三ヶ月ぶりの東吉野サイク

東吉野村小(おむら)にて

 例年月一位のペースで通っていたのですが、最近は少々ご無沙汰です、1月19日4月27日7月8日と3ヶ月おきかな。久しぶりに休みとお天気周りが良さそうなので走りに出掛ける事に、たまたま週末だったので、Facebookあたりに呟いてみたのですが誰も釣れず。
 朝起きると予報の割りにすっきりしないお天気、一人だとつい腰が重くなり、走りだしたのは8時過ぎ、明日香村から芋ヶ峠へ、一昨日から昨日の大雨で、栢森から先はご覧のとおり、半分川になっています。erbaロードでなくasuka号で来るべきだったと少々後悔、お尻を濡らさない様にそろっと走ります、吉野側の下りは左程でもなかったのが幸い。
 吉野川沿いに下って河原屋のローソンでお菓子と飲料を買って、対岸の県道39号へ。吉野川の水量は半端ないです、宮滝にて。

 

 窪垣内で吉野川と別れて高見川べりを、いつもならこんな感じなんですが。

 残念「麦笑」さんは今週はお休みでした。
 久しぶりに営業日に東吉野へ来たので「よしの庵」さんへ、変わらぬ美味しさです。
 木津(こつ)川集落から先、散乱する木っ端やら流れる水やらと路面はかなり酷い事になっていて、お尻を濡らす事に、やはりasuka号でくるべきだった。高見山は案の定雲の中、お天気だとこれくらいすっきりと見えるのですが。
 谷尻(たんじり)の手前まで来てようやく陽射しが見えてきました。一谷峠を越えて岩端の「月うさぎ」へ。
 猫たちも世代交代して、谷尻世代はこの’月’となっちゃん位だとか。番頭さんに少々相談があってやってきたのですが、話がまとまれば12月もまた押しかける事に。芳野(ほうの)川べりを走って、先々週も走った篠楽から笠間辻へ、女寄峠を下ります。本日の走行89.2キロ。
 余談ですがそろそろ衣替えですね、今日のいでたちは、春にAMAZONでポチった中華ブランドの7分丈膝下レーサーパンツ(春秋用)に最近はまっているワークマンのロングソックス。ニッカホース程の長さはありませんが、7分丈にぴったり、SPDシューズはともかく今風でないクラシックなスタイルがお気に入りです。

 

4seasonライド2019「秋の奈良を思いっきり走ろう」

 いつもお世話になっている橿原市のカフェ「4season」、昨年の「15周年記念」に続いて今年もショップ・ライドを行う事になったので馳せ参じてきました。当初の予定ですと昨夜「余呉湖キャンプ」から帰ってきての連チャンの予定だったんですが、ただお天気の方は二転三転、結果今朝の時点で予報は曇時々雨と、思わしくありません、最低限の雨仕度にカメラはコンデジだけにして、集合場所の八釣のファミマへ向かいます。
 参加者の多くは皆さん今風のローディ、面識はあっても日頃ご一緒する機会がなかなかありません。今年は「葱」の総帥吉盛さんやまんまママがいないのが寂しいですが、老中尾上殿が来てくれました。
 まずは明日香村石舞台から多武峰への県道155号、標高差400mのヒルクライム、地元ローディの定番コースですが、私は2009年12月14日の供用以来、この機会を除けば登る事はありません、ですから今日が2回目、昨年よりしんどかった様な、リア25Tのerba号では辛いです。
 案の定、老中尾上殿は最後尾に。
 今年も宇陀市の「あきののゆ」BBQガーデンへ。
 BBQに後は時折小雨がぱらつく中ですがゲームやらジャージ・コンテストやら。
 昨年はこの後「かえでの郷」とかを巡ったのですが、お天気も悪い事ですし、ここで流れ解散と云う事に。私は宇陀川沿いに少し遠回りして女寄経由で帰途に就きました、笠間辻で女寄峠旧道を越えてきた女性陣+老中尾上と遭遇。本日の走行44.6キロ。
 例によって集合写真を含む写真をアップしております「ツーリングの記録」→「2019」からご覧下さい、参加の方は再利用して頂いて結構です。いつもの様に認証が必要ですが、今回は参加メンバー用のログイン、パスワードを設定しております、ログイン名は’4season’、パスワードは今回の参加人数を2桁の数字で表したものです。

お値段は1/10のサドルに

 3泊4日と云っても船中2泊ですから、キャンプツーリングと云うにはおこがましい「大隅半島キャンプツーリング」から帰ってきて、11~13日と滋賀県は余呉湖へのキャンプツーリングの予定だったのですが、過去例を見ないと云う触れ込みの台風19号の襲来に幹事役のniwa-chanさんは中止宣言を、キャリアを付けたままだったasuka号は武装解除。空いた休みをと云っても天気が悪ければ、何処にも走りに行けない、でも出掛けられなくともせなアカン事は幾らでもあるはずが… ゴロゴログダグダしている内に休みが終わってしまうのが常なんですが。
 先日汚くなったerba号のバーテープを替えて見違えるとあまりにボロボロでみすぼらしくなったサドルが余計に目立ちます、セライタリアのストリーカなるなかなか評判だったサドル、それも初期の鋲付きモデル、お値段もなんですが、調べてみると2004年6月から15年も使っている訳です、替えるなら相応の価格のものをと考えるのが人の常、でもリタイア後のお財布にウン万円のサドルがそうは買えないものでして。幸いな事に「サドル沼」なんぞに縁のない強靭なお尻の持ち主、数10キロだったらパットの付いたレーパンなぞ不要、却ってふわふわのサドルやゲル入りとかの座布団の様なパッドの入ったレーパンは苦手の方。だったら今更見栄を張らずに安くて柔そうでないサドルでエエやないかと云う結論に。過去、万人向けと云われるサンマルコのロールスがしっくりこなかった事がありますが。

 いつぞや「ナニ銀」さんで、デニム調と云う見映えだけで買ったGIZA PRODUCTの安サドル「延陽伯」号で使ってみるとまんざらでも(写真左)、と云う訳で白色もあると知って早速ポチってインストール(写真右)。

 

 どうです見た目もまんざらでもないでしょ、ご近所を位置を調整しながら、チタンベースのストリーカとスペックで較べられませんが、なかなか上等、上等。でも1年半でベースがへたったら値段相応と云う計算になるのかな。

 

大隅半島キャンプツーリング(4日目)

 大阪南港到着予定は0850、志布志航路は日曜の朝の到着が両港とも遅く設定されている様で、平日より1時間前後遅くなっています。7時頃にエントランスにでてみると淡路島南岸、丁度沼島沖を通過した処、一昨年秋に走った「南淡路水仙ライン」が手に取る様に望む事ができます、船は生石岬を見ながら紀淡海峡(友ヶ島水道)を抜けて大阪湾へ。
 今回は思いがけなく往復タダでさんふらわあに乗って大隅半島へ連れてって貰える企画のお陰で、贅沢な気分の旅行をさせて貰いました、ただツアーと云っても参加者の多くは単車ばかり、自転車と云っても私以外は2世代は違うだろう今風ローディ達と些か寂しかったのと、現地1泊2日は勿体なかったですね、志布志市そのものには申し訳ないですがさしたる見処にも欠けますし、やはり大隅半島となると錦江湾側へでるか佐多岬方面へ走るとなると自転車の行動範囲では限界があります。さんふらわあも往復や別府や大分航路との組合せで格安プランを提供しているので、再訪のプランを練ってみたい処です、「中茶屋公園」や「あっちん」とか今回の宿題もある事とですしね。
 着岸後、案内に従って車両甲板に降りたのは9時半、下船後は特にセレモニーなどは設定されてはいなかったのですが、揃って下船した自転車組が主催者のLike a Windのスタッフの取材を受けて解散と云う事に。
 さて後はひたすら奈良は桜井への帰途に就くだけなのですが、せっかく大阪まで出てきた事ですし、時間はあるし天気の心配もないしと云う事ですし久しぶりに「ナニ銀」こと「ナニワ銀輪堂」へ寄って行く事に。ただ大阪港咲洲トンネルは自転車が通れないので10キロにも満たない大正区までぐるっと迂回して行かなくてはなりません。
 3日前に渡った南港大橋(写真左)と、更に平林大橋(写真右)を渡ります。
 その上大正区へは木津川大橋が架かっていて歩行者自転車通行不可、ただここには大阪市営木津川渡船があります。
 日曜とあってか大正通も大型車や路駐も少ない様で、11時半には到着、お願い事やら世間話やら、根っこが生えない内に退散します。
 再び大正通を南下して千本松大橋の下の千本松渡船で西成区へ、期せずして大阪渡船巡りに。長居辺りを通って大和川べりへ抜けます「アヴィ・ワン」がなくなって、大阪へ出ても寄り道する処がなくなったのが返す返す残念です。
 行基大橋で大和川べり、少々向かい風が。二上山が、あの向こうが奈良県です。
 14時には柏原市役所前、1425 国道25号で奈良県へ、往きと同じく飛鳥川沿いの自転車道に入り橿原から桜井へ、無事帰投。本日の走行71.6キロ、4日間の走行距離306.2キロとなりました。
 往復の交通費がタダで道の駅でゲリキャンですから、掛かった費用はなんと9,780円也、内訳は食料・飲料4,544円、外食4,266円、入浴350円、お土産660円でした。
 そうそう今回のツーリングで特に役立ったもの、キャンプ仲間で話題になっていたワークマンの踵の踏めるスリッポン、ツーリング直前に買ったのですが、SPD-SLやLOOKヴィンディングでなくとも替えのシューズは欲しいもの、軽くてコンパクト、自転車を押して車両甲板のスロープを駆け降りる時も安心でした。

