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5年ぶり6回目の「あらぎ島」(前半)

 昨日今日と連休、梅雨入り前の貴重なお天気、この週末には「余野公園キャンプ」が控えているのですが、今日走らんでいつ走るねん! と云う事に。さて目的地ですが先日田圃に水が入ったと云う情報を受けて和歌山県有田川町の「あらぎ島」へ向かう事に、WAKAYAMA800スタンプラリーのチェックポイントにもなっていますので、付近のポイントも含めて回る事にします。コースにもよりますが「あらぎ島」まででも100キロ前後になりますので、帰りは輪行と云う事で。

 明るくなったらスタートするつもりでいたのですが、週末のキャンプツーリングの準備で夜更かししていまい、起き出したのは5時過ぎ、スタートは0620になってしまいました、ただ昨日の様な風もなく最高のサイクリング日和です。0720 日曜に来たばかりの吉野口駅前を通過、0741 重阪峠を越えて五條市へ。

 紀の川左岸の県道55号橋本五條線に入り 0822 県境を越え(写真左)、橋本橋南詰を過ぎた処から京奈和自転車道の専用区間へ、学文路駅の手前まで続いています、途中の四阿で10分ばかり休憩(写真右)。

 九度山町に入った処のローソンで補給の後 0921 九度山駅にトイレを借りに立ち寄ってから高野山への国道370号へ。

 ただ国道370号をそのまま矢立へは上がらずに九度山から10キロ程にある細川方面への分岐を入ります。なお現在この分岐の手前で道路の拡幅工事が行われていて交互通行になっているのですが、呑気に走っていると間に合わずに対向車が入ってくるのでご注意を、っか待ち時間が短すぎなんですよ。分岐を下ると南海高野線の極楽橋駅の手前まで線路と並行していて、時々カーブで車輪が軋む音が谷間をこだまします。

 高野森脇林道を経て鶯谷から高野町役場へ。山内のチェックポイント「高野山観光情報センター」とファミマに立ち寄った後1220大門へ。この時はタイミング良く写真が撮れたのですが、この後観光バスがやってきて、インバウンドの人達に占領されてしまいました。

 大門を後にし南へ、現在は途中まで国道480号になって別れていますが、元来は昔からある旧花園村へ抜ける町道でした。国道で行くとやや遠回りになるのと登り返しがあります。この町道は高野山から南に延びる稜線に沿って緩やかに登った後一気に下ります。ただコンクリート舗装があったり柴が散乱していたりと路面状態は決してよくありません。
 1309 今は伊都郡かつらぎ町ですが花園村の標識が残る高野町との境界へ、ここから金剛寺へ一気に下るのですが、梁瀬への分岐がある事は知っていたのですが未踏、ショートカットになるだろうと踏み込んだのが間違いの元。

 下る処か15%以上の上り下りがある難路、舗装はしてあるとは云え柴が散乱している上にロードバイク、それもおニューのタイヤで踏み込む様な処ではありません、写真は到ってマシな部分。結局梁瀬へ下るのに40分掛かってしまいました。

 花園梁瀬のチェックポイント「はなぞの温泉 花園の里」を経て、結局「あらぎ島」に着いたのは 1506、2004年7月2004年10月2018年4月2018年8月、2019年6月と訪れていて今回が6回目ですが、田植え前の水鏡になっている季節に来るのは初めてです、光の反射する時間帯もあると思いますが、私的には全ての田植えが済んで、少し延びてきた位が一番良い様に思えます。WAKAYAMA800のチェックポイントは以前は数100m先の「道の駅 あらぎの里」だったのですが、現在はこちちらの「あらぎ島展望所」に移っています。

(後半へつづく)

今日の遠回り通勤「五條~吉野山」

御所市鴨神 風の森にて

 明日明後日と連休なのですが明日は所用、明後日はお天気が悪そうで走れそうないので、勤務明けの今日は少し走っておこうと。しかし晴れマークの割にはスカっとしない空なんですが… ところで今年のWAKAYAMA800モバイルスタンプラリーでは京奈和自転車道賞と奈良県と京都府にそれぞれ5ヶ所のチェックポイントが設定されています、と云う訳で今日は南の方角へ。

 まずは御所駅前の「ohisama cafe & shop」へ、京奈和自転車道賞と云いながら先日の「河合町役場」と云い京奈和自転車道から離れたチェックポイントは如何なものでしょうかねぇ。カフェですので折角ですからモーニングを… ただ御所市HP掲載の500円より値上がりして600円也、中身もコスパ悪し、今時こんなものなんでしょうかね…

 国道24号を走り小殿交差点から旧街道へ。写真左で正面に見えている築堤上が現在の国道24号線です。「風の森」バス停のある峠鞍部の信号を西に渡り登って行って開けた処がいわゆる「風の森」で金剛山の裾野にあたります。

 風の森に立ち寄った後、次のチェックポイント「モンベル五條店」へ、こちらは京奈和自転車道沿いで、昨年で終了したモバイルグランドフォンド奈良・吉野でもチェックポイントになっていた処です。

 モンベルから県道を吉野方面へ少し行った処から川べりの道へ、先日K君がウリ坊と出遭ったそうですが、こんな狭い処で親が出てきたら怖いですね。阿太橋を渡り再び県道に入り下市へ、お昼になりましたがもう少し足を延ばしてみようとAコープでお弁当と飲み物をを調達します。

 下市からは県道48号洞川下市線へ、今では洞川すなわち天川村へは広橋、笠木と越えて行く国道309号がメインルートですが、かつては天川街道と呼ばれたこちらがメインルートでした。(写真左) 以前から気になっていたのですが、 見たところ昭和25年3月の道路標識令による様式の様なのですが、昭和35年12月には現在の様式に改正されています。

 1256 下市町才谷に到着、追っかけるように平日のみ2往復の奈良交通のバスがやってきました、ここで折り返すので時間待ちをするのですが、降りる人も乗る人もいません。

 才谷から県道257号才谷吉野山線へ、遠回りですが一番楽に吉野山へ行けるルートなんです、交通量も少なく今日は吉野山まで1台の車にも出遭わず。

 1327 吉野山へ、県道257号は中千本勝手神社の角に出てきます、シーズオフの静かな吉野山、ちょっと静かすぎ。左折して金峯神社の方へ下ると楽に吉野川べりに下る事ができるのですが、右折して如意輪寺の方へ向かいます、先にお弁当を買ってしまったので「静亭」は通過、すいません。

 如意輪寺の駐車場まで来た処で県道37号桜井吉野線を離れ磯貝へ下る道へ、県道39号五條吉野線沿いの吉野高校の前に出る事ができます。

 磯貝集落まではこんな感じの道が続きます。

 その後桜橋で吉野川を渡り芋ヶ峠への道県道15号桜井明日香吉野線へ入り1418千股へ。

 週末に行われた「ラリー飛鳥」のお陰で散乱していた柴や路肩の堆積物は綺麗に取り除かれていて、いつもを知っている者にはメチャ綺麗。

 今日は気温が上がらず涼しかった事もあって、殆ど汗をかく事もなく1506 芋ヶ峠(488m)に到着。

 もちろん明日香村側もご覧の通り、ただ路面そのものは傷んだままですので。結局78.2キロ走って16時過ぎに帰投、今月の走行距離は631キロに。

 

「西の海へ」から徳島へ 前夜

 明日明後日のお休み、お天気に恵まれそうですので計画通り「西の海へ」と「四国の右上」へ1泊2日で向かいます。1日目は主に京奈和自転車道(紀の川自転車道)を走って西の海を見て南海加太駅まで約102キロ、途中WAKAYAMA800 モバイルスタンプラリーのチェックポイントを6ヶ所拾います。
 相変わらず徳島へ渡る南海フェリーは自転車にまで燃油調整金を課すのでそのままでは往復1万円超となりますので乗船は輪行で、走行距離を考えると機材はerbaロードで、ただ南海電車と南海フェリーのセット割引「好きっぷ」で南海電車が実質タダになりますので加太駅で輪行支度を済ませて和歌山港に移動します。
 和歌山港1620の便に乗船し徳島泊し、翌14日に2007年10月5日以来18年ぶりの大坂峠を越えて一旦香川県側に入った後、海岸沿いを時計回りに鳴門スカイラインと鳴門徳島自転車道を経由して徳島港まで戻ってくる約104キロのプラン。
 徳島港1855の便で和歌山港、新今宮、鶴橋経由で帰途に、もちろん「好きっぷ」で節約、大阪からですと2,500円で徳島まで輪行できますのでお得感があります、ただフェリーの深夜便と接続する和歌山港駅発着のスジはなく、「好きっぷ」の有効期間も1日です。

 さて明朝早くの出発ですので準備をしていますと、なんとerba号の前輪がパンクしているではありませんか、早速チューブ交換を始め様とした処なんとサイドカットを発見、良く見るとリムにも少しダメージが、いつからなのか記憶は… 1月24日のグレーチングでの転倒しか思い付きませんが、以来4ヶ月半も気づかずに300キロ以上も走っていたとは思えないのですが、タイヤは一昨年7月1日に交換したIRCのJETTY PLUS 700X25C、今回のツーリングで3,000キロを超える計算になるのでそろそろ変え時ではあったのですが。

