サイドバッグのリニューアル(其の弐)


 6月25日、2週間足らずですが待ちに待った荷物が到着、日本郵便かなと思っていたら佐川急便での配達でした、関税はなし、詳しい事は判りませんが、皮革製品でもないし1点が1万円未満からでしょうかね。
  取り出してみて第一印象、デカい、重い。OutdoorLocalLion(写真右)の方は約1,300gしかありませんが、ROSWEEL(写真左)の方は約2,150g、生地の違いに拠る処が大きいです。
 せっかくですのでパニアバッグとしての使い心地を試してみますが、NITTOキャンピー3の小さなパニア台に対してROSWHELLは大き過ぎます。サイド枠を外すとマッドガードやホイールとかに干渉しそうですので、付けたまま。
 特にパニア台に固定する金具の様なものはなく、前後に滑らない様にベルトがついています。ほぼワンタッチで外してバッグの様に持てるのがパニアバッグの魅力ですね。
 蓋と云うかカバー部分は写真の様な構造になっていて、2リッターのペットボトルが片側に余裕で6本入る容量があり、それに耐えるだけの丈夫さもあります、試しに近くまで烏龍茶8本を買いに行ってきました。ただ全長が35cmを超えるこのバッグはロングテールでもなければ似合わない様な。
 OutdoorLocalLionの方は黒色を買ったので写真では判り難いのですが、後側にと側面にファスナーの付いたポケットが、さらに側面にはメッシュのポケットも。ただROSWEELの45リッターに対して50リッターを謳っている割に容量がなく2リッターペットボトル5本が限界です。蓋はかぶせてマジックテープで固定するのみです、S-5の様に内側に巾着状になっていれば申し分ないのですが。パニア台へは樹脂製のフックで固定する構造になっています。パニアバッグとしてはこちらの方が使い勝手は良さそうです。なお左右一体のレインカバーが付属していました。
 結論として構造的に改造の可否も考えてROSWHEELの方をサイドバッグ化する事に決定、サイド枠への固定は現在S-5で使っているリクセンカールのものを流用する事にしました。一応モノタロウでこの様(写真右)なものを見つけておいたのですが、耐久性や使い勝手に疑問もあるので、まだ使える2つのS-5かモンベルに流用しようかと。
 改造は左右のバッグを繋いでいる鞍の部分を真ん中で切断し、自作のパネルを挟んでバッグの背の部分に折込みます。背の部分には元々樹脂板が挟み込まれているのですが、寝袋やマットと云ったものを押し込むと変形してサイド枠に対してフックが平行にならず破損の原因になりかねないので、曲がらないだけの強度を持たすために5.5mm厚のMDF合板を仕込む事にしました。MDF合板は安価で曲げ強度の割りに加工性が良いのですが、水には弱いと云う欠点があります。ただ既に出来上がっているバッグに芯材を入れるのですから、この作業が一番大変だったりします。
 モンベル製品がそうなのですがバッグ内側にナットとかの突起が飛び出していて、これが邪魔になったり内容物を傷付けたりするのですが、内側に突起のでない工夫をします、厚手のアルミ板ならタップも立てられるのですが、コストが合いません、木工用の鬼目ナットや爪付きナットではMDF合板も5.5mm厚では薄くて上手く行かないので、3mm厚のM6角ナットを3ヶ所に埋め込む事にしました。基本的にキャリアやフックが変わっても外側のパネルで対応させバッグそのものに新たな穴を開けて防水性能を低下させない様に3ヶ所の穴に留めておきます。
 最終的に3mmか5mm厚のアルミ板で外側のパネルを作るつもりなのですが、この世代のキャンピー3のサイド枠が前後で異なり、フックの架かる位置も異なってきます、引き足とリアサイドの干渉も可能な限りバッグを後退させたくないので現物合わせで行う事になり、シュミレーション用にMDF合板で仮のパネルを製作します。
 仮と云ってもいつまで使うか判らないので塗装だけはしておきます、下地処理からきっちりとすれば結構綺麗なものができるのですがね。

 

 フックの取り付け位置は前後で変わるのですが、よくよくバッグを取り外して運ぶシチエーションを想像してみると、フロント2つやリア2つを纏めて運ぶより(写真左)、片側前後をまとめるケース(写真右)の方が自然だと。
 手提げ用のベルトですが、こんなものでも無いとバッグの取り外しが不自由ですので、とりあえず元々付いていたものを片側だけ縫い付け直しました、当然1つしかないものなのでもう1つ自作する必要がありますね。縫い付けてあったROSWHELLのロゴは取り外しました、オリーブ色の生地にこれはさすがにいけませんわ。
 MDF合板の加工だけでも結構工具類が、仮パネルの爪付きナットを逃がすためのホールソーは余計でしたが。切断した布部分ですが当然ロックミシンなどないので布用接着材を利用、内側に折り込む部分ですから多少汚くても大丈夫、ベルトは中綴製本用ホッチキスで仮止めして手縫いです。
 空梅雨を期待して取っておいた連休、梅雨入りすると毎日雨、キャンツー処か何処にも出られませんでしたが、お陰で作業は捗り、改造サイドバッグは一応の完成、重量は1つで1,480g、4つだと6キロになる計算ですネェ、これを重いと感じるか軽いとは感じ… ないよね、明日は晴れずとも降らない予報、絶好の試運転日和です。(つづく)

 其の壱 其の弐 其の参 其の四

サイドバッグのリニューアル(其の壱)

 かれこれ20年近く使ってきたオ-ストリッチのサイドバッグS-5ですが、あちこち破れたりちぎれたりと少なくとも2つは使用に耐えられなくなってきました。もともと決して使い勝手の良い製品でもなかったのですが、勿体無い話ですが後から買ったモンベルのサイドバッグのマウント(リクセンカール製)を移植したりと、どうにか自分なりに工夫して使ってきました。昨年頃からリニューアルを検討していたのですが、S-5は既に廃番、サイドバッグと云えば何といってもオルトリーブのシェアが高いのですが、どうもあのビニールぽい素材感とデザインが今一つ好きになれずに躊躇っていたのですが、溶着部分が剥がれてバラバラになったり、走行中に金具が破損したりするのを眼にしたり、素材が擦れに対して弱いとかの話を聞くと、それ程良いものでもなさそうと云う結論に、ジルベルーソー(ソローニュ)と云う選択肢もありますが、あまりに高いのが難点。国内外の製品を色々と検討してみますが、いずれも帯に短し襷に長しと云う感じでなかなか適当な製品が見つかりません、高い防水性能とクラシックなデザイン、バッグに入らない長尺物を固定する工夫とか、重宝しているソフトクーラーボックスが入るサイズ、と無いものねだりですね。
 たまたま海外の通販サイトを探していて見つけたのがこれ、ROSWHEELと云うメーカーの45リッターのパニアバッグ(世間では用語が曖昧になっていますが、以下ここではパニアバッグとは左右のバッグが繋がっていて馬の鞍の様にリアキャリアに跨らせて使うバッグの事と定義します)が手頃な価格ででています。ROSWHELL製品は今風のバイクパッキング製品が日本国内でも流通していて、37リッターのパニアバッグなら国内の通販サイトや実店舗でも入手が可能な様で、現物もちらっとですが見た事があります。ただこの45リッターモデルは国内には入ってきておらず通販サイト以外は情報も皆無です、ただ色々調べてみるとROSWHEELと云うメーカー、パニアバッグに関して過去を含め色々とラインナップしてきた実績がある様です。
 ただ個人的にパニアバッグがあまり好きではありません、左右のバッグが一体になっていて取り外しや持ち運びに優れる点、引き足との干渉を考えるとやや上方に配置されるパニアバッグのメリットは重々理解できるのですが、前後が対照で低重心の4サイドのスタイルへの愛着がある訳です。
 そこで思いついたのがパニアバッグを左右にぶった切ってサイドバッグにしてしまったらどうだろう、掛ける手間と上手く行くかどうかのリスクはありますが、送料や関税を別にして7千円までで入手できるのですから、上手く行けば安い買い物です、現物を見て構造的にサイドバッグ化が難しいとなれば、買い物用パニアバッグとして使っても良いし、ヤフオクかメルカリで叩き打っても良いかと。
 決して海外通販サイトでの購入に精通している訳でもないのですが、安心できそうな米AMAZONのサイトに在庫があったのですが、何故かメンバー登録が上手く行きません、中国のLightTheBoxと云う聞いたことのない通販サイトに少し割高ですが見つける事ができました、ただググってみるとやれ「詐欺サイト」だとかの書き込みも見られます、ただ嫌がらせや営業妨害とかも少なくないので悪評すらも信用ならないのが彼の国、まぁちゃんとした日本語サイトとスマホアプリもあるし、僅かな割高分も送料や配達日数を考えると高くはないかもと、とりあえず1つをLightTheBoxで購入する事にします。
 あとLightTheBoxのサイト以外では見かけないのですがOutdoorLocalLionと云うメーカーが50リッターのサイドバッグを出していて、ROSWHEELがカラーが緑一色なのにこちらはポケットが多くて4色展開となかなか魅力的、ただ自転車関連の製品は殆どないのですがアウトドア用のバッグ類は国内でも色々と流通している様です、ついでにこちらもポチる事になってしまいました。
 ただ念のために決済は必要以上の残高のないデビットカード用口座とログインやパスワードを使いまわししていないもので会員登録を行います。その準備の為にカートに入れてから2,3日ほおっておいたら「早く買いな」とばかりに10%オフのクーポンが送られてきました。まぁ新規会員登録は初回購入は割引なんてのは良くある話です。結果的に商品代金12,880円、送料424円、輸送保険341円、クーポン割引1,280円の計12,357円、6月13日に決済され土日を挟んだ19日に出荷した旨の連絡がきました。(つづく)

 其の壱 其の弐 其の参 其の四

2019年6月のまとめ

 先月とは逆に天気と休みの巡りあわせが悪かった今月は走行793.8キロ/月(asuka 453.7キロ,erba 254.7キロ,Slik24 85.4キロ)と先月の半分ほどしか走れませんでした、と云うか先月が異常なんです、ともあれ5,151キロで上半期を折り返しました。近畿地方は月末にようやく梅雨入りして暫く雨続きの予報、カラ梅雨を期待して連休をセットしたのですがネェ、7月も走れなさそうです。
 6月5日「行き当たりばったりで122キロ」~大和郡山~木津~和束~笠置~大和高原~

 

 6月17日「あらぎ島はDNF(*_*)」~学文路駅/高野山駅~

 

 6月20日「リベンジ あらぎ島」~天野~花園~「あらぎ島」~生石高原~貴志駅~笠田駅 175キロ

 

 6月22~23日「アリオリ自転車部 笠置キャンプ」1泊2日 91キロ

 

 2019年上半期の軌跡。

アリオリ自転車部「笠置キャンプ」(2日目)