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大隅半島キャンプツーリング(3日目)

鹿屋市高須町フィットネスバース(国鉄大隅線廃線跡)にて

 今日の予定は鹿屋市まで錦江湾沿いに南下、大隅半島を横断する様に志布志市へ、フェリーターミナルへ16時半~17時にはに戻らなくてはなりません、コース的には国鉄大隅線の廃線跡に沿ったさして勾配のない約75キロのコースです。
 明るくなる前にはテントを撤収してしまったので、キャンプツーリングと銘打っていながらテントの写真がありません、バックに桜島を望む最高のロケーションなのですが、暗い間はずっと雲がかかっていました。道の駅「たるみず湯っ足り館」は国道と錦江湾に挟まれて東西に細長いのですが、西の端にあたるこの場所は駐車スペースとは芝生広場をはさんで離れているために、エンジンをかけたまま休憩する大型車や車中泊の車その騒音も幾分ましかと、国道220号もさすがに夜中は車は少ない様です。
 「国旗日の丸のふるさと」のモニュメントと足湯(10時~日没)。
 道の駅の向かいの「マミーズカフェ」、「あっちん」なるご当地スイーツがお目当てだったのですが、営業時間に間に合いませんでした。せっかく教えて頂いたFさんごめんなさい。

 

 7時には道の駅を後にし国道220号を桜島へ。一応「自撮り」の準備もしてきているのでトライしてみますが、正面に桜島を望むだけの写真ですね。
 大隅半島側の旧道が通行止になったままですので否応無く牛根大橋を渡って桜島側へ、桜島口前後が一番のロケーションですね、ここで「自撮り」するべきだったと。
 海潟のコンビニで補給、北国の様な風除室があるのは火山灰対策なのでしょうね。
 海潟の「ホタル公園」、やはり桜島は手前に錦江湾が写っていないと駄目ですね。
 海潟漁港、高倉健と田中裕子が主演した映画「ホタル」のロケ地だけに桜島を望む最高のロケーションです、漁港なのに「ホタル公園」があるのはそのせい、ただ色々と批判もあったこの映画は好きではないのですがね。
 さらに国道を南下し、垂水市街を過ぎた辺りから国鉄大隅線の廃線跡(写真左)に入ります、大隅線も志布志線同様、国鉄民営化直前の1987年3月に廃止されますが、古江~海潟間は1961年、海潟~国分間が開通したのは1972年で、この時に古江線から大隅線と改称されていますが、僅か15年後の1987年には廃止されている訳です。多くが道路として供用されている廃線跡ですが、見通しが良く信号がなくて交通量が少なくて安全快適なのですが、国道の山側を走っていて錦江湾の展望が今一つなのが。
 余談ですが九州にはチェリオの自販機はありませんが、こちらでは水色の財宝の自販機がリーズナブルなんです。 10時には鹿屋市域に入ります、古江駅跡は古江駅跡記念公園となっています。
 古江では「みなと食堂」が人気だそうで、志布志まで一緒にきたローディとばったり出逢いますが、営業時間が11時からですので、私はパスする事に。
 ミニュチアの様な陸繋砂州に立つ荒平天神(菅原神社)の鳥居、県道を挟んだ四阿は荒平駅跡です。
 高須海水浴場の手前から廃線跡は自転車歩行者専用道「フィットネスバース」となります、こちらも志布志線跡の「マインドロード」と同様、主に地元の人のランニングコースと云う扱いですね。

 錦江湾をバッグに緩やかにカーブしながら登って行く廃線跡を行きます、対岸は薩摩半島ですが、開門岳は見えない様です。

 

 廃線跡らしい雰囲気のある切通しが続きます。

 

 視界が明るく開けると、風景は一変して高原ぽい風景に一変します、標高は100mにも満たないのですが、暫く走ると大隅野里駅跡。

 

 自転車道と一般道に挟まれた一画、製茶工場でしょうか、その前に小さなお店が、地産のお茶の葉を販売している様ですが「抹茶アイス」もある様ですので、休憩がてら寄り道する事に。関西に暮らすものにはピンと来ないのですが、この辺り輝北地方(合併で鹿屋市となった旧輝北町域)はお茶の産地なのだそうです。
 かつての特攻出撃基地であった鹿屋飛行場、現在の海上自衛隊鹿屋航空基地の南端に沿って、自転車道は2キロ余り真っ直ぐに延びています。こちら側を走ると横が自衛隊基地だと気づくものはありません。なお鹿屋航空基地史料館は反対側になります。
 廃線跡は北側へ迂回する様に鹿屋市の中心部へ、鹿屋駅跡が鹿屋市鉄道記念館となっており、キハ20が保存されています。自転車道はさらに続きますが、住宅地の中で車止めが続いて非常に走りにくい事になっていまて、肝属川の支流大姶良川の手前で消える様に終わっています。
 鹿屋市を後には東串良町を経て志布志市へ戻ります、断片的に道路に転用された廃線跡をたどりますが、さしたる見処もなく国道448号から国道220号に戻ります。
 1550 志布志港フェリーターミナルに戻ってきました、本日の走行は88.1キロ。受付は1630からですが、トラブルで乗り遅れたりすると自腹で帰らなくてはなりませんからね、1時間の余裕を持って走ってきました、自転車組の他6名も追々帰ってきました、ロードバイクとは云え2日で260キロ走って佐多岬まで行ったご仁も。さて土曜日の出港時刻は1830、1719に乗船開始です、なお帰りの船は「さんふらわあ さつま」に変わって、自転車は寝かせるのではなくてサイクルスタンドが用意されていました、キャンピングはちょっと無理ですので単車と同じ様に立て掛けて固定し貰いました。大型の長距離フェリーの旅は快適ですが、どうしても乗下船のロスタイムが大きいですね。(つづく)

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大隅半島キャンプツーリング(2日目)

鹿児島県道479号国師境線から望む桜島

 台風の余波もあってか紀淡海峡を抜けてからは結構揺れていた様な、そこはその元ヨットマンとしては、久しぶりの浮遊感を懐かしく感じながらいつの間にか寝ついてしまいました。志布志港到着は0855、走る時はあまり朝食は摂らないのですが、いささか時間をもて余してレストランへ、620円也の朝食バイキングを、さすがに朝食にはシニア割引はない様でして。エントランスの丸窓から見える陸は宮崎県最南端の都井岬、岬をまわれば志布志湾です。
 下船はトラック、乗用車、単車、自転車の順になりますので、車両甲板に降りたのは9時半。
 0940 ようやく下船。
 参加者はヘルメット着用とのお達しで、カスクでも可と云う事でしたので、今回はカスクを持ってきました。なお鹿児島県は自転車保険への加入が義務付けられています。
 色々とセレモニーもあって、志布志市のゆるキャラ「志武士ししまる」もお出迎え。
 参加者全員で集合写真を撮って 1015 ようやくスタートです。
 まずは市街を抜けて志布志市役所へ「志布志市志布志町志布志の志布志市役所志布志支所」です。
 続いて志布志駅へ、訪れるのは大隅(古江)線全通前の1969年8月以来ですから50年ぶりになります、かつては志布志線、日南線、大隅線の接続する駅でしたが1987年に志布志線と大隅線が廃止され、駅そのものも少し東側へ移転して日南線の終点として、宮崎方面からの1日8往復がやって来るだけのホーム1面の無人駅になってしまいました。
 元の志布志駅や機関区などのあった場所は駐車場やショッピングセンターになっていて、一角が志布志鉄道記念公園としてキハ52他、門鉄デフのC58 112が保存されています、志布志線と云えば幻のC63を彷彿とさせる4次型C58が走っていたのですが、ではないのが残念。
 写真はいずれも1969年8月5日、ラストナンバーのC58 427、(写真左)志布志古江管理所、(写真右)都城駅?  この当時は424,426,427が志布志区在籍で112は大分区にいた様です。
 さて今日は北へ30キロ程のノルマの「道の駅 すえよし」経由で錦江湾沿いの「道の駅 たるみず湯っ足り館」までの75キロ程を走る予定なのですが、志布志を後にしたのは既に11時前、先が思いやられます。志布志線廃線跡をたどりながら進みます、廃線跡は岩川駅跡以南の多くは道路に転用、以北は「マインドロード末吉」と云う名称の自転車歩行者専用道路となっています。元が線路跡ですから勾配こそ知れているものの、鉄橋やトンネルがあった部分は道路に転用されず、その部分を迂回している区間のアップダウンが結構きつく、おまけに向かい風が。
 