 さて善後策を、手持ちや代わりもありませんし、現地でAMAZONのコンビニ受け取りも間に合いそうにありませんが、700Cですから和歌山市か徳島市のショップなら手に入るでしょう、あと割高な航送料金+燃油調整金を払ってasuka号で行くかとも考えてもみたものの、結論としてゴム板と布テープで裏打ちして、加太まで走る途中で耐えられない様ならショップへ走ると云う事に、些か博打かな。

前夜 / 13日 / 14日(前半) / 14日(後半)

遠回り通勤で河合町まで

 先月20日から丸一日の休みがない勤務が続いているので些かお疲れ気味、実は第7.5回「番頭さんを囲む会」に呼ばれているのですがその余力はありません。ただせっかくのお天気ですので少し遠回りして帰る事にしたのですが、大和八木で買い物したいのですがあまり荷物を背負いたくないので一旦適当な処まで北上して戻るコースを。

 飛鳥川沿いの自転車道から葛城川沿いの自転車道へ入り北上します、特に目的はなかったのですが、今月1日から始まったWAKAYAMA800モバイルスタンプラリー8th Seasonで京奈和自転車道賞となるものが新設されて京都府と奈良県に幾つか設定されている事を思い出して一つでも拾ってやろうと調べてみると奈良県では「モンベル五條店」「ohisama cafe & shop」「河合町役場」「なら歴史芸術文化村」「平城宮跡」の5か所、 「河合町役場」「なら歴史芸術文化村」って自転車道から離れすぎやろとぼやきつつ「河合町役場」へ向かう事にします。ところでモバイルグランフォンドin奈良・吉野って昨年で終わったのですね。


 チェックポイントは旧河合町役場の建物(豆山荘)脇にあるのですが、実はここへ来るのは初めて。現近鉄田原本線の前身大和鉄道の創業者の邸宅跡を昭和41年まで役場として利用していた様です、と云う意味で河合町役場の看板が掲げられていますが、北葛城郡河合町が町制を施いたのは昭和47年ですので、些か矛盾しています。

 佐味田川沿いに大和川左岸まで北上し、左岸に沿って遡り寺川沿いに入ります。今年は桜の季節に来れなかった「面塚」(写真左)、下ッ道(中街道)に入り大和八木まで戻り、買い物を済ませてちょうどお昼時になりましたのでGW臨時営業の4seasonでランチに。13時前には帰宅、本日の走行41.2キロ、明日明後日と出勤すれば連休、しかし9日のお天気良くないですね。

2泊3日の予定で四国の右上に (1日目)

紀の川河口を望む京奈和自転車道のほぼ終点

 おはようございます、朝焼けに耳成山と天香久山のシルエットです。今日勤務明けから和歌山港に走り、夕方の南海フェリーで徳島へ渡り鳴門泊、明日は高松へ、明後日は小豆島に渡り北岸を福田港まで走り姫路に渡り輪行で帰途に就く予定です。南海フェリーは過去にも何度か利用していていつも夜行便なのですが、今回は 1620 の便に2019年暮れに就航した「あい」に初めて乗船する予定です。今回は航送料金節約とasuka号がホイール組み直し中、輪行状態で乗船するのでErbaロードで向かいます。
 0855 に勤務先をスタートし県道120号五條高取線経由で 0941 には吉野口駅前へ。
 重阪(へいさか)峠を越えてR24に入り五條へ、せっかくですので五條新町を抜けて行きますが「餅商一ッ橋」の跡にできたお高いチョコレート屋さんですが、移転した様でその跡は5,6月は無料休憩所になってるみたいです。
 県道732号から55号に入り 1047 奈良和歌山県境を越えます。1103 橋本橋南詰を通過して京奈和自転車道の専用道区間を走り学文路(かむろ)、1128 には九度山駅下へ。
 少し時間もありますので、噂のパン屋さん「Vent Orange」を探索、先日大ちゃんに9さんの実家の米屋の近くだと聞いていただけで少々迷いましたが。幸い営業日でしたので、菓子パン1つとバケットを、今日はロード故に荷物を積めないので、バケットはいつも三脚を固定するヒップバッグの下に括りつけました。
 九度山の道の駅は通過しひたすら紀の川左岸を行きます、京奈和自転車道本来のコースは三谷橋で右岸に渡るのですが、このまま左岸を行きます。しかし下るにつれて向かい風が…
 井阪橋で右岸に渡ります。このまま真っ直ぐ行くと自転車道はタマちゃんの貴志川駅に行ってしまいます、間違える人多し。現在井阪橋をアンダーパスする自転車道が整備されつつある様です。
 恒例の「WAKAYAMA800 モバイルスタンプラリー」が今月から始まっていますので「いわで御殿」と「市民スポーツ広場」にチェックインしておきます。今回で7回目ですが、ずいぶんとチェックポイントが増えてしまいましたね、もうコンプリートしようと気力はありませんわ。
 向かい風と通行止でかなりロスを… 橋台工事とかで北島橋から紀の川大橋まで県道を走らなくてはなりません、東から来ると案内が判りにくいので注意、見落としてゲートまで来てしまうと土手上の県道へ押し上げなくてはならなくなります。
 それでも 1417 には京奈和自転車道のほぼ終点に到着、正式には土手上の県道に上がった処までが自転車道の様ですが。対岸に見える青岸橋と紀の川河口大橋(みなと大橋)を渡れば南海フェリーの乗り場です、まだ出航まで2時間ありますから余裕です。
 紀の川河口大橋(みなと大橋)を渡ります。一応今シーズンの「西の海へ」と云う事に。 今回、徳島港に着いてからも宿まで走らなけらばならないのに輪行にしたのは、現在南海フェリーは自転車にも大型自動二輪と同額の燃油調整金を課しているのです、旅客運賃2,500円に自転車航送1,600円の計4,100円はまだしも燃油調整金800円が加わると2時間余りの航路に4,900円、先週おつねさんが4サイドキャンピングで「逆打ち四国遍路」からの帰途では、繁忙期料金で更に500円増しで 5,400円払ったのだとか、4サイドじゃ輪行もできませんからね。厳しい海運業界を応援したいのはやまやまですが、この料金体系は理不尽です。ちなみに神戸~高松東港のジャンボフェリーは土休日と夜行便割増でも3,490円、平日昼行便にネット割引だと2,370円なんです。
 とにかく時間の余裕もありますしロードですので、2,400円節約し輪行支度を済ませて乗船、定刻に和歌山港を出港します。
昨年4月以来の船の旅です、写真右は沼島、志布志航路の帰りの朝にも見えますね。
 定刻 1830 に徳島港に到着、今回は鳴門駅近くに安い宿を取ったので、これから10数キロ走らなくてはなりません、まぁJR徳島駅でも5キロ近くあるのですがね。出来るだけ明るいうちにと急いで輪行支度を解きます。
 運河沿いの道を走り「阿波しらさぎ大橋」を渡る頃にはすっかり暗くなってしまいました、自転車や歩行者が渡れる河川に架かる道路橋としては四国最長(1,291m)だそうです。
 和歌山港までの87.1キロと徳島港~鳴門駅前までの17.4キロで本日の走行104.5キロ、分割ですが久しぶりの100キロ超です。

1日目 2日目 3日目

奈良と和歌山 今年のスタンプラリー

 自転車でポイントを巡る奈良県と和歌山県のスタンプラリー、昨年に続き今年も今日5月15日から開始される奈良県サイクリング協会主催の「グランフォンド in 奈良・吉野」のモバイルスタンプラリーと、既に4月28日からスタートしている今年で5回目となる和歌山県主催の「WAKAYAMA800 モバイルスタンプラリー」の概要をまとめました。
 「グランフォンド in 奈良・吉野」NCAのオフィシャルのページで今年度のポイントは53ヶ所と発表されていますが、昨年の24ヶ所から「02:道の駅針テラス」と「14:芋ヶ峠」が無くなり、それ25番から55番まで追加され28と31が空番となっていますので29増2減の計51ヶ所となるはずなのですが。
 現在奈良県には現在12市15町12村の計39の自治体があり、前回終了時のアンケートで全市町村に…と答えておいたのですが、反映されたのかされていないのか、大和高田市、香芝市、生駒郡三郷町、磯城郡川西町、高市郡高取町、北葛城郡上牧町、吉野郡下市町の7市町村を除く33市町村から53ヶ所のチェックポイントが選ばれ、前回から倍以上の数になっています。昨年橿原市生まれのasuka号で全ポイントを回ったので今年はもういいかと思っていたのですが、さてどうしましょ。
追記 : その後記載の修正と香芝市への追加が行われチェックポイントは52ヶ所となりました。
  個人が利便性を求めて私的に作成したものですから、内容の正確さ保証するものではありません。
 和歌山県は5ヶ所の山岳ポントは別にして昨年度の55ヶ所から4増1減で58ヶ所となっています。新しく加わったのは「02:和歌山城」「10.粉河寺」「25.ほたるの湯」「52.平見台園地」の4ヶ所ですが、風光明媚な「キララときめきロード」沿いの「テスティモーネ アリダ」「白崎海洋公園」「日の岬」が外れたままなのは残念ですね。今回から「紀北」「紀中」「紀南」と云うエリアがなくなって12のルートが設定され、賞品の設定とかが変わっています。
  カシミールでデータを作成し「轍ONLINE」にプロットしたものです、マーカーをクリックする事で標高などのキャプションを表示でき、GPXデータを出力する事も可能ですのでGPSなどに取り込む事が可能です。なおあくまでも個人が利便性を求めて私的に作成したものですから、内容の正確さ保証するものではありません。

