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道路元標蒐集の旅(’11夏 3日目)

 明日には仕事の予定があるので、今日中に帰らなくてはなりません。 長野から可能な範囲で道路元標を拾って帰るつもりですが、篠ノ井~中央西線で名古屋経由、篠ノ井~大糸線で糸魚川にでて北陸回り、距離的には一番遠回りになりますが直江津へ戻って北陸線経由と色々考えられます、北陸回りで富山から長い事乗っていない高山線経由で岐阜に出ると手も、さすがに高山線経由はちょっと難しい様にも思えたのですが、意外にも直江津1041に乗れば「18切符」のまま桜井へ帰る事も可能です、富山駅で1時間20分待ちと云うのはいささか勿体無い話なのですが。
 結局は一番面白そうな高山線経由を選んで、長野0614発直江津行きで妙高市の関山へ、ここから3時間20分の間に道路元標を拾いながら真っ直ぐ行けば30数キロ先の直江津まで、と云っても前半は下り基調で山越えもありませんが。 しかし信越線の長野駅始発ってなんでこんなに遅いのでしょうねえ。

 妙高山麓の関山駅で標高340m程、少し走って堰山村道路元標へ、後はR18を避けて北国街道旧道をどんどん下って行きます、新井あたりではR18に吸収され交通量が増えてしまうまでは気持ちの良い道が続きます。
 北国街道、雪国の旧街道と云うにはやや物足りない雰囲気ですが… 直江津に向かう途中には幾つか道路元標が残っているのですが、新井町道路元標は施設内保管と云う事なので時間的にも無理があるので、中郷村、三郷村、津有村と巡る事にします。
 直江津1041発に乗車すると、後は改札の外へ出る予定はありませんので、あらかじめ食料を調達しておかなくてはなりません、ところが直江津駅前や北側の旧市街にはいわゆるコンビニがありません、どうやら直江津橋東詰のセブイレが最後だった様です、理由の如何はともかく古い街並みには時々あるパターンです。 郵便配達の人に聞くと駅の自由通路を通って南側に出て、駅裏にあるのが一番近いそうで、エレベーターで自由通路へ上がり南側へ、少し探しましたが、それでも歩けば5分はかかる距離でした。 自由通路は押せば自転車も大きな顔して通れる市道です。 ベンチもあって改札前も通るので輪行仕度には最適ですが。 なおいわゆるキヨスクは駅構内にあります。

 富山1234着ですが、1時間20分も冷房の効いた待合室のないホームで待つのもなんなので、「18切符」を良い事に高岡駅まで往復する事にします。
←再び富山に戻って1354発の高山線猪谷行きに、キハ120の2連ですが結構学生で混んでいるので、高岡まで往復したせいで座れなくなってしまいました。 越中八尾で座れましたが、富山はその八尾で翌々日から始まる「おわら風の盆」一色です。
 猪谷で1508発美濃大田行きに接続しますが、待っていたのは旧国鉄色のキハ48 2両編成です。 東海色のキハ40,47は紀勢線でも御馴染みですが、塗り替えたばかりなので、マニア目当てのリバイバル塗装でしょうかね。 ところで先代のキハ23系は確かに当初この色でしたが(信楽線キハ53)、キハ40系ってオリジナルはいわゆる首都圏色と呼ばれる朱1色じゃなかったのかな。

 乗り込むとトイレ前のスペースには大きな輪行袋が3つ、こちらも大学自転車部合宿の流れの様で、平湯から高岡経由で下ってきたそうです。
←冷房が標準になる前だったからなのでしょうか、もちろん後付けのクーラ-もありますがレトロな扇風機が回ってます。

 JR西日本にも良く見られる両開きのキハ47と違って両端に片開きドアが付いて、デッキこそありませんが国鉄時代の急行用気動車の雰囲気があります。 美濃大田まで3時間半、ロングシート車両に長々と乗せられる路線の事を思えば快適です。
 美濃大田で岐阜行きに、その後は岐阜、米原、京都、奈良とJRを乗り継ぎ桜井に2310に帰り着く予定だったのですが、問題は京都と奈良で3分の乗り換えをこなさなくてはなりません、小径車、混雑時を外れている、京都駅は東側地下通路を利用する事でクリアできるつもりが、米原から京都までの新快速は2分延、大急ぎで10番ホームへ向かったものの奈良行きは目の前を定刻に発車してしまい、やむなく京都から近鉄で帰る事に、桜井には僅か3分早く着きましたが920円余計な出費をする事で、今回の「18切符」の旅は終わりました。

本日の走行46.2キロ

【968】 2011/08/30 新潟県 中頚城郡 関山村 (現 妙高市) 
【969】 2011/08/30 新潟県 中頚城郡 中郷村 (現 上越市)  
【970】 2011/08/30 新潟県 中頚城郡 三郷村 (現 上越市)
【971】 2011/08/30 新潟県 中頚城郡 津有村 (現 上越市)

4泊5日18切符輪行ツーリングの旅(総括)

 遊び明けすぐの仕事から戻ってくると、中津から送った宅急便が。 この荷物を自転車に積んで走っていた訳、帰りの輪行を考えると箱代込で1,720円は決して高くはない。 昔チッキ(手荷物輸送)と云うのがあって、乗車券があると小荷物より安く荷物を送る事ができたが、北海道の国鉄バス長沼営業所から阪和線鳳駅まで送り、到着の連絡まで数日かかった記憶がある。
 さて九州「4泊5日18切符輪行ツーリングの旅」総括。 走行324.3キロ、道路元標7基(累計950基)、交通費7,280円(2日目も18切符を使えば6,900円だった)、宿泊費18.091円4泊(内牧温泉五岳ホテル5,900円夕食含)、外食費、食費、飲料費12,048円、雑費(運送料等)2,380円、計39,799円
 今回は複数のプランを天気予報を睨みながら、直前まで行き先を決めあぐねていたので、準備不足だったのは否めない。 ツーリングマップル九州もあるのに持って行かなかったし、GPSやスマホでグーグルマップが見られるとは云え、どこまで登るか詳しく判らないのは結構つらくて、かなり調子を乱してしまった。 しかし針金を持っていたのだけはガードの補修に役立った。

4泊5日18切符輪行ツーリングの旅(5日目)

 緊急の呼び出しで急遽帰らなくてはならないなんて事もなく、無事に5日目の朝を迎え、18切符で帰途に就きます。 大分県と云っても一番端の中津、始発は0454ですが、そこまでしなくても余裕で帰る事ができます。 ただ0550の小倉行きに乗車しましたが、平日とあって小倉近辺までくると朝の通勤時間帯にかかってしまいましたが。

