「ルートラボ」で作成した主にR169経由で桜井駅から新宮駅までのプランをインポートしたもの、「Ride with GPS」からは[Upload]となります。 「Ride with GPS」そのものの機能では無いのですが「ルートラボ」のサービス終了が今月末に迫っているので、「ルートラボ」から「Ride with GPS」へのデータのコンバート方法について説明しておきます。現在「ルートラボ」では「マイページ」にログイン後「ルートデータの一括ダウンロード」機能が準備されています、従来から個々のデータをKML,GPX,TCXそれぞれのフォーマットでダウンロードする機能はありましたが「一括ダウンロード」機能で一度にGPXデータとしてダウンロードできます。 ダウンロードするとデスクトップ上に「route_posted」フォルダが作られ、ZIPファイルで出力されます、但し「ルートラボ」上の名称にはファイル名に使えない文字が含まれている可能性や重複を避けるために、解凍されたGPXファイル名は一意な文字列を自動生成されたものになっています。 自動生成されたユーザーには無意味なファイル名では困りますので「メモ帳」等のテキストエディタで開き<name>タグとして保存されている元の名称である<name>~</name>の間をコビーしファイル名を変更して下さい。それでも<name>タグに化けて格納されている名称が散見されますので、ここまでの作業は「ルートラボ」のサービスが提供されている内に片付けておいた方が良いでしょう。 「Ride with GPS」のトップメニューから[Jamp To]→[Upload]と選択するか、左サイドメニューから[Upload]を選んで下さい。ファイルを[UPLOADED]内にドラックするか[Select files]を使って下さい、複数ファイルを同時にアップロードする事も可能です。 アップロードできたファイルは[Routes]から見る事ができます。「Routes」画面では[Distance][Elevation gain]と云った条件で下の一覧をフィルタリングする事ができます。 一覧へマウスを持ってゆくと[編集][ピン止め][削除]アイコンが表示されそれぞれの操作が実行でき、地図アイコンをクリックするとサムネイルが、[∨]で地図(右)が表示され、さらに[View Full Details]をクリックする地図が大きく表示されます。 同様に他のソフトから出力されたGPX, TCX, FIT, KMLファイルをアップロードする事ができます。なお時間データを持たないファイルは「Ride」ではなく「Route」として格納されます。
令和の天皇誕生日の連休は走りに行けなかった替わりに次の週末は南紀まで「南の海へ」キャンプツーリングを予定していたのですが… 図は「Ride with GPS」で作ったもの。 例年の「東西南北の海へ」はロードバイクでのファストラン的な要素があるのですが、今年の「南の海へ」と「北の海へ」はのんびりとキャンプツーリングで行こうかと思っているのですが。
昨年7月、サイクリストにとってルート作成サービスの定番だったルートラボが2020年3月末を以てサービスを終了する旨のアナウンスが、事実上これしかないと云うサービスだけに、些か困った事に。なにしろ目的地までの距離やコースを検討吟味する事はサイクリストにとって重要な作業なんです。 今の様にインターネットでの地図サービスやGPSが無かった時代は国土地理院の地形図を読んで距離を計ったり、等高線の間隔から勾配を予測しながらプランを練ったものです、キルビメーターなんてのもありましたね。ツーリングの愉しみはプランを練るところから、地形図を眺めながら、まだ見ぬ土地に思いを馳せる、これは今のネットの時代になってもツーリストにとっては変わらぬ愉しみかも知れません。ルートラボにおいてもこの愉しみは変わらないかと思いますが。 ハンディなGPSが生まれ自転車での利用が可能になり始めた頃は、GPSも非力だったのでナビゲーションどころか現在位置の緯度経度の座標に高度と云った値の表示と、移動ログを取るのが精一杯だったのですが、それでも走行ログを記録、蓄積、公開するといった事も可能になりました。 