がっつり「二つの丹生川」へ (後半)


五條市西吉野町 西吉野大滝にて

 和歌山と奈良の県境「鳩の首峠」を越え西吉野町城戸まで標高差400m以上のダウンヒル、奈良の丹生川の支流永谷川沿いに下ります。途中「桜湯」と云う温泉施設があったのですが、閉館したのですね、一度も行かず仕舞でした。 
 国道168号に入り更に下り、旧道への分岐へ。旧道を経由する事で西野トンネル(612m)をパスする事ができます。

 旧道沿いには西吉野大滝と云う不動明王を祀った滝があり、夏場は最高の清涼スポットなのですが、前後で何やら工事が行われています、どうやら新しい天辻トンネル関連の工事の様です。県の資料によりますと国道168号新天辻工区として阪本から西吉野町阪巻までの7.2キロに3本のトンネルと3本の橋梁が計画されていて、最長の仮称1号トンネルは4,970m、未成の五新線の天辻トンネルの東側に並行する形で計画されている様です。現在行われている工事は2号トンネルの導入路のもの、お陰で今まで殆ど見えなかった天辻トンネルの抗口がぽっかりと。現在の新天辻トンネルから標高で200m以上切り下げられるのですが、さて私生きてかつ走れる内に供用されるのでしょうか。
 城戸で県道20号下市宗桧線へ、奈良県の丹生川沿いに入り 1317 には十日市へ、さて「二つの丹生川を遡る」コースを辿り吉野から芋ヶ峠を越えて帰るとすると後60キロ近くは走らなければならない計算に、このまま県道20 号を直進して樺の木峠を越えて下市に下る手もあるのですか…

 結局はここまで調子良く走って来れた事ですし、十日町を右折して県道138号赤滝五條線へ。丹生川上神社下社で神馬のシロちゃん、クロちゃんにご挨拶だけして道の駅「吉野路黒滝」も通過、ここまで遡ってくると丹生川は黒滝川と名を変えます。

 1440 には地蔵トンネル、1451 下市町才谷で県道257号才谷吉野山線へ入ります。

 1513 には吉野山へ入り金峯山寺を経て七曲りを下ります、桜のシーズンにはとても走れないルートです。1523 には近鉄吉野線の終点吉野駅に到着、この時間なら暗くならない内に芋を越えて明日香村へ下る事ができそうです、丁度「青の交響曲」が到着する時間でしたので暫し待つ事に。

 1540 上市橋で吉野川を渡り 1600 千股の水辺公園で一息入れて芋ヶ峠へ、1640 無事に峠を越えて18時前には無事帰投、ただこの時間になると下りでは指ぬきグローブでは些か辛いです、本日の走行144.0キロ。結局九度山のローソンで買ったお弁当には手を付けずにあんドーナツとチョコレートだけで走り、持ち帰ったったお弁当は鍋焼きうどんを添えて晩御飯に、まぁこの季節ですからね。
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がっつり「二つの丹生川」へ (前半)


和歌山県高野町下筒香にて

 昨日の月うさぎの「猫マルシェ」へは吉野回りで走って行く予定でいたのですが、生憎の雨。今日走っておかないと今月はもうがっつり走れる機会がありません、そこで定番コースの「二つの丹生川を遡る」へ、「二つの丹生川…」とは大阪からの輪行を前提としたプランで、南海高野線九度山駅をスタート、ともに紀の川の支流なのですが高野町富貴を源流とする和歌山県の丹生川と、奈良県黒滝村を源流とする丹生川を継いで走り、近鉄吉野線吉野駅まで約88キロのコース。2018年9月2022年10月にRRCBのイベントとして走っています。何度かソロでも走っていて、最近では昨年5月に走っていますが、ただ自宅から往復自走だと150キロ近く走る事になります。
 0554 桜井の自宅を出発、明日香村から近鉄飛鳥駅前と走り慣れた道を走り 0704 吉野口駅前を通過、線路沿いに薬水から重阪峠を目指します。

 五條のオークワで食料を調達しておこうかと思ったのですが、24時間営業じゃなくなったのですね。紀の川左岸に渡り県道55号橋本五條線に入り 0811 に県境を越えます。橋本橋手前で紀の川を渡ってくる南海高野線と遭遇。
 橋本橋南詰を越えた処で紀の川沿いの自転車道へ、学文路駅手前まで快適な専用道が続きます。九度山で「Vent Orange」が開店していればと思ったのですが、本日は定休日。結局ローソンで弁当とお菓子を調達しておきます。
 0922 南海高野線九度山駅へ、ここまでで約42キロ。陽の短くなってきたこの季節にこの時間ですから「二つの丹生川」を吉野まで走り、芋ヶ峠を越えて帰途に就くのは些か厳しい気もします、まぁソロですし途中で考える事にしましょう。
 国道370号、元の高野山道路ですが、あちこちで改良工事が行われて、九度山から赤瀬橋までの僅かな区間でも2ヶ所で交互通行が。西高野街道の整備が進んだのでこちら側の交通量は幾分少なくなった様ですが。
 0939 赤瀬橋の交差点を直進し、国道370号と別れて丹生川沿いに県道102号宿九度山線へ。一部ガートレールのない渓谷沿いの隘路が続きます、夏場川遊びの車が入ってくるとすれ違うのが結構厄介です。河根集落を過ぎた辺りで突然目の前を何が横断、どうやらカモシカです、しかし猪にしてもなんでわざわざ前に出てきて横切るのでしょうかね、まぁぶつかられたり今話題の熊さんでなくて良かった。
 1025 狼頭峠を越えてきた国道371号線と合流します、国道と云っても丹生川沿いの道路状況は変わりありません。1039「やどり温泉」前、自販機やトイレ、サイクルラックまであって休憩にはうってつけなのですが、今日は通過します。
 1052 高野山へ向かう国道と別れる河合橋へ、ここから町道筒香線を高野町筒香へ、野球選手の「つつごう」ではなくて「つつか」です。
 100m程標高を稼いで 1116 下筒香の集落を見上げる分岐へ、山間の筒香の集落を縫って 1133 県道733号川津高野線との三叉路へ、ここを右折すると紀和隧道を越えて野迫川村へ行く事が。丹生川の流れはゆるやかに高野町富貴へと向かいます。
 1154 出屋敷峠へ向かう県道732号五條阪本線へ、1205 にはお馴染み「成金」バス停へ、40年来訪れていますが、今以てご利益にはあずかっていません。
 富貴の集落へは入らずに 1221 標高約650mの県境の峠へ、今日のコースの最高地点です「鳩の首峠」と云う名があるそうですが、それを示すものや県境を示すものはありません。

(後半に続く)