「奈良県」カテゴリーアーカイブ

「すみれ芋峠乱」(後半)

吉野町香束(こうそく)にて


 みかえり橋で津風呂湖を渡り「木ノ子広場」で小休止、一堂揃って集合写真を。
 広場からは湖岸を入野(しおの)方面に抜けるのが定番コースなのですが、遠回りになるので今日は湖岸を北側に走り再び県道28号吉野室生寺針線へ戻り、小島峠の東側吉野町香束にでます。吉野町から宇陀市へはR370が通じているのですが、窪垣内から入野峠経由の国道より県道28号を経由した方が約4.5キロショートカットできますので、交通量が結構多いのが難点です。


 三茶屋に到着、以前は道の駅(非公式?)を名乗っていた時期もあって食事のできる店もあったのですが、現在は「吉野見附茶屋」として休日のみ柿の葉寿司や地元産品、野菜類を販売しています。以前は木製のユニークなサイクルスタンドがありましたね、さすがに場所を取る様で。
 三茶屋ではR370と県道28号が交差しているのですが、道路標識では県道28号の東行きは行き止まりとなっています。実際県道28号としては東吉野村との境界となる日の森峠前後が不通区間となっています、なお自転車なら推し担ぎで突破可能かと、私は昔倒木が酷くて撤退してますが。県道28号として東吉野村へこそ越えられませんが、宇陀方面へ抜ける車道があります。

 涼やかな林間の道を登って小名隧道へ。

 吉野町小名の集落の中を行きます、車が殆ど来ない快適なルートです。

 日の森峠への分岐を過ぎた辺りから道幅が狭くなり斜度もきつくなり、コンクリート舗装に変わった処で無名の峠を越えます。
 峠を少し下ると「釜縄手」とよばれる土地で神武東征他由緒のある場所とか、三叉路を右に行くとR166佐倉峠、左へ少し走り県道219号大宇陀佐倉線にでます。私は道の駅「宇陀路大宇陀」に少し立ち寄りたいので、大宇陀守道(もち)で関戸峠へショートカットする一行と一旦お別れします。

 道の駅に寄ったのは「グランフォンド in 奈良・吉野」スタンプラリーのチェックポイントが残っていたからなのですが、サイクルスタンドの側に美味しそうアイスクリームを食べているローディが、なんと轍のN西さん、今日はOさんに振られたそうでソロでここまで走ってきたそうです。アイスを付き合う時間はないのですが、少し世間話をしてお別れします。

  下宮奥への旧道を走って宮奥ダムへ取り付く前に一行に追い付く事ができました。距離的には倍以上あるのですが、守道と関戸の間のショートカット路は激坂ですからね、時間的にはあまりショートカットにならない様で。

  どうにか大峠トンネル(1,806m)へ、トンネル内は桜井に向かって緩やかに下りですので楽勝です。大峠トンネルが供用されたのが2008年、県道155号多武峰見瀬線が開通したのが2009年12月、その年の「あすか鍋サイク」はほぼ今日のコースに近いのですね。
 八井内まで下ってきて桜井市街へ下る私はきここでお別れしたのですが、一行は多武峰へ登り返す予定を変更して桜井回りで帰ったのだとか。それならもう少しご一緒できたのに。本日の走行57.0、キロ、距離の割には堪えたので「ゆるゆる」でした。

 いぬいさんの「うっとこの自転車」
 きたのさんの「アルプスと86」
 こにたんさんの「ミニベロ・イーバイクっていいね ソウソウ気分」

※ 記事中の写真、一部にいぬいさん、きたのさん、タックさんの写真を使わせて貰っています。

 集合写真を含む大きなサイズの画像をうちのHP「サイクリングの記録」に順次UPしています、一部タックさん他の写真を拝借しています。なお私の写真に関して参加された方は再利用して頂いて結構です、なお認証が必要です、ログインは’2022’、パスワードは2022年版「CanCan謹製卓上カレンダー」の裏表紙右下の黄枠内の4桁の数字です。なおスマホのSNSアプリ等からリンクをたどると401エラーが出る事がありますが、Crome等ブラウザで開いて下さい。

