「岡山県」カテゴリーアーカイブ

岡山鳥取県境の峠周回は…



 0645 湯郷温泉を後にします、しかし9月も9日だと云うのに今日も暑くなりそうです。今年4月に来た折は林野あたりから出雲街道を辿りながら津山へ向かったのですが、今回は岡山県道51号美作奈義線と同7号智頭勝田線を継いでまずは鳥取県との県境の右手(うて)峠を目指します。ただ通勤時間帯と重なってか思っていた以上に車が多いのが。

 途中、国道429号を挟むのですが、コンビニがありますので補給を、この先は鳥取県側に越えて智頭までコンビニの類はもとより食料の調達は無理かと。国道と別れ県道7号となる頃には車も少なくなり、自転車にとって快適なコースに
 巻頭の写真と左の写真は県道7号から梶並川を挟んだ対岸路、以前に右手峠を越えたFacebookのお友だちのブログレポートで雰囲気の良さげな道の 写真をみて Google Street View で探し出した次第、久賀ダムの下の辺りになります。今回ロードなもんで「自撮り」の準備をしてこなかった事を後悔。
 久賀ダム、1973年に竣工した決して新しいダムでもないのですが、四阿やトイレは新しく整備された様です。
四阿で先のコンビニで調達した朝食を。余談ですがトイレの掲示がなかなか面白いのものでしてね。
 「トム・ソーヤー冒険村」のある右手集落、右手峠に向かって最後の自販機です。県道7号はこの辺りからセンターラインのない広めの1.5車線に。

 峠手前までこんな調子が続きます、標高が400mを超えた辺りから騒がしい蝉の鳴き声が途絶えて静かに、秋を感じさせる風情です。この辺り「木地師の里」と呼ばれています。

 1038 峠に到着、岡山県側は比較的緩やかでしたが、鳥取県側は林間のワインディングロードに。
 ただ県道296号西谷那岐停車場線への分岐から先は拡幅整備されて日陰のない道が国道373号まで続きます。「自転車峠おやじ」のナワールド氏によると「鳥取側の方が険しく、ヘアピン・急カーブが多い。岡山県側はなだらかなものだ」とありますが、なだらかまでとはね、2001年の記録ですから私と同い歳の氏はまだ40歳台のお話。
 さて予定では国道373号を智頭まで下り、因美線に沿って走り物見峠を越えて再び岡山県側に戻るつもりだったのですが、智頭まで来て急遽予定を変更、鳥取市が39.4℃と最高気温の記録を更新し、正に危険な暑さにリタイアした先月22日のリベンジで鳥取市まで走り「鳥取うみなみロード(とっとり横断サイクリングルート)」の残りを山陰本線大岩駅まで走る事に。
 千代川に沿って国道53号を走ります、下り基調と云うか殆ど平坦なのですが向かい風が些か余計です。鳥取市街まで10キロを切って時間を読める様になってきたので、先月も立ち寄った道の駅「清流茶屋かわはら」で一息入れます、しかしこの前後自転車道のルートが曖昧なのが…

 源太橋(写真左)から因幡自転車道の専用道区間に入り、先月にも増して草ぼうぼうの河川敷区間を突破し鳥取大橋東詰で「鳥取うみなみロード」に合流、千代川河口の見えそうな処(写真右)まで北上し折り返します。

 自転車道は住宅地の中を車道と交錯する様に登って行き、鳥取市街を見下ろせる高さまで。

 県道319号鳥取砂丘細川線へ入り一気に観光地の雰囲気に、せっかくですので少しだけ覗いて見る事に。

 以前は国道9号だった県道328号福部岩美線で駟馳山(しちやま)峠を越え、鳥取市から岩美郡岩美町へ。1505 には先月も立ち寄ったコンビニ(ファミリーマート 岩美町大谷店)へ、これで「鳥取うみなみロード」をほぼ完走した事になります。最寄りの大岩駅から帰途に就く予定でいたのですが、次の下りは 1641、輪行支度を含めても時間の余裕がありますし、走行距離が100キロにあと少し足りないので、次の岩美駅まで足を延ばす事にします。 
 1546 山陰本線岩美駅に到着、大岩駅と違って無人駅とは云え特急も停まる立派な駅です。

 のんびりと輪行支度を済ませ 1646 発豊岡行きに乗車し帰途に。スムーズに行けば岩美1646→1833豊岡1834→1952福知山2033→2134篠山口2145→2252大阪2257→2313鶴橋(2318→2353桜井)となるのですが、岩美駅出発から遅延、遅れは福知山駅の待ち時間で吸収できたのですが、大阪近郊路線があちこちで遅れていて、鶴橋で近鉄の乗り換える事ができたのは榛原行き最終で、桜井駅に辿り着いたのは日付の変わった 0026 となり7時間40分乗車。
 今日はJR区間4,830円分乗車して「18きっぷ」2014年夏シーズンを使い切りました。

 

1日目 2日目

東へ向かうか、西へ向かうか


 「18きっぷ」残り2回分、まだまだ残暑が厳しい様でして勤務明けの今日8日は実質移動日として走るのは明日9日、少しでも標高の高いところを目指したいのですが、東西両方向のプランを用意しておいて、あとは天気予報次第。

【東案】は春に行った岐阜県恵那市の岩村をスタートし、大桑峠、根雨、折元峠、園村道路元標、東栄、七郷村道路元標を経て飯田線の三河大野または本長篠駅まで。愛知県に未収の道路元標は後3基、これをこなせば残るは名古屋市内の1基になるのですが。
【西案】はこれも春に行った湯郷温泉泊で右手(うて)峠を鳥取県側に越え、智頭で折り返して因美線沿いを走り物見峠で津山に戻るプラン、右手峠は7月末の山陰ツーリングで志戸坂峠経由の予備案として考えていたのですが、なんと岡崎のけったさんが津山デポで周回コースを取っているレポートを発見!
何れにせよ100キロ前後の距離になります。
 お天気の方は似たり寄ったりだったのですが、結局【東案】は復路に名鉄~近鉄と使えますし敢えて「18きっぷ」のシーズンに行く事もないかと【西案】を採用して「西」へ向かう事とし、春にも利用した湯郷温泉の宿を予約。桜井1204発で奈良、大阪、姫路、播磨新宮、佐用と5回の乗り換えで林野1637着とかゆっくり目のスタートでも暗くなる前に宿に到着できます。ただ姫路駅は山陽本線と姫新線播但線の間には乗換改札があって「18きっぷ」ですと6分では些か危ないので1本早い桜井1136発に乗車する事に。


 奈良で大和路快速、大阪から新快速、この時間帯ですと輪行袋の置き場所も確保できて余裕で座れます。大阪駅での乗り換えがスムースに行って1315発に乗車できたので姫路駅で36分待ちに、せっかくですので山陽本線ホームの立ちそばへ、実はここは今まで機会がなく初めてなんです、何やら「ごぼう磯部揚げそば」なるものを、ごぼうの風味と食感がなかなか良かったです。
 余裕で姫新線ホームへ、播但線は姫路寄りは電化されていますが、姫新線は非電化で新鋭のキハ127の2両編成、321系や521系電車と共通化が図られているで、音以外は電車変わらないのがねぇ… 姫新線は終点の新見まで直通と云うのがなく、播磨新宮でキハ127の両運転台型キハ122単行に接続、更に佐用駅で関西線加茂~亀山間や芸備線や木次線でお馴染みのキハ120単行に、ただこいつは輪行袋の置き場所が困るんですよね。

 のべ5時間1分の乗車で1637林野駅到着、桜井1136→1208奈良1215→1307大阪1315→1417姫路1453→1527播磨新宮1530→1600佐用1603→1637林野 4,070円分乗車。
 客待ちタクシーがいるとは云え美作市中心部の駅、湯郷温泉の最寄り駅と云うには寂れた駅前です。まぁ少し離れて国道沿いに行けばスーパーもホームセンターもドラッグストアも家電量販店まであるのですが。
 ゆっくりと輪行支度を解いて湯郷温泉の宿まで走りますが、約15分4キロ余り、些か処かかなり物足りないです。前回は外食したのですが、今日は温泉に浸かってさっさと休みたいので、先に温泉街近くのスーパーで適当に買って済ませる事にします。
 春に自転車仲間のダイバーてっちゃんに教えて貰った宿、楽天トラベルで3,990円也(税込み、入湯税200円は別)、別棟で個室ですがゲストハウス風の設えで、トイレとシャワーが共用、冷蔵庫やテレビは共有スペースに、本館の温泉大浴場が利用できますので一人旅には上等です。自転車は前回同様に本館ロビー奥の倉庫に入れさせて貰えました。
本日の走行は朝の通勤7.6キロに林野駅から湯郷温泉までの4.0キロ。

1日目 2日目

久しぶりに山陰へ(4日目)


鳥取市気高町 魚見台から姉泊海岸 浜村海岸を望む

 いつもの事で朝暗いうちに目が覚めます。のんびりと準備を始めながらスマホを覗くと、なんと天気予報が今日まず向かう鳥取市を中心に、朝9時頃から夕方にかけて雨予報、ここ連日の猛暑で降られるとしても短時間の夕立ち位かと高を括っていたのですが… 雨雲レーダーの予想もピンポイントで鳥取市だけ、目的地の兵庫県佐用町は晴マークなんです。何れにせよ今日は何処かの駅から輪行で帰途に就く予定ですが、少なくとも鳥取駅までの40数キロだけは走っておきたい処。
 雨が降って来ない内に鳥取市へ向かおうと 0524 倉吉駅前の宿をスタートします。倉吉東郷自転車道と云うのもある様なのですが、明らかに遠回りですので線路沿いに東郷池へ。

 海側を回ってきた倉吉東郷自転車道の終点に出た処から県道22号倉吉青谷線をR9方面へ。東郷池には能登の「ボラ待ちやぐら」の様なものが、ボラではないと思いますが。

 R9に合流した処から「鳥取うみなみロード」のサインが現れます。山陰海岸に出た辺りから細かなアップダウンが続き、この辺りで鳥取市域に入りますが、時折雨粒がパラパラと。青谷から岬の方へ少し遠回りして夏泊海岸へ(写真右)、姉泊海岸から浜村海岸と展望ポイントが続きます、やはり「鳥取うみなみロード」は海側を走る東行きが正解です。
 ところが「鳥取うまなみロード」は鳥取市気高町で南へ大きく迂回します、なんと10キロ近く遠回り、R9をそのまま走ると再合流する白兎海岸まで4つのトンネルがありますが3つは旧道で迂回する事が可能です。私は水尻池側の小さな峠を越える事に。山陰本線と並行する区間で踏切の音がが聞こえてきたので少し鉄分を、ただこの後R9に合流するのに難儀する事に、信号も横断歩道もない上に交通量が多くてなかなか渡らせて貰えません、まさか南側に大きく迂回している訳がこれだとは思えませんが。
 鳥取空港から賀露海岸へ迂回する「鳥取うみなみロード」には付き合いきれませんのでR9に沿って走り 0831 千代(せんだい)川の最下流に架かる鳥取大橋を渡ります。ところで「鳥取うみなみロード」のサインには、英語に加えて中国語とハングルが。

 鳥取大橋東詰から千代川の河川敷に下り因幡自転車道を南へ、とにかく鳥取駅近くまでやってきました。雨雲レーダーによるとなんと「しばらく雨は降りません」との事、まぁ天気予報のフェイントのお陰で思いの他早く鳥取市までやって来る事ができました。

 と云う事で因幡自転車道を南下、ただ河川敷のコースはご覧の有様、堤防上も走り抜けられそうなんですが。

 因幡大橋をくぐって自転車道が堤防上に上がり源太橋を渡る辺りからはなかなかの快走路に、岡山へのサインが気持ちをくすぐりますが、専用道は限られているのですよね。

 再び千代川右岸に戻り10時前に道の駅「清流茶屋かわはら」へ、早朝から携行食だけ持って走っていたのですが、ここで遅い朝食に、ただ食堂がお休みなので併設のコンビニでおにぎりを調達して食堂のテーブルで頂きます、とにかくクーラーの効いた処で一息入れられ満足です。