京都府相楽郡笠置町 笠置キャンプ場にて

 歳のせいか季節を問わず場所を問わず4時半前後に眼が醒めてしまいます、さて今日のお天気は… どうやら夕方位までは持ちそうな塩梅、慌てて撤収をする必要もなさそうです、「梅雨の合間の野外宴会」と題した今回のキャンプ、合間どころか未だ梅雨入りもしていません… と考えながら二度寝。
 自分では何も作らないうちに朝食?を済ませ、撤収開始。アリオリ自走組は岩船寺の紫陽花が身頃とかで、そちらと奈良阪の少年刑務所跡と植村牧場を回って帰途に就くとか、大阪から何度もキャンプ装備で東吉野村(当時)の「月うさぎ」へ来られているのですが、相変わらずパワフルです。今回キャンプ装備の自転車は6台、私(写真右)を除けはクロスバイクやMTBにオルトリーブと云う今風スタイルです。
 0845「笠置キャンプ場」を出発、安い、予約が要らないが充分なキャパ、日帰り温泉が近くにある、近所で買い物が出来る(対岸の国道に出ますがローソンまで1.8キロ)とロケーションの良さで人気なのですが、ただサイクリストには悪名高いR163を走らなければならない事が、と云う訳で時間が許せばす南(山)側からのルートを利用しています、柳生へは府県道4号笠置山添線、奈良市街へは府県道33号奈良笠置線がありますが、前者はかなりの激坂が続きますので、遠回りですが白砂川沿いに県道33~173号(但し悪路)~R369と経由するのがお勧めです。
 岩船寺へはR163で加茂まで行き浄瑠璃寺経由で登るのが一般的ですが、府県道33~47号を利用して山(裏)側から行く事ができ、さらに安郷川に沿った渓流沿いの道をご案内する事にします。(写真左 : 竹元さん)
 一応舗装はされていますが、荒れていて部分や木っ端が散乱していますのでロードバイクには不向きです。
  それでも須川からの激坂をパスできて、夏には快適な森林浴ルートです
 奈良市北村町の集落に出て処分場のある峠を越えるとミロク辻、ここで岩船寺へ下る皆さんとお別れです、2日間お世話になりました。
 県道33号とR369を継いで奈良市街へ下り、上街道をひた走り、お昼前には帰宅する事ができました。本日の走行37.4キロ。
 来週はまとまった休みが取れるので紀伊半島方面へキャンプツーリングへ行きたかったのですが、さすがにそろそろ梅雨入りしそうなので少々難しそうです、現在サイドバッグのリニューアルを企てていて、色々と手を入れながら20年近く使ってきたオーストリッチS-5サイドバッグでの4サイドスタイルは今回が最後になりそうです。

 なお集合写真を含む写真を順次アップしております「ツーリングの記録」→「2019」からご覧下さい、参加の方は再利用して頂いて結構です。なお認証が必要です、パスワードをご存知でないとご覧頂けません。ログイン名は’2019’、パスワードは2019年CanCan謹製卓上カレンダーの裏側右下の4桁の数字です。

アリオリ自転車部「笠置キャンプ」(1日目)

恭仁(くに)大橋にて

 以前「月うさぎキャンプ」にも何度か参加して頂いた「アリオリ・ドス」の竹元さん、facebookグループ「アリオリ自転車部」で「梅雨の合間の野外宴会」を笠置キャンプ場で行うと云う事になり、プロシェフのアウトドア料理が頂けるとあって参加させて貰う事にしました。当初はディキャンプの話だったと思うのですが、せっかくですので私だけでも1泊での参加のつもりでいた処、何人かは泊まりの予定かと。ただお天気の方が梅雨入りしないまま二転三転する始末、幸い直前には日曜日の午前中までは大丈夫そうと云う事でようやくGOサインがでました。

 年に何度かはお世話になる「笠置キャンプ場」、時間のある時は大和高原から柳生経由、ない時は一路上街道を走って奈良阪を越える事が多いのですが、今日は気分を変えて歌姫峠を越える事にしました、峠と云っても奈良側の標高差は僅か、一番楽に京都府に越える事ができるルートです。ただ桜井を出発できたのが11時、これからの季節はこの時間のスタートは些か辛いものがあります。
  大和川べりを走り三郷橋から京奈和自転車道へ、キャンピング泣かせの車止め、片輪ずつでも持ち上げないとどうにも通れない処が1ヶ所あるんですよね(羅城門橋東詰南側)。県道41号に突き当たった処で自転車道を終わります、佐保川右岸に渡って、関西本線を跨いで、佐保川べりを離れ柏木公園と朱雀高校の東側を通り「みやと通り」へ入ります。
 三条大路のローソンで一休み、イートインコーナーのあるコンビニはソロツーリストには有難いサービスですね。さて自走メンバーの動向が気になるところですが、竹元さん他何名かは大阪を出発、神戸のE氏は奈良まで輪行して走り出すそうで、笠置には15時到着とか。
 平城宮趾を南北に貫く「みやと通り」を真っ直ぐ行けば歌姫峠、歌姫街道は由緒ある道で府県道751号木津平城線となっていますが、離合困難な部分があり大型車通行止になっていますが、結構交通量があり、写真はお昼時だからでしょうか、空いてますがね。途中に歌姫神社 添御縣坐(そうのみあがたにます)神社があるのですが、都を離れる際には必ずお参りをして旅立つのだとか。
 14時過ぎには到着、距離は奈良阪経由より数キロ遠回りなのですが、坂がない分穂所要時間は変わらなかったです。さて先着組がいないかと探しますが見つけられません、いつもの木陰付近は既に埋まっている上に、昨日の雨で水がついています。少し西寄りでディキャンプ組が撤収したので、すかさず場所を確保していると、隣りサイトから声が、旧知のInoe1027氏が、昨夜から来ているそうです。お陰でタープの下でビールを頂きながらのんびり過ごす事ができました、感謝。
 車組2名は到着されたのですが、E氏が到着しないまま 1627 大阪からの竹元さん一行4名が無事到着。
 早速、設営開始です。
 お愉しみの料理も始まりました。
 少しパラっときた時もありましたが、車組のタープのお陰で快適に過ごす事ができました、宴は遅くまで続いていたのですが、すいません何も覚えていません。本日の走行53.5キロ。

リベンジ「あらぎ(蘭)島」

和歌山県有田郡有田川町 あらぎ(蘭)島にて

 一昨々日リタイヤの憂き目を見たツーリング「あらぎ島はDNF(*_*)」、帰りの輪行の車中で手配しておいたタイヤが届いたので早速交換、このパナのクローザー、昨年7月から使い始めましたが、安いもののそれまで使っていた同社のツアラーに比べて決して耐パンク性能は良いと云えない様で、今年3月にも「WAKAYAMA800 2度目の南紀へ」の折にダメージが酷くて交換したばかり、私の様に平気で悪路に踏み込む人間にはお勧めではないかと。ただ後輪はまだ1,000キロ程しか走っていないので、今回はもう一回りのつもりでローテーションしてクローザーを使う事にしました。
 とにかく一昨々日と同じコースを走るつもりで4時にはスタート、吉野口駅前から重阪(へいさか)峠を越えるいつものルートで五條市街へ、オークワで補給の後は「WAKAYAMA800モバイルスタンプラリー」のポイントになっているJR隅田駅に立ち寄ります、既に履修済なのですがリピート賞と云うのがあって72時間以上の間隔を置いてポイントを取得できます。仮設橋になっている恋野橋を渡り紀の川南岸の県道へ。一昨々日は南海高野線学文路駅から輪行しているのですが、新車になったケーブルカーにも乗った訳ですから輪行する言い訳材料がありませんし、高野山のポイントは履修済ですから「あらぎ島」へ行くならわざわざ高野山まで登る必要も無い訳で、ならば久しぶりに西高野街道の市峠を越えようと、それに「丹生都比売(にゅうつひめ)神社」のある天野経由もできなくもない訳です。学文路も九度山を通過して大門口大橋南詰からR480に入る事に、ところが平日の7時台とあって車の多い事と云ったら…
 市峠は標高414m、天野を経由するならさらに100m程登らなくてはなりませんが、車に迫られながら走るなら、のどかな天野を経由してポイントを獲得した方が、それにトンネルができている様で少し切り下げられているはずです。車の来ない長閑な坂を登って標高475m程で天野トンネル(515m)に到着、2001年には開通していた様で、トンネルを抜けると天空の隠れ里「天野」です。
 貴志川の支流真国川の上流、標高400m台の盆地が拡がります。
 2月にも来たばかりなのですがまずはポイントになっている「丹生都比売神社」へ、冬季は凍結や積雪で危険からなのでしょうが太鼓橋は渡れなかったのですが。
 「丹生都比売神社」鳥居脇に設置されているサイクルラックは神社建築の千木(ちぎ)を模したものなのですが、ホリゾンタルフレームには苦しいです、シートピラーの出ている長さが短いと掛けられません。
 真国川沿いに下り梨子ノ木峠の下の志賀高野トンネル(1,070m)を抜け貴志川に沿って少し下ると紀美野町、「たまゆらの里」(ポイントのサイクルラックとプレートが判り難くなっているので注意、ニモさんの「自転車で小さな旅」参照)を経て地蔵峠(814m)へ向かいますが、こちらも花園美里トンネル(2,018m)が2005年から供用されていて標高500m前後で有田川上流の旧花園村へ越える事ができます。しかしこの20年に紀伊半島にどれだけのトンネルができたのやら、延長1.000m以上だけでも十指に余りますね。なお旧道の地蔵峠は旧清水町方面へのショートカット路があるので健在の様です。
 旧花園村には今シーズンからポイントに追加された「はなぞの温泉 花園の里」があるのですが、昔村役場のあった梁瀬を見下ろす標高差50m以上の高台にありますので、国道から頑張って登らなくてはなりません。
 旧花園村(現かつらぎ町)から有田川沿いに渓流風景や田園風景が繰り返されるR480を下ります、この区間は平成5年に県道有田高野線が昇格したものなのですが、同じくR370に昇格した県道海南高野線と錯綜していて判り難いです。
 旧清水町に入ったのが11時過ぎ、「道の駅 しみず」に立ち寄り、木陰のベンチを借りて九度山で調達しておいたコンビニ弁当でお昼にする事にします。ここの道の駅は木曜日が定休日なので無人なのですが、トイレや自販機は利用する事はできます。
  「あらぎ島」へは丁度12時に到着、既に棚田の何面かが田植えを終えています、この季節に来るのは始めてですが、水を張ったばかり田植え前に来たかったですね。案内板には四季の「あらぎ島」が紹介(写真右)されていますが、自転車で雪景色の季節は難しいですね。
 「道の駅 あらぎの里」に立ち寄って一息入れながら後半のコースを検討します。このまま有田川に沿って下れば旧金屋町から有田市に出て紀勢本線の適当な駅から輪行で帰途に就けるのですが、まだ「18きっぷ」のシーズンでもありませんし、再び貴志川側に越えて紀ノ川べりに出るのがお安く帰れるコースになります。県道19号美里龍神線で由緒ある龍神街道の遠井辻峠(669m)を越えるのも良いですが、せっかくなら生石高原のポイントを回っておきたい処。少し判りにくいですがR480から県道19号への分岐(写真左)、少し登ると橋を渡って三叉路に突き当たります(写真右)、右はそのまま遠井辻峠向かいますが、左は県道180号野上清水線となり札立峠(602m)を越えます、昔は三田生石口停車場線と云われたのですが野上電鉄登山口駅があった時代の話になりますね。堂鳴海山(869.6m)と飯盛山(803m)の南斜面に点在する集落を結んでいるのですが、部分的にかなりの私好みの狭隘路があります。生石高原へは更に登らなくてはなりませんのが、遠井辻峠より札立峠の方が標高が低い事を理由にここは左へ進む事にします。
 県道180号は山腹を走るので緩やかなアップダウンを繰り返しながら標高を上げて行きますが、交通量は皆無と云って過言ではありません、少なくとも通して走る車はないでしょう。

 最後は二川ダム湖畔の楠本橋から強引に谷あいを登って来る立派な町道を見下ろしながら、合流する手前まではご覧の様な道が。
 何年ぶりでしょうか札立峠に到着、南側から登るのは初めてです。なお峠にはトイレと自販機があります。
 ここから稜線沿いに西へ県道184号生石公園線が分岐していますが、ポイントの「山の家 おいし」までは標高差200m、ここまで来たのですから推してでも行かない訳には。平日故に交通量も少ないので急坂部分は蛇行しながらえっちらおっちら登って云ると、上から軽の営業車が「cancanさ~ん」と声が、偶然にも云えなんとニモさんが、30ポイント賞のホテルの話とか暫し歓談を。

