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18年ぶりの大坂峠から鳴門へ(前半)

 大坂峠(香川県東かがわ市)からの展望

 今日も5時半のスタートです、徳島市中心部の宿をスタートしてまずは大坂峠へ向かいます。

 概ね徳島県道1号徳島引田線或いは旧道と思しき道を行きます、交通量が多くて快適とは云い難いのですが、鮎喰川、吉野川、旧吉野川と橋を渡らなければならないので仕方がありません。 0629 には吉野川に架かる名西橋を。
 讃岐街道と呼ばれた県道1号は徳島香川を結ぶ最短ルートになる訳ですが険しい大坂峠がある為に国道11号は海岸寄りの鳴門市経由となっています。ただトンネルで県境を越えているJR高徳線と高速の高松自動車道は大坂峠のやや西寄りを経由しているのは良くあるパターン。県道1号って国道昇格で無くなってしまった府県もあるのですが、2022年3月に走った長野、愛知、静岡3県に跨がる県道1号飯田富山佐久間線の様な険道も結構あったりするのです。なお今日の予定コースですとこの先徳島市に戻ってくるまでにコンビニの類はありませんのでこの付近で携行食等を調達しておきます。

 一旦県道1号から離れ板野駅の東側で高徳線の線路を跨ぎます、四国色のキハ47系が健在。踏切を渡り右側が讃岐街道かな、この板野では讃岐街道と撫養街道が交差しています。前回の2007年10月の大坂峠越えではこちらへ単身赴任したばかりのO氏と板野駅で落ち合ったのですが、どのルートを走ったのか記憶が曖昧です。

 板野の街を外れ暫く高徳線沿いの旧道を行きますが、再び県道1号に合流。

 高徳線と交差するポイントがありましたので、写真を撮ろうと列車時刻を確認して待つ間に朝食のおにぎりを頬張ります。高徳線の引田板野間って特急うずしおが15往復以上走っているのに普通列車は5往復しか走っていないのです、土讃線の事を思えばマシだとは云えますが。

 現在の県道は右側の斜面に取り付く様に登って行き谷を詰めて左側へと巻いて行きます、この辺りから幅員が狭くなります。途中1ヶ所谷あいの集落を見下ろす事のできるポイントがあり、この時間では日影になっていますが高徳線を見下ろす事ができます、前回もここで写真を撮っていた様で。

 0805 板野町と鳴門市の境界となる大坂越(264m)へ、県道1号のピークはここで、盟友峠おやじナワールド氏も「県境のものを大坂峠いい、阿讃山脈を越えるものは大坂越というようだ」として2つにカウントしています。


 大坂越から緩やかに下っていくと切通しがあって 0814 T字路に出ます(写真左)、ここが県道の大坂峠(185m)で徳島県と香川県の県境となります。ここを右折するとすぐに大坂峠展望台の駐車場(写真右)があります。なお古道の大坂峠は県道の切通しより数100m南の鞍部にあった様です。


 階段ですので担ぐ必要がありますが、展望台からは西から北方向へのパノラマが拡がります。小豆島はかすんで些か見えにくいですが昨年5月に走った東かがわ市の海岸線を眼下に望む事ができます。


 タイミング良く貴重な高徳線の普通列車がやってきたり、東側にはこれから走る海岸沿いの国道11号を見下ろしたり、展望台には四阿もあってのんびりしたい処なのですが、回りを蜂が飛び回って威嚇するので早々に退散する事に、今度は空気も澄んでいるだろう冬に来てみたいですね。


 香川県側は標高差180m九十九折れのダウンヒル、半分くらい下って展望が開けてもまだまだ九十九折れの道筋が眼下に。

 下から見上げてみると… 正直云って香川県側からは登りたくないです。国道11号に出て少し鳴門寄りに走った処にある「大坂峠古道」の案内板。
 大坂峠で一旦香川県側に下った後は海岸沿いに国道11号を走る訳ですが県道183号亀浦港櫛木線(鳴門スカイライン)に入るまでの約13キロ、昨年5月に反対方向に走っているのものの大型車の通行も多くてあまり走りたい区間とは、断続的に歩道もあるにはあるのですが、その上昨年4月頃から海岸沿いの旧道「うずしおロマンチック海道」も通行は危険と云う事で閉鎖されてしまっています。そんなこんなで早く通り抜けたい一心で1枚も写真を撮らずに鳴門へ…

前夜 / 13日 / 14日(前半) / 14日(後半)

「西の海へ」2025

太平洋岸自転車道ゴール地点

 爆弾を抱えて0530のスタートです、まだまだ早朝は気温が低いので先日の信楽行き同様ベストを着込んで出たのですか…

 明日香村の田園風景を抜けて近鉄飛鳥駅前から高取町へ、県道120号五條高取線に入る定番コース、平日ですが1台のローディが颯爽と追い越して行きます、追い越しざまに声を掛けて貰うと嬉しいものです。

 0634吉野口駅へ、今日は気温が上がるのが早い様で早々にベストを脱いでしまいます、荷物を背負いたくないのでマウンテンスミスのヒップバッグとロード故に小ぶりなフロントバッグとサドルバッグ、収納力に限りがあるので余計な荷物になってしまった様です。

 重阪(へいさか)峠を越えて五條市へ、国道24号に入り暫く下って今井の交差点で旧道へ、二見の手前で再び国道へ入り真土峠の手前を左に入り上野公園を過ぎた処で紀の川を渡らずに右折して小径へ、JR和歌山線の脇を抜けて行きますと、踏切とダートがありますが隅田駅に抜ける事ができます。


 0738 JR和歌山線隅田(すだ)駅に、紀の川自転車道の終点になっていてWAKAYAMA800のチェックポイントにもなっています。以前の木造駅舎は綺麗にと云うかシンプルに建て替えられトイレは廃止されています。

 0822 橋本橋南詰を過ぎて歩行者自転車専用道の区間へ、向こうに見えている橋本高野大橋はアンダーパスできます。

 南海学文路駅の手前で専用道は一旦終わり国道370号へ、0840 九度山駅下を通過し道の駅「柿の郷くどやま」へ、2つ目のチェックポイントです。

 かつらぎ町に入った辺りから川べりに、前方に曲弦ワーレントラス橋の三谷橋が見えます(写真左)、紀の川自転車道(和歌山県道803号紀の川自転車道線)としてはその三谷橋を右岸へ渡りますが。左岸側も整備されていますので次の大門口大橋まで走り右岸へ渡ります。

 大門口大橋北詰から2キロ程右岸を走り、3つ目のチェックポイントのある道の駅「紀の川万葉の里」へ。この後JR西笠田駅付近が判り難いのですが、国道24号線を北側に跨いで旧の妹背橋で新妹背橋をくぐって紀の川右岸に戻ります、添付図(Ride with GPS)56キロ付近。

 麻生津橋を渡り再び左岸へ、見えるのは藤崎頭首工。

 竹房橋を過ぎて河川敷に下りる処から井阪橋をくぐり築堤上に上がる処までが新しく自転車道として供用された区間です。以前は井阪橋南詰が渡りにくい上にそのまま真っ直ぐ行ってしまうとたま駅長の貴志川へ行ってしまい間違える人が多かったのですが(たまトラップ)、今は井阪橋を潜って向きを変えてスロープを上がる様になっています。和歌山市方面へ向かうには井阪橋を再び右岸に渡る必要があります。

 井阪橋から新しく供用された区間とスロープを見下ろします、この先で貴志川が紀の川へ合流し紀の川左岸の堤は大きく左にカーブし貴志川右岸へと繋がります。この風景を見ると土地勘がないと左方向が紀の川河口方面と勘違いしてしまうのも判る気がします。

 井阪橋を右岸に渡りますと、河川敷にはまだ供用されていませんが、専用道に真新しいとブルーラインが。この先で 4つ目のチェックポイントになる「いわで御殿」で15分ばかり休憩を、幸いにもタイヤの方はこのまま走れそうな按配。乗船予定のフェリーは和歌山港1620発ですから加太駅1539発に乗れば良い訳ですから、もっとのんびり走ってくれば良かったと、さりとて1便前は和歌山港1340発ですからさすがに間に合わないでしょう。

 高速の阪和道を過ぎる辺りから紀ノ川の川幅は拡がります、河川敷の専用道は単調で向かい風が鬱陶しいねが。向こうに見えるトラス橋はJR阪和線の紀ノ川橋梁。

 1116 5つ目のチェックポイント「市民スポーツ広場」へ、この先通行止なんちゃらと看板が立っていたのですが、看板の向きが違うので気にも止めなかったのですが…

 なんと河川敷上の自転車道は河西橋の架け替え工事の為に現在自転車道は終日通行止め、少し戻り砂利道を堤防上の県道148号和歌山港北島線へ押し上げて次の紀の川大橋まで。なお資料によりますと通行止は令和7年6月中旬までとなっています。紀の川大橋北詰交差点を渡ってから再び自転道に下りる事ができる様ですが、今回は加太方面へ向かうために紀の川大橋北詰で右折します 1125。加太まで後10キロ少々の距離です、なお加太のコンビニの類がありませんので、途中で補給しておく事に。

 1211「太平洋岸自転車道ゴール地点」に到着、一応「西の海」到達と云う事で本日のミッション完了、加太のチェックポイントは以前は「加太海水浴場管理事務所」だったのですが、現在は少し南へ淡島神社よりにあります。太平洋岸自転車道1,400キロ、立派なゴールですが自転車道として快適に走れる区間は1/3もあるのでしょうかネェ…
 ところで結果早く着いてしまい、急ぎ輪行支度を整え加太駅1259に乗車すれば1340の便に乗れなくもないのですが、徳島に早く着きすぎても仕方がないので西の海を見ながらのんびりする事に、深日港まで走る事もできそうですが、既に100キロ超で乗換も増えますしね。

 加太駅で「徳島好きっぷ」を購入、和歌山港までの370円分が実質無料になります、ただ和歌山市駅で途中下車もできませんので、駅前のカフェで軽く食事をしてのんびりして1459発に乗車。加太線の車両は「めでたいでんしゃ」としてこんな意匠が凝らされています、車内ではつり革までが… 異なる意匠で4編成ある様でネタ車は7100系。

 和歌山市駅で和歌山港線へ、こちらも「めでたいでんしゃ」の兄貴分「かしら」、なお和歌山港直通ではなく、加太線やJRから和歌山港に乗り継ぐ物好きは少ないしょうが、和歌山市駅では階段を挟んで反対側になりますので乗り継ぎに多少余裕が必要です。また和歌山港での乗り継ぎも慣れないと時間を食ったりするかも、歩く歩道があるのでデモンタを転がす人は注意。

 和歌山港1620出港、昨年6月15日以来の船の旅、四国へは同じく昨年5月10日以来になります。最近明るい内の便に乗る機会が多いですが、昼間の船の旅は良いものです。

 1820徳島港着、輪行なら下船で待たされる事もありませんし、今の時期なら明るい内に輪行支度を解く事ができます。市街地へは新町川に沿って西へ、写真は徳島県庁と前のヨットハーバー、40年前に「徳島レース(阿波踊りレース)」に参加した時に停泊した事が、淡路島の「サントピアマリーナ」をパロって県庁前なので’ケンチョピア’と呼んでいました。
 本日の走行、桜井の自宅から加太駅まで105.8キロ、徳島港から秋田町の今夜の宿まで3.8キロ、計109.6キロ。そして大きな街へ一人で来た折は恒例のJAZZ屋探索は老舗「Swing」へ、ママとは谷九「サブ」の先代西山満さんと云う共通の知人がいたりして…

前夜 / 13日 / 14日(前半) / 14日(後半)

「西の海へ」から徳島へ 前夜

 明日明後日のお休み、お天気に恵まれそうですので計画通り「西の海へ」と「四国の右上」へ1泊2日で向かいます。1日目は主に京奈和自転車道(紀の川自転車道)を走って西の海を見て南海加太駅まで約102キロ、途中WAKAYAMA800 モバイルスタンプラリーのチェックポイントを6ヶ所拾います。
 相変わらず徳島へ渡る南海フェリーは自転車にまで燃油調整金を課すのでそのままでは往復1万円超となりますので乗船は輪行で、走行距離を考えると機材はerbaロードで、ただ南海電車と南海フェリーのセット割引「好きっぷ」で南海電車が実質タダになりますので加太駅で輪行支度を済ませて和歌山港に移動します。
 和歌山港1620の便に乗船し徳島泊し、翌14日に2007年10月5日以来18年ぶりの大坂峠を越えて一旦香川県側に入った後、海岸沿いを時計回りに鳴門スカイラインと鳴門徳島自転車道を経由して徳島港まで戻ってくる約104キロのプラン。
 徳島港1855の便で和歌山港、新今宮、鶴橋経由で帰途に、もちろん「好きっぷ」で節約、大阪からですと2,500円で徳島まで輪行できますのでお得感があります、ただフェリーの深夜便と接続する和歌山港駅発着のスジはなく、「好きっぷ」の有効期間も1日です。

