片付け事をしていたら、こんなものが出てきた。 輪行が無料になってもう何年になるんだろう、調べてみると1999年らしい、もう15年になるのかぁ… 12月19日何処に行ったのだろう、調べてみると1998年12月19日に関西本線の加太駅からMTBで走り出している記録が残っていた。 輪行をする様な自転車人口が少なかった時代、昨今の様に色々とマナーやモラルが問われる時代になろうとは思わなかった、取り立ててルールがあった訳でもないが、顰蹙をかわない程度の常識で動いていた。
輪行で一番印象深いのは1991年8月、国道311号線が尾鷲市と熊野市の境界区間を残して全通していなかった頃、紀勢本線賀田~二木島間、ちゃんと手回り料金を含めて車掌に払った記憶が鮮明に残っている、DF50の牽く旧型客車のデッキに輪行袋とキャンプ道具を押し込んで、トンネルだけの1駅だった。 ところでケージに入れたペットとかは今も有料だから、この切符はまだあるのかな。
与謝郡は伊根村道路元標(現 伊根町)にて
昨夜、突然の訃報が入ってきました。 著書「大人の自転車ツーリング」やご自身のHP「自転車ツーリング再生計画」で知られる著名なサイクリスト門岡淳さんが9月7日に亡くなられたとの事です。 遠方だった事もありあまりご一緒する機会はありませんでしたが、「自転車ツーリング再生計画15周年オフ in 奈良」の幹事役をさせて貰いました。 今日は彼も走った丹後半島を弔いツーリングとしたいと思います。
朝6時に丹後大宮の宿を出発、R312に出てコンビニで携行食を補給した後、北上します。 この先竹野郡には多くの道路元標があったであろう旧村があります、コースからあまりそれない範囲で探索をしてみようと考えていたのですが、どうも雲行きが思わしくありません。 旧弥栄町域に入ったあたりからポツポツと降り始めてきます、道路沿いの工場の軒先で雨雲レーダーのサイトを確認すると、結構降っているところもある様ですが、とにかく日本海まで出れば大丈夫の様です、ポンチョを着込んで出発する事にしたのですが… 雨はだんだん強くなるばかり、あまけに雷まで鳴る始末、前方には稲光まで、そう云う時に限ってまわりは田んぼばかりで、逃げ込む場所がありません。 ドボドボになった頃にようやく精米スタンドを発見、軒に潜りこみます、そう云えば以前にもこんなシチュエーションがあったっけ。 すっかり足元を濡らしてしまい、もう未知の道路元標どころではありません。 殆ど降り止んだところ再びスタート、道の駅「てんきてんき丹後」へ到着する頃にはちらりと青空まで、どこが「てんきてんき」やねん。 ともかくここから丹後半島を巡るR178に入ります。
日本海です。 7月に島根で見ているのですが、自転車だと格別です。
犬ヶ崎トンネルで一山越え、既知の下宇川村道路元標へ立ち寄ります。 写真は袖志、京丹後市の一番端っこの漁村です。 ところで日本棚田百選に選ばれた「袖志の棚田」と云うのがあるそうなんですが、気が付きませんでした、しまったなぁ。
なんと9時前には経ヶ岬灯台への分岐までやってきてしまいました。 どうやら灯台まではふたつのルートがあって一つは遊歩道を一度海岸まで下りて激坂を登るルート(ショコラさんのブログ)、もう一つは駐車場まで行って、そこから山道を行くルート。 目の前の風景を見ていると激坂もぬかるんでいるであろう山道もパスです、根性なし。
白南風(しらばえ)隧道をくぐれば素晴らしい風景が待っています。
ビューポイントの連続でなかなか前に進みません。
時計廻りだと下り基調なのでうっかりしていると通りすぎてしまいますが、経ヶ岬灯台がかすかに見えます。
何度かアップダウンを繰り返しながらも10時半には舟屋の風景で有名な伊根漁港に着いてしまいました。 今の脚力では押しが入るかと覚悟していたのですが、ちょっと拍子抜けです。 網野からではなく峰山からショートカットして日本海に出た事もありますし、まあ涼しかった事もあります。 しかし素晴らしい日本の風景です、見所は蒲入漁港以西と伊根漁港、健脚なら豊岡から久美浜を経て走るのも良いかも知れません。 情報がありませんが本庄漁港以南の海岸沿いルートなんて穴場かも。
伊根からは宮津湾を望む快走ルートです。
その後日置村道路元標へ立ち寄り、天の橋立でショートカット。 未舗装ですがれっきとした府道607号天の橋立線です、日本の道百選に選ばれているとか。 さすが日本三景、行くにつれて観光客が増えてきます。
13時過ぎに北近畿タンゴ鉄道宮津駅に到着、予定より3時間も早いです。 これは私が速いと云う事ではなく計画がまずかったと云う事で。 走行距離も80キロ程ですから、ちょっと走り足らないかな、舞鶴まで走るとか、普甲峠を越えて福知山まで走るとか考えられなくもないのですが、一旦スイッチが切れてしまうともう駄目です、輪行支度も難渋しそうですし。