 外せるもの、不要なもの極力宅急便にしてしまったので、輪行袋もコンパクトで軽く、ロード並みとは云いませんが。 ハンドルは抜きましたが、フロントキャリアは付けたままですので、フォークを90度ひねっても意味がありませんので、全長はあまり短くはなってません。
 中津0550→0656小倉0711→0725下関0752→0859新山口901→1109岩国1124→1335糸崎1341→1617相生 と予定では相生で1618発の野洲行き新快速に乗り継ぐつもりが、東岡山の手前で遅れ相生に着く頃には8分遅れて、以降の乗り継ぎ予定が白紙に、とは云っても順調に行けば静岡あたりまで行けるスジなんで、時間的には問題はなし、ただ夕方の通勤時間帯にうまく大阪を抜けるかが課題。 結局、尼崎1823発の東西線~おおさか東線経由の奈良行き直通快速まで少し待って乗車、久宝寺、高田と乗り換えで20時過ぎに無事帰宅できました。 この間、座れなかったのはダイヤの乱れた相生―姫路―尼崎間、乗換えで階段を利用したのは小倉駅だけ。 18きっぷで中津―桜井間14時間あまり9,700円分乗車してきました。

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4泊5日18切符輪行ツーリングの旅(4日目)

 今日は阿蘇内牧温泉を出発しR212で阿蘇外輪山を越え、日田から中津へ抜ける計画です。 阿蘇から大分方面へ抜けるなら、湯布院から別府と云う「やまなみ」ルートが定番でしょうが、今回は大分交通廃線跡の「メイプル耶馬サイクリングロード」を走ってみたいので、こちらのルートを選びました、約120キロの行程です。

 R212の外輪山を越える鞍部との標高差は約400m、車が増えて来る前に登りきってしまおうと、6時には出発する旨を伝えておいたのですが、ロビーに下りてみても玄関は施錠されたまま、電話で呼び出して開けて貰ってコンビニへ立ち寄って大観峰への登りへ取り付いたのは7時近くになってしまいました。 平日とあって通勤や仕事の車が時間とともに増えてきます。 結局は観光バスこそ来ないものの結構混む時間帯を走っていた様も気がしないでもないです。

 R212は日田市街に向かって南小国町、小国町と下りが続き9時過ぎには杖突温泉に。 対岸に観音岩温泉とやらが見えて24時間営業とありますが、この時間から温泉に浸かるのもと思っていたら、無料の足湯があるそうなので、少し休憩に寄ってみる事にします。

 足湯の奥には色々と趣向を凝らした個室浴槽が26もあって平日なら800円から2000円程度で入れる様です、でも一人じゃ勿体無いですので、タダの足湯でゆっくりさせて貰います。

 松原ダムの手前で少し登り返しがありますが、下り基調の道が続きます、ただ交通量は徐々に増えてきます。 途中から旧道とおぼしき<9>日田鹿本線に逃げ込み11時には日田駅前に到着。 駅前の観光案内所で案内を貰って、古い街並みが整備された豆田町を少し行き、食事でもしようかと思いつつ、自転車を押してでは、適当な処を見つけられずに、結局は街外れのコンビニで食料を補給して、日田を離れる事に。

 日田から中津にかけてもR212ですが、大型車を含めて交通量は少なくなく、奥耶馬トンネルで峠を越えています、旧道はマニアには有名な大石トンネルが南側に残っていますが、限りなく廃に近いトンネルに向かうより、北側を迂回する<720>日田山国線で伏木(ふしぎ)峠を越える事にします。 石畳の峠道も残っている様ですが、車道は高原状の伏木集落で400m程のピークで九州の分水を越えます。 伏木はキャンプ場があるものの、公民館の横に自販機が1台あるだけの何もない処ですが、このルートをとったおかげでのんびりとツーリング気分を満喫する事ができました。

 日田市と中津市の境は中津側に少し下った処にあり、さらに行くと右手にR212が見えてきて暫く平行に集落の中を走り合流しますが、すぐに反対側に旧道が繋がっており、日田から車に煩わされる事なく旧山国町へ入り、そのまま自転車道で中津まで行く事ができる、なかなかのお勧めルートです。

 山国からは「メイプル耶馬サイクリングロード」へ入ります。 1975年に廃止された大分交通耶馬溪線の廃線跡を利用したもので、私自身は乗った事はありませんが、廃止前の中津駅と思われる写真を撮っていたり、車両が和歌山の紀州鉄道に譲渡され最近まで現役で活躍していて、何度か乗る機会もありました。

 おすすめサイクリングロードの1位にもなったことがあるそうですが、耶馬溪の風景や、幾つものトンネル、近代土木遺産に選ばれている第二山国川橋梁と、見所も少なくないですが、全体の1/3は幹線道路の歩道部分だったりと、期待する程ものでは。 路面状態はロードでは少し辛いかも知れません、山国寄りには暗い上に落ち葉や枝が散乱し、濡れている区間もあります、ツーリング車には心地良い位の感触かも知れませんが。

 耶馬溪で有名な青の洞門、国道や自転車道の対岸にあたりますので、うっかりしていると通り過ぎてしまいます。
 後半、歩道と併用の自転車道と西日に少々参ってきますが、明るい内に大分中津駅前の東横インに到着、明朝18切符で帰途に就きますので、先に輪行準備と不要になる荷物を宅急便にする作業を済ませてしまう事にします。 東横イン大分中津駅前は訳ありシングルプランで3,480円の格安、訳ありと云ってもエレベ-タシャフトの隣で室数限定と云うだけ、私には全く気になりません。 ただ決済が現金のみと云うのに、フロントが一旦カード決済を受け付けてから、後から現金で精算し直してほしいと云う事に。 まぁ格安だったり宅急便の箱が幾つか常備してあったり、熊本駅前の事を思えば応対も良かったので良しと。

本日の走行121.5キロ

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4泊5日18切符輪行ツーリングの旅(3日目)

 今日の予定はゆうかファミリーロード(熊本山鹿自転車道)を走り、山鹿町道路元標を回って菊池渓谷から阿蘇外輪山へ登り、話題の通称「ラピュタの道」を下る約100キロの行程です。

 東横イン熊本駅前から見下ろす、新しくなった熊本駅と駅前ターミナル。

 

 

 熊本駅前から「ゆうかファミリーロード」の入り口へは2キロ程離れているので、あらかじめ市内の道順を頭に入れておかねばなりません、よそ者には決して判りやすいところではありませんが、段山橋東詰と云えば教えて貰えるような処だとは思います。  

 自転車道は井芹川と鹿児島本線を縫うように北上し、崇城大学の前辺りを除けばほぼ専用道ですが、時間的な事もあったのでしょうが、近所の人のジョギングコースや犬の散歩コースと云った雰囲気で、路面状態も決して良くない上に階段区間、鹿児島本線を見下ろすので鉄な方はよろしいかも。

 自転車道はJR植木駅の手前でスイッチバックするように、昭和40年に廃止された山鹿温泉鉄道の廃線跡に入りますので、これまでとは雰囲気が一変します。

 県道330号熊本山鹿自転車道線のヘキサもあったり、かつては踏み切りだっただろう一般道路との交差があったりと、廃線跡の雰囲気満点、そして元は駅のあった場所の幾つかが休憩所として整備されています。

