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2023年夏 18きっぷ輪行旅「兵庫県の道路元標」


 「18きっぷ」の残り1回分、6〜7日と連休なので石川県の未修の道路元標巡り他を画策していたのですが、お天気が良さそうなのは7日だけ、さすがに1日では無理があるのと「北陸3県デジタルスタンプラリー」も面白くないので、天気の良さそうな方角に矛先を変える事に。兵庫県下の道路元標は早い時期に殆ど回り終えているのですが、その後見つかったものとかで数ヵ所残っています、そこで今回は美嚢郡奥吉川村、加東郡社町、加西郡大和村の3ヶ所を回ることにし、福知山線の道場駅からスタートする事にします。

 兵庫県を始め西の方へ向かう時はどうしても大阪駅での乗り換えが絡んできます、特に平日ですと通勤時間帯と重なります。ただ学研都市線と東海道山陽本線、福知山線との間に直通があるので、所要時間が多少かかりますが大阪府下を乗ったまま通過する事ができます。桜井発の始発に乗車、奈良で京都行きに乗り継ぎ、木津から福知山線の新三田行き快速に、道場駅は停まりませんので、西宮名塩で各停に乗り継ぎます。

 生瀬〜道場間は1986年に武庫川の渓谷をトンネルで突っ切る現在の新線に切り替えられ、西宮名塩もその時に新しくできた駅なのです。道場駅に到着、辺りはのどかな田園風景が広がっているのですが、ここは神戸市なんです。

 せっかく近くを通りますので有馬郡の道場村道路元標を再訪します、JR道場駅からは結構離れている神戸電鉄の電鉄道場駅近くの古い街並みの中にあります、2007年5月以来、変わりはない様ですが後ろのお宅は酒屋さんだったのですが、廃業されてしまった様です、道路元標は100年余り、この家並みの変わり様を見てきたのですね。

 今日は前半は概ね六甲山地の北側を横断する県道17号西脇三田線を走るのですが、この県道大型車が多いのが難点、途中で美嚢郡の奥吉川村道路元標へ。

 中国道をくぐって歩道をを走っていた処でパンク、木陰を探してチューブ交換。関東沖に進んだ台風13号の影響かこの辺りから北西からの向かい風に苦しめられる事に。

 加東郡の社(やしろ)村道路元標は加東市明治館として保存されている元加東郡公会堂敷地内に保存されています。

 3つ目の大和村道路元標まで加古川の支流野間川、さらにその支流大和川に沿う様に、ほぼ県道34号西脇八千代市川線を遡ります、(写真右)大和川です。

 大和村道路元標は2016年に廃校となった多可町立八千代西小学校の正門脇の植え込みの中に保存?されています。藤原勝永著「兵庫県の道路元標」によると元の位置(柳小字柳596-5から500m北の小学校へ移転とあります。小学校の銘板はそのまま跡地には民間の会社か入っている様です。

 近くに「なごみの里 山都」と云うのがあって食事もできます、なんでも大石内蔵助所縁の地だとか。この先の舟坂峠(船坂トンネル 656m)を越えて播但線の福崎まで走る案もあったのですが、雲行きも怪しいですし、既に15時を回ってしまったので西脇町駅 1645 発で帰途に就こうと素直に来た道を折り返します。

 西脇町駅まで下り基調の15キロ、ぴったりかなと思って走っていたら今日2度目のパンク。西脇町 1645 の次の登りは 1751 かぁ…

 西脇町駅前には 1615 に到着、走行75.43キロ、輪行支度を済ませ無事に 1645 発に乗車、久しぶりに103系の乗り心地の悪さを堪能。西脇でコンビニに寄る余裕もなかったのですが、よくよく考えると道場駅出発時にカレーパンを1個食っただけで昼飯抜き、「18きっぷ」だけで帰るとして桜井は 2029 着かぁ… おまけに続く

【1180】 兵庫県 美嚢郡 奥吉川村(現 三木市)
【1181】 兵庫県 加東郡 社町(現 加東市)
【1182】 兵庫県 加西郡 大和村(現 多可町)

2023年夏 18きっぷ輪行旅「敦賀から三方五湖」

三方五湖 水月湖畔にて

 本来は先月21日の「北陸本線廃線跡 山中越」の続きで28日に行くつもりだったのが… 今年の夏は疲れがとれませんわ、月が変ってしまいましたが、敦賀から三方五湖に向かいます。今回は三方五湖を巡る一部の路面状況が心配でしたので延陽伯号ではなくデモン太で。
 前回同様に奈良駅 0448 発の始発に乗るために桜井から20キロ余り、上ツ道を自走します。真夜中とは云え街灯に照らされた旧街道が続き、加えて今夜は月明かり、涼しくて気持ちが良いのですが、早起きと云うか殆ど寝る時間が無いのが。

 奈良0448→0544京都0551→0653近江今津0705→0724近江塩津0727→0740敦賀、近江塩津での乗り換えを無事こなせば、8時前には敦賀に着いてしまいます。今津で京都よりに移動しておいて2両編成の米原行きの最後尾に乗り込み、塩津でさっさと下りて狭い地下道を急ぐのがキモです。
 来春の北陸新幹線延伸開業も3月16日と昨日発表された敦賀ですが、相変わらず9600の動輪の前で輪行支度を解く事に、些か曇り空、大丈夫かなぁ…
 今回は風光明媚な三方五湖と云う事で「自撮り」の準備と「北陸3県デジタルスタンプラリー」のチェックポイント巡りがテーマです。まずはチェックポイントの気比の松原に立ち寄ってから敦賀半島を中途半端に回る県道33号佐田竹波敦賀線へ、「わかさいくる」のブルーのサインが引かれています。

 馬背(まじょう)峠トンネル(1,405m)で敦賀半島を横断します、峠への旧道は塞がれている様です。

 ダウンヒルで水晶浜へ、ここもチェックポイントですが、対岸の原発が複雑ですね、その見返りと云うか早くから道路は良くなって、裕福な地元自治体によるハコモノもあちらこちらに。雲は途切れてきて降られる心配はなさそうです、それはそれで陽射しが入ると途端に暑くなります、それでも9月を感じさせますね。

 トイレ休憩を兼ねて道の駅「若狭美浜はまびより」へ、JR小浜線美浜駅前にあってかなり立派な施設です。夏休み明けの午前中とあってか空いていてスタッフの数がやけに目立ちます。パンケーキにスパゲティとお洒落なメニューしかないのですが、この先の目当てもないのでここで早いお昼にはします、しかし豚肉とキャベツのホワイトソースにアイスコーヒーLサイズで1.628円とはちと高い。

 12時過ぎに三方五湖へ、写真は久々子(くぐし)湖畔と日向(ひるが)漁港。なお日向湖は海水、久々子、水月、菅湖は汽水湖、三方湖は淡水湖です。

 日向湖の西半分を反時計回りして再び久々子湖へ。なお途中に「レインボーライン」への入り口があります自転車歩行者通行禁止となっています。


 久々子湖と水月(すいげつ)湖を繋いでいる浦見川(運河)、ただ並行する道路は結構登らされます。

 小さな峠を越えると三叉路があって、直進すると菅湖畔から小浜線沿線に、左折して浦見川を渡ると水月湖を巡るルートに入ります、「わかさいくる」のルートで湖岸に沿って1車線路が5キロ程続きます、三方五湖々畔のサイクリングロードのハイライトでしょうね。専用道ではない様ですが離合できそうな場所が皆目ありませんので車はまずやってきません。懸念していた路面状況ですがロードバイクでも問題はありません。。

 水月湖畔、フェンスが設置している区間も多いです。

 ようやくフェンスが途切れて「自撮り」できそうなポイントが…

 最近ヘッダー用の横長サイズにはまっているのですが、波があるとパノラマ合成ができない場合が多いのですが、今回は上手く行った様です、恐るべし「Microsoft Image Composite Editor」。

 水月湖と三方湖の間の水道、人工的な水路ではない様で案内には瀬戸と記されてますね。三方五湖のうち菅湖を除く4つを巡り終え世久見トンネル(715m)を抜けて日本海側へ。

 世久見トンネルを抜けると若狭湾に浮かぶ烏辺(うべ)島と常神半島が。国道162号沿いの世久見展望台がチェックポイントになっています。

 「田烏の棚田」実は3月に来た折にたまたま見つけたのですが、時間がなくて通り過ぎたので今日一番立ち寄りたかった処で、あわよくば「自撮り」も考えていたのですが、曇ってきましたし、ちょっと難しいロケーションです、棚田と云っても整然と区画整理がされていて、白米や丸山や奥三河の四谷には叶いません、まあ放棄地が多い中でこの厳しい環境で稲作を続けようとする人の苦労を考えると部外者の都合なんですがね。それよりこの棚田が人目に触れずに海岸に出られるのかして密漁防止のゲートがあります、たまたま稲刈りの準備で開いていたのですが、どうやらいつも入れるとは限らない様です。

 田烏トンネル(527m)を抜けて再び内陸部へ、後10キロ程足を伸ばして小浜市街まで走る事も考えたのですが、上中駅から帰途に就く事にします。1743 発下りに乗れば敦賀回りで18きっぷのまま 2234 には桜井へ帰り着けるのですが、今日は東舞鶴経由で帰途に就きます、実は小浜線の小浜~松尾寺間は国鉄時代を含め未乗区間なのです。上中1744→1846東舞鶴1850→1919綾部1928→2029園部2040→2128京都2137→2232奈良2257→2325桜井、時間も乗換回数も多くて京都駅では34番ホームから10番ホームと在来線の端から端と大変なのですがね。

 「北陸3県デジタルスタンプラリー」の方は予定の7ヶ所を回って都合11ヶ所、「53.気比の松原」「57.水晶浜」「59.若狭国吉城歴史資料館」「55.道の駅はまびより」「56.美浜町レイクセンター」「62.茅葺きの舟小屋」「64.世久見展望台」一応賞品を申し込む最低ラインはクリアしたものの、11月一杯までもう少し考えてみます。
 本日の走行95.6キロ(奈良までの自走21.4キロを含む)、18きっぷ  6,050円分乗車。

2023年夏 18きっぷ輪行旅「リベンジ関東遠征 Part.2」1日目

 今日は先月26~28日に続いて北関東へ道路元標蒐集サイクに向います。青線は先月のコース、赤線は今回の予定ルートですが、先月と同じく小海線中込駅前(長野県佐久市)の宿に前乗りし、長野群馬県境の峠を越えて群馬県側に下り前橋泊り。1日半で15基の道路元標を巡る予定にしていて、今年中に1,200基達成を目標にしているのですが。

 今回は峠と云っても軽井沢側から碓氷峠を越えるだけなので登りは知れていますので、身軽な延陽伯号で向う事にします、軽くてヘッド抜き輪行もできますのでコンパクトに輪行ができます。距離的には100キロ超ですので4月の和歌山自走の経験からインナーパンツは用意する事に。
 さて先月と同様に勤務明けからのスタートで、名古屋まで近鉄特急利用とプチ贅沢、桜井0952→1020名張1024→1149名古屋1224→1340中津川1415→1621塩尻1659→1758小淵沢1801→1951中込と所要時間9時間59分。


 丁度お昼時になる名古屋駅では今回もきしめん、一度冷たいのを食べてみてもよかったかな。

 1224発中津川行きに乗車、次の1245発でも同じ塩尻行きに乗り継げるのですが、中津川から先は2両編成ですからね、輪行袋の置き場所とかを考えると先に中津川に着いておいた方が良いですから。


 先月は雨でダイヤが乱れたりしたのですが定刻に小淵沢へ、小海線内でも鹿と接触したりなんて事もなく中込駅到着。(写真右は小海駅にて)

 宿は目の前ですが、先に輪行支度を解いておきます。この時間になると駅前はどこも開いていませんので、チェックインを済ませて延陽伯号で県道沿いの中華料理屋とコンビニを一回り。大きなお風呂で輪行疲れを取って明日に備えます。本日の走行、通勤の7キロ程と中込の街中を1.9キロ、「18きっぷ」で5,170円分乗車。

1日目 2日目前半 2日目後半 3日目

2023年夏 18きっぷ輪行旅「北陸本線廃線跡 山中越」


樫曲隧道(旧北陸本線トンネル群)

 早速ですが整備したばかりのデモン太を担いで福井県に向かいます。実は今週末にゆるゆるCCのイベントで皆さんが旧北陸本線の山中越(杉津線)の廃線跡へ行くのですが、残念ながらその当日は私は仕事で参加できません。山中越の廃線跡は過去2度ばかり(2009年6月2017年5月)、北行きで走っているのですが、代わりに今回は今庄スタートで南行きで走ろうと考え、あわよくば未踏の敦賀市~若狭町を走ってみたいと考えてみたのですが… ただこれにはかなり無理があります、と云うのはデモン太で100キロを越える距離を走った事がないのですよね。
 と云う訳で色々と調べ物をしていると石川県のやっている「いしかわ里山里海サイクリングルート」のスタンプラリーが「北陸3県デジタルスタンプラリー」として富山県、福井県にエリアを拡大して11月末まで行われているそうです。ただ従来のスタンプラリーとは異なりチェックポイントにQRコードの掲げた看板等がない様で「NAVITIME」を利用している様なのですが、チェックインの方法とか良く判らないのと、アプリのお試し期間を過ぎてもスタンプラリーの利用が無料なのか、不可解なまま今庄宿と敦賀市街にチェックポイントが何か所があるのでトライしてみる事にしてプランを練ってみました。11月末までには富山県と石川県を走る計画もある事ですし、「いしかわ里山里海サイクリングルート」では能登牛や醤油とドレッシングのセットを云った商品も頂いてますしね。

 今庄駅へは桜井駅を始発に乗っても18きっぷだと1007着、京都駅まで近鉄を利用でも0902着になってしまいます。そこで未明に奈良駅までの20キロ余りを自走し0488発の始発に乗るという裏技、これなら今庄駅に0757に着く事ができます。殆ど寝る間もなく3時前にスタートし上ッ道を奈良駅へと急ぎます、真っ暗な時間帯ですが古くからの集落を縫って行く道ですので街灯の明かりが続いていて安全に走る事ができます。奈良駅 まで DST 21.0km / TM 1:24:51 / AVS14.7km/h / MAX 25.9km/h。
 奈良0448→0544京都0551→0653近江今津0705→0724近江塩津0727→0740敦賀0742→0757今庄、京都、近江今津と無事に乗り換えを済ませますがこのスジの危ないのは近江塩津での乗り換え、近江今津で乗車するのは米原行き、従って近江塩津での乗り継ぎにはホームが変わります、3分で狭い通路の地下道を通って行かなくてはなりませんし、反対方向の乗り換え客もいるので結構難儀です。

 無事に今庄に到着、駅舎は綺麗になってますが、今ではエレベーターもない無人駅となっています。輪行支度を解きまずはスタンプラリーのチェックポイント「今庄宿」、漠然としていて範囲も広いので良く判りません、結局チェックインが上手く行かないまで今庄宿を離れたのは9時を回ってしまいました。その上山中越の県道207号今庄杉津線と並行する旧街道は災害復旧工事で通行止になっているのに案内が不備で何度か引き返す事に、既に北陸新幹線の工事は終わってはずなのに県道はダンプが行き交っています。

 1962年の北陸トンネル開通までの北陸本線旧線の敦賀~南今庄間には3か所の駅と3か所の信号場がありましたが、その一つだった大桐駅跡。ところで今庄と敦賀では100m以上の標高差があり、北行きですとピークの山中トンネルまで約250mの登りには夏でも涼しいトンネルが幾つもあり木陰も多いのですが、南行きですと山中トンネルまで県道を淡々と登って行かなければなりません。

 0957 ようやく山中トンネルに到着、ここから下り基調で山中隧道(1,170m)~伊良谷隧道(467m)~芦谷隧道(223m)~曲谷隧道(260m)~第二観音寺隧道(310m)~第一観音寺隧道(82m)~曽路地谷隧道(401m)~鮒ヶ谷隧道(64m)~葉原隧道(979m)と9つのトンネルが続きます。なお旧北陸本線トンネル群とは湯尾隧道(368m)と樫曲隧道(87m)を含めている様です。なおトンネル内は漏水により路面が濡れていて水溜りもあります、天候にもよるでしょうが特に山中隧道の漏水は酷く車種はランドナーを選択するのが最良かと。もちろんライトは必須です。