 「山の家 おいし」へは県道から更に登る必要がありますが、標高800m超のポイントに到着です。
 ここ生石高原にすすきの名所で展望の素晴らしいキャンプ場もあるのですが、ここまでキャンピングで登って来るのはねぇ…
 さて今日の目的は一応達成、札立峠へ戻り北側へ下るのが一番楽なのですが、せっかくですのでそのまま県道184号を生石ヶ峰(870m)南麓を巡るように下り、R424のピーク(397m 黒沢峠とか黒沢越と呼ぶ人もいる様ですが)の少し南側へ登り返すコースを取る事にします。
 R424で再び海南市側へ越えます、今日の登りらしい登りはここで終わりです。
 貴志川べりまで下り、せっかくですのでタマ駅長(現在はニタマ)んちへ立ち寄ります。WAKAYAMA800は山岳ポイント2ヶ所を別にしてこれで13ヶ所となりました。
 貴志川沿いの自転車道から紀の川沿いへと入ります。このまま走って帰ると200キロ超、ただ暗くなってからの自転車道は危ないのと、週末のキャンプのGOサインが出そうなので適当な処で今日のツーリングへ終える事にします。
 JR和歌山線の時刻を見ると笠田駅1924発桜井線直通の奈良行きがあるので朝通った大門口橋南詰まで走り紀の川を渡ります。次の大谷駅から妙寺駅まで行けば運賃が140円安くて駅で輪行袋を担いで階段を登らなくて済む事と云う事まで気が回らなかったのは… 本日の走行175.3キロ、久しぶりのセンチュリーランとなりましたが。

 

「あらぎ島」はDNF(*_*)

 和歌山県有田郡有田川町 あらぎ(蘭)島 2004年7月(左上)、2004年10月(右上)、2018年4月(左下)、2018年8月(右下)。
 有田川上流の蛇行部分の棚田風景が知られる「あらぎ島」、四季折々の変化が美しく過去何度も行っているのですが、田圃に水が入った田植え前後にはまだ一度も行った事がなかったのです、高野山へのケーブルカーが新車になったと云う話も耳にしたので、南海高野線の学文路(かむろ)か九度山駅まで自走し、高野山まで輪行して走り出せば「あらぎ島」の後に余力で久しぶりに龍神街道の遠井辻峠でも越えて帰ってこれるかなと企んでみたのですが。
 学文路駅まで約40キロ、高野山への始発電車が0546ですから、明るくなるのが早いこの少し早く出ても良かったのですが、0415にスタートして五條のオークワで買い物をしてから、紀の川左岸へ入り橋本橋からサイクリングロードを走り一旦一般道に戻れば学文路駅は直ぐ、次の九度山駅まで走っても運賃は変わりません、0630着。さすがに0639発は間に合いませんので0701発に乗車する事に。なお桜井から輪行してもこのスジには乗車できず、最早でもこの1本後になってしまいます。
 山岳路線だけに駅名標はプロフィールマップがデザインされていて標高が記載されています。最近は頑張って自走する機会が多くて、輪行するのは2015年8月の「高野~野迫川避暑サイク」以来。学文路0701発はなんば発4両編成のいわゆる新ズームカー、大阪から一番早く来れるスジです。ズームカーと云えば私の世代ではこいつなんですが、大井川鉄道で健在一畑電鉄へ譲渡されたものは廃車されたとか。
 0734極楽橋駅着、0738発のケーブルカーに乗り換えます、今年3月に置き換わったスイス製のモダンな車両に乗車。上の高野山駅のホーム階段の傾斜が輪行袋を担いでは怖い位にきついので、いつもは極楽橋駅で先頭まで登っていたのですが、2015年に後寄りにエレベーターが設置されて随分楽になりました、こちらも初乗車。最大傾斜が500パーミルを越えるだけに最後尾に乗るとなかなかスリルがあります。
 高野山駅で輪行支度を解きますが、涼しい処か寒い位、地元の人も今日は寒いと云ったましたが、レギンス丈のものをはいてきて大正解。Facebookに書き込みとしていてすっかり時間をくってしまいスタートは8時半過ぎ。
 今日は大門から旧花園村へ向かう町道なのか林道なのか昔からのルートを走りますが、「WAKAYAMA800モバイルスタンプラリー」のチェックポイントがありますので一旦高野山内まで往復します。
 再び大門へ戻り、三叉路を南へR480に入り、少し走ると「高野町防災ヘリポート」と示された道があります。旧花園村へはどちらからでも行けるのですが、右が昔からある道で「高野七口」の一つ「龍神道」にあたる由緒のある道です、旧R371と合流して久木経由の新しい道と比べて距離が短く登り返しがないので、自転車なら楽に早く行く事ができます。
 幾つか分岐がありますが、(写真左)の分岐を除けば間違う事はないかと、右へ下ると湯川へ下ってしまいます、左は荒れていますが稜線沿いの1~1.5車線路が旧花園村へ、今では山仕事の車以外は通う事も少ないかして、木っ端の散乱したご覧の様な道が続きます。 緩やかに登っているのですが快調に走っていると突然「パスッ」と云う音がして紛れもなく前輪がパンク、少し推して広くなっている処でチューブ交換をしてエアーを入れ始めますと、なんと向かって左サイドが1cm以上縦に切れてチューブの圧で膨らんできているではありませんか、絵に描いた様なサイドカットです。このまま圧をかけても中のチューブが風船の様にでてくるだけですので、タイヤの裏側から手持ちのゴム板を当てがってチューブを入れ直します、水研ぎペーパーとかでも間に合いますが、ナイフとかが有れば勿体無いですがパンクしたチューブを使う手もありますが「お札が使えるよ」なんてツワモノもいますが、メーターやライトのブラケットにスペーサーのゴム板を外して使う手もあります。要するに強度があってしなやかに板状のものであれば良い訳です。
 とにかくチューブが出てこない様に蓋はできたのですが、裂けているだけに圧を上げると拡がってバーストする危険性があります、リム打ちしない程度まで圧を上げる事ができればどうにか走れるのですが、予定ではこの先公共交通機関のない山間部を100キロ近く走るのはかなり無理があります。日頃「ツーリングにDNF(Do Not Finish)なし」なんてエラそうな事を云ってますが、いくら考えても高野山駅まで数キロを引き返すしか選択肢はなさそうです。
 ギャップさえ気をつけて走ればどうにか乗れる様ですが、このまま走って帰る訳にもいかないので何処かで輪行する事になるのですが、高野山駅に戻るのも芸がないので、大門の手前からR480とは異なる昔はなかった花坂へ下る道を行く事に。初めて走る道なのです貴志川最上流の鳴子谷へ下って行く道がなかなか心地良いです。
 道は花坂と矢立の三叉路の間に出ますので、矢立へ少し登り返してR370(旧高野山道路)をそろりそろりと下ります、ここまで来るとほぼ南海高野線と平行しているので、最悪は少し歩けば駅まで行く事ができます。
 結局は道の駅「柿の郷くどやま」でWAKAYAMA800のリピーターポイントをGETとして、紀の川を渡ってJR和歌山線の高野口駅まで無事に走り抜ける事ができました、写真左は高野口駅前の旅館「葛城館」木造三階建、既に営業も公開もされていませんが登録有形文化財に指定されています、高野山参詣や大和街道の宿として賑わったのでしょうね。ところでパンクの後30キロ近く走った訳ですが、案の定裂け目は開いてきている様です(写真右)。
 日中の時間帯は概ね和歌山~奈良間が桜井線経由で直通運転されていますので、桜井まで乗り換えなしで帰る事ができます、この水色の105系もまもなく見納めですね。朝オークワで買っておいた弁当を広げながら電車を上り電車を待ちます、鳴子谷の渓流を見ながら食べても良かったのですが、爆弾抱えて走っている途中ではね。
 1350 やってきた上り電車は春から順次投入されている227系、今まで和歌山線で輪行の度に最悪の乗り心地に閉口していたのですが、新車は良いですね。本日の走行79.4キロ、さて近々にも「あらぎ島」のリベンジを考えなくては。

 

梅雨入りは?

奈良市佐紀町 水上池にて

 東日本は7日に梅雨入りが発表されたのですが、西日本は今もって発表がありません、昨夕は真夏の様な夕立が降ったりしていたのですが… 朝の空気は清々しいので、少し奈良盆地ポタへ。
 八木札の辻から下ッ道(中街道)を北へ、大和川河畔と富雄川河畔の自転車道を継いで大和郡山、お手洗いを拝借がてら箱本館「紺屋」へ、旧知の隆さんが居られたので暫し歓談。
 奈良口から秋篠川沿いのなら自転車道へ、東大寺と法隆寺を結ぶ自転車道を行きます、訳の判らん処を迂回したり、狭くて判りにくくて走りにくい処が多いので、通して利用するサイクリストはまずいないかと、ルートありきではなく造りやすい処を継いで、判り難い処に案内がないと云う奈良県の自転車道の典型です。途中薬師寺を望むポイントがありますが、東塔の修理が終わるのは来春とか。
 自転車道をなぞると山と西大寺駅の東側辺りが走り難いのでR308を東に走って、先週も走ったみやと通りを北上し、佐紀交番の近くから自転車道に戻りますが、案内等は全くありません。水上池と古墳群を巡って奈良市街へ。
 やはりお昼を回ると暑さが、国中(くんなか)をポタるのも限界ですね、上ッ道(上街道)と櫟本からは中ッ道だったろうルートを南下して桜井へ帰途に就きます。晩酌とかをしない私はアルコール類をストックしていないので、スーバーで黒ビールとつまみを買って帰宅、「東の海へ」以来20日ぶりのアルコールです。本日の走行60.8キロ、今月は先月と反対にお天気との巡り合わせがあまり良くないので、まだ300キロ台です。

行き当たりばったりで122キロ

 今日はがっつり走ろうかと企んでいたら夜半から雨が、明るくなる頃には止む予報にも裏切られて、ようやく出掛けたのは8時過ぎ、のんびり大和川べりを北上しています。
 先日NHKの「こころ旅」で出ていた大和川の沈下橋(大城橋)。

 

 富雄川沿いの自転車道へ。

 

 郡山市街を抜け朱雀高校の前から平城宮跡へ「みやと通り」を北上して歌姫峠を越えます、お昼時のせいか車が少ないです。

 

 木津川沿いの自転車道へ、いつもの公園で一息入れていたら先週「信楽から伊賀上野」をご一緒したばかりのF1氏にばったり。

 

 まだ余力があるので少し頑張って和束から木屋峠へ、犬打峠同様南側はとんでもない激坂ですが北側はどおって事はないです。

 

 少しR163を走らなければなりませんが笠置へ、来々週には某グループのディキャンプに便乗して1泊の予定。

 

 府県道33号奈良笠置線と県道184号須山西狭川線を継いで柳生の里へ。

 

 R369を南下、田植えの済んだ大和高原の田園風景の中を。
 そのまま針から初瀬ダムを下っても良かったのですが、気分を変えてR24旧道を天理ダムへ下ります。

 

 上街道に入る頃にはすっかり陽が暮れてしまいました。本日の走行122キロ。行き当たりばったりですが、勝手知ったる道、ストレスのない道をマイペースで走っていたので、心地良い疲れだけが。

 大和郡山市街から歌姫峠を越えるまでの間が交通量や信号が多いのが鬱陶しいのですが、秋篠川沿いの自転車道も狭くて走りくいですしね。それでも奈良はサイクリストにとってはとても恵まれた環境です。

