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18年ぶりの大坂峠から鳴門へ(後半)

鳴門市瀬戸町室深ケ谷にてにて

 無事に国道11号を走り抜け 0941 鳴門市北灘町櫛木井ノ尻の交差点を左折して鳴門スカイライン(県道183号亀浦港櫛木線)に入ります。


 判っていた事とは云えスカイラインに入ると待ち構えていたのは上り坂、まずは小鳴門新橋へ。鳴門海峡の四国側は大毛島と島田島と云う2つの島で、四国本土とは狭い水道で隔てられているものの、を橋で地続きになっているためにあまり島と云う感覚はありません、写真右は内陸側を見下ろした風景、小鳴門水道がウチノ海に繋がって行きます。長玉で「自撮り」をしてみたいロケーションですが、あそこへ往復するのに何10分かかるやら。


 さて小鳴門新橋で島田島に渡りスカラインを離れて北岸の田尻地区へ下ります。特に情報があった訳でもないのですが、地図から大鳴門橋を横から望む事ができるかもと、アップダウンの多いスカイランを走り抜けるだけでは面白くありませんからね。海岸線まで下りますと海岸沿いに室地区へ抜ける小径には通行止の看板が、バリケード等で閉鎖されている訳でもありませんし、ここが通れないと今下って来た道を戻ってスカイラインに戻るしかありません、幸い2輪の轍が残っていて通れそうです。


 次の岬(思崎)を回ると正面に大鳴門橋が、なかなかのビューポイントです、一応「自撮り」の出来る機材を持ってきているのですが、三脚はかさ張るのでゴリラポッドしか、高さが稼げない場所もありませんが、幸い海側に障害物がないのと通行止で車がやってくる心配がないので道路に立てて腹這いになって設定します、単車や自転車が入ってこない事を願って。高さ的に走っている自転車と大鳴門橋が同じ高さに来るのでSNSやブログのヘッダー向けの横長に相応しいショットを狙う事できます。TZ85ですのでセルフタイマーとタイムラプス機能を使って3テイク程、手応えあり。


 ​どうやら通行止の訳は… 波と大潮のせいでしょうかね、山側に踏みあとができている位ですから、長い事ほったらかしになっている様です、この幅員ですから地元の人しか使わないでしょうが。一部にガードレールの残骸?が残っています。

 無事に室地区へ抜ける事が、ただここからスカイラインまで100m近く登らなければいけません。些か押しも入って1117スカイラインへ。出た処に休憩所がありますので小休止し堀越橋へ下ります、大鳴門橋は主塔が少し見えるだけです、反対側のウチノ海側を見下ろすと瀬戸ができています、ここを渡ると大毛島です。

 堀越橋を渡ってから登り返しがありますが、そこを下ると大鳴門橋に取り付く高架橋の下へ、ここで鳴門スカイライン(県道183号亀浦港櫛木線)が終り徳島県道11号鳴門公園線に入りますすが、鳴門公園へは60m近く登らなくてはなりません。ところで県道183号って起点側が国道11号、終点側が県道11号と云う紛らわしい事になっているのです、まぁ国道25号と接続している奈良県道25号月瀬針線とか国道42号と接続している和歌山県道42号新宮停車場線とかありますけど。

 鳴門公園まで往復する余裕があるかどうか自信がなかったのと、あまり観光地は好みじゃないのでロクに下調べもしてこなかったのですが、取り敢えず大鳴門橋を両側から観る事が、2年後にはあそこを自転車で渡れるのですよね。千畳敷(写真左)、お茶園展望台(写真右)
 千畳敷で大鳴門橋の下を行き交う観潮船を暫し見ながらゆっくりしてからお正午には鳴門公園を後にします、トンネルとか車道一方通行があって些か判り難いのですが時計回りするのが正解なのかな。

 鳴門公園を一回りして県道11号を東海岸に出て南下します、思っていたより車が多いのが。この先でウチノ海に繋がる水道を渡らなくてはならないのですが、小鳴門橋を敬遠(自転車は通行可能ですが危ないとか)して小鳴門大橋まで10キロも遠回りしてしまったのですが、この間には鳴門市営の岡崎渡船と黒崎渡船と云う渡船があったのです、特に岡崎渡船を利用すると小鳴門橋を登らなくて済む上にショートカットする事ができます、ただ何処も渡船乗り場は判り難いので。しかし小鳴門新橋(アーチ橋)、小鳴門橋(4径間吊橋)、小鳴門大橋(斜張橋)とややこしい事です。

 小鳴門大橋まで無駄に遠回りして更に撫養川大橋と云うのを渡り1323岡崎海岸へ、ここから県道401号鳴門徳島自転車道線へ入る事ができ、直線距離で6キロ程ありますが南側から大鳴門橋を望む事ができます。遠回りにはなりますが全長40キロ弱の自転車道を利用する事で吉野川に架かる阿波しらさぎ大橋まで車に煩わされる事なく走る事ができます。

 徳島側から走ると林の中の切通しを抜けると正面に大鳴門橋を望む事ができるは感動ものかと。自転車道に階段があるのはご愛敬と云う事で… 太平洋岸自転車道の何処かに比べると可愛いものです。その後大手海岸沿いを南下、ただ防潮堤が高くて海側の眺望が聞かないのとコンクリート舗装の継ぎ目がうざい事。

 海岸沿いをなぞる自転車道は河口の度に橋の架かっている処まで遠回りする事に、旧吉野川では大津橋まで遡り再び対岸を走ります。ここで前輪に違和感が、どうやらスローパンクの様で、タイヤの件があるので気持ち圧が低かったのが災いしたかも、サイドには問題なさそうなので一安心。近くにトイレもある大きな公園(松茂工業団地松茂東部公園)があったので休憩を兼ねてチューブ交換を、ここは徳島空港の北側にあたる様です。

 その徳島空港は地下道で。

 次の今切川は加賀須野橋まで3キロ程遡る必要がありますが、徳島市営の長原渡船があります、こちらは事前に把握していたのですが乗り場が見当たりません、行き過ぎたかなと思った処に交番があってタイミング良くスクーターに跨った婦人警官がいたので尋ねると「渡船乗り場?知りません」って、おいおい。とにかく引き返してみると漁港の中に小屋が建っているいるので行ってみると、正解。運行は30分置きの様ですが、直ぐ渡して貰えました。加賀須野橋まで往復すると7キロはありますし途中に見所がある訳でもないので、この渡船は有難いです。

 再び自転車道は海水浴場のある小松海岸に沿って南下。

 1601 吉野川河口に、写真左は2022年3月に開通したばかりの徳島南部道の吉野川サンライズ大橋。(写真右)追い風の中吉野川左岸を阿波しらさぎ大橋まで2キロ近く、もちろん徳島市のシンボル眉山(びざん)を望む事が。ただ一般道に下りる処が見つけられず逆風の中を少し引き返す事に。

 1620 には阿波しらさぎ大橋を渡り徳島市市街地に、1855発の南海フェリー8便には余裕ですのでどこかで食事でもと思っていたものの沖州川沿いの道を抜けて行ったらあったのはコンビニだけ、まぁいいや。

 コンビニで買い物を済ませて1650には無事にバーストする事なく徳島港南海フェリー乗り場へ、本日の走行110.2キロ、2日連続の100キロ超となりましたが、小鳴門大橋まで往復しなければ100キロに届かなかったかも。さて早速輪行支度を始めますが、風が強く輪行袋が暴れ、これは店を拡げる場所を間違えたなと苦戦している処に、徳島在住のサイクリストM氏がお見送りに来てくれました、お目にかかるのは2018年2月の「御前崎オフ」以来。(写真右 : T.M氏)

 1830 には折り返しになる7便が到着、昨日乗ってきた便なので同じく新造船の「あい」です。

 なお上りの便では「好きっぷ」は自販機ではなく窓口のみの様で料金は変わりませんが南海電車の降車駅を尋ねられます、なお難波駅まで買って新今宮駅で乗り換えましたが。2115 和歌山港着(平日ダイヤ)、2125の難波行特急に無事乗り継ぐ事が、これに乗れないと大阪へすら帰れなくなります(土日便は異なります)。日付の変わる前に奈良桜井に無事帰投1泊2日のツーリングを終える事が。

前夜 / 13日 / 14日(前半) / 14日(後半)

「西の海へ」2025

太平洋岸自転車道ゴール地点

 爆弾を抱えて0530のスタートです、まだまだ早朝は気温が低いので先日の信楽行き同様ベストを着込んで出たのですか…

 明日香村の田園風景を抜けて近鉄飛鳥駅前から高取町へ、県道120号五條高取線に入る定番コース、平日ですが1台のローディが颯爽と追い越して行きます、追い越しざまに声を掛けて貰うと嬉しいものです。