 さて再び千代川とJR因美線に沿ってR53を南下します、目の前で鳥取自動車道の高架が谷を跨いでいますが、少なくともあの高さまで登って志戸坂トンネルで合流するのですね。

22 ? 智頭駅に寄り道して小休止の後、黒尾峠を越え津山に向かうR53と別れてR373へ、前を走る軽トラの荷台に飼っているのかな、食べられちゃうのかな…  (智頭町内にて)
 智頭で因美線と別れた智頭急行の線路が見え隠れします、今日のルートはこの先R志戸坂トンネル経由のプランと西側の右手(うて)峠を越えるプランも用意してあったのですが、やはり倉吉スタートでは次案は厳しいですね。智頭往来(因幡街道)は江戸時代に整備された脇街道の一つで姫路と鳥取を結んでいたのですが、最近「智頭往来志戸坂峠越」が国史跡に指定され、整備が進められるそうなんですが、サイクリストとしては旧道の志戸坂隧道を通れる様にして貰いたいものです。

 14時過ぎに志戸坂トンネル(1,630m)に到着、トンネルそのものは一般道路のR373で歩行者やR125以下の車両の通行が可能、制限速度も50キロなのですが、鳥取自動車道と共用していて通る車は高速の感覚で走っているので車道を通るのは自殺行為。東側の歩道は自転車が乗って走れるだけの幅があり、車道との間に柵が設置されています、サイドバッグを付けていてもどうにか走れると云う感じですね。処でこのトンネルの入り口の歩道側には歩行者用ボタンが設置されていて押すと30分間「歩行者」がいる旨の表示が出るとの事ですが、この状況で意味があるのでしょうかね。鳥取道が合流していて交通量も多くて騒音も凄いのですが、表示が出ていても減速してくれる気配もありません。でもこのシステム、わ奈良県の新天辻トンネルや新伯母峯トンネル、黒滝村と天川村の間の新笠木トンネルや新川合トンネルに付けて貰いたいものですね。ともあれ約7分で通り抜ける事ができました。
 志戸坂トンネルを抜けると岡山県英田郡西粟倉村となります。ところで今回最終目的地を兵庫県佐用町にしたの 2021年に佐用郡石井村の道路元標の現存が確認され未収になっていたためなのです。
 岡山県から兵庫県側へ智頭往来は鎌坂峠を越えるのですがR373は北側のさっこり峠を越えます。ただ殆どの車はR429か川沿いに下る岡山県道5号作東大原線に入ってしまいます。残念ながら石井村道路元標は倒置された状態のまま、2002年に発行された藤原勝永著の「兵庫県の道路元標」で所在は「道路拡幅で不明」となっていました。ところで石井村は明治22年(1889年)の町村制施行時には岡山県吉野郡に属していますが、明治29年(1896年)に兵庫県佐用郡に編入されています、地理的には千種川水系に属していますので理に適っているのですが。

 再び智頭急行の線路と並行するに走り 1545 には平福へ。輪行で帰途に就く時間には余裕がありますので旧い宿場町の中を少し散策します、平福へは2016年4月以来になります。

 智頭急行の平福駅はなかなか立派な設えの駅ですが、無人駅で「スーパーはくと」等の特急は停車しません。待合室や多目的トイレもあって輪行支度するのも都合が良いのですが、駅前にはお店どころか自販機すらありません。補給が必要なら姫新線と接続する佐用駅まで足を進めた方が良いかと。次の下り 1803 発まで十分に時間がありますのでのんびり輪行支度をして、水道をお借りして身体を拭いて着替えも済ませてしまいます。
 慌ただしくせず山峡の無人駅でヒグラシの鳴き声を聴きながら過ごすのも良いものです。1803 発では佐用での姫新線への接続が悪いので智頭急行に630円を奮発して山陽本線の上郡まで向かう事に。(平福1803→1846)上郡1855→1927姫路1941→2043大阪2057→2156奈良2204→2234桜井 上郡から3,410円分乗車。
 本日の走行119.4キロ、年甲斐もなく2015年3月2015年2月以来の3日連続100キロ超を果たしました。

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【1185】 2024/7/31 佐用郡 石井村(現 佐用町)

久しぶりに山陰へ(2日目)

国道314号「奥出雲おろちル-プ」島根県仁多郡奥出雲町にて

 倉敷 0543 発の伯備線下り始発の米子行に乗車します。東城までの運賃は1,690円ですので「18きっぷ」使用しません、もしもリタイヤして輪行する可能性はありますが、出雲横田まで1日3往復しか走ってませんもね。
 新見で芸備線0703発東城行に乗り継ぎますが、このスジは平日のみの運行で土日は1258までないのです。存続が危ぶまれていて色々と話題になっている芸備線ですが、東城まででも平日は6往復、休日は5往復しか走っていません。

 新見駅から東城駅まで25.2キロ(営業キロ)を50分掛けて行きます、布原駅で伯備線上り列車と交換、矢神駅で芸備線上り列車と交換。この区間は2015年3月に走っていますが、中国道やR182が平行していて、残念ながら芸備線の存在意義が云々されるのも仕方がないでしょうが、難しい問題ですね。

 広島県との県境を越え 0753 終点の東城駅に到着、この先は1335まで下り列車はありません、駅前でのんびりと輪行支度を始めます。ここ東城は2005年に周辺6町が合併して庄原市となるまで比婆郡東城町、比婆郡はなくなりましたがあの「ヒバゴン」の由来の地名です。

 これから先は出雲横田までコンビニの類は皆無ですので、少し戻ってローソンで十分な補給をしておきます。ぐずぐずしていたら先の列車が 0853 発として折り返して行くので駅裏で待ち構えてみます。
 この先出雲市の手前までR314が続いているのですが。可能な限り線路沿いの道を選んで行きますが、この時間では芸備線も木次線も1本の列車にも出合う事はありませんでした、備後八幡駅付近にて。

 10時半には東城から3つ目の小奴可駅に、簡易委託駅で駅舎にはタクシー会社が入っています、駅前には食料品店があって貴重な補給ポイントです、アイスを買って店の前のベンチで小休止。

 R314を進んで元の東城町と西城町の境界になる峠、無名の様ですが高梁川と江の川水系の分水嶺になっていて標高は638m。峠手前で県道444号油木小奴可線が分岐していて、そちらに入り平行してきた芸備線を跨ぎます。ところが県道はこの先で鍵掛峠道路の橋梁下部工事とかで通行止、線路沿いに備後落合へ向かう事ができす、R314の西城側へショートカットする事に。


 11時半過ぎには備後落合駅へ、ここ訪れるのは2007年10月2014年7月以来、その前は1970年代で、木次線のSLが健在で陰陽連絡の急行「ちどり」が夜行を含めて走っていて、駅も有人駅どころかホームには立ち食い蕎麦屋さんまでありました。駅舎内には写真や色々な資料が展示されていて、キハ01やキハ02の写真は貴重ですが、さすがにレースバスにはお目にかかれませんでした。下を走る国道の車の音は聞こえてくるのです山峡の無人駅には人影は全くなく「奥出雲おろち号」がなくなった今では3時間近くどの方向からの列車もやってきません。

 備後落合駅から少し下った処で右折しておろちループに向かって標高差300m近い登り返しです、平行して木次線が走っていますし(写真左)、17年前に20吋のKHSで越えていますのでロードだから大丈夫と思っていましたが、10月の朝と7月の真昼では状況が違います、幸い木陰が多くて助かりました。木陰で一息入れると風が心地良い、ピークまで後5キロ。(写真右)

 13時半までには広島岡山県境を越え三井野原駅近くで標高727mの分水嶺へ。
 
 「奥出雲おろちル-プ」へ、道路上から全貌は見えないのですが国内日本最大級の二重ループ橋です。ループ途中の道の駅へ。迂闊にも道の駅で食事をしている間に出雲坂根1342発の備後落合行きとすれ違っていたのです。

 出雲坂根駅に下ってきたのが1420、この先出雲市まででも60キロ弱、下り基調とは云えかなり時間が押してきました。ところが出雲坂根で写真を撮るのにerba号を立てかけていたら動いてフロントバッグが側溝に、綺麗な水でしたがしっかり水没、駅前の四阿で乾かす作業を、問題はモバイルバッテリーが…
 出雲三成駅近くまで下ってきた処で登り返しのある木次線沿いに木次まで走る事は断念し、R314を尾原ダム経由に変更。1701 には木次の里熊大橋東詰で当初予定のルートへ。ところがこの辺りから向かい風が強くなってきて、斐伊川堤防上の道は最悪。今夜の宿は松江なのですが、余力と時間があれば出雲市から宍道湖畔の自転車道を走る事も当初考えていたのですが、既に履修済ですしとてもその余裕は、とにかく電鉄出雲市駅 1808 発の松江しんじ湖温泉駅に乗りたい処、それを逃すと次は 1903 になってしまいます。

 どうにか18時前には電鉄出雲市駅へ、予定通り 1808 発に乗車する事が、ここまで110.3キロ、。一畑電鉄のサイクルトレインは終日利用する事ができます、ただ 1回320円の料金が必要になりますが、そのまま載せられるのは有り難いです。なお自転車固定用のベルトが備え付けられています。余裕があれば宍道湖畔の自転車道を走っても良かったのですが、以前に走っていますし、最後の斐伊川沿いの向かい風で今日はもう腹一杯。

 一畑電鉄は宍道湖北岸を走りますが、結構風が強いかして波が立っています。ところで隣の車両に妙なヤツが、平日の通勤時間帯ですので自転車が載せられるかと心配していたのですが、こんな感じなんです。
 1905 松江しんじ湖温泉駅に到着、一畑電鉄は映画「RAILWAYS」の舞台なのですが、もう14年前の作品なんですよ。さて宿まで10分と掛からない距離でしたが、今日は結構疲4れました、本日の走行112.8キロ。

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久しぶりに山陰へ(1日目)


 今日から3泊4日の日程で山陰へ向かいます。兵庫県北部和田山辺りまでなら昨年も行っているのですが、鳥取県や島根県となると輪行では2010年夏以来、自転車抜きでは2014年7月以来になります、とにかく「18きっぷ」で山陰は遠いのです。
 今回の課題は広島県庄原市の東城駅から備後落合を経て出雲市~松江市(青線)、松江市から中海北岸回りで境港から倉吉市(緑線)、最終日は倉吉から鳥取市を経てと志戸坂峠トンネルまたは右手(うて)峠を越えて兵庫県の平福か佐用まで走ろうと云う結構壮大(^_^)な計画です。実は道路元標の残っていない鳥取県今まで殆ど走っておらず、予定通り走れたら3日連続100キロ超えとなるかと、しかし災害級とか危険な猛暑に大丈夫でしょうか、ただこのコース芸備線〜木次線〜一畑電鉄、山陰本線〜因美線〜智頭急行といつでもリタイヤできる様に線路沿いを選んでいるのですが、東城〜備後落合〜出雲横田間って1日3往復なんです。
 1日目は勤務明けと云う事もあってのんびりと倉敷までの移動、今年3月の「岡山の奥の方へ向かいます」とほぼ同様のタイムテーブルです、このまま新見まで進めなくもないのですが安い宿がないのと「SOMETHING」にも寄ってもみたいですしね。桜井1136→1208奈良1215→1307大阪1315→1417姫路1436→1454相生1525→1656倉敷 (所要5時間20分 4,840円分乗車)。

