から始まっていたそうなのですが、いまから11月までに68基をクリアするのは難しいのですが、オールクリア賞以外のプレゼント抽選資格位は押さえ様かと。68基の中には一般には馴染みの薄い様な施設もあるので心配していたのですが、道路に面した箇所に大きな案内看板が設置してあって、ポイントを見つけるのは難しくなさそうです。「ツールド紀伊」や「なるくる」のスタンプラリーの時はスマホのGPSでの座標を利用していたのですが、「いしかわ~」では看板に貼り付けられているQRコードを読み込ませる様になっています。結局この日は「ふるさと創修館」「道の駅織姫の里なかのと」「コスモアイル羽咋」と3ヶ所回る事に。
 羽咋市街へ向う途中で鹿島郡久江村道路元標へ。ところで道路元標は大正11年の内務省令で様式が定められているのですが、都道府県や地域によって内務省令と異なるものがあります、石川県のものは天頂部の4辺が丸く、正面?に「道路元標」、側面に「○○村」と陰刻されているのが特長ですが、個人的にはあまり好きな様式ではありません。
 1802羽咋駅の裏側(東側)まで戻ってきました。別送の荷物をヤマト運輸の石川羽咋宅急便センターまで引き取りに行かないといけないのですが、近くまで羽咋健民自転車道が続いているので、信号もない事ですので利用する事に、この自転車道は昭和47年に廃止された北陸鉄道能登線の廃線跡なのです。
 荷物を受け取りサイドバッグを取り付けます、これが結構な作業、当初の予定で19日に来ていれば、早くても羽咋駅着が1807、それから輪行支度を解いてスタートですから少々大変だったかも。輪行袋は帰りまで余計な荷物ですので、運賃が勿体無いと云えば勿体無いですが、帰りに利用する珠洲市のクロネコヤマトに送っておく事にします。
 楽天トラベルで予約しておいた市内の安ビジホへ、3,900円也。ただ羽咋市は駅前や中心部にコンビニやファーストフードの店がないのが不便。本日の走行39.0キロ、さて明日からが本番です。

プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目(総括)

能登半島ツーリング(プロローグ)

 前回に続いて7/21~22に参加を予定していた「第2回しまなみキャンプライド」、むらまさ君を始め今治「シクロの家」の皆さんと久しぶりにお逢いできる事も愉しみにしていたのですが。先日の西日本豪雨により「しまなみ海道」の道路状況やキャンプ地となる弓削島の断水と、相当の影響がでていて、20日にはどうにか目処がつくと云う事で、予定通り開催はされる事にはなったのですが、帰りに予定していた「とびしま海道」と呉線の不通に加えて、四国側も予讃線の一部が不通になって特急が運休、同じく参加を予定していたskuram氏一行も22日中に帰る目処がたたないと云う事に。私も不通区間のバス代行では輪行には不自由な状況に、まずは別送する荷物が確実に届くかも不安があり、今回は残念ながらキャンセルする事にしました。ただ折角確保した休みと「青春18きっぷ」、さてどうしようかと考えた末、矛先を変えて北陸石川県は能登半島へ宿利用も含めて5泊6日のキャンプツーリングに向かう事にしたのです。
 ところで七尾辺りまでは2008年と2011年に行っているのですが、いわゆる奥能登へは2001年6月以来の17年ぶり、その時はデビューしたばかりのasuka号を駆って金沢スタート、宿利用の2泊3日、時計回りに406キロ(155.5キロ~輪島(泊)~103.0キロ~宇出津(泊)~147.5キロ~金沢駅)を走ったのでした。写真は2001年当時、能登島大橋をバックに黄色塗装時代のasuka号、リア2サイド支度ですが全く野営は想定していない荷物でした。
 今回は4サイドキャンプ装備で宿利用も含め5泊6日の予定、前回同様海岸沿いに時計回り、立ち寄りたいポイントは皆月と木浦、テーマは18基の未踏の道路元標、なにしろ2001年当時はまだ道路元標フリークではなかったので珠洲郡と鳳至郡(現在の鳳珠郡)は全く手付かずなのです。加えて昨年から始まったらしい「いしかわ里山里海サイクリングルート」のモバイルスタンプラリー、県下に68ヶ所のポイントが設定されています、ただ今年の開催期間中にクリアするのはとても無理なので、予定コース最寄りのポイントを幾つか回る程度のつもりで、日程は…
7/19(木)移動日 ~七尾線羽咋駅まで「18きっぷ」輪行して、別送の荷物を受け取って羽咋市内のビジホ泊。
7/20(金) 西海岸を北上し外浦海岸の皆月のキャンプ場。(約70キロ)
7/21(土) 輪島、白米千枚田を経て木浦野営場。(約66キロ)
7/22(日) 道路元標の加減で禄剛崎はパスするかも知れませんが、内浦海岸側へ、夜はゲリキャンかも。
7/23/(月)能登島を経て和倉温泉へ、サイドバッグ等の荷物はゆうパックか宅急便にして、宿泊。(2日約で113キロ)
7/24(火) 和倉温泉または七尾から「18きっぷ」輪行で帰途に就く予定です。
 キャンプ機材他を押し込んだサイドバッグ4つを宅急便で別送するのですが、ヤマト運輸の営業所などで販売している段ボール箱(クロネコボックス14)にうちのサイドバッグ4つがすっぽりと収まるのです、実際のところは詰めたサイドバッグ3つに1つを畳んで「自撮り」用の三脚やリア用のサイド枠を詰め込んでいます。なおリアのサイド枠は付けたままにしておけば、エンド保護にもなるのですが、やはり輪行はコンパクトにする事が肝要です。羽咋の営業所止めで17日には発送を済ませ、asuka号を輪行袋に入れ準備は完了、19日朝の出発を待つばかりだったのですが… 