 

「すみれ芋峠乱」(前半)

 乾さん率いる「ゆるゆるCC」毎週の様に走ってはるのですが、今週は急遽芋ヶ峠から吉野宇陀方面を走り大峠トンネルで帰ってくる事に、題して「すみれ芋峠乱」。私は勤務明けですのでとりあえず’ドタ参’するかもよと表明しておいたのですが…

 無事に勤務が済みましたので充分集合場所に間に合うのですが、明日香村で寄っておきたい処があるので先回りさせて貰う事にしたのですが、いつのまにやら「すみれ芋峠乱」への参加者が10名を越えてしまっている様です。さて祝戸から棚田を見下ろす回廊の様な道へ取りつきます。「自撮り」のロケハンなのですが、眼を付けている場所は田植えが済んだばかりで少し早い様です。左の写真の位置から2016年7月1日に撮った写真ですが、ここまで伸びてしまうとね。タイミングを見て撮り直そうかと。

 回廊の様な道から見下ろす棚田の中ではここ(写真左)が一番見事なのですが、この畦は走れませんよね。稲渕の案山子ロードの棚田では棚田オーナー制度の田植えが行われていました。(写真右)

 峠までは登りきらずに小峠が合流する行者辻で待ち構える事にしますが、なかなかやってきませんし、雲が流れて陰になるとかなり暗いです。1138 最初にやってきたのは案の定もりやすさんでした。

 ところがその後が続きません、いつもならつっちーさんがもりやすさんと並ぶ様にやってくるのですが… 7分後やってきたのは何と女性、どうやら初参加のこにたんさん、恐るべしE-BIKE。
 やや遅れてエルスを駆ってつっちーさんが登場。

 タイトル通りすみれちゃんが登場です(写真左)、しんがりは二日酔いのヤマタンさんでした(写真右)。

 行者辻にて。(写真 : タックさん)

 芋ヶ峠にて
 芋ヶ峠からの豪快ダウンヒル。

 吉野町側に下った「千股水辺公園」で少し早いですがお昼にします。(写真 : いぬいさん)

 吉野町千股から佐々羅へとアップダウンが…
 当初の予定では県道28号吉野室生寺針線で小島峠を越えて三茶屋(みちゃや)へ出る予定でしたが、津風呂湖畔に出てみかえり橋を渡る事に… (つづく)

 

今日の遠回り通勤ポタ

大和中央自転車道(大和郡山田原本橿原自転車道線)にて

 ここ1週間程勤務が続くので今日は職員検診の後真っ直ぐ帰ろうと思っていたのですが、外へ出るとあまりに良いお天気なので少し遠回りしてみる事に、国道沿いの「すき家」で朝食を摂ってから飛鳥川沿いの自転車道を北上します。
 この自転車道「大和中央自転車道」(奈良県道273号大和郡山田原本橿原自転車道線)、あまり路面状態は良くない上にこれからの季節は路肩の草が伸びてきて藪漕ぎ状態になる事も。なお厳密には写真の田原本線の踏切は自転車道ではなくコースそのものは対岸側へ迂回さされます。標識にはアンダークロスが記載されているみたいなのですが、冠水時を問わず廃道状態です。
 途中で何本かの県道と交差していて、田原本町平野で県道112号田原本広陵線と、田原本町富本では県道14号桜井田原本王寺線と交差するのですが、信号どころか横断歩道や県道側に自転車道の存在を示す標識すらありません。県道側の信号からはそれぞれ数100m離れていて、特に後者は交通量が多くタイミングが悪いとなかなか渡らせて貰えません。
 三宅町小柳で「飛鳥葛城自転車道」(奈良県道274号明日香大和高田広陵自転車道線)から別れてきた「京奈和自転車道」と合流しますが、流石に近年整備されただけに路面は綺麗になっています。しかし自転車道の標識が無駄に増えるのはネェ、無いところには全くないのに、この辺り「奈良県の自転車道に物申す」を。
 この先川べりを快適に走らされて貰えるのと思えばわざわざ大型車の出入りする唐院工業団地の中を走らされます、これはセブイレの策略か。
 な訳ですので、強引ではなくごく自然に自転車道の標識を無視して、川べりを走り大和川に架かる太子橋南詰へ。そのまま自然に寺川べりに出て「面塚」の前を通り、お昼前には桜井に帰ってきました。本日の走行31.1キロ。来週には梅雨入りなんでしょうかね、本日はボヤきの多い小ネタでした。