 相生駅で備中高梁行きへの乗り継ぎ、3月は115系でしたが新しく投入された227系500番台、桜井線の1000番台と違って0番台と同じく転換クロスシートです、その上1000番台は扉間4列なので、扉回りが広くて輪行サイクリストには有難いです。
 伯備線の備中高梁行ですので混雑する岡山駅での乗り換えなしで倉敷まで行く事ができます。途中で新型「やくも」とすれ違います、ただ倉敷駅には遅れて17時過ぎに到着。

 駅前の安ホテルにチェックイン、3月は4,600円でしらが日曜日からでしょうか3,900円也。前回は雨でしたが時間もありますしまだまだ明るいので美観地区へ、何十年ぶりでしょうね。
 倉敷駅前に戻り夕食を済ませようとくたびれた駅前ビルの地下にある「れんが屋」に下りてまたハンバーグオムライスかなと考えていたら、なとごはんが終わりなんだと。市街へ戻ってとにかく夕食を済ませて「SOMETHING」に向かうと今日はお休みなのかな、初日は空振り続き。本日の走行、朝の通勤での7.1キロのみ。

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津山から「片鉄ロマン街道」へ (後半)

同和鉱業片上鉄道 苦木駅跡

 ゆっくりと資料館を見学し13時過ぎに吉ヶ原を後にします。8年前に訪れた2016年4月9日は吉ヶ原を出たのが17時過ぎで和気まで走る抜けるのが精一杯でしたが今回は余裕です。
 自転車専用道の入り口はここ、途中専用道でなかったり R374の歩道部分だったりする部分もあります。

 概ねR374と吉井川と並行していますし、ブルーラインや案内が充実していますので道を誤る事はないでしょう。なお片上鉄道は吉井川に支流吉野川が合流する直前に左岸から右岸に渡っていたのですが、その鉄橋は撤去されたので自転車道は吉野川を1キロ近く遡った処の鷺橋を経由しています。しかし沿線は何処も桜が満開です。

 桜の季節でなくとも「片鉄ロマン街道」での見所はこの苦木駅跡でしょう、木造のホーム上屋が良い状態で維持されています、サイクリスト以外にも車を路駐して見物に来ている人も少なくない様です。でもプラットホームにアスファルト舗装された路盤の自転車道、どこか違和感がありますよね、「新春ラン」でお馴染みの三河広瀬駅の方が良いかも。


 苦木駅跡手前から天瀬駅まで(2分19秒)


 和気の3つ手前にあった天瀬駅跡もホームと上屋が残っており、そして桜を見る事ができます。なお途中にトンネルは和気以北に2つ、以南に峠清水トンネル(203m 照明有)があります。

 1443 和気駅南口に到着、こちら側からは乗り降りできず、北口へ繋がる地下道と駐輪場とトイレだけがあります。前回は和気駅に辿り着いたのが暗くなってからでしたので、北口に出て輪行支度をして帰途に就きましたが、今回は日生まで走る予定です。ロータリーを挟んだ南側にドラッグストアがありましたので、飲み物を補給し西片上へ向かいます。

  和気から西片上へは傍示ヶ峠があり峠清水トンネルが抜けています。西片上からスタートするとトンネルまでだらだらと登りが続くのと、輪行で関西方面に帰途に就くなら山陽本線和気駅より赤穂線の西片上駅の方が便利が良いので「片鉄ロマン街道」を往復されるなら和気駅スタートで赤穂線の駅をゴールにした方が良いかと。
 赤穂線をアンダーパスした処で自転車専用道は終わります。最寄り駅は西片上ですがR250を日生まで走ります。交通量が結構あるのと2度ばかりアップダウンがありますのでせっかくだから「カキオコ」食って帰ろうと云う向き以外はお勧めしません。ちなみに私は牡蠣が駄目で「かきおこラン」で一人「豚玉」食ってた人なんで、単に日生以西は西大寺まで未踏だと云う理由なんです。

 16時には日生駅前に到着、昨年12月まで近くの桟橋から小豆島大部港行きフェリーが1日4便出ていたのですが休航となってしまいました、実質的には廃止の様で色々とプランを練っていたのですがついに乗る機会がないままでした。
 日生 1652 発播州赤穂行きに乗車、播州赤穂では概ねすぐの接続で多くは大阪以東へ直通の快速となります。播州赤穂、大阪、奈良と最小限の乗り継ぎで 2029 無事桜井駅に、3,410円分乗車、本日の走行 95.8キロ。

1日目 2日目前半 2日目後半

津山から「片鉄ロマン街道」へ(前半)


 7時半には宿を出発、「片鉄ロマン街道」の吉ケ原へは川沿いにR179を走れば14キロ程なのですが、津山を回って行きますので結構遠回りになります、 林野駅近くまで戻り出雲街道に入ります。

 できるだけ国道を避けて旧街道を行きます、写真は出雲街道勝間田宿、どこかに道路元標落ちていないかなぁ… ちなみに道路元標の根拠法である大正の道路法が施行された大正8年(1919年)当時は405もの市町村があった岡山県、現在道路元標は18基しか現存が確認されていません。

 9時には津山市へ、岡山県では3番目の規模の市なんですが、今一つ印象が薄いですよね、桜の名所ですし丁度「さくらまつり」が開催されていますので、中心部を東西に走る旧街道も朝から結構な賑わいです。
 さて津山の市中心市街地を横切って、先週リタイヤした津山口駅へ、これで近畿と中国地方の足跡が繋がった訳です。タイミング良く国鉄色のキハ40を先頭に下り列車がやってきました、これを見送って 1020 津山口駅をスタート「片鉄ロマン街道」の吉ケ原駅を目指しますが…

 今日は時間の余裕もありますので「津山まなびの鉄道館」へ、元の津山機関区の敷地、施設を利用した展示施設、非電化路線の集まる津山だけにDLやDCの展示が中心でSLは1台のみ。JR西日本と云う事で大糸線のキハ52やDD16があったり。こちらも好天の土曜日とあって家族連れの多い事。

 左の一番手前は珍品のキハ33、やはり短命に終った客車改造気動車。1988年から2010年にかけて米子界隈で使用されていた様ですが、お目にかかった事はないかと。他にジオラマもあったりして「鉄」な人は充分愉しめるかと。

 「津山まなびの鉄道館」を後にして吉井川右岸の県道26号津山柵原線で吉ケ原へ向かいます。対岸路も断続的にあるのですが、確実な処で羽仁橋まで県道を走り対岸に渡ります。吉ケ原まで少しアップダウンがありますが、吉ケ原まで殆ど車の来ない自転車には快適な道が続きます。

 12時半には吉ケ原駅に到着、正しくは「柵原ふれあい鉱山公園」に保存されている同和鉱業片上鉄道吉ケ原駅跡です、現在では駅舎が登録有形文化財に指定されています。構内にはキハ702と客車が、キハ702は元の国鉄キハ42000系、運転台窓とシールドビームが窓下に付いていて国鉄時代とは趣が変わっていますが。
 ここ「柵原ふれあい鉱山公園」が「片鉄ロマン街道」(岡山県道703号備前柵原自転車道線 34.2キロ)の終点になります。好天の休日それに沿線の桜並木が満開とあって訪れているサイクリストの数も結構な、ただ「さくらであい舘」程ではないのでご安心を。ガチで走る今時ローディより女性を含むグループやミニベロだとかが多い様です

 「柵原ふれあい鉱山公園」には資料館(入館料520円)があって鉱山や鉱山を支えた町や人々の生活を紹介しています、なかなか見応えがあり、1999年に「ディスプレイデザイン優秀賞」を取っている様です。ただ吉ヶ原へやってくるサイクリストが多くてもここを訪れる人は少ない様なのが残念です。

1日目 2日目前半 2日目後半

津山リベンジへ

 「18きっぷ輪行旅」この休みは先週の「姫新線に沿って」のリベンジに向かうか恵那市方面へ向かうか、天気予報を睨みながら昨夜まで迷っていたのですが… 次の休みとか晴れ具合を考えて津山へ向かう事にし、勤務明けから一旦帰宅後、準備してあった輪行袋を担いで桜井駅へ。
 桜井1013→1041奈良1045→1137大阪1145→1247姫路1325→1356播磨新宮1358と乗り継いで佐用に向かいます。写真は姫新線が播磨新宮の手前で揖保川を渡る処を車内から、反対に川岸から1970年8月17日2007年4月27日に撮っています。
 佐用駅1427到着、智頭急行経由の特急が出て行きますが直通の「スーパーはくと」なら大阪から1時間半で来るんですよね。ところで当初の目的を果たすためには4駅先の林野駅までこのまま輪行すれば良いのですが、次の津山行には1時間半もありますので、ここから走り出す事にします。

 今日は杉坂峠を越えて湯原温泉までの約30キロを走るだけですので、のんびり輪行支度を解きます。R373から県道124号宮原力万線と走り旧佐用郡幕山村域へ、曇り空が残念ですが行くところ行くところ桜が満開です。ここには藤原勝永氏著の「兵庫県の道路元標」によると道路元標が残っていたのですが、行方知れずになっています。
 旧街道の美作道を辿り杉坂峠へ向かいます、2016年4月9日に来ていますが、途中登録有形文化財の石堂家住宅にて。特に「自撮り」の準備はしてきていなかったので、ゴリラボッドとTZ85のインターバル撮影機能でトライしますが、何分何秒後ではなく何時何分からと云う設定で、なかなかタイミングを取るのが難しいです。

 どうにか17時前には県境の杉坂峠(247m)に到着、以前にはなかった鳥居が並んでいるので、作業をしている地元の方に尋ねてみると、なんと「お遊び」で造ったんだとか。

 1720 美作江見駅へ、ここから国道を避けて出雲街道を辿る事にしたのですが…
 ところが途中からよく踏まれているとは云えダートに、耐パンク性のない延陽伯号故にここでパンクされるとね、ただ夕暮れ時とは云え横を中国道が走っているので不安感はないのですが、旧街道の雰囲気はありません。

 2キロ近くもダートを押して林野側に下ります。30キロ程の距離とは云え、些かのんびりし過ぎました。

 暗くなる直前の18時半には湯原温泉に到着、車でないと不便な処ですので外国人観光客の姿は皆無、宿は温泉旅館の別館で格安のホステル風、シンプルですが清潔で本館の温泉が何度でも利用できますので、久しぶりに温泉でゆっくり。本日の走行31.6キロ。
1日目 2日目前半 2日目後半

姫新線に沿って

姫新線富原駅にて

 倉敷 0543 発の伯備線始発に乗車します。道はまだ濡れていますが、予報通り雨は上がり天気は回復に。写真は姫路行きの始発、山陽本線相生以西は広島前後を除けば旧国鉄型がまだまだ活躍しています。伯備線は4月に特急「やくも」の車両が新しくなるかして、鉄な人の姿もちらほら。

 新見で20分程待って 0718 発の姫新線津山行きに乗車、実は当初のプランでは新見泊でここから走りだすつもりだったのですが、刑部駅から新見へは2009年3月に走っていて、こちらからだと登りが続くので刑部駅スタートにした次第、延陽伯号には119キロはちょっと辛いですからね。姫新線は姫路から津山を経て新見に至る158.1キロの路線、新見側は1日7往復の超の付くローカル線。50何年前「鉄」だった頃、当時から天邪鬼だった私は三重連で騒がしい隣の布原信号所を避けて、この姫新線に通ったものです、当時の写真

 0742 刑部駅下車、他に乗り降りする人は全くいません。ここで下り列車と交換しますが列車が出て行くと次の上りまでの2時間半静かな駅に。姫新線では幾つかの駅が地元自治体の出資で山荘風にリニューアルされていますが、刑部駅もその一つ、公民館的なスペースも併設されています。2つ手前の岩山には絵に描いた様な木造駅舎も残っていますが。