 前夜になって、明日は19日、よくよく考えると「18きっぷ」夏のシーズンの利用期間は7/20から9/10、当初の「しまなみ」案では往路は東予港へのフェリーだったの大阪南港19日夜出航、そのつもりで休みを段取りしていたのが災いに、気が付かなかったら今朝駅で大恥をさらす事だったのです。
 6,000円近く払って普通のきっぷで行く手もありますが、だったらもう少し走り易い季節に行きますよね。ただ20日出発なら始発からのスタートで現地には明るい内に到着が可能、ならば鹿島郡の未収の道路元標2基を回る時間もあります、ただ24日の夜には予定がありますのでる4泊5日への短縮は致し方ないかと。

7/20(金)移動日 ~七尾線能登二宮駅まで「18きっぷ」輪行、鹿島郡久江村道路元標他を回り、別送の荷物を受け取って羽咋市内のビジホ泊。
7/21(土) 西海岸を北上し外浦海岸の皆月のキャンプ場。(約70キロ)
7/22(日) 輪島、白米千枚田を経て木浦野営場。(約66キロ)
7/23(月) 禄剛崎はパスして内浦海岸側へ、珠洲市のヤマト運輸営業所でサイドバッグ分の荷物を宅急便にし身軽になって七尾へ、七尾泊。
7/24(火) 七尾駅始発で「18きっぷ」輪行で帰途に。

 しかし心配なのは連日の猛暑、標高の低い海岸線ルート、アップダウンも結構ある、以前は苦労した記憶はないが、6月上旬の梅雨入り前、ざっと300キロ、果たして走れるのだろうか…

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走れるうちに… 伊賀上野の手前まで

道の駅「宇陀路室生」

 相変わらずなかなか走る時間の取れない日が続いていますが、今週にも梅雨入りとか。キャンプ装備を解いて身軽になったasuka号、今日は早駆けで距離を稼ごうと朝4時過ぎに桜井を出発し上街道を北へ、5時半には奈良市街へ。