いまさらWindows10

 別に何の必要性もないので Windows8, Windows8.1, Windows10と見送ってきたのですが、さすがにそろそろと云う事になったのですが、Window7からの「無償アップグレード」はとっくの昔に終了しているので、普通に考えるとWindows10を1万円以上の出費をして購入しなけらばならないのですが、世の中なんなと方法があるもんで、「Windows10 無償アップグレード」でググれば幾らでもでてくる訳で、ご親切にヤフオクなんかではWindows7から無償アップグレードを行うメディアを200円位で売ってくれる奇特なご仁もおられる訳でして、もちろんハードウェアがWindows10の動作条件を満たしている事は必須なのですが。
 64bit版のWindows7 PROの入っている予備機(左端)をあてがいます。数世代前の Core2Duo 2.6MHz(E6750)ですが、Windows7では充分間に合ってます。



 無事にアップグレードは完了、ただしグラフィックボードのNVIDIA GeForece 7300を認識してくれず、標準ドライバでは1920×1200のモニターでは正しくアスベクト比で表示してはしてくれません。NVIDIAのドライバ更新ソフトを入れてみたのですが、駄目。まぁ結構旧いですからね、さっさと諦めて、ファンレスで格安な玄人志向のGF-GT710-E1GB/HSをポチる事にします。※ 後で判った事ですが GEFORCE 309.08 DRIVERを使えば7300も使えるとの情報もありました。
  巨大なヒートシンクのファンレス、ロープロやエアーフローの悪いケースでは厳しそうですね、無事にインストール完了、16;10モニターは少数派なのですがちゃんと1920×1200以外にも私の様な眼の悪いお年寄り用に1680×1050や1440×900や1280×800他も使えるのが有難いです。
 とにかくWindows10が使える様にはなったのですが、やはり何世代か前のCPUでは荷が重い様な、暫く使えなくなるソフトとか色々検証しながらハードウェアの検討もしなくてはならないかと思う前に、インターフェースの変化に硬くなった脳みそが着いていかないのが最大の問題です。

2019年5月のまとめ

 お天気と休みの巡りあわせが良かった今月は走行1,508.6キロ/月(asuka 891.7キロ,erba 596.8キロ,Slik24 20.1キロ)、2015月10月の1,724.2キロ以来の数字です。100キロ超が9回はともかくとして特筆すべきはキャンピングでの走行が593.4キロとは。

 5月5日「滝畑ダムから蔵王峠」

 5月8日「ちょっとそこまでのつもりが…」~五條~津風呂湖畔~芋ヶ峠~

 

 5月9~11日「朽木~マキノ~琵琶湖キャンプツーリング」2泊3日346キロ。

 

 5月18~19日「美山川酒池肉輪会キャンプツーリング」1泊2日247キロ。

 

 5月24日「2019 東の海へ (桜井~鳥羽)」明日香村のチネリ怪人VIVVAさんと「東の海へ」140キロ。

 

 5月26日「2019 西の海へ (~加太)」

 

 5月30日「信楽~伊賀上野ツーリング」今日が40云歳の誕生日のF1氏と1府3県150キロサイク。

 

 そして今日31日は去年から整備しかけてほったらかしになっていた「延陽伯」号 (片倉シルクグロワール24)を駆ってで明日香界隈ポタ。

 

信楽~伊賀上野ツーリング

御斎(おとぎ)峠にて

 今月はお天気と休みの巡り合わせが良くて既に走行1,300キロ/月超、さて今日30日はお天気も良さそうで何処へ行こうかと考え、Facebookで募ってみた処、F1氏が釣れましたね。ただ「ここ数ヶ月、ほとんど自転車に乗れておりませんし、乗ったとしても、坂道をパスしたユルユルなコースばかり… 手柔らかなコースでしたら、ご一緒させていただきたく思います(^^)」とか何とか、ブルベ400ライダーにそう云われてましてもね、和束のローソン合流で信楽から御斉(おとぎ)峠を越えて伊賀上野なんて如何と提案しましたら、「承知しました! では、8時半までに到着できるよう頑張ります!? 加茂あたりまで輪行も視野に入れて…よろしくお願いします」と約束成立、私も和束まで自走してぐるっと回って帰ってくれば約140キロ、なかなか良い距離になります。

 和束から信楽は先月にもキャンピングで走ったばかり、40キロ程の距離、余裕をみて5時台にスタートします。先週からの季節外れの猛暑と云っても早朝は結構寒くて、さりとて昼間の温度を考えると厚着もできず、ロードでは余計な荷物も持ちたくありません、ほんとこの季節はウェアの選択が難しいです。いつもの様に上街道を北上しますが、温まるまでと天理~奈良と頑張りますと、えらく早く奈良に着いてしまいました、暫し奈良公園で時間調整をば。既にご出勤している鹿どもは、餌をくれる輩かどうかちゃんと見極めができるかして、ちゃんとシカトされてます、なおヴィンディングシューズで踏まぬ様、地雷にはくれぐれもご注意をば。
 のんびりと奈良阪を越え、大仏線跡から木津川河畔へ出て恭仁大橋を渡ります。井平尾から府道5号木津信楽線に入りますが、さすがに平日のこの時間帯は車が多い様で、8時前には約束のローソン和束南店に到着しますが、既にF1氏は到着済、始発を乗り継いで輪行で来たのかと思いきや、大阪から約60キロ自走との由、おいおい。
 「アリオリ組」にも声をかけておいたので、約束の時間までイートインコーナーでマチカフェしますが、平日ですし他に付き合って頂ける物好きは居ない様です。ところで期せずして今日はF1氏のバースディなんですね、もう10数年のお付き合いになるそうですが、Facebookからのお知らせの画像がこれ、2007年7月ですからなんと懐かしい事(写真中央はtantanさん、ご無沙汰してますが、お元気にされてるのでしょうかね)。
 さて8時半ぴったりにスタートし、まずは信楽へ、加茂から信楽への府県道は近隣に限らずサイクリストに人気のコース、R307に比べて車が少なく、特に湯舟の清水橋以東は神山口までは更に車は少なくなります。清水橋の少し先の小杉までは奈良交通の路線バスがやってきますが、最盛期は奈良から水口まで結んでいた国鉄バス近城線の名残ですね。さて今日は「車の少ない道を縫ってのんびり走ります」がコンセプトですので、府県境まで茶畑が続く中の緩やかな登りを20km/h前後のペースでゆったりと行きます、信楽和束~信楽 (スライドショー5枚)。
 ちょっとちぎれたり、2,3台のローディに抜かされたりしながら、無名の京滋県境の峠を跨いで信楽へ、コースから少し外れますがせっかくですので信楽駅へ。
 先月21日にも立ち寄ったばかりですが、お馴染み巨大狸が出迎えてくれます。しかし50年近く思い出の多い駅です「古いネガから(1971年2月7日)」
 信楽~御斉(おとぎ)峠 (スライドショー5枚)、信楽から伊賀上野へは県道138号信楽上野線が一般的ですが、小峠の手前のだらだら登りが鬱陶しいので県道334号神山多羅尾線を行きます。信楽からは信楽高校の前を越えて大戸川沿いに殆ど国道を走る事なく神山へ抜ける事ができ、県道に入ると離合困難な1車線路もあるため殆ど車はやってきません、但し通行止になる事が多いので、道路情報要確認。
 「徳川家康伊賀越の道」御斉峠は本能寺の変の折に徳川家康が遁走したルートとして知られる道、司馬遼太郎の「梟の城」の舞台にもなった伊賀甲賀を分ける峠でもあります。「信楽代官所 仕置場跡」(刑場跡)の案内も、実は「月ヶ瀬村女子高生殺人事件」の死体遺棄現場だったりもします。 滋賀三重県境の御斎峠(570m)に到着、県道の峠は眺望は悪いですが、少し伊賀市側に下ると上野盆地を見渡せるポイントがあります。余談「御斎峠なのか御斉峠なのか」。

 標高差400m超の峠を下り伊賀(上野)市街へ、そろそろお昼前ですのでJR駅前近くの「伊賀路」へ、私の仲間では色々と伝説の多いお店、久しぶりに「牛タンとろろ」を頂きます。

 国道を避けて伊賀(上野)市街の旧街道を縫って走ります、写真は名阪国道と伊賀鉄道、猪田道駅近くから木津川を渡ります。

 

 長閑な上野盆地の田園風景の中を、近鉄大阪線伊賀神戸駅付近からは県道57号上野名張線に入ります。名張までは初瀬街道(阿保越伊勢街道)をなぞったルートで、そのまま赤目、三本松、大野と旧街道を継いで走り、室生ダム湖畔から榛原へ抜けます。伊賀市~室生ダム湖畔 (スライドショー10枚)。
 F1氏とは女寄(みより)峠を下って桜井でお別れしますが、大阪市東住吉区から走って既に2府3県を走っている訳で、橋本経由で2府4県走破になるよと炊きつけてみたのですが、さすがに柏原経由で帰途に就いた様です(写真参照)、200キロに後一息だったのですね、40云歳のバースデー・サイク、無事に有意義に過ごされてなにより。さて私のほうは本日の走行149.9キロ、1,500キロ/月まで後9.6キロです。

 

「2019 西の海へ (~加太)」

和歌山市加太(かだ)にて

 今年度も開催されている「WAKAYAMA800モバイルスタンプラリー」を兼ねて「2019 東の海へ (桜井~鳥羽)」から中一日ですが「西の海」へ向かいます。明日は丸一日休みですので、気分と天気次第では和歌山で1泊できる準備をしてきたのですが、五條のオークワでお昼を調達しようとしたらスマホを勤務先に忘れてきた事に気が付きます。もう一台通話契約のないスマホを持ってきているので、電話とお財布ケータイが使えない以外は不自由はしないのですが、携帯電話を持っていないとやはり不安です、メールやメッセージ、ネット電話と何でもできるのですがね。

 和歌山県に入ってJR隅田駅でポイントGET、珍しく先客が、ああ今日は休日なんだと。ところでJRの駅とは云えトイレ位清潔にならんものかね。

 

 昨年秋に橋脚に傾きが見つかって通行止めになっていた橋本市の恋野橋ですが、200m程上流に仮設橋ができていました、さっそく渡って紀の川左岸の県道へ。

 

 履修済ですが「道の駅 柿の郷くどやま」へ、やはりローディ多いです。「WAKAYAMA800モバイルスタンプラリー」ではリピーター賞と云うのがあって、再訪10回毎に抽選の対象になります。
 写真左に見える三谷橋まで紀の川左岸の紀の川自転車道を行きます。正しくは県道803号紀の川自転車道線、京奈和自転車道の一部にもなっているのですがお膝元の奈良県内は佐保川の沿いの一部を除いて整備が進んでいないのが奈良県民として恥ずかしいです。
 三谷橋で右岸に渡ってからもほんと気持ちの良い道が続いて「道の駅 紀の川万葉の里」へ、ここも履修済なんですが。自転車道は麻生津橋から井阪橋の間は再び左岸を走るのですが、R24号と県道7号を使って西へ、京奈和自動車道が供用されてから交通量が少なくって以前よりは走り易くなりました。
 昨年度はなかったポイント「いわで御殿」と昨年取りこぼした「道の駅 ねごろ歴史の丘」。
 鳴滝川の手前まで県道7号を走って自転車道まで下りますが、この辺り堤防上の一般道から河川敷の自転車道へ出入りできる処がないのが難点、第二阪和と南海本線をアンダークロス。
 今日4つ目(リピート含まず)のポイント「市民スポーツ広場」にて、どこかで見たような人と自転車が、なんとタモさん。タモさんと初めて出会ったのも2015年10月に「ツール・ド・紀伊」のポイント「道の駅 おくとろ」だったのですが。しかし去年パーフェクト達成したのに今年もでっか、聞けば今日は「道の駅 くしがきの里」デポで紀北エリア一挙クリアのコース設定とか、ご本人は「今年はゆっくり回りたいと思っていますが・・」とかFacebookでコメントしていますが、駄目ですよ「三つ子の魂なんとやら…」って。
 17時をまわってようやく和歌山市加太のポイント「加太海水浴場管理事務所」に到着、ここまで約105キロ、今日110キロ走ると月間1,300キロなのですが、ひとまず今日はここまで。