 0634吉野口駅へ、今日は気温が上がるのが早い様で早々にベストを脱いでしまいます、荷物を背負いたくないのでマウンテンスミスのヒップバッグとロード故に小ぶりなフロントバッグとサドルバッグ、収納力に限りがあるので余計な荷物になってしまった様です。

 重阪(へいさか)峠を越えて五條市へ、国道24号に入り暫く下って今井の交差点で旧道へ、二見の手前で再び国道へ入り真土峠の手前を左に入り上野公園を過ぎた処で紀の川を渡らずに右折して小径へ、JR和歌山線の脇を抜けて行きますと、踏切とダートがありますが隅田駅に抜ける事ができます。


 0738 JR和歌山線隅田(すだ)駅に、紀の川自転車道の終点になっていてWAKAYAMA800のチェックポイントにもなっています。以前の木造駅舎は綺麗にと云うかシンプルに建て替えられトイレは廃止されています。

 0822 橋本橋南詰を過ぎて歩行者自転車専用道の区間へ、向こうに見えている橋本高野大橋はアンダーパスできます。

 南海学文路駅の手前で専用道は一旦終わり国道370号へ、0840 九度山駅下を通過し道の駅「柿の郷くどやま」へ、2つ目のチェックポイントです。

 かつらぎ町に入った辺りから川べりに、前方に曲弦ワーレントラス橋の三谷橋が見えます(写真左)、紀の川自転車道(和歌山県道803号紀の川自転車道線)としてはその三谷橋を右岸へ渡りますが。左岸側も整備されていますので次の大門口大橋まで走り右岸へ渡ります。

 大門口大橋北詰から2キロ程右岸を走り、3つ目のチェックポイントのある道の駅「紀の川万葉の里」へ。この後JR西笠田駅付近が判り難いのですが、国道24号線を北側に跨いで旧の妹背橋で新妹背橋をくぐって紀の川右岸に戻ります、添付図(Ride with GPS)56キロ付近。

 麻生津橋を渡り再び左岸へ、見えるのは藤崎頭首工。

 竹房橋を過ぎて河川敷に下りる処から井阪橋をくぐり築堤上に上がる処までが新しく自転車道として供用された区間です。以前は井阪橋南詰が渡りにくい上にそのまま真っ直ぐ行ってしまうとたま駅長の貴志川へ行ってしまい間違える人が多かったのですが(たまトラップ)、今は井阪橋を潜って向きを変えてスロープを上がる様になっています。和歌山市方面へ向かうには井阪橋を再び右岸に渡る必要があります。

 井阪橋から新しく供用された区間とスロープを見下ろします、この先で貴志川が紀の川へ合流し紀の川左岸の堤は大きく左にカーブし貴志川右岸へと繋がります。この風景を見ると土地勘がないと左方向が紀の川河口方面と勘違いしてしまうのも判る気がします。

 井阪橋を右岸に渡りますと、河川敷にはまだ供用されていませんが、専用道に真新しいとブルーラインが。この先で 4つ目のチェックポイントになる「いわで御殿」で15分ばかり休憩を、幸いにもタイヤの方はこのまま走れそうな按配。乗船予定のフェリーは和歌山港1620発ですから加太駅1539発に乗れば良い訳ですから、もっとのんびり走ってくれば良かったと、さりとて1便前は和歌山港1340発ですからさすがに間に合わないでしょう。

 高速の阪和道を過ぎる辺りから紀ノ川の川幅は拡がります、河川敷の専用道は単調で向かい風が鬱陶しいねが。向こうに見えるトラス橋はJR阪和線の紀ノ川橋梁。

 1116 5つ目のチェックポイント「市民スポーツ広場」へ、この先通行止なんちゃらと看板が立っていたのですが、看板の向きが違うので気にも止めなかったのですが…

 なんと河川敷上の自転車道は河西橋の架け替え工事の為に現在自転車道は終日通行止め、少し戻り砂利道を堤防上の県道148号和歌山港北島線へ押し上げて次の紀の川大橋まで。なお資料によりますと通行止は令和7年6月中旬までとなっています。紀の川大橋北詰交差点を渡ってから再び自転道に下りる事ができる様ですが、今回は加太方面へ向かうために紀の川大橋北詰で右折します 1125。加太まで後10キロ少々の距離です、なお加太のコンビニの類がありませんので、途中で補給しておく事に。

 1211「太平洋岸自転車道ゴール地点」に到着、一応「西の海」到達と云う事で本日のミッション完了、加太のチェックポイントは以前は「加太海水浴場管理事務所」だったのですが、現在は少し南へ淡島神社よりにあります。太平洋岸自転車道1,400キロ、立派なゴールですが自転車道として快適に走れる区間は1/3もあるのでしょうかネェ…
 ところで結果早く着いてしまい、急ぎ輪行支度を整え加太駅1259に乗車すれば1340の便に乗れなくもないのですが、徳島に早く着きすぎても仕方がないので西の海を見ながらのんびりする事に、深日港まで走る事もできそうですが、既に100キロ超で乗換も増えますしね。

 加太駅で「徳島好きっぷ」を購入、和歌山港までの370円分が実質無料になります、ただ和歌山市駅で途中下車もできませんので、駅前のカフェで軽く食事をしてのんびりして1459発に乗車。加太線の車両は「めでたいでんしゃ」としてこんな意匠が凝らされています、車内ではつり革までが… 異なる意匠で4編成ある様でネタ車は7100系。

 和歌山市駅で和歌山港線へ、こちらも「めでたいでんしゃ」の兄貴分「かしら」、なお和歌山港直通ではなく、加太線やJRから和歌山港に乗り継ぐ物好きは少ないしょうが、和歌山市駅では階段を挟んで反対側になりますので乗り継ぎに多少余裕が必要です。また和歌山港での乗り継ぎも慣れないと時間を食ったりするかも、歩く歩道があるのでデモンタを転がす人は注意。

 和歌山港1620出港、昨年6月15日以来の船の旅、四国へは同じく昨年5月10日以来になります。最近明るい内の便に乗る機会が多いですが、昼間の船の旅は良いものです。

 1820徳島港着、輪行なら下船で待たされる事もありませんし、今の時期なら明るい内に輪行支度を解く事ができます。市街地へは新町川に沿って西へ、写真は徳島県庁と前のヨットハーバー、40年前に「徳島レース(阿波踊りレース)」に参加した時に停泊した事が、淡路島の「サントピアマリーナ」をパロって県庁前なので’ケンチョピア’と呼んでいました。
 本日の走行、桜井の自宅から加太駅まで105.8キロ、徳島港から秋田町の今夜の宿まで3.8キロ、計109.6キロ。そして大きな街へ一人で来た折は恒例のJAZZ屋探索は老舗「Swing」へ、ママとは谷九「サブ」の先代西山満さんと云う共通の知人がいたりして…

前夜 / 13日 / 14日(前半) / 14日(後半)

信楽~伊賀上野サイク 2025 ③


国道165号 奈良県に帰ってきました (Photo : タックさん)

 1504 JR伊賀上野駅を後にし市街地に向かって南下へ、伊賀鉄道の下をくぐって「鍵屋の辻」へ。

 「鍵屋の辻」曾我兄弟の仇討ちと赤穂浪士の討ち入りに並ぶ日本三大仇討ちの一つ、渡辺数馬と荒木又右衛門が数馬の弟の仇である河合又五郎に挑んだ場所とかで、6方向から街道や道路が集る交通の要衝でした。伊賀上野に来たら休憩と記念撮影がてら必ず寄ります、古くは2004年3月7日、前回は昨年6月9日でした。桜井までまだ50キロ以上あるのですが、ここまで来れば気持ちホッとします。

 1517「鍵屋の辻」を後に、ただ一昨年5月2日と比べると2時間10分遅れ、旧市街を南下し少し国道422号を走って、猪田道から県道688号依那具山出線へ。ところで422号に出る処にあったファミマがなくなっていたのは予定外、もう名張近くまでコンビニの類はないのですよ。

 些か判り難いルートなのですが、あちこちで田植えの準備が始まっている伊賀盆地の田園風景の中を伊賀神戸に向かって南下します。


 無量寿福寺(写真左)、夏の午後は木陰になって気持ちが良いのです。近くに「左はせ道 右新田越」の道標がありますので、東から来た青越伊勢街道が初瀬街道と笠置方面にこの辺りで別れたのでしょうね。

 再び田園風景の中を。

 県道57号上野名張線に入り近鉄大阪線伊賀神戸駅の西側でアンダーパス、ほぼ近鉄の線路に沿って西へ向かいますので、輪行支度のあるタックさんはいつでも帰途に就けるのですが、まだご一緒して頂けるご様子。