 トンネル間の幾つかでは敦賀湾越しに敦賀半島を望む事のできるポイントがあります。

 以前は葉原隧道と伊良谷隧道に交互通行の信号機がありましたが、現在は芦谷隧道などにも信号機が設置されています。それぞれ3~5分の待ち時間が設定されていますが、青になっている時間は僅かです。平日とあって通う車は工事関係者だけの様でしたが、サイクリストは3人ばかりすれ違いました。
 なお現在の北陸自動車道杉津PA近くで廃線跡ルートと県道207号は別れますので注意、廃線跡は北陸道を右へくぐります。

 旧線の杉津(すいづ)駅の跡地はPAになってしまっています、写真は次の新保駅跡。

 9つのトンネル群とは離れていますがトンネル群の一つ樫曲(かしまがり)隧道、併行している国道476号線を走っていると見落としてしまいがちです。歩道トンネルとなっていてレトロな街灯が付いていますが、もちろん鉄道トンネル時代にはなかったシロモノですよね。実はこの街灯が点いているつもりで「自撮り」の準備をしてきたのですが、点灯していません、点いていないと絵になりませんよね、涼みがてらのんびりしていると突然点灯、どうやら天井にセンサーが付いている様です、あわてて「自撮り」の準備を始めたものの、一旦消えると今度はセンサーの下をウロウロしてもなかなか点いてくれません、結局は樫曲隧道で1時間近くいた事に。なお今庄を出ると廃線跡ルートには樫曲付近までコンビニや商店はもとより自販機すらありません。

 そして敦賀市街に入ったのは既にお昼を回ってしまいました、こうなると若狭方面へ足を延ばすのは諦めざる得ません、時間よりもこの暑さが。市内の「北陸3県デジタルスタンプラリー」を3ヶ所程回ってみましたが上手く行きません、諦めてお昼でも食べて敦賀駅1443発の姫路行き新快速で帰途に就こうかと考え、アルプラザのフードコートでカレーを食べながらスタンプラリーのオンラインマニュアルを見ます、どうやら「NIVITIME」の機能にまるっきり依存しなけらばならない様です、これではジオキャッシングライクなスタンプラリーの愉しみがないではないですか、まぁ複数チェックポイントを効率的に回る順列の工夫は必要でしょうが、せっかくですのでもう一度敦賀市街を一回りして再度トライ、今度は上手くゆきました。そうなるとせっかくですので「赤レンガ倉庫」まで足を延ばします。

 「赤レンガ倉庫」の影に運転台前面窓がパノラミックウインドウになった後期型のキハ28が保存されています、急行「わかさ」ってありましたね、乗った事はないけど。

 無事に市街地のチェックポイントを回り4ヶ所目の敦賀駅前「星野鉄郎とメーテル」像へ、敦賀市と松本零士は何の所縁もありません、やや無理っぽいその訳をググってみて下さい。しかし来春に北陸新幹線の敦賀延伸を控えて駅の変わりようは…

 市街をもう一回りしたお陰で1本遅れて敦賀1523→1657京都1707→1751奈良1812→1845桜井と敦賀直通の新快速のお陰で2回乗換所要3時間22分でラッシュになる前に桜井に帰ってきました。いつもなら輪行袋を担いで自宅まで歩くのですが、デモン太ですので駅前で組み立て数100mの帰路を走り、本日の走行63.2キロ、「18きっぷ」は往復で5,280円分乗車。

ゆるゆるCC「夏でも涼しい東吉野村」

東吉野村木津(こつ)にて 高見山をバックにて

 今日は先週に続き「ゆるゆるCC」のイベントなのですが、例によって勤務明け、当初吉野回りで迎撃しようかと考えたのですが「関東遠征」から帰ってきたばかりのasuka号、輪行袋から出したものの分割式ガートを普通のものに交換したい他に、来週からの4サイド装備に向けて触っておきたい点が幾つかありますし、道の駅「宇陀路大宇陀」を9時過ぎにスタートする一行と合流するのもかなり厳しいです。そこ榛原まで輪行して追いかける作戦に変更、コースと距離を考えるとデモン太の方が良いのですがマッドガードの破損をまで修理できていません、そこで延陽伯号で向かう事に。


 職場から近鉄大阪線は耳成駅が距離的には一番近いのですが、急行が停まりません 耳成0909→榛原0929に乗り遅れて0922→0946に乗車、大和八木駅まで走って急行に乗った方が良かったかな。時間もなく僅か5駅ですのでヘッド抜きはせずに前後タイヤを外しただけで輪行袋に押し込みます、リアの分割カードは外す必要はありますが、この部分後付けのリアキャリアが邪魔して工具が入り難いので多少改良の余地があるのですよね。

 榛原駅に到着、早速輪行袋と解きます。しかし大阪方面から榛原へのサイクルトレインを実現して貰いたいものですね、経済効果はあると思うのですが、一向に進展はない様です。
 一行は 0946 に三茶屋、1018 に入野峠を下った辺り、大人数ですのでニホンオオカミ像のある東吉野村小川付近で追いつけるかもしれません。1019 に駅前を出発、近くのコンビニで氷結ペット飲料を買って菟田野方面へ、松井橋のローソンで昼食補給して佐倉峠を目指します。

 1116 佐倉峠を越えます、一行は丹生川上神社中社付近でお昼にする様です。1123 鷲家(わしか)通過、1130 小川通過、高見川沿いに入り左岸の村道を遡ります。

 1142 蟻通橋を渡ると、一行が、何でも20名だとか…

 ツルマンリョウ自生地前のベンチが空いていた様でお昼が始まっています。子囃子師匠を始め「轍」O鳥さん、N西さんと云ったご無沙汰の顔ぶれが、和歌山のyoshidaさんはFacebookでのお付き合いは長いですが、リアルでは初めてです。しかし東吉野村は1年で一番混むシーズンで車の多い事と云ったら、女性陣は河原へドボンに行くと云う事で、ここで1230 まで休憩です。


 お昼の後は県道221号小村木津線へ、お馴染みの「よしの庵」も向かいの「空木」も大繁盛の様です。

 途中若干1名がパンクで遅れましたが 1325 高見山を望むポイントに到着。なお大きな画像は「サイクリングの記録」にアップしています(要認証)、左の写真はofはやまさんがいないバージョンです。

 R166沿いのGSの自販機にて補給中、予定コースではこの先は一谷峠(600m)を越えて宇陀市菟田野岩端を過ぎるまでありませんが、ここで先行グループとかなり離れてしまいます。

 1342 県道251号谷尻木津線に入ります、耐パンク性能の低い延陽伯号なので大人しく走っていますが、先行グループと後続グループの間で一人旅になってしまいました。途中待ち構えて写真をと撮ろうと5分程待ちましたがやってきません。1413 谷尻(たんじり)三叉路通過。


 1415 一谷峠に到着、先頭グループはお待ちかねですが、ここは標高が高くて木陰で涼しいですからね。実は延陽伯号で吉野・宇陀郡は初めてなんです、記念にofはやまさんに撮って貰いました。1431 後続グループがようやく到着、なんでも再びパンク魔王降臨だとか。

 1441 一谷峠を下り岩端を通過、来週も「月の宝箱」での宴会で来るのですがね。(写真左 : 出口さん)

  1453 菟田野松井橋のローソンへに到着。ここでR166沿いにデポ地の道の駅に戻る一行とお別れして帰途に就きますが…

 帰ってから買い物に出る予定があるので真っすぐ帰るつもりだったのですが「おごぽご」の氷の誘惑に勝てず脱線、なんと東吉野ですれ違ったそのまんま成田さんが。フラグシップの宇治金時を頂きます、この930円は価値があります。店をでると雲行きが怪しくパラパラと、車の成田の声を掛けてくれたのですが、女寄トンネルの手前めで行けば後は後は下り、雨雲も北へ流れると踏んで出発、トンネルを抜けて逃げ切れたと思ったのですが、桜井市街に入って土砂降りに。まぁ自宅は目の前ですし、午後の陽射しと蝉しぐれを受けながら夕立の中を走るのも気持ちの良いもので、本日の走行65.6キロ。
 いつもの途中合流、途中離脱ですが、参加の皆さん有難うございました。
 集合写真を含む大きなサイズの画像を順次うちのHP「サイクリングの記録」にUPしています。なお認証が必要です、ログインは’2023’、パスワードは2023年版「CanCan謹製卓上カレンダー」の裏表紙右下の黄枠内の4桁の数字です。なおスマホのSNSアプリ等からリンクをたどると401エラーが出る事があります、Crome等ブラウザで開いて下さい。

2023年夏 18きっぷ輪行旅「リベンジ関東遠征」3日目

日光例幣使街道 木崎宿にて

 さて今日は午前中に群馬県と埼玉県の道路元標を回れるだけ回り、JR高崎線籠原駅から東海道線経由で帰途に就く予定です。

 6時半には宿を出発、利根川の支流広瀬川沿いに走っている高崎伊勢崎自転車道を利用しながら、伊勢崎町、境町、木崎町、尾島町と群馬県下の4つの道路元標 を巡ります。この時点で8時半を回り、雲一つない空遮るもののない陽射しに気温はどんどん上がってきます。この後は利根川を渡り埼玉県に入るのですが、その前に最寄りのクロネコヤマトから余分な荷物を送っておこうと尾島営業所と休憩を兼ねて道の駅「おおた」へ向かいます。しかしこの時点で9時を回っていて、18きっぷだけで桜井へ帰るタイムリミット、籠原発 1113 は厳しくなってきました。

 0942 上部大橋で利根川を渡り埼玉県へ。中瀬村、八基村と回って「小山川ウォーク&サイクルロード」を東へ走り、大寄村、明戸村、大田村と都合5基を。

 この先利根川右岸には多くの道路元標が残っていて午後から回れば後10基以上は稼げるのですがこの炎天下ではね、なおこれまでで1日での最高は2007年4月11日に兵庫県下で播但線に沿って17基を回ったのが最多記録かと。とにかく3月12日に取りこぼした処まで回る事ができましたが「18きっぷ」だけで帰る事は断念。

 1205 籠原駅到着、前回3月21日同様ここから帰途に就く事にします、一度来て勝手が判っていると色々と都合が良いもので、予め近くのスーパーで買出しを済ませておきました、なにせ奈良まで長丁場ですからね。日陰になるベンチで輪行支度を始めます。写真は3月の時のもの、籠原以降写真を撮る気力が全くなかったもので。
 奈良桜井までは籠原1307→1607熱海1617→1822掛川1840→1846豊橋1948→2042名古屋、既に18きっぷだけでは桜井まで帰れませんので名古屋から近鉄利用となるのですが、最終の急行が2049、名古屋の7分は問題ないとしても、輪行袋を担いでの豊橋乗換2分は厳しいです。万が一の場合は2130発の大阪難波行近鉄特急と云う事に。
 ところで籠原駅1307発の熱海行、接触事故とかで遅れていて籠原仕立ての1313発湘南新宿ライン国府津行が先に発車する事に、国府津着は1545、熱海、静岡と乗り継いで浜松で1307発のスジに追いつくのですが。遅れている電車を待つか一歩でも先に進んでおくかの選択が悩ましい処。
 結局咄嗟の判断で国府津行きに乗る事に、冷房の良く効いた車内でウトウトしたしまい、都内を通過していた記憶はありません。国府津まで乗るとホームを渡らなくてはならなくなるので一駅手前の二宮駅で国府津以遠へ行く次の列車を待ちますが、やってきたのはなんと遅れていた籠原1307発の熱海行でした、ただ輪行袋を担いで乗り込むには少々気を使う混み具合、なんと今夜は熱海で洋上花火大会なんだとか。
 二宮からは熱海、掛川 1840 発と乗り継ぎロングシート地獄からやっと解放され、籠原で買ったお弁当をようやく食べる事ができました、昨日受け取ったヘッドフォンもあまり座れなかったのと眠たいのでまり退屈しのぎのお供にはならなかった様な。(写真は愛野~袋井の車中から)
 その後豊橋での接続は無理せず諦めて、2100発の「ひのとり」は割高なので2130近鉄特急とオンライン予約、名張で高安行き最終に乗り継いで 2337 ようやく桜井に辿り着きました。近鉄を含め乗車時間10時間24分、青春18きっぷを7,150円分乗車。

本日の走行53.0キロ

本日の収穫
【1157】 群馬県 佐波郡 伊勢崎町(現 伊勢崎市)
【1158】 群馬県 佐波郡 境町(現 伊勢崎市 )
【1159】 群馬県 新田郡 木崎町(現 太田市)
【1160】 群馬県 新田郡 尾島町(現 太田市)
【1161】 埼玉県 大里郡 中瀬村(現 深谷市)
【1162】 埼玉県 大里郡 八基村(現 深谷市)
【1163】 埼玉県 大里郡 大寄村(現 深谷市)
【1164】 埼玉県 大里郡 明戸村(現 深谷市)
【1165】 埼玉県 大里郡 太田村(現 熊谷市)

1日目 2日目前半 2日目後半 3日目

2023年夏 18きっぷ輪行旅「リベンジ関東遠征」1日目

 「18きっぷ輪行旅 2023年夏」第1弾は春の関東遠征のリベンジで群馬県と埼玉県の道路元標巡りから。しかし真夏に熊谷とかあまり行きたくないですよね、そこで信州から山越えして関東へ下り多少は涼しそうな群馬埼玉の山間部を、限られた休みですので1日目は勤務明けからの出発で、信州への移動だけで終わってしまいます、2日目は長野群馬県境の十石(じっこく)峠(1351m)を越えて神流(かんな)川に沿って下り、利根川を渡って伊勢崎市泊、3日目は午前中の涼しい内に道路元標巡りをして、高崎線の籠原駅(熊谷市)から帰途に就くプランです、2泊3日で実質走れるのは1日半だけなんで、勿体ない話ですが、猛暑のこの季節ですからね、丸一日走っているのも危険と云えば危険ですからね。
 ところで何故リベンジなのかと云う事ですが、前回は未修の道路元標が多く残っている埼玉県に行きながら、効率良く回れなかったり、取りこぼしをしてしまったのです。従来はGARMIN のGPSmap 60CSxに目標の道路元標をwaypointとして登録しそれなりに使えていたのを、地図を持たないiGPS50Sに買い替えた為、地図はスマホのマップ機能(Google MyMap)を活用するつもりが、準備不足が祟る結果となってしまいました。今回はRide with GPSに走行予定ルートと道路元標の位置をPOIとして登録し、関係資料へのリンクを登録しておきました。今年1月まで使っていたスマホ GALAXY G5 Active をそれ専用にしてハンドルマウントして使用しました、9年前のスマホでもGPSとブラウザとしてだけ使うので性能的には問題なし、ただバッテリの持ちが悪いので途中で何度か交換する必要が、外部給電の用意もしてあったのですが、充電しながら使用すると季節柄温度上昇のアラートが出てしまいます。この辺りについては解決しなけらばならないのと判らない点もありますので回を改めまして。

 さて今回は峠越えと100キロ超えと云う事で asuka号を選択、ただ輪行するには一番重い選択なんです。前日に輪行支度を済ませておき、今朝一旦帰宅後に輪行袋を担いで駅まで数分歩きます、まずはこれで汗だくです。
 信州長野は小海線沿線の中込駅前のビジホをとっていて、時間的には桜井駅から「18きっぷ」だけで2147には辿り着けるのですが、名古屋まで近鉄を利用して1951に到着する予定です。