風の森と仕切り直しの「ワンダフル賞」

御所市鴨神 風の森にて

 今日は信楽方面へ走りに行こうかと画策していたのですが、少々疲れ気味なのと午後から天気が不安定で雷雨の可能性との予報に躊躇していたら… 「グランフォンド in 奈良・吉野」スタンプラリーのでチェックポイントの追加が、オフィシャルサイトでのチェックポイント数の不具合が続いてはいたのですが。追加されたのは先日通ったばかりの香芝市に「56:相撲発祥伝承の地 腰折田」が、桜井に暮らしているとわざわざ向かうのがネェと云う方角なんですが。
 早朝に出発し午前中に帰って来ようと云うつもりで出掛けます、せっかくですので「自撮り」の準備をして、横大路を西へ。築山から住宅街の中を道を縫って走って行くと「Oさん」と出勤途中の会社員風の男性に声を掛けられます、元々仕事繋がりの人も少なくない処なのですが、全く何処の誰かが判りません「すみません…」と尋ねてみると自転車繋がりのYさんでした、普通の恰好をされているとネェ… サイクリストあるあるでした、ご出勤ご苦労様です。
 二上山を見上げながら走りJR和歌山線を跨いで香芝市良福寺のロータリーでR168と交差します、先月19日に南北に走っていた処です。


 7時前には香芝市磯壁の相撲発祥伝承の地「腰折田」に到着、奈良には桜井市や葛城市にも相撲のルーツの地があるのですけどね。このチェックポイントは獲得ポイントが’1’ですので「ワンダフル賞」の条件となり、せっかく21ヶ所をクリアして「ワンダフル賞」を取っていたはずなのに、とんだ後出しチェックポイントで仕切り直しとなってしまった訳です、相撲だけにネェ。
 さてまだ時間は早いのでどうしたものか、あまり走る事のないエリアなので、久しぶりに山麓線(R165~県道30号御所香芝線)を南下する事にします。車が多いのはこの時間帯ですから仕方はないのですが、葛城市域の路肩が悪いのは最悪です、伏見の手前まで登ってきた処で離脱して高鴨神社へ向かいます、以前は左の道が県道30号だったんですけどね。
 昨年2月にS氏を案内して来た高鴨神社で一息入れます。

 おなじみ「風の森」にやってきましたが、田植えはまだの様ですし水すら入っていない処もあります、その上鉄塔の影が被ってしまう時間です。昨年は6月21日には田植えが済んでいましたから、いずれにせよ少し早かった様な。重阪へ下り吉野口経由で12時過ぎに無事帰宅、距離の割にはくたびれた本日の走行59.5キロ。

遠回り通勤ポタ「献血」

  京奈和自転車道にて

 今日の遠回り通勤ポタは大和郡山まで献血に行く事に。下ッ道を北上、二階堂から県道193号筒井二階堂線で三郷橋で佐保川を渡り筒井へ。最近は成分献血で30~40分じっとしているのが辛いので全血ばかりです。

 献血後ですから充分に水分補給と休憩をとって、せっかくなので郡山市街まで北上してから佐保川べりへ。京奈和自転車道の奈良県下の区間で一番良いと云うかマトモな区間、佐保川と地蔵院川の導流堤上(写真左)と近鉄天理線と橿原線のアンダーパス区間(写真右)をを走り、高橋を渡って浄化センターを抜けてほぼ大和川沿いにのんびり走って帰ってきました。
 本日の戦利品、って割く時間だけ考えても割に合う話でもありませんが、献血のボランティア依存体質が気に入らないので、粗品の良い時を意地でも狙って行く事にしています、ティッシュ5箱なんて時はバッグ装備でね。しかしあの何の役にもたたない記念品の「盃」どうにかならないですかね。
 まぁ走る動機付けにはなる訳ですから、それはそれで本日の走行44.2キロ、14時前には無事帰宅。