 のんびりと輪行支度を解き出発準備、寒くも無く青空が広がり清々しい空気と、最高のツーリング日和です。
 岡山県道32号新見勝山線に入り真庭市との境の傍示峠(390m)へ、本日の最高標高点ですが、刑部駅までで結構登っ てきていますんで。
 峠を下ると再び線路に沿って県道を走ると、線路沿いに桜の木が、標高のある山間にも関わらず満開近いです。向こうに富原駅のホームと駅舎が見えていて絶好のロケーションなのですが、次の列車が来るまで1時間はあります。
 とにかく富原駅へ、こちらも山小屋風にリニューアルされていてます。ところでSNSを見ていると輪友のダイバーてっちゃんが輪行で津山に向かっているとか、今夜は湯郷温泉に泊まって明日は「片鉄ロマン街道」を走るんだとか。佐用へ向かわずに津山から吉ヶ原へ向かっても走行軌跡は繋がるのですよね、ただ片鉄ロマン街道は良いとしても山陽線の和気か赤穂線の西片上まで走り抜けなくてはなりません。
 さて次の列車は 1023 の津山行、桜に1日7往復の姫新線、これも一期一会の機会だと富原駅のベンチで待つ事に、トイレをお借りしたり、吉ヶ原から和気、西片上へのルートを計算したりしながら山峡の駅で小一時間を過ごします。
 そろそろ上りの津山行がやってくる時刻ですので、撮影ポイントへ戻ります。写真左の様に反対向きは殺風景なんです、追っ掛けて撮る格好になりますが、後ろだって事は普通の人は気付きませんよね。

  無事に撮影を済ませ富岡を後に、県道32号からR181へ入り 1055 には2010年8月以来の中国勝山駅前を通過、旭川沿いの道へ。
 R181は久世から美作追分までショートカットするのですが、姫新線に沿って川沿いを迂回し1144 美作落合駅にて(写真左)、岡山県道411号垂水追分線に入り 1225 美作追分駅(写真左)へ、旭川水系と吉井川水系の境にあたるために小さな峠になっています。追分の由来は出雲街道と旧津山備中松山往来の分岐にあたる処から。
 再びR181に戻り1228 津山市域に入ります。

 国道を避けて旧出雲街道を辿ってみます。

 小さな峠になっていて案内板によると「鶴坂」となっています。下ると出雲街道坪井宿。
 院庄駅前を過ぎ津山まで後1駅の距離の処まで来た処で路面の酷く傷んだ部分を越えた途端パンク、すぐの美作國二ノ宮髙野神社の門前でチューブ交換。パンク耐性が弱いのが判っていながら予備チューブ新品とは云え1本しか入っていません、封を切って交換しますが一向に膨らみません、インフレーターもそろそろパッキンが心許ないので、最初はそのせいかとも思ったのですが、一旦チューブを取り出したものの、チューブにピンホールがあるかして膨らみません、場所が判らないので、パンクした方のチューブを見てみると、そちらは少なくとも1ヶ所の場所は確認できますので、パッチを当てする事にしますが、ところがゴム糊が渇いてしまっていて使い物になりません、そう云えば暫くはチューブ交換だけで済んでいたしね。とにかく津山市街が目の前ですし自転車屋とかを探すしか、1キロ程でコーナンがあるので押し歩き。ゴム糊は缶の他はパッチと紙ヤスリとのセットものが、24インチのチューブはあったものの1.5サイズの英式バルブ、当然ですよね。ゴム糊を買ったものの店の周りには適当な場所が見当たりません、水道の使えるトイレのある公園とかあれば良いのですが、ただ津山線の津山口駅が1キロ程先に。

 津山口駅に辿り着いたものの、なんとご覧の様な簡易駅舎、トイレすらありません、すっかり意気消沈。この時点で既に15時半をまわっているのですが、何故か次の上りは 1505 だと1時間勘違いして再び走り出せる保証のないチューブ修理を諦めて、急ぎ輪行支度を始めます。
 ところがヘッド抜き輪行しようにも上玉押しが緩んでくれません、輪行袋のサイズには余裕があるので、前後輪とリアガードを外して輪行袋へ、ご覧の様に。
 しかし津山線って結構本数があるのですが、日中は半分近く快速「ことぶき」、津山口駅には停まらないのですよね、上り下りそれぞれ快速が通過した時点で時間を1時間見誤っている事に気が付いた次第、そうなると次の上りは 1640 の岡山行き、下りは 1703 の津山行き、1640 で岡山回りだと18きっぷだけでは桜井には辿り着けません、津山回りだと18きっぷだけで帰り付く事も可能です。とにかくパンクしてから津山口駅まで2時間のロスタイムがあった訳で、加えてこの何の風情もない駅で1時間半を過ごす事に。まぁ後40キロは走るつもりでいたのですからそうなりますよね。
 混雑時の岡山駅での乗り換えと待ち時間を避けて津山口 1703 発津山行に乗車、津山から佐用行に、佐用で予定通りに走れば乗る予定だったで 1808 発姫路行に、数少ない姫路直通なのですが1両編成なので姫路に近づくにつれて満員に、姫路駅では姫新線と播但線から山陽線には乗換改札があり、無事に4分の乗換時間をこなしたものの、さすが奈良での47分待ちでの桜井 2325 着は辛いので、鶴橋から近鉄利用で桜井 2216 に無事帰投。
 今回は津山口でリタイアとなり本日の走行は60.2キロ。走行軌跡が繋がらなかった上に、今月の走行距離は400キロにも届かない事が確定、成果は富原駅での写真のみですが、半日は気持ちの良いお天気の中を走る事ができました。津山口1703→1706津山1731→1831佐用1848→1952姫路1956→2058大阪2106→2122鶴橋 3,410円分乗車

岡山の奥の方へ向かいます


 先月20日の発売間もなく買ってあった「青春18きっぷ」、休みとお天気の巡り合わせが悪く使えず、有効期限の4月10日まで丸々1日の休みは 3/29 4/1,6,9,10 だけ、手付かずですので払い戻しもあるかなと思っていた処、28日午後から降り出し29日朝には西から回復する予報、以前から計画していた岡山県の新見から兵庫県の佐用まで走るプラン(上図赤線)、28日勤務明けですが倉敷まで輪行し倉敷泊、翌朝伯備線の始発で新見まで移動して走り出す事に。
 今回道路元標とか特に目的がある訳でもないのですが、これを走ると近畿と山陽の走った軌跡が繋がるんですよね。新見から佐用駅まで走ると約119キロ、延陽伯号こと片倉シルク グロワール24で出掛ける事にして、前日に輪行支度を済ませておきます。
 9時過ぎには帰宅、ただ昨夜は全くと云って良いほど仮眠ができず仕舞、まぁ今日は倉敷までの移動だけですので。乗り換えが楽で一番空いてそうなスジを、桜井1137→1205奈良1215→1307大阪1315→1417姫路1434→1453相生1525→1656倉敷 (所要5時間19分)、相生での待ち時間が長いですが、「18きっぷ」利用者にとって相生〜広島間は東海道山陽本線のボトルネックですからね、それと岡山駅での乗り継ぎが結構ウザいのですが、何本か直通するスジがあり、相生1535発は伯備線の備中高梁行きです。

 相生にて、ここまで少なくとも8両編成だったものが、山陽本線側が2両から4両編成になり、接続時間がタイトだと「18きっぷ」のシーズンはちょっと大変な事になります。
 倉敷に泊まるのは3度目だと思うのですが、降られるのが判っているので、駅チカの安ホテルを昨夜予約しておきました、駅前のAPAホテルだと駅から全く濡れないのですが、安くはないのでね、予約したのはAPAホテルの裏側であまり濡れずに行く事ができたのですが、カプセルでないホテルでは今までで最狭、どうにか輪行袋が収まりましたが、バスタブはなしでシャワーとトイレのみ、テーブルもないのでコンビニ弁当を買ってきてと云うのも不自由、それで楽天トラベル経由で現金決済のみの4,600円ですからね。まぁ輪行袋担いでの移動ですからね駅チカがなにより。
 はなから食事は外へ行くつもりだったのですが、倉敷駅前だけに不自由はしません。APAホテルが入っているテナントビル、昭和の香りのする結構古いビル、1Fにドラッグストア他、地下と2Fの食事のできる店や飲み屋が入っています。明日は新見駅スタートではなく姫新線で3つ先の刑部駅スタートとしたので、朝食と津山までの携行食を準備しておきます。
 地下の「れんが亭」と云う店でハンバーグオムライスを頂きます、950円でハンバーグがなかなか美味しかったです。ところで地方都市で泊まる時は時間があればJAZZ屋を探す事にしていて、今まで松江、益田、大崎、宮崎、今治と色々行きましたが、ビルの店舗案内を見ていて見つけましたよ「SOMETHING」、ちょっと入りにくそうな扉の横には大きな Sonny Clark の「Cool Struttin’」のアルバムジャケットが、JAZZファンならそれでOKです。同世代と云うか少し上の喜寿のマスターとすっかり意気投合して水割り2杯飲んで帰ってきました。家飲みしない私には暮れの「祝日麦酒」以来3ヶ月ぶりのアルコールでした。本日の走行通勤の6.5キロのみ。
(つづき)

吉備路サイクリング(2日目後半)


岡山県道300号線宇治下原線 羽山第2隧道

 1040 成羽(なりわ)の町を後にし岡山県道300号宇治下原線へ、成羽と吹屋を結ぶ旧来のルートですが、現在は広域農道ができて吹屋観光の車はそちらへ誘導されますし、地元の車と羽山渓を訪れる人しか通らなくなっている様で、川沿いの道筋は正にサイクリングにはうってつけのルートです。そしてこの県道300号には洞窟の一部を利用した羽山第2隧道と云うとんでもないトンネルがあり、険道マニアには良く知られた道なのです。いかんせん通行止になっている事も多いのですが、最近SNSで通れる事を知り早速駆けつける事にした次第。
 広域農道への分岐を過ぎると谷あいへと緩やかに登る1.5車線路が続いて行きます。この県道300号を含むルートは吹屋往来と呼ばれ、笠岡から井原、成羽を経て吹屋から庄原へと繋がる街道で、瀬戸内の旧い港から銅山とベンガラで栄えた吹屋へ魚を運んだために「とと道」とも呼ばれたそうです。
 成羽町羽山、釉薬瓦の艶のある黒が奈良県人には新鮮です。集落を過ぎ1キロ程で今回のサイクリングでの最大の目的地羽山第2隧道です。
 しいて云うなら上流(北)側からアプローチする事をお勧め、下流側からだと入り口は普通とまでは云いませんがいわゆる素掘りのトンネル、抜けて振り返ると頭上に岩盤がそそり立っています。越前の呼鳥門や和歌山の白崎海岸も凄いですが、これはなかなかのものです。今でこそ県立公園になっている洞窟を隧道にするなんて考えられないでしょうが、何しろ江戸時代からの往来ですから。ところでこんな山の中で人の声がするなと思ったらロッククライミングのスポットになっている様で、中国自然歩道のコースにもなっているので北側にはハイカーのための休憩所もあります。

 トンネルの前後から「自撮り」にトライしますが、渓谷に断崖に作られた道ですので引きもなく、ポジションは限られます。

 昔ならビューカメラ、今どきならチルトレンズなどのあおり撮影のできる機材を使わないと上手く撮影できないのですが「Microsoft Image Composite Editor」を使って縦方向に合成しています。もちろん使う事を前提に撮影はしているのですが、縦長の写真ってWebでは使い勝手が悪いのですよね。
 さて「自撮り」をしたり休憩所でお弁当を広げたりと1時間半程過ごし羽山第2隧道を後にします、ところで第2があれば第1がある訳ですが…
 第2に比べれば至って並みのトンネルでして、第2の迫力に第1の写真を撮り忘れた次第。実は盟友K氏が2017年に車で訪れて通行止で第2には行けなかったとの事で、その時の写真をお借りしました、コンクリ打ちっぱなしの普通のトンネルでしょ、でも第2はそんな車で行く処やないですよ(^_^)
 第1隧道を抜けると三叉路があって対岸に駐車場と四阿が見えますが、県道の先にはなかなかの迫力の片洞門が。
 羽山渓谷を抜けると深い谷が開けてきて高原状の高梁市宇治地区へ、県道300号はここで終わります。羽山第2隧道へは北側からがお勧めと先に書きましたが、サイクリングルートとしては成羽から川べりを緩やかに登ってくるのが楽です。
 次の目的地「広兼邸」へはここを左へ、標高差200m程の登りが…


 ようやく「広兼邸」に見上げる処まで登ってきました。ロケ地巡りが好きな事もあって色々な処へ行きましたが、スクリーン以上の処はなかなかないものですが、ここ「広兼邸」は凄いまるでお城。
 時間もあるので珍しく入場料を払って中へ、平日で「コロナ禍」とあって今日の見学者は私で5人目とか、色々と説明して頂いたり水琴窟に水を流して音色を聴かせてくれたりと。

 べんがらで知られる「吹屋ふるさと村」もご覧の通り、日頃敬遠している観光地巡りも今がチャンスなのかも、閉まっているお店も多いですが。
 吹屋から新見までは標高差300m以上のダウンヒル、このコースは新見からは登りたくないですね。少し登り返しがあって新見市との境界が「境森峠」、峠おやじナワールド氏未踏の峠をGET!