 少年刑務所跡の前を通って奈良阪を越え京都府へ、大仏線跡に沿って鹿背山を越えて加茂へ。しかし清々しい空気の気持ちの良い朝です。



 恭仁(くに)大橋で木津川を渡ります。最初は昨年春の「NLC4’season 春のサイクリング+」の時の様に信楽まで走り御斉(おとぎ)峠で伊賀上野へ下ろうかとも考えていたのですが、今一つ乗らないと云うか調子が出ないので、日曜だから大型車も少ないだろうとR163を東へ向う事に。大型車は少ないのですが、行楽地に向うだろう車が結構飛ばすのですよね。
 先週も来たのですが笠置へ、対岸に見えるキャンプ場、賑わってますね。
 木津川に架かる2つの沈下橋、笠置町有市と飛鳥路の間に架かるその名も「潜没橋」(写真左)、南山城村南大河原の「恋路橋」(写真右)、対岸に恋志谷神社があるのが名前の由来とか。「恋志橋」前後は自転車通行不可のバイパスが供用されていて車が少なく快適です。「潜没橋」の方は以前に「自撮り」もしているのですが、「恋路橋」は鮎つりや川遊びの人がいない草も伸びていない季節に狙ってみようかと。
 R163と離れ関西本線月ヶ瀬口駅の下をくぐります。今は奈良市となった山辺郡月ヶ瀬村ですが、ここは京都府相楽郡南山城村になります。数キロ離れた隣県の名前を取ったのも、月ヶ瀬梅林の知名度なんでしょうかね。
 関西本線と並行するR163の旧道と思しき道を行きます。ここには「従是東伊賀国」と記されて石柱があります、たださらに南側に並行して本来の大和街道があり、この石標はそちらから移設されたもので、現在そちらには「従是西山城国」の石標と並んで「従是東伊賀国」のレプリカが建っています。この道を訪れたのは何年ぶりでしょうか、かなり舗装が痛んでいて県境から東は車両通行止となっています。
 島ヶ原駅、関西鉄道時代のレトロな駅舎が残っています。付近は正月堂とか見処も幾つかあります、案内所でスタンプ帳を買って巡ってみるのも良いかも。
 伊賀盆地に入り上野城の見える処までやってきました。まだ9時半なのですが、夕方から予定があり午後には帰りたいので、市街には入らずに木津川左岸を南へ向います。対岸をR422が走っているのですが、こちらは車のいない田園風景の中で快適です。
 伊賀神戸から名張市街へ、赤目から名張川に沿って。
 12時丁度には道の駅「宇陀路室生」へ、モニュメントの前で写真を撮ったり。
 室生ダム湖畔で濡れ地蔵に寄り道。湛水期には沈んでしまう磨崖仏を今の時期は拝む事ができます。
 榛原からはお馴染みの笠間辻を通る県道を、後は女寄峠を下れば桜井ですが、ちょっと確かめたい事があって旧道の女寄峠へ。奈良交通の路線バスは今もこの旧道を往きます。
 信楽を端折ったので一府三県となりませんでしたが、奈良~京都~三重と巡って本日の走行135.9キロ。

大和高原あみだサイク


奈良県山辺郡山添村峰寺にて

 今日はasuka号で「自撮り」の段取りを整え、高野山から野迫川方面へ走ろうか企んでいたのですが、昨夜になってお腹の調子が悪くなり大人しく休んでいたので、すっかり出そびれてしまいました。ともあれそっちの方は落ち着いたので出掛ける事にしたのですが、この時間から高野山は後が厳しいので、昨日同様大和高原へ向かう事にしてまずは初瀬ダムへ。昨年秋に土砂崩れで通行止になっていた対岸路ですが、いつの間にか復旧した様で、あちこちで県道が通行止になったままの中、緊急性のないだろうダムの周回路が復旧するとは、予算の出所が違うのでしょうかね。
 今日も昨日と同様に小夫(おぶ)から藺生(いう)町へ。田んぼには水が入り鯉のぼりが、もうすぐ5月なんですね。

 

 昨日お昼にした「ミモザガーデン」の前の並松池の回りを、隣のヤマト運輸の営業所がなければ、なかなか良いロケーションなんですが。

 

 名阪国道を跨いで天理市山田町へ、県道47号と県道246号を継いで、布目川上流域の穏やかな里山風景の中を走ります、実は或るサイクリングのプランを相談されているので探索も兼ねてなんです。