 目的地の山鹿町道路元標へは行き過ぎですが、せっかくですので自転車道の終点まで行って見ます。 山鹿町道路元標の後、菊池市へ向かいますが、平野部とは云え50キロ余りを走って、まだ10時前とかなりハイペースで走ってしまいましたが、菊池市街で標高は100mにも届きませんから、この先阿蘇外輪山のミルクロードまで標高差で900m近く登らなくてはなりません。

 菊池市街を東に進むと一気に勾配がきつくなり、日田往還R387の交通量も結構あります。 前半調子に乗って飛ばしすぎたのが災いしたのか、昨日に続いて調子が崩れ始めてきた上に、リアガートのステーを取り付ける孔が開いて外れてしまいました、とにかう応急処置もかねて大休止です。 菊池市重見の廃校跡の公園、自販機やトイレがあり貴重な休憩ポイントです。

 菊池渓谷、R387から県道48号阿蘇公園菊池線へ入り、菊池渓谷を過ぎると徐々に車は少なくなります、菊池阿蘇スカイラインと名前がついているものの、阿蘇外輪山に登りつくまで展望はありません。 どうにも具合の良くないガードは、結局は手持ちの針金で固定してどうにかまともに走れる様に。

 結局は菊池渓谷からの標高差450m程を2時間以上かけてミルクロードにたどり着きますく、今にも降り出しそうな時もあっただけに展望は期待してなかったのですが、どうにか阿蘇山を確認できる位の視界が。

 ミルクロードを少し南下し、「ラピュタの道」の入り口に、ところが非情にも「全面通行止」の看板が、全面通行止で自転車すら通れなかった経験はそうはありませんが、標高500m近くを下って戻らなければならないなんて事になっては、この時間からでは笑い話にもなりませんが、とりあえず覗くだけは覗いてみようと少し下ってみる事にします。

 はるばるやってきました「ラピュタの道」、視界が今一つなのは残念ですが、目を見張る風景です。 ところで「全面通行止」にもかかわらず、軽自動車からトラックまで地元車とおぼしき車が何台も下りて行きます。 それらの車が一向に戻ってきませんので、「全面通行止」の看板は観光の車への牽制?

 撮影ポイントには事欠きませんし、時間をかけてのんびり下ります、いわゆる「ラップサイロ」と云うやつを乗せたトラックまでユッサユッサと下って行きます。

 下から見上げると… 結局は通行止となっていた箇所も判らず下りきってしまいました。 なお上2/3は日影も水場もないコースですので、炎天下に登られる時はそのつもりで。 

 

 

 今夜の宿は阿蘇内牧温泉の五岳ホテル、ライダー向けの宿泊コースも用意してホームページで案内している処なので、自転車の一人旅でも気軽に泊まれそうなので、ネットで予約しておきました、まぁ地方都市のちょっと古いビジネスホテルと云う感じでしょうか、2食付き入湯税混み5,900円、24時間入れる源泉かけ流しが売りの温泉もあります。

本日の走行101.5キロ

【950】 熊本県 鹿本郡 山鹿町 (現 山鹿市)

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4泊5日18切符輪行ツーリングの旅(1日目)

 今日は丸一日かけて九州佐賀まで「18切符」で移動、常人ではちょっと考えられない旅です、でも昔は33時間かけて「きたぐに」~連絡船~「すずらん」で札幌行きましたよ、今では携帯音楽プレーヤーやスマホでTwitterとか退屈しのぎには事欠きませんし、その上元鉄ですからね。 ただ今回は土日ダイヤの日と云う事で、西行き定番の大阪0652始発の姫路行き新快速が使えません、従って奈良の桜井からだと大阪0800発しか使えません。 これでも佐賀へは行けなくもありませんが、輪行袋を担いでいると云うハンディでは、混雑する駅やタイトな時間、階段の上り下りは避けたいのです。 実は関西本線の王寺駅まで約20キロを自走する事で、大阪0600発のスジを利用する事ができます、それでも姫路の乗り換えは2分、同じホーム向かい側ですが、おそらく座れないですし輪行袋の置き場所に難渋する事は必須。 ところが王寺0430に始発に乗り、大阪駅から東海道山陽緩行線と呼ばれる京都~西明石間の普通電車のスジを使えば、先のスジより姫路へ10分先回りする事ができます。 なおこれは「乗換案内NEXT」等のソフトでは普通には検索できません。
 未明に20キロ余りを走ってガード付の自転車を輪行仕度して王寺駅0430に乗車するのですから、安全を見て3時前には桜井を出発します。 以前は<14>桜井田原本王寺線を利用したのですが、信号も多く夜中でも結構車が走ってますし、夏の土曜の未明なんてアホな車もいますので、最近走りなれている大和川河畔の道を走る事にします、ただし照明のない川の土手の道ですから、夜間走行はご注意を。 21.3キロを無事に1時間2分で走って王寺駅に到着しました。
 乗換10回、約13時間半の長丁場ですからできるだけコンパクトに担ぎやすい様に、ペダルもハブシャフトもハンドルも抜きます。 前後ガード付きですからネジ類も一杯、無くしたり忘れたりすると、すごすごと走れずに帰ってこなければならない事になるので、確認を怠らず慎重に。
 ガラガラの始発電車に乗り込み、20キロブッ飛ばして輪行仕度で汗だくになった訳ですから、顰蹙を買わない」様に着替えれば、後はひたすら乗り換えをこなして九州を目指すだけです。
王寺0430→0503新今宮0512→0529大阪0540→0646西明石0647→0720姫路0732→0901高島0927→1040糸崎1054→1305岩国1344→1651下関1709→1721小倉1729→1914鳥栖1932→1958佐賀
 ポイントは姫路で乗車した新見行きから、赤穂線からやってくる三原行きに乗り換える駅ですが、岡山駅はホームが違う上に混雑します、東岡山はホームが異なります、その間の高島駅か西川原駅で乗り換えるのが正解です、混んでいても岡山で座れませす。 ちなみにホームや階段をダッシュするのが好きな鉄ちゃんは東岡山で乗り換える様です。 なお実際は尾道で下車し1本後のスジに乗車し岩国で予定のスジに追いついています。 尾道駅では階段を通らずにトイレに行けるからだけの理由ですが、18分あればラーメンも食べられるかな。 この辺は結構臨機応変ですが頼りの「乗換案内NEXT」はスマホ(android)になってからハングしまくりです、一体何が悪いのやら。 しかし輪行袋を担いでいると色々と制約がでてきます、高級軽量ロードならさっと持ち逃げされるかも知れません、まぁ私のは持った瞬間諦めると思いますが。 飲み物類は殆どの駅ホームに自販機がありますが、食い物を買える駅は限られていますので、事前の調査と準備を。
 山陽本線相生以西はほぼ3扉クロスシートの115系です、下関寄り先頭車両の運転席後ろが輪行袋の特等席、ショックコード等なんらかの固定方法があれば、それとトイレ付き弱冷車になります。 今回は高島から117系で、輪行袋がなければ快適な車なんですが、戸袋部が浅いので置くスペースに難儀します、JR東海の米原口や、和歌山線和歌山口に出没する2扉両開クロスシートのやつです。 なお写真右は九州に入ってからJR九州の813系200番台です、こちらは余裕があります。 結果的には今回乗換えで階段(エレベーター等を含む)を利用したのは、大阪駅、小倉駅と鳥栖駅だけで、座れなかったのは高島~岡山の2駅間と、途中下車した尾道~糸崎の1駅間だけでした。
 今回は佐賀駅着が程々の時間になりそうなので、佐賀市在住のそーつく氏に連絡を入れておきましたら、改札まで来て頂き、夕食をご一緒して頂きました、有難うございました。
本日の走行21.3キロ