 さて明朝早くの出発ですので準備をしていますと、なんとerba号の前輪がパンクしているではありませんか、早速チューブ交換を始め様とした処なんとサイドカットを発見、良く見るとリムにも少しダメージが、いつからなのか記憶は… 1月24日のグレーチングでの転倒しか思い付きませんが、以来4ヶ月半も気づかずに300キロ以上も走っていたとは思えないのですが、タイヤは一昨年7月1日に交換したIRCのJETTY PLUS 700X25C、今回のツーリングで3,000キロを超える計算になるのでそろそろ変え時ではあったのですが。

 さて善後策を、手持ちや代わりもありませんし、現地でAMAZONのコンビニ受け取りも間に合いそうにありませんが、700Cですから和歌山市か徳島市のショップなら手に入るでしょう、あと割高な航送料金+燃油調整金を払ってasuka号で行くかとも考えてもみたものの、結論としてゴム板と布テープで裏打ちして、加太まで走る途中で耐えられない様ならショップへ走ると云う事に、些か博打かな。

前夜 / 13日 / 14日(前半) / 14日(後半)

ゆるゆるCC「淡路島キャンプ」(1日目)


「深日洲本ライナー」洲本港にて

 この週末は天気予報に翻弄されながら、ゆるゆるCCの「淡路島棚田探索サイクルキャンピング」に混ぜて貰うことになりました。Dちゃん、Tさん、DGさんの3名が車載で東浦バスターミナルデポでスタート。キャンプ初挑戦のF1さんが深日港まで走り「深日洲本ライナー」で淡路島に渡り、帰りは明石から自走でかえると云う「ワンイチ」? 私も1便早いですが洲本に渡り、帰りは山陽明石から輪行と云うプランを。ただ予報が定まらずGOサインが出たものの、木曜になってから慌てて準備を始めた次第。
 淡路島へ渡るのは2017年9月の「淡路島キャンプツーリング」以来、今回と同様当時社会実験運行として始まった「深日洲本ライナー」を利用してでした。前回同様フロント2サイドに大型サドルバッグの組み合わせで、船内ではフォークダウンで固定しますので、乗船前にフロントのサイド湧くとタイヤを外しておきます。前回は船室内でしたが、現在は操舵室の後ろのデッキへ係の人が持ち上げてくれます、ただ今時のロードバイクと違って asuka号重いですから申し訳ないです。
 「深日洲本ライナー」は現在土日祝に4往復していますので深日港1030発の3便を予約(前日まで)し、0355に出発、 流石にまだ暗い時間、最短ルートではありませんが走り慣れた大和川河畔を、途中ショートカットし寺川河畔を(写真)、再び大和川河畔に入り王寺から河内国分へ、柏原市役所へ向かわず府道12号堺大和高田線で一旦石川べりにでます。この先竹内街道と熊野(小栗)街道を走る予定ですが、古市駅近くで道を間違えてしまい、もともと厳しい時間設定なのに2キロ程ロス、しかし下手にショートカットするのも。実は小学校2年から20年堺に住んでいたものの40年前とは全く風景が変わってしまって全く判りません、唯一JR阪和線が府道30号大阪和泉泉南線を跨ぐ鉄橋に記憶があった位。岸和田市域に入って時間が読めてきたのでコンビニで補給と休憩。ところがこの先泉佐野手前まで尽く信号に引っ掛かる始末、孝子越街道に入ってからは快調に進んで出航30分前の 0957 に深日港に到着する事ができました。ここまで94キロ、実走行時間5時間08分。
 ところで府道30号大阪和泉泉南線って地元では昔は13号線って呼んでいたのです、当時は大阪和泉信達線でしたが府道13号って京都大阪線(旧京阪国道)ですよね、地元では国道26号線の半分しかないから13号線なんて云われていたのですが、十三間道路が謂れなんだとか、閑話休題。
 予約の旨を申し出て乗船券を、シニア割引で1,350円と自転車300円(社会実験運行の頃は100円でした)で都合1,650円、乗船時間55分ですがお得感あります。乗船は15分前から始まりますので、急ぎサイドバッグとサイド枠を外し輪行用に持ってきているベルトで縛ります。自転車は私の1台だけですが 0800発の1便は11台だったそうです。最終の洲本港発の8便は 1855 発ですから 12時間以内で「あわいち」はそれなりの人ですね。ところが次の5便に乗船予定のF1さんがドタキャンとの事、明日は久し振りにご一緒できると考えていたのに残念。
 定刻の1125に洲本港に到着、サイド枠とサイドバッグを取り付けて出発準備。目的の「くわがたの森」キャンプ場は南あわじ市の諭鶴羽ダム湖畔にあり、洲本港からの距離は20キロ、標高差も200m未満と。

 特に裏道とかは考えずに素直にR28を走り 1248 中山峠(78m)を越えます、大型車も多い国道ですが峠直前まで広い歩道が整備されていて苦にはなりません。既にお昼を回ってますしで道路脇に繰り返し立っている「とんかつ定食」の看板が気になって、お昼はそれに決定。
 諭鶴羽ダムに向かう県道535号灘市線へ入る円行寺交差点角の「一秀家かツ泉 三原店」で「とんかつ定食」1,080円から、ごはんお漬物おかわり自由。ゆるゆるCC本隊はマルナカ洲本内膳店近くでこれからお昼との着信、約10キロ後ですね。
 国道を挟んで北側のマルナカ三原店で今夜の食材と飲み物を調達、マルナカはイオン系列ですから今日15日はGG-WAONで5%引き也、なぜかワインは5%引なのにビールは割引なし。

 円行寺交差点から県道535号に入り諭鶴羽ダムまで約4.8キロ、標高差は約140mですが、手前3キロばかりは全く日影がないので炎天下では辛いところ。休館中のサイクリングターミナル「ゆずるは荘」の前を過ぎて1444 諭鶴羽ダムに到着、天端道路を渡り左岸側を800m程走ると「くわがたの森」キャンプ場に到着。少し手前に「さつきの園」キャンプ場がありタープが見えたのですが、トイレは「くわがたの森」にしかないのものの、道路からサイトへのアクセスが悪いせいか車の人は「さつきの園」を選ぶ様です。
 1550 には自転車を押してサイトへ下りる事ができました。テーブルが一組とベンチが幾つかります。今夜はゆるゆるCCで貸し切りかな。

 本隊到着には時間もあるので設営を始めます、テーブルとベンチがある事は聞いていたのでその手のギアは持ってきていません、タープのポールを省いてきたのでテーブルの上にかけると高さが足りなくなったのが今回の失敗。ここまで準備をできたのですが本隊はまだ到着しません、マルナカからクーラーボックスに入れてきたビールもぬるくなってしまいますので、お先に。今回火器はTさん頼みですので料理もできませんのが乾き物で2本目
 そこへ地元のjin.asahiさんが差し入れを持ってやってきてくれました、感謝!

 1655 ゆるゆるCC本隊が到着、一行は’棚田探索サイク’で山の中を走っていたので結構大変だった様です。せっかくですので jin.asahiさんに写真を撮って貰いました。(写真右)

 一行が設営開始。「くわがたの森」には釣りの人や季節がらホタル見物の家族連れの出入りもあります、猿や鹿の出没も気になりますが、ウシガエルの鳴き声に悩まされそうなのが…

 6月の陽は長いです、マルナカで調達したエリンギとシーフードミックスでアヒージョ、先週に続いてギョーザ、そしてjin.asahiさんが差し入れてくれたタタキ!

 愉しみにしていたTさんの焚き火ですが、早々にテントに潜り込んで寝てしまいました。(写真はTさんからお借りしました)
 本日の走行、洲本港~「くわがたの森」キャンプ場までの20.6キロを加えて114.6キロ。

1日目 2日目

2泊3日の予定で四国の右上に (3日目)

吉田港を見下ろす、福田港へは対岸の岬を越えなくては…

 高松では昼から本降りになる予報どころか夜のうちに少し降った様です。このまま走らずにJR高松駅から瀬戸大橋線経由で帰途に就くか、予定通り小豆島に渡るか悩ましい処で、ただこの時点で路面は乾いていて、南回りではなく午前中に小豆島北岸を走り抜けるなら、あまり濡れずに福田港へたどり着けるかも知れません。
 意を決して高松港 0625 発の土庄行きに乗船。
 定刻の 0725 前には土庄港に到着、霧雨の様な状態ですが路面は左程濡れていません。
 海岸沿いの香川県道253号屋形崎小江渕崎線を行きます、四海漁港を過ぎ岬を回り北岸に入る頃には霧雨も収まります。大部港と記されたブルーライン、日生大部航路は昨年12月に休航になっています、4便/日でもあれば最悪は日生へ渡る事ができたのですが。0823 には山越えしてきた県道26号土庄福田線に合流しますが、交通量が些か増えてきます。
 0844 大部に到着、休航と云ってもこの港にフェリーが入る事はもうないでしょうね、日生港は日生駅から歩いて行けるだけに便利だったのですがね。
 シロウト予想ながら小豆島北岸は降られる確率は多少低いだろうと考えていたのですが正解だった様です。 フェリーの時刻には余裕もありますし、降られる心配さえなければのんびり行きたい処なのですがネェ…
 0930 吉田港に到着、43年ぶりですが、昔接岸した場所とは少し違う様です。
 接岸した浮桟橋はどうやら川を挟んだ南側のリゾート施設の敷地内の様で、桟橋の処まで行く事はできませんでした。写真右は1981年9月14日、左から27歳の私、その後「一点鐘」を創業するE氏、日本に初めて Herry Hansen の商品を輸入したT氏。
 0946 には福田港へ、次の姫路行きは 1140 発、0920に出たばかりなのですがね。少し南に走った処にある木原食堂が営業していたので入る事にし、かつ丼とすうどんを注文。朝食は取らずこの天気の中を携行食だけで走ってきただけに、温かい食事が助かります。
 姫路港から最寄り駅の山陽電鉄飾磨駅までは約3キロ、さすがに輪行袋を担いで行く訳にも行きませんのでそのまま乗船するつもりでいたのですが、出航30分程前に乗船券を買いに窓口に行くと、今日は海が荒れているために自転車や二輪は載せられないとの事、特に乗り場に掲示とかには気が付かなかったですが、「海上風波による悪天候時、風速計が7m/sを観測した場合、特殊手荷物(自動二輪車および自転車)の乗船をお断りいたします。※自動二輪車については、トライクまたは、サイドカー付を含みます。上記以外の海上荒天時にお断りすることもあります」と云う事らしいです。自転車は輪行袋に入れれば良いと云う事ですので大慌てて輪行支度をする事に。
 とにかく無事乗船する事ができましたが、そんなに揺れなかったですがね。輪行袋を持たずに自走のつもりで小豆島へ渡られる方は要注意、姫路港では小豆島へ渡れずに困惑している単車のグループが。

 路面はかなり濡れていましたが幸いにも降られずに飾磨駅へ。前回勝手が判らず駅南側の狭い通路で輪行支度をしたのですが、北側にはエレベーター前にお誂えのスペースが、ただ姫路港側から来ると北側の駅前広場ってちょっと判り難いのですよね。時間もある事ですし写真を撮ったりしながら、のんびり輪行支度
 姫路からJRで新快速利用で帰る方が時間的に早いのですが、阪神なんば線のお陰で山陽~神戸高速~阪神~近鉄と乗り換えで改札を通る必要がありません。
 しかし先の場所、駅の下りホームから丸見えですね。この時のんびり写真など撮らずに 1427 発の阪神梅田行き直通特急に乗っていれば良かったのですが…
 次の 1442 発に乗車するなり白浜の宮付近で踏切障害で10分近く停車、尼崎で 1634 発の阪神なんば線経由東花園行に乗り換える事になり、鶴橋発 1708 発名張行急行に乗り継ぐ段取りだったのですが、16時半頃に久宝寺口駅で発生した人身事故で近鉄大阪線上本町-高安間は運転見合わせに。休日とは云えこの時間ですから狭い鶴橋駅下りホームは溢れかえる事は目に見えています、その上輪行袋を担いだ身の上、その内やってきた大阪線下り電車には「回送」のサボ、上本町駅は入ってくる上りで一杯、運転再開の目途が付かないので下りを回送で出さないといけない状況である事が想像できます。飾磨駅をICOCAで乗車しているので振替輸送の対象にならないのですが、JR天王寺経由で迂回した方が賢明との判断で大阪環状線へ。
 天王寺 1747 発大和路快速に乗る事ができ王寺乗換で無事に桜井 1839 に到着、ところがICOCAがエラーになって改札を出る事ができません、どうやら鶴橋駅での乗り換えで前の人がエラーになっていたのが災いしたかして、鶴橋駅で正しく通れてなかった様です。 精算を済ませ、こんなのを貰って無事出場。

 どうやら近鉄も運転は再開している様ですが、まだマトモには動いていない様子、とにかく影響を受けた1万4千人の一人となり、270円余分な運賃を払って予定より2時間近く遅くなって桜井の自宅に帰投しました。
 本日の走行、宿→高松港1.7キロ、土庄港→福田港32.6キロ、姫路港→飾磨駅3.0キロ、都合37.3キロ。3日間では218.8キロ走った事に。

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2泊3日の予定で四国の右上に (1日目)