 桜井0952に乗車、名張でアーバンライナーに乗換て落ち着いた処で気付いたのは「18きっぷ」長旅のお供携帯音楽プレーヤー、懐かしい天五さんとトレードしたiPod nanoは既にバッテリの劣化で既に引退していますが、忘れたのはスマホに繋ぐワイヤレスイヤホン、行きはともかくなければ帰りの東海道本線のロングシート地獄は辛いだろうな。と云う事で困った時の密林頼み、なんと699円で明日配達のプライム商品を発見、伊勢崎市で現地受け取りで手配する事に。
 さて名古屋での乗換時間に例によってホームの立ち食いできしめんを頂きます。ホームの立ち食いも随分少なくなりましたが、名古屋駅の「すみよし」は各ホームに健在です。

 

 名古屋から中央本線に、中津川で塩尻方面行きに乗り継ぎます(写真左)、この先は2両編成になるので行楽シーズンの休日などは輪行袋を担いでいるとちょっと大変です、可能な限りそういった乗り継ぎ駅へは先回りするプランを考えておく事も肝要です。南木曽を過ぎたあたりから夕立ちが、次の乗換駅塩尻で1659発の中央東線大月行きを待ちますが、特急を含めて遅れがでている様です。関西人にあまり縁のない「あずさ」が出て行きます(写真右)、実は2019年夏の「信州キャンプツーリング」の帰りに南小谷〜信濃大町間だけ新宿行「あずさ」に乗車した事が。

 小淵沢にはほぼ定刻に到着したのですが、中央東線下り特急が遅れていて、小海線はそちらからの乗り継ぎを待つ事に。しかし久しぶりの山梨県、久しぶりのキハ110、初めて飯山線でこの塗色を見たときは新鮮でしたね。小海線沿線へは2008年9月以来かと、その折に長野県南佐久郡の道路元標はほぼ回り終えていて、明日予定している大日向村道路元標だけ残してしまっていたのです。
 数分遅れで小淵沢駅を発車したものの、清里あたりからしきりにタイフォンを鳴らしながら徐行しているなぁと思っていたら、なんと鹿と接触したかも知れないと云うアナウンスがあって停まってしまいました。安全確認が済んで問題はなさそうと云う事で動き出したのは既に30分遅れ、幸い小海駅での停車時間とかで中込駅には13分遅れ位で到着、桜井を出て約10時間の鉄旅でした。

 宿は駅前と云うか駅横の「佐久イン清水屋旅館」駅前旅館を今風に改装した造り、とにかく中込駅下車10秒と云う表現は遠からず。最近は楽天トラベルとかじゃらんのお世話になる事が殆どで、中込駅下車数分で僅かに安いビジホがあったのですが、浴場の時間が短すぎるとか評価が今一、こちらはほぼ24時間入浴可能、ユニットバス暮らしの身には温泉でなくとも脚を伸ばして入れるお風呂は嬉しいです。元は旅館と云う事でバス・トイレは共用ですが、駅チカ、大きなお風呂、ウォシュレットで税込4,200円は良しでしょう。輪行支度を解くのは明朝にして輪行袋は食堂スペースに置かせて貰いました、組んだ状態でも大丈夫でしょう。 
 ご他聞にもれず地方都市の駅前は20時を回ると殆ど店仕舞いしていましたが、少し歩いて県道へでれば食事のできる店もコンビニもあるので不自由はしないかと。本日の走行、職場からの帰りの7キロだけ、さて明日は走るゾ! 「18きっぷ」で5,170円分乗車。

1日目 2日目前半 2日目後半 3日目

2023年春 18きっぷ輪行旅総括

 既に1ヶ月が経とうとしているのですが、ようやくブログの更新が追いつきましたので、今春の「18きっぷ輪行旅」の総括です。今年は「全国旅行支援」を活用できる貴重な機会ですし「18きっぷ」を11回分を利用して走り回りました。なお端数を譲ったりヤフオクで落としたりしているので5の倍数ではありません。

3月10~13日 「10年ぶりの関東遠征」 三鷹のギャラリーで行われていた故合田佐和子さんの回顧展と、以前からお邪魔したかった川崎市百合ヶ丘のサイクリストの集うお店「Coffee & Beer 轍 Wadachi」への訪問を兼ねて東京、埼玉と群馬あわよくば長野の道路元標を巡るサイク、久しぶりに延陽伯号を担いで出掛けたのですが、道路元標の方は長野どころか東京都と埼玉県の19基を回るのが精一杯でした。次のシーズンには長野県側から山越えで向かうプランを温めています、熊谷とかはあまり夏には行きたくない気もするのですがね。
■ 3月10日 桜井→名張→名古屋(近鉄利用)/名古屋1216→1309豊橋1323→1357浜松1410→1521静岡1524→1641熱海1646→1708小田原 4時間52分(待ち35分)の旅 5,170円分乗車/小田原→百合ヶ丘→成城学園(小田急利用)
■ 3月11日 成城学園→新宿(小田急利用)、新宿→三鷹→熊谷 走行92.0キロ。
■ 3月12日 熊谷→籠原駅 走行46.9キロ、籠原1446→1518高崎1528→1538新前橋1542→1636水上1642→1817越後川口1829→十日町→戸狩野沢温泉→豊野→2129長野 6時間43分(待ち41分)の旅 5,170円分乗車(豊野→長野間しなの鉄道別途260円)。
■ 3月13日 長野0631→0811塩尻0816→1028中津川1049→1213名古屋1307→1409亀山1414→1535加茂1539→1554奈良1558→1627桜井 9時間56分(待ち1時間33分)の旅 6,930円分乗車。
 3月19日 2023年春 18きっぷ輪行旅「若狭路へ」 近畿でありながら自転車で走った事の殆どない若狭の海岸線を走る、一応ロードで舞鶴~敦賀を考えたのですが、結局は小浜止まり、でも「自撮り」の方で成果がありました。
■ 奈良0522→0622京都0637→0721園部0725→0825綾部0851→0920東舞鶴 3時間58分(待ち46分) 走行71.9キロ(奈良駅まで自走20.9キロを含む)小浜1729→1834敦賀1849→2047京都2105→2201奈良2204→2234桜井 5時間5分(待ち36分)、往復で7,480円分乗車。 
 ところが19日若狭から帰ってきてからとんでもない事をやらかしてしまいました、なんと「18きっぷ」をアノラックのポケットに入れたまま洗濯してしまったのです。きれいに伸ばして並べたのがこの有様、関東遠征で3回使った残りはDさんに譲る予定にしていたので、新たに買ったものを1回使ったきり、JR桜井駅に駆け込みますが、若い駅員は端末を操作して再発行はできない(そらそうでしょ)、だからこのまま使ってくれとの事、ただ桜井駅の一駅員の主観に依る判断ですので、桜井駅では良くても他の駅でどう判断されるか判りません。実はJRの旅客営業規則第149条「券面表示事項が不明又は不備の乗車券類」で再交付の請求ができるのですが、話を難しくしてやはりこれは使えないと判断されると元も子もありません。少なくとも桜井駅で乗車してどこかで下車して、無人駅で乗車して桜井駅へ帰ってくる様なパターンだとこのままでも大丈夫でしょう、車内で検札を受ける場合もありますが、桜井駅で乗車時に入鋏(スタンプ)している限り有効性は桜井駅が判断した事になるでしょう。と云う訳で今後予定を考えると3回程度のマトモな「18きっぷ」がほしい処、上手い具合にヤフオクで額面割れで落とせたんですよね。
 件の「18きっぷ」はこれ以上ボロボロにならない様に粘着フィルムで裏打ちしてPP袋に入れて使う事に。

3月22日 自転車抜きで金沢へ そんなこんなで天気予報の思わしくない一日、ボロボロの「18きっぷ」で未収の道路元標巡りで金沢往復。来年春には北陸新幹線の敦賀延伸で在来線が3セク化されて「18きっぷ」で金沢に行けるのも後1年、現時点で確認されている石川県に残している道路元標は後9基です。
■ 桜井0622→0650奈良0654→0753京都0819→0950敦賀0953→1050福井1113→1242金沢 6時間20分(待ち1時間3分)/金沢1717→1854福井1901→1951敦賀1953→2044米原2054→2148京都2153→2253奈良2257→2325桜井 6時間8分(待ち28分)、往復で10,340円分乗車。 
3月28日 2023年春 18きっぷ輪行旅「再び若狭路へ」
リベンジと云いますか、山陰本線山家駅をスタートし若狭路へ、小浜を越えたものの風光明媚な海岸線に沿って走ろうとする限り私の脚力では敦賀は難しいですね、小浜線十村駅で終了。途中に通った田烏(たがらす)の棚田は「自撮り」の準備して再訪したい処です。
■ 桜井0543→0616奈良0619→0723京都0734→0820園部0822→山賀0922 2,310円、走行81.0キロ、十村1755→1834敦賀1849→2042京都2105→2201奈良2204→2234桜井 3,410円 計5.720円分乗車
3月30日~4月1日 2023年春 18きっぷ輪行旅「高山~富山」 黄砂に阻まれ一昨年は拝む事ができなかった冠雪の立山連峰と未踏の高山本線沿線へ、自転車で高山へは二度ばかり行っているのですが、高山~飛騨古川間を除けば高山本線沿線は未踏区間ですし「18きっぷ」で富山県へ行くのは高山本線は今や唯一のルートです。
 「全国旅行支援」での割引きやクーポン、日頃から安宿にしか泊まらない貧乏人には宿泊料金最大20%割引にメリットは少ないですが、平日旅の多いは私には2,000円(平日は)のクーポンは大きいです、贅沢しなければ夕食と朝飯位は賄えてしまいます。今回も埼玉に続いて、岐阜県と富山県で有難く使わせて頂きました。高山本線での列車を入れた「自撮り」ポイントは新緑か紅葉の季節に再訪したいとプランを練っています。
■ 3月30日 桜井1013→1041奈良1107→1151京都1207→1319米原1330→1404大垣1411→1422岐阜1445→1815高山 5,720円分乗車。
■ 3月31日 高山→富山 走行108.9キロ 
■ 4月1日 富山→若栗駅 走行53.2キロ、若栗1154→1309電鉄富山(富山地鉄利用)/富山1412→1505猪谷1508→1908美濃太田1912→1942多治見1949→2032名古屋 6時間20分 4,840円分乗車 /近鉄名古屋2100→2238大和八木2246→2252桜井(近鉄利用)
4月4日 2023年春 18きっぷ輪行旅「和田山~播磨新宮」 
「18きっぷ」の有効期間が迫ってしました、週間天気予報と勤務ローテーションの睨めっこ。日帰りで兵庫県の未収道路元標を求めて山陰本線和田山駅へ。
■ 奈良0522→0622京都0637→0721園部0725→0927和田山
和田山→播磨新宮 走行99.1キロ(奈良駅までの自走20キロを含む)。
播磨新宮1811→1842姫路1856→1958 大阪2012→2110奈良2117→2148桜井
4月9日〜11日 2023年春 18きっぷ輪行旅「四国へ」「18きっぷ」の有効期限のかかる場合は復路に「18きっぷ」のメリットのないプランにする事が多いのですが、今回は往路で高知まで利用し、復路は小豆島経由で山陽電鉄飾磨駅から私鉄を乗り継いで帰ってくるプランです。私鉄を乗り継いでと云っても時間は掛かるものの飾磨駅から桜井駅まで改札を通らず、上手くすれば2回の乗り換えそれも階段を使わずに「18きっぷ」1回分より安い2,220円で帰ってこれるのです。
■ 4月9日 桜井1013→1041奈良1045→1137大阪11:45→1248姫路13:05→124相生13:32→1438岡山1442→1520坂出15:30→1543多度津15:59→1706阿波池田1748→2027高知
■ 4月10日 高知→土佐山田駅 走行77.4キロ、土佐山田→高松
■ 4月11日 高知港→土庄港 走行70.0キロ 姫路港1715→1855飾磨駅 走行70キロ、飾磨2011→2134尼崎2137→2203鶴橋2208→2248桜井(山陽・神戸高速・阪神・近鉄利用)

 と云う訳ですが安上がりに「18きっぷ」と云っても、倍以上も時間をかけて普通列車を乗り継いで行くのですから、効率的だとは云えませんし、余程好きでないとやってられません。それでも懲りずに夏のシーズン(7月20日から9月10日)に向かってプランを練っている訳ですから、我ながら物好きだとしか。まぁプランを練るのも愉しみの一つなのですが。

2023年春 18きっぷ輪行旅「四国へ」2日目

「土佐塩の道」文代(ぶんしろ)峠にて

 今日は高知県香美郡の2つの道路元標を巡ります。高知での宿はビジネス街の中の小さなビジホですが、大浴場があって「旅行支援」で3,200円也、それに2,000円のクーポンが付いてくるのですから「旅行支援」様々です。朝、パンに玉子と野菜と飲み物と質素ですが無料の朝食を頂きます、走り出す前にはあまり食べないのでそれ位が丁度良いです、種類豊富なバイキングだとついつい貧乏性な性格が災いしますので。さて輪行支度を解いて宿を後にします、

 幹線道路を避け、予めあたりをつけておいた舟入川べりの道を東へ、通勤通学と思しき自転車と何度かすれ違いましたので、高知市中心部から郊外へ出るコースとしては正解だったかと。見た風景だなぁと思ったら2018年春に南海フェリーで渡った徳島から室戸回りで走ってきたコース、大津村道路元標の傍でした。ところでこの舟入川と云うのは江戸時代に開削された灌漑用水なのです。
 さすが南国土佐、もう田植えが始まっています、中には既に終わっている処も。

 香南市香我美町口西川 「土居の谷」バス停脇に建つ香美郡は西川村道路元標、昭和の大合併で1955年4月に無くなった村ですが、村域は現在の香美市、香南市、安芸市に跨っていました。「塩の道」とはその名の通り江戸時代、製塩が盛んな現在の香南市沿岸部と内陸部との塩を始めとして交易ルートが発達した様で、現在は「土佐塩の道」として整備されています。車道は県道30号線香北赤岡線として古道と交差する跨ぐ様に整備されていますが、西川の集落を過ぎると途端に道が狭くなります、峠の標高は知れていて斜度はあっても6〜7%止まりで、とにかくクネクネと長い「エエ道」が続きます、「文代峠」は盟友峠おやじナワールド氏の足跡もあるのですが、氏の云う急坂とは?随分と印象が違うものです。木々の間からかすかに海岸線が… そう云えば高知に来てここまで海を見てなかったゾ。


 切り通しになっている峠に到着、香美市となりますが字名は西川、西川村が峠を挟んだ地域であった事に納得、今では道の通じていない安芸市轟地区まで西川村だった事から、この山中に「塩の道」と関わった一つの経済圏があったのでしょうね。
 峠を越えると直ぐに民家があり、物部川の支流西ノ川沿いの先とはうって変わった明るい谷が続き国道195号(土佐中街道)まで下ります。
 次の在所村道路元標まで結構交通量のある道を数キロ遡らなければなりません。この195号は四ッ足峠を越えて徳島県阿南市へ続くので、徳島市経由で帰る案も検討してみたのですが100キロ以上の道のり、トンネルがあるにしても目の前の山容を見上げると引いてしまいます。

 在所村道路元標は香美市立吉井勇記念館の敷地内にあります、月曜は休館日と云う事で心配していたのですが、記念館の裏手の国登録有形文化財「渓鬼荘」近くにあり、道路元標の処まで行く事に問題はありませんでした。寡聞にして吉井勇なる人の事は何も知らないのですが、ググってみると近代の歌人で3ヶ月ばかりここ猪野々の地で隠遁生活を送ったのだとか、3ヶ月引き籠っただけで立派なハコモノが建つのでしょうか、ちなみに漫画家のやなせたかしの父方の実家もここ在所村。そんな事より「道路元標」ですが○○村がなくて「道路元標」としかなく、形状も省令に準じたものが破損してこうなったとも思えません、場所的に本来の位置から移設されたものでしょうが、とにかく「道路元標」と主張しているので「在所村道路元標」だと云う事に。在所村は1961年に合併に拠り廃止されています。
 在所村道路元標を後に国道は避けて物部川右岸の県道他を次いで土佐山田駅へと向かいます。先日の神通川程ではありませんが河岸段丘が発達している事と流れ込む支流の為に下り基調とは云え細かなアップダウンが続きます、左岸側には美良布村道路元標がありますが2008年4月に履修済、「アンパンマンミュージアム」とかもありますけど、あのキャラクタが好きでないんで。
 物部川は杉田ダムのダム湖となり、県道はサイクリングコースになっている様でブルーラインが引かれています。
 ところで「旅行支援」のクーポンですが使う機会もなく走ってきたので、土佐山田の街中に入った処でローソンで消費する事に、お陰で高松までの車中は豪勢に。コンビニで使えるのも便利ですがそれもなんだかなぁ…
 1510 土佐山田駅着、セブイレに母屋を取られた土佐山田駅。次の上り普通列車は 1630 と云っても1日5本ですが、のんびりしっかり輪行支度を。
 土佐山田駅2,3番ホーム、左がこれから乗車する 1630発琴平行、右は窪川行き。