  県道127号北野吐山線を北へ、県道80号奈良名張線に出た処、RRCBの皆様にはお馴染みの箱庭ポイント、橋のたもとでお昼にします、コンビニ弁当ですが、里山の風景と川のせせらぎは最高のご馳走です。右の写真は昨夏に県道から撮ったもの、電線が邪魔するんですよね。
 と云う訳で、田んぼのあぜから狙ってみました、電線はかからないのですが、やや低すぎて手前の欄干が。ところが本番になるとタイマーが動作しないのです、1時間余り行ったり来たりを繰り返しどうにか1テイクだけは何とか、どうもコネクタかケーブルが接触不良を起こしている様です。
 タイマーがあてにならないので「自撮り」は諦め、小倉まで戻って旧R25を切幡まで走り県道244号で毛原へ越えます。県道782号と781号、笠間~小原~多田~白石と定番コースを逆に走りますが、見慣れたはずの風景が新鮮に見えます。
 17時前には三陵墓古墳群史跡公園へ、ここへ午後にくるの初めてで、石像も違った顔に。後は朝登ってきた長谷寺へ下れば良いのですが、気忙しい車の多いR165を避けて、笠山荒神へ登り返して巻向へ下り上街道で帰途に。本日の走行91.3キロ。
 ところで何故「あみだサイク」なのか、今日は走った県道246号馬場針ケ別所小倉線、県道245号助命下荻線、県道244号毛原切幡、これら並行する国道や主要な県道をあみだクジの様に結んでいるのでそう呼んでいるのですよ。
 

今日は和歌山へ、高野山から蘭島

和歌山県伊都郡かつらぎ町花園村中南にて

 あと1回の「青春18きっぷ」さて何処へ走ろうかと悩んだ挙句、暫く走っていない和歌山県の山間部を抜けて御坊辺りまで走ってみようかと。さて普通に考えると紀の川沿いに走って桃山辺りからR424でも走ろうかと思ったものの、R424も最近は道も良くなって車も多くなった様でして。
 ちなみにR424経由で御坊までは2004年4月29日に、輪童さん、九度山人さん、SORAさんと云う懐かしいメンバーで走っていました。(写真は当時美山村の温泉療養館にて)

 ならばいっそ高野山に上がって有田川の最上流部から下るのも面白そうかと。高野山へは最近は九度山からR370即ちかつての高野山道路(昭和62年まで有料道路でした)を細川まで登り、少々遠回りになりますが極楽橋経由で走る機会が多かったのですが、九度山町内での通行止がいまなお続いているため、久し振りにR371狼頭峠を越えて行く事にしました。
 重阪(へいさか)峠を0619に越え、五條のローソンで一息入れオークワで補給を済ませ、橋本橋南詰からR371に入り0801に狼頭峠を越えました、ただ標高423mの峠まで登っても、九度山から遡ってきている丹生川べりまで標高で180m程下らなければならないのです、これから標高800mの高野山まで登らなけらばならない事を思うと無駄な話です。
 玉川峡と呼ばれる丹生川沿いの道を行きます。朝の空気が清清しく蛙の鳴き声も。夏こそ賑わうのですが、今は静かなものです。今は九度山から川沿いに来れないのですが、行楽シーズンを外せばなかなかお勧めのサイクリングルートです。
 素掘りのトンネルを抜けると高野町域に入り清川橋の三叉路へ、ここから高野山への本格的な登りが始まります。昔は高野山からここまで路線バスが通っていたのです。