「WAKAYAMA800」昨年は全く回れなかったのですが「太平洋岸自転車道」沿いのポイント位は回っても良いかなと考えています。「コロナ禍」の影響もあるのでしょうか、多人数が集まるイベントの開催が憚られるなかスタンプラリーへの参加者も増えているのでしょうかね。2014年に行われた奈良・和歌山・三重3県30箇所のポイントを巡るスタンプラリー「Tour de 紀伊 2014」の時の完走は6~7名だったと思うのですが、三重県でもやってくれないかなぁ。

 

WAKAYAMA800 モバイルスタンプラリー 4th Season

 今年で4回目となる「WAKAYAMA800 モバイルスタンプラリー」が今日7月1日からスタートしましたが、チェックポイントが5ヶ所の山岳ポイントを別にしても55ヶ所とまた増えています。毎年、難易度を上げて行かないとリピーターが来ないと云うのが現実らしいのですが、5月8日から始まっている「いしかわ里山里海…」の72にしても多すぎるのもね。いずれにせよ「モバイルグランフォンド in 奈良・吉野」を見ていると「コロナ禍」で密になりやすいレース風のイベントが憚られる状況下では、スタンプラリーへの参加者は増えている様な気もするのですが。

 図表は作者の利便性のために個人的に作成したものです、内容の正確さを保証するものではありません、利用に関して発生したいかなる問題や損失を補償する事はありません。

 新しく「太平洋岸自転車道ゴール地点」(和歌山市)、「道の駅 四季の郷公園」(和歌山市)「かじか荘」(海草郡紀美野町)、「浜のうたせ」(有田市)、「煙樹ヶ浜大壁画」(日高郡美浜町)、「JR印南駅」(日高郡印南町)、「植芝盛平記念館」(田辺市)、「熊野古道館」(田辺市)、「JR朝来駅」(西牟婁郡上富田町)、「円満池公園」(東牟婁郡那智勝浦町)の10ヶ所が加わり、対して「加太海水浴場管理事務所」(和歌山市)、「テスティモーネ アリダ」(有田市)、「日の岬」(日高町)、「田辺市観光センター」(田辺市)と「稲葉根王子」(西牟婁郡上富田町)の5ヶ所が無くなって差し引き5ヶ所増です。
 「ねごろ歴史資料館」(岩出市)は「道の駅 ねごろ歴史の丘」の名前が変わっただけで設置場所に殆ど変わりはない様ですが、和歌山市加太の「太平洋岸自転車道ゴール地点」は以前の「加太海水浴場管理事務所」とは港を挟んだ反対側、淡島神社の方で数100m離れていますので要注意です。
 また「あらぎ島」ですが以前は最寄りの道の駅「あらぎの里」がチェックポイントでしたが、今回は「あらぎ島」を見下ろす展望所がチェックポイントになっています。
 なお「はなぞの温泉 花園の里」(伊都郡かつらぎ町)は紀北エリアから紀中エリアに移動しています。
 しかし新しくできた「植芝盛平記念館」の植芝盛平なるお方は寡聞にして知りませんでした、田辺と云えば南方熊楠と「紀州のドンファン」野崎幸助ですね(^_^)
 なお今回は紀北(黄 16)、紀中(緑 19)、紀南(青 20)のエリアに重なる形で「太平洋岸自転車道」にちなんだ「太平洋岸賞」対象のチェックポイントが20ヶ所設定されています(黒丸付きマーカー)。1973年に時の建設省道路局長が国会の委員会で提唱した「太平洋岸自転車道」の整備は今さらの感もしないでもないですが。
 和歌山県下での「太平洋岸自転車道」ルートの一部県道801号白浜日置川自転車道線と県道802号太地新宮自転車道線があり、県道802号は一昨年通りましたが、R42のトンネルを迂回できるもののご覧の様に階段がある始末。

 県道801号の方は2004年6月以来通っていませんが、椿温泉側にかつて「椿野生猿公園」と云うのがあり、観光目的で餌付けした猿が増えて害獣化、町職員が無許可で駆除(捕獲した檻ごと溺死させた)して問題になったのです。海岸を見下ろす自転車道には「みざる いわざる きかざる」のモニュメントがあったのですが、今はどうなっているのでしょうね、観光和歌山の負の歴史です。
 「道の駅 白崎海洋公園」がチェックポイントとして復活しないのと、風光明媚な「キララときめきロード」「テスティモーネ アリダ」「日の岬」が外れたのは残念です、「紀伊日ノ御埼灯台」は2017年に再建された時に場所が美浜町三尾から日高町阿尾に移っていて、実は美浜町にはチェックポイントが無かったとか、何かお役所事情でもあるのかな。
 さて今年はどうしたものか「モバイルグランフォンド in 奈良・吉野」もありますしね、55ヵ所コンプリートは目指さないとしても、新しく加わったポイントと「太平洋岸」賞もある事ですし、太平洋岸自転車道をなぞってみるのも良いかな。

 

 

幻滅 WAKAYAMA800 スタンプラリー

 「コロナ禍」でサイクルイベントが次々と中止となるなか「密」とは縁がなさそうなスタンプラリーも、自粛ムードの中で石川県の「いしかわ里山里海サイクリングルートモバイルスタンプラリー」も一旦中止を発表したり(6月1日に延期して開催する事に)、和歌山県の主催する「WAKAYAMA800」もどうなる事やらと思ってみたものの、まぁ毎年毎年もねぇ。ところが昨年より3ヶ月遅れですが6月12日正午スタートで開催するとの案内が、 新しいチェックポイントはと愉しみにしていたのですが…
 なんと全くと良いほど昨年と変わりなし、ポイント50ヶ所に山岳ポイントが5ヶ所、変わった点は紀南エリアの「道の駅 なち」がなくなり、代わりに山岳ポイントだった「那智山」が紀南エリアに、唯一「熊野妙法山 阿弥陀寺」が新たに山岳ポイントに加わるだけの内容、2018年9月に台風被害を受けた「道の駅 白崎海洋公園」の復活位あるかなと思っていたのですがねぇ。
 まぁ例年サイクルラックを置かせて貰っていて、チェックポイントを入れ替えるのも気が引けるだろうし、今年度の様に開催を危ぶんだ状況では、例年通りが精一杯と云う大人の事情もあるでしょうけど、スタンプラリーはコース取りを考えるのも大きな愉しみの一つ、一昨年は復路輪行はあるものの県外からの自走と云う事で「WAKAYAMA800」絡みで1,700キロ余りを愉しまさせて貰ったし、昨年は新たな12ヶ所が加わってなかなか走る機会のなかった日置川沿いの県道37号日置川大塔線や、県道38号すさみ古座線を久しぶりに訪れる事ができて良かったのですがね、以前まんまママに聞いた話ではサイクルイベントって毎年難易度を上げて行かないとリピーターがこないんだって。
 さて本籍だけ和歌山県人の私としても応援したいところなのですが、この内容ではねェ、昨年の宿泊券に続いてシール(クロモリフレームやヘルメットに貼るなら、一回り小さいものが欲しいゾ)も貰った事だし、今年はもうエエか。それに今年に限っては他のサイクルイベントが寂しい状況に参加者は増えたりして。

 上図は公開された情報をもとに個人的に作成したものです、内容の正確さを保証するものではありません。なおアイコンをクリックすると標高などのデータを参照する事ができます(逐次更新するかも)、OpenStreetMapや国土地理院地図での表示が可能で、リンクの「詳細を見る」から「轍ONLINE」にジャンプできますのでGPXデータ(WAYPOINTのみ)をダウンロードする事もできます。