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4泊5日18切符輪行ツーリングの旅(出発前夜)

「青春18切符」の季節が、春のシーズンこそ行けませんでしが、この夏のシーズンはどこへ行こうかと幾つかのプランを用意しながら、週間天気予報と仕事の都合を睨み合わせて、7/30~8/3の4泊5日で九州方面しかないと決定。 18きっぷ利用で九州まで行くのですから、4泊5日と云っても行き帰りで丸一日づつ取られる訳ですから、行動できるのは実質3日、でも新幹線で往復すると3万円はかかってしまう訳ですから、ヒマ人の究極の貧乏旅行な訳です。 もちろん宿泊も4泊中3白は東横インでメンバー割引、休日割引、訳ありプランフル活用です。 当然ライフワークの道路元標も織り込み済みで、佐賀県下の幾つかと熊本県山鹿市の鹿本郡山鹿町道路元標を巡る予定にして、その後ネットで話題になっている阿蘇外輪山の「ラピュタの道」とメイプル耶馬サイクリングロードを走る予定にしています。
 30日(土)佐賀、31日(日)熊本、1日(月)阿蘇、2日(火)大分中津の宿泊予定なので31日(日)の夜は現地で三村さんのRKKラジオ熊本「ジャズの専門店」の放送が聴けるので、携帯ラジオ持って行こうと思っていたのです、前回も期せずして1/10(日)に熊本の八代でした、生番組でもありませんし音楽抜きならポットキャストでも聞けますので、別にミムラさんの番組を聴きに熊本へ行っている訳ではないのですが… ところが昨夜その三村さんが京阪電車の中で倒れられ、今朝亡くなった事を自転車仲間の天五さんのTwitterへの書き込みで知る事に。 大阪キタのJAZZ専門店ミムラの店主三村さんとjは天五さんを通じて教えて頂いたので、そんな古い付き合いでもありませんし、お店の方へも何度かお伺いしただけですが、私とは世代も近くて元ワルツ堂におられたので、その頃にもお目にかかっているかも知れませんし、それに話をしてみると一時代昔ですが、大阪のあちこちのレコード屋のJAZZ担当者とかJAZZ喫茶のマスターとか、共通の知り合いが非常に多くて同じ様なシーンを過ごしていただけにショックです、しかし年下の知人を亡くすというのは辛いものです。 三村晃夫さんのご冥福をお祈りします。

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18きっぷの旅

 今シーズンの「青春18きっぷ」の利用期間は今日が最終日、最後の一回分をきっちり消化しに行ってきました。 自転車抜きですが、元標を2基ばかり拾いに北近畿へ向かいます。
 今回は京都府天田郡の2つの道路元標、中夜久野村と福知山町を、いずれも近くを通過したり、探索したりもした事があったのですが、見つけ出す事ができませんでした。 自転車でR9や市街地をあまり走りたくはなかったので、この機会に訪れる事にしました。 京都から山陰線、福知山で乗り継いで下夜久野駅へ、中夜久野村道路元標は上夜久野駅から2キロ程の距離ですが、数少ない市営バスの時間を見計らって利用する事に。 市営バスと云っても、民間が撤退した後をカバーしている福祉バスの様なものです。 運賃は均一200円で乗客は私一人、車内はアナウンスも表示も無いマイクロバス、よそ者が利用する事は前提にない様です。

 上夜久野駅は雰囲気の良い山峡の駅です、峠のトンネルを越えると兵庫県です。
 和田山駅まで往復します。 播但線ホームにいたのは珍種のキハ41、片運転台のキハ47を両運転台化したもので、通常見せる事のない回送運転台ならともかく、切妻断面がそのままと云った感じです。 この様な例は湘南型サロ85のクハ85改造や、キハ44200からの改造車でも見られましたが、これはそのままと云う雰囲気ですね。
 この時間、福知山駅のホームには「たんば」「文殊」「きのさき」「北近畿」が並んでいます。
 せっかくの「18きっぷ」なので久しぶりに小浜線を「乗り鉄」して、敦賀経由で帰ろう考えて東舞鶴へ向かいます。 Twitterを見るとランニングバギーを押して日本縦断をしているKAY.Tさんが小浜を出発して舞鶴へ向かっているとの事、R27を走っているには違いないものの、舞鶴市街に入ってしまうととても判らないので、小浜線とR27が接近している松尾寺で待ち構えてみようと。 松尾寺1649着、R27へ出た処で20分程待ってみたが一向にやってこない、県境トンネルに入る直前の書き込み時間からすると、タッチの差ですれ違ってしまった様です、そうこうしていると舞鶴市街へ入った様な書き込みが。 敦賀経由で帰れる時間はもうないので、東舞鶴へ戻り、履修済みだが東舞鶴市道路元標を確認して、食事でもして帰ろうとしていると、駅付近にいるとの書き込み、2度のニアミスをしていた様です。

【914】 京都府 天田郡 中夜久野村 (現 福知山市)
【915】 京都府 天田郡 福知山町 (現 福知山市)

信州ツーリング(3日目)

 予定では今日は軽井沢から碓氷峠を越えて群馬県へ、高崎でもう一泊すれば群馬県下の道路元標を結構回れるのですが、ちょっと天気も仕事も気がかりな事で。 とにかく佐久平からは浅間山を見ながら中仙道を行きます。
  中仙道の宿場を辿って行くつもりだったのですが、途中御代田駅近くでレタス畑と別荘地に迷い込んでしまいましたが、どうにか軽井沢へ。 浅間山をこれだけ綺麗に見たのは始めてです。

 旧軽井沢駅舎、既にJRとしての在来線はないのですが、裏側にEF63が保存されています。

 軽井沢駅から碓氷峠までは僅かの距離、新幹線の駅から最も近い峠では、碓氷バイパスの開通でR18もこの区間は非常に車が少ないです。

 旧道と云っても、今もちゃんと整備が行われていて、最近アスファルトを引き直した区間もありました。 ただ台風の影響で風が強くて、木の枝が散乱しているのには参りましたが、木陰が多くてなかなか魅力的なコースです。
 碓氷峠に来た目的の一つにこのめがね橋こと旧信越線の第三橋梁、他にも幾つかの橋梁が保存され案内板も設置されています。