 無量寿福寺からほぼノンストップで桔梗が丘から名張へと初瀬街道を、名張市街は街中の旧街道を縫って行きます、既に二人とも100キロ超。初瀬街道と離れ名張川を渡り赤目方面へ。

 赤目丈六の旧い街並みを抜け、赤目四十八滝から流れてきている滝川を渡り再び田園風景の中を西へ。

 名張市の西の端で宇陀川を渡り再び初瀬街道へ、現在の国道165号に潰された形で旧街道の面影が残っているは僅かの区間です。

 約3キロ程国道を我慢の走行で三重奈良県境を越えて1708三本松の道の駅「宇陀路室生」へ。

 三本松から室生大野まで旧街道が残っていますのでそちらへ。

 三本松の外れで海老坂峠を越えます、国道より標高で40m程余計に登らなくてはなりませんが、峠と云っても上をやまなみロードが跨いでいるので雰囲気もなにもありません。

 県道28号吉野室生寺針線に合流した後再び国道165号線へ、登坂車線があるものの緑川半焼の坂がネェ、時間があれば室生ダム湖畔を走るのが快適なのですが、そろそろ日没との競争になるので国道をひた走ります。1804萩原札の辻で榛原駅から輪行で帰途に就くタックさんとお別れです。(写真右)

 1812 西峠を越え、日没直前の 1838 桜井に無事帰投、走行153.4キロ、センチュリーラン(100マイル=160.934キロ)とは行きませんでしたが150キロ超は2019年6月20日の175.3キロ以来、お昼にしこたま食っているとは云え晩飯も食わず、風呂へ入っただけでバタンキュー。近鉄奈良駅から榛原まで122キロ余り私のペースにご一緒頂いたタックさんに感謝です。

① ~信楽駅 / ② 信楽駅~御斎峠~伊賀上野 / ③ 伊賀上野~

※ 一部にタックさんに撮って貰った写真を使わせて貰っています。

足掛け12年 もう引退だよね…

2014年12月に買ったスマホ Galaxy S5 Active、後継にヘビーデューティモデルが登場しなかった事もあって同機種を買い替えたりバッテリーを買い足しながら使い続けていたのですが、流石にAndroidのバージョンが6.0では世間に付いて行けなくなり2023年1月に OUKITEL WP20 Pro に買い替えて通信端末としての役割は終え、モバイルルーターを併用して Ride with GPS 専用として使っていたのですが、流石に数個ある状態の良いバッテリーでも3時間位の稼働が限界になってきました。もとより明るい屋外での使用では、充電しながらの稼働は発熱が大きく夏場は警告メッセージが表示されて使用できなくなります。先日の「東の海へ 2025」ライドでも、後半のルートに多少の不安もあったので伊勢市街に入ってから使用したのですが、やはり途中でのバッテリー交換が必要になりそろそろ限界かと、ただGARMINと縁が切れてからは道路元標蒐集サイクなどでは必須アイテムなんです。

 ところで後釜のOUKITEL WP20 Proは一昨年8月に落車した際に液晶画面が破損、取り敢えず繋ぎにProでないOUKITEL WP20 を格安の4Kでメルカリで手に入れ、その後昨年2月にOUKITEL WP32を手に入れて現在に至っているのですが、遊んでいたWP20をG5の後釜としてRide with GPS用に充てがおうかと考えてみたのです。しかしWP20にしろWP32にしろOUKITELのヘビーデューティモデルって重くてデカいのですよね、の割にはあまりヘビーデューティーでもないのですが…  このWP20実はUSBコネクタの接触が悪いと云う不具合があるのですが、電池容量がデカいと云うのがOUKITELの売りだけにWP20の6300mAhはRide with GPSを1日走らすに十分です。

 さてそのOUKITEL WP20をハンドルにマウントするのですが、フロントバッグ上にクリアランスのある延陽伯号ならともかく、出来れば横位置で使いたい処、ちなみに私は地図はNorthUp派でなんで、進行方向に長く表示できる縦位置のメリットはあまりにないのですよね。ところがRide with GPSって調べてみてもLandscape表示にはちゃんと対応できないのですよ…

 と云う訳で延陽伯号に関しては従来とあまり変わらない位置に鎮座しました、しかしデカい。この辺りスマホのマウント方法等についてはasuka号やerba号へのマウントが落ち着いたらご紹介したいと。

 晴れて引退となる筈だった Galaxy S5 Active だったのですが、職場での卓上時計としてお役目が、なんと云ってもスマートフォンだけに複数のアラームを設定ができるので超便利、仕事の時だけONするので出勤日や曜日の設定をあえてしておく必要もありません、職場環境でタイマーアプリだけなら給電しながらの稼働でも発熱の問題もありませんので、仕事のお供として余生を送って頂く事に。

今年最初の「よしの庵」東吉野サイク

 東吉野村木津川(こつかわ)のお蕎麦屋さん「よしの庵」さんが今日から今年の営業を始めると云う事ですので、芋ヶ峠を越えて今年最初の「東吉野サイク」に向かう事にしました。例によってSNSで募りますと5人の方が、水曜日の「大和高原縦断」に続いてタックさんが大阪から輪行で来られますので近鉄大和八木駅北口8時集合と云う事に。

 まずは下ッ道に入りおふさ観音近くまで南下。

 飛鳥川に沿って走り飛鳥葛城自転車道に入ります、進むにつれて霧が…  展望台からだと雲海に見えるかも。
 棚田を望む稲渕の休憩所にて、ここで明日香村在住のVivvaさんが追いついてきて今日のメンバー6名が揃いました。
 栢森から芋ヶ峠への道へ、登るにつれ路肩の処々に雪が残っていますが、思っていた程でも。0940 前後には芋ヶ峠(497m)に到着。
 芋ヶ峠を下り千股水辺公園で小休止、キリッとした空気に青空が拡がり最高のお天気になりました。ここで「よしの庵」さんに予約の連絡を、無事予約完了。

 吉野川右岸の国道169号まで下りコンビニで補給を兼ねて休憩、このローソン吉野リバーサイド店は熊野方面に向かって最後のコンビニになります。

 ローソンを出てすぐの妹背大橋で吉野川左岸に渡り県道39号五條吉野線へ、途中で1台のローディに抜かされますが、F1さんの同僚だったとか。宮滝大橋を渡り再び右岸に戻り国道370号へ。

 吉野川沿いの道は窪垣内で県道16号吉野東吉野線に入り高見川右岸を走ります、ここまで結構良いペースで走り、東吉野村に入って暫くの処で小休止。
 ニホンオオカミ像の直前で対岸路に入ります。

 東吉野村役場の前を通り県道220号大又小川線の対岸を走ります、こちらの方が車が少なく川岸側で走っていて快適です。

 お馴染みのパン屋「麦笑」さんは現在日曜のみの営業です。店の前で一息入れていたら和代さんが。

 丹生川上神社中社前を通過し、「よしの庵」さんの予約時間に少し早いので蟻通橋前で小休止。

 予約の 1215 直前に「よしの庵」さんに到着、Yさんはざるの大盛りを頼んだ以外は定番の変わりご飯とお蕎麦のセットを、大将の計らいで今の季節ならではの蕗のとうのてんぷらを付けて貰えました、ほのかな香りと苦味が春を感じさせます。なお「よしの庵」さん今年から祝日の営業はなくなり土日のみの営業となるとの事です。

 「よしの庵」の後は再び高見川に沿って県道221号小村木津線を緩やかに登って行きます。
 1333 国道166号を跨ぐ手前が高見山を見上げるビューポイント、冠雪はしていますが先日の平野部にも積もった雪の事を思うと意外とにして少ない様な。

 国道166号の旧道を少し走り県道251号谷尻木津線へ。

 1426 谷尻の集落を抜け宇陀市との境界になる一谷峠(609m)へ。

 1435 菟田野岩端の「みんなの森公園」に到着、Yさんが用意してきてくれたコーヒーを頂いていたら、ウォーキング中の「月うさぎ」の番頭さん、毎日5キロのウォーキングをしているそうです、来月5日にはまた「月の宝箱」での「番頭さんを囲む会」でお世話にになります。(前回の模様)

 1508「みんなの森公園」を後にし帰途に就きます。

 一谷峠の手前、谷尻(たんじり)の三叉路から榛原まで県道31号榛原菟田野御杖線として続いているのですが、可能な限り芳野川に沿った道を縫って行きます、ちょっと危なっかしい場所もありますが。