紀の川河口を望む京奈和自転車道のほぼ終点

 おはようございます、朝焼けに耳成山と天香久山のシルエットです。今日勤務明けから和歌山港に走り、夕方の南海フェリーで徳島へ渡り鳴門泊、明日は高松へ、明後日は小豆島に渡り北岸を福田港まで走り姫路に渡り輪行で帰途に就く予定です。南海フェリーは過去にも何度か利用していていつも夜行便なのですが、今回は 1620 の便に2019年暮れに就航した「あい」に初めて乗船する予定です。今回は航送料金節約とasuka号がホイール組み直し中、輪行状態で乗船するのでErbaロードで向かいます。
 0855 に勤務先をスタートし県道120号五條高取線経由で 0941 には吉野口駅前へ。
 重阪(へいさか)峠を越えてR24に入り五條へ、せっかくですので五條新町を抜けて行きますが「餅商一ッ橋」の跡にできたお高いチョコレート屋さんですが、移転した様でその跡は5,6月は無料休憩所になってるみたいです。
 県道732号から55号に入り 1047 奈良和歌山県境を越えます。1103 橋本橋南詰を通過して京奈和自転車道の専用道区間を走り学文路(かむろ)、1128 には九度山駅下へ。
 少し時間もありますので、噂のパン屋さん「Vent Orange」を探索、先日大ちゃんに9さんの実家の米屋の近くだと聞いていただけで少々迷いましたが。幸い営業日でしたので、菓子パン1つとバケットを、今日はロード故に荷物を積めないので、バケットはいつも三脚を固定するヒップバッグの下に括りつけました。
 九度山の道の駅は通過しひたすら紀の川左岸を行きます、京奈和自転車道本来のコースは三谷橋で右岸に渡るのですが、このまま左岸を行きます。しかし下るにつれて向かい風が…
 井阪橋で右岸に渡ります。このまま真っ直ぐ行くと自転車道はタマちゃんの貴志川駅に行ってしまいます、間違える人多し。現在井阪橋をアンダーパスする自転車道が整備されつつある様です。
 恒例の「WAKAYAMA800 モバイルスタンプラリー」が今月から始まっていますので「いわで御殿」と「市民スポーツ広場」にチェックインしておきます。今回で7回目ですが、ずいぶんとチェックポイントが増えてしまいましたね、もうコンプリートしようと気力はありませんわ。
 向かい風と通行止でかなりロスを… 橋台工事とかで北島橋から紀の川大橋まで県道を走らなくてはなりません、東から来ると案内が判りにくいので注意、見落としてゲートまで来てしまうと土手上の県道へ押し上げなくてはならなくなります。
 それでも 1417 には京奈和自転車道のほぼ終点に到着、正式には土手上の県道に上がった処までが自転車道の様ですが。対岸に見える青岸橋と紀の川河口大橋(みなと大橋)を渡れば南海フェリーの乗り場です、まだ出航まで2時間ありますから余裕です。
 紀の川河口大橋(みなと大橋)を渡ります。一応今シーズンの「西の海へ」と云う事に。 今回、徳島港に着いてからも宿まで走らなけらばならないのに輪行にしたのは、現在南海フェリーは自転車にも大型自動二輪と同額の燃油調整金を課しているのです、旅客運賃2,500円に自転車航送1,600円の計4,100円はまだしも燃油調整金800円が加わると2時間余りの航路に4,900円、先週おつねさんが4サイドキャンピングで「逆打ち四国遍路」からの帰途では、繁忙期料金で更に500円増しで 5,400円払ったのだとか、4サイドじゃ輪行もできませんからね。厳しい海運業界を応援したいのはやまやまですが、この料金体系は理不尽です。ちなみに神戸~高松東港のジャンボフェリーは土休日と夜行便割増でも3,490円、平日昼行便にネット割引だと2,370円なんです。
 とにかく時間の余裕もありますしロードですので、2,400円節約し輪行支度を済ませて乗船、定刻に和歌山港を出港します。
昨年4月以来の船の旅です、写真右は沼島、志布志航路の帰りの朝にも見えますね。
 定刻 1830 に徳島港に到着、今回は鳴門駅近くに安い宿を取ったので、これから10数キロ走らなくてはなりません、まぁJR徳島駅でも5キロ近くあるのですがね。出来るだけ明るいうちにと急いで輪行支度を解きます。
 運河沿いの道を走り「阿波しらさぎ大橋」を渡る頃にはすっかり暗くなってしまいました、自転車や歩行者が渡れる河川に架かる道路橋としては四国最長(1,291m)だそうです。
 和歌山港までの87.1キロと徳島港~鳴門駅前までの17.4キロで本日の走行104.5キロ、分割ですが久しぶりの100キロ超です。

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2023年春 18きっぷ輪行旅「四国へ」3日目


小豆島町吉野にて

 今日は高松港から小豆島土庄港に渡り海岸沿いに南回りで福田港まで走りフェリーで姫路港へ、最寄り駅の山陽電鉄飾磨駅まで走って輪行で奈良桜井へと帰途に就きます。
 小豆島へは高松港から土庄港と池田港(草壁港は休止中)、高松東港から坂手港、兵庫県の姫路港から福田港、神戸港から坂手港(神戸発の夜行便は高松経由)、岡山県の日生港から大部港、岡山新港と宇野港から土庄港と豊富にあるのですが、最寄駅から輪行袋を担いで行けるのは日生、高松、頑張っても宇野港位と限られていて、他は連絡バスに無理無理乗せない限りは港まで走って行かなくてはなりません。今回は土庄港まで輪行袋を担いで、下船後組み立てて走り、そのまま福田港から姫路港へ乗船して最寄りの山陽電鉄飾磨駅まで走る事にましたが、JRだと更に英賀保駅か姫路駅まで走らなくてはなりません。
 その福田~姫路航路ですが、コロナ禍が落ち着いたと思ったら船員不足で4月14日から7往復が3.5往復に減便になるのだとか(GW期間は従来通り)、福田港1930発の最終便では奈良まで帰れないので1715発に乗船する事になるのですが、その便が減便対象になっています。

 高松港0720発の土庄行に乗船、池田港行(料金は同じ)と合わせて日中26便も出ていますので、高松からは格段時間を気にせずとも小豆島に渡る事ができます、約1時間の船旅です。

 土庄港から福田港へは北周りでも南回りでも最短ルートだと30キロ弱しかありません。今日は海岸沿いを南回りに走る予定でざっと50キロ、その前に土庄から南西側に伸びた半島を巡る香川県道254号本町小瀬土庄港線へ、結局土庄の街中へ戻ってくるのですが。小豆島のあちこちにある大阪城石垣石切場跡(写真左)。
 この県道を含め小豆島を最も海岸よりのコースを選んで一周するとほぼ100キロ、獲得標高は2,000m近くになる様な。
 土庄へ一旦戻って少し買い物を、本土と橋で繋がっていない離島としては最大の人口と云うだけあって、小豆島にはホームセンターも百均もあります。ところで小豆島すなわち香川県小豆(しょうず)郡には2基の道路元標の現存が確認されていて土庄町道路元標は2007年10月に履修済、今回は福田村道路元標を拾って帰ります。
 暫く国道436号を走り、池田港を過ぎてから三都半島へ、香川県道250号三都港平木線へ入ります、半島の西側は「日本の夕陽百選」に選ばれているだけあってなる程の展望です、自転車では夕日の時刻にはちょっと来れないと思いますが、このロケーションで「自撮り」を…

 三都半島西海岸、吉野崎漁港から三都漁港へ、後で知ったのですが富士峠(117m)を云う名がついていました。
 三都漁港にて、この後三都半島の先端の釈迦ヶ鼻と地蔵崎燈台まで回るつもりでいたのですが、間違えて東海岸へショートカットする県道を越えてしまいました。結局三都半島の東海岸を北上し再び国道へ、内海町のスーパーで弁当を買い坂手港近くのベンチでお昼にします。なお「二十四の瞳」で知られる岬の分教場へは内海湾に突き出た半島を往復しなくてはなりませんのでパス。

 次は小豆島で南に突き出たもう一つの半島を巡る事に。海水浴場のある瀬戸の浜と県道248号橘大角坂手港線から見下ろします。

 今度は間違えずに灯台のある大角鼻まで南下します、ただ足元が悪いので灯台まではパス(写真右)。
 大角鼻を回り小豆島東岸を北上するのですが、この先福田港までアップダウンが続きます、標高150m位まで上り国道436号の橘トンネルの上を越えて旧道橘峠の東側に下ります。小豆島の海岸線を巡る県道の中ではここが一番鄙びた風景かと、車も全くと云って良い程やってきません、後から考えるとここで「自撮り」をしておくべきだったと、午前中の方が良いとなと躊躇ったのですが、時間もあったのにね。

 三度、国道436号に入りますが、アップダウンにそろそろ嫌気が…

 福田村道路元標、とりあえず現時点で香川県下で現存が確認されている(た)道路元標32基は回りました。

 福田港に到着、「八日目の蝉」のロケ地ですね、永作博美主演の映画版、壇れい主演のテレビドラマ版(NHK)、何れも岡山との航路と云う設定になっていたと記憶していますが。

 1650 姫路からのフェリーが、あちこちから車がやってきて途端に賑やかになります。平日とあって自転車とあって自転車は私一人でしたが、甲板員の方から靴について尋ねられます、クリート付きのシューズは駄目だと。同様の事は春の「ゆめしま」の折に岩城~今治航路でもあったのですが、ここでは履き替える様にサンダルを貸してもらえます。鉄製の甲板で転倒の危険があるからなのか塗装が痛むからなのか、「さんふらわ」とかではその様な話はないのですが、さすがに長時間の船旅の場合は上履きを持って行きます。
 1時間40分の船旅で1855姫路港着、暗い中ちょっと道を間違ったりしながら飾磨駅着、駅の南側の自転車預かり所の前の狭い処で輪行支度をしたのですが、飾磨駅は北側の方が広くて作業がし易かった様な、下調べ不足。さて時間は掛かりますが山陽飾磨から近鉄桜井は阪神なんば線経由で改札を出る事なく、上手くすれば階段を上り下りする事もなく2度の乗り換えで帰る事ができ、時間こそ掛かりますが最安で移動できます。2011 発阪神梅田行特急に乗車、尼崎と鶴橋で乗換て23時前には無事帰投。本日の走行70キロ。

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4連休が!

 走るモチベーションが下がりきったまま、今月はまだ200キロしか走れていません。ところで来月の勤務シフトが急遽変更になって2月4日明けから2月8日入りまで4連休になったのです、キャンプするにはまだまだ寒いし「青春18きっぷ」の期間でもないし、2月ってのがなんともネェ… しかし貴重な4連休ですから少しでも暖かそうな方角へ走りに行きたい処です。
 明けに和歌山港まで走り南海フェリーで徳島に渡って四国はどうかなと思ったものの、相変わらず南海フェリーは自転車に運賃を上回る自動二輪と同じ燃油サーチャージ を課しています、即ち2,200+700+1,500で計4,400円也、オレンジフェrリーの大阪南港~東予航路が7,900(C期間)+150+1,800+150で計10,000円ですから、自転車に燃油サーチャージ 1,500円を課す南海フェリーは燃油高騰のどさくさ紛れのぼったくりとしか、もちろん輪行状態にすれば2,200円だけで乗れるのですが、ロードや小径車やデモンタならともかくマッドガードにバッグ付きをネェ、その上南海フェリーは和歌山も徳島も駅からめちゃ離れている(南海和歌山港線は21時台が終電)。
 しかし東予航路に往復18,000円払うなら「さんふらわ」で九州へ渡った方が余程に有意義、今の時期なら瀬戸内航路と太平洋航路を組み合わせて「舟遊割引」で回れば復路が大幅割引になります。4連休なら船中2泊、現地2泊で3日間走れる、別府〜志布志が約300キロはキャンピングでなければ十分計算できます。それに「さんふらわあ」には2019年昨年と無償のキャンペーンで2度もお世話になっていますので恩返しもしなくては。
 それに宮崎県には未収の道路元標が多く残っている。まさに渡りに船とはこの事、これはいいなとすっかりその気に、2月4日当直明けから南港まで約60キロを自走、翌朝0745には別府港へ、5~7日で宮崎県を縦断して7日志布志港1755発に乗船して帰途に、後はお天気次第とすっかりその気になっていたのですが…
 ところが往路の別府航路は新造船の「くれない」は良しとしても、復路の志布志航路は「さつま」がドッグ入りで隔日運航でもろに7日は志布志港発は休航、ならば割引額が減りますが逆回りはと云うと、当然4日の大阪南港発は「さつま」で休航で万事休す。先の招待の時の様に現地1泊と云う手もありますが、現地2日と云っても別府港0745~志布志港1755と34時間余り(乗下船のロスタイムを含む)、これではまるでブルベ、その上JR日南線の福島今町~志布志間の不通バス代行輸送はまだ続いています。別府周辺をうろうろするだけなら「舟遊割引」同様「弾丸割引」ってのもありますが、現地0泊ってのもね、と云う訳で「さんふらわあ」案は白紙に。何か面白いプランを考えなくてはせっかくの4連休をだらだら過ごしてしまいそう。

大隅半島キャンプツーリング2022(2日目)

鹿児島県肝属郡錦江町 神川キャンプ場にて

 志布志行きの航路、今の季節ですと宮崎沖で明るくなり、右舷側では日南海岸から都井岬を望む事ができます。志布志港に着くのは0855ですので、朝食バイキングとか、サイクリストにはゆっくり過ぎる朝を過ごします。