 志布志から3つ目の伊崎田駅は、元駅舎が有明町鉄道記念公園となっています、駅舎の中のマネキンが不気味な事、さすがにここでのゲリキャンは遠慮します。
 伊崎田~大隅松山間のトンネル、山越えで迂回します。
 岩川駅跡付近から自転車歩行者専用道路「マインドロード」に入ります、自転車道用途よりも地元の方のランニングコースになっているのでしょうか、ところどころにベンチや四阿もありますが、崩落で通れず迂回しなければならない部分がありました。
 岩北駅跡、ホームがそのまま残っています。
 駅跡ではないのですが四阿が、岩川のコンビニで買い込んだお弁当でお昼にします、近くでは「高松さこんたろうの里」と記されて水車が回っています。あとで知ったのですが「さこんたろう(左近太郎)」とは精米用水車の事らしいのです。
 末吉駅跡も末吉鉄道記念館として公開されています、これより志布志線跡は県境を越えて西都城へ向かいますので、廃線跡探訪はここでひとまず終えて、県道501号光神山諏訪方線他を経て道の駅「すえよし」へ。
 1503 参加ノルマになっている「道の駅 すえよし」に到着。現在は曽於市となっている末吉町は県内随一の肉牛生産地だとか。
 道の駅からが国道10号を西へ、1624 霧島市へ入ります。当初のプランでは牧の原から県道478号比曽木野福山港線で錦江湾べりを走る国道220号まで下る予定だったのですが、通行止めの情報が、途中の「中茶屋公園」からの展望を期待していたのです。代わりに国道504号線を南下し県道479号国師境線で国道220号へ下る事にしていたのですが、遅くなりついでに県道478号へ突っ込んでみる事に、あわよくば「中茶屋公園」でのゲリキャンも考えて牧の原のコンビニで食料を調達しておきます。
 県道478号に入ります、国道220号までの標高差は400m、普通なら無理に突っ込む状況ではないのですが、通行止箇所がそう遠くもなさそうなので。幅員もあって崩落箇所も充分に通れて、してやったりと思っていたら、完全に崩れた区間が現れて(写真右)万事休す、標高で50mばかりを引き返す事に。
 国道504号に戻って南下、稜線近くまで登る区間があって嬉しい事に桜島と錦江湾に沈む夕陽を望む事ができました。
 県道479号に入るとこちらも錦江湾に向かって標高差400m程のダウンヒル、所々ですが錦江湾を望む事できます、写真を撮りながら沈む夕陽と競う様に下ります、国道220号まで下りきった頃にはすっかり暗くなってしまいました。
 道の駅「たるみず湯っ足り館」まで国道を10キロ程、交通量も多くなりますし、充分なナイトランの用意もありますので、整えて走り出します。
 道の駅到着は19時過ぎ、既に温泉以外の営業は終わっています。温泉(350円)に入ってから桜島を望む「国旗日の丸のふるさと」のモニュメントの陰にテントを張ります。本日の走行88.4キロ。

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大隅半島キャンプツーリング(1日目)


大阪南港ATCからさんふらわあターミナルを望む

 南港さんふらわ第2ターミナルでの受付時刻は16時からですが、午後から降りだす予報ですので、いささか早めですが9時には出発します。大阪南港まで50キロ前後の距離になりますが、一番楽な飛鳥川沿いの自転車道を走り御幸橋から大和川沿いのルートをとります、御幸橋到着が丁度10時。
 午後から降りだすと云うのが信じられない青空が、1046大阪府へ、1103には柏原市役所前を通過します。
 大和川に架かる行基橋辺りまでは時々来るのですが、以西は不案内にもかかわらず、かなり強引に河川敷を行きます、時間はありますので最悪は引き返す覚悟で、阪神高速湾岸線の手前で走れなくなり、雲行きも怪しくなってきましたが、幸い堤防上へあがるスロープがあり河川敷から脱出。
 12時過ぎいよいよ降り出しますが、湾岸線の高架下の公園に駆け込みます。さんふらわターミナルまで後7~8キロの距離ですが、この先は幾らでも雨宿りのできる処がありますので、雨雲の合間をぬってボチボチ行く事に。
 ただ以前のかもめターミナルと違って、自転車でさんふらわあターミナルへ行くには南港大橋を渡らなければならないのです。なんとこのスロープ付き階段を押して登り降りしなくてはならないのです、これが大変。ただ帰りに判ったのですが、南港大橋の東側には歩道と分離した自転車用のスロープがあって乗って渡る事ができたのです。
 ターミナルまで行っても自販機とみやげ物中心の売店しかないので、ATCの中のコンビニへ立ち寄ります、店の前で自転車と一緒に雨宿りもできなくないです。
 15時過ぎにはさんふらわ第2ターミナルへ。輪行ですとニュートラムのトレードセンター前から数百mは歩かなくてはならないのですが、輪行袋を担いでシャトルバスに乗るのが憚られる事を考えれば、かもめターミナルよりは良いかも。
 16時に受付けを済ませて、自転車は単車より先と云っても乗船が始まったのは17時前。自転車枠は15台と聞いていたのですが、参加するのは7台だけの様です、今時の事ですから私以外は今風のロードバイクばかり、7人中女性が3名なのも今時? サイドバッグ装備のARAYAのランドナーの方がいて言葉を交わしましたが、一般の乗客の方で薩摩半島の方へ行かれるとか。さて乗船した4階部分から2階甲板へ下ってシートの上に寝かせる様に指示されます、4サイドの私は片側のサイドバッグを外して寝かす事にします、もちろん車同様出港後は車両甲板には入れませんので、航海中に必要な荷物はまとめて船室へ行く事が必須です。
 客室は雑魚寝のツーリストクラスと違い、プライベートベットクラスで、12人部屋ですがゲストハウスの男女別ドミトリーと同様かそれ以上の設備で、もちろん専用のコンセントもあります。
 食事はバイキングメインのレストランで2,000円、嬉しいことに65歳以上はシニア割引で1,650円、これぞとばかりにたらふく頂きます。展望風呂もレストランも出港前、乗船後から利用できます。本日の走行58.8キロ、さっさと風呂と食事を済ませて明日明後日のために休む事にします。