 帰りの輪行も6時間の長丁場、新見市街に下った処のコンビニで食料とか調達して駅に着いたのが 1623 本日の走行78.6キロ。ロードやデモンタなら 1652 発の1本早いスジで帰れなくもないのですが。のんびりと丁寧に輪行支度をすませ 1754 発の備前片上行きを待つ事にします。布原のD51三重連や新見機関区と思い出の多い駅の静かなホームで暫く待っていると、伯備線の下りや今では1日6往復の芸備線と同じく7往復の姫新線、今でこそキハ120の単行ですが、やってきて少し賑やかに。機会に恵まれれば次はR180を避けて笠岡の港から「とと道」を、紅葉の秋にでも辿ってみたいなと思いながら帰途に就きました。

1日目 2日目前半 2日目後半



吉備路サイクリング(2日目前半)

成羽の旧い街並み 坂田門

 今日は備中高梁まで高梁川べりを走り、成羽(なりわ)町から羽山渓谷を遡り、映画「八つ墓村」(1977年)のロケ地で知られる「広兼邸」を見学し、吹屋から新見に下り帰途に就く予定で、机上の計算で約77キロの行程です。
 宿は倉敷だったので、自転車を預けておいた清音まで朝一で移動します。ってたかだか1駅(7.3営業キロ)、2017年7月に走っていますが、敢えて走りたい道でもないのでね。さすがに0543発の始発では早いので0654発を待っていたら「サンライズ出雲」がやってきました、今では少なくなった寝台列車、これ乗って見たいなぁ… でも浜松から姫路まで停まらないから(客扱い)しない、関西人にはちょっと縁がないですね。
 清音から2017年にも渡った川辺橋で高梁川右岸に渡ります。15連のガーター橋を従えた3連トラス橋は壮観ですが、通勤時間帯とあって橋の上は渋滞中、自転車は下流側の自転車歩行者用の橋を渡ります。

 高梁川に沿って岡山と米子を結ぶR180が走っているのですが、大型車を含め交通量が多く自転車には決して安全で気持ちの良いルートではありません、関西ならR163の笠置前後を想像して頂ければ。従って可能な限り対岸路を選んで行く事にします、なお備中高梁を過ぎるまでてR180はずっと左岸側です。
 豪渓まで右岸路も県道ですしそれなりの交通量がありますが、過ぎれば交通量も少なく静かになります。しかし増水したら冠水しそうな道ですね(写真右)。
 機嫌よく右岸を走り下倉橋を過ぎて暫く行くと川べりの道は途絶えてしまいます。GoogleMapはあまり信用ならないとしても、地形図ではちゃんとそれなりの幅員のある道になっているのですが廃道状態に、下倉橋まで戻り左岸の国道へ。
 R180に出ますが、さすが陰陽連絡の幹線道路です、トレーラーやらタンクローリーも、可能な限り堤防道路とか車の来ないルートを選んで走りますが、R180を走るのは苦行ですね。
 高梁市域に入り備中広瀬駅近くの玉川橋で再び左岸に、市街には入らず左岸のまま高梁川から支流の成羽川左岸へ入りますが、なんと災害復旧工事で全面通行止、ご覧の様に道そのものがありません。仕方なく右岸のR313へ。結局清音から成羽まで半分は国道を走らされたかな。
 0935 成羽へ、2004年に合併で高梁市となるまで川上郡成羽町でした。今回Facebookのお友達で岡山在住のSさんにアドバイスして貰い知ったのですが、ここには旧い町並みが残っているとの事、今日のルートだと新見まではここが最後のコンビニのある町、補給も兼ね備中松山城で知られる高梁はパスし、補給も兼ねてこちらへ来る事にした次第。国道からそれると静かな山峡の町です。

 観光案内所があったのでパンプレットを貰います。武家屋敷などもあるのですが「備中神楽」に登場するキャラクター(^_^)の人形が並ぶ、本丁商店街が愉しいです。左下の酒樽を担いでいるのが「室尾(生)明神」酒造りを手伝ってくれる神様だとか。
 その酒樽に記された「大典白菊」町内には立派な白壁の酒蔵もありました。
 さてまだ見てみたい処もありますが、距離的には新見までの半分を走ったとは云え、ここから標高で500mは登らなくてはなりません、新見から帰途に就ける最終が 1754 ですから「自撮り」の時間を含めるとそろそろ頃合かと 1040 成羽の町を後にし羽山渓へと向かう事に、

1日目 2日目前半 2日目後半



吉備路サイクリング(1日目)

 吉備路自転車道 備中国分寺跡を行く

 勤務明け帰宅後、準備してあった輪行袋を担いで桜井駅へ、JRだと到着があまりに遅くなってしまうので0947発の近鉄で鶴橋まで、JRへの乗り換え口で「18きっぷ」にハンコを押して貰うのにウロウロ、ともあれ予定のスジで大阪から姫路へと。ただ東岡山駅から走り出すか、赤穂線の西大寺駅から走り出すか、つまり6キロ手前から約30分遅れでスタートするかを、悩んだ挙げ句に余裕を見て東岡山へ向かう事に。相生から先岡山までの山陽本線は3両または4両編成となり「18きっぷ」のシーズンには結構混むのですが、やはり「コロナ控え」なのかなぁ、輪行袋を担いでいると多少の後ろめたさも。まぁQOLも大切だしね。

 1327 東岡山着。リアガードのステーがぐずって出遅れ、14時過ぎにスタート。あえて手前の東岡山からスタートしたのは大きな駅でウロウロしたくなかった事にと、古来の山陽道に近いので真西にとれば割りと自然に吉備路へ入る事ができる。ただ真夏なら日陰のない東岡山駅より次の高島駅の方が良いかも。

 1508 吉備路自転車道の入り口に、ここからJR吉備線と同様に総社市へ向かいます。ただ岡山駅からここまでの案内は皆無の様で結構判り難いかと、起点は岡山県総合グラウンドとなっていますが、岡山中央病院の前からと考えるのが判り易い。ここから概ね自転車歩行者専用道として川や用水路べりを繋いで行き「日本の道100選」にも選ばれていますが、はっきり云って岡山市寄りは今一つ、要所要所に標識がありますが、結局総社までには数回道を間違えてしまった。
 こんな跨道橋があったり、これが結構滑って危ない、良い子は降りて押しましょうね。ただ奈良県と違い一般道路との交差には必ずと云って良いほどに横断歩道があり、なにより車がちゃんと停まってくれるのが凄い。
 1536 備前国一宮である吉備津彦神社に。古代の吉備国が後に分割され備前、備中、備後の国になるのですが、備前と備中の境界が判りにくくて、自転車道の次のポイントである吉備津神社は備中国になります。
 せっかくですので御津郡の一宮村道路元標の生存確認に、吉備津彦神社からはJR吉備線を挟んだ反対側の県道沿いにあります、2007年以来ですから14年ぶりになります。岡山県の道路元標は現在までに18基が確認されていますが、英田郡、後月郡、真庭郡を除いた岡山市周辺(旧備前国)のものは独特の書体で正面に「道路元標」とのみ陰刻され、郡名と市町村名が側面に記されています。
 桃太郎やきびだんごで知られる吉備津神社(写真右)から造山古墳(写真右)と史跡巡り。造山古墳は前方後円墳としては4番目の規模で、畿外では最大、入って登れる古墳としても最大らしい。

 吉備路自転車道沿いで一番の見処はやはり備中国分寺でしょうね。吉備津彦神社でのんびりし過ぎてしまい、17時過ぎとすっかり遅くなってしまいました。せっかくですので「自撮り」をしてみましたが記念写真以上のものでもありません。自転車道沿いより南側(写真左)とか西側(写真右)からが良さそうです、花の季節を考えて再訪してみたい処ですが、ただ岡山市街から自転車道を走り抜けるより、総社側から吉備津彦神社辺りまで往復するのが良いかも。
 さて総社の街中に入る頃には陽が落ち、途端に寒くなってきました、朝夕の寒暖差の大きいこの季節ウェアには気をつけておかないと。総社駅へは向かわず清音駅へ走り、今日の行程を終えました。まぁ今日は明日への足慣らしと云う事で、本日の走行35.3キロ。

1日目 2日目前半 2日目後半



明日から西へ

 昨年は自転車では四国へも渡れず、西は兵庫県止まりでそれも丹波篠山界隈だけ。今年は少し西の方へ向かってみようかと思い、明日から1泊2日、往復「青春18きっぷ」を利用した輪行で岡山へ行ってきます。1日目は岡山付近から吉備路を総社へ、2日目は総社から高梁~成羽~羽山渓~吹屋を経て帰途に就く新見駅まで、些かせわしないスケジュールで、距離も2日で100キロを切る位かと。「八つ墓村」のロケ地となった吹屋の「広兼邸」に寄って新見まで行くのだから同じくロケ地の「明智峠」とか行きたい処なんですが、なかなかまとまった休みもままならないので。
 倉敷~総社(清見)~矢掛~福山~尾道は2017年7月に、新見~東城~福山は2015年3月に、岡山市周辺は道路元標が散在しているのでちょこちょこと走り回っているので足跡ならぬ輪跡を繋げて行こうと。そんなで赤穂線の西大寺から走り出したい処ですが、勤務明けからのスタートなんで山陽本線の東岡山からになるかと。



平福宿から「片鉄ロマン街道」へ

杉坂峠にて

 「18きっぷ」消化サイクの最後は「片鉄ロマン街道」に行く事にしました、云わずと知れた片上鉄道廃線跡を利用した自転車道なのですが、いままで訪れる機会に恵まれなかったのです。山陽本線の和気からスタートすると片道30キロ程の行程で、それだけでは面白くないので、姫新線の播磨徳久まで行って、未収の佐用郡中安村道路元標と因幡(智頭)街道の平福宿に寄ってから「ロマン街道」は片道だけ走って帰って来ようと考えてみました。

 さて播磨徳久駅まではJR桜井駅から始発で輪行すると接続が悪く、所要時間4時間59分で1051着となってしまい、ぐずぐずしているとスタートがお昼になってしまいます。そこで未明にJR奈良駅までの20キロ余りを自走して0450発に乗車し播磨徳久を目指す事にしました、それなら所要時間は4時間24分、0914には到着できます。大阪鶴橋まで近鉄を利用してもこの時間には辿り着けません。 

 写真左は大阪駅、写真右は姫路駅、姫新線に乗るのは随分久しぶりですが、キハ127と云う見慣れぬ新型車両、ディーゼル車なのですが最近は電車みたいなディーゼル車車が増えましたね。
 