WAKAYAMA800 有田から日高へ

和歌山県日高郡日高町比井にて 阿尾冨士を望む

 今シーズンは早々に50ポイントパーフェクトは諦めた「WAKAYAMA800 モバイルスタンプラリー」ですが、30ポイント賞とリピーターポイントだけは押さえておこうと、「青春18きっぷ」で和歌山県は有田へ向かう事にしました。機材は先日から手を入れていたデモンタで、箕島駅から海岸沿いに通称「キララときめきロード」を御坊まで南下するプランです。
 桜井0552発、高田、五条、和歌山乗換えの和歌山線~紀勢本線経由で箕島着0838ですが、和歌山駅での乗換時間が2分、階段または地下道がある上にホームに乗換の自動改札機があって、勝手が判らないとかなり厳しいです、天王寺から阪和線経由でも到着時間は変わらなくて乗り換えに余裕があるのですが、時節柄混雑するターミナルや路線は避けたいものでして。無事に紀伊田辺行きに、輪行袋を置くスペースのある車両へ乗り込みますが、なんと平日にも拘わらず4台もの先客が、学生さんの様ですね。まあ箕島まではすぐですので立って行く事にします。
 箕島駅をスタート、まずはお昼の弁当を調達しに近くのスーパーオークワに立ち寄ります。有田川を渡り「有田みかん海道」に入ります。昨年も2月に走ったのですが、有田川河口に突き出た半島をぐるっと回ります、北西側から南側へと紀伊水道の眺望が素晴らしいのですが、標高で150m程登らなければなりません。
 北西側の展望、紀淡海峡から淡路島が望めます(写真左)。標高を稼ぎながら南側に回りこむと湯浅湾を挟んでこれから向かう白崎海岸の先端やうっすらと四国を望む事ができます(写真右)。
 みかん畑の中の急坂を下り県道20号有田湯浅線に入ります。ただ向かい風が些か強くなってきました、このコースを湯浅から南向きに走るのはほぼ初めて、やはり御坊スタートが楽だったかなと少々後悔、線路沿いに県道をショートカットする手もなくはないのですが、せっかくですので海を見ながら頑張る事にします。湯浅の街中を過ぎると「キララときめきロード」は県道23号御坊湯浅線となり、湯浅湾を巡る様に「テスティモーネ アリダ」「湯浅うまいもん蔵」「広川町立ふれあい館」とボイントをこなして由良町へ向かいます。
 広川町「稲むらの火の館」から変わって今シーズンからポイントになった「広川町立ふれあい館」、広川ビーチ駅に隣接しています。
 由良町域に入ると白崎海岸までリアス式海岸の地形が続き、県道はアップダウンを繰り返します。以前は衣奈(えな)漁港で県道23号から県道24号御坊由良線が分かれていたのですが、現在は衣奈(えな)トンネル近くまで登るルートに変わっています。通行止とかが続いていたのですが、以前のルートが通れましたので、山越えで衣奈へ越えます(写真)。この区間も現在トンネル工事が行われていました。
 衣奈から県道23号に入り海沿いの4つのトンネルと橋を経て道の駅「白崎海洋公園」へ下る手前、白崎海岸の案内板を傍に休憩場所が、地元の方の手作りのものの様です、湯浅湾に浮かぶ島々の眺めが素晴らしいのでお借りしてお昼にする事に。眺めが良いとオークワで買った198円也の弁当も価値があると云うものです。
 道の駅「白崎海洋公園」は2018年9月の台風被害で1年程閉鎖されていたのですが、現在はほぼ復旧しています、ただキャンプ施設はまだの様ですね。

 かつて軍港であった由良港を巡ります、現在は海上自衛隊由良基地があります、運が良ければ潜水艦が見られるかも。柏漁港の手前から日高町となり、小浦峠の手前まで未改良の鄙びた道が続きます。写真は方杭(かたくい)にて。
 由良町の「平佐館」日高町の「温泉館’海の里’みちしおの湯」で30ポイント達成です。
 小浦峠を越えると通称阿尾冨士を望む事ができます。かつて原発誘致に揺れた土地です。
 小浦、比井、産湯、阿尾と緩やかな海岸沿いを行きます。今回は南行きで走ってみましたが、このコースやはり北行きが正解かと、写真も何枚か自転車を海側に置いて反対向きに撮ってます。但し「有田みかん海道」は逆向きは厳しいかと。
 緩やかな峠を越えると美浜町、1523には三尾へ、移民が多かったのでアメリカ村と呼ばれているのですが、アメリカではなくカナダへの移民なのですがね。ポイントにもなっている「日の岬」まで往復する時間もあるのですが予定の30ポイントは達成したのと、距離の割には少々疲れ気味なのでここで帰途に就く事に、ここからは御坊駅が最寄りなのですが、一駅和歌山駅よりの紀伊内原駅まで走る事にします、御坊駅では普通列車は階段を渡ったホームになり、紀伊内原駅は下り列車は確実に手前のホームになります、駅前にコンビニもありますしね。ちなみ紀伊半島を巡る紀勢本線は三重県の亀山駅が起点で和歌山市駅が終点となります。
 次の下り列車まで約30分、現場でのデモンタの輪行仕度はまだ二度目なんで、落ち着いてぼちぼちやります。正直云ってロードの方が楽です、軽いしね。ただ拘りのマッドガード付きであると云う点ではヘッド抜きに分割式マッドガード仕様と比べるとはるかに楽で早いです。
 1635 和歌山行きに乗車、いつになく帰途に就いたのが早かったので普通列車の乗り継ぎでも21時過ぎには帰宅できます。走行72.3キロ、先月も伊賀上野まで71.8キロ走っていますが、このデモンタで100キロ超はちょっと厳しいかな。asuka号なんかに比べると650A×38の低圧のタイヤって事もあるし、あと気になるのはQファクターの違い、以前フロントダブルの9さんのasukaロードを借りて、午後から走れなくなった事があったっけ、次回は延陽伯号にしているSPDシューズを履いて見ようかと。そんな事を考えながら和歌山で乗り換え、実はこの時、とんでもない忘れ物をしてしまったのです。


パーフェクトは断念 WAKAYAMA800

 昨年夏から挑戦していた「WAKAYAMA800 モバイルスタンプラリー」、2014年の「Tour de 紀伊 」、2015年の「ならサイクルスタンプラリー」に続きパーフェクトを目指したのですが、3月24日の終了を前に「道の駅 ねごろ歴史の丘」「道の駅 くしがきの里」「山の家おいし」「千葉山」の4ヶ所を残してパーフェクト達成は断念しました。元より車載と云う飛び道具を使えない私ですが、少なくとも往路は自走にこだわる位に最初は余裕だったのですが、12月から1月にかけてカレンダー作成とホームページのリニューアルに時間を取られたのと、最後は休みと天気の巡り会わせが悪く、その上風邪をこじらせてしまったのが。まぁ結構プロセスは愉しませて貰いましたので、これはこれで良しとして、次回があれば再挑戦と云う事で。

 

2018/8/28~「JR隅田駅」~「道の駅 柿の郷くどやま」~「高野山観光情報センター」~「道の駅 あらぎの里」~「みやまの里」~きのくに中津荘172.8km
2018/8/29きのくに中津荘~「日高港新エネルギーパーク」~西御坊駅26.9km
2018/8/31~R168~「世界遺産熊野本宮館」~「熊野川物産販売所 かあちゃんの店」~「熊野速玉大社」~太地町(泊)180.2km
2018/9/1太地町(泊)~「太地町立くじらの博物館」~「道の駅 なち」~那智駅16.9km
2018/9/19~九度山町~「くぬぎの里」~五条駅82.3km
2018/10/2~「道の駅 紀の川万葉の里」~「しおん」~「うるわし館」~「和歌浦漁港おっとっと広場」~「加太海水浴場管理事務所」~ゆる風~淡輪駅141.7km
2018/10/16~R169~「おくとろ温泉」~おくとろ公園117.5km
2018/10/17おくとろ公園~「道の駅 熊野古道中辺路」~「稲葉根王子」~岩田橋85.1km
2018/10/18岩田橋~「ホテルシーモア」~「田辺市観光センター」~「国民宿舎 紀州路みなべ」~御坊市(泊)95.4km
2018/10/19御坊市(泊)~「日の岬」~「みちしおの湯」紀伊由良駅34.6km
2018/11/6~九度山~高野山~天狗木峠~高野辻84.0km
2018/11/7高野辻~野迫川温泉~箕峠~「道の駅 田辺市龍神ごまさんスカイタワー」~笹ノ茶屋峠41.5km
2018/11/8笹ノ茶屋峠~奥千丈林道~谷瀬~猿谷ダム63.9km
2018/11/9猿谷ダム~高野町富貴~五條市~75.1km
2019/2/21~五條市~「丹生都比売姫神社」~「たまゆらの里」~和歌山市(泊)122.8km
2019/2/22

和歌山市(泊)~「テスティモーネ アリダ」~「湯浅うまいもん館」~「稲むらの火の館」~「有田川町鉄道交流館」~粉河駅

109.7km
2019/3/9~王寺駅/御坊駅~「奥真妻活々倶楽部」~「水の郷 日高川 龍游」~南部駅96.1km
2019/3/12~高田駅/紀伊日置駅~「道の駅 志原海岸海来館」~「道の駅 すさみ」~「トルコ記念館」~「潮岬観光タワー」~太地町(泊)115.9km
2019/3/13太地町(泊)~「道の駅 一枚岩」~滝の拝~那智高原公園~「那智の滝」~那智駅104.2km
合計 1,766.6km

 和歌山県外からの自走と云う事もあって「WAKAYAMA800」がらみの総走行距離は1,766.6kmに。
 R168やR169を使って南紀にアプローチしているのですが、和歌山県内陸部を南北に走るR371を久しぶりに縦走したかったです。

WAKAYAMA800 2度目の南紀へ (2日目)