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いざ大隅半島へ

 明日3日から6日まで九州鹿児島は大隅半島へ3泊4日でキャンプツーリングに行ってきます、と云っても2泊は船中なのですが。Facebookのお仲間の紹介で「モニターライダー100名が作る大隅ええとこマップ」なる企画で、選に入れて貰いました。大阪南港から志布志港までの往復のフェリーさんふらわあ号に自転車ごとタダで載っけて貰えると云う誠に有り難いお話し、参加の条件はInstagramにお勧めのポイントをハッシュタグ#大隅制覇を付けて最低3回以上投稿する事と、場所の偏りをなくす為に、指定の場所1ヶ所を必ず回る事、私の場合は曽於市の「道の駅すえよし」と云う事になりました。元来は単車をターゲットとした企画なのですが、自転車枠が15台程設けられた様です、今どきの事ですから自転車での参加者は今風のロードバイクばかりだとは思うのですが、そこは南港までの往復を含めてキャンピングで走ってきます。
 九州は「18きっぷ」や南港から出ていた頃に宮崎フェリーを利用して道路元標の残る佐賀、熊本、宮崎県は走った事はあるのですが、鹿児島県は自転車では未踏の地、学生時代に回った後は20数年前に仕事で国分まで行ったきりです。
 さて志布志港スタートゴールの現地1泊2日、大隅半島と云えば本土最南端の佐多岬なのでしょうが、岬手前が自転車では結構難所らしいのと、志布志港から北へ30キロ程の「すえよし」へ行かなくてはなりませんので、佐多岬方面は無理として考えた結果、「すえよし」まで概ね1987年に廃止された志布志線の廃線跡を辿り、R10を西にとって錦江湾岸へ、桜島を望みながら鹿屋まで南下、再び半島を横断し志布志港へ戻ります。こちらは同じく1987年に廃止された大隅線の廃線跡に沿う事になります。さて野営地ですが適当なキャンプ場がないので距離的に中間地点になる「道の駅 たるみず湯っ足り館」でゲリキャンになるかと、一昨年の「しまなみキャンプライド」でご一緒した鹿児島市在住のFさんのお勧めのグルメスポット「マミーズカフェ」が道の駅の向かいなので、夕方まで駆け込んで食事をしてから、道の駅の温泉でも入って営業終了まで時間を潰せば丁度良いかと、ここの道の駅は長い足湯もあるそうなんですが。

 走るコースもまとまり、いよいよ来週と云う頃になって台風18号が発生、本土上陸コースではないのですが、やきもきさせられます。フェリーが欠航ともなれば企画そのものが中止になるのか延期になるのか、欠航にならず実施されれば否が応でも風雨の中を大阪南港まで約50キロを走らなければなりません、最悪フロント2サイドまで荷物を絞って南港まで輪行も考えていたのですが。幸い台風は勢力を弱めて朝鮮半島へ、暴風域もなくなりました、明日もそうは降られずに大阪まで走れそうです。

 8月に信州へ3泊4日で走っていますし、今回は料理をする余裕もないでしょうから、火器などは最小限にしてお湯を沸かせるだけにしたので、重量的にはやや軽め、それでも4サイドですから、15キロばかり明日香村を試運転がてら走ってきました。

 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目

 

2019年9月のまとめ

 今月は色々あって走る事ができずに503.0キロ(asuka 184.5キロ、erba 318.5キロ)、そろも月末に2日ほど栢森まで散歩がてら往復して帳尻合わせをして500キロに載せた様なものです。2019年の走行距離は6,847.4キロ(asuka 4,334.5キロ、erba 2,407.4キロ、silk24 105.5キロ)。

 

 

ぶらり120キロ

 今月は色々あって自転車の方は皆目走れていません、昨日の時点で260キロを超えたばかり、今日のお天気は温度湿度ともに最高のサイクリング日和の予想、少々寝不足なのですが、走らないと絶対後悔すると、目的地も考えずに走り出します。
 定番の東吉野方面でも良かったのですが、吉野口から重阪(へいざか)峠を越えて五條へ、オークワで弁当を仕入れて行こうを立ち寄ったのですが、2台のスマホの内音声通話の使える方が正常に起動しません、ブート時のGALAXYロゴを繰り返すばかり、SIMやSDカード、外部電源と状況を変えても変わらず、2台持ちのお陰でSIMを入れ替えれば電話をかける事も受ける事もできますので差し迫って困る事はないのですが…
 奈良県と和歌山県を跨ぐ県道731号二見御幸辻停車場線に入り未収の和歌山県側のヘキサをGET。この県道金剛山の裾野の集落を縫うように登ったり下りたり、通して走る車はまずないだろう概ね1.5車線の道が続きます。
 R371まで出たので、これも未収の和歌山県道106号紀見峠停車場線へ、これで和歌山県下で存在するだろう県道ヘキサは157号山東停車葉線、183号楠本小川線、752号和歌山阪南線(R26旧道)の残り3つ。なお156号加太停車場線、204号印南停車場線、734号高野辻堂線、780号熊野川紀和線他は設置されていない事を既に確認。でない都道府県もありますが府県を跨ぐ県道(地方主要道は別)は700番台、自転車道は800番台を割り当てる事が多いです。
 せっかくここまで来たのですから紀見峠を越えて大阪府側へ越える事に。紀見峠を和歌山県側から越えるのは初めてかな,、峠前後の旧道区間は大阪府側より長いです。工事中の新紀見トンネル(2,105m)の坑口が見えます。

 1023 標高400m車道の紀見峠に到着、ベンチがあるのでここで弁当にします、旧街道(高野街道)の峠はこの上になるのですが。
 紀見峠を下り現在のR371に合流後、少し下ると南海高野線が複線化される前の路盤を利用した自転車道へ入ります、写真は天見駅以南の区間。
 「あまみ庵」が廃業して久しいですね、2005年の「天野街道ポタ」、右側へ入ると再び自転車道に。
 三日市駅の手前まで多少断続的になりますが廃線跡が残っています、南海高野線の複線化が完了したのは1995年なんですね、それまで三日市以南は17m級車両しか入れない山岳路線でした。
 三日市からは旧街道へ、秋祭りの提灯が並んでいます。
 河内長野から石川右岸に入りサイクル橋へ、石川べりの南河内サイクルライン(大阪府道802号八尾河内長野自転車道線)へ、河川敷の区間は草ぼうぼうです。
 13時前には柏原市役所前へ。
 少しR25を走り関西本線の河内堅上駅近くの弁天橋を渡り大和川右岸へ、この付近は亀瀬と呼ばれ、生駒山地と金剛山地の間の峡谷で地滑り地帯として知られ、昭和7年の地滑りでは関西線の路盤が流され、従来の経路では復旧ができず一旦南側の大和川左岸に渡る現在の経路に変わっています。国交省近畿地方整備局の「亀の瀬 地すべり資料室」が不定期に公開されています。
 現在R25と関西本線が通る大阪と奈良を結ぶ重要なルートですが、旧街道の亀瀬越大和街道は大和川を見下ろす右岸の高台を峠越えしていて「峠八幡神社」があります、住所も大阪府柏原市大字峠、そのまんまです。
 三郷駅前へ下り大和川河畔から飛鳥川沿いの自転車道に入りますが、既に100キロ超。起動しないスマホの件もありますので、八木のdocomoショップへ駆け込みますが、セーフモード?でも起動しない重傷、修理が必要な様で、来週に予定している大隅半島へ2台持ちでないのは些か不便です。本日の走行118.3キロ。

 

気が早いかも知れませんが


 気が早いかも知れませんが、Tさんから来年のカレンダーが届きました。国民の祝日大盤振る舞いの今年と違って寂しい気もしますが、天皇誕生日が暮れの慌しい時から2月23日(2020年は振替で2月24日)になるのですね、それはともかく来年に限ってですが10月に祝日がありません、先のオリンピックを記念して設けられた「体育の日」が、2020年はオリンピックの開会日の7月24日を「スポーツの日」として祝日にすると云う事なんだそうです。しかし気候の良い時に祝日がほしいですよね、ま私にはあまり関係ないか…
 さて毎年恒例の「CanCan謹製卓上カレンダー」ですが、ご存じの様に2019年版からA4/3サイズになっています、従来のフロッピーディスク用ケースも入手は可能なのですが、たまたまS氏から不要になったケースを400個近く無償で頒けて貰える事になり、3年程はこのサイズで作る事になった訳です。ただ寸法的に今までの様にA4サイズの用紙にインクジェットプリンタとラミネーターで手作りする方法ではサイズ的に上手く行かないので、最近普及しているネット印刷を利用する事にしました、もちろん費用も限られていますし、印刷だけお願いして、カットはしこしこと手作業な訳ですが。
 本文12ヶ月は3月ずつB4サイズで片面4種(印刷業界では4台と云います)と表紙裏表紙をA4サイズで両面1種(台)を印刷して貰った訳です。ネット印刷では部数にもよりますが、主にオンデマンド印刷と呼ばれるカラープリンタ(もちろん業務用の高品質な機械)を使用するのですが、従来のオフセット印刷機とは紙送りの機構が違い、どうしても裏表の見当(位置)が揃いません、従って3ヶ月分を並べる本文は片面印刷にしたのです。しかしそれではどうしてもコスト高になりますので、来年は良く使うブルー系とグリーン系の地色を3ヶ月ずつ裏面に持ってきて、本文はB4サイズ両面2種(台)にしてコストダウンを図ろうと考えています、つまり裏面の地色が揃えば多少のズレは判り難くなります。まぁ地色は季節や写真との兼ね合いで毎年決めているので悩ましい処なんですが。
 従来からのFDケースサイズも中身だけ若干数作りますので、ご希望の方はお知らせを。
  そして最後にお願い、カレンダーの材料費、昔は仕事の経費で賄っていたのですが、リタイヤ後はそうも行きません、せっかく20年も続けてきてなかなか止める訳にも行きません、印刷代捻出のために、AMAZONでお買い物の切は、よろしければ下のリンクバナーからお願いします。

