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「しまなみキャンプライド」1日目 ②

「ゆめしま海道」生名橋


 12時5分前、オーバーヒート寸前で集合場所の尾道駅前に駆け込んだ訳ですが、ムラマサ君を始め面識のあるシクロの面々にご挨拶し、参加料を払って受付を済ませて周りを見渡せば、なにやらロードバイクやクロスバイクの女性の多い事、何やら浮いてしまっているのは4サイドキャンピングの私の方の様な、facebookのお友達のK氏に声を掛けて貰ってひと安心と云う感じです、彼はクロスバイクに今風のオルトリーブのサイドバッグが4つ、それに何と来月の北海道遠征の予行演習と云う事でトレーラーを牽いています。
 さて問題のマッドガード、ここでゴソゴソやっている余裕はありませんが、幸いと云って良いのか、他に集合に遅れている参加者がいるとの事ですので、待っている間にとマッドガードを取り外し加藤隊長のサポートカーに弓削島まで運んで貰う事に、決して格好はよくないですが、後ろだけガードなしで走る事に。
 ところで「しまなみキャンプライド」参加者は20名(内女性13名、乳児含む)にスタッフ5名(公式発表ではありません、翌朝の集合写真から私がカウントした数字)、募集は20~40名だったのですが、テントや自転車の貸し出しできる数とか、サポート面でもこれ位の人数が限界だったとか。しかし東は埼玉から西は鹿児島からの参加者がいたのは「しまなみ」の魅力なんでしょうね。

 さて出発、今夜の野営地「法王ヶ原キャンプ場」(松原海水浴場キャンプ場)のある弓削島に向かいますが、まずは「しまなみ」な人にお馴染みの駅前渡船ではなく、東へ少し走って兼吉(かねきち)に渡る尾道渡船で向島に渡ります。兼吉には大林宣彦監督の新尾道三部作の「あした」の呼子浜待合所が移設されていますね。
 そして向島では昔懐かしいラムネの後藤飲料水工業所へ立ち寄ります。 

 

 定番コースではなく向島を時計回りして因島大橋へ。

 

 展望は良くないのですが、この陽射しでは因島大橋への木蔭のアプローチや階層構造の橋が救いです。
 因島大橋を望む「はっさく屋」、ルートから外れて少し登らなければならないのでこのお店は私は初めてです、「はっさく大福」を頂きます。なお先のラムネとか大福、明日の昼食などは参加費に含まれているのですよ。
 今回「キャンプライド」と謳いながらも、4サイドと云った本格的なキャンピング仕様はムラマサ君と私にK氏の3台、また所謂ランドナー系統の自転車は私のasuka号を含めても3台のみと寂しい限りですが、トレーラーを牽引しているのが2台と云うのが、今どきの自転車事情なのでしょうかね。6月にあびさんが参加した「BIKE & CAMP」と云うイベントでも同じ様な状況だったとか。
 弓削島へは因島側からは2つの航路があるのですが、土生港(長崎桟橋)から生名島の立石港へ渡り、生名島から佐島を経て弓削島へ向います。
 ところで弓削島を含む所謂「ゆめしま海道」の島々は愛媛県越智郡上島町、因島は広島県尾道市ですから、本州に最も近い愛媛県とも云えます。なお愛媛県最北端は大三島の鳥取岬。現在、生名島と佐島は生名橋、佐島と弓削島は弓削大橋で結ばれています。左に見えるのが弓削大橋、右に見えるのが生名橋です。
 2つの橋に挟まれた佐島ですが、道路は殆ど下る事なく両方の橋を結んでいます。ヘルメット着用がお約束ですので、ツーリングには珍しくカスクを着用しています(写真右 Photo:加藤隊長)。

 弓削島へ渡り、今渡ってきた弓削島大橋をくぐります。島内には2つのスーパーマーケットとヤマザキストアですがコンビニがあります、買出しを済ませてキャンプ場へ。

 

 法王ヶ原キャンプ場に到着、キャンプ場は松原海水浴場と弓削商船高専の間の松林の中にあります。海岸寄りは海水浴客でほぼ埋まっていますが、松林は充分なスペースがあり、テント持参組みは思い思いの場所に設営します。