 7時前には太地町の宿「小さな宿 Nieche」を後にします。ライダーハウスやゲストハウス風でトイレやシャワー、バスは共用ですがドミトリーの設定はありませんが、3.000円(税込)はリーズナブルです。WAKAYAMA800のサイトでも「サイクリストにやさしい宿」とかが紹介されていますが、あまりお財布にやさしい宿はないようでして、昨夏同様に自転車はダイニングに置かせて貰えました。
 さて今日は「道の駅 一枚岩」と「那智山」を回る予定ですが、太地町まで来てしまったために、かなり戻らなければならない上に、昨日推してもらった西よりの風に逆らう格好に。田原までR42を戻った後、山越えの県道227号田原古座線地蔵峠を越えて古座川町へ、距離的にショートカットにもならないのですが、車の少ないコースです。2つのピークがあって、なぜかお地蔵さんのない方(写真右)が町界になる地蔵峠です。
 国の天然記念物「高池の虫喰岩」の下を通って古座川町役場の前にでます、太地から浦神の湾、古座の一枚岩に至る弧を描くラインは、熊野カルデラの縁に沿っているのですね。余談ですが古座川町は平成の大合併で中辺路町、本宮町、龍神村、大塔村と合併して巨大な田辺市(近畿地方最大)や有田川町が生まれるまでは和歌山県で最も広い面積を持つ市町村でした。
 清流古座川を見ながら県道38号すさみ古座線を西へ。
 0840 一枚岩に到着、風が強いですが自販機で一息入れます。今回は往復輪行での南紀となりましたが、一枚岩へは和歌山県の最奥を南北に貫くR371を走り、木守平井林道経由で下って来たかったですね。
 今では蛇行する古座川を貫く様に幾つかのトンネルと橋が供用されていますが、せっかくですので帰りは懐かしい旧道を継いで鶴川橋まで戻る事に。さすが南紀あちらこちらで桜が咲き始めています。
 明神橋から県道43号線那智勝浦古座川線へ入ります、小森川まで古座川支流の小川に沿っているのですが、上流にダムがない事もあって小川は流れの美しさでは南紀随一です。
 10時過ぎにポットホール(甌穴)やボウズハゼの岩登りで知られる天然記念物「滝の拝」に到着、数年前に道の駅「滝之拝太郎」ができたのですが、極めて小規模ですし閑散としています。なお今回は仕方がありませんが、午前中は日陰になるので「一枚岩」と「滝の拝」は午後に訪れるのがお薦めです。


 下流側より滝の拝まではずいぶん改良が進んだのですが、以北は昔と変わらない道が続きます。以前の熊野川町(現新宮市)から県道44~45~43号と続くルートは紀伊半島の奥深さを堪能できる私の好きな道の一つです、気持ち良く走っていたのは良いのですが、もろに小石を踏んで後輪がパンク。
 12時過ぎに小森川への分岐に到着、ここから県道は標高差300mの激坂が待っています。

 

 ピークらしき稜線が見えてきた頃に唐突に那智勝浦町の標識が現れるのですが、ここはまだ半分を過ぎたあたり、見上げる稜線の鞍部も県道のピークではないのです。
 13時前にようやくピークに到着、無名の峠ですが立派な石碑が建っています、小森川からここまでの区間を昭和46年から49年にかけて自衛隊美浜駐屯地の施設隊が開削してくれた事への謝辞が記されています、そんな訳で地元ではこの道を「自衛隊さんの作ってくれた道」と呼んでいました。
 ピークからは幅員1.7m制限の狭窄路となり、車が離合のできる場所も皆目ありません、ただ滝の拝から出逢った車は軽トラ2台だけ。暫く進むと南側の展望が開けて熊野灘を遥かに望む事ができます。ところが後輪に違和感を感じて確認してみると何とスローパンク、この先も篭集落まで悪路が続くので、さっさとチューブ交換をする事にしたのですが、これが2本目のスペアチューブ、次がないのは承知の上なのですが、なんとパッチがありません、その上に先のパンクの折でしょうか、タイヤそのものにもダメージが見つかりました。ただ糊と補強用のゴム板があるので時間があれば応急措置は可能ですが、ここまでで結構時間を食われている事もあって、最悪は那智山を諦めて下里辺りに下らなければ帰る事ができなくなります。
 丁度14時に田垣内篭に到着、田村商店の前までやってきたのですが、昔世話になったおばあちゃんがホームか何かに入所されて店は閉まっている事は知っていたのですが、お店も向かいの倉庫も取り壊されて自動販売機1台だけがポツンと残されていました。
 南側に開けて明るい斜面に点在する色川の村の中を走り、那智高原公園への分岐までやってきました、ここから公園まで10%勾配が2キロ、ただ公園まで登れば後は那智の滝へは下るだけ、そのポイント設置場所は16時半までと云う条件があるのですが、16時半を回る様では那智駅1725発の新宮行きに乗車する事すらおぼつきません。
 とにかく後輪に爆弾を抱えながらも、トラブルさえなければと云う楽観的判断で那智高原公園へ。
 かつて熊野交通が管理していた有料道路那智山(妙法)スカイライン、現在は県道46号那智山勝浦線となっています。スカイラインと銘打たれていただけに展望はなかなかのものです、途中「見晴台」と云う展望台があるのですが、高原公園から下ってくると更に上からの展望が望めます。
 「那智の滝」のポイントはWAKAYAMA800の44ヶ所のポイントの内、唯一自転車を置いて歩いて行かなければなりません、それも石段を5分ばかり。SPD-SLなどのビィンディングシューズの方には些か危険です。 余裕があれば温泉とまぐろ丼なんて考えていたのですが、とてもとても16時半過ぎに那智駅に到着するのが精一杯でした。既に大阪鶴橋から近鉄利用でも西回りで桜井に帰る事のできる時間は過ぎていますので、東回り即ち松阪駅から近鉄利用で帰途に就く事になります。5時間半の長帳場ですので近くのローソンで買出しを済ませておきますが、なにやらホームに流れるアナウンス(無人駅ですので新宮駅から放送しています)によると、地震の影響で下り列車が大幅に遅れているとの事、13時48分に紀伊水道で震度4の地震があった事をこの時始めて知った次第です。新宮、多気、松阪、伊勢中川、青山町と5回の乗換えを無事にこなして、無事に2252桜井着、JR2,590円分利用、本日の走行104.2キロ。

 南紀で残していた6ヶ所をクリアできて残り4ヶ所、残り10日間、休みとお天気との巡りあわせ次第とかなり微妙なのですが、昨日今日と天気にも恵まれとても充実したツーリングを愉しむ事ができたので大満足です。

WAKAYAMA800 2度目の南紀へ (1日目)

 9日に続いて「WAKAYAMA800モバイルスタンプラリー」、南紀に残る6ヶ所を1泊2日で回る事に、昨年8月31日にR168を自走で南下したのですが、2日に雨で那智駅でリタイヤした残りです。丸1日あれば回れない事もないかとも思えるのですが、18きっぷでは始発に乗車しても紀伊日置駅に着くのはお昼、昔は夜行があったのですがね。1999年10月2日までは新宮行、2000年9月30日までは紀伊田辺行で臨時で新宮まで延長運転、2002年3月22日発までで延長運転は廃止、2010年3月13日から紀伊田辺行から御坊行に短縮。
 1日では無理なので2017年8月の「南の海へ」の時の様に、ヤマト運輸の串本営業所までキャンプ道具を送っておいて潮岬でキャンプをする事も考えたのですが、往復の送料を考えると、前回泊った太地の「小さな宿 neiche」を利用した方が楽チンで安上がり、ただ潮岬と太地ではコース的には無駄がでてくるのは仕方ないですね。
 今日は紀伊日置駅からスタートしたいので、紀伊田辺以遠へできるだけ早く行ける様にと高田駅まで自走する事に、鶴橋まで近鉄で行けば10キロ余りを自走する事もないのですが、そこはせっかくの「青春18きっぷ」ですから、有効に使わなくてはね。先日の王寺まで自走する事に比べれば街灯の明るい街並みの続く旧街道ですから楽なものです。
 高田0529→0545王寺0554→0624天王寺0645→0837湯浅0852→0955紀伊田辺1041→紀伊日置1113、紀伊田辺行きは和歌山始発ですので和歌山で乗り換えても良いのですが、乗り換えの楽だろう海南で待つ事にします。
 やってきたのは3月16日のダイヤ改正で姿を消す117系。
 国鉄時代1972年から東海道山陽線の新快速「シティライナー」として活躍した車両、現在はセミクロスシート化されています。湖西線草津線では緑色のがまだ暫く残る様です。
 紀伊田辺では待ち時間がたっぷりあります鉄ちゃんモードです。
 さて 1113 4時間半以上掛かって紀伊日置駅に到着、平成の大合併で日置川町は白浜町の一部となっています。
 まずはポイントのある「道の駅 志原海岸海来館」に移動、白浜日置川自転車道が海岸沿いを走っていますが、この付近以外は殆ど利用されていません。2006年9月9日にDさんとNちゃんと走っています。(写真右)
 いつもなら岬回りの旧R42である県道243号日置川すさみ線(写真右)を走るのですが、今日は先を急ぐので初めて日置トンネル(1,184m)と朝来トンネルを抜けます。
 暫くは風光明媚な枯木灘海岸を見ながら走る事ができます。阪和道がすさみ南ICまで開通しているので、交通量もずいぶんと少なくなりました、その上追い風に乗って快調に。