  第三橋梁へは「アプトの道」として遊歩道が整備されていて登ってくる事ができます。

 自転車を置いて階段を上まで登ってきましたが、旧線上を遊歩道が横川まで続いています、自転車はダメとは書いてありませんでしたが、どうなのかな。

 横川では「碓氷峠鉄道文化むら」へ寄って帰ろうと思っていたのですが、火曜は定休日(>_<)。 夏休みはやっていたので先週なら開いていたそうです、とにかく周わりを一周して外側から展示車両を遠目に見てきました。
 関門で活躍したEF30とお馴染みEF58。
  他にEF53かなEF59かなも見えました。

 横川駅、ここから碓氷峠を目指すのでしょうか、輪行でやってくる人が結構多い様です。




 有名な「峠の釜めし」は健在、駅前には「資料館」まであります。

 幸運な事にSLイベント列車の試運転に遭遇しました、なぜか後藤デフにされたD51が。







 SLや古い駅名標と、昔の佇まいが。

 横川からは「18きっぷ」で高崎、籠原、二宮、熱海、浜松、豊橋と乗り継ぎ、JRのままでは桜井には辿り着けませんから、名古屋から奮発して近鉄特急に。

 横川駅で買った「峠の釜めし」、高崎線~東海道線とローカルの乗り継ぎでは店を」拡げるのははばかられ、ようやく近鉄特急の中で晩飯がわりに頂きました。

本日の走行45.8キロ

【904】 長野県 南安曇郡 小倉村 (現 安曇野市)
【905】 長野県 東筑摩郡 入山辺村 (現 松本市)
【906】 長野県 小県郡 和田村 (現 長和町)
【907】 長野県 小県郡 大門村 (現 長和町)
【908】 長野県 小県郡 長久保新町 (現 長和町)
【909】 長野県 小県郡 長窪古町 (現 長和町)
【910】 長野県 北佐久郡 三岡村 (現 小諸市)
【911】 長野県 北佐久郡 西長倉村 (現 軽井沢町)
【912】 長野県 北佐久郡 軽井沢町 (現 軽井沢町)
【913】 群馬県 碓氷郡 坂本町 (現 安中市)

道路元標蒐集の旅(香川編)

 1月20日が有効期限の「18きっぷ」が1回分残っているので、3月並みの陽気がやってくると云う予報を信じて一日だけですが、四国香川へ行く事にしました。 今回はKHSを駆って。
 今回も阪神なんば線で三宮へ行き、神戸港(新港第3埠頭)0055発のジャンボフェリーで高松東港へ渡ります。 和歌山から徳島へ渡る南海フェリーも何度か利用していますが、夜行便は和歌山港0240発→徳島港0450着で、どうしても乗船前に時間を潰さなければなりません。 こちらは0055発の0500着なので仮眠できる時間もしっかりとれて、運賃も自転車込みで2,140円でICOCAやIDも使えます。 ただ自転車や単車は大型車と一緒に下の甲板に最後に乗せられるので、客室へ入れるのは一番最後になってしまいます。 混雑時2人以上の時は1人は席取りに一般乗客として乗船した方が良いかも知れませんね。 やはり今回も乗船できたのは出港10分前位でした。
 さすがにこの季節朝5時は真っ暗で寒いです。 昼間との温度差が10度以上にはなりますし、自転車で走る事を考えるとウェアには相当気をつけないといけません。
 高松東港からR11に沿ってJR高徳線志度駅まで走り、自転車置き場に自転車を置いて、0609発で讃岐白鳥まで移動し白鳥村道路元標まで往復し、志度駅へ戻り再び走り出します。
 志度町道路元標は長尾町、屋島村、牟礼村と同様、四国八十八箇所霊場の近くにあり。 ここは八十六番札所志度寺の門前です、折しも観光バスから巡礼の列がゾロゾロと、まぁ巡礼と云う名のバスツアーです。
 志度町から小方峠と云う小さな峠を越えて鴨部村道路元標へ、鴨部川沿いに南下し長尾街道を西に走り平井町道路元標、今度は新川沿いに北上しくるっと一周。 庵治村道路元標は最近穴蔵さんのHPに紹介されたのですが「香川県」としか見えないし。 庵治までは海岸沿いに小さな峠を越える道を数キロ往復往復しなければならないので躊躇したのですが、天気も良いし時間の余裕もあるので頑張って向かう事に。 庵治へは30年近く前にクルージングで訪れて以来で、対岸に見えるのは源平合戦で有名な屋島です。> 庵治町道路元標は道路元標と彫られた面を裏側にして移設された様で確認できません、手のひらが入る位の隙間があるので「模牌」してみましたが… でも元標そのものには間違いなさそうです。 ちょうど隣の家のおじいさんが出てきたので話をしてみると、県道と町道の境界になっていると認識されている様です、隣は橋の親柱で今は暗渠になっていますが、ここに太鼓橋が架かっていたそうです。 元標の上では洗ったアロエが干されていましたが、いつか見えなくなっている表面が見える日もくるかも。
 丸山峠、庵治まで行く県道36号にある峠、地形図には記載されていませんがバス停があります。 先の小方峠に続いて峠おやじナワールドさん未踏の峠2基GET!! 峠の南側は山側に旧道が残っています、旧道と云っても舗装路ですが、交通量の多い現道より自転車には快適です。
 屋島駅まで戻り詫間へ向かいます。 高徳線では1500系に混じってキハ40系もまだまだ活躍していますが、国鉄時代の匂いのする車両もだんだん少なくなってきます。 いわゆる首都圏色(朱色5号1色)のキハ47 2両編成を見かけましたが。
 せっかく香川に来たのに… でもいつも接続待ちの合間に高松駅構内のこのお店で済ましてしまいます。
 快速サンポート用の113系、一体何色あるねんと思うのですが、どうやらこの三色だそうです。 JR西日本は経費節減のために車両塗装を統一するそうですが。
 詫間村道路元標を回って帰途に、詫間1556発で帰途に就きます、時間的にも岡山~姫路間は混むので北長瀬まで一駅戻って新見始発の姫路行きに乗り込みます(18きっぷなので不正乗車じゃないですヨ)。 桜井までJRのまま帰る事のできる時間ですので、大阪駅から大和路快速で王寺へ、ここで25分待ち、しかし「18きっぷ 」であちこち行きますが、桜井線って日本で一番サービスの悪い路線ではないかとつくづく思いますね、奈良、高田、王寺での接続は悪いし、寒くても半自動対応していない4扉両開きの105系を平気で走らせるし、桜井と天理を除けば駅はどこも汚い。 奈良駅の高架化が今年3月で完了するので、すこしはダイヤも見直しされる事を期待しているのですがネェ。 とにかく桜井2216着で無事に帰り着きました。

志度0609→0647讃岐白鳥 440円
讃岐白鳥0716→0812志度 440円
屋島1303→1322高松1343→1415多度津1429→1439詫間 1,060円
詫間1556→1627坂出1654→1732岡山1741→1744北長瀬1754→1926姫路1927→2028大阪2039→2219王寺2144→2216 桜井 5,110円
7,050円分乗車