 榛原の手前で宇陀川側にショートカットし、篠楽から県道198号粟原榛原線へ、3キロばかり適度な登りをこなすと女寄トンネルの桜井側に抜ける事ができます。見通しも路面状態も良くお薦めです。結構良いペースで牽いていたらくたびれてしまい笠間の簡易郵便局の近くでVIVVAさんに交替して貰ったら、あっと云う間に離されてしまいました。1617 市界を越えて桜井市へ。
 女寄峠の下りの途中から旧道に入るのですが、Yさんが真っ直ぐ行ってしまうアクシデントがありましたが、忍阪(おっさか)で無事合流、宇陀ヶ辻から横大路(初瀬街道~竹内街道)に入り、1645 桜井駅近くで八木方面へ戻る皆さんとお別れし今日の東吉野サイクを終えました。本日の走行93キロ、例によってF1さんは大阪東住吉まで自走して140キロだったとか、お疲れ様でした。東吉野へは新緑の頃にまた行きたいですね。(一部にタックさん、VIVVAさんの写真を使わせて頂いています)

 集合写真を含む大きなサイズの画像を順次うちのHPの 「BICYCLE」→「CYCLING REPORTS」→ 「2025」とたどって下さい。なお認証が必要です、ログインは’2025’、パスワードは2025年版「CanCan謹製卓上カレンダー」の裏表紙右下の黄枠内の4桁の数字です。なおSNS上のリンクからたどった場合にエラーとなる場合があります、リンクアドレスをブラウザにコピペしてご覧ください。

布目川に沿って大和高原縦断ランドナーサイク(後半)

 1330 布目ダムを後にし布目川沿いを更に下ります。ここまででも結構下ってきたのですが、山辺高校裏の源流部が標高で478m、布目ダムが290m、木津川に合流する木津川潜没橋が49mですのでまだ半分も下っていない計算。
 ダム下で県道25号月瀬針線を跨いで左岸側の旧道を行きます。
 お馴染みの興ヶ原の沈下橋を見ながら布目川右岸の県道4号笠置山添線を下ります。
 県道は興ヶ原から登り返しがあって、小さな峠を越えて柳生から笠置に下るのですが、手前を右折し布目川に沿う道に入ります。
 この道は地形図では幅員3m未満を示す実線で表されていて車では離合困難な道が続きます。ただ発電所と飛鳥路集落へ繋がり、木津川潜没橋が増水などで通行できなくなるとこの道が唯一の車道となります。途中に一か所分岐がありますが、発電所への道で車道は行きどまりです。

 飛鳥路の集落を抜けて木津川潜没橋、対岸を国道163号が走っています。なお一つ上流には恋路橋と云う名の沈下橋があります。
 大型車の多い国道163号線を少し我慢してと走らなくてはなりません。

 ただ笠置トンネルには木津川側に旧道が残っていまして、関西有数の心霊スポット「笠置観光ホテル」の真下を通ります。山側に伊賀街道の笠置峠もありますが標高で100m近く登らなくてはなりません。

 笠置大橋を渡ります。ご無沙汰の笠置キャンプ場、平日ですが利用者も。

 JR関西本線笠置駅前で小休止。桜井からここまで約52キロ、本数は少ないですがここから輪行で帰途に就く事も可能です。
 府道33号奈良笠置線に入りますが、1キロも走らない内に奈良市域にはいってしまいます。奈良交通のバスが広岡バス停まで来ているのですが、後少しの笠置町まで乗り入れていません。

 西狭川町で県道33号線と別れ安郷川沿いの道に入り、ご覧の様な道を登りきり県道47号と752号を継いで再び県道33号線に入ります。距離的にはショートカットにもなりませんが、車の多い登り区間を避ける事ができます。

 国道369号を下り川上町で左折し、正倉院の裏側から大仏池の西側に出る事ができます、ここで最後の休憩。

 1625 県庁西交差点で近鉄奈良駅から帰途に就くタックさんとお別れです。

 上ッ道を南下し天理から布留川南流沿いの道に入り、中ッ道と交差する処で田原本へ帰るYさんとお別れ。天理から上ッ道を走る方が近いのですが、お陰で二上山へ沈む夕陽を見る事ができました。本日の走行91.0キロ。
(タックさんに撮って貰った写真を使わせて貰っています。)

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久しぶりの定番コース「東吉野」へ

東吉野村木津(こつ)にて

 「18きっぷ」の期間も終わって、春の輪行旅も一段落。今日は勤務明けですが貴重な週末休み、お天気も良い事ですし3月下旬まで通行止になっていた芋ヶ峠と東吉野村の県道小村木津線が通れる様になったので、久しぶりに定番コースで東吉野へ、お昼は土日祝営業の手打ち蕎麦「よしの庵」の予定です。実は東吉野へは2月に行っているのですが、その時は鷲家〜染谷峠経由でした。今回急に思い立ったのですが「ゆるゆるCC」の方に書き込んでおいたら、大ちゃんが釣れました。
 待ち合わせは明日香村亀石前のセブイレ9時、職場から10分の距離です。既に大ちゃんは到着していて、他にドタ参の人もいない様ですので出発します。大ちゃんと2人だけで走るのは随分と久しぶりで、20年ぶりかも。

 栢森も停まらず行者辻まで一気に、1010 芋ヶ峠着、吉野川河畔まで下ります。
 少しR169を走って妹背大橋を渡り柴橋まで左岸の県道39号五條吉野線を走り、R370から県道16号吉野東吉野線へ。東吉野村へ入った処で1127「よしの庵」へ予約の電話を入れますが、何と既に売り切れとの事。

 東吉野村には食事のできる処は少ないので頼みの綱は「麦笑」のパン、ところが今月の営業は日曜のみ。お互い携行食のバナナカステラで虫養いして一谷峠を越え「月うさぎ」まで頑張るしかないと思っていたら「麦笑」の和代さんが出てきて、最近近くに食事のできる処ができたチラシを貰いました。なんと今走ってきた高見川の左岸、そんなのあったっけ?

 気付かなかったはずです、道路から駐車スペースをはさんで少し奥まった処にある古民家、外装は殆ど手が入っていません。3月31日にOPENしたばかりで、定食とかおばんざいが用意されています。川を挟んで「麦笑」が見える距離です。

 無事にお昼にありつけ、先月まで通行止だった県道221号小村木津線へ、一体どこが通行止だったのが判らないままいつものビューポイントへ、「高見の郷」のお陰でしょうかR166も車の多い事と云ったら。

 R166 を跨ぎ木津の集落を抜けて旧R166に入りますが、なんと診療所も旧高見小学校も郵便局の隣も「高見の郷」への臨時駐車場になってシャトルバスを待つ人の行列が…
 県道251号谷尻(たんじり)木津線へ、こちら側は全く車がやって来ず静かなものです。

 谷尻集落は標高が500mを超えるだけに桜が満開です。
 1424 一谷峠(586m)に到着です。

 一谷峠を越えると宇陀市菟田野岩端、大ちゃんは先週も「ゆるゆるCC」のイベントで来ているのですが、今週は桜吹雪の中を泳ぐ鯉のぼりが。

 そうそう「月うさぎ」までは行きませんが手前の「月の宝箱」に少し手が入ったそうなので覗いてきました。北側のスペースがこんな風に、来月18~19日に来るので愉しみです。

 いつもの芳野川河畔の道で帰途に就きます。

 「おごぽご」は失礼して今日は女寄トンネルでショートカット、女寄峠の下りは桜井に入る処で渋滞ぎみ、忍坂(おっさか)街道から横大路(初瀬街道~竹内街道)へ出て桜井町道路元標の前で明日香村のデポ地に戻る大ちゃんとお別れして16時過ぎには帰宅。本日の走行82.7キロ。
(殆どの写真は大ちゃんから頂きました)
大ちゃんのブログレポートはこちら

18きっぷ輪行旅「岩村から猿投へ」

川ヶ渡橋にて

 8時半には岩村を後にします、朝の岩村の古い街並みは至って静かなものです。今日もお天気には恵まれそうです。
 次の目的地明智へは小さな峠を2つ越える事になるのですが、実は現在は同じ恵那市となっている岩村町と明智町ですが、岩村は木曽川水系、明智は矢作川水系にあたり、国道を行くと2つ目のピーク(543m)が分水界になります。(写真右)
 0930 明知鉄道の終点明智駅に到着、標高400m超の明智は今が満開です。

 明智の町に入った処にあったコンビニで少し食料を調達しておいたのですが、明智駅の隣りにお洒落なカフェがありましたのでここでモーニングを、これで550円也

 食後、丁度下り列車が入ってくるのを待って明智駅を後にします。

 光秀所縁の地だけに幾つか見所や大正村とかあるのですが、旧街道筋の明智西宮恵比寿神社(写真左)と逓信資料館(旧明智郵便局)だけ覗いて先に進みます。
 国道363号と別れ県道11号豊田明智線へ、矢作川との合流点まで約250mのダウンヒルです。1044 岐阜愛知県境を越え愛知県豊田市へ入りますが、左岸側はまだ岐阜県です。2005年に豊田市になるまで東加茂郡旭町の役場があった小渡へ、毎年正月の「新春ラン」でお馴染みの「川澄屋」まで矢作川沿いに走れば後12キロ程の処まで来ているのですが。今回の一つのミッション道路元標の残る豊田市御蔵町へ行くために東側へ迂回する上に300m以上登り返さなければなりません。