昨年10月に続いて「西の海」到達です、ホリゾンタルフレームだけに水平線と平行にした撮りたいのですが、どこも路面に傾斜があってなかなか上手く行きません。
 日没近くまで、持ち物をタイヤに挟んで傾きを直したり、クロスフィルター風のエフェクトかけたりして遊んですっかり遅くなってしまいました。

 

 南海加太駅から輪行で帰途に就く事に。大阪周りが早くて安いのですが、休日とは云え混雑する時間帯に輪行袋を担いでウロウロするのが嫌なので和歌山市駅からJR和歌山線経由で、吉野口駅で近鉄に乗り換えて橿原神宮前駅で下車、東口で組み立ててスマホを取りに勤務先へ立ち寄って桜井に帰宅したのが10時半、8.2キロ加わって、本日の走行113.8キロ。
 「北の海」と「南の海」は帰りの輪行の交通費がかさむので「青春18きっぷ」のシーズン待ちかな。ています、応援のクリックをお願い致します。

「2019 東の海へ (桜井~鳥羽)」

和歌山街道 珍布(めずらし)峠にて

 昨年は行けませんでしたが、海のない奈良県から東西南北4つの海を目指すツーリング、まずは「東の海へ」、高見峠を越えて~櫛田川に沿って東へ進む定番コース、今日は伊勢を経て鳥羽を目指します。今回は明日香村のチネリ怪人VIVVAさんがご一緒してくれる事になりました。
 明るくなったら出発する事にしていたのですが、「朝起きれるかなぁ」なんて云っていたVIVVAさん、5時位に出てれば追い付いて来るだろうとタカをくくってのんびりとR165西峠を登り、榛原から県道31号で菟田野へR166に入ります。いつもの休憩ポイントの松井橋のローソンに着くと既に待ってはるのは、何でも早く目が覚めて20分位前を走っていた様な、高見登山口のバス停までのんびりと行くつもりだったんですがネェ。VIVVAさん今日はUG兄さんから譲り受けたデ・ローサのチーム・ファラッティ・モデルで参戦、高見越でこのギアが踏めるんですからね、恐ろしや。
 佐倉峠を越えて東吉野村へ、苦手な鷲家(わしか)から新木津トンネルへの登り返しをVIVVAさんに追い立てられながら登ります。この週末は5月としては記録的な暑さになると云う話ですが、まだまだこの時間は11℃とか肌寒い位なのですが。鷲家から東のR166はかつて和歌山街道と呼ばれた道、紀州藩が初期に参勤交代に使ったり、支城であった松阪城とを結んでいた街道です。同じ紀伊半島を横断する旧街道でも、山あいの宿場や集落を繋いで行く伊勢本街道とは趣きが違うのが面白いかと。
 無事に高見トンネルを抜け、ループ橋で写真を撮ろうと先に行って貰うと、その速い事と云ったら、こちらはフロントディレーラーの調子が今一つですんなりアウターに入ってくれず、あっと云う間に離されてしまい、ループ橋での写真は撮れず仕舞い。
 私がR166を走るときは極力旧道や櫛田川を挟んだ対岸路を選んで行くのですが、写真は和歌山街道波瀬宿、現在の国道ルートから少し離れている事もあって、静かで昔の風情を残しています。少々判りにくいですが、お勧めです。
 櫛田川沿いのR166を快調に飛ばして、いつもなら経由する旧道を幾つか端折ってしまいましたが、飯南町森からは右岸の県道569号へ。
 櫛田川右岸の県道他を上手く継いで走って行くと、交通量も少なく、木陰の多い道なんで真夏でも快適に走る事ができます。
 右岸に渡ってきたR166と入れ替わる様に左岸へ、櫛田川の蛇行部分をショートカットする様に越える珍布(めずらし)峠への道へ。
 岩盤を切り開いた深い切通が印象的な珍布峠、ここ数年で案内板が設置されたりと少しは知られる様になりました。なお道の駅「飯高駅」は櫛田川を挟んだ対岸に位置しますので、珍布峠を越えると通りすぎてしまいます。
 再び右岸に渡って県道751号を行きます、途中に局ヶ岳をバックに櫛田川に架かる新旧の橋、鉄橋と沈下橋を望むお気に入りのポイントがあります、折角ですのでVIVVAさんにモデルになって貰いました。このまま右岸を走りR166に戻る事なくR368に入り桜峠を越えて多気町へ。
 丹生大師の向かい、小さな道の駅と云った感じの「ふれあいの館」に丁度11時、ここでお昼にします。
 丹生大師の先は非常に道が判りにくいのですが、伊勢自動車道の下をくぐりピークを越えて行くと、熊野街道にでます(写真右)。暫く紀勢本線と並行する様に走って仁田でR42を跨いで県道13号へ。
 結構交通量の多い道路なのですが、お昼時だったのが幸いしてか旧街道を織り混ぜながら東へ、1243には宮川に架かる度会橋を渡って伊勢市街へ、今まででは最速の時間で伊勢へやってきました。
 13時過ぎには内宮前に到着、平日でも「おかげ横町」は観光客で一杯、ご多分に漏れず彼の国の人の多い事と云ったら。「赤福氷」目当てに走ってきたのですが、本店向かいの店舗は催事をやっていて、ネットで調べると「赤福氷」は6月26日から、ただ二見支店は4月20日から提供している由、いずれにせよ二見ヶ浦経由で鳥羽へ向かう予定でしたので、一踏ん張り二見へ。
 JR参宮線二見浦駅から海岸への通り沿いにある二見店、「おかげ横町」の喧騒とはうってかわって落ち着いて頂く事ができます。元より「赤福氷」は二見店が海水浴客向けに販売したのが始まりだとか、心なしか入っている赤福の量が本店より多い様な気がします。ちょっと寂れた観光地の感のある二見浦ですが、なかなか風情があります。ちなみに私の小学校の修学旅行は伊勢、二見浦、鳥羽、まだ三重交通志摩線の名残りの車両が走っていた時代です(1,067mm軌750V電化)。
 「東の海へ」と云う事で夫婦岩の見える海岸までやってきました。なお紀伊半島最東端は一昨年に行った鳥羽市国崎町の鎧崎になるのですが「東の海へ、センチュリーラン」

 二見浦からはやや交通量が多いですが、海岸沿いに新旧のR42を走ります。(Photo : VIVVAさん)

 

 15時少し前に鳥羽駅に到着、時間もありますのでこの先どうしようかと云う事になったのですが、線路沿いに走るならともかく風光明媚な海岸沿いを行くと、志摩磯部駅まででも結構な距離になります。VIVVAさんの心は既に駅近くの店に並ぶ酒の肴に…
 と云う訳で走行140キロ、酒と肴を買い込んで車上の人に、観光特急ならまだしも上本町行き普通電車で「いかそうめん」やら「しめ鯖」を拡げ、輪行ビールは美味い!

ています、応援のクリックをお願い致します。

 

「美山川酒池肉輪会」キャンプツーリング(2日目)

大阪、奈良、滋賀から自走の3人 Photo : 鈴鹿のあびさん

  キャンプの朝
 すっかり明るくなった6時過ぎにようやくテントから這い出してきて、皆さんの朝食をつまみ食いしながら撤収を始めます、お天気は予報に反して良い様で朝の陽射しが眩しいです。一応は今日帰途に就く予定ですが、明夕までに帰れば良いので、昨日niwa-chanさんが走ってきたルートが魅力的なので、佐々里峠~久多(能見)峠と逆に走り滋賀県に出てもう1泊、それも明日からは工事通行止になるとか、なんてプランも考えてみたのですが、明日も天気が持つかどうか、やはり帰路はR162周山街道しかなさそうです。
 syokoraさんとniwa-chanさんはせっかくだからと「かやぶきの里」へ寄ってから帰途に就くと云う事ですので、道の駅「美山ふれあい広場」までご一緒する事に。
 0842 自走組は出発です。(写真左 : shokoraさん)
 道の駅「美山ふれあい広場」にて。
 美山を出ると分水嶺の深見峠、2001年9月に供用された深見トンネル(1,034m)を通るのは初めて、旧道トンネルは閉鎖されているとの事ですが、しっかりしたゲートがあって旧道へすら入れなくなっています。
 北上してくる車や単車に混じってロードバイクの多い事には驚かされます。こちらは時間的に南下する車は少ないのが多少の救いですが、美山はともかくとして車の排気ガスと単車の爆音の中、走りにくる様なルートなのでしょうか、向かい風の中、10時半には道の駅「ウッディ京北」に到着。
 栗尾峠の下に開通した京北トンネル(2,313m)、こちらも初めて通りますが広い歩道があるとは云え延々と登らされます、トンネルと云うより斜坑と云った方が良い様な。京見峠への分岐を過ぎた処で中川トンネルを避けて清滝川に沿った旧道へ、今の周山街道で唯一ほっとできる区間かも(すみません写真がありません)。
 高雄からの登り返しをこなして12時過ぎには御経坂峠に到着、周山街道最後の峠です。鳴滝本町でR162と別れ南下、太秦駅映画村の前を通って桂川に架かる上野橋北詰に出ます。
 上野橋では京都八幡木津自転車道は対岸(右岸)を走っていますので、暫く左岸の一般道を走って桂大橋で自転車道に入りますが、ここから再び風に苦しめられる事に、1358に御幸橋の「さくらであい館」に到着、土曜とあってローディの多い事、4サイドは怪訝そうな視線を浴びます、海外からのサイクリストには日本の今風ローディは■■■■ーだそうなんですがね。
 流れ橋で「四季彩館」に寄り道したものの、木津についたの1638、30分は余計に掛かった計算です。奈良阪を越え上ッ道をひた走り桜井に辿り着く頃には暗くなってしまいました、走行118.9キロ、周山街道を走ってもストレスになるだけで距離は殆ど変わらない様な、それに向かい風のせいかAVSは15km/hを切ってしまいました。しかし今回も弾丸キャンツーになってしまった様な、のんびりキャンプを愉しむツーリングを愉しみたい今日この頃であります。

 1日目 2日目

syokoraさんのレポートはこちら

「美山川酒池肉輪会」キャンプツーリング(1日目)

京都府道443号佐々木京北線

 先週も2泊3日で滋賀までキャンプツーリングに行ったばかりなのですが、この週末は3月のカルディアに続いて美山で「酒池肉輪会」のキャンプです。ただ家族の事情でなかなか参加表明ができなかったのですが、ようやく前々日になって参加を決め、急ぎ準備を始めます。ここ2度ばかりフロント2サイドが続いていたのですが、実は4つのサイドバッグの内2つの巾着部分が解れてきて、さすがオーストリッチ品質、ただこいつは20年使っているので致し方ないかと(解れてきた2つは裏地が異なりロット違いの様ですが)、既にこのS-5は廃番で入手は不可能、間尺に合う適当なモデルもないし4つ揃える予算もなし、下手な針仕事で応急処置をしてとにかく使えるようにした次第。
 さて美山へのルートですが、一般的なのがR162周山街道、坂は仕方がないとしても、交通量は多いは長大トンネルがあるはと、自転車ツーリングには決して向いているとは云えないルートです、そこで過去何度か走っている嵐山から六丁峠と神明峠を越える府道50号京都日吉美山線とR477他を経由して向かう事にします。嵐山までは京都八幡木津自転車、その先は車の少ない道を選んで行く事ができます、最近では2007年7月に丹後由良まで走った折に利用しています。なお京都日吉美山線としては旧日吉町~旧美山町間の鏡峠部分が未開通のままです。