 清川橋から摩尼隧道までの標高差が約420m、ここまで来ればと云う感じの「弘法大師の衣干岩」、自販機もある貴重な休憩ポイントです。1010摩尼隧道到着、折々に写真を撮ったり休憩したりしているものの、桜井を出たのが0510、橋本橋南詰が0730、結構かかるものです。
 高野山内を抜け、ちょっと判り難い小田原通りと云う処から南へ、龍神街道でもあるのですが、少し登って高野隧道。これが高野龍神スカイラインが2003年に無料化されR371となるまでのR371なのです。実はこのトンネルを抜けるのは27年ぶり、1991年7月にR371縦断キャンプツーリングをして以来になります。このルートは登り返しが多く、旧花園村へ行く機会があっても高野山の大門から稜線沿いに南下する林道を経由する事にしていたのです。
 高野町相ノ浦、丹生神社と廃校跡、和歌山県指定天然記念物トガサワラの大木があります。
 有田川上流の御殿川まで下ると全く記憶にない三叉路が、正面がR480として新しく供用された区間で、真っ直ぐ行くと高野山の大門へ戻ってしまいます。左折して橋を渡るのが旧R371、道は良くなりますが御殿川を見下ろす高さまで登り返す事に。なお中南まではR371との併用区間で、この先R480は目的地までの案内や距離はないもののブルーラインが引かれています。
 かつらぎ町花園久木。1991年7月、真夏にここ通った時に子供の歓声が響いていて、この山の中にプールがある事に驚いた事を鮮明に覚えています。プールは今では消防水利として維持されている様です。
 かつらぎ町花園中南。かつてR371はここから高野龍神スカイラインの箕峠に向って標高差約400mの登り返しでしたが、国道指定は外されたそうです。
 中南からは有田川に沿ってR480を走る訳ですが、下り基調とは云え、登り返しが結構多いのです。写真は合併前まで花園村役場のあった梁瀬地区、この旧花園村、平成の大合併の際に、同じ有田川流域の清水町などと有田川町とはならず、経済的に結びつきのあるだろう同じ伊都郡の高野町とも、地蔵峠(トンネル)を挟んで隣接する美里町とも一緒にならず、伊都郡とは云え地理的に隣接はしていても全くルートのない紀ノ川流域のかつらぎ町と合併しています。従って他の自治体を通らなければ役場へ行く事ができないのです。
 有田川町清水の清水ショッピングセンター、元の清水町域ですが、高野山を出ると食品とかが買える商店はここまでありません。手前に道の駅「しみず」があったのですが、あいにく水曜木曜はお休み。
 清水と云えばここは外せませんね、蘭(あらぎ)島。日本の棚田百選、国の重要文化的景観。背後のバイパスが出来るまではこちら側がR480でしたが、現在は県道19号美里龍神線の一部となり、展望台が整備されています。ここまで丁度100キロ、ここへ来るだけでしたら紀ノ川沿いに大門口大橋まで走りR480市峠と地蔵トンネル経由の方がずっと楽でしょうね。  

二川(ふたがわ)ダム湖畔を行く

 そろそろ15時近くになってきて、残りの行程と帰りの列車の時間の心配をしなくてはなりません。このまま有田川沿いに下るとJR紀勢本線は藤並駅が最寄になるのですが、御坊まで行くとした場合わざわざR42を南下する事は考えられません、R424に入って白馬トンネルで旧美山村へ入って日高川沿いに下りたい処です。「青春18きっぷ」だけで帰ろうとすると最終は御坊駅1910、万が一何かのトラブルで遅くなっても鶴橋から近鉄利用ならば最悪2011までに乗れば日の変わらない内には帰宅できます。また日高川沿いに下るとすれば、御坊駅の2つ手前和佐駅から乗車するなら10キロは短縮できます。
  R480が有田川の蛇行部分を尾岩坂でショートカットする部分を避け、有田川沿いに以前の金屋町道松原川口線に入ります、随分と改良が進んだ様ですが、まだ一部に一車線区間がありますので車は殆どやってきません、この道でR424へ数キロはショートカットできるのです。
 R424に入り1538には白馬(しらま)トンネルの手前、道の駅「しらまの里」到着、御坊駅まで39キロ、1910発には充分な時間です。和佐駅までだとコンビニなどがないのですが、幸い道の駅で「めはり寿司」を売っていたので、補給は完了、10キロ手前の和佐駅1759発を目標に再び走り出します。なお白馬トンネルができるまでの旧R424の宇井峠ですが、入り口には何の規制もなかったので健在な様です。
 白馬トンネル(1,892m)を抜けると元の美山村川原河まで快適なダウンヒル、日高川に沿って県道26号御坊美山線~県道25号御坊中津線~カマキリトンネル~県道193号船津和佐線(写真)とマニアックな道を継いで走ります。
 1720輪行支度も余裕の時間で和佐駅に到着しましたが、古い和佐駅駅舎は取り壊されてご覧の様な駅?になっていました。さてマッドガードも外してヘッド抜きもしないロードですから作業は楽勝、走りも楽ですがやはりロードは担いでも軽いのが。
 帰りだけで「18きっぷ」の元を取れる処まで走って行くのもなかなか大変ですが、走れるだけ走って気軽に輪行して帰ってくるのも良いものです。
 本日の走行163.8キロ、昨年8月に潮岬まで「南の海へ」と題して走って以来のセンチュリーランとなりました。