 これがとんでもない激坂でとても延陽伯号の手に負える坂ではありません 1キロ余りを押し上げる事に、登り切った豊田市太田町はまさに桃源郷。
 愛知県東加茂郡に属していた阿摺(あすり)村道路元標、御蔵小学校への道沿いにあります。これで1183基目、愛知県には現存が確認されているもの116基の内3基が未収です。

 毎年正月3日に「新春ラン」で渡る加茂橋まで下ってきました。その折には満員で入れない「川澄屋」でお昼にする事にします。
 「新春ラン」の折は矢作川左岸の愛知県道355号島崎豊田線を広梅橋から遡ってくるのですが、左岸の県道11号を走る事にしますが、やはり車が多いのが、対岸に県道355号が見えています。
 広梅橋を渡って名鉄三河広瀬駅跡へ、時折吹く風で桜吹雪が。
 岩村から59.1キロ走って名鉄猿投駅に到着、今回のミッション終了。時間もあるのでのんびり輪行支度を済ませ知立経由で名古屋へ、近鉄で帰途に就くことにします。チューブを1から1 1/8に交換したのが功を奏したのか4日/223キロを無事に走り終えました。

津山から「片鉄ロマン街道」へ (後半)

同和鉱業片上鉄道 苦木駅跡

 ゆっくりと資料館を見学し13時過ぎに吉ヶ原を後にします。8年前に訪れた2016年4月9日は吉ヶ原を出たのが17時過ぎで和気まで走る抜けるのが精一杯でしたが今回は余裕です。
 自転車専用道の入り口はここ、途中専用道でなかったり R374の歩道部分だったりする部分もあります。

 概ねR374と吉井川と並行していますし、ブルーラインや案内が充実していますので道を誤る事はないでしょう。なお片上鉄道は吉井川に支流吉野川が合流する直前に左岸から右岸に渡っていたのですが、その鉄橋は撤去されたので自転車道は吉野川を1キロ近く遡った処の鷺橋を経由しています。しかし沿線は何処も桜が満開です。

 桜の季節でなくとも「片鉄ロマン街道」での見所はこの苦木駅跡でしょう、木造のホーム上屋が良い状態で維持されています、サイクリスト以外にも車を路駐して見物に来ている人も少なくない様です。でもプラットホームにアスファルト舗装された路盤の自転車道、どこか違和感がありますよね、「新春ラン」でお馴染みの三河広瀬駅の方が良いかも。


 苦木駅跡手前から天瀬駅まで(2分19秒)


 和気の3つ手前にあった天瀬駅跡もホームと上屋が残っており、そして桜を見る事ができます。なお途中にトンネルは和気以北に2つ、以南に峠清水トンネル(203m 照明有)があります。

 1443 和気駅南口に到着、こちら側からは乗り降りできず、北口へ繋がる地下道と駐輪場とトイレだけがあります。前回は和気駅に辿り着いたのが暗くなってからでしたので、北口に出て輪行支度をして帰途に就きましたが、今回は日生まで走る予定です。ロータリーを挟んだ南側にドラッグストアがありましたので、飲み物を補給し西片上へ向かいます。

  和気から西片上へは傍示ヶ峠があり峠清水トンネルが抜けています。西片上からスタートするとトンネルまでだらだらと登りが続くのと、輪行で関西方面に帰途に就くなら山陽本線和気駅より赤穂線の西片上駅の方が便利が良いので「片鉄ロマン街道」を往復されるなら和気駅スタートで赤穂線の駅をゴールにした方が良いかと。
 赤穂線をアンダーパスした処で自転車専用道は終わります。最寄り駅は西片上ですがR250を日生まで走ります。交通量が結構あるのと2度ばかりアップダウンがありますのでせっかくだから「カキオコ」食って帰ろうと云う向き以外はお勧めしません。ちなみに私は牡蠣が駄目で「かきおこラン」で一人「豚玉」食ってた人なんで、単に日生以西は西大寺まで未踏だと云う理由なんです。

 16時には日生駅前に到着、昨年12月まで近くの桟橋から小豆島大部港行きフェリーが1日4便出ていたのですが休航となってしまいました、実質的には廃止の様で色々とプランを練っていたのですがついに乗る機会がないままでした。
 日生 1652 発播州赤穂行きに乗車、播州赤穂では概ねすぐの接続で多くは大阪以東へ直通の快速となります。播州赤穂、大阪、奈良と最小限の乗り継ぎで 2029 無事桜井駅に、3,410円分乗車、本日の走行 95.8キロ。

1日目 2日目前半 2日目後半

2023年夏 18きっぷ輪行旅「リベンジ関東遠征」1日目

 「18きっぷ輪行旅 2023年夏」第1弾は春の関東遠征のリベンジで群馬県と埼玉県の道路元標巡りから。しかし真夏に熊谷とかあまり行きたくないですよね、そこで信州から山越えして関東へ下り多少は涼しそうな群馬埼玉の山間部を、限られた休みですので1日目は勤務明けからの出発で、信州への移動だけで終わってしまいます、2日目は長野群馬県境の十石(じっこく)峠(1351m)を越えて神流(かんな)川に沿って下り、利根川を渡って伊勢崎市泊、3日目は午前中の涼しい内に道路元標巡りをして、高崎線の籠原駅(熊谷市)から帰途に就くプランです、2泊3日で実質走れるのは1日半だけなんで、勿体ない話ですが、猛暑のこの季節ですからね、丸一日走っているのも危険と云えば危険ですからね。
 ところで何故リベンジなのかと云う事ですが、前回は未修の道路元標が多く残っている埼玉県に行きながら、効率良く回れなかったり、取りこぼしをしてしまったのです。従来はGARMIN のGPSmap 60CSxに目標の道路元標をwaypointとして登録しそれなりに使えていたのを、地図を持たないiGPS50Sに買い替えた為、地図はスマホのマップ機能(Google MyMap)を活用するつもりが、準備不足が祟る結果となってしまいました。今回はRide with GPSに走行予定ルートと道路元標の位置をPOIとして登録し、関係資料へのリンクを登録しておきました。今年1月まで使っていたスマホ GALAXY G5 Active をそれ専用にしてハンドルマウントして使用しました、9年前のスマホでもGPSとブラウザとしてだけ使うので性能的には問題なし、ただバッテリの持ちが悪いので途中で何度か交換する必要が、外部給電の用意もしてあったのですが、充電しながら使用すると季節柄温度上昇のアラートが出てしまいます。この辺りについては解決しなけらばならないのと判らない点もありますので回を改めまして。

 さて今回は峠越えと100キロ超えと云う事で asuka号を選択、ただ輪行するには一番重い選択なんです。前日に輪行支度を済ませておき、今朝一旦帰宅後に輪行袋を担いで駅まで数分歩きます、まずはこれで汗だくです。
 信州長野は小海線沿線の中込駅前のビジホをとっていて、時間的には桜井駅から「18きっぷ」だけで2147には辿り着けるのですが、名古屋まで近鉄を利用して1951に到着する予定です。

 桜井0952に乗車、名張でアーバンライナーに乗換て落ち着いた処で気付いたのは「18きっぷ」長旅のお供携帯音楽プレーヤー、懐かしい天五さんとトレードしたiPod nanoは既にバッテリの劣化で既に引退していますが、忘れたのはスマホに繋ぐワイヤレスイヤホン、行きはともかくなければ帰りの東海道本線のロングシート地獄は辛いだろうな。と云う事で困った時の密林頼み、なんと699円で明日配達のプライム商品を発見、伊勢崎市で現地受け取りで手配する事に。
 さて名古屋での乗換時間に例によってホームの立ち食いできしめんを頂きます。ホームの立ち食いも随分少なくなりましたが、名古屋駅の「すみよし」は各ホームに健在です。

 

 名古屋から中央本線に、中津川で塩尻方面行きに乗り継ぎます(写真左)、この先は2両編成になるので行楽シーズンの休日などは輪行袋を担いでいるとちょっと大変です、可能な限りそういった乗り継ぎ駅へは先回りするプランを考えておく事も肝要です。南木曽を過ぎたあたりから夕立ちが、次の乗換駅塩尻で1659発の中央東線大月行きを待ちますが、特急を含めて遅れがでている様です。関西人にあまり縁のない「あずさ」が出て行きます(写真右)、実は2019年夏の「信州キャンプツーリング」の帰りに南小谷〜信濃大町間だけ新宿行「あずさ」に乗車した事が。