【825】 香川県 大川郡 白鳥村 (現東かがわ市) 
【826】 香川県 大川郡 志度町 (現さぬき市)
【827】 香川県 大川郡 鴨部村 (現さぬき市)
【828】 香川県 木田郡 平井町 (現三木町)
【829】 香川県 木田郡 庵治村 (現高松市)
【830】 香川県 三豊郡 詫間村 (現三豊市)

本日の走行64.8キロ

 

 

道路元標蒐集の旅(西日本編)

 

今日は佐賀05:38の始発に乗車、鹿児島本線から山陽本線経由で、途中広島県三原市で豊田郡幸崎村道路元標に立ち寄って帰途に就く予定ですが、→08:23小倉08:24→08:41下関08:42→ と云うタイトな乗り継ぎで、案の定小倉駅での乗り換えは無理で出てゆく電車を見送ってしまいました。 階段を渡る必要もありますが、この1分接続は手ぶらでも無理な様でした。

↑ 下関駅にて列車待ち、小倉で1分乗り遅れて安芸幸崎へは50分遅れに。

今回は「18きっぷ」を後1回分残して、10日に岡山県下の道路元標を回る予定でいたのですが、今日中に無理して帰る必要もなくなり、改めて10日に出直す方が大変なので、今夜は倉敷泊で明日岡山県を回って帰る事に。 倉敷には東横インもあるし、月曜は会員20%引き中、ビジホ業界も大変ですね。 しかし余計な荷物は佐賀で宅急便にしてしまったので、着替えなので無駄にはなりませんが倉敷で買い物に行かなくては。
 安芸幸崎駅から幸崎村道路元標までは往復500m程、駅のベンチに輪行袋を繋いで徒歩で、従って本日の走行0.0キロ。

道路元標蒐集の旅 (九州篇 4日目)

今日は昨日の雨がうらめしい好天、せっかくの九州なのでもう1日でも色々回りたいところだが、明日に仕事の予定が入ってしまっているので、早めの時間設定で帰途に就きます。
福岡0537発、小倉、下関、新山口、岩国、糸崎、相生と乗り継ぎます、春休みの日曜、お天気とあって倉敷辺りから結構混んでいます、相生~尼崎は座れず仕舞い。
 尼崎からは東西線、おおさか東線、関西線経由の直通快速で奈良まで乗り換えなし、おまけにこっちはガラガラ、元城東貨物線のおおさか東線に初めて乗ります、奈良で桜井線に乗り換えて桜井1947着、14時間10分、10,020円分乗車。

道路元標蒐集の旅 (九州篇 3日目)

今日は佐賀市周辺に残る5基の道路元標を巡る予定ですが、天気だけは期待通りにはならず予報通りの雨、でもお昼前後から雨は止むような予報なのでとりあえず最寄の久保田駅まで輪行し様子をみる事にしたのですが、一向に止む気配がなく無人駅で2時間以上待つ事に、途中から降り出した雨なら諦めもつきますが、なかなか最初から雨の中を飛び出すのも、ここまできて手ぶらで帰るのも、そろそろタイムリミットなので、覚悟を決めてポンチョを被って飛び出す事に…

佐賀市を囲む様に佐賀環状自転車道がありますが、天気が良ければ少しコースをアレンジして走ってみたかったのですが、ここは元標巡りの途中で交差した自転車道の「徐福サイクルロード」と呼ばれる区間で、旧国鉄佐賀線の廃線跡で見事な桜並木が続いています、今日は花散らしの雨となってしまいましたが。   

 旧国鉄佐賀線が筑後川を渡るところに架けられた昇開橋、廃線後も保存され重要文化財となっています、自転車、バイク、ペット連れ不可となっています、こちら岸にまだ道路元標が1基残っているのでここで渡らずに、下流の新しい橋を渡りましたが、次回はきっと押してでも渡ります。  

筑後川を渡って福岡県に入り水郷柳川へ、雨なのに水郷めぐりの観光客が、まぁ雨の中を自転車で道路元標漁りをしている方がよっぽど物好きでしょうがネ。

水郷柳川と云えば「柳」でしょうが、「桜」もあり。  

柳川と云えばこれ「柳川丼」だと、ところが「柳川丼」とここ柳川は何の所縁もないとか、でも「うなぎ」の店は多かったです。 日頃一人旅ではあまりグルメしないのですが、西鉄駅前まで走り終えて駅前のお店で1,600円の定食を戴きました。 結構キツいものが出てくるのかと思っていたのですが、臭みはなく綺麗に開いてあって、和え物まで付いていてなかなかも美味しかったです。
ところで柳川は大林宣彦監督で映画化された「廃市」の舞台なのですが、柳川駅はありきたりの私鉄電車の駅でした。
本日の走行41.4キロ

道路元標蒐集の旅 (九州篇 2日目)

青島村道路元標を昨日のうちに回ってしまったので、今日は「石」ではなく「鉄」の日に。 まず宮崎から始発で吉都線京町温泉駅まで輪行し、肥薩線真幸駅まで走ります、距離は6キロ余りですが標高差が150m程あります。

と云っても一応は未知の元標の捜索は、見つけたのは明治の里程標でした、残念。  

肥薩線真幸駅、肥薩線は最初鹿児島本線として開業したので、この駅は宮崎県最初の駅。  

真幸駅は有名なスイッチバック駅、人吉?吉松間は一日5往復、うち日中の二往復は「いさぶろう・しんぺい」と云う観光列車、一応自由席が7席ありますが。 次の上りで大畑駅まで輪行します。  

大畑駅で下車、ここもスイッチバック駅でループ線の途中にあります。 戻ってきた下り列車を待ってから人吉へ200m程のダウンヒル。 本日の走行26.1キロ。

人吉から佐賀まで輪行、明日は佐賀市周辺の道路元標を回る予定なのですが、天気が…

道路元標蒐集の旅 (島根篇 3日目)

今回の旅は19日(金)に予定があるので、3泊4日までと考えていたのですが、昨日予定の8基をこなせたのた、ノートPCの充電器を忘れて来たのと、いささか風邪気味の様なおかしな体調なので、3日目で切り上げ明日はゆっくりしようと、今日は国道187号線で岩国側に抜けて帰途に就く事にして、益田駅始発0625発の山口線で日原駅へ向かいます。

山口線と岩徳線に使用されているキハ40、キハ47のこのカラーは結構好きですね。  

 

 

日原は津和野川と清流高津川の合流する山峡の町、津和野より大きく感じられる町ですが、平成の大合併で今は津和野町になってます。

 

一路国道187号線を旧柿木村、今回の最後の目的、、柿木村道路元標を収めて、郵便局で余計な荷物を「ゆうパック」にして、七日町、六日町と探索しながら山口県境の傍示ヶ峠へ向かいます、しかし国道187号線は中国道六日市ICへのアクセス路になるので結構車が多いのが、ただほぼ8割方、段差の少ない歩道部分が整備されているのが救いです。 岩国側へ超えると元の国鉄岩日線、現在の錦川鉄道があって、錦町駅1414発に乗車すれば余裕で桜井に戻れる訳です。 ちなみに津和野駅だと1158発がリミットとなってしまいます。  