「案山子コンテスト 2019」

 毎年恒例、明日香村稲渕の棚田で行われる「案山子コンテスト」、審査は週末ですが出品作が出揃っている様ですので、ポタリングがてら覗いてきました。
 大河ドラマの主人公が続いていましたが、今年の巨大案山子は「いだてん」を抑えてチコちゃんが。

 


 やはり毎年入賞している常連さんの作品が目を引きますね。




 朝風峠の手前まで登って、棚田を見下ろす回廊の様な小径を走り祝戸へ下りました。彼岸花はまだ少し早いのですが、橘寺東側自転車道沿いでは結構咲いてましたよ。

2018年の模様 2017年の模様 2016年の模様 2015年の模様 2014年の模様 2013年の模様 2012年の模様 2011年の模様 2010年の模様

 

今シーズン最後の「18きっぷ」輪行旅

石川県道161号大杉長谷線 小松市赤瀬町

 今シーズンの「18きっぷ」も残り1回分、4,5,6日と連休を取っていて往路自走、復路輪行で南紀へキャンプツーリングも考えていたのですが、天気も今一つはっきりしない上に、疲れと雑事が溜まっていてモチベーションがあがりません、結局は日帰りで北陸へ昨年取りこぼした道路元標を拾いに行く事に。
 桜井始発を待っていては現地へはお午になってしまいますので、未明に奈良駅まで20キロ余りを自走、奈良0522発京都行きに乗車します。輪行袋はオーストリッチのL-100、昨年10月復路輪行予定の紀伊半島ツーリングで輪行袋を忘れると云う失態で田辺で急遽調達したものですが、中仕切りなし巾着タイプのシンプルでコンパクトな輪行袋、なかなか重宝していて、ファスナーの縫い付け部分が次々と解れてくるE-10(emu)の出番はもうありませんね、なお肩掛けベルトは重量級のasuka号を担ぐために別途50mm幅のものを用意しています。
 京都、近江今津、福井と乗り継ぎますが、近江今津までは117系、福井までは512系2両編成、このスジは敦賀駅を跨いで運行されている唯一の普通列車なんです、18きっぷのシーズンとあってか満員、福井からは512系4両編成の金沢行きに、粟津駅1104着。

 駅をでるなり、熱気と強い陽射しに面食らいます、涼しい未明に走って冷房の効いた車中にずっといたものですからね、駅舎の裏に日陰をみつけて輪行支度を解きますが、それでも汗だくに。

 暑さに些かめげながら石川県道161号大杉長谷線と石川県道43号丸山加賀線を継いで牛ヶ首峠(420m)を目指します、大杉谷川に沿ったこのルートを走るのは2009年6月、昨年(2018月8月)に続いて3度目、交通量が少なく緑の中を緩やかな勾配が続く走っていて気持ちの良い道です、粟津駅を出た時の暑さも木陰の多い渓流沿いとなれば心持ち涼やかに。昨年雨宿りした四阿で暫し休憩、ミンミンゼミとツクツクボウシの鳴き声が夏の終わりを感じさせてくれます。

 赤瀬ダム湖畔を行きます、梯(かけはし)川の上流大杉谷川に作られた防災ダム、自由の広場とかゲリキャンできそうなポイントがあるなぁと思っていたら無料のキャンプ適地とされている様です。
 建家もまばらとなり、ゲートのある処から牛ヶ首峠への本格的な登りとなります。
 大杉谷川の狭い谷を詰めるだけ詰めて右岸の斜面に取りついてつづら折れで峠へ、石川県には歴史的に有名な富山県境の倶利伽羅峠はあるものの大した峠はないのですが、牛ヶ首峠へのこの道筋はサイクリストにとって魅力的なコースかと。
 展望が開けてくると峠まであと僅か。
 牛ヶ首峠到着、切通を抜けると稜線近くを走るR416との三叉路になっていて些か峠らしくないのですが。R416は県道小松勝山福井線が1982年に昇格したもので、県境の大日峠部分が未開通の分断国道でしたが昨年9月に開通しています。最初福井県側へ越えて帰途に就く事も考えたのですが、お隣のR157谷峠の様にトンネルで抜けているのではなくて峠まで更に500m程登らされるので今回は諦めました。
 新丸村道路元標、昨年に続いて再訪する事になったのは、雨の中ちゃんと撮影できていない事を確認せず、不覚にもスマホでも押さえてなかったのです。元標は何の目印もない道端に半ば放置された様に建っています。新丸村は小松市新丸町となっていますが、現在は冬季無住地区となっているそうです。
 元標から大日川の渓流に沿って少し下ると三叉路に、右へ下ると大日川ダムを経て白山市へ、直進すると五百峠(540m)へ緩やかに登り返します。

 

 どこが峠なのか良く判らない五百峠を越えると尾小屋までダウンヒル、時折加賀平野を望む事ができます。
 今回、元標とともに立ち寄りたかったのは1977年に廃止された尾小屋鉄道の保存施設「小松市立ポッポ汽車展示館」。R416から少し脇道を登り返さなくてはなりませんか、762mm軌間の軽便鉄道の小さなSLと客車が保存されています。
 尾小屋を後にして白江村道路元標を回って本日のミッションは終了、小松駅から帰途に就く事にします。
 小松1722発の敦賀行きに乗車、車窓には2022年度開業の北陸新幹線敦賀延伸工事を至るところで見る事ができます、3年先とは云え「18きっぷ」フリークには在来線の3セク化で「18きっぷ」が使えなくなる事が気がかりです。敦賀、京都、奈良と乗り継ぎ、奈良では桜井線の最終まで50分待ち、さすがにお腹もすいてきているので輪行袋を担いで改札をでて駅近くの「松の家」まで、asuka号なら乗り換えるのが精一杯ですが、軽いロードなら楽なもんです。桜井2323着、乗車時間11時間44分(乗換時間含む)、現地滞在時間6時間17分、実走行時間4時間35分、走行距離74.1キロ(桜井→奈良20.1キロ含む)、「18きっぷ」にて8,430円分乗車。

【1089】 石川県 能美郡 新丸村(現 小松市)
【1090】 石川県 能美郡 白江村(現 小松市)

9月スタートは…

 今日はQCRのメンバーが参加する「シマノ鈴鹿ロード」の応援兼写真係として、いつもの様に未明に自走して行くつもりでいたのですが…(昨年8月は)、雨雲レーダーの予報では、桜井から鈴鹿までの名阪国道に沿ったルートに覆いかぶさる様に雨雲が、さすがにロードで未明の雨のなかを走るのはネェ、asuka号で走る事も考えてみたのですが、100キロ以上を一気に走るのも、先日の「信州キャンプツーリング」でしっかり雨中走行をたっぷり愉しまさせて貰ったばかりで、今回は断念する事にしました。
 デローサのたきちゃん他からLIVEな写真が送られてきます、現地は降っていない様で、行きたかったなぁ。

2019年8月のまとめ

 台風襲来のお盆と気の早い秋雨前線に走れなかった今月は走行683.2キロ/月(asuka 381.8キロ,erba 301.48キロ)。

【1083】 2019/8/20 長野県 西筑摩郡 福島町(現 木曽町)
【1084】 2019/8/20 長野県 西筑摩郡 開田村(現 木曽町)
【1085】 2019/8/21 長野県 西筑摩郡 奈川村(現 松本市)
【1086】 2019/8/22 長野県 北安曇郡 社村(現 大町市)
【1087】 2019/8/23 長野県 北安曇郡 神城村(現 白馬村)
【1088】 2019/8/23 長野県 北安曇郡 南小谷村(現 小谷村)

南紀ツーリング(おまけ)