天理ダムで「ゆるゆるCC」迎撃

乾さんとK君 2台のEXTAR PROTONの揃い踏み

 昨日は94キロとそこそこ走ったので今日は軽く近所をと考えていたら乾さん率いる「ゆるゆるC.C.」の皆さんが宇陀市室生吐山の「ズズラン群落」を見に走ってくるとの事。渡し物のあるYさんも参加すると云う事ですので、初瀬ダムから笠経由で天理ダムへ下り待ち構える事に。写真は初瀬ダム。


 県道38号桜井都祁線を走り旧上之郷小学校を過ぎた処を左折し県道50号大和高田桜井線と県道247号笠天理線を継いで天理ダムへ下ります。大規模に土地区画整理の行われた明るい高原から穴蔵の様な県道へ入ってゆきます(写真左)。

 藤井町の集落を経て天理ダム、まだ時間がありますので天理ダムの周回道路を巡ってみます。しかしR25休日とあって車もローディも多いですネェ。スタンプラリーの天理ダムのチェックポイントは非常に判り難いのでウロウロしている人もちらほら。
 まだ小1時間は架かるだろうと木陰で涼みながら一行を待ちます。そろそろかと走ってくるのを見渡せるダムの天端道路から狙います。その為に今日は35mm換算400mまでのズームを用意してます

 やってきました12,3人でしょうかね… なお天理ダム堤高が60m程あります。

 上から狙っているのをすみれちゃんは気付いた様です(^_^)

 ようやく登ってきました、すみれちゃんはダム直下からバス停まで7分掛かってます、Yさんも無事到着。

 一行はここで長い休憩です、面子が揃ったので自己紹介タイム。(写真 : 乾さん)
 2台のEXTAR PROTON


 30分程の休憩の後一行は出発「三陵墓古墳群史跡公園」でお昼にするそうですが、まだ標高で200mは登らなあきません、どうぞお気をつけて。

 天理市街へ下り布留川南流沿いを走って、先日も立ち寄った「村屋坐彌冨都比賣神社」にお参りしてから中ッ道沿いに南下して「4season」でお昼にして本日終了、走行48キロ。

 乾さんのブログでのレポート「吐山のスズラン群生サイクリング」

 天理ダム前後での写真だけですがうちのHP「サイクリングの記録」にUPしています、一部乾さんの写真を拝借しています。なお私の写真に関して参加された方は再利用して頂いて結構です、なお認証が必要です、ログインは’2022’、パスワードは2022年版「CanCan謹製卓上カレンダー」の裏表紙右下の黄枠内の4桁の数字です。なおスマホのSNSアプリ等からリンクをたどると401エラーが出る事がありますが、Crome等ブラウザで開いて下さい。

 

 

盛りだくさん 東吉野~宇陀サイク (後半)

県道28号吉野室生寺針線 染谷峠

 今日は旧木津(こつ)トンネルを越える事にします、東側の木立が伐採されてトンネルの中から高見山が望めますね、電柱がなければ最高なんですがね。
 新木津トンネルがなかった30年前はこの道がR166だったんです。

 再び県道28号に入り、今日3つ目のチェックポイント「たかすみ温泉」へ。
 東吉野村滝野。県道31号榛原菟田野御杖線と交差しますが、御杖への差杉(西杉)峠は今なお未開通です、押し担ぎで越えた人がいますが。

 染谷峠への道、峠の手前は間伐の行き届いた明るい林間の道、せっかく「自撮り」の準備をしてきたので、久しぶりにトライしてみます。木漏れ日の道ってなかなか難しいのですよね。
 1530 染谷峠(710m)に到着。峠を下るとR369旧道の大内峠、弁財天(旧開路)トンネル(922.9m)の上になります、右折して弁財天トンネルと石楠花トンネルの間にでますので、R369を跨いで室生寺方面へ下ります。