六日町を出ると4キロ程で標高400mにも満たない傍示ヶ峠です、ふと前を見ると一人のローディが、適度な斜度なのでそっ?と詰め寄って楽をさせてもらっていると、気づかれてしまいました、どうぞお先にとの事(^_^;) 抜かしてヘタる訳にも行かないのでハァハァしながら勢いであっと云う間に峠へ、もしかすると錦町駅で1本前の1223発に乗れるかも。
もちろんこの峠にも峠おやじナワさんの足跡が、県界標があるとの事なので探していたり、峠から岩国側は結構な急坂で減速帯があったり、工事で交互通行になっていたりしていて、時間がかかってしまい1223発は駅手前で見送ってしまいました。

錦町駅周辺の旧広瀬町を探索したり食事をしたりして、「18きっぷ」は使えないので川西駅までの930円の切符を買って1414発岩国行きに乗車、帰途に就きました。
※ 錦川鉄道の列車はすべてJR岩徳線で岩国駅まで乗り入れていますが、ここでは錦川鉄道の列車に乗車していても「18きっぷ」が有効な様です。

本日の走行59.1キロ

道路元標蒐集の旅 (島根篇 2日目)

今日は出雲市から益田市にかけて山陰本線に沿って8基の元標を巡る予定で、「18きっぷ」は元が取れない計算なので利用しません。 まず1駅戻って直江駅前の伊波野村道路元標、5駅西へ小田駅で下車、久村道路元標、田儀村道路元標と巡ります。

 

 

 

途中でしっかり日本海をバックに「鉄」な写真をば... 国道9号上からなんですけどね。

次の鳥井村道路元標まで国道9号や海岸沿いの道を西へ、天気はよいのですが、向かい風が強いのには閉口します、それに黄砂も発生している様です。

 

 

 

大田市の手前で国道9号を避けて海岸寄りの道を、ちゃんと標識も地図にもでているのですが、これがなんとダート、しっかり踏まれているので走りやすかったですが。

鳥井村道路元標の後、静間駅から再び山陰本線に乗車、浜田駅で次の列車までの56分間に約1キロ程の距離にある浜田町道路元標まで往復、徒歩でも行けなくない時間と距離ですが、輪行袋のままのKHSをほっては行けないので、組み立てて往復して再び輪行支度、ほぼ30分あまりで浜田駅のホームへ戻ってきました、さすがKHS。

 

 

三保三隅駅で下車、三保村道路元標を回って山間部を経て益田へ向かう県道171号線、小さな峠を越えます。


 

 

益田市域に入り北仙道村道路元標吉田村道路元標を回って益田着。 昨年1月の来た時に目をつけていた駅前のビジネスホテル泊、3,500円とリーズナブルで部屋も清潔で悪くはありません。 そして山陰の片隅と云えば失礼ですが、この益田駅前には著名なジャズメンが時々ライブもやっている、ご機嫌なJAZZの店があるのです、朝夕の寒暖の差に少し風邪気味ですが、しっかり飲んで2時間程過ごしてきました。

本日の走行63.3キロ 

道路元標蒐集の旅 (島根篇 1日目)

今回は島根県下で新たに確認された道路元標を巡ります。 と云ってもいつもの「青春18きっぷ」での旅ですから、1日目は移動だけで終わってしまいます。 平日ならば大阪駅0652発の新快速で伊波野村道路元標近くの山陰本線直江駅へ1655着がとどうにか明るいうちに可能なのですが、日曜なのでそれはあきらめて姫路からのんびりと姫新線経由で向かう事に、と云っても本数の少ない姫新線を新見まで乗り継げるスジは限られていて、桜井からでは姫路駅1012発にしか乗る事ができませんので、桜井から近鉄には乗らずにオールJRで向かう事にします、それでも余裕の出発時間になるのですが、休日とは云え込んでそうな時間帯に輪行袋を担いで大阪市内を通過したくないので、桜井0532発の奈良行きの始発に乗り奈良から学研都市線経由を考えたのですが、余裕をかましすぎたせいか、駅で輪行支度を済ませた後で携帯電話を忘れた事に気がつく始末、0552発の王寺行き始発で関西線経由で大阪へ向かう事になりました、でもまだまだ余裕です。
 しかしこの季節朝夕の温度差が大きくて着るものには悩んでしまいます、自転車で走る事は考えると厚着で準備すると荷物になるだけなので軽装にすると、早朝の電車で移動している時が一番寒い思いをする事に...

それでも姫路駅では1時間程の余裕があるので、駅までのロッテリアでお茶して、ファミマで補給をして姫新線ホームへ、姫路駅の改良工事も進んで姫新線も播但線も上に上がってしまいました、以前の跨線橋は解体されるのでしょうが、駅ビルも新しくなるのでしょうかね。
やってきた車も新系列のもの。 しかし18きっぷのシーズン、休日、春休みと相まって「鉄」ちゃんの多い事。  

津山以西は38年ぶりに乗車、佐用、津山で乗り継ぎ、新見の3つ手前の刑部駅1356着、ここから僅かの距離です未知の元標を求めて少し走ります。  

姫新線岩山駅付近、この写真を撮ったのは正面の山からでしょうか... 

刑部駅は改修されていましたが、岩山駅は昔のままで感激ものです。  

未知の道路元標は見つかりませんでしたが、再び訪れてみたい場所でした。 この後、新見1624発で岡山県を後にして出雲市へ、今夜はいつもの東横イン泊まり、日曜はメンバーなら30%引きなんです、それに今回で10泊目になるので無料宿泊券が貰える事になります。

18切符の旅 (5日目)

当初の予定では昨夜に別府から四国八幡浜に渡り、予讃線から瀬戸大橋経由で帰るつもりでしたが、昨日の雨で酷く濡らされたので、大分泊まりにして、小倉経由で帰る事に、ただし小倉までは日田経由で(^.^)

大分0619→日田0937→小倉1223→下関1315→1830三原1842→2154姫路2157→2258大阪2303→2318鶴橋、
無事に鶴橋まで帰ってきました、終電なので桜井に着くのは0008です、JRだけで\10,500分乗車。


今回の収穫
【418】 佐賀県 藤津郡 鹿島町 (現 鹿島市)
【419】 佐賀県 藤津郡 浜町 (現 鹿島市)
【420】 佐賀県 杵島郡 佐留志村 (現 江北町)
【421】 佐賀県 杵島郡 武雄市 (現 武雄市)
【422】 佐賀県 神埼郡 神埼町 (現 神埼市)
【423】 長崎県 南高来郡 深江村 ( 現 南島原市)
【424】 宮崎県 北諸県郡 高崎村 (現 都城市)
【425】 宮崎県 宮崎市
【426】 児湯郡 美々津町 (現 日向市)
【427】 宮崎県 東臼杵郡 細島町 (現 日向市)