 海岸のキャンプ場と云う事でペグが効くがどうか心配していたのですが心配は無さそうです。離島の無料キャンプ場、車の乗り入れもできませんし、海水浴シーズンでなければとても静かな処でしょうね、炊事棟やトイレも綺麗に保たれています。南側に弓削神社が隣接しています。
 主催者側からはアルコール以外は、夕食のバーベキューとかで準備して頂いているのですが、シクロスタッフの吉武さんが次々を作ってくれる焼そばと持参のアテと缶ビール1本ですっかり出来上がってしまいました、そうそう地元からの差し入れで猪の骨付き肉も美味しかったですよ。靴を脱いでテントに潜り込んで身体を横にしたら、今日の疲れがどっと、温泉まで往復した以外は参加の皆さんとお話しをする事もできず、爆睡してしまいました。
 本日の走行109.8キロ、うち福山のヤマト運輸からの40キロ程が4サイドでの走行、流石に疲れました。

プロローグ
 前日 1日目① 1日目② 2日目 3日目

 

「しまなみ」へ行ってきます

 明日から「しまなみ海道」へ行ってきます。一昨年、今治の「シクロの家」のスタッフとして赴いたムラマサ君の企画による「第1回しまなみキャンプライド」に参加する為なのです。キャンピング仕様にできる自転車を持っていない人にも広く参加して貰おうと、食事を含めたサポートやキャリー、ガイドと手厚いもてなしで1泊2日の参加料が15,000円、サポートを必要としない身にはこれはあまりに高く、尾道での集合時刻や今治での解散時刻、輪行や荷物の託送を考えると、奈良からだと新幹線などの利用が必要、前後に泊まる事を考えても「18きっぷ」の期間でもなし、少なくともサイドバッグを送る運送料をも含めると4万以上の出費はさすがに痛いので一旦引いてしまったのです。なにしろ貧乏旅行が本分、昨年3月に~和歌山~徳島~今治~尾道と7泊8日で走った「四国ツーリング」の時の出費は32,424円ですからね。
 しかし折角のムラマサ君の企画、参加できないのは残念、他に参加しようなんて奇特な御仁がおられればと、ただ梅雨時とあって多少お天気回りの思惑もあったのですが。
 さて7月に入り前日の14日が午後からなら動けそうな案配、17日の海の日もフリーなので、2日目に今治に向かうツアーの一行と伯方大島大橋までご一緒し、見付島の無料のキャンプ場へ泊まり翌日は尾道に引き返すのも良いかもと。どうにか安上がりで有意義なプランは無いものかとはと思案の毎日、「18きっぷ」が使えたなら、2,370円/日で行けるものを桜井から尾道まで乗車券だけで5,050円、新幹線なら8,000円以上掛かる計算に。前泊は尾道のゲストハウスか福山のネットカフェでなら安上がり、他に最近はちょっと熱が冷めてしまっていますが道路元標巡りをしていた頃に定宿にしていた東横インのポイントが後1泊で無料宿泊券が貰えるので、福山か倉敷で東横インを使う手も。
 ところで託送する荷物の方なんですが、この季節ならテントも寝袋もコンパクトなもので済ませられ衣類も嵩張らないので、ほぼサイドバッグ4つだけに収まり、宅急便の140サイズ1個にして、ヤフオクで利用している「はこBOON」を使えば多少割安に。ただこのサービスは休止となり、7/10 17:59で受付が終了しているのですが、ただ発送は後でも良くキャンセルもできるので、とにかく自宅から尾道の手前の松永にある、ヤマト運輸の営業所までの25kgの荷物と、帰りの荷物を持ち込む生口島の瀬戸田の営業所まで畳んだ空箱を送る手配を済ませておきました。
 そして前日入りするなら倉敷から旧街道の山陽道(西国街道)を辿っても良いかなと、倉敷の宿の満室状況を調べていると、新しくオープンするホテルの信じられない様なキャンペーン価格を見付けて早速予約する事に。僅かですが予定外の副収入もあってようやくゴーサインを。加えてfacebookのお友達のK氏も16日夜の見付島キャンプを含めてご一緒して頂ける事になりました。