 今日4つ目のチェックポイント「ふるさと元気村」へ、3月にも「let’s ポタリング宇陀」で立ち寄って見学させて貰った学校跡を利用した宇陀市の文化芸術活動体験交流施設、時間があれば覗いてみるのも(木曜休館)。


 室生寺を経てR165に出る手前で右岸側から室生ダムへ登り返します、こちら側の方が車も来ませんし楽かと。このまま湖岸を走り抜けても良いのですが、赤人橋を渡り「濡れ地蔵」へ。

 判っていた事ですが、この時期はダム湖の水位が高く「濡れ地蔵」も溺れかけています。

 近鉄の踏切を渡り一旦R165へ出ますが、車を避けて再び踏切を渡り「美榛苑」への道へ、田植えの終わった田園風景と額井岳、この方角から見ると大和富士には見えませんね。ところで指定管理者が撤退した後が決まらず休館していた「美榛苑」ですが、どうやら一部再開で温泉とレストランは営業にこぎ着けたようですね。
 榛原駅近くに出て今日最後のチェックポイント「宇陀市榛原総合センター」へ、宇陀にはあと「道の駅 大宇陀」が残っていますが、このまま西峠へ上がって桜井へと帰途に就きます。「グランフォンド in 奈良・吉野」スタンプラリーのチェックポイント巡りも31/51ヶ所の77/200得点、残りはロングライドのついでにでもとボチボチ行く事にします、本日の走行94キロ。

 

盛りだくさん 東吉野~宇陀サイク (前半)

県道16号吉野東吉野線 東吉野村 高見川河畔

 南紀へのキャンプツーリングは諦めたので、今日はスタンプラリーを兼ねて新緑の東吉野村へ向かう事にしたのですが、フロントキャリアのサイド枠を外し、サドルバッグをネルソンからバーレイに、せっかくですので「自撮り」の準備もして、ようやく出かけたのが9時前。芋ヶ峠まで回っていたら室生まで行くのは時間的に厳しくなるので県道37号桜井吉野線で鹿路(ろくろ)を越える事にします。談山神社への参道で途中聖林寺辺りまでは旧道が残っていますので、そちらを取ります。

 現道に入るとなんと車の多い事、新鹿路トンネル(2,466m)が供用されるまでは県下有数の険道で、芋ヶ峠(県道15号桜井明日香吉野線)の方がマシだった位でしたので、鹿路経由で吉野へ向かう車は限られていました。1010 八井内の交差点へ、左は大峠トンネル(1,806m)を越えて宇陀市大宇陀宮奥へ、右は談山神社のある多武峰から明日香村へ向かいます。
 新旧鹿路トンネルへの分岐です、新道はここがピークになっていて、新鹿路トンネルは吉野側から延々と登ってきています。旧の鹿路トンネルへは標高で115m程登らなくてなりませんが、トンネルまでは2車線路です。

 1030 には鹿路トンネル(570m)に到着、何年ぶりでしょうねぇ。心霊スポットとして有名なんですが、霊感のない私は一向にお構いなし。トンネルに入るとコツコツと足音にしては硬い音が響いてくるので、漏水の音かなと思っていたら人影が、ストックを突きながらウォーキングをしている年配の人。トンネル内は近年舗装を引き直していた照明も点いています。鹿路トンネルの上には細峠と云う旧峠があり芭蕉句碑があります、昔はMTBを押し担ぎで良く行ったものです。
 トンネルを抜けると左へ分岐する道があり吉野町三津集落への道です。吉野側からの冬季アクセスが困難なため三津地区の桜井郵便局の配達区域になっています。

 桜井市側の2車線路に対して吉野町側のご覧の様な暗峠に四散するコンクリート舗装の激坂です。

 ようやくコンクリート舗装の激坂区間が終わり吉野側の展望が開けて新鹿路トンネルの真上にでます。新道への合流後吉野側の旧道は殆ど失われてしまい、新トンネルが桜井に向かって登りと云う事もあって北行きは走りたくないルートになってしまいました、その上北風の強い冬場は排気ガスがこもる事があり最悪です。
 津風呂湖畔には向かわず、県道28号吉野室生寺針線で小島峠を越えて三茶屋「吉野見附三茶屋」のチェックポイントへ、ここで59得点目。今日は「麦笑」「よしの庵」の前は通りませんので、ここで柿の葉寿司を調達しておきます(売っているのは休日だけの様ですが)。
 R370を南下して入野(しおの)峠を下ります、お馴染み吉野川を見下ろすビューポイントにて。