 

 

 

 

 

今年も東西南北の海へ、まずは北へ

滋賀県大津市 花折峠旧道にて

 今年も鉄人児玉さんを見習って「東西南北の海へ」走ろうとは思っていたのですが… 先週の「四国の右下キャンプツーリング」で買った「青春18きっぷ」の残り4回分、4月初めまでに2回使って残り2回分をヤフオクで売ってしまおうと企んでいたのですが、D女史が4月8日に滋賀県で行なわれるアイズバイシクル主催の「タンデム学会」へ往復するために1回分ほしいとの事、そうなると1回分余ってしまう、そこで誰か1人誘って走りに行こうと募ってみると、F1さんが釣れましたネェ。昨年8月にNちゃんと走った朽木経由の鯖街道で小浜へ走る事にしました。
 大阪市内から走ってくるF1さんとは御幸(ごこう)橋の「さくらであい館」で落ち合う事にし、桜井を未明0416にスタートしますが、上街道を北上して奈良阪を越えて木津川沿いの京都八幡木津自転車道に入ったのが0606、ここから御幸橋まで25キロ、ちょっとのんびり走り過ぎたかと。
 平日の早朝とは云え満開の背割桜で賑わう御幸橋に到着したのが0703、F1さんは既に到着、3分遅刻とは云えノンストップで1時間を切る事に。さんい

 

 自転車道を京川橋まで北上し鴨川左岸に入ります。鴨川べりの桜も今が盛りです、R24勧進橋で右岸に入り、塩小路橋で再び左岸に入ります。
 信号以外はノンストップで大原へ、御幸橋から1時間半程で走ってきました。ファミマで最初の休憩です。
 

 途中越えと経て花折峠は今回も旧道を行きますが、すっかりF1さんに置いて行かれました。

 朽木宿には1143着、前回Nちゃんとは「丸八百貨店」で簡単に済ませたのですが、今回はオヤジ2人でがっつり行こうと道の駅「くつき新本陣」でバイキング、と云うかここのレストラン、お昼時は1,080円(税込)也の「田舎仕立てのバイキング」しかないのですが、田舎仕立てと云うだけに「竹の子」とか「揚げ出し豆腐」とか、フライもんの類はありません、でも結構元は取ったと云うか満足できましたよ。
 13時過ぎに朽木宿を後にして水坂峠経由でR303へ、ただ強烈な西よりの風が、熊川宿で一息入れて小浜へ向いますが、最後まで向かい風に苦しめられました。

 15時過ぎに海の見える小浜公園に到着。少々忙しないですが1621発で帰途に就く事にして小浜駅へ、本日の走行151.8キロ、昨夏と比べると実走行時間で1時間、平均速度で1.8キロ少ないだけですが、結構くたびれました。

 

 

 

四国の右下ツーリング(4日目)

高知県安芸郡芸西村 琴ヶ浜にて

 4日目の朝、昨日までの3日間で都合300キロ余り走ってきたのですが、まだまだ余力はありますので、右下どころかこのまま左下まで走って行きたい処なのですがそうも行きません。今日中に帰らなければならず、それも「青春18きっぷ」で。高知から土讃線経由で帰ってくるにも徳島香川県境を越える普通列車は1日4往復、高知から1日で奈良桜井へ帰れるスジは高知発0510と1047の2本しかなく、現実には1047が唯一と云って良いのです。今日のミッションは香美郡岸本町と長岡郡大津村の道路元標を回り、キャンピング支度のこのままではとても輪行はできませんので、サイドバッグ他の荷物を送らなければなりません、箱を買う事を考えると今日は日曜日ですから郵便局のゆうパックは使えず、ヤマト運輸の営業所頼り。そして一番遠い大津村道路元標の最寄駅は土佐大津駅、高知駅から4つ手前の駅ですが無人駅ですので、予め手前の御免駅で「青春18きっぷ」を買っておかなけらばなりません。琴が浜~(自転車道)~夜須~岸本村道路元標~ヤマト運輸高知香南センター~御免駅~大津村道路元標~土佐大津駅と旨く回れば25キロの距離ですが、荷物を作る時間や長丁場に向けてしっかり輪行支度を整える時間が必要です。
 琴ヶ浜は土佐湾に面した海岸ですから朝日も夕陽もありません、日曜とあってジョッギングの人の姿がちらほら、7時前には撤収完了です。当然今日もゴミは持ち帰りましょう。