 今日2つ目のポイント、道の駅「すさみ」、以前からの道の駅「イノブータンランドすさみ」と紛らわしいですね。すさみ町には違いないのですが「えすみ」とかにして貰った方が。

 道の駅「すさみ」を過ぎると高速から下りてきた車や工事のダンプとかが多くなるのが難点。ようやく潮岬が見えてきました。
 串本町域には「潮岬観光タワー」と大島の「トルコ記念館」の2つのポイントがあるのですが、大島東端の樫野崎近くの「トルコ記念館」まではループ橋と島の中央部を東西に走るアップダウンの多い県道を往復しなければなりません。
 ポイントの「トルコ記念館」とせっかくですので樫野崎灯台へ。
 一昨年8月以来の本州最南端潮岬、過去に何度も来ていますが、意外にもロードでは初めて。無料の「望楼の芝」キャンプ場、最近は有料期間(繁忙期)もある様ですが。
 今日予定していた4つのポイントを無事に巡り終え、今夜の宿のある太地町まで30キロ弱、明るい内に辿り着く予定だったのですが、古座(現串本町)のJAZZ屋「イワシの目」を覗いたのが… レコード4,000枚、コーヒー300円お替り自由、マスターは青春時代に自転車で北海道東北のJAZZ喫茶巡りをしたと云う猛者、今は亡き札幌のJAZZ喫茶の名前で盛り上がりました。で結局はナイトランになってしまいました。本日の走行115.9キロ。

WAKAYAMA800 日高郡へ

 昨年8月から挑戦中の「WAKAYAMA800モバイルスタンプラリー」、台風禍で閉鎖されたままの道の駅「白崎海岸」が正式にポイントから除外されて計44ヶ所、残りは12ヶ所なのですが、パーフェクト達成はかなり厳しいです、やはり昨年9月の「十津川~南紀ツーリング」の2日目、雨で切り上げたのが堪えます。今日は青春18きっぷのシーズンが始まりましたので、日高郡の2ヶ所を回る事に。
 ただ普通列車より優等列車の方がはるかに多い紀勢本線、JRだけで桜井から御坊まで行こうとすると始発に乗っても10時をまわってしまいます。王寺駅までの約20キロを未明に自走したので、3月とは云え温度計は0℃、この冬一番の寒い思いをさせられる事に。とにかく王寺駅0436発の関西本線で天王寺へ。
 天王寺、和歌山で乗り継いで御坊到着が0756、輪行準備とトイレを済ませて0816、R425の分岐する塩屋まで南下するのですが、県道186号日高港線のヘキサや食料調達に時間を取られてしまいます。
 結局R425に入るのは085に、尾鷲から紀伊半島を横断してきたR425、日本三大酷道と云われたこの道も御坊側は幾つものトンネルや橋が供用されて車には走り易い道となっています。実は旧龍神村の小家谷から西を走るのは10数年ぶり、改良のお陰で里山の中を緩やかなアップダウンが続き、自転車にも走っていて気持ちの良い道です。そのせいかWAKAYAMA800でもおすすめルート「切目~塩屋ルート」として紹介され、ブルーラインも引かれています。
 ただ昔ながらの道への拘りもあって、旧道トレースモードに。印南町田ノ垣内、ここには日高郡の真妻村道路元標があったはずなのですが、JAも幼稚園も今は閉ざされ、人影すら見えません。
 2014年に竣工した切目川ダム、もちろん以前通った時は建設中でした。付近の旧道部分も幅員こそあまり変わりませんが整備されています。
 上洞(かぼら)にある「奥真妻活々倶楽部」が今日1っ目のポイント、元は商店だったのでしょうか、集会所の様になっていますが、食料品とかも売られている様です。
 規模は小さいですが棚田が、この辺りでは「けさがけ」の事を「なるがけ」と云う様です。
 標高440mまで登り詰めて唐尾隧道、今は田辺市となりましたが、旧龍神村域に入ります。

 

 小家谷口でR424と合流、上洞からは1台の車にも遭わずにやってきましたが、R424との併用区間に入ると交通量が増えます。御坊から龍神へは県道とR424を継いだ日高川沿いのルートがメインになっています。

 

 1150 道の駅「水の郷 日高川 龍游」にて2っ目のポイント。
 今度はR424を使って海側に戻る格好になります、切目辻トンネルを抜けて南部川沿いに下ります、こちらのルートを走るのも10数年ぶりです。
 みなべ町にて、南部町道路元標(写真左)、県道201号南部停車場線、熊野街道沿いにあるのですが、後ろの商店は店仕舞いしてしまった様です。
 南部駅に到着したのが1352、この先紀伊田辺以遠へ行ける接続は1558までなく、帰途に鶴橋から近鉄を利用するなら、紀伊日置駅もよりのポイント「道の駅 志原海岸海来館」まで往復する事もできなくないのですが、輪行支度や待ち時間を考えるとあまりにロスが大きいので、今日はここでお開きにして帰途に就く事に、時間的には少々物足りないですが恵まれた天気の下、久しぶりの道を走る事ができて満足です。本日の走行96.1キロ。
 通勤時間帯の天王寺を経由するのを避けて、余分に時間が掛かりますが和歌山線経由で、乗り心地最悪の105系に乗れるのも後僅か。南部1432→1508御坊1533→1636和歌山1651→1824五条1901→1940高田1944→1957桜井と所要5時間25分の旅、往復で5,620円分乗車。五条駅ではへこちらも3月16日のダイヤ改正で姿を消す117系と交換(写真右)。

 WAKAYAMA800は2ヶ所回って都合34ヶ所、残りは紀北に4ヶ所、南紀に6ヶ所はどう考えても厳しいです、と云いますが千葉山と生石山ってあまり気がすすまないのですよね。

 

WAKAYAMA800再開 和歌山へ(2日目)

 和歌山県有田市 有田みかん海道

 今日は有田市周辺の「WAKAYAM800モバイルスタンプラリー」のポイントを巡ります。
 和歌山県道135号和歌山海南線を南下、紀三井寺村道路元標も健在です。いつもはそのまま黒江経由で海南へ向かうのですが、今は紀三井寺駅の南側で踏み切りを渡って紀三井寺緑道なる自転車歩行者専用道へ。
 ここは昭和42年に廃止された南海電鉄和歌山軌道線の廃線跡で、海南市との市界になるトンネルは鵬雲洞と呼ばれ土木遺産にもなっています。自転車道となっている廃線跡のトンネルとしては断面が広いのですが、軌道線が複線だった所以ですね。
 加茂郷にかけては難所なのですが、海南IC付近で工事が行われていて自転車にとっては難儀な状況になっています。冷水浦駅南側、昔から紀勢本線の撮影ポイントになのですが、散乱している空き缶とかは「バカ鉄」の仕業? せっかくですので狙ってみます。
 少し旧道少し残っていますのでR42を避けて辿る事に。海南港を見下ろす風景はお勧めです。結局有田市街に入ってのは11時前、買い物とお昼を済ませる事に。
 和歌山県道171号宮崎古江見線からポイントのある有田みかん海道へ、友が島を望む事ができ、稜線を南側に回ると白崎海岸が遠望できます。結構登らされましたが、湯浅側からの方が斜度はキツいかな。
 湯浅の古い街並みへ、かなり埋もれていますが、湯浅町道路元標が道標の脇に残っています。
 「テスティモーネ アリダ」「湯浅うまいもん蔵」「稲むらの火の館」と回り今日4つ目のポイント「有田川町鉄道交流館」へ、到着したのは15時を回っているのですが、そこは根が鉄ちゃんなので、ここでも時間を食ってしまう事に。
 結局「千葉山」(468m)も「山の家 おいし」(787m)も時間的に狙う事ができずにR424で帰途に就く事に。標高407mの峠に着いたのが1718、県道10号を継いで貴志川の自転車道の入口に辿り着いたのはすっかり暗くなった1820、真っ暗な自転車道は結構危険なのですが、ライト3灯を駆使して走る事に、ところが工事が行われていて、一般道に下りざる得ない状況に。
 紀ノ川べりに出て井阪橋で自転車道に戻りますが、竜門橋南詰で辿りついたのは1920、自走も考えたのですが既に100キロ超、最終の時間を考えて、JR和歌山線の粉河駅から輪行する事に。やってきたのは乗り心地最悪の105系、しかしその105系も117系とともに3月16日のダイヤ改正から淘汰されるとか。

 とにかく2日間でWAKAYAMA800のポイントを6ヶ所回って都合32ヶ所、生石山と千葉山両方を含めた残り12ヶ所はかなり厳しいです。本日の走行109.7キロ。

WAKAYAMA800再開 和歌山へ(1日目)