 小淵沢にはほぼ定刻に到着したのですが、中央東線下り特急が遅れていて、小海線はそちらからの乗り継ぎを待つ事に。しかし久しぶりの山梨県、久しぶりのキハ110、初めて飯山線でこの塗色を見たときは新鮮でしたね。小海線沿線へは2008年9月以来かと、その折に長野県南佐久郡の道路元標はほぼ回り終えていて、明日予定している大日向村道路元標だけ残してしまっていたのです。
 数分遅れで小淵沢駅を発車したものの、清里あたりからしきりにタイフォンを鳴らしながら徐行しているなぁと思っていたら、なんと鹿と接触したかも知れないと云うアナウンスがあって停まってしまいました。安全確認が済んで問題はなさそうと云う事で動き出したのは既に30分遅れ、幸い小海駅での停車時間とかで中込駅には13分遅れ位で到着、桜井を出て約10時間の鉄旅でした。

 宿は駅前と云うか駅横の「佐久イン清水屋旅館」駅前旅館を今風に改装した造り、とにかく中込駅下車10秒と云う表現は遠からず。最近は楽天トラベルとかじゃらんのお世話になる事が殆どで、中込駅下車数分で僅かに安いビジホがあったのですが、浴場の時間が短すぎるとか評価が今一、こちらはほぼ24時間入浴可能、ユニットバス暮らしの身には温泉でなくとも脚を伸ばして入れるお風呂は嬉しいです。元は旅館と云う事でバス・トイレは共用ですが、駅チカ、大きなお風呂、ウォシュレットで税込4,200円は良しでしょう。輪行支度を解くのは明朝にして輪行袋は食堂スペースに置かせて貰いました、組んだ状態でも大丈夫でしょう。 
 ご他聞にもれず地方都市の駅前は20時を回ると殆ど店仕舞いしていましたが、少し歩いて県道へでれば食事のできる店もコンビニもあるので不自由はしないかと。本日の走行、職場からの帰りの7キロだけ、さて明日は走るゾ! 「18きっぷ」で5,170円分乗車。

1日目 2日目前半 2日目後半 3日目

野迫川への道のり

 この週末は2年ぶりに野迫川村へ、一昨年11月に高野山経由で野迫川~護摩壇山~奥千丈林道~十津川と3泊4日で走って以来、今回は一昨年6月に続いて「昭和食堂」の「雲海合宿」に参加のためですが、ただ天気予報だと雲海は望めないかな、せめてホタル位は。
 野迫川村は奈良県吉野郡にある、奈良県人でさえ知る人とぞ知る山村、2020年6月1日の推計人口が349人ですから、日本唯一の飛び地の村和歌山県北山村や高知の大川村と入れ替わって、島嶼や東日本大震災後の集団移転で人口減少している町村を除けば、人口の最も少ない村になっているかも知れません。
 ところで明治22年の町村制により旧14村が合わさってできた野迫川村の村名ですが「野迫川」と云う川は何処にもありません、熊野川(新宮川)の最上流域に位置していますが、村内を流れる川は中原川、川原樋川とその幾つかの支流、池津川、北股川、弓手原川他、「野迫川」とは幾つかの旧村で構成する「組」野川組、迫組、川並組からきた合成地名なのです。
 奈良県にありながら古来高野山との結び付きが強く、江戸時代には紀州藩に属していた事もあり、今も和歌山県側からのアクセスの方が良く、高野山から南海りんかんバスの路線があるものの、奈良交通のバスも現在は乗り入れておらず(平日のみ旧大塔村の小代下で奈良交通と接続する村営バスが2往復ある。)、また南都銀行やJAバンクの支店、出張所はおろかATMすらない。なお指定金融機関は南都銀行の高野山支店になっています。
 その野迫川村とは何故か縁があるかして、ブランクはあったものの40年近く前から自転車の走れる道は走り尽くしてきて、MTB全盛期にはかつてのタニムラサイクルの面々と廃校跡の宿泊施設を利用して合宿サイクリングをした事もありました。また毎年カレンダーでお世話になる某S翁のルーツはこの地だったりして。
 冬はとんでもなく厳しいでしょうが、村域の殆んどが標高600m以上だけにとにかく夏は涼しい、日本三大荒神(諸説あり)の立里荒神を除けば際立った観光資源もないものの、最近では「雲海」を見られる事を売り出しています。ただ高野龍神スカイライン沿いの「鶴姫」や「平維盛の里」の現況を見るに、観光振興も取り巻く状況は厳しいかと。サイクリストとしては川原樋川林道の復旧を望んでいるのですがね。


 野迫川となると毎度悩むのが行きのコース、結果的には遠回りでも丹生川の渓流と里山風景を愉しめるこのコースに、五條までは吉野口駅前から重阪(へいさか)峠経由の定番コース20キロ、そこから加えて47キロの都合67キロ、最後に推し覚悟の今井峠が待ってますから、4サイドではこんな処でしょう。。


 野迫川村へ初めて入ったのは40年近く前、当時の花園村へ1泊2日のキャンプツーリング、その折は高野町富貴経由、上筒香から今井峠を越えて野迫川村野川谷へ、当時奈良交通の野迫川行き路線バスが走っていたコースです、その後高野辻まで登って、更に役場前から日の暮れたスカイラインに取り付いて、林道を花園へ下ったのですから、若かったとは云えようやるわ。以来富貴まで延々と登りの続くこのコースは封印、帰り専用です。「吉野山岳グランフォンド」のコースの一部になっている事もあってか、ローディには結構人気のコースとか。

 野迫川と云えば奥高野と呼ばれるだけに高野山経由のルートも当然考えられる訳ですが、交通量の多い矢立から大門への登りが嫌で敬遠していたのですが、極楽橋駅の手前を経由するルート教えて貰ってから何度か走っています、紀伊細川駅への分岐まで我慢すれば後は車の少ない道を縫って高野山役場の裏側へでます。キャンピングに限ってでも2017年と2018年に走っていて、今回も検討してみたのですが、野迫川村でも川原樋川方面へ下るならともかく野川谷へ下るのでは余計に200mは登る計算になります。


 普通、車で奈良から野迫川村それも野川谷に行くなら、五條からR168を十津川方面に向かい旧大塔村の小代下から県道53号高野天川線に入りますが、十津川方面へ向かうならともかくこのルートで野迫川に入った事はキャンピングでは一度もなく、ロードで2016年4月にT御大とF1氏と3人で走った位かと。とにかく車が多いのと、小代下から中原への登りが嫌い、川沿いのルートなのになんでこんなに登らなアカンのか。上図では極力車を避けるために五新線跡やら西吉野大滝経由の旧道を辿っています(Ride with GPSによるルート作成ではトンネル区間は道路面では地表面の標高になっています)。なお旧い天辻隧道は健在ですが西吉野側は全線ダートです。
 なお2015年10月の「吉野周回ツーリング」と2017年11月の「野迫川キャンプツーリング」では、県道53号を走りたくないだけの理由で旧大塔村宇井から、県道734号高野辻堂線と云うとんでもないルートで野迫川村入りした事があります、いずれも高野辻休憩所で野営したのですが、後にも先にも雲海を拝めたのは2017年11月の時だけです。

 

 

 

‘Ride with GPS’を使ってみました③

 前回「ルートラボ」で作ったデータを「Ride with GPS」にインポートしたのですが、その中で主にR169を経由した桜井駅~新宮駅のルートを、細かな処まで同じになる様に「Ride with GPS」で作成してみましたら、なんと獲得標高が+5,769m/-5,844mと「ルートラボ」で作ったもの+2,139m/-2,213mと倍以上どころか3倍近く違うのです。
 試しに同じルートを「Strava」で作ってみましたら、こちらは+3,038m/-3,109mとなりました。距離に関しては「ルートラボ」が148.3km、「Strava」が149.3km、「Ride with GPS」は148.6kmと充分に許される誤差の範囲はなのですが、獲得標高の極端な違いはこれをルートの難度の尺度にする人が多いだけにとても許容できるとは云えません。それぞれベースにしている地図データが違い、プロットされているポイント数も違うのである程度の差異は想像していたのですが。