 窪垣内で県道16号吉野東吉野線に入り高見川河畔に、やはり東吉野は新緑の季節が最高です。
 「ニホンオオカミ像」今日はいつもと違ってこの先で左折し鷲家へ向かいます。

 鷲家でR166に出て「ひよしのさとマルシェ」へ、昨日の「ワンダフル賞」に続いて「ブロンズ賞」も獲得です。
 この後は木津(こつ)峠を越え「たかすみ温泉」を経て染谷峠を越えて室生へ向かいます。

 

Complete!「ワンダフル賞」


 asuka号にでかいネルソンを付けてしまったのでデモン太で出勤、今朝は「グランフォンド in 奈良・吉野」スタンプラリーの「ワンダフル賞」の最後のチェックポイント「道の駅飛鳥」へ、目と鼻の先なのですが、昨年同様マッドガード付き縛りで挑戦していたので延陽伯号にもと後回しにしてあったのですが、手直しが間に合わないのでこの際片づけてしまう事に。

 しかしスタンプラリーが始まって2週間も経っていないのに既に「ブロンズ賞」「ワンダフル賞」獲得者が4名もいるとは、しかし「ワンダフル賞」が負数になっているのは何故? この数字リアルタイムには更新されない様です。スタンプラリーにしろレースみたいなイベントにしろ、回を重ねる毎に難易度を上げないリピーターが来ないとか、チェックポイントが昨年度24ヶ所から倍増したのはネェ、開催期間も短くなったし。まぁ山間部を除いて難易度の低い「ワンダフル賞」ができたのはすそ野を拡げるには望ましい事だと思います。
 もとより何とか練とか、同じ処をタイムを競って走るのは性に合わないのですが、スタンプラリーならコースを考える愉しみもありますし、普段なら組み込む事はないだろう場所やコースに新たな発見もあったりして。
 次の「ブロンズ賞」の条件は対象チェックポイント15ヶ所以上と60得点以上獲得。15ヶ所は既にクリアしているので、後4得点以上獲得すれば「ブロンズ賞」も Complete! です。

 「道の駅飛鳥」の後、例によって「松のや」で朝食にしてから、前回「ダイヤモンド賞」の商品をGETしたS先生の処へ、診察よりも話題は「十津川村」をどうするかです。
 横大路を真っ直ぐ走って帰ってきて、本日の走行32.8キロ、琵琶湖キャンプツーリングとスタンプラリーもあって、今月の走行距離は800キロを超えました。

 

 

中ッ道とダブルリーチ

 今日の遠回り通勤ポタは「グランフォンド in 奈良・吉野」スタンプラリーで奈良市の「漢国(かんごう)神社」と「正暦寺」を回ります。さて何処を走ったものか、毎度の事ですが上ッ道(上街道)も下ッ道(中街道)もええ加減走り飽きてますしね。ところで国中(奈良盆地)を南北に貫く旧街道、名前の上中下のずれを疑問に思われる方もおられるでしょうが、古代官道の上ッ道、中ッ道、下ッ道のうち上ッ道と下ッ道は多少のルートの変遷はあるものの、南都衰退後も点在する集落を南北に繋ぐ様に生活道路?として近世近代まで上街道と中街道と名を変えて残ったのですが、藤原京と平城京を結ぶ平城遷都の弾丸道路だっただろう中ッ道は、役目を終えてしまったかの様に消えてしまったのです。
 さてその中ッ道ですが南向きは何度か辿っているのですが、北向きに走った事がありません、別名橘街道と呼ばれる様に、明日香村の橘寺を起点として天香久山を跨いで北上する説があるのですが、今日は横大路との交点から北へとたどる事にします。三輪神社の摂社のある西南角なのですが、ここが藤原京の東北角とされています。
 と云っても中ッ道だったろうルートを辿れるのは近鉄大阪線の踏切を挟んだ僅か数100m、新興住宅地の中で途切れてしまいます。
 住所は桜井市大福なのですが新興住宅地の一部には「中津道」の名があり公園であったり自治会館だったりと、ただこれらは中ッ道と直接の関りがある訳ではなく、おそらく開発業者が大福と差別化する為にネーミングしたのかと、まぁあまり大きな声で云える話でもないのですが。
 この先も田原本町域にかかるまでルートは殆ど失われていますが、ただ道も水路もない部分に引かれた橿原市と桜井市との境界線に符合します。