太地新宮自転車道線にて

 太地で1泊、せっかくですからと行きたい処ですが、夕方までには帰らなくてはなりません、それも「18きっぷ」ですからゆっくりもしてられません。「WAKAYAMA80モバイルスタンプラリー」のポイント2つを巡って那智駅0724で帰途に就く事にします。明るくなってきた0520には宿を出発、「太地町立くじらの博物館」まで往復してR42を東へ。
 殆ど廃道と化していた太地新宮自転車道線の入り口に「サイクリングロード 通り抜け出来ます。 途中階段あり。」途中階段ありは余計ですが、路面も新しくなってブルーラインが引かれています、もともと大した距離でもないのですが、せっかくですので踏み込んでみる事に。並行するR42には鯨浦(142m)、大浦(50m)、湯の浦(97m)と3つのトンネルがあるのですが、自転車道は鯨浦トンネルを岬側に迂回した後、大浦トンネルの隣でご覧の様な階段で山越えしています、階段と云っても段差程度のものだと思っていたら大間違い(写真右)、隣に見えているR42に戻ろうにも道がありません、スロープが付いているので押し上げて、湯の浦トンネルを抜けた辺りへ下って自転車道は終ってしまいます。このままでは再び廃道化する事は目に見えていますね。以前あった四阿も気付かなかったのですが、撤去されたのかな。
 湯川随道、現在の湯川トンネル(350m)の開通で旧トンネルは自転車・歩行者専用となっています、紀伊半島を巡るR42にはこの様な旧トンネルを流用した自転車・歩行者トンネルが数多くあります。
 6時過ぎには那智に到着、コンビニで食料を調達して駅へ、のんびりと輪行支度を整えて0724発新宮行きを待ちます、和歌山線などで227系への置き換えがほぼ終わっていますが、こちらではまだまだ105系が健在な様です、朝の通勤通学時間帯とあって満員。新宮、多気、松阪から近鉄と乗り継いで、1324 無事桜井に帰ってきました。本日の走行13.5キロ。

南紀ツーリング

 信州から帰ってきて中2日「18きっぷ」の残り期間と週間天気予報を見据えると、今日の晴れマークは落とせません、日帰りで南紀を目指すか北陸を目指すか… 始発の時間を考えて未明に奈良まで自走してまでの北陸行きも大変なので、大阪鶴橋まで近鉄を利用した上で南紀へ向かう事にしました。もちろん「WAKAYAMA800モバイルスタンプラリー」絡みなのですが、パーフェクトに届かなかった昨年度の雪辱で今年度も挑戦しているものの、正直な感想としては、昨年と同じポイントだとコース取りが去年とあまり変わらなくなるので、新鮮味がないと云うか面白みがないのですよね、新しく加わったポイントも幾つかあるので、今日はその内の2つを軸に回ってみる事にしてみました。旧日置川町の「えびね温泉」とすさみ町最奥の「佐本渓谷」ここ暫くご無沙汰してますが、紀伊半島のディープな処です。
 近鉄で大阪鶴橋へ出て、天王寺0645発の快速湯浅行きに乗車、3番線からの発車で前4両は関空行きなので注意。和歌山~湯浅間で10数分後ろを走っている紀伊田辺行きに乗り換えます、でも湯浅まで行くと折り返しでホームが変わっちゃうかも、いつも海南で乗り換えます。春まで117系のスジだったのですが、ワンマン対応ロングシートの227系投入で姿を消してしまいました。117系も名車だったと思うけど、ロングシートはともかく綺麗で乗り心地も良くなって輪行袋を置くスペースも充分。紀伊田辺着が0951、この先へは「18きっぷ」の使える普通列車は50分待たなくてはなりません、それだと串本にはお昼過ぎ、南紀は遠いのです。
 駅降りてすぐの「田辺市観光センター」で輪行支度を解きます、サイクルラックはこう云う時にも便利。市内のコンビニで携行食を調達して熊野街道を縫って旧上富田町(現白浜町)域へ越えます。 県道36号上富田すさみ線に入り、生馬橋西詰でR311と交差して富田川を渡ります。
標高で168mまで登って卒塔婆トンネルへ、結構古いトンネルですが、旧トンネルもあったのですが今はどうなんでしょう、それぞれ2回ずつは抜けているかと。なお現在工事で片側交互通行になっています。
 玉伝口の三叉路で県道37号日置川大塔線と合流します「えびね温泉」へは右へ下ります。
 渓流沿いの心地良い道を走り日置川右岸に出ます。
 宇津木で左岸に渡り県道36号とはお別れ、自転車は進行方向とは反対向いています。
 立派過ぎる二級河川です、対岸に八草の滝を望む事ができます。
 久木橋で再び右岸に渡りますが、未開通の県道213号白浜久木線への分岐が、と云っても少し先に久木トンネルが抜けたばかりで工事中です。

 

 対岸に向平キャンプ場が見えます。
 今日2つ目のポイント「えびね温泉」。
 良い時間なので併設の食堂で丼を頂きます、ここのお水は温泉水なので注意。

 


 日置川の蛇行部分を見下ろす、古座川とはまた違った趣きです。
 3つ目のポイント「志原海岸」へ、R42を抜ければ早いのですが、せっかくですのでブルーラインの引かれた県道801号白浜日置川自転車道へ。なおR42を走れば白浜~串本間で唯一のコンビニ(LOWSON)があります。
  次のすさみ町へはR42の日置トンネル(612.6m)と朝来トンネル(918m)他を抜けなくてはならないのですが、旧R42の県道243号日置川すさみ線があり、岬周りの険しい道ですが、太平洋を望む風光明媚なルートなので時間があればお勧めです。紀勢道がすさみ南まで伸びたので、R42もずいぶんと走りやすくなりましたが。
 すさみ町の街中を抜けて県道38号すさみ古座線へ、以前は周参見七川古座線と呼ばれ、山あいの集落を縫って行くのですが、司馬遼太郎の「街道をゆく」にも取り上げられた古座街道そのものなのです。今ではR42と紀勢本線か通う海岸線ですが、大辺路は波が道をさらう厳しいルートだったかと、古座街道はその迂回路としつて機能していたのでしょうね。
 2004年に曲利トンネルが供用されているのですが敢えて旧道へ、結構荒れています。
 せっかくですので小河内の手前にある「雫の滝」に立ち寄ります、階段を150段ばかり下りなければならないのでロード用のビンディングシューズでは厳しいかと、なお手前に「琴の滝」と云うのもありますが、県道から1キロ程入らないといけないのでいまだに行った事がありません。
 獅子目トンネル(605m)を抜けると昭和30年まで佐本村と呼ばれた地域、今日4つ目のポイント「佐本渓谷(佐本公衆トイレ)」を目指してから海岸線を下ろうと、帰りのスジを調べると、輪行支度の時間を考えると「18きっぷ」で帰るにはここで引き返したとしても、かなり厳しい時間になっています、些かのんびりし過ぎたかな。串本を1835に出る「くろしお36号」には充分乗れるのですが「18きっぷ」を無駄にして5,000円以上使って帰るのもね、明日は昼過ぎにでも帰れば余裕なので、何度か使っている太地の「小さな宿Nieche」が取れればそれで良しと。
 今日4つ目のポイント「佐本渓谷(佐本公衆トイレ)」公衆トイレがWAKAYAMA800モバイルスタンプラリーのポイントなのも何ですが、清潔に維持されています。ここ佐本は古座川の支流佐本川の上流域なのですが、その佐本川に沿った県道224号佐本深谷三尾川線は直線距離で1.5キロばかしを残して車道未開通のままなのです、自転車で二度ばかり突破しているのですが、ロードでは乗れない区間もながいので、今日は安全策をとって一山越える事にします。「Nicehe」も無事に予約できて一安心、この先約45キロ、せっかくですのでポイントを2つ拾いながら走る事にします。
 洞谷隧道(309m)を抜けると古座川町添野川。
 湯の花橋を渡るとR371。
 一枚岩、3月にも来たばかりですが。
 古座川に沿って快走、雨に祟られた信州の鬱憤晴らし、今日はミンミンゼミ、ツクツクボウシ、そしてヒグラシの鳴き声につつまれながら夏の終わりを満喫する事ができました。
 古座川町役場の前から2キロ程入った「虫喰岩」、ここも春に通ったのですが新たにポイントに加わりました。このまま県道227号田原古座線で地蔵峠を越えればR42の田原までショートカットできるのですが、日帰りの予定が泊りになって買い物とかもしたいので古座川の町へ戻ります。
  スーパーオークワで買い物の後「イワシの目」の前を通りますので、暗くなったR42を走るより立ち寄ってから「18きっぷ」も使える事ですし、古座駅から太地駅まで4駅輪行するのも良いかなと思ったのですが、残念ながら閉まっていました。
 すっかり暗くなったR42をひた走り1940 無事に「Nieche」に到着、国道沿いで駅近くですが太地の街からは離れていているので、周辺にコンビニがないとか不便な点もありますが、清潔でリーズナブルな宿です。自転車はJAZZの流れるダイニングに入れさせて貰えます。本日の走行123.2キロ。