 車中よりスイッチバッグの新改駅、左側が駅ホーム、右側が阿波池田方面への本線です。豊永駅を出ると乗客は2人に坪尻駅は通過して 1922 琴平着、15分待ちで高松行きに乗り継ぎます。
 高松 2033着、乗車4時間3分2,790円也。明日は高松港から小豆島に渡りますので、駅から比較的近い宿をとってあって輪行状態のまま移動します。
 本日の走行77.4キロ、高知まで行ってなんだかなぁと云うコース設定でしたが、道路元標2基に歴史ある街道の峠を越える事ができたので良かったかな、高知市街まで戻ると100キロ前後になるでしょうが、高知に住んでいたらなかなか良いコースかと。

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2023年春 18きっぷ輪行旅「四国へ」1日目

極め付きの秘境駅 土讃線 坪尻駅

 「青春18きっぷ」の有効期限が迫ってきているのに、一昨日の雨で予定が狂ってしまった訳ですが… そこで往路だけ利用して泊りで高知へ向かう案が浮上、高知県は貧乏人には厄介な処でして2018年3月に「四国の右下ツーリング」で自走して以来暫く行けていません。
 未収の道路元標がまだ7基(左図赤色)残っていて四万十川とか足摺方面は無理としても高知市周辺の2 基はやっつけておきたい処。その高知市すら「18きっぷ」で行くには土讃線の琴平~土佐山田間がボトルネックになっていて、その日の内に辿り着けるのは桜井0759→高知1904(所要11時間5分)と桜井1013→高知2027(所要10時間14分)しかなく、移動だけで一日終わってしまうのです、そして勤務明けからのスタートでは桜井1013発と云う事になります。
 桜井1013→1041奈良1045→1137大阪11:45→1248姫路13:05→124相生13:32→1438岡山1442→1520坂出15:30→1543多度津15:59→1706阿波池田1748→2027高知
 ところがこのスケジュールにはリスクがあります、岡山での乗換時間が4分、2番ホームから8番ホーム、この時間帯ならそうは混んでいないのですが輪行袋を抱えての移動です、万が一東海道山陽本線が遅れると先がないのですが、岡山から1本後のマリンライナーに乗れば、坂出、多度津と乗継、琴平から阿波池田まで特急「南風17号」に1,200円(乗車券と50キロ未満の特定特急料金)払って乗れば、阿波池田で1748発の高知行きに追いつく事ができるのです、と云う事で9日夜の高知の宿を確保する事に、もちろん「旅行支援」の対象になる様に。機材はerbaロード、コース的に延陽伯号やデモン太では辛いしロードは輪行楽ですからね。
 さて1日目は先日の高山同様、自転車担いでの移動だけで終わってしまいます、本日の走行は通勤の6.5キロのみ。桜井1013発奈良行きに乗車、順調に駒を進めて岡山1442発「快速マリンライナー39号」に乗車、津山線のホームに停まっていた国鉄色のキハ40の写真を撮る余裕も、臨時の「夜桜号」とか、1両はラッピング車両で1両は国鉄色とはJRも抜け目がない様で。
 瀬戸大橋を渡り、昨年9月以来の四国、坂出、多度津と乗り換えます。
 土讃線に入りスイッチバックの秘境駅「坪尻」、飯田線の田本駅同様徒歩で山道を行かないと外へは出られません、それでも下車する鉄な人が何人か、10分後に来る上りで折り返すのですよね。
 普通列車の車両はJR四国になってから作られた1000系に置き換わっている様です、ホーム高さの関係もあるので西の方に行くとまだステップのあるキハ32とかキハ54が頑張っているのかな。JR四国ってホームが低いので輪行袋を担いで乗り降りする時には要注意です、気を付けないと降りるときにエンドやリアディレーラーをぶつけたりします。トイレなしロングシートのキハ32に何時間も乗せられていた頃を思えば、1000系なら輪行袋を置く場所も今はトイレもあるので助かりますが。
 予定通り来たので阿波池田で42分待ち、未明に職場で早い朝食を摂ってからまともに食べていませんので、数分歩いてスーパーマーケットまで往復、駅横にセブイレがあるのですが、品数が知れていますし(それにセブイレ嫌い)、阿波池田ってスーパーも2軒あってコーナンもダイソーもあるのです。
 大歩危、小歩危と停まりながらもう一つのスイッチバック駅「新改」を過ぎる頃にはすっかり陽が落ちてしまいました。2027 高知着、輪行支度を解くのは明朝にして輪行袋を担いで宿まで、遅々に車内で食べた弁当が効いているので外食するのは止めて、早々に休む事に、10時間14分 7,410円分乗車、王寺~佐賀の17時間59分には及びませんが充分くたびれました、明日は走るぞ。

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2023年春 18きっぷ輪行旅「和田山~播磨新宮」

兵庫県朝来市和田山町にて

 今回は兵庫県で残している道路元標2基と酷道と呼ばれた国道429号線の未踏区間の内、朝来市と宍粟市の間の山越え部分を走る事にします、走行距離が100キロ近いのと山越えがあるので 機材は erbaロードで。
 奈良0522発京都行に乗車するために20キロ余りを自走、近畿北部や西部に向かう時は大阪駅や京都駅といったターミナルを経由する事になり、平日ですとどうしても桜井始発では通勤時間帯に重なってしまうのです、京都駅などは混んでいると奈良線から山陰本線への乗り換えは大変です。
 さて暗い中、上街道を奈良に向かって走ってますと、スマホを忘れてきている事に気が付きます、引き返して桜井からの始発に乗る事もできますが、財布やGPS代わりに使っている前のスマホ Galaxy S5 Active とモバイルルーターがありますのでインターネットへのアクセスも可能、できない事は電話と電子決済位、と云う事でこのまま先へと進む事にします。
 奈良駅から輪行、京都、園部と乗り継ぎます、平日ですので鍼灸大学前までは混みますね。0927 和田山着、ポカポカ陽気の駅前で輪行支度を解きます。


 和田山から円山川と播但線に沿って新井駅の先まで南下しますが、今日も向かい風なんですよ。円山川べりの桜は満開、今年の気の早い桜、例年なら「18きっぷ」のシーズンが済んでからも、奈良で標高の高い処なら撮る機会はあるのですが、今年はネェ、せっかくの機会ですのでここで「自撮り」を。

 播但線もタイミング良く上り下りとやってきます。上と左の写真、バッグの桜の咲いている山頂は雲海で有名な竹田城です。結局そんなこんな国道429号に入るまでに時間を食ってしまいましたが、道の駅「あさご」でお昼にして向かいのコンビニで補給を。
 さて国道429号に入ります、倉敷から津山を経て福知山に至る国道、元々は倉敷と津山を結ぶ国道だったのが平成5年になって幾つかの府県道を昇格させて429号としたもの、山越え区間は結構「酷道」でした。国道422 号や425 号もそうですが、私はこの手の国道をあみたくじの「あみだ国道」と呼んでますけど。

 ほぼ二車線化された道が続き神子畑選鉱場跡へと続きます、神子畑選鉱場は昭和62年に閉山した明延鉱山の選鉱場で、東洋一の規模だったとか、「一円電車」として知られた明神電車の車両の他に「鉱石の道神子畑交流館」とか外国人技師の旧居とか見学もできるみたいで、平日ですが春休みかして車で立ち寄る家族連れも見られますが、先も長いので少し休憩しただけで出発する事に。
 案の定、選鉱場跡を出ると登りが始まります、標高580m近くまで上り笠杉トンネル(516m)を抜けて宍粟市へ、標高差300m程の長いダウンヒルの後、一宮町三方まで下った処でR429と別れ県道6号養父宍粟線へ、この先揖保川に沿って更に10キロ程下ってR29となりますが、下り基調と云え向かい風に苦しめられる事に。

 揖保川に沿って下り、宍粟郡の河東村道路元標(現 宍粟市)と揖保郡香島村(たつの市を回ります。藤原勝永著「兵庫県の道路元標」には掲載されていたものの 2007年4月に大黒屋さんと回った際に見つけられなかった揖保郡の香島村道路元標(たつの市)を回り本日の予定終了。この先川沿いに山陽本線竜野駅か網干駅まで走れば楽に帰れるのですがもう向かい風は結構、姫新線播磨新宮駅へ向かいます。
 国道を避けて走っていたので、最後はこんな吊り橋「東山公園橋」を渡ることに。あとからSNSで教えて貰ったのですが揖保川沿いには「与位の洞門」と云うのがあるそうなんです、残念、下調べ不足でした。

 播磨新宮駅に到着、10何年来ですが立派な橋上駅になっています、ベンチ、トイレ、エレベーターと輪行支度をするには持ってこいの駅に。多くの列車がこの駅で乗り継ぐ運用で左は佐用行きの単行、右は姫路行きの2両編成。

奈良0522→0622京都0637→0721園部0725→0927和田山
播磨新宮1811→1842姫路1856→1958 大阪2012→2110奈良2117→2148桜井 

本日の走行99.1キロ(奈良駅までの自走20キロを含む)

本日の収穫
【1143】 2023/4/4 兵庫県 宍粟郡 河東村(現 宍粟市)
【1144】 2023/4/4 兵庫県 揖保郡 香島村(現 たつの市)

2023年春 18きっぷ輪行旅「高山~富山」3日目

  「しんきろうサイクリングコース」早月川河口付近

 朝、天気予報は晴れなのですがどうも霞んでいそうです、一昨年3月末に来た折は酷い黄砂でした。いずれにせよ富山湾岸の自転車道を走るつもりですが、氷見市に向かうか朝日町へ向かうか。雨晴海岸のライブカメラを見てみますが、富山湾越しの立山連峰は期待できそうにないので、朝日町方面へ走る事にします、少しでも近づいた方が良いかと、桜並木なんかもありますしね。
 6時半には富山駅前の宿を出て富山湾岸に向かいます、一昨年はをライトレールの写真を撮りながら向かったのですが、今日は県道172号八幡田稲荷線を走り「しんきろうサイクリングコース」(富山朝日自転車道線)の起点へ向かいます。

 0709 約8キロ走って海岸近くの自転車道の起点へ。
 成願寺川を渡るまでほぼ松林の中を走ります、途中良さげなキャンプ場もあったりします。いつかキャンピングで日本海側を海沿いに走りたいなぁ…

 0811 滑川市と魚津市の境界になる早月川を渡りますが、向かい風が結構辛くなってきます。

 立山連峰も対岸の能登半島も全く見えず、自転車道沿いもこれと云うポイントがないのですよね、早月川河口で少し狙ってみます。「自撮り」ですが最近意識してBlogやSNS用の横長のヘッダー画像も同時に撮っていますが、後から横長に切り抜くなんて事ではなく左右の風景を撮っておいて、後からパノラマ合成しています。
 向かい風を押して 1006 黒部川河口に下黒部川橋まで到着しましたが、湾岸沿いでは全く期待できないので黒部川左岸を遡り富山地方鉄道の何処かの駅から帰途に就く事にします。なお富山湾岸のサイクリングコースについては一昨年3月のブログを参考にして頂ければ。

 黒部川緑地とか左岸を10キロ近く遡ります、あちらこちらで桜が満開です。ところで映画「RAILWAYS」第2作は富山地鉄が舞台になったのですが、せめてロケ地の一つになった愛本駅位まで走りたいなと。

 北陸新幹線を越えたあたりの桜、桜の向こうに立山連峰が見えるはずなんですがネェ… 花見に来ていた地元の女子会ロード一行の一人に尋ねたら「今日は見えませんねぇ…」と耳慣れないイントネーションで、富山弁なのかな。彼女達には立山連峰はデフォルトで満開の桜の方が嬉しそうで、この様子だと先へ進んでも展望は期待できないとの事、三度目の正直は成らずここで降参です、やはり3月上旬かなぁ…

 最寄り駅の富山地鉄若栗駅へ、なんともレトロな駅です。本日の走行53.2キロ、延陽伯号で2日で160キロ走ったので良しとしまししょう。次の電鉄富山行きは1154,、ヘッド(フォーク)抜きに分割式マッドガードの延陽伯号、少々急がなくてはなりません、富山での待ち時間は1時間以上もあると云うのに…
 やってきた下り電車からロードバイクを押した2人連れが降りてきます、富山地鉄ってサイクルトレインだったんです。そのお二人と言葉を交わすと、なんでもこの季節の富山には「春の四重奏」と云うのがあるそうです、立山連峰に桜と菜の花とそしてチューリップ、なんと豪勢な。

 ご存じの様に北陸新幹線の延伸で金沢〜直江津間が三セク化したので、富山から「18きっぷ」だけで帰るには高山本線経由するしかありません。待ち時間に立ち食いの白エビそばを頂き 1412 発の猪谷行きに乗車、今日は休日だったせいでしょうか高山までほぼ満席。昨日走ってきた線路沿いの道を眺めながら… (写真右)は「自撮り」をしていた野口トンネルの旧道部分とスノーシェッド。
 岐阜、米原経由、京都から近鉄利用で日付の変った頃に桜井に帰宅できるのですが、名古屋から発の近鉄特急「ひのとり71号」で帰途に就きました。

若栗1154→1309電鉄富山/富山1412→1505猪谷1508→1908美濃太田1912→1942多治見1949→2032名古屋/近鉄名古屋2100→2238大和八木2246→2252桜井
富山地方鉄道本線 75分 ¥1,280
JR所要時間 6時間20分 青春18きっぷ 4,840円分乗車
近鉄 2,430+240円分乗車 特急券1,840円

1日目 2日目前半 2日目後半 3日目

2023年3月のまとめ

   走行692.4キロ、内訳はasuka 162.5キロ、erba 230.2キロ、Silk 299.6キロ。

 赤線が3月の走行区間、青線は2月以前。「18きっぷ」での輪行で一気に行動範囲が拡って判別できませんが、自宅/職場周辺は割愛しています。

3月10~13日 10年ぶりの関東遠征
3月19日 2023年春 18きっぷ輪行旅「若狭路へ」
3月22日 自転車抜きで金沢へ
3月28日 2023年春 18きっぷ輪行旅「再び若狭路へ」
3月29日~ 2023年春 18きっぷ輪行旅「高山~富山」

道路元標

【1120】 2023/3/11 東京府 豊多摩郡 淀橋町(現 東京都)
【1121】 2023/3/11 埼玉県 北足立郡 白子村(現 和光市)
【1122】 2023/3/11 埼玉県 入間郡 宗岡村(現 志木市)
【1123】 2023/3/11 埼玉県 北足立郡 志木町(現 志木市)
【1124】 2023/3/11 埼玉県 入間郡 南畑村(現 富士見市)
【1125】 2023/3/11 埼玉県 入間郡 古谷村(現 川越市)
【1126】 2023/3/11 埼玉県 北足立郡 平方村(現 上尾市)
【1127】 2023/3/11 埼玉県 北足立郡 川田谷村(現 桶川市)
【1128】 2023/3/12 埼玉県 熊谷市
【1129】 2023/3/12 埼玉県 北埼玉郡 太井村(現 熊谷市)
【1130】 2023/3/12 埼玉県 大里郡 久下村(現 熊谷市)
【1131】 2023/3/12 埼玉県 大里郡 市田村(現 熊谷市)
【1132】 2023/3/12 埼玉県 大里郡 吉見村(現 熊谷市)
【1133】 2023/3/12 埼玉県 大里郡 吉岡村(現 熊谷市)
【1134】 2023/3/12 埼玉県 大里郡 御正村(現 熊谷市)
【1135】 2023/3/12 埼玉県 大里郡 大麻生村(現 熊谷市)
【1136】 2023/3/12 埼玉県 大里郡 三尻村(現 熊谷市)
【1137】 2023/3/12 埼玉県 大里郡 玉井村(現 熊谷市)
【1138】 2023/3/12 埼玉県 大里郡 別府村((現 熊谷市)
【1139】 2023/3/22 石川県 石川郡 潟津村(現 金沢市)
【1140】 2023/3/22 石川県 河北郡 川北村(現 金沢市)
【1141】 2023/3/22 石川県 石川郡 戸板村(現 金沢市)
【1142】 2023/3/31 岐阜県 大野郡 上枝村(現 高山市)