 田原本町域に入り大和川を渡る手前で「村屋坐彌冨都比賣神社(むらやにいますみふつひめじんじゃ)」に突き当たります、結構不便な場所なのですが、大神神社別宮として格式のある神社です、宮司さんが元イラストレーターだとかでオリジナルの「アマビエ」のお札とかがあります。境内には万葉歌碑があり中ッ道所縁の遷宮に関わると想像できなくもない歌が記されています。
 神社の裏手で大和川((泊瀬川→初瀬川)を渡ると奈良市上三橋町の交差点まで中ッ道と思しきルートを辿る事ができます、上長岡交差点(写真)からは県道51号天理環状線となります。ただ沿線に工場や倉庫が多く、大型車の通行も多い事もあって道路の痛みが激しく走りやすいとは云えません。

 布留川南流を渡り天理市九条町から井戸堂まで旧道をたどる事ができます。写真は集落の外れにある「野神さん」。
 天理市西井戸堂町にある「山辺御県坐神社(やまのべみあがたにいますじんじゃ)」ここにも中ッ道にかかわる万葉歌碑があります。
 天理市前裁でR25と近鉄天理線を跨ぎます。
 西名阪と交差する手前で道標と在原業平所縁の井戸とされる史跡があります、先日の竜田川と云い稀代のイケメンモテ男の足跡はあちこちにあるんです。
 大和郡山市石川町で道が極端に狭くなるのですが手作り感のある「橘街道」の案内が、初めて逆方向に走ると色々と発見があるものです。
 上三橋町の五叉路で南西側から来た県道754号木津横田線に合流してしまいます、左折すると県道144号大和郡山上三橋線、右折は県道51号として帯解へ向かいますが「左郡山右帯解」と記された道標は今も変わらない訳です。さてこれ以上真っ直ぐ北へ辿る事はできないのですが、中ッ道をそのまま延ばすと大安寺の東側辺りになりますが、大安寺の寺域は時代とともに大きく変わっているのでよく判りません。
 ここで時刻は11時前、とにかく今日はまず「漢国神社」を目指す訳ですから県道754号を走りJR奈良駅前辺りでお昼でも食べてからと云う事に。

 「漢国神社」昨年度に続いてのチェックポイント「やすらぎの道」沿いなのですが、路地を西に入った処にあって、奈良市街に詳しくない人には判り難いかも知れませんね、中に「林神社」があって饅頭の神様なんだそうです。
 予報では今日の最高気温は30℃を超えるとか、先年改装されてカフェもあるJR桜井線京終駅で一休み。

 上ッ道を帯解まで南下して「正暦寺」へ、奈良市街からだと標高差が150m程あります。紅葉が有名で昨年一昨年と「ゆるゆるSC」で来ていていますが、この季節訪れる人も少なく静かで川の音に癒されます。
 これで国中のチェックポイントはほぼ完了、今年から設定されている得点が1ないし2のポイント21ヶ所クリアで対象となる「ワンダフル賞」へ「道の駅飛鳥」1ヶ所を残してリーチ、指定された32ヶ所中15ヶ所をクリアして60点以上獲得での「ブロンズ賞」にも後一歩ですからダブルリーチかな。計画通り国中のチマチマとした処は暑くなる前に片付いたのですが、あと奈良県北東部には「生駒山麓公園」と「松尾山」が残っているのです、行動範囲から離れているだけに最後まで残りそうな。さて上ッ道まで戻り桜井へと帰途に就き、本日の走行57.7キロ。