 播磨徳久駅、早速輪行支度を解いて出発準備OKなのですが… 
 
 
 
 
 うちのHPに「懐かしの鉄道写真集」と云うコンテンツがあるのですが、その中の姫新線の一枚の写真(左)、三日月駅としてあるのですが、どうも違う様なのです、どちらかと云うとここ播磨徳久駅の佐用側の様な気もするのです(右)。
 
 さて中安村道路元標ですが、播磨徳久駅の南側の山の上、元々公民館だった場所にある様なのですが、藤原勝永著「兵庫県の道路元標」と国道901号さんの「道路元標が行く」には記載はあるものの、その他の情報がありません。公民館は現在では社会福祉法人「はなさきむら」と云う授産施設となっていて、駐車場まで行ってちょっと見渡した処では見つかりません、とにかく施設の構内なので了解を貰おうと建物への坂を登って行くとありましたネェ、らしきものが斜面の途中の段になった処に草に埋もれて、もう見つけられたのは長年の勘と云うか臭覚と云うか。幸いうつ伏せにはなってはいなかったので間違いなく「中安村道路元標」だと確認できました、でないと足元の悪いこの場所で道路元標を転がすのは至難の業です。これで1,043基目となりました。
 
 駅近くまで戻ると次の下り列車のやって来る時間です、せっかくですので狙ってみる事に、そこは自転車の機動力、到着するのと出発するのを違うポイントが狙えました。
 
 現在では同じ佐用町ですが佐用坂と云う小さな峠を越えて平福へ、ここにも平福村道路元標があるのですが、前に訪れた2007年には平福郷土館の中庭に保存されていて、休館のために塀越しに写真を撮ったのですが、今回は開いているだろうと訪れてみると、開館はしていたものの前の場所にありません、尋ねてみると元あった現在の郵便局の前に移設したと教えて頂きました。 さっそく郵便局に向かうと無事に鎮座したました。
 
 平福の街を少し散策します、なかなか見どころの多い処なんですが、なんと「自撮り」用の外部タイマーを忘れてきたのです、それがなければ長時間のタイマー撮影ができません。
 
 せっかくですので標準のセルフタイマーを使ってピンポンダッシュするしかありません、まぁ昔はそれで「自撮り」していたのですからね。Uターンして戻ってくるシーンは無理ですが、近距離の後ろ姿なら数テイク撮れば、どうにかなります。
 
 平福で長居をしてしまいようやく13時過ぎに出発、佐用駅近くまで南下し中国自動車道に沿って走る県道153号へ、自動車道があるのと、南側のR179がメインルートになるのでこの県道は比較的空いていてなかなか走り良いです。写真は佐用町幕山、大河内の一本桜と案内が立っています。茅葺の立派な家が、まるで絵に描いた様な日本の風景です。
 
 県道は自動車道のトンネルの上の峠を越えます、出雲街道杉坂峠です。峠の桜が時折吹く風に花びらを散らせます。 ここから「片鉄ロマン街道」の終点吉ヶ原駅までまだ20数キロ走らなくてはならず時間も押していますが、このシチエーションを見過ごす訳には。しかし散る桜を絵にするのはなかなか難しいものです、後から動画で撮れば良かったかなと、G1と違ってG2は動画が使えるのですが、実は今まで一度も使った事がないのです。
 
 途中からR179へ入り、林野の手前から旧道に入ってR374に入る事なく県道を継いで吉野川右岸から吉井川左岸へと入れたので、初めて辿るコースでしたが、車と信号の少ない快適な道を走り、16時過ぎに片上鉄道の旧吉ヶ原駅に着く事ができました。
 
 平福に続いて吉ヶ原でものんびりし過ぎて、もう「片鉄ロマン街道」は和気まで走る抜けるのが精一杯の時間になってしまい、その上「片鉄ロマン街道」に関しては自転車道だから行けば判るだろうと何の下調べもしていなかったので、途中で道を間違える始末。一応は桜の花びらが敷き詰められた苦木駅で写真を撮りはしたものの、下り基調の道を突っ走って真っ暗になる直前に和気駅に辿り着くことができました。
 
 さて帰りの電車の時刻を調べると、既に「18きっぷ」のままJRで桜井まで辿り着ける時間は過ぎています。 播州赤穂あたりと同じ感覚でいたのですが、乗換時間や運行本数の違いでかなり違ってくる様です、とは云っても鶴橋から近鉄利用や高田から10キロ程自走するなら十分に余裕のある時間です。いずれにせよ帰宅は遅くなるのでコンビニで補給後、輪行支度を済ませ1947発に乗車、無事に帰途に就く事ができました。「片鉄ロマン街道」は走り抜けるだけになってしまいましたが、幾つか「自撮り」ポイントの目星を付けておきましたし、次の機会への愉しみとしておきます。
奈良までの自走を含めて本日の走行113.5キロ。 「18きっぷ」5,940円分乗車。
 

 

天の邪鬼「しまなみ」へ往く(1日目)

元来の天の邪鬼な性格で「びわいち」「あわいち」「しまなみ」ってのはご遠慮申し上げているのですが、今回なぜか「しまなみ海道」おまけに「とびしま海道」も回ってきました。 基本的に遠征ツーリングはまず初めに「道路元標」ありきなんですが、島根県、広島県、愛媛県に一つずつ残ってしまった道路元標を回ろうと云うかねてよりのプラン、出雲市まで輪行して島根県飯石郡飯南町の赤名村道路元標から三次市を経て、広島県神石高原町の神石郡油木村道路元標、尾道から「しまなみ海道」を経由して愛媛県西条市の周桑郡多賀村村道路元標を巡ってこようと云うもの。 ただ出雲市まで1日がかりで行き一泊するのも勿体無い話なので、今回は後の2基を回る2泊3日のコースに帰途「とびしま海道」を経由して本土に戻り、呉線のどこかの駅から輪行で帰途に就くプランを考えてみたのです。
 
平日ですので大阪を通勤時間帯に輪行支度で通らないで済む様にと、そして少しでも早く走り出したいのでJR王寺駅まで20キロ余りを未明の大和川河畔を自走します、既に今年3回目ですが、やはり闇夜は暗いです、ただ土地勘のない福山でナイトランになりそうなのでヘッドライトを2灯に強化してきたので安心感が違います。 ガード付きのasuka号、出きる事なら往路輪行はしたくはないのですが、慎重に輪行支度を済ませます、何か手落ちがあると走れずにスゴスゴ引き返してくる事になりかねませんからね。
 
王寺0436→0511新今宮0512→0529大阪0534→0640西明石0641→0715姫路0731→1049新見と絶妙の乗り継ぎで新見駅着、実はこの接続「乗換案内NEXT」では大阪0558→0728姫路となってしまい選択されません、大阪0534発の緩行線の普通に乗る事で加古川仕立ての播州赤穂行きに接続していて、特に18きっぷのシーズンに混雑する岡山方面行きへ姫路へ先回りできるのです、お陰で輪行袋の置き場所も確保できて新見まで座って行く事ができました。 1049新見着、早速準備を始めます、しかし最高のお天気ですね。
 
新見スタートにしたのはこれより先の接続が悪い事と、中国地方山間部の鄙びた道を走ってみたかった事と、小さな峠を越えて久しぶりに布原の元信号所を見下ろす道を走ってみたかった事なのですが、かつて谷あいの信号所を見渡せた道も植生に覆われて、通過する列車をどうにか垣間見る事ができる程度になってしまいました。
 
備中神代駅にやってきました、列車で通る事は何度かありましたが、駅前は40年以上ぶりです。 ここは映画「八つ墓村」あの「祟りじゃ~」が流行語になった1977年版のロケ地でもあります、萩原健一演ずる主人公が八つ墓村へ向かうシーンですね。 残念ながら当時の木造駅舎は取り壊されてしまいましたが車寄せの屋根だけが残されています。
 
備中神代駅で伯備線と別れた芸備線沿いのR182を走ります、R182は改良が済んでいますし中国自動車道が並行して走っていますので山深い雰囲気は無くなってしまいましたが、芸備線の方は1日6往復と云う超ローカル、その貴重な列車を市岡駅で待ち構えてみました。
 
東城の手前の野馳(のち)駅、開業当時の駅舎が現存しています。 この後道の駅「遊YOUさろん東城」で遅めのお昼の休憩をして、再びR182を福山に向かって南下します。
 
東城からは油木村道路元標の残る神石高原町まで登らなければならないのですが、暫くは川沿いの下り基調の道を快適に走り、その後このループ橋で高度を稼ぎます、ループ橋と云っても島根県境のおろちループ程の規模のものでもありません。
 
 
少し探しましたが油木村道路元標を確認、一列に「神石郡油木村道路元標」と記されています、どうも広島県は様式がまちまちな様です、とにかく現時点で現存が確認されている広島県下の6基の道路元標は全て履修できました。 今日の予定はこれで終了、今夜の宿は少しでも尾道に近づいておこうと福山と尾道の中間の松永駅近くのビジホを確保しました。
 
この後R182には福山に向かって下り基調だと思いきや神石高原町内では結構なアップダウンが繰り返されます、これには結構堪えました、結局福山市内に入り小さなピークを一つ越えてから一気に獲得標高を吐き出してしまいます、遥かに瀬戸内海を見える様になってからの下りの長い事、交通量も市街に近づくに従って多くなり、福山市街に入る頃にはすっかり暗くなってしまいました。 土地勘もない事もあって松永へ向かっては少し遠回りをしてしまった様ですし、旧街道の山陽道を走ったりしたので、これなら無理せず福山で宿をとるべきだったかと。 とにかく予定の20時には松永駅前に到着、本日の走行、王寺駅までの自走を含めて124.5キロ。
 

赤穂~日生「かきおこポタ」

赤穂市福浦海岸にて
 
今日はsyokoraさん主催の「かきおこポタ」へ参加してきました。 と云っても僕は牡蠣は駄目なんですけどね。
 
播州赤穂駅1000集合、大阪0800発の新快速に乗るお約束なのですが、このスジは敦賀始発で相生で岡山行きに接続していて、18きっぷのシーズンは混みますので、未明から王寺まで自走して先乗りする事にしました。 赤穂周辺の道路元標は既に履修済なのですが、生存確認に一巡します、尾崎村道路元標には写真のような案内板が設置されていました、こう云った形で道路元標が認知されるのは喜ばしい事です。
 
播州赤穂駅に着くと車でお見えのnoricさんが既に到着、電車が到着すると輪行を担いだおじさん達が続々と降りてきます。 今日は東叡とナショナルのデモンタがそれぞれ2台にグランテックと云う、みなさん往復輪行を意識した選択です。 すみません僕は場違いのKHSです、実はasuka号今度はフロントのガードを壊してしまいました。
 
さて総勢12名、準備を済ませてR250を日生(ひなせ)に向かうのですが、今日は今風ロードに跨った女性が3名、おじさん達には嬉しいサプライズです。
 
もちろんやさしいおじさま達であります。


 
 
 
R250をひた走り福浦峠で岡山県に入ります。
 
 
 
 
 
11時過ぎにはかきおこの店「福来(ふくろう)」に到着、人気店らしいので入れるかどうか心配していたのですが、時間も少し早めだったのが幸いしてか全員すぐに座れました。  
 
ほぼみなさんが「かきおこ」を注文、すみません僕は「イカモダン」です。




「かきおこ」の後は、日生漁協の魚市場「五味の市」へ立ち寄ってから、海岸沿いの道を赤穂へ戻ります。
 
 
 
 
赤穂御崎の神社前にて。 近くのケーキ屋さん「SANPOU」でケーキを買い込んで福浦の海岸でコーヒータイムとします。
 
 
福浦海岸の遊歩道を行きます。 幸いここまでお天気は持ってくれたのですが少し雨が降ってきました、この後は坂越(さこし)を回って帰途に就く予定だったのですが、福浦海岸でのコーヒータイムを最後に赤穂市街へ戻る事に、赤穂城で記念撮影した後、播州赤穂駅前で解散と云う事になり、輪行組6名は1706発の新快速まで駅構内のパン屋さんでお茶の後帰途に就きました。
 