宮津駅1416発の宮福線に乗車、福知山から山陰本線園部行き普通に乗り継ぐ予定でしたが、先に入ってきた京都行き特急「はしだて6号」、車内を覗くと自由席の端っこ、輪行袋も置ける席が空いているので飛び乗る事に、今日はもう18切符ではありませんから乗車券も無駄になりません、京都へは1706に着いてしまいます、特急券970円価値あるわぁ。 と云う訳で19時前には桜井に帰ってきました。
宮津1416→1510福知山1543→1706京都→大和八木→桜井 北近畿タンゴ鉄道~JR→近鉄 計4,100円也
本日の走行 81.3キロ
【1010】 京都府 竹野郡 下宇川村 (現 京丹後市)
【1011】 京都府 与謝郡 伊根村 (現 伊根町)
【1012】 京都府 与謝郡 日置村 (現 宮津市)
明日から久しぶりの泊りがけツーリングに行ってきます。 目的地は丹後半島、福知山まで輪行して北上、丹後大宮(京丹後市)で1泊し丹後半島を回り宮津まで、1日目約50キロ、2日目約80キロ、たいした距離でもありませんが、2日目は海岸沿いのアップダウンがいくつも控えています、予定の宮津駅には何時に戻ってこれるでしょうか。 もちろん道路元標も外しません竹野郡と与謝郡の3基を予定しています。 手元には丹後半島を含む5万図が揃っています、と云う事は道路元標以前から計画はしていたんですね、GPSもありますが、やはり紙の地図は安心感が違います、せっかくですので持って行きます。 ところでasuka号の輪行はずいぶん久しぶりの気が、KHSなら先月も明石まで往復していますが、調べてみると2011年10月にシクロツーリスト誌の取材ツーリングで伊勢本街道を走って伊勢市駅から帰ってきて以来の様です。 ガード付きの輪行は大変です、特に往路では部品一つ忘れたり無くしたりで走れなくなってしまうと悲惨です、それに後輪の分割式ガードを壊してしまったままで、普通のガードが付いていますから、余計に大変です。 慎重に自宅で支度をすませて駅まで担いで行きます、とは云っても近鉄なんば駅から南海なんば駅までの距離より短いですがネ。
さてasuka号の入る一番大きなTIOGAの輪行袋を拡げてみると、なんと大きく裂けているではありませんか、それにファスナーも壊れていて、一方通行にしか開閉できません。 どうにか押し込んでショックコード2本を巻き、身が飛び出さないように補強します。 しかし帰りの輪行支度も往生しそうです。
明日の京都府北部の天気予報では午後の降水確率は40%、明後日も曇りのち晴れ、嵩高いですが念のためにポンチョも押し込んでおきます。
今日は午前中に山陰本線沿いの静間村、田岐村、知井宮村道路元標を巡って帰途に就きます。

今回も東横インの朝食サービス(そんな大したものでもない)はパスして、出雲市駅0554発に乗車して静間駅へ、静間村道路元標は駅から20分程の処に倒置されたままで、左側面に昭和13年3月建設とあります。 なんとコンクリート製で切断面から鉄筋が露出しています。
小田駅へ移動して田岐村道路元標へ、ネット情報では山陰本線の踏切脇に倒置されていた様ですが、GoogleStreetViewでは確認できず、車中からも確認できなくて不安がありましたが、踏切に行く手前の小田町会館前に再建されているのを発見できました。
3基目の知井宮村道路元標は西出雲駅がもよりで10分程の距離の「出雲民芸館」にあるとなっていますが、門内なのか門外なのか判りませんし、よりによって休館日にあたります、不安を抱えて出雲民芸館へ向かいます。 道路からは見えませんが入り口への木塀沿いに保存されていて、見る事ができました。
西出雲駅を最後に帰途に就きます、山陰本線経由ですが往路同様12時間の長丁場です,伯耆大山~倉吉、鳥取~餘部間は40数年ぶりの乗車です、それに新しくなった餘部橋梁(今は鉄橋やないです)を初めて渡ります。
写真は鳥取駅にて、姫新線塗装のキハ47が健在でした。
福知山で大阪経由か京都経由にするかの選択になりますが、京都駅での山陰本線ホームから奈良線ホームへの5分乗換は輪行袋がなくてもきわどいですし、山陰本線で遅れがでると大変なので大阪経由に、奈良までくると近鉄大阪線が信号トラブルで振替輸送を行っている旨の案内が、早く帰れると横着して鶴橋経由をしないで大正解でした。
出雲市0554→0638静間0755→0832小田1009→1023西出雲1115→1120出雲市1138→1256米子1309→1442鳥取1514→1558浜坂1603→1717豊岡1733→1849福知山1858→2119大阪2125→2222奈良2252→2320桜井 8,880円分乗車
本日の収穫
【993】 島根県 邇摩郡 静間村 (現 大田市)
【994】 島根県 簸川郡 田岐村 (現 出雲市)
【995】 島根県 簸川郡 知井宮村 (現 出雲市)
古稀に至ってもなお「走」「工」「趣」三拍子揃って三流のサイクリスト。ライフワークは「道路元標」と「自撮り」。なお「■ャリ」等の自転車に対する卑しい言葉をコメント等ではお使いにならないで下さい。