 まだ暗い3時過ぎに桜井を出発します。従来からナイトランや長大トンネル通過が想定される時にはサイドバッグにジョガーなどが夜間のランニング等に使っているいわゆるクリップライトを取り付けています、なかなか効果的で車が追い越し等で充分な間隔を取ってくれる事請け合います。赤、緑、青、白がラインナップされていますが、残念ながら黄色が無いようです。ただバッグによってどのように固定するかが課題になりますが。
 0443少し明るくなってきた県庁前を通過、鹿たちはまだご出勤前の様です。
 奈良阪を越えて0524には木津川沿いの京都八幡木津自転車道に入ります。
 東風が強くて殆どが堤防上の自転車道は少々難渋します。山城大橋で合流してきたロード、適当なペースなので引っ張って貰おうかと企んでいたら、風にあおられてハンチングを飛ばされてしまいます、結構速度も出ていますし、キャンピングでは咄嗟に目で追う事ができないものです。とにかくasuka号を土手に寝かせて飛んでいった辺りの斜面を探してみますが、これは見つかりそうにありません、汗をかく夏用にとAMAZONでポチった廉価品ですので早々に諦める事にします。流れ橋0638、御幸橋の「さくらであい館」0732と休憩をしながら自転車道は桂川河畔へ入ります。
 ただ雲行きが怪しくで雨雲レーダーを確認しながら前に進んでいる様な状況です、時々パラっと来ますが本降りになる事もなく、天気そのものは快方に向かっている様です。0901 嵐山着、観光客がうろうろしだす前に渡月橋を渡って嵯峨野を抜けたかったのですがね。ここまで73.5キロ、距離的だけは既に2/3を走っている事になるのですが、俄然道のりは険しくなります。この先いわゆるコンビニの類はありませんので、ローソンで軽くお昼になるものを調達しておきます。
 鳥居本から六丁峠へ、嵐山側は短いものの相当の激坂です、車さえ来なければと蛇行しながら頑張ってみますが、有難い事に来るんですよね、さっさと諦めて降ります、一旦降りると峠まではもう推すしかありません、六丁峠 1010着(正しくは下六丁峠だそうですが)。
 六丁峠は一旦清滝川に架かる橋の高さまで下ります、途中では嵯峨野観光鉄道(旧山陰本線)を見下ろす事ができるのですが、タイミング良くトロッコ列車がやってきてくれました、運転日でも1時間1往復ですから峠越えのご褒美ですね。
 保津峡駅への三叉路から再び登りが始まります、停まっていると肌寒い位の気温ですし、前回のロードの時の様に嵐山まで無理してない事もあってか、結構楽に水尾まで登ってきました。実は結構追い風に助けられていた様な神明峠(400m)の手前で南向きに回り込む辺りでしっぺ返しを食らう事に。
 1145 神明峠に到着、峠と云っても亀岡に下る愛宕谷林道での峠であって、府道50号は更に標高で100m少しだらだらと登らなくてはなりません。
 ここで終わりかなと云うのに何度もだまされてやっと標高513m程のピークとも云えない様な区間を通過します。
 R477と合流してすぐに南丹市域に入ります、古い石標には「丹波国桑田郡 山城国葛野郡」とあります。葛野郡は昭和23年に消滅してしまったので馴染みがありませんが、現在の京都市右京区の大部分と北区、中京区、下京区、南区、西京区の一部を含んでいました。
 神吉小学校跡前の北桑田郡神吉村道路元標も健在です。
 R477は神吉から府道50号と別れて北上するのですが、なにやら通行止の案内が、途中で分岐する府道363号宮ノ辻神吉線が崩土のため通行止と云うのははっきりしているのですが良く判りません、ゲートもないので入ってみると少し下って府道363号との分岐で両方にしっかりゲートが、R477側へ下りたいのですが、強行突破しても最悪登り返さなければならないのは辛いものがあります、ここで1303。
 結局諦めて日吉周りするしかありません、府道50号に入って日吉方面に向かいますが、ここにも通行止の案内が「日吉方面へは通り抜けできません」「京北町宇津方面通り抜け出来ます」、あまり土地勘がないだけにこの辺りの位置関係が今一つピンときません。結局は日吉ダムに殆ど沈んでしまった世木ダムの上流側まで下って理解できたのですが、日吉ダム方面へは行けないが、桂川上流の弓削川沿いに京都市道大向線をR477方面に抜ける事ができる訳です。
 結果的には数キロ遠回りしただけで府道365号中地熊田線~市道~府道443号佐々江京北線(写真上)と継いで 1435 には再び南丹市域(巻頭写真)に入る事ができました。無名の峠ですが鄙びた山道が心地良かったです。
 1505 府道19号園部平屋線の神楽坂トンネルへ、抜けると同じ南丹市でも由良川水系の旧美山町になります。

 

 嵐山を出てからお店とかのない処を縫ってきたのですが、貴重なヤマザキショップ、今夜の食料とか充分に準備してこれなかったのでここで調達しておきます。
 川西デポ、園部、日吉ダム経由でこちらに向かっているsyokoraさんも神楽坂トンネルの向こうまで来ているとの事ですので、ここで待ち構える事にします。1533 無事に合流、揃って今日の野営地に向かう事に。
 途中でH団長がお出迎えに、なおじ嬢のお出迎えをリクエストしてあったのですが、お昼から飲んで既に出来上がっているとか。
 1553 通称「たつやんランド」に到着です、本日の走行128.6キロ。滋賀県湖南市から自走のniwa-chanさんも花折峠~久多(能見)峠~佐々里経由で既に到着。
 「酒池肉輪会」恒例の…
 川西から60キロ余りを明石焼き用のたこ焼プレートと「燗銅壺(かんどうこ)」(野点でお酒を燗する道具)を積んで走ってきたsyokoraさんには脱帽、暗くなってからの事は良く覚えていませんです、ハイ(^_^;)。

 1日目 2日目

syokoraさんのレポートはこちら

朽木~マキノ~琵琶湖キャンプツーリング(3日目)

野洲市 中主(ちゅうず)吉川公園にて


 M.K.君は7時過ぎには出発、ここでお見送りします。これから琵琶湖東岸を北上し、順調に進めば敦賀まで行きたいとの事、パワーを分けて貰った私も7時半には帰途に就きます。
 ところで中主吉川公園、正しくは「緑地公園 中主吉川地区」とかで元の野洲川北流を改修したものだそうです、無料とは信じられない位に綺麗に維持整備されています、欠点と云えばただ琵琶湖に近いのに湖が見えるとか横を野洲川が流れている訳でもなく、木立に囲まれただけのただの広い公園なのです。なおトイレは自動音声でアナウンスが流れますんで、テントを設営するなら少し離れた方が良いかも、周りが静かだけに。こういった施設が各所にあれば良いのですがね、無料キャンプ場と云えば、先日「しまなみ海道」の見付島のキャンプ場がGWでゴミが一杯になったなったとか、残念な話も聞こえてきます。
 さて今日は夕方から仕事なのですが、帰宅している時間がなくなるかも知れませんし、草津のスーパー銭湯に立ち寄って昨日一昨日の汗を流してから「茶丈藤村」で軽くお昼を頂いて行く事に。
 琵琶湖々岸から瀬田川左岸へ、漕艇場があって気持ちの良い風景が続きます、少し停まって写真を撮っていると、何か様子が違うので振り返ると、先日保育園の散歩中の幼児2人が死亡した痛ましい交通事故の現場だったのです、見通しの良いこんな三叉路が事故現場だとはちょっと信じられません。
 予定通り11時少し前に「茶丈藤村」へ、「藤おこわ」を頂いてからお菓子を頂き気忙しいですが夕方には帰らなければならないので11時半過ぎには石山を後にします、奈良への最短コースはR422~府県道783号宇治田原大石東線~R307で井手町へ下り南下、奈良時代以前の官道東山道と重なるのも納得できますが、禅定寺峠を越えなくてはなりません。一般的なのはR422から宇治川沿いに府県道3号大津南郷宇治線、琵琶湖の水はこのルートで大阪湾に流れて行く訳ですから、楽なのですが、天ヶ瀬ダムから宇治市街に下ってしまうと奈良へは遠回りになるのと信号が多い事、4月は時間があったのでこのルートで木津川の自転車道へ出たのですが、やはり遠回りになるだけに時間が掛かります、今日は天ヶ瀬ダムの手前の宵待橋で府道62号宇治木屋線に入ります。
 一息入れようと宇治田原のセブイレへ、リア2サイドのMTBの先客、なかなか興味深いバッグ類がと思っていると、お店が出てきたのは外人さんのペアでした。キャンピングで走っているとローディには何やら冷ややかな視線で見られる事もあるのですが、外人サイクリストは好意的に声を掛けてくれます、オーストラリアから来たお二人、なぜ宇治田原なのか良く判らないのですが、これから京都~大津と回って琵琶湖を時計周りするそうです、「びわいち」の言葉は知ってられましたが、アドバイスしたくとも私の語学力でこれが限界です。
 さてR307を井手町に下るか、このまま府道62号で犬打峠を越えて和束に出るか悩む処、激坂で知られる犬打峠ですが北側はそうでもなかった様な曖昧な記憶が(2007年7月以来)、1998年にはチューブラーのロードで和束へ下っていてタイヤがフラップから剥がれてくると云う大変な目に、安モンのチューブラー履くならとWO転向にきっかけになりました。はただR307を行きかうダンプやトラックを見ていると犬打峠へ向かう事に。確かに暫くは長閑な山道でしたが、最後の500mはやはり凶悪でした、もちろん下りは凶暴。和束のローソンで一息入れて加茂から大仏線跡沿いに走り奈良阪を越え、やはり桜井に戻るのは厳しいので天理から幻の中ッ道に沿って南下する事に。まぁこの辺りも織り込み済みでしたのでNo Problem、本日の走行106.3キロ、3日連続100キロ超、紀伊半島へ向かう事を思えば楽ですが、中日位はゆっくりしたかったと、反省しきり。

 1日目 2日目 3日目

 

朽木~マキノ~琵琶湖キャンプツーリング(2日目)