私の場合、ツーリング中に紙の地図を見たりスマホでGoogleMapを見る事はあってもナビゲーション機能を使う事は殆どありません、それはナビに「次は右だ、左だ」と云われるままに走っていては地理や道順が頭に入らないからで、地図から得られた方角や距離と云った情報を頭の中に展開しながら道を進めてゆくある意味での知的ゲームが愉しい事に他ならないのです。 ルートラボでプランを練って、必要があればプリントアウトするかスマホで見る事ができる様にMyMapにしてGoogleMapで参照する。ツーリングを終えた後にGPSログはカシミールで管理、ブログ等で公開する為に必要ならエクスポートして「轍」で利用すると云ったパターンになります。加えて道路元標の位置やスタンプラリーのポイントをルートと併せてGoogelMap上に表示したいと云う事もあるので、複数のサービスやソフトを使い分けるのも大変なのですが、そこは適材適所と云いますか一つにまとめられない現実が。 さて前置きが長くなりましたが、とにかく「ルートラボ」の代替を探さなければなりません。20数年来の盟友である「轍 ONLINE」の作者K氏、そう云いながらここ最近一緒に走る機会もないのですが、一時「轍」にルート作成機能を実装したのですが、残念ながらGoogleMapの有料化でさっさと手を引いてしまいました。「代替」とかのキーワードをつけてググってみると候補として「Starava」「Runtastic」「Garmin Connect」「RouteHub」「Ride with GPS」あたりの名前がでてきます。「Starava」と「Runtastic」はスマホアプリを少し試してみた事はあり、ローディに人気の「Starava」が一歩抜きんでている感じもあって先のK氏も推しているのですが、トレーニング・ツールである事が売りで、SNSとの連携はともかくとして、ネット上でコースタイムを競い合うゲーム感覚がどうも好きになれませんし、ログ管理サービスに無理無理ルート作成機能を後付けした様な感もなきにしも。「Runtastic」はWebサービスを終了するアナウンスがありこの際除外。「Garmin Connect」20年来のGARMINユーザーなんですが今回はパス。「RouteHub」見た感じから期待度は高いのですが、ルート作成機能は秋にβ版がリリースされたばかりで現状では使い物になりません。「Ride with GPS」日本語化されていないのが語学力に乏しい私には些か敷居が高いのですが。 今月末に南紀へキャンプツーリングの計画があるので、試しに「Strava」(左)と「Ride with GPS」(右)でルートを作ってみました。いずれも「ルートラボ」でルートを作成した方なら抵抗なく使えるかと、ただ「Ride with GPS」はGoogleMapを使えるために、情報の豊富さからルートを検討しやすく、作っていて愉しみが拡がります。「Strava」はOSMを使用している為に、地図がまだまだ不完全で、紀伊半島の山間部で県道を辿らずにとんでもない山の中にルートを引いてしまいます。 どうやらアスリートをターゲットにした「Strava」より私には「Ride with GPS」の方が向いている様です、またキューシート機能もあるのですが、私はブルベをやらないので、このキューシートがそのまま役立つものなのかは判りません。正直云ってルートラボの使い勝手はさほど良いものでもなかったのですが、両方のルート作成機能に関して充分にそれを上回るものです。ただ「Ride with GPS」はトンネル等でそのまま地形の標高をなぞっている様で、この例では標高のもっとも高い新天辻トンネル付近で標高798m、対して「Strava」はトンネルの実際の標高に近い655mを示しています。以前はこの点を編集する機能を「Ride with GPS」は無償版でも持っていたらしいのですが、現在は有償版での機能となっている様です。同様にウェイポイント等を加える機能も現在は有償版となっています。「Ride with GPS」の有償版はBasicでも6ドル/月 50ドル/年、Premiumでは10ドル/月 80ドル/年とアマゾンプライムより高い様では私にはちょっと手が出ませんね、インポート、エクスポートの機能が使える限りは無償版で充分なのですが、今までの経緯から使えた機能がある日突然有償化と云うのもあり得るのが。