 昨年8月から挑戦している「WAKAYAMA800モバイルスタンプラリー」、昨年11月7日に護摩壇山で26基目をGETして以来、その後は一ヶ所も回れず仕舞い、実施期間も残り1ヶ月を切って残り19基(台風禍で閉鎖中の「白崎海岸」はポイントから除外されました)を回るのはかなり厳しい状況に、南紀は18きっぷのシーズンが始まる3月を待つとして、北部で未収の何ヶ所かを回ろうと1泊2日で走りに出掛ける事に。(地図の灰色マークは履修済)
 6時過ぎに桜井を出発、膝の調子は相変わらずなので無理はせず、いつもよりゆっくり目のペースで吉野口駅前を通過、重阪峠を越えて五條へ。五條新町の顔だった「餅商一ツ橋」が廃業したと聞いていたので、その後はどうなっているのか気になって立ち寄ってみますが、看板は健在で廃業を記した張り紙すらありません、知らない人なら今日はお休みなのかなと思う位、雰囲気そのままです。
 せっかくですので県道731号二見御幸辻停車場線を走って和歌山県へ、未収のヘキサゲット。
 JR隅田駅に立ち寄ってから、恋野橋が前面通行止の為、旧道の大和街道を走り橋本橋で左岸に渡ります。自転車道の整備、橋本橋以東も進んでいる様です、京奈和自転車道ですが奈良県は佐保川べりを少し整備しただけでどうなっているのでしょうね。九度山で暫くご無沙汰の9さんにカレンダーをお渡しします。
 今日の最初のポイントはかつらぎ町天野の丹生都比売(にゅうつひめ)神社、三谷橋から県道109号志賀三谷線を登るつもりだったのですが、9さんのアドバイスで九度山からフルーツロードに取り付いた方が楽だよと云う事で、確かに見晴らしは最高ですが。
 教良寺から続く激坂はやはり登らないといけない訳でして… 過去2度登っているのですが、やはり裏側から攻めるのが正解だったかな。
 12時半にどうにか峠を越えて少し下りますと、天空の里の名に相応しい風景です。しかしお天気が予報の様には良くならないのと標高400mとあって寒い事。
  スタンプ27個目ゲット、ここのサイクルスタンドは神社の屋根の千木(ちぎ)をアレンジしたもの。
 天野には奈良和歌山には珍しい2段重ねのヘキサがあります。平日はやっていない特産品を売っているお店の一角をお借りし、五條で調達しておいた弁当でお昼に。

 

 真国川沿いを下り梨の木峠を越えて貴志川上流域に入るのですが、現在は志賀高野山トンネルが開通しています。高野町花坂でR480に入り、紀美野町に入って「たまゆらの里」で28ヶ目のポイントを。
 ポイントのある生石高原への分岐へ着いたのが1515、100キロ近く走ってきてこれからポイントのある「山の家 おいし」(標高787m)へ向かうのはかなり無理があります、やはり前半の寄り道が過ぎた様で。海南か有田で今夜の宿を取るつもりでネットで探したのですが、適当な値段の処が見つかりません。
 結局、料金優先で和歌山市内のゲストハウスに泊る事に、海南からの往復が無駄ですが2,900円(楽天トラベル)は魅力です。黒江を経由する熊野街道を北上し18時過ぎに到着、本日の走行122.8キロ。

 宿は築地通り沿いの「サナ・イン・タウン」、和歌山市のど真ん中、町屋をリニューアルしたゲストハウス、設備も清潔で旅人には必要充分、場所が場所だけに買い物も便利ですが、自転車を安心して置いておける場所がないので、今風のロードバイクの人とかは敬遠するかも。
 さて近くの中華料理店で晩飯を食って銭湯へ行こうと歩いていたら和歌山ラーメンの店の前で、日本一周中の4サイドのキャンピングを発見、バッグは今風のオルトリーブですが、ダボスのランドナーです。声を掛けると豊田市をスタートして紀伊半島を回ってきたそうです。さて明日は何処をどう回るか悩ましい処です。

紀伊半島ツーリング 2018秋(4日目)

和歌山県日高郡日高町 紀伊日ノ御埼灯台

 6時過ぎには宿を出発します、予定通り日ノ御碕に立ち寄りながら海岸沿いの県道24号御坊由良線を紀伊由良駅まで走ります。ところで宿の前の紀伊御坊駅隣には引退したキハ603が弁当屋さんとしてご奉公しています。キハ603は国鉄キハ10をベースに新潟鐵工所が製造した気動車で大分交通耶馬渓線廃止後に紀州鉄道が譲り受けた車両です。1969/8/8に同僚のキハ602を日豊本線の中津駅でカメラに収めていますし、2006年にUG兄さんと走った頃は現役でした、まだ営業時間前なのが残念。
 御坊市街から煙樹ヶ浜沿いに走り美浜町三尾、いわゆるアメリカ村から県道187号日の岬公園線を標高150m近い灯台まで往復します。正面に国民宿舎が見上げる辺りで半分位でしょうか。

  以前の日ノ御埼燈台は地盤に亀裂が発見され、昨年春に120m西のこの場所に移転し新しい燈台が建てられました。日の岬へ来るのは2016年4月以来ですので新燈台は初めてです。以前の燈台の入り口辺りまで登った後、海に向かって下ります。これが結構な斜度でして当然帰りは登ってこなくてはなりませんが、視界が広くなって眺望は随分良くなりました。なお以前は美浜町にあった日ノ御埼燈台は移転で町界を跨いでしまい所在地は日高町阿尾になりました。
 以前の燈台入り口辺りから、湾を挟んで昨日走ってきた海岸線を望む事ができます。三尾まで戻り再び県道24号線に入りますが、御坊市から美浜町、日高町、由良町、広川町、湯浅町の海岸線を走るこの県道と県道23号御坊湯浅線の北半分には「キララときめきロード」と云う愛称が付いています。それなりのアップダウンはありますが、湯浅町から広川町にデポして、R42ではなく山越えの旧道をアレンジして周回コースを組むとなかなか面白いですよ。
 阿尾冨士と阿尾湿地(県下最大の汽水性湿地)、かつて原発の誘致が取り沙汰された場所です。ところで日高町阿尾、今では大きな顔をして奈良県人の様に振舞っていますが、私の本籍地は此処にあります。
 産湯、比井、津久野、小浦と幾つかの浜と小さな峠を巡りながら北上します。
 方杭(かたくい)の「温泉館 海の里 みちしおの湯」が今回のツーリング最後のスタンプラリーのポイントとなりました。実はこの先の「道の駅 白崎海洋公園」にもポイントが設定されてはいるのですが、台風21号の被害で海洋公園そのものが閉鎖されて入る事ができなくなっています。
 由良港を挟んで対岸には県道23号御坊湯浅線が走っていますが、今日はここまでで紀勢線紀伊由良駅に向います。
 10時過ぎには紀伊由良駅に到着、接続が良くないので1本見送るつもりで、駅傍のコンビニで井昼を買ってからのんびり輪行支度を始めます、巾着タイプの輪行袋は初めてなのですがなかなか良いかと、ただ軽いロードバイクならともかく肩掛けベルトが細すぎて重いasuka号には些か辛かったのが。1116発の和歌山行きに乗車、天王寺、奈良と乗り継いで1442桜井駅に無事降り立ちました。本日の走行34.6キロ、3泊4日と云うか3.5日で332.6キロを走った計算になります。
 「WAKAYAMA800」モバイルスタンプラリー、輪行袋を忘れると云う失敗もありましたが、お天気には恵まれて8ヶ所GETで都合25ヶ所となりようやく折り返す事が、後20ヶ所かぁ…

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ちょっと九度山まで

 少し時間があったので来週24日に予定している「2つの丹生川を遡る」ランドナーサイクの集合場所にしている南海高野線の九度山駅まで走ってきました。
 と云ってもスタートしたのがすっかり明るくなった7時前、重阪峠を越えて阿太高原から吉野川側へ越えたり、五條から先いつもの左岸ではなく、先日通ったR24真土峠の川岸寄りのルートを探索したりしていて、九度山駅に着いたのは10時半を回っていて、あわよくば筒香~富貴と回って五條に下ろうなんて考えは、またったく無理な時間になってしまいました。
 せっかくですので、「WAKAYAMA800 モバイルスタンプラリー」のポイントになっている橋本市の「くにぎ広場」に向う事に。標高230m程の山の上にあるのですが、紀伊清水駅側から登るとフルーツロードのとんでもない坂を登らされるので、裏側から回り込んだのですが、それでもジェットコースターの様な道が。
とにかくほうほうの体で12個目のポイントはGETしたのですが、そのまま紀伊清水に下って、五条駅1231発で輪行で帰途に就きました。本日の走行82.3キロ。

 

 

十津川~南紀ツーリング(1日目)

国道168号から二津野ダムを望む

 昨年夏の「南の海へ」では1日で潮岬まで走る事が目標だったのですが、今回は「WAKAYAMA800 モバイルスタンプラリー」のポイントを巡る事が目的ですので一応の目的地は新宮と云う事で、今夜は何処で泊まる事になるか決まっていませんので、昨夏の様にテント一式を串本に送る事はせず、フロントバッグに押し込んで行きます。