マキノ メタセコイヤ並木

 今回は4月の「琵琶湖~」と同様、最もコンパクトなネイチャーハイクのソロテントにナンガの450FPのシュラフと云った装備できたのですが、些か寒い思いをする事に。インナーがメッシュのテントだと云う事よりも、風が強くてフライの裾から吹き込む風が堪えました、標高もそんなにある訳でもなく、地面からの冷たさは感じなかったのですが、陽射しが入って風が凪ぐまで寝袋から出られず仕舞い、もう少し設営場所を考えるべきだったかな。まぁ今日の予定はマキノのメタセコイヤ並木に立ち寄ってからのんびりと湖岸を南下して小松浜か船酔島のキャンプ場まで向かうつもりなので、ゆっくりさせて貰います。
 さて残り物で軽く朝食を済ませ撤収開始、陽射しもあってフライやフットプリントも良く乾きます。キャンプ場としては平日とあって空いていて騒ぐキャンパーとかも居らず快適だった事もありますがなかなかお勧めです。あえて欠点を挙げれば、真横がR367なので結構遅くまで行き交う車の音がうるさい事、トイレがその国道を挟んだら山側の梅ノ木休憩所と云う建物で少々離れている事、川べりのキャンプ場なので仕方もないのですが、歩く距離は笠置キャンプ場で使うのとさして変わらないかと。あとベンチの類いは一切なくて、バーベキューなどに使って貰うためでしょうかコンクリートの側溝が並べてあるだけ、テーブルとかあまり積んでこれない自転車キャンパーには辛い処です。
 さて8時を回っても、9時を回っても集金の管理人さんはやってきません、案内板とかに「梅ノ木自治会下河原管理組合」とはありますが電話番号とかはありません、さすがにこれ以上ゆっくりともしてられませんので、後で調べれば支払う方々は幾らでもあるかと、0940キャンプ場を後にします。そう云えば昔々、紀伊長島のオフシーズンの海水浴場のキャンプ場で、集金に来ないので翌朝電話したら「自転車の人ね、お金はエエですよ」と云われた事がありましたね。
 少々ゆっくりし過ぎた感もありますが、再びR367を北上し朽木からも安曇川に沿った県道23号小浜朽木高島線に入りマキノを目指します、距離的にはR367~R303経由の方が近いかも知れませんが。天気も上々、気温も快適、交通量も思いの外少なくて、そして初めてのルートが新鮮です。
 今津の街中を抜けて県道335号今津マキノ線を北上、湖北バイパスができるまでの旧R161ですね、お昼にはメタセコイヤ並木に到着、平日にも拘わらず車や観光客の多い事、おまけに観光バス、そして並木内駐車禁止にも拘わらず車を停めて写真を撮る輩も。とにかく「自撮り」するつもりで来ていますのでセットはしてみますが、とてもタイミングはとれません、結局は事後裏技を駆使する事が前提の撮影になります。その上並木の北に抜けた辺りでなにやら工事をしていますので並木の間からマキノの山並みを見上げられるポイントもよろしくありません。なお巻頭の写真は3枚の写真を合成したものです。
 13時半にマキノを後にし湖岸沿いの「びわいち」ルートへ入ります。今津の古い街並みを行きますが、高島郡の今津町道路元標は健在です。滋賀県では10基の現存情報がありましたが、最近新しい情報がありませんね。
 県道333号安曇川今津線いわゆる「風車街道」を南下しますが、今津町木津の交差点から湖岸寄りに「さざ波サイクリングロード」の標識があります、大方のびわいちローディは無視、実際踏み込むとダートや木橋があったりして大変ですが、竹生島を望む木津港跡の史跡があります。
 さて今日のルート、今津町からメタセコイヤ並木まで往復した格好になって意外と距離が、改めて計ると琵琶湖大橋まで行くと100キロになる計算、手前の小松浜海水浴場でキャンプをする案もあったのですが、陽の長くなったこの季節ですし、脚の方もまだまだ走れそう、出来れば明日にゆとりを持ちたいので、一気に琵琶湖大橋を東岸に渡る事に。
 17時には一息入れようと大橋西詰の道の駅「琵琶湖大橋米プラザ」に立ち寄ると1台の今風4サイド、声を掛けると九州佐賀は小城(知る人ぞ知る羊羹で有名な街なんです)から日本一周17日目の青年、今日はこの道の駅で野営して明日は湖東を北上する予定、ならば後10キロ余りだから中主(ちゅうず)吉川公園の無料キャンプ場を一緒しようと云う事になりました。
 琵琶湖大橋を渡り東詰のローソンで補給の後、湖岸道路を走り18時前に中主吉川公園に到着、トイレや四阿が整備された公園で24時間以内を条件にキャンプが認められています、平日ですが金曜とあって数組の先客がいますが余裕のスペースです。明朝出発までご一緒する事になったR.K.君22才、九州を立って山陰海岸を鳥取まで走り、弟のいる大阪に滞在した後、京都から滋賀へ、なかなか良いペースですね、スポーツサイクルの経験は殆んどなくて、MASIのMTBにキャリアを付けてオーストリッチのS-7の4サイドは地元の自転車さんにチョイスして貰ったとか、殆んどぶっつけ本番、いざとなればネットで何でも調べられる、最近の自転車日本一周事情なんですね。本日の走行108.4キロ、登りと云える様な道もなかった事もありますがAVS20.0km/h、今日はのんびり走ろうと思っていたのですが、相変わらずの弾丸キャンツーにしてしまいました、反省。

 1日目 2日目 3日目

朽木~マキノ~琵琶湖キャンプツーリング(1日目)

大津市葛川梅の木町 梅ノ木キャンプ場にて

 急に時間があいたので1~2泊のつもりでキャンプツーリングに出掛ける事に。色々とプランはあるのですが、紀伊半島方面へ向かうと2泊3日では帰ってくるのが大変な事とお天気が一番安定してそうな滋賀県へ向かう事に、先月21~22日に琵琶湖へ行ったばかりなのですが、31日から今月1日に予定していて中止となった「おにゅう峠キャンプ」で考えていたコースで朽木を目指す事に、2005年まで滋賀県で唯一の村だった高島郡朽木村は現在は高島市となっています。コースは奈良阪を越え京都八幡木津自転車道を北上、久我橋から鴨川べりを走ってR367で途中越、花折峠を越えます。このコース一昨年8月になべちゃんの案内で小浜、昨年3月に大阪のFUJIWARAさんと同じく小浜まで復路輪行で走っています。
 ただ鴨川べりはあまり遅くなると観光客が多くなって走りづらくなるとの事ですので、可能な限り早く出発し明るくなった頃に自転車道に入れる様にと、未明3時過ぎに出発するつもりでいたのですが。走り出すと何やら異音が、一旦引き返して確認すると右前のサイド枠を支えている部分が少し拡がっていてバッグが踊っている様です、プライヤーで少しかしめてケーブルタイ2本でしっかり固定して再スタートできたのは4時前になってしまいました。ただ異音の原因はサイド枠ではなくボトルケージのねじだったのですがね、
 木津川の自転車道へ入ったのが0613、流れ橋が0726、御幸橋のさくらであい館に着いたのが0745と、やはり昨年一昨年のロードに比べると30分近くは余計にかかっている様です。
 さくらであい館で一息入れて桂川左岸の自転車道へ、嵐山へ向かう場合は久我橋を桂川右岸へ渡るのですが、真っ直ぐ鴨川左岸へと進みます、なお写真の集合住宅の横を抜けるより早めに河川敷へ下りた方が良いかと、この先断続的にダートがあったり、コンクリート舗装の継ぎ目があったりと些か走り難くなります。それと平日のこの時間帯となる通勤通学の自転車や歩行者もいる訳ですから結構気を使います。R24の勧進橋で一旦鴨川右岸に渡り、塩小路橋で再び左岸に戻ります、この点がこのルートのミソですね。

 納涼床の見える五条大橋界隈、この先前回前々回はロードだった事もあって出町柳前後で川端通りへ上がったのですが、今回はどこまで行けるか試してみる事に。
 結構良いペースで走る原住民とおぼしき自転車、無理に抜かさずに道案内をかって貰う事に、そろそろ川端通りへ上がるかと思いきや、かなり狭いところも橋をくぐってどんどん河川敷を行かはります(^_^)
 鴨川から高野川に入っても続き、最後は高野橋をくぐり北泉通りが高野川を渡る工事中の新しい橋のたもとまで河川敷を走り続ける事ができました(写真左)。御幸橋から20キロ余りを約1時間半、信号と車だらけの京都市街を信号なしで、うまくすればノンストップで抜ける事ができます。なお懸念していたサイドバッグを阻んで通れない様な箇所もありませんでした。
 R367に入り大原のファミマまで頑張ろうかと思っていたのですが、八瀬駅前のセブイレも大原同様にテーブルやらベンチがありましたので、ここで一息入れる事にします。ここまで80.5キロ、既に予定の朽木までの距離の2/3を走ったのですが、ただこの先には途中越(382m)と花折峠(581m)が待っています。
 途中越の巨大な切通し?を越えると滋賀県大津市です。途中トンネルへは向かわずに途中集落へ標高で80mばかり下ります、再び花折峠に向かって登り返すのですが。
 九十九折れの道をどうにかこなし旧道の花折峠への分岐まで来ました、今回は花折トンネル(727m)を通る事にしたのですが、なんと片側交互通行、誘導員がいるので安全に抜ける事はできはしましたが。
 さて今夜はLibraryさんに教えて貰った桑野橋河川公園(朽木村キャンプ場)を予定しています。ただ大原のファミマを過ぎるとコンビニどころか商店の類もないのですが、3キロ程先にはローソンと道の駅「朽木新本陣」があるので、チェックイン後に往復するつもりでいたのですが、朽木村キャンプ場の料金が4月から値上げしたとかでなんと自転車でも1泊2,000円也、1,500円ならと値切ったのですが、係りのおばさん曰く「私の一存ではまけられない」との事、7キロ手前ぬあった大津市の「梅ノ木キャンプ場」の方が安い事は判っていたので引き返す事に、ただ食料の買い出しなどを済ませなければならないので、さらに進まざる得ません。
 道の駅「朽木新本陣」に到着、ここの食堂はバイキング(1,080円)のみのメニューなのですが、実は今日はそれがお目当て、ただ平日は14時半までの受付で、なんと2分前の滑り込みセーフ、お陰でたらふく頂く事ができました。
 今日はキャンピングでの100キロ超に睡眠不足、たらふく食ったとあって、ローソンで弁当とカップ麺とかを買うだけにして「梅ノ木キャンプ場」まで10キロ余り引き返します。標高差は100m程なのですが川沿いにもかかわらず結構アップダウンもあるのです、同じ道を戻るのもなんなので少し対岸路を走ったりしながら16時半には到着、大津市に引き返した格好になりますが限りなく朽木村な大津市です。先客はファミリーの1組だけ、離れた処でのんびりと設営を始める事に。
 結局は予定より10数キロ余分に走る事になって、本日の走行131.2キロ。

 1日目 2日目 3日目

ちょっとそこまでのつもりが…

吉野町入野(しおの) 津風呂湖畔にて

 急遽時間が取れたので明日から1~2泊のつもりでキャンプツーリングに出掛けるので準備をしなくてはならないのですが、あまりにお天気が良いのでerba号でちょっとそこまでと出掛けたのですが、身軽だとついつい足が進んで五條まで来てしまいました。さすがに五條新町で折り返して吉野川沿いの県道39号五條吉野線で戻ります。写真は滝町の公園にて、この辺り国体のカヌー競技に使われた処で四阿やトイレが整備されています、弁当でも買ってくれば良かったと思いますが、近くにはコンビニもお店もありません。
 何処を越えて帰ろうかと考えている内に、さすがにお腹が空いてきたので上市の吉野ストアで弁当を買って宮滝でお昼にします。

 

 窪垣内から入野(しおの)峠へ、吉野川と紙漉きの里を見下ろすお馴染みの風景です。

 

 津風呂湖畔に出ます、ここ暫く北岸(右岸)を走る事が多かったのですが、久しぶりに南岸(左岸)の県道256号入野河原屋線に入ります、元より午後の時間帯に西向きに走る事もなかったので、きらきらと光る湖面の風景が新鮮です、コンデジは持ってきていたので、暫し遊んでみます。
 津風呂ダムの天端道路を走って北へ、裏芋で帰る事に。

 

 明日の準備もまだ残っているのに芋ヶ峠を越えたのは1640、栢森まで下ってきた処で1台のロードが、横目に一旦通り過ぎたものの、おやあれはIRIBEではと引き返しますと確かに白いスターシップです。去る5月3日に奈良県の誇るフレームビルダー入部正紀さんが亡くなられたばかり、オーナーのH氏は橿原市在住だそうなのですが面識はなく、同じくスターシップオーナーのT御大とも面識はないそうです、暫し歓談の後お別れしましたが、なんと云う引き合わせなのでしょう。本日の走行92.3キロ。