信州キャンプツーリング(3日目)

「あずみ野やまびこ自転車道」

 さて当初の予定では昨日の内に安曇野市の「かじかの里キャンプ場」まで足を進め、今日早いうちに木崎湖キャンプ場まで移動、設営後身軽になって2008年に走った小熊黒沢林道に11年ぶりに行ってみようかと考えていたのですが、この天気では展望も期待できないだろうし。予報では今日も一日降ったり止んだり、秋雨前線に沿って次々と西から雨雲が流れ込んで来る按配。松本市街にいる事ですし、早朝からコインランドリーとスーパー銭湯へ行って、その後「あずみ野やまびこ自転車道」を経由して木崎湖まで北上する事にしました。
 ネットカフェのナイトパックの料金設定もあるので5時にはチェックアウト、シニア割引のお陰で1,160円と安上がりに、年寄りには冷房の効きすぎが堪えるのですが、寝袋を持ち込んで大正解、思ったより快適に休む事ができました、松本駅前の「すき屋」で朝飯を食って、北松本駅近くのコインランドリーに移動、この頃から本降りの雨が、開店時刻の6時になっても自動扉が開かない、電話をしても留守電には閉口しましたが、15分後には開錠、2日間の汚れ物を片付ける事ができました。スーパー銭湯の「湯の華銭湯 瑞祥 松本館」までは10分とかからないので、雨雲レーダーを睨みながら開店までに移動します。入泉料680円で必要充分な施設、土日祝日は朝6時から営業している様です。
 1045には「瑞祥」を後にし「あずみ野やまびこ自転車道」へ向かいます、幸い雨は暫く収まってくれそうです、自転車道へのアプローチが少々判り難いのですがR19を奈良井川に架かる新橋まで北上し左岸へ渡り堤防上を再び北上してR147を跨いだ辺りが自転車道の入り口(終点)になります。
 自転車道は概ね拾ヶ堰(じっかせき)と呼ばれる疎水沿いを穂高川沿いまでの約15キロが整備されていて、県道441号穂高松本塩尻自転車道線の一部となっていますが、奈良井宿から松本までの区間は殆ど未整備の様です。アルプスを背景に安曇野の田園風景の中を行きます、交通量の多い道路との交差部分はアンダーパスが整備されていますが、千曲川沿いの自転車道同様、どうも長野県の自転車道は舗装の継ぎ目が酷くて、ロード向きとは云えない様です。
 生憎の天気で雨雲に覆われたアルプスですが、春に走ると素晴らしい風景でしょうね、自転車道は大糸線をくぐってR147の穂高橋で終わり(起点)となりますが、ここで雨が降り出しきて、有明駅近くのコンビニまで急ぐ事になります。
 コンビニの店頭で40分程雨宿り、社村道路元標に立ち寄るために高瀬川左岸の県道51号大町明科線を北上します、多少アップダウンはありますが、大町までR147を走るよりも快適かも知れません。そのまま北上すると北大町を過ぎた辺りでR148に入る事ができます。
 途中で2度の雨宿りとコンビニでの買い物がありましたが16時には木崎湖キャンプ場に無事到着です、ここまで走行50.4キロ。 設営後、対岸のYショップニシまで園原さんの自転車柄手拭いを取り置きして貰っているのを引き取りに向かいます、ついでに木崎湖を反時計回りに一周、10キロ弱でしょうかね、東岸はR148でなく湖岸を走ればほぼ平坦ですが、西岸は多少の登りがあります。
 こちらへ来れば色を見て選べるかなと思っていたのですが、これが最後の1枚になってしまっていました、「かじかの里」で再会できずに木曽へ戻ったあびさんは園原さんご本人から直接頒けて頂けた様で、残念、ともあれ今回のミッションの1つは完了、本日の走行61.3キロ。 

 1日目 2日目 3日目 4日目

【1086】 長野県 北安曇郡 社村(現 大町市)

信州キャンプツーリング(2日目)

岐阜長野県境 野麦街道 野麦峠(1,672m)にて

 今日の予定は再びR361に戻り、岐阜県との県境長峰峠(1,503m)を越えて高根乗鞍湖畔まで下り、高嶺大橋から県道39号奈川野麦高根線いわゆる野麦街道で野麦峠を越えて再び長野県へ戻り、奈川ダムから安曇野市の「かじかの里キャンプ場」を目指すつもりなのですが、長峰峠、寺坂峠(1400m)、野麦峠を含む約98kmの道のり、4サイドだけにかなり無理がある上にこのお天気ですからね。高嶺大橋までは2002年7月に走っていますが、野麦峠へは1999年10月以来、乾さん、ナワールドさん、GAMIさん、せいのさんと5人で走って以来の20年ぶり、この時のレポートがナワさんのHPの「野麦峠の館ツァー」とGAMIさんのHPの「野麦峠・月夜沢峠越え」として残っています。レポートをたどって行くと九蔵峠でお逢いした若かりしnana魔女のお姿が…

  降られる事もなく朝を迎える事ができました、静かでなかなか良いキャンプ場ですが、自転車で来るのはちょっと辛いかな。あびさんも車で今夜の「かじかの里…」へ向かうとの事ですが、再会はちょっと無理かと。とにかく明るい内に野麦峠を越えられたらどうにかなるやろうと、8時前には開田高原キャンプ場を後にします。(写真右 : あびさん)
 普通なら昨夜登って来た道を標高で170m程下るのですが、少し登って川の北側に出た方が登り返しが少なくなりそうなので、そちらへ進みますが、間違えて入った道がなんとダートに、300m程下ってキャンプ場へ戻る別の道だと気がついて引き返す事に、今日1回目のロス。
 その後は順調に下ってR361の手前まで、野菜畑の中を右下にR361を見下ろしながら長峰峠へ向かいます。
 R361に合流する手前辺りからパラパラと降り出します、慌ててサイドバッグ、フロントバッグにカバーをかけポンチョを被って走りますが、雨の中追い越してて行く女性ランナーが… 雨は暫くで止んで峠に着くまでに晴れ間が、雨に濡れて登りで汗をかいて、これなら木陰で雨宿りをしていた方が良かったかな。0945 長峰峠到着、岐阜県高山市になります。峠の茶屋は既に営業はしておらず、もちろん客寄せ馬もおらず廃屋寸前。
 少し下ると日和田高原、リゾートぽい雰囲気、この先野麦峠までを考えるとどこかで飲料を補給しておきたい処です、幸い飛騨おんたけ山荘に自販機を発見、一安心。ところで日和田高原は陸上競技場があったりとランナーの合宿地になっているらしく、車へ安全走行を促す看板があちこちに立っています、長嶺峠で抜かされた女性ランナーもそうだったのかな。その割に工事のダンプが多い事。
 長峰峠から高嶺大橋まで400mのダウンヒル、野麦峠まで登らなければならないのに勿体無い話です。2002年はここで野麦峠へ向かうUG兄さんやまえださんと別れ、高山、白川郷経由で金沢へ向かいました。
 県道39号へ入り暫くで旧道への分岐(1,185.5m)が、1990年代まで野麦峠への車道はゲートに閉ざされた飛騨川に沿ったこの林道でしたが、崩落か何かで通れなくなり、現在の阿多野郷から寺坂峠を越えるルートが県道となりました、手持ちの昭和62年(1987年)修正の五万図では寺坂峠ルートは半分しか開通していません。お陰で標高差100m足らずの区間を300m登らされて200m下らされる事になってしまいました。
 寺坂峠そのものより阿多野郷の集落の中を真っ直ぐ登って行く区間が辛い様な、村外れの分岐から峠らしい道に、ただ「熊の目撃情報」の看板が。
  寺坂峠の手前まで来て、道路前方に動くものが「熊?」、コンデジで撮影して拡大してみるとデカい猿です、Facebookで教えて貰った話ではここで猿の軍団に囲まれたとか、集団だと怖いですね。
 1215 寺坂峠到着、気温は19℃を示しています、猿かと安心してられませんので、熊鈴に加えてスピーカーで音楽を流しながら走る事に。

 