 自転車が下船できるのは乗船とは逆に最後で、そのから参加者が全員揃った処で記念写真を撮ってからのスタートとなります。フロントバッグは西大寺の自転車工房「Delft」製のお揃です。(写真左)

写真提供 : ヴァンズ凸


 志布志港から皆さん思い思いのコースで走り出します。出口さんと角野さんは3年前に私が行けなかった中茶屋公園経由で垂水市へ、「大和川CC」の4人は雄川の滝経由で「財宝」がやっている垂水市の宿へ、「ゆるゆるCC」のこにたんさんは鹿屋市の宿へ、「自転車キャンプツーリングを愉しむ会」のT君は今時のパッキングとは云えなんと佐多岬でキャンプ。港から一人旅の私は市街に寄り道の必要もないので10時過ぎには志布志を離れ、R220からR448へ、R448へ入ると交通量は少なくなり走り易くなります。ほぼ先頭を走っていたのですが、足の違いで休憩していると次々と抜かされてしまいます、R448を南の方へ行くグループが多い様ですね。
 東串良町に入った処で海岸寄りの防砂林の中の道へ、海側の展望は殆どないのですが車の殆ど来ない道を数キロ走る事ができます。柏原海岸沖の人工島には志布志国家石油備蓄基地があるのですが、タンクは全くと云って良い程見えません。なお柏原海岸には休憩所やキャンプ場があります。


 肝属川河口から支流の姶良川を経て吾平山上陵まで約20キロの県道東串良吾平自転車道線(肝属川河畔自転車道)が通じているのですが、先日の台風で河川敷の区間がご覧の有様、堤防上を河川管理道路が通じているので、そちらを走らせてもらいます。

 自転車道の案内板と分岐とかで路面の案内が幾つかあるのですが、四阿やベンチと云った設備は見かけませんでしたし、日陰が全くないので夏場はちょっと大変かも…


 支流の姶良川べりへと入り前回2019年には端折った「吾平鉄道記念公園」へ立ち寄ります。元の大隅線吾平駅跡地で、かなり傷んでいますがキハ20とヨ8000が保存されています。
 写真は「吾平麓の田の神」九州地方南部の薩摩、大隅、日向の一部には田の神(タノカンサァ)と呼ばれる石像が多く残っていて、年代の特定できたものだけで100以上あり、なかなかユニークな姿のものもあります。
 海岸沿いから川べりと走ってきたのですが、R220を離れてからはコンビニの類は全くありませんでしたので「吾平鉄道記念公園」の近くでファミマに立ち寄り補給、ここを外すと錦江湾側に出るまで補給はできません、自販機も関西の感覚からすると少ない様です。
 自転車道は支流の姶良川沿いに、ここまで来て地元ローディとすれ違います。さらに支流の苫野川沿いの県道561号神之川内之浦線に入り自転車道とはお別れです。ところが県道は途中で通行止、迂回路の標識が判り難く行き過ぎて引き返した上に激坂を登らされる事に。
 今回神川キャンプ場まで神川大滝経由と雄川の滝経由の2つのプランを考えていたのですが、雄川の滝が下流側から滝壺への遊歩道が通行止になっているとの事で神川大滝経由にする事にしたのですが。県道68号鹿屋吾平佐多線から肝属グリーンロードへの道、標高で200m程度の山越えなのですが、4サイドには結構堪える道筋です、10月に入ったとは云え結構暑かったですしね。広域農道の様な肝属グリーンロードと並行する旧道もある様なのですが、ルートファインディング不足で踏み込めませんでした、宿利原農村公園の四阿で一息入れてルートは錦江湾に向かっての下りへ、神川大滝は明朝にでもと端折って神川キャンプ場へ。

 16時過ぎには影絵のモニュメントとかで人気の「神川ビーチ 影絵の祭典」に到着。

 前後して鹿屋泊りのこにたんさん一行と「大和川CC」のHさん一行が神川ビーチに。しかしこにたんさん明るいうちに鹿屋へ戻れるのかなぁ、Hさん一行は宿に18時に入らなければならないのに… この先アップダウンがあるのに、皆さん目一杯走っている様です。
 神川キャンプ場、料金は1人1張で1,500円也、週末とは云え十数張程度で余裕があります、ただ国道と海岸の間で車の音が結構煩いのが、国道を挟んでローソンがありますし、ベンチとかをテーブル代わりできるのでもっと荷物を絞れたかと。錦江湾を挟んで開聞岳がかすかに見えます、写真を撮ったりしながらのんびりテントの設営を。本日の走行57.4キロ。
 一旦休んで23時頃目を覚ましてごそごそしていたのですが日付の変わった 0003 スマホに緊急地震放送が、暫くして揺れが来たのですが、大隅半島東方沖でマグニチュード5.8の地震が、宮崎市では震度5弱だとか、海岸だけに津波の心配が、有線で「おおじしん」と放送が流れます。「津波の心配なし」が出るまで4分間、貴重品と自転車だけで逃げる段取りを考えていましたが、旅先で災害に出遭う事を考えるとぞっとしますね。

※ こにたんさんこと京猫さんのブログ

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大隅半島キャンプツーリング2022(1日目)

大阪南港にて

 好事魔多しとはよく云ったもので、昨夜は仮眠できず。9時過ぎに一旦帰宅、11時には出発するつもりでいたのですが、あれやこれやで出遅れてしまい、どうにか1124に桜井をスタート、大和川に沿ったコースを行きます。

 4サイドで走るのは今年5月の「琵琶湖キャンプツーリング」以来なのですが。キャリアに気になる箇所があり王寺のコーナンでM6のナットを調達し亀の瀬を経て、1336には柏原市役所前へ、大和川右岸を走り続け大阪公立大(元の大阪市大)の手前で左折して市街地へ、南港へはこの先のルート選びが課題です。河川敷を強引に走ればもう少し先まで行けるのですがネェ… 距離の割に時間が掛かります。

 1524 南港大橋の東側歩道を渡ります、自転車で南港島へ渡るにはこれが唯一のルートです。1540 にはトレードセンターに到着、受付には少し時間があるのでさんふらわあターミナルの見えるトレードセンターの海側へ、左側は志布志行き、今日は「きりしま」ですね、右側手前は別府行きです。勤務先から自宅までの分を加えてここまで65.9キロ。

 今回は「ゆるゆるCC」から出口さんと角野さん、面識はなかったのですが「自転車キャンプツーリングを愉しむ会」から1名、「大和川CC」から4名の参加を聞いていたのですが、なんと「ゆるゆるCC」からこにたんさんとお友達が参加していて、参加者25名の内私を含めて10名が繋がりある方で、前回2019年の事を思うと賑やかな事になりました。乗船は自転車が先になり、甲板のスロープを降りなくてはならないのでSPDシューズをのWORKMANのスリッポンに履き替えておきます、キャンプの時にも重宝します。

 自転車は前回の往路同様にマットを引いた車両甲板に寝かせる事に、車同様出港後は車両甲板には入れませんので、船室に持ち込む荷物をリアの左サイドにまとめてあり、フロントバッグとサイド1つ持って船室階に上がります。今回キャンプ装備は私と「自転車キャンプツーリングを愉しむ会」のT君だけの様です。

 速攻で浴室に行き南港まで自走の汗を流します。コロナ禍の酷い時期は弁当になった事もあった様ですが、お愉しみのバイキングへ、3年前は2,000円だったのですが現在キャンペーンで1,500円(65歳以上シニア割は1,200円)」となっています、スイーツ類が少し寂しくなった様な気もしないでも。しかし昔程には入らないのですよね、食べた分だけ走らないと思うと余計にです。
 お腹が一杯になったら流石に眠くなってきたので早々に休ませて貰う事に、台風の影響で少し揺れるかなと思ったのですが、さほどでもなかった様です。

※ 一部の写真を出口さんと角野さんが「ゆるゆるCC」の方へアップされたものから拝借しています。

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大隅半島へ船の旅

 この週末は台風襲来で色々と計画が吹き飛ばされて残念な事になりそうですが、先月ご紹介した大阪南港から九州志布志港まで往復タダで連れてって貰える企画「目指せ!自転車の聖地 大隅半島を走ろう!!」、先日「現地1泊プラン」9月30日~10月3日の日程で当選の連絡を受けました、3年前は一部定員割れしていたそうなんですが、今回は「現地1泊プラン」も「弾丸プラン」も定員の25名を上回る応募あったそうで、抽選の結果「ゆるゆるCC」の方から4名応募して2名が、私の聞いた範囲ではFacebookの「自転車キャンプツーリングを愉しむ会」の方で1名、「大和川CC」の方では4名が当選している様です、前回は見知った顔が全くいなかったので往復の船の旅は些か寂しかったのですが、今回は賑やかな事になりそうです。ただ私同様にキャンプツーリングの予定で申し込んでいたタックさんが外れたので現地では前回同様ソロツーリングになりそうです。
 前回の2019年10月は道の駅「すえよし」を回らなくてはならないと云う条件があったので、志布志から半時計回りに旧国鉄志布志線の廃線跡に沿って北上してから錦江湾沿いまで走り、桜島の見える道の駅「たるみず湯っ足り館」でゲリキャンして翌日には同じく一部が自転車道となっている大隅線の廃線跡を辿って志布志港へ戻りました。今回も現地での時間を考えると佐多岬は少々難しいので、飫肥や都井岬を考えてみたのですが、鹿児島県大隅地域振興局に主催して頂いているのにそれはないだろうと、前回見えなかった開聞岳を期待して根占方面へ向かう事にしました。ただ復路は前回同様としても往路はR448でしょうかね、鹿児島県道74号内之浦佐多線なんて魅力的な険道もあるのですが…
 ここからは前回の反省と参加される方には船旅で参考になりそうな点をご紹介… 
 前回志布志港到着後、自転車の下船が最後だったり出発のセレモニーがあった上に志布志駅や志布志市志布志町志布志の志布志市役所志布志支所に立ち寄ったりしたものですがから、結局志布志を離れたのは11時前になってしまいました、翌日帰りの便に乗り遅れると大変ですので、余裕を持って志布志に戻って来なければなりません、その辺りを考えると「志布志…」は志布志に戻ってきてからにしておけば良かったのですね。
 今回も私は4サイドで行く予定にしています、5月の「琵琶湖キャンプツーリング」で破損してリアのサイド枠がそのままなのですが、ショコラさんの応急処置が完璧なんで、取り敢えずこのまま行こうかと…

  「現地1泊」組は往路と復路で船が変わります、前回は自転車の積載方法が行きと帰りでは違いました、往路はマットの上に寝かせ、復路はバイクラックでした、これは天候によって変わったのかも知れませんが、なお4サイドの私は壁に立て掛けて固定して貰いました。もちろん航行中に車両甲板には入れませんので、船室での1泊や入浴される方は予め荷物を揃えておいた方がが慌てずにすみます。
 前回2019年10月はコロナ禍の前で船内のレストランはバイキング形式だったのですが、その後なにやら弁当になった時期もあった様ですが、今はどうなんでしょ。写真はフェリーさんふらわのプライベートベット、もちろん個々にコンセントがありますので充電等が可能です。
 クリートシューズでなくても重宝したのが、WORKMANのスリッポン、ソールや踵が柔らくて使用しない時はコンパクトになります。それでも今時ロードの人には現地で走る時には余計な荷物ですよね、志布志港にはコインロッカーがあったと記憶しています。なお昨年から部屋に備え付けられていた共用スリッパも廃止されている様です。

 ところで志布志行きのフェリーさんふらわの出港する「大阪南港コスモフェリーターミナル」へのある南港北へは2本の海底トンネルと2本の橋が架かっているのですが、うち3つは自転車(125cc以下の単車や軽車両、歩行者も)が通れないので、ニュートラムかバスで輪行しない限り自走で行くには南側の南港大橋が唯一のルートなんです、私の様に奈良から大和川に沿って行くにはどうって事はないのですが、大阪市の中心部や北部から走られる人には結構遠回りなんですよね、それと南港大橋の西側はとても乗っては登れない写真左のスロープが、ただ東側は写真右の様になっています。写真はいずれも北から南に向かって撮っています。
 さて後2週間、走るコースをあれこれ考えるのも自転車ツーリングの愉しみです。
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「ゆめしま海道」へ (1日目 後半)

岩城島を後に

 小漕港を後に岩城島を反時計回りに走ります、上島町では防波堤アートなるものが行われているのですが、生名島では気付かずに通りすぎてしまい、岩城島では見つけたもの10mあるかないかのものでちょっと物足りなくて残念。

 岩城港から今治港への芸予汽船は7往復/日運航されているのですが、自転車を載せられない便があって、次に利用できるのは1620発、充分過ぎる時間があって「自撮り」の準備もあるのですが、良さげなポイントも見つけられずに14時前には岩城港に着いてしまい、こんな事なら午前中に弓削島を一周しておけば良かったなと考えつつ岩城島を一周して岩城橋まで戻ってきました。