2023年春 18きっぷ輪行旅「高山~富山」2日目前半

高山本線 飛騨細川~角川間 国道360号旧道

 リタイア後現職に就いてからは習慣で用があろうとあるまいと疲れていようと、とにかく4時には目が覚めます、用のない時に二度寝ができる時は至福の幸せです。
 さて明るくなってきた頃に下りて延陽伯号の組み立てを済ませておきます。宿泊プランに朝食は入ってませんでしたが、バイキングでほぼクーポンの残りで間に合うのでここで朝食を頂く事に、先月の熊谷の時の様に朝飯前に道路元標へと云うのにはちょっと遠いです。

 チェックインを済ませて市街を一回りして一旦高山駅へ。
 2016年秋にリニューアルした高山駅、ずいぶんとモダンな建物になったものです。外観とかモニュメントがあったりとか工夫をしている様ですが、全国どこへ行っても同じ様な駅が増えましたね。
 まずは大野郡の上枝(ほずえ)村道路元標へ、高山駅の富山側の隣駅上枝駅とはかなり離れていて、かつての役場跡の公園に保存されています。しかし「ほずえ」って超難読地名ですね。

 高山市街には戻らず、宮川の支流川上川と高山本線に沿って飛騨古川へ向かいます、遠くに冠雪のアルプスが見えて、明日への期待も膨らみます。ところで富山~高山のメインルートは国道41号線(いわゆる越中東街道)ですが、旧古川町と旧神岡町の間で数河(すごう)峠(896m)を越えなければなりません、猪谷まで国道360号(越中西街道)を経由すると宮川沿いの下り基調の道、今後改良が進めば走りやすくなって交通量が増えるかも知れませんが、神岡に用がなければわざわざ41号を通る事もないですよね。
 飛騨古川の街に立ち寄ります。この先富山平野に下るまでコンビニの類はありません。

 造り酒屋の白壁、良い香りがしてきます。

 国道41号と別れ国道360号へ入ります、再び合流する猪谷まで高山本線と宮川を縫う様に走り「鉄」な人間には魅力的なコースです、高山本線の時刻を見てみると上りの「ひだ8号」がやってくるので待ってみます。
 野口トンネルの手前、スノーシェッドの間から旧道区間が残っているので迷わずそちらへ、なかなかの「自撮り」ポイント、車に邪魔される心配もなく下りの「ひだ7号」もまもなくやってきます、横長のヘッダー用に合成を前提に準備します。この場所ですが新緑や紅葉の季節にも来てみたいですね。

 この後も撮影ポイントには事欠きません、現道との合流手前にはアンダートラス橋もあります、写真は(左)角川~坂上間、(右)坂上~打保間。
 坂上~打保間にある旧道区間、新道は対岸(左岸)に渡り2つのトンネルを抜け正面に見える宮川新大橋でこちら側に戻ります。冬季通行止で結構荒れています。
 種蔵打保バイパスの開通でこんな立派な道が車は入って来れない旧道区間になってしまっています(写真左)。打保(うつぼ)駅近くで小休止の後 1343 には岐阜富山県境を越えます(写真右)。

【1142】岐阜県 大野郡 上枝村(現 高山市)

1日目 2日目前半 2日目後半 3日目

2023年春 18きっぷ輪行旅「高山~富山」1日目

 今回は2泊3日の日程で岐阜県と富山県を走ります、と云っても1日目は勤務明けからの出発で高山駅までの輪行だけ、2日目は高山市内に残る道路元標1基と、高山本線に沿って高山から富山まで100キロ弱、3 日目は残雪の立山連峰を期待して富山湾岸を走ると云う計画。コース的にはasuka号の方が相応しいと思うのですが、日程が「熊谷リベンジ」との二択になっていて、準備の都合で「関東遠征」に続いて延陽伯号で出掛ける事に。今日は高山までの輪行だけで、桜井1013→1041奈良1107→1151京都1207→1319米原1330→1404大垣1411→1422岐阜1445→1815高山と所要8時間2分、後のスジが桜井1237発で高山1944と所要時間が1時間も短いのですが乗換時間がタイトなので…
 京都駅まで来てみると、何やら東海道本線が阪神間でのトラブルで20分近く遅れている模様、米原と岐阜での乗継時間を考える微妙な処、結局米原には僅かな遅れで到着できたのですが、今度は垂井~大垣駅間で障害物で乗る予定のスジが運休になり1時間近く待たされる事に。どうも昔から米原周りをするとケチが付く事が多い様な…
 結局は岐阜からの高山本線は1615発と結果的に後のスジに。ところで高山線の特急には昨年夏からハイブリッド車のHC85系が投入されているのですが、写真はエンジンを響かせて出て行くクモハ?85の特急「ひだ13号」。
 先に出て行った美濃太田行はクロスシートのキハ25系だったのですが、1615発猪谷行きは高山まで3時間半も乗らなけらばならないのに1000番台のロングシート車両とは…

 最初の予定より1時間半遅い1944に高山駅に到着、高山へ降り立つのは3度目ですが、前回は2002年ですからなんと20年ぶりです。宿まで徒歩8分と云う事なんですが、組み立てるのは明朝にして輪行袋のまま担いで行く事に。観光地と云う事で外国人観光客も多いのですが、高野山同様欧米人の比率が高い様な気がします。
 宿はα1と云う和倉温泉でも使った事のあるビジネスホテルチェーン、旅行支援のお陰で安く泊まれて2..000円のクーポンが、有効に使えればお得ですよね。時間も遅いので宿近くで適当に食事をして夜の高山をちょっと散歩、ただ昨夜あまり仮眠出来なかったので明日に備えて早々に休む事にします。本日の走行は通勤の6.5キロのみ。

1日目 2日目前半 2日目後半 3日目

2023年春 18きっぷ輪行旅「再び若狭路へ」

 「18きっぷ」のシーズンは幾つかのブランを考えておいて、天気の良さそうな方角へ向かうのですが…  今日は先週に続いて北へ、桜井0543発の始発で奈良、京都経由で山陰本線綾部駅の一つ手前の山家駅まで輪行、小浜綾部線を走り先週に続いて若狭路を走ります。
 山家駅はトイレすらない無人駅、島式ホームで駅舎とは跨線橋で結ばれているのて、輪行には不向きですが、国道27号を走らずに府道1号に入る事ができます。
 何もない山家駅ですが、駅前に「ふれあいの駅」と云うお店が、この先府道1号を走ると府県境を越えておおい町に下るまでコンビニはおろか適当な店も無さそうなんで、ここで軽く食事と弁当を買って行きます。なおサイクルスタンドがあってロードバイク用にポンブとかも置いているそうなんですが、走りに来る様なロケーションなのかなぁ、ちょっと疑問。
 食事をして少々遅くなってしまいましたが、由良川を渡って国道を跨いで府道1号線へ。
 由良川の支流の上林川と云う川に沿って府道は緩やかに登って行きます。まわりはあちこちで桜が、この季節ならでは心地良いサイクリングですが、花粉症の酷い人にはそれどころやないかなぁ。
 緩やかな分だけ分水嶺になっている府県境までの距離は長いです。「従是丹波国何鹿郡」の標柱。

 峠を越えて福井県へ、京都府道1号小浜綾部線は福井県道1号小浜綾部線となります。緩やかな京都府側と違い7〜8%の下りが暫く続きます、下りきるとこちら側もあちこちで桜が満開。ところで辺鄙と云うと何ですが、県庁所在地から離れた処に1号線があるのが、昭和40年頃に越県々道の番号の統一が行われた際に主に700番台が振りあてられたのですが、主要地方道の場合は空番を振りあてたりしている場合もあるようです。昨年3月に走った飯田富山佐久間線も長野愛知静岡3県に跨がる県道1号線でしたし、兵庫県道1号日高竹野線も鄙びた道でした。
 おおい町に下り国道27号を少し走って小浜市へ、先週も来た加斗海岸へ、今朝山家駅前の「ふれあいの駅」で買っておいた弁当で少し遅いお昼にします。一応準備はしてきているのですが、今日は「自撮り」はなし、敦賀は無理としても海岸沿いに少しでも小浜より先に進みたい処なんです。先週より1時間は早く小浜市街へ、この調子なら三方までは行けそうですので国道162号へ、ところで162号と云えば周山街道、いわゆる鯖街道の一つですが、小浜以遠は1982年になって162号となった区間でリアス式海岸を縫うように新しいトンネルが幾つも整備されています。
 と云う事で小浜から駒を進めた処で前輪に違和感が、タイヤ圧が下がっています、どうやらスローパンクしている様です。エアーを足して適当な場所を探します。犬熊漁港を過ぎた処でお誂え向きの休憩所が、時間があればのんびりしたい展望ですが、急ぎチューブ交換作業に取り掛かります。
 結局海岸沿いに国道162号線を三方駅に向かう事は諦め、山越えの県道22号上中田烏線でショートカットする事に。田烏(たがらす)には見事な棚田があるのですが、これはなかなか見応えがあり「自撮り」ポイントもありそう、三方五湖とともに是非再訪したい処です。

 特に目的もなかったのですが十村駅から帰途に就く事にしますが、旧駅舎が「ぽっぽ茶屋ほっとむら」と云う食事もできる施設になっています、残念ながら営業時間は過ぎていましたが…
 桜井へ「18きっぷ」のまま帰るには綾部回りが1725、敦賀回りが1755、綾部回りが乗換回数が多くなるので敦賀回りにします、小浜~松尾寺間は近畿では貴重な未乗車区間なんですけどね。なお十村駅も島式ホームですが踏切ですので、上り下り何れも階段はありません。本日の走行81.0キロ。

桜井0543→0616奈良0619→0723京都0734→0820園部0822→山賀0922 2,310円、十村1755→1834敦賀1849→2042京都2105→2201奈良2204→2234桜井 3,410円 計5.720円分乗車

2023年春 18きっぷ輪行旅「若狭路へ」

福井県小浜市 加斗海岸にて


 2023年春「18きっぷ輪行旅」第2弾は若狭へ、奈良0522発に乗車するために、JR奈良駅まで20キロ余りを自走します。JR桜井駅の始発は上り(奈良行)が0543、下りが0552でこれを利用すると東舞鶴着は早くても1104になってしまいます。まだ暗いうちからの自走は大変ですが、奈良までの上ッ道は旧い街並みを辿ってゆくので街灯が整備されていて結構走りやすいのです。今回は往復の輪行とそれなりの距離を走る事も考えてErbaロードで、奈良0522→0622京都0637→0721園部0725→0825綾部0851→0920東舞鶴と4回乗り継いで舞鶴へ。
 東舞鶴駅は2007年4月以来16年ぶりかと、一旦北側に出たのですが、日当たりの良いベンチを探して南側へ回ります。公衆トイレもあって輪行支度にはこちらの方が良さそうですが、夏場は暑いかな。今日はここから若狭路を海岸に沿って敦賀を目指すつもりなんですが、小浜へは何度か自走で来た事があるものの舞鶴から敦賀にかけての海岸沿いは自転車で走った事がないのです、その上東舞鶴の一つ隣の松尾寺駅から小浜駅の間の小浜線にも乗車した事がなく、国鉄時代からを含めて西日本では一度も乗車した事のない区間なのです、まぁ今日はトラブルでもない限りその区間を乗車する予定はないのですが、
 せっかくですので東舞鶴市道路元標の生存確認を。軍港のあった東舞鶴市と城下町だった舞鶴市(西舞鶴)は昭和18年に合併した経緯から、舞鶴市道路元標と東舞鶴市道路元標が其々現存しています。
 やはり国道27号線は車が多いですし、大型車も。国道を避けながら走り県境の青葉隧道(344m)を避けて山越えのルートを取ります、青葉隧道の上には吉坂峠(標高102m)があるのですがダートの様ですので西国三十三札所の松尾寺付近で山越えするルートを取り、府道564号へ入ります、休日とあってか札所巡りの車も結構通るのが。
 松尾寺で府道と別れ標高260m程の無名の峠で福井県側に、今年初めての日本海を眼下に下ります。写真は高浜町今寺の熊野神社。

 

 高浜町に下る頃には既に12時に、やや向かい風と云う事もあって、敦賀は既に諦めています。コンビニで弁当を買って城山公園でお昼にします。(写真は鐘寄海岸)

 若狭和田から青戸入江の北岸の県道266号犬見崎和田線に入ります。断続的に県道802号小浜大飯高浜自転車道線が並行していますが、専用道と云うより県道と並行した幅のある歩道部分って感じの区間が殆どです。

 青戸入江北岸にて、今回はロードでは珍しく「自撮り」の準備をしてきています。横位置の場合「自撮りのすすめ⑦」でも解説していますが、外部タイマーをバルブにしてカメラ本体の連写機能を利用しています、ただ今回入れていたSDカードが遅いのか相性が悪いのかして思い通りに行かないのが。
 青戸大橋を渡り、R27側に戻ります。向こうに見えているのは若狭富士こと青葉山(693m)

  少し国道27号を走らなければなりませんが県道235号加斗袖崎住吉線に入ります、幾つかトンネルのある国道を避け北側の海岸線に沿って走ります、距離は長くなりますが交通量は非常に少ないです、海水浴シーズンは混むかも知れませんが。
 加斗海岸、なかなかのロケーションなので「自撮り」にトライ、結局1時間近く粘る事に。

 県道235号は小浜市街まで続いていて、加斗海岸を離れると写真の様な断崖上の道が続きますが、東向きに走ると大した坂はありません。先の県道266号同様に自転車道が並行しているのですが、車道との間の柵が切れ目なく続いていて、荒れている箇所があっても逃げられないのでちょっと厄介です、まぁ今回どうにも走れない様な箇所はありませんでしたが。
 青井崎付近にて、この区間では上段が車道、下段が自転車道になっています。ここで一気に小浜市街に下ります。

 青井崎から小浜市街に下り小浜海浜小公園に着いたのは既に1550 小浜から18きっぷのままで桜井に帰り着くには敦賀周りが1729、東舞鶴周り1758、敦賀は無理でも三方辺りまででも走れればと考えていたのですが、この先は線路と離れる海よりのルートを取りたかったので、それは次の機会にして小浜駅でお開きと云う事に、走行51キロはロードでは物足りない距離ですが「自撮り」もしてましたしね。
 小浜1729→1834敦賀1849→2047京都2105→2201奈良2204→2234桜井、往復で7,480円分乗車。

10年ぶりの関東遠征 4日目

 4日目は長野駅近くで宿を取って、天気が良ければ午前中だけでも近くで残っている未収の道路元標をと考えていたのですが、予報通りに朝から雨と云う事で、ちょっと勿体無い気もしますが早々に長野を後にし帰途に就く事に。

 乗り鉄の人にはお馴染みの姨捨駅から「日本三大車窓」の展望、後2つは北海道の「狩勝峠」と九州の「矢岳越」、後者は何度か通ってますが、前者は未体験。
 塩尻で中津川行に、予報通り降ってます、この先名古屋からも近鉄は使わず「18きっぷ」のまま亀山経由で帰ります。行きに贅沢しましたからね。