「青春18きっぷ」5,610円分乗車、5回分を半月で使い切ってしまいました。 夏のシーズンは暑いだけなので今の季節に行きたいところが他にも一杯あるのですがねぇ。

 「かきおこポタ」の写真をアルバムにアップしました。 うちのHPから[BICYCLE]→[ツーリングの記録]→[2015]と辿って下さい。 なおご覧になるには認証が必要です。 ログイン名は’pal’、パスワードはうちのFAX番号の下4桁です、「CanCan謹製カレンダー」の奥付に記載があります(一昨年とは変わってます)。 なおオリジナルではありませんが1920×1280サイズの画像もダウンロードできます。

道路元標蒐集の旅 山陰篇四日目

 一応今回のノルマはこなしたので、今日は帰途に就くだけです。 軽いものの靴ずれもありますし、無理のない時間で輪行して帰ろうと思っているのですが、懸案だった岡山県真庭郡の八束村道路元標を目指してみようかと企ててみます、しかしなんと云うか蒜山高原南麓にあるのです。 米子からだとR181を南下し伯備線江尾駅付近からR482に入り標高650mの内海乢を越えなくてはなりません。 ただ峠さえ越えてしまえば、後は下り基調で姫神線中国勝山まで走り抜けてしまえば良い訳です。 行程は約85キロ、中国勝山駅を津山回りで1538、最悪新見回りで1652がタイムリミットです。 とにかく6時前には米子を出発しR181を南下します、しかし結構大型車が多いのには参ります。 7時に江馬のローソンに、これより先中国勝山までコンビニは皆無です。 R482に入った途端、ヘアピンカーブの激坂で、靴ずれは乗っている限り問題はないのですが、押しが入るといけません。 最悪は江尾駅まで引き返して輪行で帰途に就く事にします、と腹を括っていると登れるもので、標高380m程の南大山大橋までやってきました、ここから大山が望めるそうなのですが、残念ながら全貌は。 新しい下蚊屋ダムでもう一度休憩して9時半に内海乢(峠)に到着、標高差500mを2度の休憩込2時間半程で登ってきたので、私にしては快挙です。 蒜山高原道の駅「風の家」にて、山ぶどうシャーベット食ってます、さすがに500mの高原は涼しいです。 R482を一路東に途中八束村道路元標に立ち寄ります。 ここまで来たのですから、有名な山麓の自転車道も走りたいのですが、もうそこまでの余裕はありません、後ろ髪をひかれる思いで蒜山高原を後にします。 湯原温泉まで下ってきた処で、余分な荷物をゆうパックにしていまいます。 湯原温泉局は温泉街の中にあって少々判りにくかったですが、対応も良くてタオルの粗品まで頂きました、倶利■■局のおばはんとは大違い。 ゆうパックの箱込で940円、それだけで幾らかでも身軽になると随分違うものです。 ところで湯原温泉はカジカガエルで有名と云うか売りなのですが、足湯で休憩しているとどこからともなく鳴き声が… でもどこか不自然、テープでも流しているの? 中国勝山駅までは下りとは云え約20キロ、先の郵便局で教えて貰った足(たる)温泉に立ち寄る事にします、ここなら後10キロです。 思いっきりのんびりして、後はできるだけ汗をかかない様にR313を転がして行きます。   無事、中国勝山駅に到着、近くのローソンで買い出しをして、輪行支度でしっかり汗をかいてしまいました。 津山、佐用、姫路と乗り継ぎ、尼崎からおおさか東線経由の奈良行き直通快速に乗車、通勤時間帯に大阪での乗り換えをせずに奈良まで来て桜井線に。 できるだけコンパクトにしようとペダルも外して、サドルも下げ、ハンドルも抜いているので、もう組み立てる気力もなく、靴ずれの足を引きずりながら、輪行袋を数100m担いで汗だくになって帰宅しました。 本日の走行 88.4キロ、1日目の桜井~王寺の自走も含めて4日間で353.5キロになりました。 中国勝山1538→1623津山1631→1731佐用1734→1838姫路1842→1937尼崎1943→2051奈良2118→2148桜井 4,940円分乗車 本日の収穫 【903】 岡山県 真庭郡 八束村 (現 真庭市)

道路元標蒐集の旅 山陰篇一日目

 まずは関西本線王寺駅0430発の始発に乗るために3時過ぎに出発します、距離は20キロ足らず、知らない道でもありませんが、夜間ですしできるだけコンパクトに輪行しようとすると支度にこれ位の余裕はほしいです。 しかしサイクリングには桜井は非常に便利な処ですが、こうやって始発で旅に出るには不便な事が、輪行前に大和八木や天理、奈良まで自走したり、昔名古屋からのツーリングイベント「さくら道」に参加するために名張まで真夜中にR165を自走した事もあります。
 ところで姫路0732発の新見行きに乗車するには1本後の0447発でも間に合わなくもないですが、姫路での乗り継ぎが7番ホームと向かいの8番ホームとは云え2分では、ちょっと座れそうにはありません。 そこで考えたのが大阪0540発の西明石行きに乗車し、西明石で0647発の姫路行きに乗り継ぎます。 ただこれも西明石での乗り継ぎが1分、西明石での発着番線が判らないので、ここでの乗り換えが間に合わないと元の木阿弥なのですが。
 なおこの乗り継ぎはいわゆる東海道緩行線を利用しているせいでしょうか、「乗換案内」では検索できませんでしたが、18きっぷでの旅はこうやってプランを練るのも愉しみなのです。 なお土休日ダイヤでの話です。
 結果的に西明石での乗換は向かい側ホームで、姫路では余裕たっぷり、乗り換えで階段を登り下りしたのは大阪駅と米子駅のみ、全線座って1634温泉津駅まで辿り着きました。  今夜の宿泊は益田なのですが、明日は温泉津付近からスタートしたいので、温泉津温泉に立ち寄った後、隣の石見福光駅まで走り、自転車だけを自転車置き場において1840発で荷物だけ持って益田へ移動します。 こう云った時にWikimediaのマニアックな情報は便利です、知らない駅でも検索するとしっかり駅の写真に屋根付きの自転車置き場が写っていたりします。
 新見駅にて、撮り鉄子発見!! 4月の東北遠征の帰りに見かけた子と良く似てたけど。
 最近、輪行する人を良く見かける様になり、休日とは云え朝から5人も見かけました。 新見駅では先の特急「やくも」から降りてきた彼と少し話をしましたが、生山で下車し「砂の器」で有名になったあの木次線の亀嵩まで走るそうです。

 米子から益田行きを待ちますが、やってきたのは姫新線を追われてきたキハ47、まだ以前の塗装のままです。 写真は温泉津駅にて。
 温泉津駅で輪行袋を開けて、困った事に前輪がパンクしています。 温泉に立ち寄り石見福光駅まで移動する予定はもともとタイトですし、温泉津駅では安心して置いておけそうな場所もありませんので、温泉は諦めるしか。 温泉津温泉は温泉津町道路元標を訪れた折りに徒歩で温泉街の入り口まで行ったのですが、今回も入らずに引き返す事に。

 温泉津駅から隣の石見福光駅までは山陰本線でわずか3キロ程の距離なんですが、道路はR9へ回る必要があります。 ただ地図上には山越えの黒線道があり、温泉津で尋ねると自転車なら問題なく通れる道の様です、実際行ってみると砂防ダムの工事で歩行者も含め全面通行止め、ただ今日は「休工日」で通る事ができました。 峠を越える日本海と岬を穿つトンネルが、日本海だと何かピンときませんが、ここの海岸にはサーファーが結構来ていました。
益田へ昨年3月に来た時に見つけたJAZZの店「マルフク」、ケーキの店だったりもするのですが、ライブもあるお店です。 実はこのお店の上はターミナルホテルとらやと云うビジホになっているので、今回はこちらにお世話になりました。 新見から予約の電話を入れた時にも気がついたのですが、予約を受けたのは店のマスター、フロントとの受付もマスターが下から上がってくるのです。 ホテル内の廊下や部屋にもJAZZのアルバムジャケットが飾られてます。 まぁ宿泊客の殆どは普通の人でしょうが、JAZZファンにはたまりせんね。  シャワーを浴びて、最近できたローソンで買い出しをして、下のお店へ、明日の事も考えず飲み過ぎました(^_^;)

本日の走行 24.3キロ

王寺0430→0503新今宮0512→0530大阪0540→0646西明石0647→0720姫路0732→1100新見117→1320米子1347→1634温泉津 7,670円
石見福光1840→2020益田 1,280円
8,950円分乗車

道路元標蒐集の旅

 昨日から18きっぷのシーズンが始まり、道路元標の現存情報を得たので、早速今日は自転車抜きで岡山県と香川県へ。 大阪0652発の姫路行新快速に乗車、この新快速は平日しかないのですが、関西から18きっぷで中国四国方面へ向かうには重要なスジなのです、長崎、熊本、大分、大分まで行けてしまいます。 しかし相変わらず姫路駅での岡山行きへの乗り継ぎが大変、通勤時間帯ですしホームも異なし、輪行で6分ではまず不可能かと。 今回は赤穂線邑久駅へ向かうので東岡山で赤穂線に乗り換えますが、岡山で三原行きへ乗り継ぐにはここで乗り換えるのが賢いので、事情通の18きっぷ利用者と見られる人が何人か待っています、三原行は117系になっている様ですね。
 邑久村道路元標まで往復し、岡山から津山線に乗って金川町道路元標へ、2005年に岡山市に編入されるまで御津町の中心だった町で、酒蔵を改造した「KANGAWA酒蔵」と云う観光施設のある交差点の角に道路元標はひっそりと建っています。



 次の列車への時間もあり「KANGAWA酒蔵」では神崎遊庵の「おもしろハンコと土佛展」と云うのをやっていたのでのぞく事に。 お土産に備前焼のハンコを買って帰りました、女性の「名」しかありませんがネ。
 津山線に乗るのは40年ぶりです。 快速「ことぶき」にはキハ47が、各停にはキハ40が使われているようですね。
 宇垣村道路元標近くにて、温暖な瀬戸内とあって既に梅は満開。
 四国へ渡り善通寺市に残る與北村道路元標へ往復し今日の予定は終了。 スイッチバックの土讃線坪尻駅まで往復しても最終で帰ってこれるのですが、まだ陽も短いので、琴平まで行きこんぴらさんに登るはさすがにと、金丸座まで往復してきました。
 土讃線は琴平以南は非電化で特急こそ一時間に1本走ってますが、土佐山田までは各停はキハ32とキハ54の単行が数える程運行されているだけで、18きっぷの難所です。
 岡山1916発にに乗車、姫路の手前で様子がおかしいなと思っていたら、どうやらお昼過ぎに起こった茨木~摂津富田間での人身事故の影響で、今も遅れている様子、最終のスジに乗らなくて正解、どうにか11時過ぎに桜井に帰宅してきました。

鶴橋→大阪→姫路→東岡山→邑久 3,260円
邑久→岡山→金川 740円 
金川→建部 200円
建部→野々口 230円
野々口→岡山→坂出→善通寺 1,450円
善通寺→琴平 200円
琴平→坂出→岡山→姫路→大阪→鶴橋 4,500円
10,580円分乗車

本日の収穫
【841】 岡山県 邑久郡 邑久村 (現 瀬戸内市) 
【842】 岡山県 御津郡 金川町 (現 岡山市) 
【843】 岡山県 御津郡 宇垣村 (現 岡山市)
【844】 香川県 仲多度郡 與北村 (現 善通寺市)

道路元標蒐集の旅(西日本編)