 GoogelMapによると何やら「ゆめしま海道開通記念モニュメント」なるものがあるとの事ですので、岩城橋の下をくぐって海岸線に。

 新しく開通した岩城橋をバッグにモニュメントがありますが、上の2枚の写真の反対側から見ると草むらの中でなんとも殺風景な事になっています。ここには島を巡る県道とは別に岩城港への道が続いていますが何の案内もありません、「しまなみ」や「とびしま」の向こうをはって「ゆめしま海道」と謳っているのですから、この僅かな区間だけでも海岸に沿って自転車道と四阿くらい整備してもバチは当たらないと思いますけどね。将来的にも生口島と橋で繋がり「しまなみ」側からのアクセスが良くなったとしても、今のままでは橋と橋の間の通過されるだけの島になってしまいますよ。

 再び岩城港へ戻ってきました。岩城港務所(岩城観光センター)内には乗船券売り場に待合室、土産物売場、軽食喫茶があり、出発まで過ごす事にし「レモンポーク丼」を頂きます、青いレモンの島がキャッチフレーズに、今治の「焼豚玉子飯」をアレンジしたのでしょうか、しかしキャベツの食感がいけません。

 さて1620発今治行きがやって来ました、ベンチにカメラを置いて安直に「自撮り」を。この芸予汽船は因島土生港から生名島、弓削島、佐島、岩城島、伯方島木浦港、大島友浦港に立ち寄りながら今治港までを1時間10~20分程で結んでいます。運賃は今回の乗船した岩城港~今治港間で1.360円、自転車は区間にかかわらず一律580円ですが、現在上島町への航路へは小さな用紙に必要事項を記入して乗船券と一緒に渡すと自転車の料金が免除されます。自転車は後部デッキに載せられますが、潮を被ったりする事もありますし結構荒っぽいです、フェリーの車両甲板の様にロープで固定してくれるのかと思いきや、たまたまでしょうが倒れない様にペール缶で押さえつけられてました、なお航行中はデッキへは行けません。その割りに乗り場にはクリート付きのシューズで乗船するななんて厳しい事も書いてあります。
 港をでると凄い加速で「ゆめしま海道」を後に、2度目の「ゆめしま」辛口の内容になってしまいましたが、因島が対岸近くだけに造船所のクレーンばかりが目立って、ひなびた感では「とびしま」に及びませんし、御手洗地区の様な見処にも欠けます。今のままではリピーターが来ないでしょうね…
 と云いながら次の機会には因島東岸を走って今回取りこぼした弓削島外回りを走り、佐島の「汐見の家」にでも泊まるのも良いかなと、来春まで「かみじま応援割」をやっているそうですし。緑色は過去に赤色は今回走行コース。

2016年1月に走った大島東岸の険しい道や亀老山を見上げ来島海峡を渡るともう今治港です。港から市街を抜けて今治駅前のゲストハウス「シクロの家」へ。


 「シクロの家」に泊まるのは2016年3月以来、ムラマサ君とは2017年7月の「しまなみキャンプライド」で会っているのですが、その折は今治入りしなかったので。もちろんシャワーがあるのですが、5分程歩けば昔ながらの銭湯「宝来温泉」がありますのでそちらへ。お昼が遅かったのでコンビニでおかずやつまみを買ってきて3人で愉しいプチ宴会。

 他のお客さんもいるのですがミックスドミトリーは私1人の貸しきりでした。本日の走行62.3キロ、気になるのは明日のお天気、愛媛県越智郡の桜井町道路元標と、予讃線で観音寺まで輪行し丸亀琴平観音寺自転車道を走って香川県綾歌郡の岡田村道路元標を経て丸亀駅から帰途に就くだけなのですが…

プロローグ 1日目前半 1日目後半 2日目

「ゆめしま海道」へ (1日目 前半)


弓削島 法王ヶ原

 今日の予定は因島に残る中庄村道路元標へ立ち寄る以外は、尾道から今治まで適当に「しまなみ海道」を走ればと行き当たりばったり、三原に着くまで何にも考えていませんでした、まぁ何度も走っている「しまなみ」ですからね。
 当初単純にR2を尾道へ戻るつもりでいたのですが、よくよく考えると目の前の三原港から因島へは航路があります。因島重井港まで自転車込みで1,290円は決して安いとは思えませんが、0620発の1便に乗れば因島西岸の重井港まで20分ほど、しかし自転車込みで20分で1,290円は高い、なんと因島土生港まで乗れば1,800円にもなります、またせとうちサイクルーズPASSの割引対象航路にもなっていない様です。

 とにかく一度は乗っておくのもと良いかと… 途中佐木島の鷺港に寄港しますが、あっという間に重井港へ。
 向島を飛ばした処で大して見処がある訳でもありませんし、時間に余裕ができたので今年3月に開通した岩城橋を含めて「ゆめしま海道」4島を走り小漕港から生口島の州江港へ渡る事を考えてみました。

 「しまなみ海道」のブルーラインの引かれた広島県道366号西浦三庄田熊線を少し尾道側へ戻り県道367号中庄重井線へ入り内陸部を走るR317へ。御調郡の中庄村道路元標はこざっぱりとした住宅地の中に残っています、通算1117基目。広島県下の道路元標は現在までに7基が確認されているのですが、今まで2007年、2009年、2015年と足を運んでいます、そうは一気に見つからないだけに大変です。
 R317を因島南岸に出ても朝の通勤時間帯で混んでいるだけですので県道120号中庄土生線の大山トンネルを抜けます、下った処の三差路を右に折れると自転車神社として有名な大山神社、そこを左折して少し登ると弓削島へ渡る家老渡(かろうと)フェリーのりばへ行く事が、結局因島は重井港から家老渡港まで内陸部を横断してしまいました。


 出港直前の家老渡港0820発に滑り込み、自転車込みで180円也、せとうちサイクルーズPASSを持っていれば160円で乗船できます、僅か数分の船の旅ですが「ゆましま海道」の佐島と生名(いきな)島の間に架かる生名橋を望む事ができます。
 弓削島の上弓削港に到着、ここはもう愛媛県です、休憩所とかがあるので小休止。弓削島の東岸を回る事も考えてみたのですが、少々険しそうなのでパス。

 2017年7月の「しまなみキャンプライド」の際にキャンプした法王ヶ原へ立ち寄ります。当時は無料のキャンプ場でしたが、現在は一部が決して安くはない有料のキャンプ場となっている以外はキャンプ禁止だとか。
 弓削大橋を渡り佐島へ。いま「ゆめしま海道」と呼ばれているのは愛媛県越智郡上島町の弓削島、佐島、生名島、岩城島の4島を弓削大橋、生名橋と今年3月に開通した岩城橋によって結ばれたルートですが、本土側とは架橋によっては繋がっていない離島です。

 
 佐島には南端までの道にブルーラインが引かれていて終点が「Uターンブルーライン」として知られる様になったのですが。
 佐島の周回コースから別れて片道3キロほど、幾つかアップダウンがありますが、思っていたより楽に着きましたが、思っていたよりしょうもなかったと云うのが正直な処です、「長磯の浜」と云う静かなビーチがあります。
 佐島西岸から見た生名橋。

 今年3月に開通した岩城橋、歩道がない上に桁上も5%の勾配が、GPSの値で56mまで登らされてます。岩城島は周囲30キロ程の島で北岸の小漕港から生口島の州江港へ、南岸の岩城港から今治港までの航路があります。
 岩城橋を渡り北岸の小漕港へ向かいます、1時間に2~3本の便が出ているのですが、1230発が出た後、この間だけ1時間待ちの1330発、お昼休みなんですねぇ。所要5分対岸の生名島が目の前、州江港に渡れば「しまなみ海道」のルート上で今治まで約40キロ、1時間待って今日はやや向かい風、それに左膝の調子がいまいちと意気消沈。初めての岩城島にせっかく来た事ですし、岩城港まで走って1620発の今治港行きで横着するのも良いかな… (後半につづく)

プロローグ 1日目前半 1日目後半 2日目

今回も申し込んでみようかな

 3年前とある企画に乗っかって参加した九州鹿児島は「大隅半島」へのフェリーの旅、今年も同様の企画で「目指せ!自転車の聖地 大隅半島を走ろう!!」があるとの知らせが、なにしろ大阪南港から志布志港まで往復タダで乗せてもらえる美味しいお話ですからね。
 前回は志布志港を出発して1987年に廃線となった旧国鉄志布志線の廃線跡(一部自転車道)に沿って北上してから桜島を望む錦江湾べりまで西進、桜島の見える道の駅でゲリキャンの後、同様に旧大隅線跡に沿って志布志港に戻る現地1泊2日170キロ余りのキャンプツーリングでした。もし参加できたら前回は県道通行止で行けなかった「中茶屋公園」にリベンジしても良いですし、1泊2日で佐多岬は少々厳しいですが、都井岬とか2011年に訪れた飫肥とかを巡っても良いかも。まぁ抽選なんで捕らぬ狸の皮算用ですが、前回は15名の自転車枠に応募が7名で無抽選、今回は25名の募集枠だとか。

四国はやめて信州にします

 暫く連休がとれなかったのですが、27日明けから3連休が取れる事が確実になったので、和歌山港まで紀の川沿いを自走しフェリーで徳島に渡って久しぶりに四国を走ろうかと企んでいたのですが…
 なんと南海フェリー(左の写真は2018年3月)、原油高騰のあおりを食って、自転車を輪行袋に入れずにそのまま載せる場合は燃油調整金1,100円が加算されて、4,000円もかかる事に(さらに4/1からは4,200円だとか)、平常時は合計で3,000円未満だったのが… もちろん輪行袋に入れれば2,200円で乗れるのですが、ロードや小径車ならともかくキャンピングではね。海運業界も大変には違いないのでしょうが、自転車に対して燃油調整金の上乗せは、各社取ったり取らなかったりとまちまち、しかし南海フェリーの設定ははちょっと酷すぎ、暫く徳島は遠いです。しかし四国行きは2019年3月2020年10月2021年2月に続いて4回連続で中止と云う事に。
 キャンプなら往路自走で紀伊半島縦断で南紀も考えてみたのですが、一度ケチが付くと気分的に準備が億劫になってきました。今シーズンの「18きっぷ」の旅は諦めていて、いまからヤフオクで落としている日にちもなかったのですが、たまたま25日に大阪へ出た折に金券ショップで残3回分を8,000円でゲット、キャンプではなく宿利用で往復輪行で信州へ向かう事に。1回分余っても日帰りで使うなり売るなりすれば良い事、ちなみに残2回分って6,900円とかなり割高でした。
 さて走るプランだけは引き出しに一杯あります、今回は松本または塩尻スタートで旧塩尻峠を越えて未収の道路元標を拾いながら伊那路を飯田まで南下(青線)、2日目は伊勢神峠を越えて最近現存が確認された愛知県東加茂郡の阿摺村道路元標を経て名鉄猿投駅まで走る案と(緑線)、飯田から長野愛知静岡三県を跨ぐ県道1号飯田富山佐久間線を飯田線東栄駅まで走る案(茶線)を用意しました。お天気には恵まれそうですがただ何れも100キロ超ルートなのは…
 最近は紙の地形図を持つ事もないのですが、2001年9月に秋葉街道を走った時の五万図「時又」「満島」「佐久間」がすんなり出てきたので持って出掛ける事にしました。


「伊良湖へ」31.8キロでギブアップ

渥美半島伊勢湾側を行く

 先週「東の海へ」で鳥羽まで走った時の思いつきで、伊勢湾フェリーで伊良湖へ渡り渥美半島を走る事にしたのですが… 2010年に一時存続の危機にあった伊勢湾フェリー、過去2001年と2008年に利用しています。2001年9月は2サイドで鳥羽まで自走し乗船、さらに伊良湖から浜松まで都合208.6キロを走り、翌日から秋葉街道を信州はみどり湖まで走っています、まぁまだ40代でしたからね。2008年12月には伊良湖~豊橋他62.9キロをKHSで走っています。その後「御前崎オフ」に自走しようかと企んだ事がありますが実現せず。あと2012年3月に今は今治「シクロの家」のスタッフの日本縦断中のむらまさ君を鳥羽港でお見送りした事があります。そんなこんなで今回は13年ぶり3回目の利用なんです。
 伊良湖へ渡ってからの予定は未収の渥美郡泉村道路元標以外なんの予定もありません、7月末までの近鉄の優待乗車券が2枚あり、1泊も考えて勤務明けの今日出発にしたので、一旦帰宅後に準備をしておいたデモンタを担いで桜井駅 0937 の松阪行に乗車します。ただ西大寺駅での人身事故の影響とかで4分遅れ、伊勢中川での五十鈴川行への接続は僅か1分、それに乗り継げないと鳥羽FT 1210発への乗船ができなくなってしまいます。
 幸い伊勢中川で五十鈴川行が待っていてくれたので無事に乗り継げ、鳥羽で賢島行普通へ。鳥羽駅からフェリーターミナルまで歩いて行けなくもないのですが、次の中之郷駅からだと乗り場は目の前公称?5分の距離です。志摩線の普通電車は見慣れないクリームと緑のツートン、もしやと思って調べたらやはり三重交通志摩線時代の塗装を50周年記念で復活させている様です。小学校の修学旅行が伊勢志摩だったのでその時代の車両をリアルで見ていて写真もあったはず、ただモノクロですし色も記憶にありませんが。当時はまだ近鉄山田線とも繋がっておらず狭軌1,067mm、750V時代の話です。
 中之郷駅はエレベーターがなく無人化されてエスカレーターが停まっているとの情報で輪行袋を担いで昇り降りしなければならないのかと思っていたのですが、下りホームからそのままスロープを使って道路に出る事ができました。
 伊勢湾フェリーは輪行袋に入れた状態ですと徒歩客として片道1,600円で乗船でき、自転車として車や単車と同様に乗船する場合は2,700円になります。徒歩客の乗船開始は出港15分前から、車両甲板への乗船はそれより先の様です。