 帰りも名古屋駅で「きしめん」、お昼とあって待たなければならない位混んでいますが、最初から行程に織り込み済みですので。
 長野0631→0811塩尻0816→1028中津川1049→1213名古屋1307→1409亀山1414→1535加茂1539→1554奈良1558→1627桜井 9時間56分(待ち1時間33分)の旅 6,930円分乗車
 結局の処、10年ぶりの関東遠征は「轍」さんと「合田佐和子展」は別にしても、道路元標に関しては準備不足が響いて19基止まり、上手くすれば30基近くは回れた様な。埼玉県には兵庫県、福島県、新潟県に続いて多い約173基の道路元標が現存するとされるのですが、今回を含めて27基(図中赤丸)とはまだまだ先が長いです。夏に熊谷なんて行きたくないし今シーズンにでもリベンジしたい処なんですけどね。

1日目 2日目 3日目 4日目

10年ぶりの関東遠征 3日目

熊谷の旧中仙道の石碑(国道17号鎌倉町交差点北西角)

 熊谷では駅前の朝食サービスのビジホだったので朝飯前に熊谷市道路元標まで往復、チェックアウト後に改めてスタート。今日は午前中に熊谷周辺の道路元標を回ってから北上、利根川を渡って伊勢崎から前橋方面へと群馬県下の道路元標を拾いながら新前橋駅まで走り、越後川口経由で長野まで輪行の予定なんです。

 チェックアウト後、早速熊谷近辺の道路元標を、荒川左岸側で太井村、 久下村を巡り久下橋で右岸へ、荒川堤はなかなかのロケーションなのですが、残念ながら今回は「自撮り」の準備はしてきていません。

 右岸側で市田村、吉見村、吉岡村、御正村と4基、熊谷市域には違いないのですが、ちょっと深追いしすぎたかな、しかし埋まったままのが多いです。熊谷大橋で再び右岸側へ戻り玉井村、別府村(写真右)を回った処で気になっていたリアのマッドガード付近からの異音を点検、緩んでいるだけなのですが、キャリアが邪魔をして頭がボールポイントでないアーレンキーで上手く回りらず、タイヤを外したりと結構手こずります。この時点で時間が押してきていて、やはり午前中の深追いが響いたかな。

 そして昨夜の宿では埼玉県内で使える旅行支援のクーポン2,000円にデジタルクーポン1,000円、都合3,000円分を貰っているので、使わないと勿体無い話、どこか適当に食事でも取れればと考えていたのですが。結局ここで群馬県入りは諦めて籠原駅へ戻る事に。

 なにやら使い方の良く判らないデジタルクーポンは諦めて駅近くのスーパーで弁当やらお菓子を買って2,000円分消化。ところで籠原駅って関西人にはあまり馴染みがありませんよね、高崎線にある駅で車両基地があり湘南新宿ライン等の列車の起点になっていて、熱海や小田原辺りでは籠原行きを見かけます、関西では日根野って感じかな、違うかな。
 籠原1446→1518高崎1528→1538新前橋1542→1636水上1642→1817越後川口1829→十日町→戸狩野沢温泉→豊野→2129長野、新前橋が籠原乗車になって乗換2回に1時間余分な6時間44分の鉄旅。清水トンネルを抜けると雪国、写真は越後川口駅にて、ここから飯山線に乗車するのは2008年以来かな、久しぶりのディーゼルカーの音と振動が心地よいです。なお豊野〜長野間はしなの鉄道北しなの線(旧信越本線)になったので別途260円が必要です、七尾線金沢〜津幡間の様な特例はないのです。
 さて長野駅近くのビジホにチェックインしたのは良いのですが、昨夜の宿にUSBコンセントを忘れて来た様なんです、ダイソーなら200円か300円で買えるものがコンビニだと千数百円、昨日なら埼玉県のクーポンが使えたのに、無駄な出費が。本日の走行46.9キロ。

【1128】 埼玉県 熊谷市
【1129】 埼玉県 北埼玉郡 太井村(現 熊谷市)
【1130】 埼玉県 大里郡 久下村(現 熊谷市)
【1131】 埼玉県 大里郡 市田村(現 熊谷市)
【1132】 埼玉県 大里郡 吉見村(現 熊谷市)
【1133】 埼玉県 大里郡 吉岡村(現 熊谷市)
【1134】 埼玉県 大里郡 御正村(現 熊谷市)
【1135】 埼玉県 大里郡 大麻生村(現 熊谷市)
【1136】 埼玉県 大里郡 三尻村(現 熊谷市)
【1137】 埼玉県 大里郡 玉井村(現 熊谷市)
【1138】 埼玉県 大里郡 別府村((現 熊谷市)

1日目 2日目 3日目 4日目

10年ぶりの関東遠征 2日目


  2日目の今日は新宿まで輪行、淀橋町道路元標を経て三鷹へ走り「合田佐和子展」を観たあと、埼玉県下に残る道路元標を巡りながら熊谷まで走る予定です。昨夜から齋藤家が営む成城の「一宮庵」一宿一飯のお世話になりました。最初は新宿駅で近くのビジホにでも泊まるつもりだったのですが、昨夜「轍」でご一緒し、今朝は早朝から輪行で正丸峠へ向かうと云う事ですので気兼ねなくお世話になる事にしました。

 始発ではないものの暗いうちからのスタート、成城学園駅にて。齋藤さん、ヘッド抜き輪行も手慣れたものです。
 池袋から西武で正丸峠へ向かう齋藤さんと新宿までご一緒します、ニッカホースがお揃なんです。ニッカホースは実質的にハリソン愛用者が多いので、珍しくもないのですが。再会を約束して新宿駅でお別れし西口へ。

 新宿駅西口、早朝とは云え騒がしい事、週末ですもんね。できる事なら輪行仕舞はしたくないロケーションです。

 新宿駅西口からなら自転車ですぐの処に残る東京府豊多摩郡淀橋町道路元標、頭部が欠損していて「淀橋町道」の部分が読み取れませんが、否定すべき理由もありません。裏面には「東京府」とあり、昭和18年に東京府と東京市が再編成され東京都となっています。日本橋の日本国道路元標や東京市道路元標を除けば現在の東京23区内に残る唯一のもので、この場所に残ったのは奇跡的だと云えます。

 青梅街道を西へ、荻窪からは中央線沿いに行けば良いのですが、線路沿いに道が繋がっていなくて結構手こずります。それでも9時過ぎには三鷹駅前、開場まで2時間もありますが時間を潰しながら早めのお昼をどこかで頂いてから向かう事にします。
 11時前に三鷹駅前の商業施設の5階にあるギャラリーに行ったのですが、なんと10時から開場していた様で、1時間も時間を無駄にしてしまいました。2016年に亡くなられた合田佐和子さん、50年近く前に東京写真大学(現東京工芸大学)のワークショップでご一緒したのですが、私が好きな初期の作品の中でも世田谷のご自宅で拝見した「探偵」(1972)に再会するのが目的でした、現在は合田さんの出身地である高知県の県立美術館が所蔵しているとの事ですが、今回の展覧会を偶然に知ったのは虫の知らせだった様な。


 当時のアサヒカメラ誌に細江英公先生が撮影した合田さんが作品「祖父母たち」の前に立つ写真があったのですが、よろしく「探偵」の前でセルフポートレートを撮りたかったのですが、残念ながら叶いませんでした。
 今回の関東遠征の3つ目のミッションは道路元標、今日は三鷹から熊谷まで走りながら埼玉県の道路元標を少しでもと回ろうと云う魂胆でまずは志木市に残る白子村道路元標へ向かいますが、不案内な上に信号と車の多い中では前に進みません。それでもせっかくですから荒サイを少し走ります。


 どうにか日没まで新規7基と移転した桶川町道路元標、いわゆる大正道路元標とは様式の異なる石戸村道路元標(写真右側)まで走った頃で日没ダイムアウト、熊谷まで真っすぐ走っても後4基は回ることができたのですがネェ。慣れない Ride with GPS にウェイポイントを落としておいたのですが、これが手間取る結果に、準備不足でした。
暗くなったR17をひた走り、予定の20時には熊谷の宿に無事到着、走行92キロ。

【1120】 東京府 豊多摩郡 淀橋町(現 東京都)
【1121】 埼玉県 北足立郡 白子村(現 和光市)
【1122】 埼玉県 入間郡 宗岡村(現 志木市)
【1123】 埼玉県 北足立郡 志木町(現 志木市)
【1124】 埼玉県 入間郡 南畑村(現 富士見市)
【1125】 埼玉県 入間郡 古谷村(現 川越市)
【1126】 埼玉県 北足立郡 平方村(現 上尾市)
【1127】 埼玉県 北足立郡 川田谷村(現 桶川市)
【番外】埼玉県 石戸村道路元標

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10年ぶりの関東遠征 1日目

「Coffee & Beer 轍 Wadachi」にて

 今春も「18きっぷ」のシーズンが始まりましたが、今回は少々趣があって、埼玉県に残る道路元標巡り、川崎市百合ヶ丘にあるクラシックなサイクリストの集うお店「Coffee & Beer 轍 Wadachi」、三鷹のギャラリーで行われている「合田佐和子回顧展」に赴く事になりました。最初は長野経由で関東入りし3日目の日曜に「轍」に寄せて戴くつもりでしたが、マスターが土曜の夜から滋賀県で開催されるTOM(TOEIオーナーズミーティング)に参加する為に関西に来られる予定になっていて、逆回りして1日目に「轍」に伺う事にした次第。関東へは2013年9月に東北の帰りに通過して以来、自転車で走るのは2010年9月に軽井沢から碓氷峠を横川まで下って以来です。
 勤務明けからのスタートで時間がありませんので名古屋までは近鉄を利用します、一旦帰宅後準備しておいた延陽伯号を担いで桜井0952発に乗車、名張で名古屋行きアーバンライナーに乗り換えます。
 名古屋で乗り換え時間がありますので1,2番ホームできしめんを、お昼時とあって少々待って入店。

 ここから18きっぷの旅、名古屋1216→1309豊橋1323→1357浜松1410→1521静岡1524→1641熱海1646→1708小田原と乗り継ぎ小田急で百合ヶ丘へ向かいます。久しぶりの富士山も少し拝めましたが、結局豊橋からほぼ満席で座れず。
 小田原から町田まで急行に乗る予定だったのですが、通勤時間帯に重なるので奮発して特急に乗る事にネットから予約(少し安くなります)、小田急ロマンスカーGSEに乗る事なんてありませんからね。HiSEなら長野電鉄に払下げられたのに乗りましたが。
 案の定小田原から夕方の上りでも結構混むのですね、それは良かったのですが、踏切障害でダイヤが乱れ町田で急行に追いつかれる始末、町田から急行と同じ普通に乗り継ぐ事に。
 百合ヶ丘駅に少し遅れて到着。今回同じく小田急沿線の「銀輪鉄道」の齋藤さんに声を掛けておいたら出迎えて頂ける事に、その上今夜は齋藤家が営む成城の「一宮庵」に泊めて頂ける事に。(写真 : 齋藤電鉄さん)
 百合ヶ丘駅を出て5分と掛からない処に「轍」はあります。(写真 : 齋藤電鉄さん)

 (写真左) 齋藤さんとT.佐々木さん、其々昨年は笠置や志那1 でのキャンプでご一緒していますが、3人揃うのは始めて。(写真右) マスターのY.佐々木さんとは初対面ですが、私とは時代と部署こそ違いますが大阪の某社に居た事があります、ただし向こうはエラいさんですが。(写真 : Y.佐々木さん)
 しかし店内は目に毒な物が一杯、展示している自転車は定期的に入れ替わる様で今回はTOEIキャンピング、スピーカーはJBL4338、光栄な事に「CanCan謹製カレンダー」も置いて頂いてます。(写真 : 齋藤さん)
 結局、閉店時間をすぎるまでお邪魔して「轍」さんを後に、ロクなお土産も準備できなかったので「Selpy Photo」集を。(写真 : Y.佐々木さん)
 走ってきた齋藤さんと輪行で成城の「一宮庵」へと向かいます、本日は自転車通勤以外は担いでいただけで走行6.6キロ。

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「ゆめしま海道」へ (おまけの2日目)

  予讃線 伊予桜井駅にて

 今日の予定はタイトルの「ゆめしま」とは全く関係なしで、愛媛県と香川県の未修の道路元標を巡って帰途に就く予定なのですが、案の定降ったり止んだりの雨模様に、香川の分は諦めて「シクロの家」の隣の食堂「二葉」(本来は駅弁屋さん)で朝定食を頂いて、のんびりYさんにコーヒーを淹れて貰って8時過ぎにスタート。

 伊予桜井駅までの数キロ、雨雲レーダーを見て、雨雲の間隙を縫って走り出したつもりが、やっぱり降られてしまった。

 愛媛県越智郡の桜井町道路元標があるのは今治市立桜井小学校、敷地内と云っても道路から見える位置に保存?されています。この場所2016年3月に通りすぎているのですよ、2009年まで愛媛県は道路元標が全く現存しない県の一つだったのですが、現在は此処を含めて5基の現存が確認されています。この様に学校敷地内に逃げ込まれてしまう?例は多いのですが、そうなると一般人の目に触れにくくなってしまいます。道路元標が設置された時代の地方自治体としての町村は少なくとも小学校の一学級が構成できる人口規模(交通手段をも考慮)であったとする考えがあり、郵便局や駐在所も同様ではと類推できます、つまり村長さんと校長先生と局長さんと駐在さんの世界、そして昭和や平成の大合併を経た後も、旧町村名を冠した小学校、郵便局、駐在所が多く残っています。また昭和27年施行の新道路法で法的根拠がなくなり行き場を失なった道路元標が旧町村名を同じくしていた事で、それらの敷地に移された例が多いのです。大正道路元標が測距の基準であった事には違いないのですが、マイルストーンであった明治里程標とは異なり、シンボルになり得たと云うのが持論です。

 現在は無人駅となった伊予桜井駅、大正から昭和へと国鉄予讃本線が西へ向かって延伸する中で、1923年(大正12年)12月21日から翌1924年(大正13年)2月11日までの僅かの間、予讃線の終点でした。

 降ったり止んだりのお天気、10キロにも届かない僅かな距離を走っただけで伊予桜井駅から帰途に就くしかなく、のんびりと輪行支度を始め1115発の高松行きに。2両編成と思いきや、後ろの車両は回送車両、前の1両は立っている人がいてほぼ満員、おまけにトイレなし車両を延々何時間も走らせると云うアコモ化に逆行するJR四国の普通列車、特急列車の方が本数が多いので結果的に抜かされる毎に長い停車時間となっている訳ですが、お腹の弛い人に四国は「18きっぷ」輪行旅はお勧めできません。幸い新居浜辺りから座る事ができウトウトしていて暑さに眼を醒ますと、青い空に青い海!ここは何処?箕浦駅! 当初下車予定の観音寺の手前やないですか、今からでも下車して岡田村道路元標を回って桜井まで帰れるかどうかと今後の天気を調べます、鶴橋から近鉄経由ですが帰る事ができますし、お天気は16時過ぎまで大丈夫そうなので、観音寺駅下車決定。

 輪行支度を解いて13時半には再び走り出します、この辺りデモンタブルの機動力、ロードバイクでも輪行は楽ですが、ホイールを掴む事なくできますから雨天走行の後でも手を汚しません。コースは丸亀琴平観音寺自転車道いわゆる土器川自転車道をなぞるのですが、観音寺側からだと財田川沿いに遡上しR377で丸亀側に越えて土器川左岸を下る約36キロ、せっかくですので自転車道の起点(終点)を目指しましたが、何の案内もありません。とにかく地図を見ながら自転車道らしき処を走って行きます。

 金比羅五街道の一つである伊予土佐街道、現在のR377で三豊市と仲多度郡の境界伊予見峠(162m)を越えますが、自転車道として整備されてはいませんし、ただ車の多い国道をだらだらと登らされます。

 土器川近くまで下った処で、自転車道のルートから離れて岡田村道路元標へ、1119基目今回のミッションを果たす事ができました。

 飯野山(讃岐富士を見上げながら土器川べりの自転車道へ戻ります、こちら側は財田川沿いに比べると利用者はある様です。丸亀駅まで走る予定でしたが、もう少し頑張って坂出駅まで走れば乗換を1回パスできます、幸い雨雲に追い付かれる事もなく坂出駅へ。