ナイトランを安全快適に(フロント編)

 遠くへのロングライドを考えた場合に未明からのスタートや、車の少ない時間帯に都市部を抜け出したいとか、夏に向かってのこれからの季節は早朝に涼しい時間帯に距離を稼いでおきたいとか、また私の場合は輪行時に奈良駅や王寺駅からの始発に乗りたいがために暗いうちから自走すると云った事もあります、もちろん日が暮れてナイトランとなる場合もあり、法的にもヘッドライトは必需品なのですが。
 残念な事に自転車用ライトはハンドルマウントのものが殆どでフロントバッグを使用するツーリング車の場合にはそのままでは死角ができると云う課題があり、何らかの形でフロントキャリアやフォークに固定する方法を工夫する必要があります。
 2015年3月にTOPEAKのポンプホルダーを流用するアイデアで汎用のLEDライトで2灯化したasuka号なのですが、使用していたGENTOSのNEX-903Dが故障、替わりに使ったMG-732Gが点滅モードがないのと、どうも振動で接触不良を起こすのか消えてしまう事がままあります。既にNEX-903Dは廃番で入手困難、替わりになるものを物色していたのですが、ホルダーの関係から単3×2本タイプで適当なものが見当たりません、やはり903Dがベストチョイスだったようです。
 ところで903Dと同じシリーズ単2×2本使用の905Dは現在も入手が可能な様です、903Dの180ルーメン10時間点灯に対して905Dは280ルーメン14時間点灯と強力ですが、単2仕様だけに真ん中のやや細くなった握り部分で直径が約28mmφと太くなり、せっかくのクランプ方法のアイデアが使えません。また充電式のニッケル水素電池を使ってきているのに単2用は充電器から用意しなくてはなりません。それにツーリング時に携行する予備電池、単3、単4、CR2032とこれ以上種類を増やしたくもありません。
 懐かしいナショナルの探見灯用のクランプが使えないかと引っ張り出してきましたが、同じ単2仕様とは云えブリキの筒用ですから細過ぎます。たまたま百均で見つけたライトホルダーが寸法的に使えそう、本来は単4が並んで3本入るライト用らしいのですが、試しに1個買って帰るとこれがぴったり。
 やや重々しいですが2個使って内側にゴム板で適当に切って貼り付けパチンと嵌めるとしっかり固定されます。903Dの時と同様に汎用のジョイント金具を介して角度調整ができる様にフロントキャリアに取り付けます。
 電池の方は単3を単2サイズに変換するスペーサーが手元にあったので、これを使ってみる事に。通常は単3のニッケル水素電池を使い、長時間のナイトランを想定される場合は使い捨ての単2アルカリ電池とかを使っても良い訳です。

 クランプなどの問題が解決したので2灯とも905D化しても良いかと思ったのですが、残念な事に何故かしら903Dの方が照射角度が広い(写真右:両方ともワイド側で)と云う謎、とりあえずはこの組み合わせで使ってみようかと。なお903Dも905DもIPX4準拠の防滴仕様で防水仕様ではありません。
 百均ネタがもう一つ、フロント用で黄色点滅のライトって以前はキャットアイでもありましたが、最近は見かけませんね。ハンドルに取り付けて使うシリコン製のライト、白色ですが点滅モードもあります、ばらしてアクリル製のレンズ部分にクリアーイエロー色のプラ用スプレーの吹いてみました、濃度を出すのに何度か重ね塗りの必要がありますが。試しにフォークに取り付けてみましたが、照射角が広すぎて視線に入る位置に取り付けると些か目障りなので、取り付け位置に工夫が必要です。
 そして自転車ではなく人間に付けるヘッドライト。キャンプ用品としては必需品とも云えますが、自転車ツーリングでもナイトランや結果的に夜間走行になった際のパンクなどトラブルを考えると両手が自由に使えるライトは助かります。また真っ暗な山道を走る際に進行方向しか照らせないヘッドランプと違い、視線の先を照らせるライトは有用です。
以前は左のGENTOS HW-999Hを使っていたのですが、百均の安い電池を使っていたら液漏れが起きて接触が悪くなってしまいました、機能性能的には満足していたのですが、単3/3本とあってやや重いのが負担でしたので、同社のCB-200D(単4/3本)を買ってみみました、重量など満足できるものだったのですが、頭に付けて走ってみると、仰角の調整範囲が狭く、姿勢にもよるでしょうが走行中に前方を照らすのに適した角度にセットできないのと、角度調整部分のヒンジが外れ易いと云う問題があり、お薦めではありません。

 

滝畑ダムから蔵王峠

滝畑ダムにて

 今日はいつもとは趣の違ったコースを走ってきました。
穴虫峠で大阪府へ入り、滝畑ダムから源流部の蔵王峠(約560m)を越えて和歌山県へ向かいます。実は昨年度の「WAKAYAMA800モバイルスタンプラリー」で道の駅「くしがきの里」を回るコースとして考えていたのですが果たせず終い、今年度「2nd Season」として始まったのでリベンジです。
 さて穴虫峠の県道703号香芝太子線は拡幅改良されてからは初めて、近鉄南大阪線と並行していて峠で線路をオーバークロスするのですが、横を電車が走っている割には登らされる様な。
  大和川の支流石川に沿って、毎年暮れの「石川ポタ」でお馴染みの南河内サイクルラインを行きます。しかし休日とあって河原や公園でバーベキューを愉しむグループだらけです。
 河内長野の市街を抜けて府道218号河内長野かつらぎ線へ、緑が眩しいです、そして藤の花も。
 滝畑ダムに来たのは2015年11月の「光滝キャンプ」以来になります。ダムの天端道路で右岸に渡ります、車が入れないので静かな事この上なし。ダム湖が終わる辺りで府道61号堺かつらぎ線と合流します。
 石川の流れは再び渓流となります、光滝キャンプ場を過ぎるとキャンプ客の喧騒はなくなりますが道の方は凶悪に、例のドーナツ型の滑り止めがされたコンクリート舗装の激坂が断続的に続きます、峠まで緩急があるのは良いのですが、ここのは些か極端過ぎます。ただれっきとした地方主要道、休日とあって物好きな車が数台やってきます。
 峠まで渓流沿いに登り最後の橋を渡り小さな切通を過ぎると和歌山県かつらぎ町となり「蔵王峠」と記した立派な案内板が立っています。せせらぎの音の聴こえる峠は他にもありましたが、先の橋はその名も「蔵王峠橋」、峠の名を冠した橋は他に例を見ないかと。大阪府側からは今回は2度目ですが、和歌山県側からは何度か登ってきていて、2009年に行った峠おやじナワールド氏の「二千峠達成記念サイク」もここと七越峠、鍋谷峠の縦走コースでした。
 蔵王峠からはそのまま下らずに、堀越観音への稜線沿いの道をさらに登ります。いつもは三国山から鍋谷峠へ下る道(ダートあり)を走っているのですが、今回は四郷の道の駅「くしがきの里」が目的地ですので、堀越観音から下る事になります。
 和泉山脈の南斜面、東谷を挟んで平集落を望む絶景です。

 

 道の駅「くしがきの里」へ下ると凄い人出に圧倒されます、やはり世間は十連休なんだ。「WAKAYAMA800 2nd  Season」最初のポイント獲得、その後は紀の川べりのサイクリングロードへ出ます。

 「紀の川 万葉の里」「柿の郷くどやま」と回って帰途に就くのですが、些か雲行きが怪しくなってきました。
 結果的には雨雲を追っかけて走っていた様で、阿太を越えたあたりから路面は結構濡れていたのですが、そこはそのマッドガード付きの強み、全く濡れる事もなく帰ってきました。本日の走行137.7キロ。

和歌山と石川 今年のスタンプラリー

 昨年度参加した2つのスタンプラリー、今年度も開催が発表されていますね。
 和歌山県の「WAKAYAMA800 モバイルスタンプラリー」は2nd Seasonとして2019年4月27日(土)~2020年3月22日(日)の間に開催されます。昨年は8月1日スタートでしたから開催期間が3ヶ月以上長くなっています。

 ポイントは新たに「市民スポーツ広場」(和歌山市/紀北)、「いわで御殿」(岩出市/紀北)、「はなぞの温泉 花圃の里」(かつらぎ町/紀北)、「広川町立ふれあい館」(広川町/紀中)、「平佐館」(由良町/紀中)、「道の駅 Sanpin中津」(日高川町/紀中)、「道の駅 龍神」(田辺市/紀南)、「道の駅 紀州備長炭記念公園」(田辺市/紀南)、「えびね温泉」(白浜町/紀南)、「佐本渓谷(佐本公衆トイレ)」(すさみ町/紀南)、「道の駅 虫喰岩」(古座川町/紀南)、「小和瀬の渡し場跡」(新宮市/紀南)、12ヶ所が増えて、「稲むらの火の館」と台風禍で閉鎖され番外となった「道の駅 白崎海岸」が外れ都合55ヶ所ですが、山岳ポイント5ヶ所(従来通り)が分離して、紀北・紀中・紀南エリアの50ヶ所クリアでパーフェクト賞の抽選対象になる様です。しかし県外や近畿圏外からの参加者を考慮するとポイントがあまり増えるのも何だし、コースを考えるのに毎年同じコース取りになるのも面白くないので、継続的に行われるなら幾つかは年度替りにして減らす事も考えてほしいものですね。

 今年で4年目になる石川県の「いしかわ里山里海サイクリングルート」は同じく2019年4月27日(土)からのスタートですが雪国とあって11月30日(土)までの期間となっています。

 毎年増えてきたポイントですが、さすがに多いかして昨年と同じ内容の68ヶ所のポイントで行われます。
  昨年「能登半島キャンプツーリング」他で少し回って20ヶ所をGET、幸運な事に「エリアクリア賞(羽咋)」の抽選に当たりました。ところでWAKAYAMA800の方「パーフェクト賞」とかの資格はないのですが、いまだに当選者の発表がありません、ステッカーくらい貰えないかと待っているのですがね。

 と云う感じで今年も挑戦するかは決めかねているのですが、車を持っていない事もあり、少なくとも往路自走か輪行に拘る事には変わりはありません。ところでなんと参加料8,000円(オリジナルジャージが貰えますが)が必要ですが四国4県を舞台に「四国一周サイクリング CHALLENGE 1,000km PROJECT」のスタンプラリー行われているのです、エントリー後3年以内に29ヶ所(いずれも道の駅)のうち、愛媛県内3カ所以上・香川県内3カ所以上・徳島県内2カ所以上・高知県内3カ所以上の合計15カ所以上または四国4県を通過している500キロ以上のGPSデータ(TCX形式)の提出が完走証を貰える条件です。

参加料8,000円払って私の場合あまり着る事もないだろうロードジャージを貰って、和歌山や石川の様な賞品がある訳でもないのに、参加はちょっとあり得ないですね。まぁ四国一周1,000キロと云うのはなかなか魅力的なテーマですがね。
 3つの「轍マップ」からポイントのGPXデータをダウンロードする事が可能です。なお個人的作成したもので、内容の正確さを保証するものではありませんので、ご了承下さい。

2019年4月のまとめ

 走行1061.1キロ、8ヶ月ぶりの月間走行1,000キロ超、2019累計2,849キロ、今年も10,000キロには届かないだろうな。
 4ヶ月の軌跡、昨年は行けなかったけど、今年は行きたいな東西南北の海(往路自走)。

 

 やはり走行実績には比例する様でして。

 

古稀に至ってもなお「走」「工」「趣」三拍子揃って三流のサイクリスト。ライフワークは「道路元標」と「自撮り」。なお「■ャリ」等の自転車に対する卑しい言葉をコメント等ではお使いにならないで下さい。