 南海フェリーとか利用するのは夜行便ばかりだったので昼間の船旅は久しぶり、伊良湖までの所要時間は55分、答志島と菅島の間を抜けて伊勢湾を横切り、右側に「潮騒」の舞台になった神島を間近に見るともう伊良湖です。概ね両港を同時刻に出港するので洋上で鳥羽行きとすれ違います(写真右)、

 1305 伊良湖着、鳥羽は徒歩客用の乗船デッキがあるのですが、伊良湖側にはないので急で狭い階段を車両甲板まで降りなくてはなりません、輪行状態ですとこれが難儀です、ショルダーベルトを目一杯短くしておいても気を付けないと階段にぶつけてしまいます。下船後日陰を見つけて輪行支度を解きます、そこはデモンタですから早いです。ここは「太平洋岸自転車道」の一部となっている渥美サイクリングロード(愛知県道497号田原豊橋自転車道線)の終点になっているのですが、今回はそちらへは向かいません、標高差は100mに満たないのですがこのクソ暑いのに伊良湖岬まで登るのはね。とにかくR259に沿ってまずは泉村道路元標を目指します。
 すぐにR259に入ってしまうのも面白くないので、暫く海岸沿いを行きます、伊良湖岬の右に見えているのは神島ですが、そこは三重県鳥羽市なんです。

 現在では渥美半島の大部分が田原市となっていますが、旧渥美郡泉村道路元標へ、R259の泉郵便局近くの山側の旧道沿いにすぐ見つかりました、都合1,112基目、愛知県では現存を確認されているのは海部郡大治村との北設楽郡園村の2基を残すのみです。
 さてこの後どうしたものか、福江町のスーパーマーケットで涼みながら作戦を練ります。昨夜はあまり眠れなかったのと走り出したのが13時半、判っていた事ですがこの暑さではテンションが上がりません。豊橋、名古屋経由で帰途に就くなら、伊勢湾フェリーを割引のある往復乗船して鳥羽へ戻った方が楽ちん、輪行状態なら往復2,880円、自転車なら4,860円になりますが事前に往復で買っておかなくてはならないのと、最終便は1740はちょっと今の季節早いですね。伊良湖へ戻るなら太平洋岸に出て自転車道で戻るのが良さそうですが。2001年に来た時は自転車道は不案内なよそ者には通して走れる様な状態ではなくR42に逃げてしまいましたが、最近は整備が進んでいるとか。
 とにかく今回は豊橋鉄道の三河田原駅を目指すしかない様です。R259を走ると海側に松林のある旧道が残されている区間があったりして、車も殆ど入って来ないのでなかなか快適です。

 16時過ぎには三河田原駅に到着、この先豊橋に向かっても車が多くなりますし、豊橋鉄道には乗車した事もないので、ここでお開きにする事にします、僅か31.8キロしか走っていないのですが、やはりこの季節に13時半スタートはあきまへん。しかしお洒落で立派な駅です、駅舎の東側に日陰を見つけて輪行支度を、デモンタですから楽は楽なんですが前後輪を連結するカップリングがなかなか上手くつながらないのですよね。黄色いベルトはオリジナルで、片側をループ状にしてあってサドルとトップチューブを縛ってハンドル側と締め付けます。なおサドルバッグをフロントに付け替えています。

 ところで豊橋鉄道ではサイクルトレインが運行されています、100円払えばそのまま載せて貰えるのですが、新豊橋まで行っても、その先がありますんで。基本的に土日休日は終日、平日日中は利用できます、詳しくはこちら
 豊橋~名古屋は「18きっぷ」の機会にJRを利用する事が多いのですが、名鉄の方が安くて早いので今回は名鉄で、混雑する時間帯ですので頑張って先頭車両まで移動したのですが、怖いぐらいに飛ばしますね快速特急、東岡崎を出ると120km/hとは。ただ勝手の判らない名鉄名古屋駅でウロウロさせられましたが…

 どうにか近鉄名古屋駅へ、やはりJRからの乗換えが楽です。話題の「ひのとり」にはもう2回も乗りましたし、大和八木から引き返すのも何なので、次のアーバンライナーに乗車し名張で急行に乗り継ぐ事に。2135 無事に桜井に帰投。31.8キロ/1時間41分走るのにフェリーを除いても6時間以上輪行していたのはね。
 伊勢湾フェリーは事実上「太平洋岸自転車道」の一部になっていて、今回は平日とあってか他のサイクリストは見かけなかったですが、大阪を朝一に出て鳥羽 0930 出港に乗れば伊良湖で夕刻の最終便まで8時間は走ってられます、渥美半島も豊橋の方に行くだけ車が多くなりますし、伊良湖から渥美半島西半分位を周回するのがお勧めかと、1740の最終便も9月から10月ならサンセットクルーズが愉しめるかも、但し前方デッキは別途320円の要る特別室のみですけど。



大隅半島キャンプツーリング(4日目)

 大阪南港到着予定は0850、志布志航路は日曜の朝の到着が両港とも遅く設定されている様で、平日より1時間前後遅くなっています。7時頃にエントランスにでてみると淡路島南岸、丁度沼島沖を通過した処、一昨年秋に走った「南淡路水仙ライン」が手に取る様に望む事ができます、船は生石岬を見ながら紀淡海峡(友ヶ島水道)を抜けて大阪湾へ。
 今回は思いがけなく往復タダでさんふらわあに乗って大隅半島へ連れてって貰える企画のお陰で、贅沢な気分の旅行をさせて貰いました、ただツアーと云っても参加者の多くは単車ばかり、自転車と云っても私以外は2世代は違うだろう今風ローディ達と些か寂しかったのと、現地1泊2日は勿体なかったですね、志布志市そのものには申し訳ないですがさしたる見処にも欠けますし、やはり大隅半島となると錦江湾側へでるか佐多岬方面へ走るとなると自転車の行動範囲では限界があります。さんふらわあも往復や別府や大分航路との組合せで格安プランを提供しているので、再訪のプランを練ってみたい処です、「中茶屋公園」や「あっちん」とか今回の宿題もある事とですしね。
 着岸後、案内に従って車両甲板に降りたのは9時半、下船後は特にセレモニーなどは設定されてはいなかったのですが、揃って下船した自転車組が主催者のLike a Windのスタッフの取材を受けて解散と云う事に。
 さて後はひたすら奈良は桜井への帰途に就くだけなのですが、せっかく大阪まで出てきた事ですし、時間はあるし天気の心配もないしと云う事ですし久しぶりに「ナニ銀」こと「ナニワ銀輪堂」へ寄って行く事に。ただ大阪港咲洲トンネルは自転車が通れないので10キロにも満たない大正区までぐるっと迂回して行かなくてはなりません。
 3日前に渡った南港大橋(写真左)と、更に平林大橋(写真右)を渡ります。
 その上大正区へは木津川大橋が架かっていて歩行者自転車通行不可、ただここには大阪市営木津川渡船があります。
 日曜とあってか大正通も大型車や路駐も少ない様で、11時半には到着、お願い事やら世間話やら、根っこが生えない内に退散します。
 再び大正通を南下して千本松大橋の下の千本松渡船で西成区へ、期せずして大阪渡船巡りに。長居辺りを通って大和川べりへ抜けます「アヴィ・ワン」がなくなって、大阪へ出ても寄り道する処がなくなったのが返す返す残念です。
 行基大橋で大和川べり、少々向かい風が。二上山が、あの向こうが奈良県です。
 14時には柏原市役所前、1425 国道25号で奈良県へ、往きと同じく飛鳥川沿いの自転車道に入り橿原から桜井へ、無事帰投。本日の走行71.6キロ、4日間の走行距離306.2キロとなりました。
 往復の交通費がタダで道の駅でゲリキャンですから、掛かった費用はなんと9,780円也、内訳は食料・飲料4,544円、外食4,266円、入浴350円、お土産660円でした。
 そうそう今回のツーリングで特に役立ったもの、キャンプ仲間で話題になっていたワークマンの踵の踏めるスリッポン、ツーリング直前に買ったのですが、SPD-SLやLOOKヴィンディングでなくとも替えのシューズは欲しいもの、軽くてコンパクト、自転車を押して車両甲板のスロープを駆け降りる時も安心でした。

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大隅半島キャンプツーリング(3日目)

鹿屋市高須町フィットネスバース(国鉄大隅線廃線跡)にて

 今日の予定は鹿屋市まで錦江湾沿いに南下、大隅半島を横断する様に志布志市へ、フェリーターミナルへ16時半~17時にはに戻らなくてはなりません、コース的には国鉄大隅線の廃線跡に沿ったさして勾配のない約75キロのコースです。
 明るくなる前にはテントを撤収してしまったので、キャンプツーリングと銘打っていながらテントの写真がありません、バックに桜島を望む最高のロケーションなのですが、暗い間はずっと雲がかかっていました。道の駅「たるみず湯っ足り館」は国道と錦江湾に挟まれて東西に細長いのですが、西の端にあたるこの場所は駐車スペースとは芝生広場をはさんで離れているために、エンジンをかけたまま休憩する大型車や車中泊の車その騒音も幾分ましかと、国道220号もさすがに夜中は車は少ない様です。
 「国旗日の丸のふるさと」のモニュメントと足湯(10時~日没)。
 道の駅の向かいの「マミーズカフェ」、「あっちん」なるご当地スイーツがお目当てだったのですが、営業時間に間に合いませんでした。せっかく教えて頂いたFさんごめんなさい。

 

 7時には道の駅を後にし国道220号を桜島へ。一応「自撮り」の準備もしてきているのでトライしてみますが、正面に桜島を望むだけの写真ですね。
 大隅半島側の旧道が通行止になったままですので否応無く牛根大橋を渡って桜島側へ、桜島口前後が一番のロケーションですね、ここで「自撮り」するべきだったと。
 海潟のコンビニで補給、北国の様な風除室があるのは火山灰対策なのでしょうね。
 海潟の「ホタル公園」、やはり桜島は手前に錦江湾が写っていないと駄目ですね。
 海潟漁港、高倉健と田中裕子が主演した映画「ホタル」のロケ地だけに桜島を望む最高のロケーションです、漁港なのに「ホタル公園」があるのはそのせい、ただ色々と批判もあったこの映画は好きではないのですがね。
 さらに国道を南下し、垂水市街を過ぎた辺りから国鉄大隅線の廃線跡(写真左)に入ります、大隅線も志布志線同様、国鉄民営化直前の1987年3月に廃止されますが、古江~海潟間は1961年、海潟~国分間が開通したのは1972年で、この時に古江線から大隅線と改称されていますが、僅か15年後の1987年には廃止されている訳です。多くが道路として供用されている廃線跡ですが、見通しが良く信号がなくて交通量が少なくて安全快適なのですが、国道の山側を走っていて錦江湾の展望が今一つなのが。
 余談ですが九州にはチェリオの自販機はありませんが、こちらでは水色の財宝の自販機がリーズナブルなんです。 10時には鹿屋市域に入ります、古江駅跡は古江駅跡記念公園となっています。
 古江では「みなと食堂」が人気だそうで、志布志まで一緒にきたローディとばったり出逢いますが、営業時間が11時からですので、私はパスする事に。
 ミニュチアの様な陸繋砂州に立つ荒平天神(菅原神社)の鳥居、県道を挟んだ四阿は荒平駅跡です。
 高須海水浴場の手前から廃線跡は自転車歩行者専用道「フィットネスバース」となります、こちらも志布志線跡の「マインドロード」と同様、主に地元の人のランニングコースと云う扱いですね。

 錦江湾をバッグに緩やかにカーブしながら登って行く廃線跡を行きます、対岸は薩摩半島ですが、開門岳は見えない様です。

 

 廃線跡らしい雰囲気のある切通しが続きます。

 

 視界が明るく開けると、風景は一変して高原ぽい風景に一変します、標高は100mにも満たないのですが、暫く走ると大隅野里駅跡。

 