 坂出駅では「CYCLE PIT」なる案内がありました、改札口のあるコンコースを挟んで反対側(高松側)でサイクルラックがあるだけで、おまけに空調の排気ダクトの真ん前、これは配慮されていると云う感じではありませんね。

 坂出駅1754発に乗車、もう1時間早ければ「18きっぷ」だけで桜井まで帰る事ができたのですが、スタートが遅かったので仕方ありませんね。

 岡山駅で姫路行普通まで45分待ち、山陽本線、伯備線、津山線、吉備線と旧国鉄時代の車両がまだまだ活躍しています、復活した国鉄色「やくも」ですが2024年春には381系引退と云う事で鉄ちゃんの姿が…
 22時前には大阪へと戻ってきましたが、JR、阪急、近鉄でダイヤが乱れていた影響が、ともあれ日付が変わる直前に桜井に辿りつく事が、さすがもう輪行支度を解く事はせず転がしたり担いだりしながら帰ってきました。本日の走行55.8キロ。

プロローグ 1日目前半 1日目後半 2日目

北陸か’しまなみ’か…

 先月ヤフオクで落とした「18きっぷ」残2回分、8月30,31日と石川県に残している道路元標を3つ4つ巡ろうと画策していたものの、天気が悪くて動けず、有効期限は9月10日と迫ってきました。8日朝の勤務明けから11日夕まで休みなのですが、やはり当初予定の北陸地方の天気は思わしくないし、前回同様に明日9日未明に奈良駅始発に乗るための自走すら降られる確率が高いのです。ただ西日本の方が天気が良さそうなので、考えてみた代案が…
 尾道まで移動し久しぶりに「しまなみ」を走って因島に残る中庄村道路元標を拾って今治へ、翌日は愛媛県越智郡の桜井町道路元標、予讃線で観音寺まで輪行し、丸亀琴平観音寺自転車道を走って香川県綾歌郡の岡田村道路元標を経て丸亀駅から帰途に就く案。何れにしても往復に加えて途中で輪行での移動があるのですが、北陸案は金沢から谷峠を越えて勝山か越前大野まで走らなくてはならないのでerba号のつもりなのですが、2018年8月10日に加賀温泉から牛ヶ首峠を越えて北鉄鶴来駅まで走った折、途中で思いっきり降られてドボドボに、ほんとロードで雨の中は走りたくないです。「しまなみ」なら大した坂もないのでデモン太の出番、ただ9日夜に今治の旧知のゲストハウス「シクロの家」と泊まるとすると、8日夜には尾道あたりで前泊をしておかなくてはなりません。とにかく昨日の内に両方の準備だけはしておく事に。


 結局8日朝の勤務明けまで迷っていたのですが、北陸方面の天気はやはり思わしくないので矛先を西へと変える事に。9時過ぎに帰宅して余裕でJR桜井駅1237発に乗車、1829に尾道に着くこのスジは所要時間が短くて、相生で直通の三原行きに乗るので、夕方の通勤通学の時間帯に岡山駅で乗り換えないで済むと云うメリットがあります。実のところ桜井1254発の高田回りでも同じスジになるのですが、王寺駅より奈良駅の方が乗り換えが楽なんで、それに久しぶりのデモンタ輪行なんで余裕をみて。

 ところで今回初めてロック機構付きの「カンビックス」を使いました、使い勝手がとても良くなりました、kanbiさん感謝! デモンタ前後輪連結金具「カンビックス」については「ナニワ銀輪堂」さんにお問い合わせを。


 桜井1237→1305奈良1315→1407大阪1415→1518姫路1534→1553相生と乗り継ぎ三原行きに乗車。ところで尾道での適当な宿が見つかりません、結局は三原で安ホテルを見つけ、尾道の2駅先終点の三原駅まで乗車する事に。


 三原1841着、駅前で組み立てて三原港近くの「ナイスイン三原」へ、幸い自転車はご覧の様にロビーに入れて貰えました。ヤフー!トラベルで税込3,900円也、値段から期待はしていなかったのですが、建物や設備は古いものの部屋も決して狭くなく清潔に保たれています、泊まるだけなら必要充分、今は三原も立派なホテルが幾つもありますからね。尾道でゲストハウスとか取れないと他に安い処がないので手前の福山で捜す事になりますが、翌朝尾道へ移動するにしても三原の方が近くて平坦ですからね、それに三原の旧市街は駅と港に挟まれた狭いエリアですから、食事できる場所とか探しやすいです。多くの宿泊予約サイトで広島県東部は福山・尾道エリアと呉・三原エリアで括りにしているので、ちょっと盲点でした。
 本日の走行、朝の通勤を含めても10キロ未満でした(^_^;) 18きっぷで5,720円分乗車、所要6時間04分。

プロローグ 1日目前半 1日目後半 2日目

伊那路ツーリング 2日目

県道1号飯田富山佐久間線 泰阜村明島にて

 今日は長野、愛知、静岡3県に跨がる県道1号飯田富山佐久間線を走ります。長野県飯田市下久堅知久平(R256交点)を起点とし、下伊那郡泰阜村、阿南町、天龍村、愛知県北設楽郡豊根村(旧富山村)を経て静岡県浜松市天竜区佐久間町川上(静岡県道9号天竜東栄線交点)へ至る地方主要道で、飯田富山佐久間線としては1971年に長野県が、1972年に愛知県と静岡県で県道として認定され、1973年に3県での路線番号が「1号」として統一されました。3県に跨がる都府県道は決して珍しくないのですが(4県すら存在)、それが天竜川の険しい谷あいを縫って走る正に「険道」と云う路線が「1号」だと云う点がユニークで、道路マニアなら一度は訪れてみたい路線です。なぜ「1号」になったのかが良く判らないのですが、3県で統一しようとした時に「1」が共通の空番だった、そもそも国道1号が通る都県では混同を避ける為に県道1号を空番にしていたと云う説がある様な無い様な。そのあたりは3県の県告示を遡ってみると判るかも、道路元標と違って戦後の話ですからね。
 さて実際の道路状況ですが、天竜川沿いと云っても天竜峡から温田(阿南町)にかけては川べりの道路はなく東側の泰阜村へ迂回する形で標高で300m程登らなくてはなりません、それもアップダウンが多くて獲得標高だとその倍以上に。愛知県へ入り旧富山村の中心部を過ぎると佐久間ダムまで幅員も小さくなる様で、崩落などにより復旧にまで何年もかかる通行止が度々起きていて、全線を通して走る事のできる機会もそう多くはないかも知れません、なお3県を跨いでの路線延長は約92キロ(重複区間を含む)。

 6時半には飯田市街の宿を出発、この先県道1号沿い処か浜松市までコンビニの類いは皆無ですので、お昼の分程度までは市街で調達しておきます。R256を走り水神橋で天竜川を渡り少し登って県道1号への分岐へ。
 県道1号に入るなり川近くまで下りと、無駄なアップダウンに先が思いやられます。昨日同様朝一の登りはどうも堪える様になりました、やはり歳ですね。しかし奈良を出発した一昨日の予報に反して天気は思わしくありません、長野県南部から静岡県にかけて夕方まで持ってくれるのか、微妙な按配です。

 泰阜大橋、飯田市と泰阜(やすおか)村との境界(写真左)。県道64号天竜公園阿智線への分岐(写真右)。

 泰阜村明島、ここが今日のピークかと思ったら、もう一度登り返しが、諏訪神社のあるここ(写真右 718m)が少し高い様で。

 県道63号下条米川飯田線への分岐、県道1号より泰阜村役場を通る県道63号の方が幅員があります。「お山の停留所」で小休止、でも時刻表とかがありません。
 
 泰阜村明島からの展望(写真左)。一度登り返しがあって泰阜村田本、飯田線の秘境駅田本への道、文字が消えかかった案内板がありますが、たまたま停まらなかったら気が付きません、wikiによると徒歩で20分掛かるとか(写真右)。

 ようやく天竜川近くまで下ってきました、南宮大橋で右岸に渡ると阿南町、再び左岸に渡り天龍村となります。

 平岡ダムでは咲き始めた桜が… 1121 平岡駅へ、天龍村の中心地で遠山郷への玄関口となるなので結構賑わっています、駅そのものは民間委託駅ですが、駅舎が温泉や宿泊施設になっていて食堂が開いていたので、ここでお昼にします。
 1239 愛知県に、北設楽郡豊根村に入りますが、2005年11月まで「離島以外の市町村の中で最も人口が少ない村」として知られた富山(とみやま)村でした。

 県道426号津具大嵐停車場線への分岐へ、橋で天竜川(佐久間ダム湖)を渡ると静岡県浜松市天竜区です。

 1259 JR飯田線大嵐(おおぞれ)駅へ、立派な駅舎は1997年に東京駅をモデルに改築された豊根村の施設、旧富山村の最寄り駅で列車の時刻に合わせてバスがやってきます、ただ駅のまわりには何もありません。
 さて県道1号を完走するどころか中部天竜駅まで行くにも微妙な時間になってきました。飯田線はここから佐久間ダム建設で付け替えられた区間で天竜川や県道1号と離れトンネルで水窪側に抜けてしまいますので、中部天竜駅までの30キロ近くを否が応でも走らなくてはなりません、桜井まで帰る事のできる最終(18きっぷと近鉄利用)は 1626発、 結構アップダウンのあるコースで輪行支度を考えると微妙と云えば微妙な時間です。休みがもう1日あるので後1泊して伊良湖まで走り伊勢湾フェリーと近鉄で帰るプランを考えてみたのですが、思った以上に距離があるのとお天気と豊橋前後の市街地走行がね。

 佐久間ダムに近づくにつれてトンネルが増えてきます、富山を過ぎてからダムまで12本、最長は600m近くありますし、砕石場を過ぎるとダンプも頻繁にやってきます。写真は滝原トンネル(123m)。

 1447 ようやく佐久間ダムに到着、天端道路を渡ると静岡県です。中部天竜駅までなら数キロ下るだけ、せっかくですので少し見学していても良かったのですが、ここまでハイペースできたので気が急いてしまってさっさと下ってしまいました。
 1502 R473との三叉路へ、桜並木が満開です。この先県道1号はR473と静岡県道294号との重複区間を経て、飯田線で6駅先の東栄駅近くまで12キロ程あるのですが、何やら雲行きが怪しくなってきました、厳密には完走ではありませんが県道1号走破の目的はほぼ果たせたので残りの重複区間は宿題にして中部天竜駅に向かう事にします。


 1507 中部天竜駅に到着、1626発の豊橋行きまで待ち時間1時間20分もあるではないですか、ロードなら1本前の1526発に乗れそうですが、マッドガード付きのヘッド抜き輪行ではそうも行きません。こんな事なら佐久間ダムでゆっくりしておくのだったと思いながら、輪行支度を始めたら案の定ぱらぱら雨が降り出してきました、まぁ時間を気にしながら輪行支度をするより結果良しと云う事で。本日の走行87.8キロ。
 ところで以前中部天竜にあった「佐久間レールパーク」(関連記事)は「リニア鉄道館」への展示車両の移転を機に2009年11月に閉館してしまいました。 
 中部天竜1626→1824豊橋1831→1928名古屋とJRを2,640円分乗車、京都回りすると安く帰れなくもないのですが、日付が変わってしまうので名古屋から近鉄に、近鉄名古屋1949→2108伊勢中川2115→桜井2225、無事に桜井に帰投しました。

 1日目 2日目


四国はやめて信州にします

 暫く連休がとれなかったのですが、27日明けから3連休が取れる事が確実になったので、和歌山港まで紀の川沿いを自走しフェリーで徳島に渡って久しぶりに四国を走ろうかと企んでいたのですが…
 なんと南海フェリー(左の写真は2018年3月)、原油高騰のあおりを食って、自転車を輪行袋に入れずにそのまま載せる場合は燃油調整金1,100円が加算されて、4,000円もかかる事に(さらに4/1からは4,200円だとか)、平常時は合計で3,000円未満だったのが… もちろん輪行袋に入れれば2,200円で乗れるのですが、ロードや小径車ならともかくキャンピングではね。海運業界も大変には違いないのでしょうが、自転車に対して燃油調整金の上乗せは、各社取ったり取らなかったりとまちまち、しかし南海フェリーの設定ははちょっと酷すぎ、暫く徳島は遠いです。しかし四国行きは2019年3月2020年10月2021年2月に続いて4回連続で中止と云う事に。
 キャンプなら往路自走で紀伊半島縦断で南紀も考えてみたのですが、一度ケチが付くと気分的に準備が億劫になってきました。今シーズンの「18きっぷ」の旅は諦めていて、いまからヤフオクで落としている日にちもなかったのですが、たまたま25日に大阪へ出た折に金券ショップで残3回分を8,000円でゲット、キャンプではなく宿利用で往復輪行で信州へ向かう事に。1回分余っても日帰りで使うなり売るなりすれば良い事、ちなみに残2回分って6,900円とかなり割高でした。
 さて走るプランだけは引き出しに一杯あります、今回は松本または塩尻スタートで旧塩尻峠を越えて未収の道路元標を拾いながら伊那路を飯田まで南下(青線)、2日目は伊勢神峠を越えて最近現存が確認された愛知県東加茂郡の阿摺村道路元標を経て名鉄猿投駅まで走る案と(緑線)、飯田から長野愛知静岡三県を跨ぐ県道1号飯田富山佐久間線を飯田線東栄駅まで走る案(茶線)を用意しました。お天気には恵まれそうですがただ何れも100キロ超ルートなのは…
 最近は紙の地形図を持つ事もないのですが、2001年9月に秋葉街道を走った時の五万図「時又」「満島」「佐久間」がすんなり出てきたので持って出掛ける事にしました。


「伊良湖へ」31.8キロでギブアップ

渥美半島伊勢湾側を行く

 先週「東の海へ」で鳥羽まで走った時の思いつきで、伊勢湾フェリーで伊良湖へ渡り渥美半島を走る事にしたのですが… 2010年に一時存続の危機にあった伊勢湾フェリー、過去2001年と2008年に利用しています。2001年9月は2サイドで鳥羽まで自走し乗船、さらに伊良湖から浜松まで都合208.6キロを走り、翌日から秋葉街道を信州はみどり湖まで走っています、まぁまだ40代でしたからね。2008年12月には伊良湖~豊橋他62.9キロをKHSで走っています。その後「御前崎オフ」に自走しようかと企んだ事がありますが実現せず。あと2012年3月に今は今治「シクロの家」のスタッフの日本縦断中のむらまさ君を鳥羽港でお見送りした事があります。そんなこんなで今回は13年ぶり3回目の利用なんです。
 伊良湖へ渡ってからの予定は未収の渥美郡泉村道路元標以外なんの予定もありません、7月末までの近鉄の優待乗車券が2枚あり、1泊も考えて勤務明けの今日出発にしたので、一旦帰宅後に準備をしておいたデモンタを担いで桜井駅 0937 の松阪行に乗車します。ただ西大寺駅での人身事故の影響とかで4分遅れ、伊勢中川での五十鈴川行への接続は僅か1分、それに乗り継げないと鳥羽FT 1210発への乗船ができなくなってしまいます。
 幸い伊勢中川で五十鈴川行が待っていてくれたので無事に乗り継げ、鳥羽で賢島行普通へ。鳥羽駅からフェリーターミナルまで歩いて行けなくもないのですが、次の中之郷駅からだと乗り場は目の前公称?5分の距離です。志摩線の普通電車は見慣れないクリームと緑のツートン、もしやと思って調べたらやはり三重交通志摩線時代の塗装を50周年記念で復活させている様です。小学校の修学旅行が伊勢志摩だったのでその時代の車両をリアルで見ていて写真もあったはず、ただモノクロですし色も記憶にありませんが。当時はまだ近鉄山田線とも繋がっておらず狭軌1,067mm、750V時代の話です。
 中之郷駅はエレベーターがなく無人化されてエスカレーターが停まっているとの情報で輪行袋を担いで昇り降りしなければならないのかと思っていたのですが、下りホームからそのままスロープを使って道路に出る事ができました。
 伊勢湾フェリーは輪行袋に入れた状態ですと徒歩客として片道1,600円で乗船でき、自転車として車や単車と同様に乗船する場合は2,700円になります。徒歩客の乗船開始は出港15分前から、車両甲板への乗船はそれより先の様です。