 昨日走ってきた高知安芸自転車道は道の駅「やす」まで続いていますが、夜須川を渡る橋が工事中で通れなくて引き返して迂回する必要がありました(GWを除く5月末まで)。
 香美郡岸本村道路元標。現在の香南市香我美町岸本、岸本小学校南側にあります。高知県で現存が確認されている道路元標は24基。
 計算通り窓口の開く8時前に到着、クロネコボックス14(税込324円)を購入、この箱ならサイドバッグ3つと平たく潰したサイドバッグ1つ、他に三脚とかの荷物も入れる事ができます。一昨年3月はしまなみの瀬戸田の営業所で140サイズの箱の在庫がなく一回り小さな箱で2個口で高くついてしまった事があります。しかし140サイズの箱はデカいです、荷物を詰め込むと何と22kg、これだけの荷物を奈良から積んできたのかと思うと我ながら感心します。
 荷物の箱なんか宅急便やゆうパックを取り次いでいる商店なんかでタダで貰えるだろうと簡単に云う人もいますが、小さな荷物ならまだしも、サイドバッグを入れようなんでサイズの箱って意外にないのですよ、そんな事で気を使ったり時間を食ったりではね、当然ガムテープなんかも必要になります。
 22kg分身軽になって御免駅へ走り「18きっぷ」を、事前に買っておけば済む話なんですがね。昔JR西日本のフリーきっぷを買うために呉線の仁方駅が無人駅とは知らず、広駅まで急いで走った事がありました。今ヤマト運輸の営業所や郵便局やら、色々な情報がネットで得られるので便利なのですが、キャンプツーリング故に電源の心配をしなくてはならない様になりました。
 後免駅から大津村道路元標までは概ねR195を行きます、とさでん交通(元土佐電気鉄道)御免線が並行しているのですが、写真を良くご覧下さい。これは併用軌道なのか専用軌道なのか、この辺りのR195は南国バイパスと高知バイパスが出来て交通量こそ知れているのですが、西に向いて白線の外側を走っていると正面から電車が、なんとこれは軌道内なのです。東行きの下り軌道のレールの外側すなわち道路側が舗装されてあたかも道路側の路側帯に見えます、これにはちょっと驚き。
 ちょっと探しましたが長岡郡大津村道路元標に到着、1059基目の道路元標になります。
 土佐大津駅には0951に到着、本日の走行24.1キロ。マッドガードにヘッド抜きですから少々手間が、1059発の多度津行きですから、ゆっくり落ち着いてできる時間があります。サドルバッグとサブブレーキが付いていますのでちょっと変則的ですが、かなりコンパクトになります、重さだけはどうしょうもありませんが、コンパクトな分担ぎ易いです。
 乗換案内で普通に検索すると土佐大津1059→1446多度津1510→1533児島1540→1603岡山1612→1717相生1719→1738姫路1741→1843大阪1858→1952奈良1959→2030桜井となりますが余計な乗換が多いので、児島で先発する岡山行きには乗り換えずにそのまま乗車すると →1629岡山1644→1809姫路1810→1913大阪1928→2021奈良2036→2105桜井となり、桜井駅帰着が35分遅くなりますが、岡山始発に乗れる事と相生乗換がなくなります。
 8時間近くかけてようやく大阪駅へ、大和路快速に乗り込めば奈良まで1本、21時過ぎには無事に帰宅しました。96.4キロ/128.1キロ/99.5キロ/24.1キロと3泊4日で348.1キロのせわしないキャンプツーリング、見所も多いコースですので、できる事ならのんびりと1週間位かけて走りたかったものです。
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四国の右下ツーリング(3日目)