 昨年夏より桜井を11分遅れの0335に出発、吉野口駅前0446、重阪峠0512、五条駅前0528と一昨昨日28日と比べると24分ばかり遅いです、ロードと2サイドですから当然の話ですが。五條市街を出るといわゆるコンビニの類は新宮市街までありません(本宮に24時間営業でないヤマザキストアが2軒ありますが)、お昼の弁当他を調達。
 五新線の廃線跡も生子(おぶす)トンネルが使えなくなっているのであまりメリットがありません、川沿いにダートの十津川街道を抜ける手もなくはないのですが、R168を老野トンネルの手前まで登り川べりへ下って江出(えずる)から向加名生(むかいあのう)まで走る事にします、あくまでも自己責任で、前後のトンネルが使えなくなっている上に出入りしにくいので、走る車も近所の軽トラ位になっています。写真はお馴染み賀名生(あのう)バス停跡「萌の朱雀」の恋尾バス停です。
 宗川野(むねがわど)で県道49号に入り立川渡(たてかわど)R168旧道へ抜けます、激坂をこなして西吉野大滝へ、持参のパンを齧りながら20分ばかり休憩。


  0838新天辻隧道(1,174m)に到着、昨夏に潮岬まで走った時に比べて11分遅れでスタートしていますが、ここで55分遅れです。新と云っても1959年開通の狭いトンネル、なお1922年開通の旧の天辻隧道も健在です、春に通った牟岐町の松坂隧道(1921年)に継いで古いコンクリート製のトンネルです(現存するものでは)。
 天辻を越えれば果無までは下り基調の道です、0906 阪本橋を渡ります、道の駅「吉野路大塔」へ立ち寄った事もあって68分遅れ。
 今年3月辻堂バイパスの残りが開通、夢翔(ゆめかけ)大橋を渡ります。しかし道が良くなると自転車にとっては車は飛ばすは日影は少なくなるは、あまりメリットはないのですが。0937 城門トンネルを抜けると十津川村です。
 先を急ぎたい処なんですが、そろそろ疲れも、十津川の道の駅まで頑張ろうかとも思ったのですが、やはりいつもの風屋ダムでと云う事に、風屋ダムも絶賛放流中(^_^)
 五條で買ったコンビニ弁当を頂きますが、クーラーバックのお陰で飲み物も冷たいまま、朝3時に入れた凍らしたペット飲料もまだつ3/4は凍っています。クーラーバッグを積めるのもキャンピング仕様の積載能力ならではです。
 風屋ダムを下り風屋花園バス停通過が1201、110分遅れ。熊野川沿いに入ってからやや向い風なのが響いている様です。道の駅「十津川郷」到着が1225。


  十津川村平谷、日本一長い路線バスとして知られる奈良交通の新宮行に抜かれます(写真左)。スーパーヤマイチ(写真右)で補給、都会とは比較しようもないですが品揃えも豊富、五條から新宮の間でペット飲料が100円未満(税別)で買えるのはここ位。
 十津川温泉の奈良交通の待合所で既に14時前、昨年より3時間近く開いている計算です、もとより2サイドですしスタンプラリーの事も途中もありますので、一気に潮岬は考えていないのですが、今夜何処に泊まるか作戦を練る事に。それにモバイル接続の2Gの上限に達していて速度制限がかかっています、今日は31日あと数時間の為に1G追加するもの勿体無い話、幸いここではWifiが使えます。
 とにかく明るいうちに新宮までは行けるのですが、適当な野営地が思いつかない。以前から気になっていた太地町のペンションみたいなゲストハウスみたいな宿「小さな宿 Nieche」が楽天トラベルで取れたので、太地まで頑張って走る事に、なんと素泊まり2,900円也、キャンプ場ソロで使っても場所に寄っては2,000円取られるご時勢ですからね。後6時間あればポイントを拾いながらでもどうにか走れるでしょう。
 十津川温泉を出ると果無越、標高差は120m程なのですがここまで100キロ走ってきた身には、1436 桑畑トンネルでピークを越えます、車では気が付かないでしょうが、眼下に二津野ダムを望む事ができます。熊野川本流には3つのダムがあるのですが、猿谷ダムも新トンネルに入ると見えませんし、いずれもちょっと気付きにくいのですよね。
 七色高架橋を一気に下り土河屋トンネルで長かった十津川村が終わって和歌山県です、休憩込みとは云え十津川村縦断に5時間半、まぁ日本最大(面積)の村(北方領土を含むと5番目)ですからね。
 1533 「WAKAYAMA800 モバイルスタンプラリー」を巡る今回の最初の目的地「世界遺産 熊野本宮館」に到着。モバイル回線が速度制限かかっているので手こずるのですが、幸いここではwifiが使えます。


 1620 R169と合流する宮井大橋へ、以前の上弦トラス橋は既に撤去されています。この先の日足(ひたり)地区は先日の豪雨で水没したので心配していたのですが、道路にはその影響は残っていませんでした。赤木川が熊野川に注ぐ地点なのですが、度々水没する土地なので「ひたり」とは浸るから来ているのでは思ってみたり。
 今日2つ目のポイント「熊野川物産販売所 かあちゃんの店」に到着、既に閉まっています「めはり寿司」買いたかったなぁ。「忠度(ただのり)餅」とは無賃乗車の隠語となった薩摩守こと平忠度の出生地がこの辺りとされています。
 標識が突然過ぎて少々判り難いのですが、この先の新しい新越路トンネルが自動車専用となっていますので、自転車は道路を渡って右側の道に入ります。


 越路隧道を抜けると直ぐに新宮市街です、3つ目の「熊野速玉大社」。太地町へ向うので反対方向に少し走る事になり、30分近くロスタイムになってしまいました。後はR42をひた走るだけなのですが、R168のトンネルの連続でライトを点けたまま走っていたりして、単3のストックがないので食料調達も兼ねて、紀伊佐野でスーパーセンターオークワに寄ったら、敷地が大き過ぎて時間がかかる事に、なおここにはダイソーもあります。時間が推してしまい4つ目のポイント「道の駅なち」と5つ目の「くじら博物館」はパスする事に。しかし車の多い割りに左側は海、右側は山と暗いR42を走るのもあまり気持ちの良いものではありません。ともあれ1952「小さな宿 Nieche」に無事到着。

 「Nieche」は太地駅から歩いても3分と掛からないR42沿いで、バス・トイレは共用ですがゲストハウスとかではありませんのでちゃんと個室になっています、フローリング張りで1人だと充分な広さです。オーナーはライダーの様でダイニングにはビンテージバイクが置かれていて、asuka号もダイニングに一晩置かせて貰う事に。南紀まで来ながら温泉とか海が見えるとか云ったロケーションではありませんが、この価格は有り難いです。もちろんwi-fiも使えます。
 本日の走行180.2キロ、27日に172.8キロ走っていますから中3日でのセンチュリーランとなりました。

 

次のWAKAYAMA800は

 御坊まで走って息をつく間もないのですが、8/31~9/2に休みを確保していたのですが、なんとも悩ましい天気予報。31日にキャンピング支度でR169を南下し、北山村のおくとろで公園で1泊、9月1日はR169~R168~R42経由で潮岬、望楼の芝で2泊して3日朝一に帰途に就く計画を練っていたのですが、早くも台風の影響で1日以降の天気が思わしくありません、ただ日本海側の前線が悪さをしていて南へ行く程影響が少なく31日中は降られる心配はなさそうです。昨年の様にテントとマットだけをヤマト運輸の串本営業所に送っておく手もあるのですが、スタンプラリーのポイントを拾いながらとなるとどこまで走れるか、
 そこで4サイドの準備(写真左)をしていたのをフロント2サイド(写真右)にしてパニア台も外し、荷物は寝るだけのキャンプ装備にして出掛ける事に。
 夏支度ですので片側のサイドバッグにテント、マット、寝袋が余裕で入ります、この季節の低所ですから寝袋はなくても良い位なのですが、もう片方には衣類と真夏の能登半島で重宝したソフトクーラーボックスを、輪行袋と雨具は大型のサドルバッグ、キャラダイスネルソンに押し込む事に。
 コース的には「おくとろ公園」は諦めて一路R168を南下し新宮を目指す事に、とにかく微妙な天気予報を睨みながら31日の朝を待つ事にします。

高野山~有田川~日高川~御坊ツーリング(1日目)

和歌山県有田郡有田川町 蘭(あらぎ)島にて

 8月1日から始まった「WAKAYAMA800モバイルスタンプラリー」、いかに45ヶ所のポイントを効率良くコースを愉しみながら巡るか、車に乗らない自分にとって輪行せざる得ない遠方は「青春18きっぷ」の利用できる9月10日までの間に少しでもこなしておこうと幾つかのプランを考えてみたのですが、一つは4月4日の「今日は和歌山へ、高野山から蘭島」とほぼ同様のコースになってしまいました、即ち高野山経由で有田川に沿って下り、R424白馬(しらま)トンネルで日高川町へ入り、今度は日高川に沿って御坊市へ向かうプランです。
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