 自転車道と一般道に挟まれた一画、製茶工場でしょうか、その前に小さなお店が、地産のお茶の葉を販売している様ですが「抹茶アイス」もある様ですので、休憩がてら寄り道する事に。関西に暮らすものにはピンと来ないのですが、この辺り輝北地方(合併で鹿屋市となった旧輝北町域)はお茶の産地なのだそうです。
 かつての特攻出撃基地であった鹿屋飛行場、現在の海上自衛隊鹿屋航空基地の南端に沿って、自転車道は2キロ余り真っ直ぐに延びています。こちら側を走ると横が自衛隊基地だと気づくものはありません。なお鹿屋航空基地史料館は反対側になります。
 廃線跡は北側へ迂回する様に鹿屋市の中心部へ、鹿屋駅跡が鹿屋市鉄道記念館となっており、キハ20が保存されています。自転車道はさらに続きますが、住宅地の中で車止めが続いて非常に走りにくい事になっていまて、肝属川の支流大姶良川の手前で消える様に終わっています。
 鹿屋市を後には東串良町を経て志布志市へ戻ります、断片的に道路に転用された廃線跡をたどりますが、さしたる見処もなく国道448号から国道220号に戻ります。
 1550 志布志港フェリーターミナルに戻ってきました、本日の走行は88.1キロ。受付は1630からですが、トラブルで乗り遅れたりすると自腹で帰らなくてはなりませんからね、1時間の余裕を持って走ってきました、自転車組の他6名も追々帰ってきました、ロードバイクとは云え2日で260キロ走って佐多岬まで行ったご仁も。さて土曜日の出港時刻は1830、1719に乗船開始です、なお帰りの船は「さんふらわあ さつま」に変わって、自転車は寝かせるのではなくてサイクルスタンドが用意されていました、キャンピングはちょっと無理ですので単車と同じ様に立て掛けて固定し貰いました。大型の長距離フェリーの旅は快適ですが、どうしても乗下船のロスタイムが大きいですね。(つづく)

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大隅半島キャンプツーリング(2日目)

鹿児島県道479号国師境線から望む桜島

 台風の余波もあってか紀淡海峡を抜けてからは結構揺れていた様な、そこはその元ヨットマンとしては、久しぶりの浮遊感を懐かしく感じながらいつの間にか寝ついてしまいました。志布志港到着は0855、走る時はあまり朝食は摂らないのですが、いささか時間をもて余してレストランへ、620円也の朝食バイキングを、さすがに朝食にはシニア割引はない様でして。エントランスの丸窓から見える陸は宮崎県最南端の都井岬、岬をまわれば志布志湾です。
 下船はトラック、乗用車、単車、自転車の順になりますので、車両甲板に降りたのは9時半。
 0940 ようやく下船。
 参加者はヘルメット着用とのお達しで、カスクでも可と云う事でしたので、今回はカスクを持ってきました。なお鹿児島県は自転車保険への加入が義務付けられています。
 色々とセレモニーもあって、志布志市のゆるキャラ「志武士ししまる」もお出迎え。
 参加者全員で集合写真を撮って 1015 ようやくスタートです。
 まずは市街を抜けて志布志市役所へ「志布志市志布志町志布志の志布志市役所志布志支所」です。
 続いて志布志駅へ、訪れるのは大隅(古江)線全通前の1969年8月以来ですから50年ぶりになります、かつては志布志線、日南線、大隅線の接続する駅でしたが1987年に志布志線と大隅線が廃止され、駅そのものも少し東側へ移転して日南線の終点として、宮崎方面からの1日8往復がやって来るだけのホーム1面の無人駅になってしまいました。
 元の志布志駅や機関区などのあった場所は駐車場やショッピングセンターになっていて、一角が志布志鉄道記念公園としてキハ52他、門鉄デフのC58 112が保存されています、志布志線と云えば幻のC63を彷彿とさせる4次型C58が走っていたのですが、ではないのが残念。
 写真はいずれも1969年8月5日、ラストナンバーのC58 427、(写真左)志布志古江管理所、(写真右)都城駅?  この当時は424,426,427が志布志区在籍で112は大分区にいた様です。
 さて今日は北へ30キロ程のノルマの「道の駅 すえよし」経由で錦江湾沿いの「道の駅 たるみず湯っ足り館」までの75キロ程を走る予定なのですが、志布志を後にしたのは既に11時前、先が思いやられます。志布志線廃線跡をたどりながら進みます、廃線跡は岩川駅跡以南の多くは道路に転用、以北は「マインドロード末吉」と云う名称の自転車歩行者専用道路となっています。元が線路跡ですから勾配こそ知れているものの、鉄橋やトンネルがあった部分は道路に転用されず、その部分を迂回している区間のアップダウンが結構きつく、おまけに向かい風が。
 
 志布志から3つ目の伊崎田駅は、元駅舎が有明町鉄道記念公園となっています、駅舎の中のマネキンが不気味な事、さすがにここでのゲリキャンは遠慮します。
 伊崎田~大隅松山間のトンネル、山越えで迂回します。
 岩川駅跡付近から自転車歩行者専用道路「マインドロード」に入ります、自転車道用途よりも地元の方のランニングコースになっているのでしょうか、ところどころにベンチや四阿もありますが、崩落で通れず迂回しなければならない部分がありました。
 岩北駅跡、ホームがそのまま残っています。
 駅跡ではないのですが四阿が、岩川のコンビニで買い込んだお弁当でお昼にします、近くでは「高松さこんたろうの里」と記されて水車が回っています。あとで知ったのですが「さこんたろう(左近太郎)」とは精米用水車の事らしいのです。
 末吉駅跡も末吉鉄道記念館として公開されています、これより志布志線跡は県境を越えて西都城へ向かいますので、廃線跡探訪はここでひとまず終えて、県道501号光神山諏訪方線他を経て道の駅「すえよし」へ。
 1503 参加ノルマになっている「道の駅 すえよし」に到着。現在は曽於市となっている末吉町は県内随一の肉牛生産地だとか。
 道の駅からが国道10号を西へ、1624 霧島市へ入ります。当初のプランでは牧の原から県道478号比曽木野福山港線で錦江湾べりを走る国道220号まで下る予定だったのですが、通行止めの情報が、途中の「中茶屋公園」からの展望を期待していたのです。代わりに国道504号線を南下し県道479号国師境線で国道220号へ下る事にしていたのですが、遅くなりついでに県道478号へ突っ込んでみる事に、あわよくば「中茶屋公園」でのゲリキャンも考えて牧の原のコンビニで食料を調達しておきます。
 県道478号に入ります、国道220号までの標高差は400m、普通なら無理に突っ込む状況ではないのですが、通行止箇所がそう遠くもなさそうなので。幅員もあって崩落箇所も充分に通れて、してやったりと思っていたら、完全に崩れた区間が現れて(写真右)万事休す、標高で50mばかりを引き返す事に。
 国道504号に戻って南下、稜線近くまで登る区間があって嬉しい事に桜島と錦江湾に沈む夕陽を望む事ができました。
 県道479号に入るとこちらも錦江湾に向かって標高差400m程のダウンヒル、所々ですが錦江湾を望む事できます、写真を撮りながら沈む夕陽と競う様に下ります、国道220号まで下りきった頃にはすっかり暗くなってしまいました。
 道の駅「たるみず湯っ足り館」まで国道を10キロ程、交通量も多くなりますし、充分なナイトランの用意もありますので、整えて走り出します。
 道の駅到着は19時過ぎ、既に温泉以外の営業は終わっています。温泉(350円)に入ってから桜島を望む「国旗日の丸のふるさと」のモニュメントの陰にテントを張ります。本日の走行88.4キロ。

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大隅半島キャンプツーリング(1日目)


大阪南港ATCからさんふらわあターミナルを望む

 南港さんふらわ第2ターミナルでの受付時刻は16時からですが、午後から降りだす予報ですので、いささか早めですが9時には出発します。大阪南港まで50キロ前後の距離になりますが、一番楽な飛鳥川沿いの自転車道を走り御幸橋から大和川沿いのルートをとります、御幸橋到着が丁度10時。
 午後から降りだすと云うのが信じられない青空が、1046大阪府へ、1103には柏原市役所前を通過します。
 大和川に架かる行基橋辺りまでは時々来るのですが、以西は不案内にもかかわらず、かなり強引に河川敷を行きます、時間はありますので最悪は引き返す覚悟で、阪神高速湾岸線の手前で走れなくなり、雲行きも怪しくなってきましたが、幸い堤防上へあがるスロープがあり河川敷から脱出。
 12時過ぎいよいよ降り出しますが、湾岸線の高架下の公園に駆け込みます。さんふらわターミナルまで後7~8キロの距離ですが、この先は幾らでも雨宿りのできる処がありますので、雨雲の合間をぬってボチボチ行く事に。
 ただ以前のかもめターミナルと違って、自転車でさんふらわあターミナルへ行くには南港大橋を渡らなければならないのです。なんとこのスロープ付き階段を押して登り降りしなくてはならないのです、これが大変。ただ帰りに判ったのですが、南港大橋の東側には歩道と分離した自転車用のスロープがあって乗って渡る事ができたのです。
 ターミナルまで行っても自販機とみやげ物中心の売店しかないので、ATCの中のコンビニへ立ち寄ります、店の前で自転車と一緒に雨宿りもできなくないです。
 15時過ぎにはさんふらわ第2ターミナルへ。輪行ですとニュートラムのトレードセンター前から数百mは歩かなくてはならないのですが、輪行袋を担いでシャトルバスに乗るのが憚られる事を考えれば、かもめターミナルよりは良いかも。
 16時に受付けを済ませて、自転車は単車より先と云っても乗船が始まったのは17時前。自転車枠は15台と聞いていたのですが、参加するのは7台だけの様です、今時の事ですから私以外は今風のロードバイクばかり、7人中女性が3名なのも今時? サイドバッグ装備のARAYAのランドナーの方がいて言葉を交わしましたが、一般の乗客の方で薩摩半島の方へ行かれるとか。さて乗船した4階部分から2階甲板へ下ってシートの上に寝かせる様に指示されます、4サイドの私は片側のサイドバッグを外して寝かす事にします、もちろん車同様出港後は車両甲板には入れませんので、航海中に必要な荷物はまとめて船室へ行く事が必須です。
 客室は雑魚寝のツーリストクラスと違い、プライベートベットクラスで、12人部屋ですがゲストハウスの男女別ドミトリーと同様かそれ以上の設備で、もちろん専用のコンセントもあります。
 食事はバイキングメインのレストランで2,000円、嬉しいことに65歳以上はシニア割引で1,650円、これぞとばかりにたらふく頂きます。展望風呂もレストランも出港前、乗船後から利用できます。本日の走行58.8キロ、さっさと風呂と食事を済ませて明日明後日のために休む事にします。

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いざ大隅半島へ

 明日3日から6日まで九州鹿児島は大隅半島へ3泊4日でキャンプツーリングに行ってきます、と云っても2泊は船中なのですが。Facebookのお仲間の紹介で「モニターライダー100名が作る大隅ええとこマップ」なる企画で、選に入れて貰いました。大阪南港から志布志港までの往復のフェリーさんふらわあ号に自転車ごとタダで載っけて貰えると云う誠に有り難いお話し、参加の条件はInstagramにお勧めのポイントをハッシュタグ#大隅制覇を付けて最低3回以上投稿する事と、場所の偏りをなくす為に、指定の場所1ヶ所を必ず回る事、私の場合は曽於市の「道の駅すえよし」と云う事になりました。元来は単車をターゲットとした企画なのですが、自転車枠が15台程設けられた様です、今どきの事ですから自転車での参加者は今風のロードバイクばかりだとは思うのですが、そこは南港までの往復を含めてキャンピングで走ってきます。
 九州は「18きっぷ」や南港から出ていた頃に宮崎フェリーを利用して道路元標の残る佐賀、熊本、宮崎県は走った事はあるのですが、鹿児島県は自転車では未踏の地、学生時代に回った後は20数年前に仕事で国分まで行ったきりです。
 さて志布志港スタートゴールの現地1泊2日、大隅半島と云えば本土最南端の佐多岬なのでしょうが、岬手前が自転車では結構難所らしいのと、志布志港から北へ30キロ程の「すえよし」へ行かなくてはなりませんので、佐多岬方面は無理として考えた結果、「すえよし」まで概ね1987年に廃止された志布志線の廃線跡を辿り、R10を西にとって錦江湾岸へ、桜島を望みながら鹿屋まで南下、再び半島を横断し志布志港へ戻ります。こちらは同じく1987年に廃止された大隅線の廃線跡に沿う事になります。さて野営地ですが適当なキャンプ場がないので距離的に中間地点になる「道の駅 たるみず湯っ足り館」でゲリキャンになるかと、一昨年の「しまなみキャンプライド」でご一緒した鹿児島市在住のFさんのお勧めのグルメスポット「マミーズカフェ」が道の駅の向かいなので、夕方まで駆け込んで食事をしてから、道の駅の温泉でも入って営業終了まで時間を潰せば丁度良いかと、ここの道の駅は長い足湯もあるそうなんですが。

 走るコースもまとまり、いよいよ来週と云う頃になって台風18号が発生、本土上陸コースではないのですが、やきもきさせられます。フェリーが欠航ともなれば企画そのものが中止になるのか延期になるのか、欠航にならず実施されれば否が応でも風雨の中を大阪南港まで約50キロを走らなければなりません、最悪フロント2サイドまで荷物を絞って南港まで輪行も考えていたのですが。幸い台風は勢力を弱めて朝鮮半島へ、暴風域もなくなりました、明日もそうは降られずに大阪まで走れそうです。

 8月に信州へ3泊4日で走っていますし、今回は料理をする余裕もないでしょうから、火器などは最小限にしてお湯を沸かせるだけにしたので、重量的にはやや軽め、それでも4サイドですから、15キロばかり明日香村を試運転がてら走ってきました。