 コースがコースだけに原因は想像できたのですが、判り易い様にそれぞれのデータが「カシミール3D」にインポートしてグラフ表示させてみました、左から「ルートラボ」「Strava」「Ride with GPS」で赤線がそれぞれの標高データで、薄緑の部分が国土地理院の標高データです。このルートは長大トンネルが幾つもあって全行程の一割近くがトンネルで、その部分の道路と地表面の標高差がかなりになります。「ルートラボ」は新鹿路、新伯母峯、不動トンネルにおくとろ道路のトンネル群で道路の標高になる様な処理がされていますが「Ride with GPS」ではほぼ地表面の標高をなぞっています。
 この問題は橋梁でも発生するので、桁高のある伯母谷ループ橋とかでグラフに現れています。寡聞にして「ルートラボ」や一部で補正されている「Strava」ではどの様なデータや処理がなされているのか私には判らないのが。
 さてこれらを今更比較しても仕方がないのですが、やはり道路の標高に沿ったデータや獲得標高がほしいものです。従来から「ルートラボ」で作ったデータを「カシミール3D」や「轍」にインポートして標高値の書き換えを行うと「Ride with GPS」と同様の結果になってしまうのでトンネル部分のポイントを間引いたり、ポイントの標高値を書き換えたりしたりするのですが、前者の方法ではカーブしているトンネルとかでは距離に誤差を発生させてしまいますし、標高値の編集も結構な手間になります。
 ところで「Ride with GPS」にはプロフィールマップ上で標高を編集する機能があります、図は先のルート中の伯母谷道路部分をアップしたもので、大台ヶ原へ登る途中大迫ダムから新伯母峯トンネルの手前、4つのトンネルと伯母谷ループ橋があり、図ではその部分を選択しています。ここで[Flatten elevation]機能を利用して選択部分を平坦化する事ができるのですが、残念ながら現在では有償版の機能となっています。同様に[Add POI][Add to Cuesheet]と云った機能も有償化されています。先年GoogleMapも有償化され二次利用するサービスも相応のコストが発生するので無償サービスだけでは成り立たないのは判るのですが、ある日突然機能が有償化される様ではなかなか手を出しにくいですよね。
 ちなみに「Ride with GPS」の有償版はBasicが$6/月 $50/年、Premiumは$10/月 $80/年と機能が豊富だとは云え決してお安くはないですよね、1週間のお試しもあるので、時間のある時に他の有償機能を試してみようかと。

ポストルートラボは…
‘Ride with GPS’を使ってみました①
‘Ride with GPS’を使ってみました②


‘Ride with GPS’を使ってみました②

 「ルートラボ」で作成した主にR169経由で桜井駅から新宮駅までのプランをインポートしたもの、「Ride with GPS」からは[Upload]となります。
 「Ride with GPS」そのものの機能では無いのですが「ルートラボ」のサービス終了が今月末に迫っているので、「ルートラボ」から「Ride with GPS」へのデータのコンバート方法について説明しておきます。現在「ルートラボ」では「マイページ」にログイン後「ルートデータの一括ダウンロード」機能が準備されています、従来から個々のデータをKML,GPX,TCXそれぞれのフォーマットでダウンロードする機能はありましたが「一括ダウンロード」機能で一度にGPXデータとしてダウンロードできます。
 ダウンロードするとデスクトップ上に「route_posted」フォルダが作られ、ZIPファイルで出力されます、但し「ルートラボ」上の名称にはファイル名に使えない文字が含まれている可能性や重複を避けるために、解凍されたGPXファイル名は一意な文字列を自動生成されたものになっています。
 自動生成されたユーザーには無意味なファイル名では困りますので「メモ帳」等のテキストエディタで開き<name>タグとして保存されている元の名称である<name>~</name>の間をコビーしファイル名を変更して下さい。それでも<name>タグに化けて格納されている名称が散見されますので、ここまでの作業は「ルートラボ」のサービスが提供されている内に片付けておいた方が良いでしょう。
 「Ride with GPS」のトップメニューから[Jamp To]→[Upload]と選択するか、左サイドメニューから[Upload]を選んで下さい。ファイルを[UPLOADED]内にドラックするか[Select files]を使って下さい、複数ファイルを同時にアップロードする事も可能です。
 アップロードできたファイルは[Routes]から見る事ができます。「Routes」画面では[Distance][Elevation gain]と云った条件で下の一覧をフィルタリングする事ができます。
 一覧へマウスを持ってゆくと[編集][ピン止め][削除]アイコンが表示されそれぞれの操作が実行でき、地図アイコンをクリックするとサムネイルが、[∨]で地図(右)が表示され、さらに[View Full Details]をクリックする地図が大きく表示されます。
 同様に他のソフトから出力されたGPX, TCX, FIT,  KMLファイルをアップロードする事ができます。なお時間データを持たないファイルは「Ride」ではなく「Route」として格納されます。

ポストルートラボは…
‘Ride with GPS’を使ってみました①
‘Ride with GPS’を使ってみました③


‘Ride with GPS’を使ってみました①

 先日の記事「ポストルートラボは…」を受けて、とにかく「ルートラボ」の代替として「Ride with GPS」を使ってみる事にしました。日本語化はされていませんがどうにかなるでしょう、なんならGoogle翻訳を使って首をかしげたり笑ったりしながら操作方法や解説を類推するのもの面白いかと。
 まずは「Ride with GPS」のサイトへ行くとアスリートをターゲットにした「Strava」とは趣の違うツーリストを意識した写真が出迎えてくれるのが嬉しいのですが、何と偶然にもうちのHPと同じWordPressのテーマ「Sydney」を使っているではありませんか、ボタンの色までもオレンジ色。さて初めて利用するにはそのオレンジ色の「Sign Up」から…
 Facebookのアカウントをお持ちでしたらそちらを使用する事もできますが、[Your display name (表示名)]、[Email address (メールアドレス)]、「Email confirmation  (確認用のメールアドレス 先と同じもの)」と任意の[Password (パスワード)]を入力します。[Your display name]は[Ride]を公開すると表示されますので、Facebookアカウントを使用する場合は注意して下さい。
 Log In(ログイン)画面です。「Sign Up」での登録手続きを済ませれば、次からはメニュ-バーの[Log In]からになります。

 ログインすると上のどちらかの画面が表示されます。ログインした直後のこの画面が「Dashboard」になります。「Dashboard」画面の「Stat」やサブメニューの「Calendar」や「Frlends」は日々のトレーニング記録を意識したものですから、ツーリングのルート作成を目的としている者にあまり関係ないですね。できれば[STAT]あたりはたためる様にしてほしいです。

 上端に[Jump To][Find][Route Planner][Ride Reports][Help][Search][Upgrade][とメニューバーが表示され、右端には通知アイコン他があります。
 [Jamp To]をクリックするとプルダウンメニューで[Dashboard][Calendar][Routes][Rides][Analyze][Upload][Friends][More]を選択する事ができます。なお同様のメニューが画面の左側(左サイドメニュー)にも表示されますが、そちらは画面サイズが小さい場合などに折り畳むと見えなくなってしまいます。「Analyze」は有償のプレミアム版での機能になっていますので良く判りませんが、[Upload]ではGPX, TCX, FIT, KMLファイルをインポートする事ができ「ルートラボ」で出力したデータを取り込めます。[Friends]は友達の登録、データを公開する場合に公開範囲としたりできます。
 メニューバーに戻り「Find」では公開されている「Ride」データを様々な条件で検索する事ができる様です。
 「Ride to GPS」の概念として机上で作成した軌跡の様に時間情報を持っていないものを「Route」、GPSのログなど時間情報を持つものは「Ride」と呼びます。「ルートラボ」で作ったでインポートしたデータには時間情報がありませんから「Route」になります。
 メニューバー右端のアイコンをクリックしプルダウンメニュー[Profile][Messages][Settings][Upgrade][Help][Sign Out]から[Settings]を選択すると「Profile」画面「Display Name(表示名)」などを編集する事ができます。

 