倉敷から笠岡まで輪行、ここから井笠鉄道廃線跡を辿りながら木之子村道路元標へ向かいます。     資料を持ってきていなかったので、ちゃんとトレ-スできてはいないのですが、井笠鉄道廃線跡は通勤通学に生活道路として有効に利用されている様です。 山陽道をくぐるあたりから少しダートになり県道に吸収されてしまいます。 井笠鉄道記念館、朝早いので開いてませんでした。 井原鉄道矢掛駅、井原鉄道には初めて乗車します。 清音で伯備線に乗り換えて次の目的地邑久郡美和村道路元標の最寄り駅、赤穂線の長船へ向かいます。 所在のはっきりしていなかった美和村道路元標もi意外と簡単に見つかってしまったので、お昼過ぎには長船駅に戻ってきてしまいました。 一応履修済みですが赤穂市民俗資料館中庭に保存されている赤穂町道路元標の撮り直しとか加里屋元標跡へも寄ってみたかったのですが、さすがに船中泊とかで疲れもたまってきているので、素直へ帰途に就く事にしました。 本日の走行41.8キロ、1日抜けていますが5日で284キロ。 【756】 香川県 香川郡 仏生山町  (現 高松市) 【757】 香川県 木田郡 川島町  (現 高松市) 【758】 愛媛県 宇摩郡 妻鳥村  (現 四国中央市) 【759】 愛媛県 北宇和郡 泉村  (現 鬼北町) 【760】 愛媛県 北宇和郡 三島村 (現 鬼北町) 【761】 高知県 幡多郡 大川筋村  (現 四万十市) 【762】 高知県 高岡郡 興津村  (現 四万十町) 【763】 佐賀県 佐賀郡 新北村  (現 佐賀市) 【764】 佐賀県 杵島郡 山口村  (現 江北町) 【765】 佐賀県 杵島郡 錦江村  (現 白石町) 【766】 佐賀県 杵島郡 須古村 (現 白石町) 【767】 佐賀県 杵島郡 福富村 (現 白石町) 【768】 広島県 豊田郡 幸崎町 (現 三原市) 【769】 岡山県 後月郡 木之子村 (現 井原市) 【770】 岡山県 邑久郡 美和村 (現 瀬戸内市)

道路元標蒐集の旅(中国四国編1日目)

 岡山、西大寺にて

西大寺センター近くに西大寺鉄道の遺産が、後ろの建物は「緑川洋一写真記念館」だった様ですが、今はなくなっていました。

5時間余りをかけて松江に移動中です、新見駅にて

今夜は松江泊まり、松江大橋の袂にJAZZBARを見つけました

2階とは云え、店内から見事な眺めです。

【580】 岡山県 邑久郡 裳掛村 (現 瀬戸内市) 【581】 岡山県 邑久郡 玉津村 (現 瀬戸内市) 本日の走行 41.7キロ

青春18きっぷの旅 (鳥取篇)

今日は「18きっぷ」で鳥取まで往復する事に、自転車はもちろん一応道路元標も抜きで、記念すべき500基目は8/13に奈良県下北山村で達成させる予定です。 でも鳥取県は全く以て現存情報のない県ですから、もしも「元標」が目の前に突然現れれば話は別ですが、基本的に今日は”乗り鉄”モードです。
 鳥取市へはまともに「18きっぷ」で行くと午前中には辿り着けませんので、鶴橋まで近鉄、上郡から佐用、智頭と第3セクターの智頭急行の区間を特急「スーパーはくと1号」に乗車(特急券込みで\1,670)、関西圏から高速道路のない鳥取市へ最も早く行ける手段なので5両編成となった今も結構混んでいます。

案の定上郡からだと座れませんでしたが、再びJRとなる因美線智頭駅で下車して普通列車を待ちます、鳥取まで乗ってしまうと後\1,300余分にかかってしまいます。 智頭急行区間内は運転手も車掌も入れ替わります。

鳥取駅1055着、市内は全く以て勝手が判りませんがバスターミナルへ行くと市内循環のバス「くる梨」が\100均一運賃で走っているので、これを利用する事に。 鳥取砂丘とかの観光地へこそ行きませんが、県庁、市役所、文化会館と云った公共施設をまわってくれます。 右周りと左周りがありますが、ルートが違うので青コースと赤コースと呼んでいる様で、なんと\300の1日券もあります。 ただ市内を周回するので場所によっては余計に時間がかかってしまう場合もありますが、従来の路線バスも「くる梨」と重なる区間は運賃が\100になっているのです、帰りは路線バスが早く来たので乗ったら半分以下の時間で鳥取駅に戻ってしまいました。
↑ 廃食油利用のバイオディ?ゼル燃料車です。

道路元標抜きと云いましたが… 県立公文書館へ資料の探索に。 ネット検索で大正9年県告示を見ることができる事はわかっていましたが、現実は…

書庫から出してもらうと その薄さにびっくり、智頭町役場が編纂したもので、かなりと云うか殆どといって良い程、抜け落ちています。 大正12年、13年に至っては未記入の目録用紙が1枚はさまっているだけで、恐らく後年智頭町役場が散逸している古い県公報をまとめようしかけていたのでしょう。
 大正9年4月1日、鳥取県告示第135号「県道ノ路線左ノ通認定ス」と云うのがあったものの、その次は4月22日の第155号まで抜けています、「道路元標ノ件」はこの間にあったのでしょうか。 お隣の島根県は秋鹿村、高知県は田野町でしたが、大正期とは云え近代の県公報が逸失してしまって、周辺市町村に頼っていると云うのは、日本の公文書管理ってどうなっているのでしょうかねぇ…

鳥取から「18きっぷ」を利用して鶴橋経由で桜井に戻る最終は、山陰~福知山線経由か山陰~播但~山陽経由の何れでも1622発、因美線で東津山、姫新線で姫路と云う’ヲ’なルートでは1526発となりますが、接続が良く意外に早く帰る事ができます。 今日は余裕があるので、38年ぶりに若桜鉄道(旧国鉄若桜線)に乗車、終点の若桜まで往復し、これも38年ぶりの因美線智頭以南に乗車して姫路経由で帰途に就くことにしたのですが、郡家駅で乗り換える頃から雲行きが怪しくなってきた上に、因美線のダイヤが乱れ始め、若桜行きは10分以上遅れて到着します。

並行する国道29号線が立派になって交通量が多い事を除けば、駅舎や鉄橋、沿線風景に結構昔の雰囲気が残っています。

← 若桜駅構内、第3セクターとなって駅舎の手前に車庫が新設されています。



若桜駅の奥にC12 187が保存されていますが、これは兵庫県多可郡の旧加美町役場に保存されていたものを譲り受けてきたものです。 私の知る往年の国鉄若桜線ではC11が使用されていて、C12が使われていた記憶はありませんでしたが、C12 167は終戦前後に若桜線で使われていた様で、その後加古川線に転出した様です。

さすがに一閉塞の盲腸線、終点の若桜駅に着く頃には殆ど遅れを回復していたのですが、若桜駅での定時での折り返し時間は6分、夕方の通勤通学時間帯に備えて職員総出で2両編成に。 天気が良くて時間があれば若桜の街並でも見てみたかったのですが… しかし郡家駅に戻る頃には雨は激しくなり、凄まじい雷雨に。

若桜駅では今も窓口で硬券の乗車券が買えます。





JR因美線は智頭を境に、智頭急行と直通運転もされ1日13往復もの特急が走る北側と、数往復の普通列車だけが走る南側に別れてしまっていて、今では全線を通して運転する列車はありません。 ← 智頭駅にて、鳥取側はJRのキハ40系((殆どは首都圏色)に若桜鉄道、智頭急行の車両が乗り入れてきます、津山側はキハ120の単行です。

東津山での姫新線への接続がタイトなので遅れが気になる処なのですが、間に合わなくても津山線経由で岡山回りでどうにか帰る事はできます。 どうやら雷雨も収まり、単行の津山行きキハ120が物見峠の長いトンネルを越え岡山県側に入ったものの、美作河井駅で停まってしまい、その後運転士と運転指令とのやりとりで降水量が規定値を越えたとかでこの先の運転が中止になってしまいました。

「18きっぷ」の期間とあっていつになく多い乗客、どうやら代行バスが用意される様で、運転士は一人一人に目的地を訪ねて回ります、どうやら大阪へ向かうものも私を含めて2,3人いる様です。 運転士に食ってかかる様な人はいませんでしたが、明らかに’鉄’とおぼしき族がなにやら嬉しそうにウロウロしたり、運転士に何だかんだと云うのがいささか目障りです。 代行バスは既にこちらへ向かっているのかと思っていたら、18時を回ってからようやく代行バスが津山を出たの情報が、津山駅と美作河井駅は道路で約28キロ、往復1時間半はかかる計算になります、それでは岡山に出ても「18きっぷ」では大阪まで帰れても、とても桜井へは帰りつけません。 大阪の実家で泊まると云う手も無くは無いし、最悪大枚はたいて新幹線で帰る手も。 岡山なら安いビジホもあるし、Let’Note持参で来ているので資料は整うので、岡山南部に残している元標3つを回る手も、香川県立図書館に行ってみたい気もするのですが、明日は夕方には帰っておいた方が都合が良い予定もあるので、とにかく大阪へ向かう事を優先する事にします。
 私の向かいに座っていた人も大阪で、御堂筋線が動いている時間に帰れればどうにかなるそうです。 実は彼も”;隠れ鉄”;だったのですが(^_^)

18時45分、津山駅へ向かう代行バスと途中駅へ向かう2台のタクシーが到着、見送る運転士に「お世話になりました」と労ってバスに乗車、とりあえずは19時51分津山発の津山線岡山行きの快速には乗れそうなのですが。 ところでここ美作河井駅は元の加茂村ですから、「八つ墓村」のモデルになった津山事件のあった処です、この話を先の’隠れ鉄’氏と話していたら、バスの運転手が右手の山腹を示して「二十七人殺し」の場所はあの辺りですよとの事、ん、津山事件は三十人殺し(「八つ墓村」では三十二人殺しとなります)では、二十七人ってこのバスの乗客の数ですよ(*_*)  信号の無い県道で思ったより早く津山市街に、接続を再度「乗換案内NEXT」で検索すると、19時28分津山発の姫新線佐用行きに乗り智頭急行で上郡へ出ると、智頭急行の\470を払う事にはなりますが、大阪へ2258着で帰れる事が(^_^)v バス内でJR職員の電話でのやりとりを耳にしたのですが、「18きっぷ」で広島へ向かっていた乗客もいるとか、本来何の補償もない「18きっぷ」ですが、場合によっては新幹線利用で送って貰えるのかも、ゴネ得だったりして。 幸い八つ墓明神の祟りもなく無事に津山駅到着、佐用行きにぎりぎりで乗車でき、先の’隠れ鉄’氏とともに大阪へ帰ってきました。

大阪環状線ホームの雑踏へ、後はいつもの鶴橋23時28分の八木行き快速急行にさえ乗れば、五位堂で榛原行き最終が待っています。  





桜井 0528 → 鶴橋 0622 (610円)
鶴橋 0629 → 大阪 0645 2,210円
大阪0652 → 姫路 0754
姫路 0800 → 上郡 0834
上郡 0902 → 智頭 0942 (1,260円+410円)
智頭 1009 → 鳥取 1055 570円鳥取 1410 → 郡家 1423 230円 郡家 1438 → 若桜 1508 (若桜鉄道420円)
若桜 1516 → 郡家 1546 (若桜鉄道420円)
郡家 1550 → 智頭 1619 1800円
智頭 1629 → 津山 ****
津山 1928 → 佐用 2027
佐用 2034 → 上郡 2053 (470円)
上郡 2121 → 姫路 2154 2820円
姫路 2157 → 大阪 2258
大阪 2303 → 鶴橋 2318
鶴橋 2328 → 桜井 0008 (610円)

「青春18きっぷ」で7,630円分乗車