 殆どの荷物は送ってしまう事ができたので、輪行袋とフロントバッグを押し込んだリュックでの出で立ちです。ただ或る事情でリアのサイド枠を付けたままなので、ご覧の様に変則的なスタイルです。しかしロードと違って流石にasuka号は重いです。ご覧の様にエンド保護金具は不要になりますが、お陰で危うくリアのクイックシャフトを忘れる処でした。往路輪行は慎重にやらないと、最悪は目的地で輪行袋を解くと走れないなんて事になりかねません。
 さて倉敷まで一番安くて楽なそして混雑しないスジを考えなくては。

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猪名川キャンプツーリング(前日)

 今月下旬に仕事のローテーションの関係でまとまった日にちが休める事に、しかしよりによって梅雨時はないだろうと思うのですが、懸案のヨサク(知る人ぞ知る四国を横断する酷道439号線)やら暫く行っていない能登半島とかを画策してみたものの、連続したお天気は望むべくもなく「18きっぷ」のシーズンでもないので、復路輪行の費用もバカにならない事もあって今一つ気乗りがしない中、D女史が兵庫県の猪名川町と篠山市に跨る大野(おおや)山(756.3m)にある大野アルプスランドキャンプ場へ行こうと云う話を持ってきました。周辺は道路元標とかで何度かは走っているものの、あまり土地勘のない地域。キャンプ場までは最短距離で88キロ、但しこれは大阪市内を突っ切ってでの話、車と信号ばかりでとてもキャンピングでのんびりと走って行ける様なルートでもありません、そこで思いついたのは上街道と木津川沿いの自転車道で御幸(ごこう)橋まで北上し、西国街道もちろん現在のR171ではなく旧街道を辿って行く事ができれば、遠回りですがストレスのないルートを走って行く事ができそうです。西国街道に関する情報を色々と調べて出来上がったのが距離で約120キロのルート、キャンピングで100キロ以上は過去にも走っているのでさして問題はないのですが、大野山へ登る最後の3キロ余りは標高差320m、平均斜度10%超、100キロを走ってきた後だけに流石にこれは。
 現在asuka号には28Tのスプロケットがついていて昨年四国ツーリングでも倉羅峠を越えてはいるのですが100キロ走った先の激坂の事を思うと、そこで昔使っていた34Tが目に留まり、リアディレラーのキャパシティには問題はないので早速交換してみる事に。
 念のために明日香村まで試運転に出掛けて取りあえず問題はなかったのですが、キャンピング用に交換していたパセラ32Cがバースト、直したもののビートが微妙に変形してしまっている様でもとよりクリアランスのないマッドガードと少しの事で干渉してしまい、もとよりグランボアのパピヨンとの緩い組み合わせが不安で、急遽新品を手配し本日到着、商品代金だけだとアサヒの方が安かったのですが。しかし雨中走行が判っていて新品のアメクロサイドのタイヤを下ろすのも、ビンディングとかワイヤー内蔵とか特にクラシックに拘っていないasuka号ですからアメクロでなくても良いのかも。
 ところでお天気の方はと云えば3日目の日曜日に崩れそうな按配、最悪1泊2日で帰ってくるか、3日目に荷物を宅急便にして輪行で帰ってこれる準備もしておく事にします。


 西国街道の旧道は全く走った事がないので、ルートラボで作ったデータをGARMINとスマホのGoogleMapで見られる様に設定しておきます。ナビゲーションまでの必要はなく、予定ルートと現在地が把握できれば充分です、と云うよりナビまでは余計なお世話、紙の地図がディスプレーでの情報になっても、現在地とコースを把握しながら走るのが鉄則です、ナビ頼りで走ったりすると後から何処をどう走ったのかも把握できません、最近どうも読図力のない人が多い様でナビ依存の弊害かと。スマホはあまり出番のなかったスマホホルダーを使用、着脱が簡単なので未踏の御幸橋以降の西国街道で使用しましたが、形がいびつなので取り外すとなおしておくスペースが。
 今回はルート上に補給できるポイントは幾らでもありますので、食料や飲料は猪名川町へ入ってから調達する事にしますが、キャンプ場の標高が700m以上あるのでテント、寝袋、衣類は5月、10月の「月うさぎキャンプ」並みの装備になってしまい、その上雨支度もしっかりしておかなくてはならないので、それなりの荷物の量になってしまいました。今回は記念写真用にゴリラポッドこそ持って行きますが、G1(ミラーレス)は持って行かない事に、まぁこの行程では「自撮り」をしている余裕もありませんし、スマホカメラとTZ60(コンデジ)で充分です。
 休憩を含めて所要時間12時間とし、明るくなった頃に木津八幡嵐山自転車道に入るべく未明3時に桜井を出発する事としました。