 まずは[Settings]で是非やっておきたい事、サイドメニューの[Location]から地図のデフォルトの位置を登録しておけば、地図を開いた時の中心となりますので、地方に暮らす人にとって毎回東京からスタート地点までドラッグするストレスから開放されます。
 [Settings]→[Private Zones]、「轍ONLINE」でルートを公開されている方にはお判りになると思いますが、公開される「Ride」データから「Private Zones」で指定したエリアを見えなくする機能で、走行データを公開しても自宅等の位置を知られない様にできます。なお機能するのは「Ride」データに対してで「Route」データには有効にはならない様です。なお有償版では「自宅」と「職場」「妾宅(^_^)」と云った風に「Private Zones」を複数設定できる様です。
 さて最低限の設定を済ませれば、早速ルートの作成に挑戦。トップメニューの[Route Planner]をクリックすると左の画面が、[Location]が設定されてあれば、その位置を中心に地図が開きます。地図はGoogleMapが標準で[航空写真][RWGPS][OSM][OSM Cycle][OSM Outdoor][Esri topo][USGS Topo][USGS Scans]が一応選択はできます。なんと云っても情報量の豊富な「GoogleMap」が魅力ですが、他の地図に切り替えながら使用する事も可能です。
 ルート作成の基本的な操作は「ルートラボ」とさほど変わりません。[右サイドメニュー]の[Follow Roads]が「ルートラボ」の「道ピタモード」、[Draw Line]が「直線モード」に相当しますが、先の「Location」が設定されていれば左サイドメニューの[Jump to a location]の下にある[Jamp to home]で起点として緑色のアイコンが表示されます。編集は[Add/Remove Control]から行い、既に引かれたラインやポイントを新たなルートへドラッグする事でラインを引き直したり、ライン上にポイントを追加したりする事ができます。ラインを引き始めると起点に緑のアイコンが表示されます。少々判り難いですが地図右下の[Undo][Redo]で一つずつ戻したりする事ができます。
 なお「Route with GPS」を紹介している日本国内のサイトで[Add/Remove Control]モードでポイントをクリックすると、そのポイントが削除できるとあるのですが、私の環境ではその操作ができたりできなかったりします、[Undo]が使えるから取りあえずは間に合うのですが、些か不便です。
 右サイドメニューの[Optimize for:]で[Walking][Cycling][Driving]を選択できる様になっていますが、日本では自転車道のデータが未整備で[Cycling]では殆どの場合エラーになってしまいます。[Walking]と[Driving]を使い分けながらラインを引いて行く事になります。[Avoid Highways]チェックボックスで高速道路の使用可否を、自転車ならチェックですね。
 左サイドメニュー内に[OverView][Options]のタブがありますが、[Options]では距離の単位を選択する[Units]の他に幾つかのチェックボックスがあり、[Auto Center]をONにしておくと、新しいポイントをセットすると地図の中心が移動します、「ルートラボ」ではドラッグ~クリックの繰り返しで尺取虫の様な操作が必要でしたが、次に打ちたいポイントが地図内ならドラッグなしで効率よくルートを引いて行く事ができます。その他キーボードショートカットの一覧があります。
 [OverView]タブに戻り[Line color]でラインの色を変える事ができますが、地図によっては見え難くなる色もあります。残念ながら下のプロフィールマップ(「Ride with GPS」ではどう呼ぶのかな)の色は変わりません。
 GoogleMapを使っている強みは[Jump to a location]で目的地を検索し一気にルートを引いてしまえる点で、一歩一歩ラインを繋いで行く手もありますが、後から経由点を動かして行く手法も使えます。
 ルートができたら左サイドメニューの[Save]でルートを保存、必要に応じ[Title][Description][Visibility]を設定して保存します。なお[Clear Map]で描画中のルートを全て削除します。面白いのは[Reverese Route]、起点終点を入れ替える事ができますので帰りのルートが一発で出来上がり。
 残念ながら右サイドメニューの[Add POI]と[Add to Cuesheet]は有償版のみの機能です。この辺りそのうちに1週間のお試しを使って探ってみようかと。
 以上、私が「ルート作成」のみを目的に適当に使ってみた報告で、英文のマニュアルやヘルプを読み解いて解説している訳ではありませんので、エエ加減な点はご容赦を、明日になったら云っている事が変わっているかも知れません。タイトルが「’Ride with GPS’を使ってみました①」となっていますが②に続くかどうかは如何とも。なお指摘いただける点がありましたらコメントなと頂けると有難いです。

ポストルートラボは…
‘Ride with GPS’を使ってみました②
‘Ride with GPS’を使ってみました③


ポストルートラボは…

 昨年7月、サイクリストにとってルート作成サービスの定番だったルートラボが2020年3月末を以てサービスを終了する旨のアナウンスが、事実上これしかないと云うサービスだけに、些か困った事に。なにしろ目的地までの距離やコースを検討吟味する事はサイクリストにとって重要な作業なんです。
 今の様にインターネットでの地図サービスやGPSが無かった時代は国土地理院の地形図を読んで距離を計ったり、等高線の間隔から勾配を予測しながらプランを練ったものです、キルビメーターなんてのもありましたね。ツーリングの愉しみはプランを練るところから、地形図を眺めながら、まだ見ぬ土地に思いを馳せる、これは今のネットの時代になってもツーリストにとっては変わらぬ愉しみかも知れません。ルートラボにおいてもこの愉しみは変わらないかと思いますが。
 ハンディなGPSが生まれ自転車での利用が可能になり始めた頃は、GPSも非力だったのでナビゲーションどころか現在位置の緯度経度の座標に高度と云った値の表示と、移動ログを取るのが精一杯だったのですが、それでも走行ログを記録、蓄積、公開するといった事も可能になりました。
 私の場合、ツーリング中に紙の地図を見たりスマホでGoogleMapを見る事はあってもナビゲーション機能を使う事は殆どありません、それはナビに「次は右だ、左だ」と云われるままに走っていては地理や道順が頭に入らないからで、地図から得られた方角や距離と云った情報を頭の中に展開しながら道を進めてゆくある意味での知的ゲームが愉しい事に他ならないのです。
 ルートラボでプランを練って、必要があればプリントアウトするかスマホで見る事ができる様にMyMapにしてGoogleMapで参照する。ツーリングを終えた後にGPSログはカシミールで管理、ブログ等で公開する為に必要ならエクスポートして「轍」で利用すると云ったパターンになります。加えて道路元標の位置やスタンプラリーのポイントをルートと併せてGoogelMap上に表示したいと云う事もあるので、複数のサービスやソフトを使い分けるのも大変なのですが、そこは適材適所と云いますか一つにまとめられない現実が。
 さて前置きが長くなりましたが、とにかく「ルートラボ」の代替を探さなければなりません。20数年来の盟友である「轍 ONLINE」の作者K氏、そう云いながらここ最近一緒に走る機会もないのですが、一時「轍」にルート作成機能を実装したのですが、残念ながらGoogleMapの有料化でさっさと手を引いてしまいました。「代替」とかのキーワードをつけてググってみると候補として「Starava」「Runtastic」「Garmin Connect」「RouteHub」「Ride with GPS」あたりの名前がでてきます。「Starava」と「Runtastic」はスマホアプリを少し試してみた事はあり、ローディに人気の「Starava」が一歩抜きんでている感じもあって先のK氏も推しているのですが、トレーニング・ツールである事が売りで、SNSとの連携はともかくとして、ネット上でコースタイムを競い合うゲーム感覚がどうも好きになれませんし、ログ管理サービスに無理無理ルート作成機能を後付けした様な感もなきにしも。「Runtastic」はWebサービスを終了するアナウンスがありこの際除外。「Garmin Connect」20年来のGARMINユーザーなんですが今回はパス。「RouteHub」見た感じから期待度は高いのですが、ルート作成機能は秋にβ版がリリースされたばかりで現状では使い物になりません。「Ride with GPS」日本語化されていないのが語学力に乏しい私には些か敷居が高いのですが。

 今月末に南紀へキャンプツーリングの計画があるので、試しに「Strava」(左)と「Ride with GPS」(右)でルートを作ってみました。いずれも「ルートラボ」でルートを作成した方なら抵抗なく使えるかと、ただ「Ride with GPS」はGoogleMapを使えるために、情報の豊富さからルートを検討しやすく、作っていて愉しみが拡がります。「Strava」はOSMを使用している為に、地図がまだまだ不完全で、紀伊半島の山間部で県道を辿らずにとんでもない山の中にルートを引いてしまいます。
 どうやらアスリートをターゲットにした「Strava」より私には「Ride with GPS」の方が向いている様です、またキューシート機能もあるのですが、私はブルベをやらないので、このキューシートがそのまま役立つものなのかは判りません。正直云ってルートラボの使い勝手はさほど良いものでもなかったのですが、両方のルート作成機能に関して充分にそれを上回るものです。ただ「Ride with GPS」はトンネル等でそのまま地形の標高をなぞっている様で、この例では標高のもっとも高い新天辻トンネル付近で標高798m、対して「Strava」はトンネルの実際の標高に近い655mを示しています。以前はこの点を編集する機能を「Ride with GPS」は無償版でも持っていたらしいのですが、現在は有償版での機能となっている様です。同様にウェイポイント等を加える機能も現在は有償版となっています。「Ride with GPS」の有償版はBasicでも6ドル/月 50ドル/年、Premiumでは10ドル/月 80ドル/年とアマゾンプライムより高い様では私にはちょっと手が出ませんね、インポート、エクスポートの機能が使える限りは無償版で充分なのですが、今までの経緯から使えた機能がある日突然有償化と云うのもあり得るのが。

‘Ride with GPS’を使ってみました①
‘Ride with GPS’を使ってみました②
‘Ride with GPS’を使ってみました③