高知安芸自転車道 赤野休憩所付近にて

 国道だけあって夜遅くまで車が行き交っていましたが、さすがに疲れていたのかぐっすり寝てしまい、目が醒めたのは5時位だったでしょうか。しかし決して良いとは云えないロケーションでのゲリキャン、実は今回おニューのテントを積んできてまして、その件についてはまたの機会にしますが、昔からおニューのテントの初張りはキャンプ場でない処でのゲリキャンが多いのです。古くはヨーレイカのライジングサン2は高野龍神スカイラインの笹の茶屋峠の駐車場、モス/アウトランドは秋葉街道上村の道端だった様な、一昨年のナチュラルハイクの夏用は十津川村の「昴の郷」の駐車場でしたし。
 さて用を足しに表に出てみると、道路を挟んだ東の空がしらみ始めてきていて、雲一つありません、海からの日の出が拝めるかも知れない、撤収どころか急ぎカメラの準備とモデル役のasuka号の準備を整え国道の海側のガードレールまで運んで行きます。最低のロケーションは一転特等席に。
 ここ東洋町は「だるま朝日」の見える町として売り出しているのですが、だるま状にこそはならなかったものの、なかなか荘厳な朝日を拝む事ができました。昨年の淡路島野迫川村と最近素晴らしい朝日夕陽を見る機会が、キャンプツーリングならではでしょうか。

 もちろん自転車を入れたショットも何枚か。
 7時半、今日は高知市の手前香南市辺りまで走る予定ですが、まずは20数キロ先の室戸岬を目指します。昨年の「淡路島キャンプツーリング 2日目」の「南淡路水仙ライン」に似た雰囲気ですが、些か車が多いのが。歩き遍路の姿も、徳島県最後の23番薬王寺から高知県最初の24番最御崎寺の間は交通手段を問わずこのルートしか無いようなものですから。
 室戸岬到着、灯台は背後の崖の上にあるので国道からは少々見えづらいのです、灯台まで上がろうと云う気持ちは更々ありません。
 今回のツーリングの目的の一つでもあるのですが、高知県に残る道路元標の内、県東部の未収の3基を巡る予定です。津呂村は津呂町、室戸岬町と変遷した後、昭和34年に室戸町・吉良川町・佐喜浜町・羽根村と合併して室戸市となっています。道路元標は津呂漁港の南側「岬屯所前」バス停傍に現存しています。。
 室戸市街のスーパーマーケットでお昼用にお弁当を他を調達、少し走って道の駅 「キラメッセ室戸」の裏、海の見えるベンチで早いお昼にします。
 吉良川の町並み。R55の山側に旧街道が残されています、土佐浜(東)街道の宿場と云うより、木材や炭の集積地として栄えたそうで、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
 吉良川の町並み近くに八幡神社があるのですが、さすが南国土佐、境内の桜も満開間近。
 安芸市市街を抜けると高知安芸自転車道に入ります。土佐電気鉄道安芸線の廃線跡を活用したもので、高知市までは行けませんが、香南市の道の駅「夜須」までの約15.5キが整備されています。ただ難儀な事に安芸側の入り口が単車対策でしょうかご覧の様に、サイドバッグがついてますと、そうは簡単には通れません。香南市までの途中幾つか車道との共用区間もありますが、幸い通過困難なものはここ一ヶ所でした。なお古来の遍路道ではないのですが、お遍路の方が歩いている事があるので、注意が必要です。
 廃線跡のトンネルを抜けると見事な桜並木が、今回2度目「自撮り」にトライします。赤野休憩所は並行するR55からも入れますので、土曜日と云う事もあって花見の人も時折入ってきます、間隙を縫って数テイク。

高知安芸自転車道

 さて今夜の夜営地ですが、自転車道をGoogleMapではキャンプ場となっている香南市の住吉海岸まで走ったのですが、四阿や駐車場、トイレ、水道はあるものの、設営できそうな場所は砂浜位しかありません、結局は自転車道の途中にあった芸西村の琴ヶ浜休憩所まで戻る事に。芸西村は安芸市と香南市に挟まれた人口3,700人程の村ですが、海岸沿いの自転車道からは阿佐海岸鉄道を挟んだR55に出れば、コンビニやスーパーマーケット、コインランドリーもあります。琴ヶ浜休憩所、車も入ってこれますし夏場は騒がしいかも知れませんが、海岸の防風林の中に四阿やベンチ、トイレ、水道と整っていて最高のゲリキャンポイントです。本日の走行99.5キロ。
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