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第11回月うさぎキャンプ(2日目)


「月うさぎ」の朝

 「月うさぎキャンプ」は基本的に2泊3日で行なわれ、中日は村内周回サイクリングと云う事になっています。今回は前々回好評だった高見峠へのサイクルピクニックと云う事に。

  爽やかな朝を迎える事が、朝食、何やらラジオ体操、サイクリングの準備と…
 9時30分、当日参加組も加わって総勢22名21台で高見峠に向かって出発、即ちタンデム1台。他に九度山人さんがサポートカーを勤めてくれます。
 まずは小さな峠を越えて滝野へ、県道28号吉野室生寺針線を下ります。「たかすみ温泉」のある平野からは2車線の快走路です。

 R166に出ても極力旧道を縫って登山口のバス停前へ、GWとあって結構車が多いです。 
 杉谷の集落を過ぎると斜度も峠道らしくなります。悪路走行可能な一部は南側に大きくカーブする中村橋~高見橋をショートカットする旧道を行きます。 
 高見峠への旧道へ入ります、ただお天気の方が思わしくありません、峠は雲の中かも。
  旧道分岐から高見峠までは標高差で300m弱の峠道です、1984年に高見トンネルが開通するまではこちらがR166でした。 

 先頭グループは予定通り11時半には峠に着いた様なのですが、しんがりを勤めて貰っていたGTさんが一向にやってきません、結局車に拾って貰い身一つでやってきたのですが、どうやら杉谷でディレラーのトラブルで走行不能になってしまったとか。峠では榛原まで輪行でやってきた山内さんが加わって23名に、思い思いに店を拡げます。
 時雨れてくる事はなかったものの、峠は風が吹き抜けて少々寒い位、しかし少し脇に入るとひなたぼっこができる心地良さ。

 高見峠での集合写真、22台中マッドガード付き10台。
 高見峠からの豪快ダウンヒル。
 1時間20分程で「月うさぎ」に戻ってきました。
 昨日と同様、今宵も宴とキャンプファイアが待っています。
本日の走行34.4キロ。

帳尻合わせ

 GWの「月うさぎキャンプ」に向けてasuka号を32Cに換装しキャリアを取り付け試運転へ、実は今日は一日フリーなのでがっつり走りたかったのですが、少々多忙でasuka号の準備やら、キャンプの仕込みやらと時間が足りません、その上1日間違えていて今日48キロ走らないと今月も1,000キロに届かないと云うミッションも兼ねて、大和川河畔を北上します。
 ところが10キロも走らずにパンク、まぁ荷物満載でチューブ交換をする事を思えば厄落としかと。

  いささか向かい風が堪えるのですが、大和川河畔を御幸橋まで、淀の「ごかうばし」と違って此処は「みゆきばし」ですのでお見知りおきを。葛城川沿いの自転車道を南下します、「ならくる」のC-7ルートで飛鳥への距離が示されていますが、明日香村へは無駄に遠回りしていますので飛鳥川沿いの自転車道を行った方が近くて早いです、おまけにこちらは道が判りにくい、県のやる事はこんなもんです。今日は距離を稼ぐためにこちらを選びます。
 曲川まで下ってきた処でR165の旧道、竹内街道へ入り東へ、一昨日日本遺産に登録されたとか。途中、東吉野から帰りのF氏とすれ違います、先日は「ナニ銀」さんの帰りのすれ違ったのですが。

 季刊誌サイクルも貰いがてら「4’season」で一息いれます。「まんま亭」なき後、こちらで置いて貰える様にお願いしてあったのです。
  帳尻合わせに少々遠回りしながら帰途に、走行48.1キロ、久しぶりに月間1,000キロをクリアしました。パンクの洗礼を受けましたが、リアのマッドガードの調整程度で、どうにか「月うさぎキャンプ」に向えそうです。