18切符の旅 (4日目)

今日の予定は宮崎県下に残るうちの4基の道路元標ですが、あいにくの雨は風もあって結構本降りです。 今夜別府から四国に渡り、帰途に就く明日のルートも絡め検討中です。

← 都城駅にて


吉都線を高崎新田駅まで戻り北諸県郡の高崎村道路元標を、宮崎市に移動して県庁前で宮崎市道路元標を、今や宮崎県庁は観光スポットで次々と観光バスが乗り付けてきます。


日豊本線を北上し美々津へ、駅から美々津の町並みまでは結構な距離がありますが、雨は一向におさまる気配がありません。 美々津町道路元標は美々津の古い町並みの南外れに、美々津の名は僅かの間ですが明治4年から6年までの間、都城県とともに美々津県として宮崎県の前身となった事もあり、町並みが保存されています、かなりこじつけた謂れですが日本海軍発祥の地とか。

 

幸い美々津から日向市中心部へ宮崎交通の路線バスがあり、良いタイミングで次の細島町道路元標へ歩いて行ける処まで移動する事ができました。
←18切符にとっての難所、日豊本線の宗太郎越えです。 普通列車は一日3往復しかありません。 乗っている乗客も半分以上はその筋の方々かと…比較的若い女性もいたのはご時世なのかと。

 

知っている人は知っている、次の駅は…

18切符の旅 (3日目)

今月限りで島原外港以南が廃止となる島原鉄道に乗車、もちろん道路元標も、長崎県南高来郡の深江村道路元標(左下) 後ろは雲仙普賢岳?

 

島原鉄道加津佐駅、Mさんの好きなキハ20系ですが、南線廃線とともに引退とか。

 

島原外港、ヲだらけの島原鉄道を後にしフェリーで熊本に向かいます。

 

肥薩線矢岳越え、真幸駅
38年ぶりの大畑ループとスィッチバックてす。

 

今日は都城まで。

肥薩線吉松駅、ここで吉都線へ乗り換えますが、吉松は鹿児島県ですので九州6県を回る事になります。

18切符の旅 (2日目)

早朝から道路元標求めて次の肥前浜駅まで歩きます、長崎街道肥前浜宿。

 

肥前浜駅

 

肥前山口駅で佐世保線に乗り換え武雄温泉駅に向かうつもりが列車を乗り違えて戻ってしまうと云う、元鉄にしてはお恥ずかしいチョンボをしてしまいました。 肥前鹿島からバスで武雄温泉へ向かう手もありましたが、結局は肥前山口へ戻り先に佐留志村道路元標を探索する事に、幸い思っていたより早く見つけ出す事ができて武雄温泉へ。

 

杵島郡の武雄町道路元標は武雄温泉楼門脇にあります、この楼門は重文です。

 

佐賀県県下の道路元標5基をGRTして佐賀県立図書館へ向かいますが、大正期の県報は多くが逸失していて揃っていません、県庁南別館にある「歴史的文書閲覧室」を紹介して貰い、そちらには大正9年他の県報がありましたが、目的の「道路元標ノ件」は見つかりませんでした。

18切符の旅 (1日目)

青春18切符を利用して九州へ向かいます、もちろん道路元標もありですが、自転車抜きです。 まずは一日がかりで佐賀県鹿島市に向かいます、
桜井0528→鶴橋0622(近鉄)、鶴橋0629→0645大阪0652→0754姫路0800→0916東岡山0922→1101糸崎1144→1650下関1709→1722小倉1736→1917鳥栖1931→2024肥前鹿島

 

このスジは18切符の期間ともあってずっと満員状態、今月のダイヤ改正で姫路駅の乗換には僅かにゆとりができましたが、やはり輪行するのは顰蹙ものです。 倉敷を過ぎてようやくすいてきました。 このスジを乗り継ぐと、長崎、熊本、大分まで行く事が可能ですが、相応の忍耐力と云うか好きでないと… まぁかって大阪から札幌まで33時間も乗り続けた事を思えば。

糸崎で下関行きに乗り継ぎ、すぐに乗り継いでもこの先岩国で後続に追い付かれるのでちょっと途中下車して食料調達。 昔ながら何もない駅前ですが、少し行くと地元スーパーがあります。

 

1650下関着、今日は肥前鹿島まで行くのでまだ3時間半乗ります。

 

鳥栖からの長崎本線では817系でした、木材と一部に本革を利用したデザインには(@_@) 座り心地は長時間向ではありませんが。

桜井を出発してから14時間弱、肥前鹿島2024着、JRだけで\10,080分乗車。

道路元標蒐集18切符の旅(岡山香川編 その2)

岡山市を後に児島へ、倉敷行きの下津井バスに乗換え倉敷市呼松へ、水島コンビナートで埋め立てられるまでここは瀬戸内海に面した港でした、ここに福田村道路元標が残っています。 折り返しのバスが来るまでに20分程しかありませんが、無事に発見(^o^) くらしき百景にも指定されてりうレトロな郵便局もある古い街並、でも道路元標に関わらなければ訪れる事は無かったでしょうネ。

岡山1445→1507児島1515-(バス)→1539呼松1557-(バス)→1627児島

岡山県下で現存が知られている道路元標を3ヶ所回る事ができましたが、時刻表を繰ると帰りにはもう少し時間があるので瀬戸大橋線で四国へ入り、坂出で下車し王越村道路元標、高松で高松市道路元標を拾いに向かいます。

児島1638→1653坂出1724→1739高松


高松から’18切符’で戻るには鶴橋から近鉄利用でも1913が最終になりますが、山陽本線が沿線火災の影響で遅れがでているとか、1本早めの1813のスジに乗車する事にして高松での持ち時間は34分、でも場所は特定できていますし距離も片道1キロもありませんので楽勝です。

↑JR高松駅、駅ビルは新しいですが、かつて宇高連絡船で渡った四国の玄関口の雰囲気は残っています。

 

台風の影響で新幹線は大荒れだった様ですが、在来線は大きな遅れも無く桜井へ帰り着きました、香川県には小豆島も含めてまだ5基の現存が確認されていますが、今回は自転車抜きなものの3月に取りこぼした王越村がGETできたので大満足です。
高松1813→岡山1917→網干2046→大阪2207→鶴橋2227-(近鉄)→桜井2306
‘青春18切符’で乗った金額は計9,390円也
本日の収穫
【320】 岡山県 御津郡 一宮村 (現 岡山市)
【321】 岡山県 岡山市
【322】 岡山県 児島郡 福田村 (現 倉敷市)
【323】 香川県 綾歌郡 王越村 (現 坂出市)
【324】 香川県 高松市
 岡山県の3基の様式は内務省令と異なり、正面に道路元標、向かって右側面に市郡名、左側面に町村名となっています。 ただ同じ岡山県下でも遠く離れた山中の大原町道路元標は省令に従った様式です。