 再び野麦峠へ登り返しが始まります、工事の作業所みたいな処に自販機、100円のペット飲料とかもあって結構リーズナブルなんです、ところが先に休憩した場所にヒップバッグを忘れた事に気が付きます。距離で700m程、標高差40m程を引き返す事に、今日2度目のロスタイム。
 13時過ぎに野麦集落に到着、今は営業している処も自販機も人影も見えません。軒先のベンチを借りて、持参の菓子パンと先ほど買った飲料でお昼にします。
 1,345m、旧野麦街道への分岐へ、山道だと峠まで4.2キロとありますが、県道だとまで8キロ以上走らなくてはなりません。長峰峠からここまで降られずにやってきたのですが、西から雨雲が接近してきている様です。
 案の定、本降りになってきました。幅員も狭くなるし、時々車もやってくるし、濡れた路面を4サイドで蛇行しながら登るのもそろそろ限界です、時々木陰で雨宿りしながら開き直って押して行く事にします。
 1544 ようやく野麦峠に到着、残念ながら20年ぶりの野麦峠は雨でした。この先下り基調とは云え安曇野まではとてもたどり着けませんので、SNSに書き込みますが、どうやら下界も降ったり止んだりの状況らしいです。もちろん乗鞍岳は見えませんし「お助け小屋」も「峠博物館」を覗く余裕もなく、四阿で体制を整えて1609出発、齢65、再び自転車で訪れる事は叶わないかと。

 標高が下がってきた処で雨も収まり、1653 寄合渡で県道26号奈川木祖線と合流、奈川村道路元標の残る黒川渡まで来たものの、元標をなかなか見つけられず、余計な坂を登ったりして30分近いロスタイム、湖畔に出てからのアップダウンで奈川渡ダムに出る頃にはすっかり暗くなってしまいました。その上車が多く、トンネルの連続、雨と最悪の条件のR158を松本市役所安曇支所のある島々に下りてきたのが19時前。新島々駅前のゲストハウスも取れず、市街地近くまで降りてきてこの雨でゲリキャンもままならないので、松本インター近くのネットカフェに向かう事に。
 松本インター近く「自遊空間」、街中のネットカフェだと自転車を置く場所に困るのですが、少し郊外のここなら充分なスペースがあります、建物の影にしっかり鍵をかけておけば安心できそうです。R158を無事に走り抜けたのも派手なバッグカバーと3つのテールランプのお陰かと、しかし雨の中1,000m以上も下ってきたお陰でブレーキシューもかなりチビってしまいました、梅雨明けにシューをM50TからR50T2に交換していたのですが、やはりウェットな条件では持たない様です。本日の走行92.0キロ。

 1日目 2日目 3日目 4日目

【1085】 長野県 西筑摩郡 奈川村(現 松本市)

信州キャンプツーリング(1日目)

飛騨街道 地蔵峠(1,355m)にて

 遠征ツーリングは「18きっぷ」の使える季節にしているのですが、昨年夏は7月に能登半島へ4泊で向かったものの、連日の猛暑の下、日中キャンピングで走るのは自殺行為に近いものが、今年は標高が高くて少しでも涼しい処へと信州へ向かう事にしたのです。コースは木曽福島から未収の道路元標をなぞって大糸線の南小谷まで、開田高原から長峰峠、野麦峠と一旦は岐阜県に入るものの、松本から白馬経由で北上する約200キロを3泊で走るプラン。混雑するお盆を外して、8月第4週に休みをセットする事に、但丸々1日休みの取れるのは3日間、いつもの様に「18きっぷ」を使って始発から移動する余裕がなく、初日は近鉄特急と「しなの」を利用して木曽福島まで輪行する事にします。
 そこで静養中(^_^)の鈴鹿のあびさんから、自転車は無理だけど車でキャンプだけご一緒したいとのお話、元より1日目はいつ開田高原キャンプ場に辿り着けるかのタイトな行程、先乗りして頂けると安心、喜んでご一緒して頂く事に。
 さて世間のお盆休みは台風襲来、第4週はまずまずと陰でほくそ笑んでいたのです。18日には4つのサイドバッグをクロネコヤマトの木曽福島営業所留めで発送、20日にさっさと出発できる輪行準備を済ませたら、なにやら気の早い秋雨前線が現れてお天気が怪しくなっているではありませんか、既に荷物を送っているのでお天気だけで止める訳にも行かず、降られる覚悟で多少雨支度や着替えを追加する事に。

 予定より1本早く桜井0937に乗車する事ができて伊勢中川乗り継ぎになりますが、榛原から近鉄特急に乗車、名古屋駅では余裕の22分接続で自由席の列に並ぶ事ができました。しかしJRの特急に乗るなんて何年ぶりでしょうね。
 心配なお天気、中津川辺りまでは良かったのですが、1323 案の定木曽福島駅に降り立つ頃には雨に、16時位まで降り続く予報、とにかく輪行支度を解きますが、なんと作業をしている内に雨が止んで晴れ間も、これ幸いと1420 出発。
 まずは福島町道路元標のある郷土館へ、季節によって変則的な開館日ですが、道路元標は前庭にあって休館日でも近くには行けそうです、積雪期はともかくとして。
 クロネコヤマトの営業所は木曽福島の街中から開田方面へ数キロ入った処、それは良いのですが、明日の行程に備えて携行食とかを街中で準備しておきたい処、ところがサイドバッグをセットするまで荷物を入れる余裕がないのです、ろくに買い出しもできずに営業所へ。荷物を受け取り4サイドの出来上がり、一挙に20キロ重くなります。
 地蔵峠への分岐までR361を行きますが、所々に旧道が残っているのでそちらを選びます。さすが信州、道祖神が出迎えてくれます。
 地蔵峠への道へ入ると殆ど車はやってきません、記憶も曖昧ですがここを走るのは17年ぶり、自転車向きの雰囲気の良い適度な坂が続きます。
 「唐沢の滝」を見上げるコーナーで小休止、案内板には「寝覚の床」「王滝の水ヶ瀬」と並んで「木曽三勝」、現在の落差100mと記されています。道は滝の右側を巻いて滝の上へと続きます。
 どうにか17時過ぎに地蔵峠に到着、以前はもっと楽だった気もしますが、4サイドですから仕方ないですね。
 開田側へ少し下ると「地蔵峠展望台」、九蔵峠とともに天気が良ければ御嶽を望むビューポイントなのですが、今は雲の中。17年前はここでゲリキャンしたのですが、あびさんがキャンプ場で待ってなければ、今回もここでゲリキャンしたでしょうね、なにしろキャンプ場までは開田村まで一旦下って地蔵峠とほぼ同じ高さまで登り返さなくてはならないのです。
 R361に戻り、木曽町開田支所に立ち寄って西筑摩郡開田村道路元標を。後8.4キロ、単純に標高差よりアップダウンが辛いのです。

 

九蔵峠の手前で県道20号開田三岳福島線へ、幸いにも管沢の高宮商店がまだ開いていたので、明日の携行食にパンやら御菓子などを調達、自販機の温かい缶コーヒーとドーナツで虫養いをしていると、キャンピングを見つけて声を掛けて頂いた方、大阪出身で開田高原が気に入って定住されていて、片倉シルクのオーナーとか。さてキャンプ場までは後3キロを切っているのですが、真っ暗な山道です、最後の数100mの坂では押しが入る事に。
 幸い降られる事なく1944 やっとの事で標高1,304mの開田高原キャンプ場に到着、真っ暗ですがあびさんの居場所はすぐに判りました。
 炊事場近くの屋根のある一画を確保してくれていました、お盆な明けの平日とあって他の利用者も2組だけとか。駆け付け1本の後、設営を済ませて、2人ぼっちで宴の始まり。(Photo : あびさん)
 本日の走行31.4キロ、道路元標や荷物の引取りがあったにせよ、5時間も掛かってしまいました。

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【1083】 長野県 西筑摩郡 福島町(現 木曽町)
【1084】 長野県 西筑摩郡 開田村(現 木曽町)

今年も「大和高原夏の早朝ラン」

 RRCBの恒例行事「大和高原夏の早朝ラン」、8月の第1日曜、朝7時に名阪国道針テラス集合、暑い下界を忘れて早朝の大和高原を颯爽と走ろうと云う企画、いつ頃から始まったのでしょうかね、どうも2006年8月13日の「大黒屋さんスポルティーフお披露目ラン」がルーツの様なのです。現在は原則クロモリホリゾンタル、ワイヤー上出し、トゥークリップがレギュレーションのクラッシックロードの走行会になっています、同じく大和高原で行なう「クラッシックロード走行会」よりは緩め、特に女性には。かく云う私はビィンディング派ですので、毎回レギュレーション違反な訳です。
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