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淡路島キャンプツーリング 3日目


 兵庫県淡路市 多賀の浜にて

 明るくなりだす頃には自然に目が醒めます、県道からも少し離れた松林の中、昨日とはうってかわって静かに休む事ができました。キャンプ場として指定された区域は防風林の中とあってベンチやテーブルの様なものはありません。さて今日は遅くとも夕方までには帰宅しなければならない予定があり、西海岸の県道31号福良江井岩屋線いわゆる「淡路サンセットライン」を北上し、明石に渡るために岩屋港を目指します。数日まえに通行止となった明神~江井間は片側交互通行ができる様に復旧している模様、山側に大きく迂回する必要もなくなって一安心。できればお昼まで約45キロの道のりを走りたいので、フライが乾いていないのですが、早々に撤収し出発です。
 明石までにサイドバッグを宅急便にして送る予定なのですが、淡路島の西海岸にはヤマト運輸の営業所がありませんので、郵便局から「ゆうパック」で送る事にしますが、箱を買わなくてはなりませんので、確実に在庫のありそうな大きな局と云う事で、淡路一宮のある郡家まで走る事に。少々早い様ですので、時間調整の為に多賀の浜で一息入れます。朝食がわりの菓子パンをかじったり、記念撮影や「自撮り」にトライしたり。
 9時前に淡路一宮局に、まず特大の箱を2つ買い求めます。ヤマト運輸ならもう少し大きな箱があるのですが「ゆうパック」の特大ではサイドバッグ2つとキャラダイスのサドルバッグ他は収まりません、2個口になってしまうのは仕方がありません。特大の箱は370円、よくお店で空箱をタダで別けて貰えばと云われますが、スーパーや商店で手には入る箱って意外に小さいものが多いんです、実際やった事もありますが、梱包に手間取ったり個口数が増えて割高になったりする事も、それにガムテープなんかも必要になりますしね。7月の「しまなみ」の際は4つのサイドバッグが丁度入る大きな箱を、行きの松永から帰りの生口島で空箱を回送しておいた位です。さてスペアチューブに工具類、輪行に必要なもの以外は押し込んで随分と身軽になりました。
 身軽になって快調に飛ばしますが、さすがに0940発には間に合わないので、ペースダウンして野島でコンビニ休憩。明石海峡大橋が見えてくると今回のツーリングも終わりですが、大橋が見えてからが以外に遠いのですよね。
 11時過ぎに岩屋港に到着、1020発の便に乗船します。サイドバッグ装備だと、この自転車用架台に載りませんね。
 ヘッド(フォーク)抜き輪行ですし、リアのマッドガードが分割式でないので(32Cを履かせているとクリアランスのない分割式は干渉するのです)少々時間が掛かりましたが、山陽電鉄の山陽明石駅1230発の阪神梅田行き直通特急に乗車し帰途に、JRの新快速に比べると多少時間は掛かりますが、阪神なんば線のお陰で、三宮、鶴橋と改札も階段もなしの乗り換えで桜井まで帰る事ができるのです。ヘッド抜き輪行はこれだけコンパクトになります、輪行は可能な限りコンパクトにが鉄則です。

 後半は駆け足の2泊2.5日の「淡路島キャンプツーリング」でしたが、「あわいち」に拘らず「深日洲本ライナー」のお陰でストレスのない快適なツーリングを終える事ができました。

履修道路元標
【1054】兵庫県津名郡上灘村(現 洲本市)
【1055】兵庫県三原郡沼島村(現 南あわじ市)
【1056】兵庫県三原郡志知村(現 南あわじ市)

掛かった費用
食料品、飲料 4,870円
外食代 3,250円
交通費 4,910円
送料(ゆうパック) 2,440円+箱代740円
その他  108円

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淡路島キャンプツーリング 1日目

洲本港にて「深日洲本ライナー」

 桜井を0540に出発、大和川に沿って王寺から大阪柏原へ、王寺からは交通量の多いR25を走る訳ですが、年末の恒例行事「石川ポタ」への往復で多少勝手の判る道です。写真は柏原市役所前にて、天気に恵まれた休日とあって待ち合わせのローディの姿が多いです。ここから南河内サイクルライン、つまり石川のサイクリングロードを南下し、河内長野からはR370旧道を行きますが、案の定河内長野駅界隈でちょっとミスコース。この先特に見るべきものもないのでひたすら走るだけなのですが、天野山とか結構アップダウンがあります。過去にもロードで走っているのですが、今日は重さが違います。ちなみに予定通りフロント2サイドにキャラダイスのサドルバッグの出で立ちですが、4サイドの事を思えば登りは楽です。
 途中で熊取村道路元標に立ち寄ってみますと、ほぼ同じ場所ですが、何やら建て直された様で、以前は「標」の字が埋まりかけていたのですが、嵩上げされて根元がコンクリートが固められていました。大阪府下では貴重な道路元標ですが、存在が認識されていると云う事なんでしょうね。泉佐野へからはR26を極力避けて可能な限りこの界隈では府道64号和歌山貝塚線となっている紀州街道をたどる事にしますが、旧街道の割りには信号が多くて、ことごとく引っ掛かるものですから、キャンピングの身には堪えます。。
 予定より30分余り遅れて淡輪の「ゆる風」に到着、お昼を頂きます。ここから深日港までは海沿いを4キロ程の距離、1500の便に乗りますので暫し時間調整を。
 「深日洲本ライナー」社会実験運航の途中から、前輪さえ外せば自転車をそのまま載せられるサービスが始まったのですが、輪行袋での持ち込みは無料に対し、この場合は運賃の1,500円以外に100円が必要です、事前の予約が必要ですがこの100円は価値があります。ただ今回私はフロント2サイドのキャンピング支度ですので、ロードの様にはすんなりとは行きませんので、予めサイドバッグを外してサイド枠も外して乗船を待ちます。船内への積み込みは係員がやってくれますが、軽量なロードバイクとは勝手が違い思わず「重い」の声が、これは4サイドなら後ろも外さなくてはならないかと。さて休日とは云え午後の洲本行きの便ですので、自転車は私一人でした。この方法で載せられるのは客室内3台、デッキに8台の様ですが、デッキは潮を被る可能性があるかと。「深日洲本ライナー」が継続的に運航がされるかは厳しい状況の様ですが、今日この後の洲本からの2便は満席との事です。「あわいち」へのアクセスとして考えてみても、明石~岩屋のジェノバラインと比べると料金は自転車込みで2倍以上、最終便が早過ぎる等など勝ち目はなさそうですが、一周に拘らなければ私の様に洲本から岩屋まで時計回りに2/3周すれば車の多いR28を端折る事ができるのですが。
 55分の船旅で洲本着、洲本港の桟橋には一般客以外にロードバイクが数台と輪行袋を担いだ数名が乗船を待っています。ところで気になっていた西海岸の明神~江井間の通行止ですが、「あわいち」と思しきローディに尋ねてみると、自転車は通行可能になっているとの事です。
 まずは洲本港を出てすぐのマルナカで買出しを済ませます、食料に関しては明日のお昼頃までは調達か難しいです。 

 

 洲本市街を後にし、県道76号洲本灘賀集線を南へ、時間的な事もあるのですが、サントピアマリーナや由良辺りまでは結構車が多いです。サントピア近くのファミマを過ぎると阿万近くまで約20キロ、コンビニの類はありません。

 由良界隈の海岸も考えてみたのですが、D女史に教えて貰った生石(おいし)岬の展望公園へ、標高は100mに届きませんし激坂と云う程でもありませんが、100キロ超のキャンピングには些か辛いものがありました、ちなみに本日の走行117.1キロ。
 ただ展望は登ってきた価値があると云うもの、紀淡海峡を行き交う船や、遥かに和歌山の街が望めます。それに関空に降りて行く飛行機が、はじめのうちは面白かったのですが、これがなかなか夜になっても騒がしいのです。

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四国(中央構造線)ツーリング 1日目

紀ノ川左岸を往く

 写真はいつもの「自撮り」ではなく9さんに撮って貰いました。 九度山以西は久しぶりに走りましたが、専用道ではないもののブルーラインも引かれてずいぶんと整備がすすんでいます。

 さて1日目は基本的に深夜に和歌山港から出る徳島行きの南海フェリーに乗るための移動みたいなものなんですが。 寄り道せずに行くと90キロ程のコースですので、あまり早く出発しても仕方がないどころか和歌山で時間潰しが大変ですので、九度山町で地元の自転車お友達9さんとお昼でもご一緒して、暗くなった頃に和歌山市街に入る様に考えて、朝9時頃に出発する事にしました。 旅支度はいつものキャンプと大して変わりませんが、食事は基本外食としてお湯を沸かす程度の準備だけにしました、テントもサイドバッグに押し込めるかなと思ったのですが、どうも寒暖の激しそうな予報なので、思いの他衣類や雨具、帰りの輪行袋と嵩張ってしまい、結局テントはパニア台の上に、まぁMoss Outlandは自転車ツーリング用としては大き過ぎるのですがね。 4つのサイドバッグ、フロント、サドル、テント、それに三脚と自転車以外で25キロ程に荷物になってしまったでしょうか。
 ところでタイトルの「中央構造線」とは西日本を東西に横断する巨大な断層(系)で、難しい話を抜きにしても渥美半島から櫛田川、紀ノ川、四国の吉野川、豊後水道に突き出た佐田岬半島と、地形図を見れば、誰しもが顕著な地形的特長が感じられるかと思います。 今回のコースはその一部をなぞってみようと云うもので。 きっかけになったのは、ブログ「神戸から自転車に乗って」で紹介された四国吉野川支流の銅山川を辿るコース、銅山川と云う名前から想像がつくかも知れませんが、住友財閥の基礎ともなった別子銅山が上流にあったのです。 四国は長年ヨサクことR439を辿るツーリングを画策しているのですが、コース的になかなか厳しいものがあるので、その予習として走ってみようかと云う気になった訳です。
 
 明日香村を抜け奈良県道120号へ入る五條方面への定番コースです、先日も和歌山へ向かわれたS氏を送ったりと2度ばかり走ったばかりです。 近鉄吉野線とJR和歌山線に沿って行きますので勾配もゆるく、道が狭いので車も少ない自転車向きのルートです。 重阪峠を越えて少し我慢してR24を走り五條市街は旧街道へ、古い街並みの残る五條新町を抜けます、写真左下は五新線の遺構です。 紀ノ川左岸に渡り県道55号線で和歌山県へ。
 
 1155南海高野線の九度山駅下に着いた処で9さんに電話を入れてみると、迎撃しようとして五條近くまで行ってしまった様です、走るコースは暗黙のうちに決まっているのですが、何処ですれ違ったのでしょうか。 ともかく九度山の道の駅で待つことにします、しかし「真田丸」効果は凄いですね、大変な人出です。 他に食事のできる処を求めてウロウロする事に。 食後に9さんの秘密基地に出向いて、とある部品を物色します。
 
 その後も紀ノ川左岸を和歌山に向ってエスコートして頂く事に、ブルーラインが引かれていると云っても断続的で案内標識もありませんので、その辺は原住民の案内は心強いです、お陰で車と信号の少ない快適なコースを辿る事ができました。
 
 久しぶりに現在の紀の川市に残る麻生津村道路元標へ立ち寄ります、私が道路元標を巡りだした10年程前には和歌山県には橋本町道路元標しか現存が確認されていなかったのですが、ここは地元のウォーキングコースとして紹介されていて見つける事ができました。
 
 9さんには貴志川の合流点まで送って貰い、JR和歌山線の船戸駅で少々休憩した後、和歌山市街へ。 夕食は和歌山ラーメンにしようとFaceBookのお友達のY氏に2,3軒のお薦めを挙げて貰いました。 和歌山ラーメンは基本的にいわゆる「中華そば」の類なのですが、お薦めの中からルートからあまり離れない処に、私好みの豚骨系のお店「丸花」があったのでそこへ向う事に。 1人だったのですんなり入れたのですが、私が出る頃には行列が。 ちょっとエグ味が感じられなくもないですが、人気店だけの結構なお味、ほうれん草とうずらの玉子が特徴です。
 しかし夜行便の0240発の出航にはまだまだ時間があります、そこで今回考えたのはスーパー銭湯でのんびりしようと、港に近い「ユーバス」と云う処を選んだのですがこれが失敗。 待合室程度のシートしかなく、ゆっくりゴロゴロしてられそうなスペースがないのです。 結局は時間を持て余しつつも隣のオークワで少し買出しをしたりしながら、和歌山港フェリーターミナルへ移動する事に。
 
 関西から海路で四国へ渡るのは幾つかの航路があるのですが、南海フェリーが今月一杯まで自転車の航送料金が無料なのが、今回選んだ理由の一つなのですが、神戸~高松のジャンボフェリーに比べると所要時間が短く、それがかえって夜行便で休んで行こうと云う向きには辛いかも知れません、その上最寄駅の南海の和歌山港駅はなんと21時29着が最終なので、輪行で来ても和歌山市駅から走らざる得ないので、何度か使っているもののここの夜行便はあまり使い勝手の良いものではありません。 なお自転車の車両甲板への乗降は車より先に乗船し下船は後からでした。 本日の走行101.2キロ、平均速度16.4キロ。
 

 
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 2015年4月の「天の邪鬼『しまなみ』へ往く」はこちらから
 2015年10月の「『延陽伯』号『しまなみ』を往く」はこちらから
 2016年1月の「せとうちツーリング」はこちらから