 南海フェリーとか利用するのは夜行便ばかりだったので昼間の船旅は久しぶり、伊良湖までの所要時間は55分、答志島と菅島の間を抜けて伊勢湾を横切り、右側に「潮騒」の舞台になった神島を間近に見るともう伊良湖です。概ね両港を同時刻に出港するので洋上で鳥羽行きとすれ違います(写真右)、

 1305 伊良湖着、鳥羽は徒歩客用の乗船デッキがあるのですが、伊良湖側にはないので急で狭い階段を車両甲板まで降りなくてはなりません、輪行状態ですとこれが難儀です、ショルダーベルトを目一杯短くしておいても気を付けないと階段にぶつけてしまいます。下船後日陰を見つけて輪行支度を解きます、そこはデモンタですから早いです。ここは「太平洋岸自転車道」の一部となっている渥美サイクリングロード(愛知県道497号田原豊橋自転車道線)の終点になっているのですが、今回はそちらへは向かいません、標高差は100mに満たないのですがこのクソ暑いのに伊良湖岬まで登るのはね。とにかくR259に沿ってまずは泉村道路元標を目指します。
 すぐにR259に入ってしまうのも面白くないので、暫く海岸沿いを行きます、伊良湖岬の右に見えているのは神島ですが、そこは三重県鳥羽市なんです。

 現在では渥美半島の大部分が田原市となっていますが、旧渥美郡泉村道路元標へ、R259の泉郵便局近くの山側の旧道沿いにすぐ見つかりました、都合1,112基目、愛知県では現存を確認されているのは海部郡大治村との北設楽郡園村の2基を残すのみです。
 さてこの後どうしたものか、福江町のスーパーマーケットで涼みながら作戦を練ります。昨夜はあまり眠れなかったのと走り出したのが13時半、判っていた事ですがこの暑さではテンションが上がりません。豊橋、名古屋経由で帰途に就くなら、伊勢湾フェリーを割引のある往復乗船して鳥羽へ戻った方が楽ちん、輪行状態なら往復2,880円、自転車なら4,860円になりますが事前に往復で買っておかなくてはならないのと、最終便は1740はちょっと今の季節早いですね。伊良湖へ戻るなら太平洋岸に出て自転車道で戻るのが良さそうですが。2001年に来た時は自転車道は不案内なよそ者には通して走れる様な状態ではなくR42に逃げてしまいましたが、最近は整備が進んでいるとか。
 とにかく今回は豊橋鉄道の三河田原駅を目指すしかない様です。R259を走ると海側に松林のある旧道が残されている区間があったりして、車も殆ど入って来ないのでなかなか快適です。

 16時過ぎには三河田原駅に到着、この先豊橋に向かっても車が多くなりますし、豊橋鉄道には乗車した事もないので、ここでお開きにする事にします、僅か31.8キロしか走っていないのですが、やはりこの季節に13時半スタートはあきまへん。しかしお洒落で立派な駅です、駅舎の東側に日陰を見つけて輪行支度を、デモンタですから楽は楽なんですが前後輪を連結するカップリングがなかなか上手くつながらないのですよね。黄色いベルトはオリジナルで、片側をループ状にしてあってサドルとトップチューブを縛ってハンドル側と締め付けます。なおサドルバッグをフロントに付け替えています。

 ところで豊橋鉄道ではサイクルトレインが運行されています、100円払えばそのまま載せて貰えるのですが、新豊橋まで行っても、その先がありますんで。基本的に土日休日は終日、平日日中は利用できます、詳しくはこちら
 豊橋~名古屋は「18きっぷ」の機会にJRを利用する事が多いのですが、名鉄の方が安くて早いので今回は名鉄で、混雑する時間帯ですので頑張って先頭車両まで移動したのですが、怖いぐらいに飛ばしますね快速特急、東岡崎を出ると120km/hとは。ただ勝手の判らない名鉄名古屋駅でウロウロさせられましたが…

 どうにか近鉄名古屋駅へ、やはりJRからの乗換えが楽です。話題の「ひのとり」にはもう2回も乗りましたし、大和八木から引き返すのも何なので、次のアーバンライナーに乗車し名張で急行に乗り継ぐ事に。2135 無事に桜井に帰投。31.8キロ/1時間41分走るのにフェリーを除いても6時間以上輪行していたのはね。
 伊勢湾フェリーは事実上「太平洋岸自転車道」の一部になっていて、今回は平日とあってか他のサイクリストは見かけなかったですが、大阪を朝一に出て鳥羽 0930 出港に乗れば伊良湖で夕刻の最終便まで8時間は走ってられます、渥美半島も豊橋の方に行くだけ車が多くなりますし、伊良湖から渥美半島西半分位を周回するのがお勧めかと、1740の最終便も9月から10月ならサンセットクルーズが愉しめるかも、但し前方デッキは別途320円の要る特別室のみですけど。



「東の海へ 2021」②


伊勢市 二見ヶ浦にて

 宮川右岸ルートは度会町下久具で県道65号度会玉城線に入り、300m程で県道22号伊勢南島線に入ります。昨年はここで間違って一之瀬川沿いに野見坂方面に1.5キロ程遡ってしまったのです。右岸と云っても度会橋の手前まで宮川は殆ど見えません。
 1333 伊勢市域に入ります、ここまで約110キロ。このまま県道22号を辿れば度会橋近くまで行けるのですが、伊勢市街の混雑を考えると今一つ気が進まないので、横輪から床木峠を越えて五ヶ所から鳥羽へ向かう案も頭をよぎったのですが、峠越と10数キロ遠回り、志摩磯部でお開きにすると「東の海」へになりませんし、結局五ヶ所へ向かうサニーロードの車の量をみて素直に伊勢市街に向かう事に。県道22号はファミマのある津村町の交差点で左折しなければならないのですが、直進すると市道となり伊勢市街への最短ルートになります。
 14時、伊勢市街に入る手前の藤里町のスーパーマーケットで暑さ凌ぎに30分ばかり休憩する事に、その後伊勢市街を迷走する事になって参宮線の二見浦駅前に着いたのが1518、どうにも伊勢市街は道が判りにくいです。。



 近鉄線沿いに鳥羽へ抜ける事も考えたのですが、ここまできたら寄らない訳には…「赤福」二見店の「赤福氷」、もちろん「おかげ横丁」でも戴けますが「赤福氷」に関してはこちらが元祖、例年GW前から戴けます。ところが店の前まで来てみるとなんと行列が、やはり世間は連休なんです。幸い15分待ち位でありつく事ができましたが。
 16時過ぎに「東の海」に到着、ここまで137キロ、伊勢湾を挟んで見えているのは知多半島でしょうかね、鳥居をくぐって「夫婦岩」の見える処まで往復しますが、観光客の多い事、とても「コロナ禍」の渦中とは…
 さて後は鳥羽駅まで数キロ走るだけなのですが、涼しい旧二見隧道で小休止、山側に新二見トンネルがあるので歩行者自転車専用となっています。暗くなるまでまだ時間はありますし、多少の余力もありますので久しぶりのセンチュリーランも考えてみたのですが、車の多い五知峠やパールロードを走るのも愉しくないですし、やはりひなびた県道750号阿児磯部鳥羽線を走ってみたい処、紀伊半島最東端の鎧崎もありますし県道船も、なんて考えながら走っていたら鳥羽駅南口に着いてしまい、この時間なら五十鈴川から伊勢中川での乗り換えなしの急行があるので、すっかりその気は失せてしまい、予定通り鳥羽駅でお開きに、本日の走行146.1キロ。ちなみに鎧崎には2017年5月に走り、鳥羽まで戻ったので180キロ超でした。



乾さんの「ゆるゆるサイク 宇陀」

宇陀市榛原山路 芳野川河畔にて

 今日は乾さん主催の「ゆるゆるサイクリング 榛原~大宇陀」、asuka号が「富山湾岸サイクリング」から帰ってきて輪行袋に入ったままでしたので、そのまま榛原まで輪行して駅近くの集合場所の駐車場へ、前半だけですが顔を出さして貰いました。
 コースは昨年11月の「タンデムラン」とほぼ同じ、榛原のスーパーオークワで買い出しの後、芳野川沿いに菟田野へ、R166を西へとり大宇陀の又兵衛桜、松山街道と宇陀川沿いのサイクリングロードで榛原へ戻ると云うもの。

 榛原に集まった面子は男性4名に女性3名、都合6台、つっちーさん夫妻がエルスのタンデムで参加です。若干1名が南阪奈が渋滞で遅れるので「カエデの郷ひらら」で落ち合う事に。曇り空ですが満開の川べりの桜並木を行きます。
 「伊那佐郵人」の対岸あたりで小休止。

 何しろ距離が知れていますので、11時半には「ひらら」に到着、カフェでお茶にします。菟田野の街、人影も少なく静かなんですが「ひらら」には結構人や車が来ています、まぁ他にないですからね。
 さて一行は岩端の方へ行くとの事ですので、私はここでお別れ、集合写真(写真左 : 乾さん)を撮って貰い帰途に就きました、走行28.6キロ。

富山湾岸サイクリング(3日目)


富山朝日自転車道にて

 天気予報によると天気は「晴れ」、黄砂はピークは越えたとの事ですが。今日は富山平野をウロウロしてから「おわら風の盆」で知られる越中八尾あたりから高山線に乗って名古屋経由で帰途に就こうかと考えていたのですが、昨日に続いて「富山湾岸サイクリングコース」を東へ行けるだけ行ってみようと云う事に。

 富山駅近くの宿を7時過ぎにスタート、ライトレール(富山地鉄富山港線)に沿って写真を撮りながら昨日の岩瀬に向かいます。
 「富山湾岸サイクリングコース」の東半分は富山朝日自転車道となっていて専用道となっている区間が結構あります、写真は専用道への岩瀬側の入口。

 自転車道は防風林の松林の中を行きます、松葉や松ぼっくりが散らかっていてロードバイクに少々辛いかも知れませんね、稀に倒木にも注意。

 滑川漁港を迂回して9時過ぎには再び海岸線に。昨日同様ブルーラインが途切れずに引かれていて、まず迷う事はないでしょう、ただ海岸寄りのルートと内側の県道に沿ってショートカットするルートが別れる区間があって注意が必要です。この辺りから湾に沿ってコースが北向きになるので、向かい風が。

 1007 黒部川を渡り、黒部市から入善町へと入ります。

 入善町の海岸線を行きます、向こうに見えてきたのは親不知でしょうか、その先はもう糸魚川ですね。
 入善町と朝日町の境界になる川べりの桜並木、立山連峰は目の前なんですけど、全く見えません。泊駅近くを通過、まだ時間がありますので自転車道の終点まで行けそうですが、富山方面へ戻る列車の時間で泊駅まで引き返す必要があります。

 富山県側最後の駅、越中宮崎駅前でブルーラインに「終点」の表示はあるのですが、ブルーラインはまだ続いていて標識にも3キロとあります。
 川に突き当たった何も無いここが「富山湾岸サイクリングロード」の終点の様です、標識の距離からすると石川県境から102キロになりますね。時間は1142 ここで引き返す事になります。後で気付いたのですが桜の咲いている川の対岸はもう新潟県だったのです、R8の橋その名も境川を渡る境橋を渡って新潟県にタッチダウンしておけば良かったと後悔。

 最寄りの越中宮崎駅だと1215発で些か厳しいので、やはり泊駅まで引き返します。追い風に乗って1202到着、1300発の富山行きには余裕です、本日の走行75.4キロ。実は「富山湾岸サイクリングロード」の終点からは新潟県側の市振駅の方がほんの少しだけ近かった様な、その上泊駅も越中宮崎駅も上り下りともに階段を昇り降りしなけらばなりませんが市振駅は階段はなし。なお「あいの風とやま鉄道」と「えちごトキめき鉄道」の境界駅は市振駅ですが、運転系統上は泊駅になっています。朝になってこちらへ走る事にしたのと3セク化後初めて乗るのに、些か下調べ不足でした。もう少し時間の余裕があるか、輪行仕度の楽なロードかデモンタだったらね。

 泊1300→1345富山1405→1504猪谷1508→1908美濃太田1913→1946多治見1950→2033名古屋2100→2238大和八木2244→桜井2248と所要9時間48分乗り鉄の旅、高山線に乗るのは2011年8月以来の10年ぶり、写真はかつて神岡線が分岐していた猪谷駅、美濃太田行きのキハ25(2代目)に乗り継ぎます、10年前猪谷で待っていたのはキハ48でしたね。

 名古屋からは贅沢に「ひのとり71列車」に乗車、前回は初めてでしたのでプレミアムシートに乗車しましたが、今回は7号車の最後尾、デッキ側に荷物用スペースやロッカーもありますが、ちょっと幅が足らない様です、最後尾座席でリクライニングを倒しても大丈夫な空間があります。
 今回期待していた立山連峰は全く見えませんでしたし、せっかく機材を準備して行ったのに「自撮り」をするロケーションも余裕もありませんでしたが、道路元標が全く残っていない富山県、なかなか足が向かなかったのですが、機会があれば再訪したいポイントも、まぁ今回は「富山湾岸サイクリングコース」102キロを完走したので良しとしましょう。しかし鉄分たっぷりの2泊3日はちょっと顰蹙かな。

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富山湾岸サイクリングへ

 「青春18きっぷ」を利用した春のサイクリング第2弾は富山湾岸を巡ります。と云っても1日目は勤務明けからのスタートですので移動だけで終わってしまうのですが…
 今回の休みでは「石川県羽咋をスタートして七尾市から富山湾岸」、「松本市スタートで静岡県の中部天竜駅まで」、「和歌山から徳島に渡り高松から小豆島へ渡る」3案を考え天気次第での三択としていたのですが、結果的には似たり寄ったりのお天気に落ち着く様でして、雨晴海岸からの冠雪の立山連峰と富山湾の蜃気楼を期待して北陸へ向かう事に、ところで富山県は道路元標が全く残っていない事もあって、五箇山と石川県寄りの一部を除いては殆んど走った事がないのです。
 今回は輪行に手間の掛かるasuka号ですので一旦帰宅してから、準備しておいた輪行袋を担いで桜井駅へ急ぐ事にします、予定では桜井0939発で羽咋まで昨年8月31日の「リベンジ能登半島(1日目)」と同じスジでの移動だったのですが、昨日の雨で準備の段取りが狂ってしまったのと宿の関係で七尾泊になり、1本後の桜井1040→1108奈良1123→1212京都1245→1415敦賀1437 →1529福井1615→1736金沢1818→七尾1958 と云う事に。乗車時間9時間18分、内5回の乗り継ぎ待ち時間が2時間38分。ちなみに「18きっぷ」での最長乗車は桜井→佐賀の15時間28分です。
 桜井 1040 乗車、奈良で奈良線に乗り換えて(写真左)、京都府に入ると、なんと黄砂の影響で外は真っ白、これではいくらお天気が良くても冠雪の立山連峰は期待できないかも。しかし車窓から見る風景は何処も満開の桜ばかりです。
 順調にと云うか何度も特急「サンダーバード」と「しらさぎ」に抜かされながら敦賀、福井と進みます、それも数年後の北陸新幹線の敦賀延伸で在来線は3セク化される事になるのでしょうね。「雷鳥」時代の485系には何度も乗ってますが681系って乗った事がない様な。
 1736 ようやく金沢へ、七尾線に乗り換えますが、すっかり521系に置き換わってもう415系の姿はありません。金沢以遠は3セク化で「IRいしかわ鉄道」となっていますが、JRの直通列車で七尾線津幡以遠へ行く限りは「18きっぷ」で乗車できます。1958 七尾着、輪行支度を解くのは明朝にして駅近くの安ビジホへ、と云う訳ですみません本日の走行は朝の通勤を除けば0キロ也。

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