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良いお天気ですね


大和青垣自転車道(京奈和自転車道)にて

 今日の休日、久しぶりにぐっすり眠れる事ができて、その上この季節らしい最高のお天気、週末に予定している琵琶湖へのキャンプツーリングの準備もあるのですが、検討中のフロントバッグのプロトタイプが出来上がったので西大寺の自転車工房「デルフト」さんまで相談がてら走る事に。プロトタイプと云ってもフロントバッグとして固定して使えるのですが、小学生の図画工作の様な箱を付けて走るのも恥ずかしいので、フロントサイドに押し込んで行きます。
 少々職場に用事がありますので橿原経由で、いつもの通勤経路の一つ、お気に入りにポイントです、橿原公苑庭球場の西側辺りです。実は頭の痛い事に欠員がでる事になって5月下旬は泊りがけでは出掛けられなくなりそうです。

 下ッ道(中街道)を北へ、横大路(伊勢街道)と交わる八木札の辻にて。左へ行くと竹之内峠を越えて大阪へ、右は初瀬街道。

 寺川沿いに北上し、天神橋で大和川を渡ります。
 先日も立ち寄った菩提仙川を渡る番条橋、ここが本来の位置なのか疑問はあるのですが役の行者像他が建っています。

 菩提仙川沿いに佐保川まで下り自転車道へ、羅城門橋から郡山の奈良口交差点まで県道を走り秋篠川沿いの自転車道へ、これから何度か通わなければならないので車や信号の少ない道を探索しながら行きます。すいません以降の写真がないのです、とにかく無事に往復して桜井に帰ってきました。本日の走行62.2キロ。



乾さんの「ゆるゆるサイク 宇陀」

宇陀市榛原山路 芳野川河畔にて

 今日は乾さん主催の「ゆるゆるサイクリング 榛原~大宇陀」、asuka号が「富山湾岸サイクリング」から帰ってきて輪行袋に入ったままでしたので、そのまま榛原まで輪行して駅近くの集合場所の駐車場へ、前半だけですが顔を出さして貰いました。
 コースは昨年11月の「タンデムラン」とほぼ同じ、榛原のスーパーオークワで買い出しの後、芳野川沿いに菟田野へ、R166を西へとり大宇陀の又兵衛桜、松山街道と宇陀川沿いのサイクリングロードで榛原へ戻ると云うもの。

 榛原に集まった面子は男性4名に女性3名、都合6台、つっちーさん夫妻がエルスのタンデムで参加です。若干1名が南阪奈が渋滞で遅れるので「カエデの郷ひらら」で落ち合う事に。曇り空ですが満開の川べりの桜並木を行きます。
 「伊那佐郵人」の対岸あたりで小休止。

 何しろ距離が知れていますので、11時半には「ひらら」に到着、カフェでお茶にします。菟田野の街、人影も少なく静かなんですが「ひらら」には結構人や車が来ています、まぁ他にないですからね。
 さて一行は岩端の方へ行くとの事ですので、私はここでお別れ、集合写真(写真左 : 乾さん)を撮って貰い帰途に就きました、走行28.6キロ。

富山湾岸サイクリング(3日目)


富山朝日自転車道にて

 天気予報によると天気は「晴れ」、黄砂はピークは越えたとの事ですが。今日は富山平野をウロウロしてから「おわら風の盆」で知られる越中八尾あたりから高山線に乗って名古屋経由で帰途に就こうかと考えていたのですが、昨日に続いて「富山湾岸サイクリングコース」を東へ行けるだけ行ってみようと云う事に。

 富山駅近くの宿を7時過ぎにスタート、ライトレール(富山地鉄富山港線)に沿って写真を撮りながら昨日の岩瀬に向かいます。
 「富山湾岸サイクリングコース」の東半分は富山朝日自転車道となっていて専用道となっている区間が結構あります、写真は専用道への岩瀬側の入口。

 自転車道は防風林の松林の中を行きます、松葉や松ぼっくりが散らかっていてロードバイクに少々辛いかも知れませんね、稀に倒木にも注意。

 滑川漁港を迂回して9時過ぎには再び海岸線に。昨日同様ブルーラインが途切れずに引かれていて、まず迷う事はないでしょう、ただ海岸寄りのルートと内側の県道に沿ってショートカットするルートが別れる区間があって注意が必要です。この辺りから湾に沿ってコースが北向きになるので、向かい風が。

 1007 黒部川を渡り、黒部市から入善町へと入ります。

 入善町の海岸線を行きます、向こうに見えてきたのは親不知でしょうか、その先はもう糸魚川ですね。
 入善町と朝日町の境界になる川べりの桜並木、立山連峰は目の前なんですけど、全く見えません。泊駅近くを通過、まだ時間がありますので自転車道の終点まで行けそうですが、富山方面へ戻る列車の時間で泊駅まで引き返す必要があります。

 富山県側最後の駅、越中宮崎駅前でブルーラインに「終点」の表示はあるのですが、ブルーラインはまだ続いていて標識にも3キロとあります。
 川に突き当たった何も無いここが「富山湾岸サイクリングロード」の終点の様です、標識の距離からすると石川県境から102キロになりますね。時間は1142 ここで引き返す事になります。後で気付いたのですが桜の咲いている川の対岸はもう新潟県だったのです、R8の橋その名も境川を渡る境橋を渡って新潟県にタッチダウンしておけば良かったと後悔。

 最寄りの越中宮崎駅だと1215発で些か厳しいので、やはり泊駅まで引き返します。追い風に乗って1202到着、1300発の富山行きには余裕です、本日の走行75.4キロ。実は「富山湾岸サイクリングロード」の終点からは新潟県側の市振駅の方がほんの少しだけ近かった様な、その上泊駅も越中宮崎駅も上り下りともに階段を昇り降りしなけらばなりませんが市振駅は階段はなし。なお「あいの風とやま鉄道」と「えちごトキめき鉄道」の境界駅は市振駅ですが、運転系統上は泊駅になっています。朝になってこちらへ走る事にしたのと3セク化後初めて乗るのに、些か下調べ不足でした。もう少し時間の余裕があるか、輪行仕度の楽なロードかデモンタだったらね。

 泊1300→1345富山1405→1504猪谷1508→1908美濃太田1913→1946多治見1950→2033名古屋2100→2238大和八木2244→桜井2248と所要9時間48分乗り鉄の旅、高山線に乗るのは2011年8月以来の10年ぶり、写真はかつて神岡線が分岐していた猪谷駅、美濃太田行きのキハ25(2代目)に乗り継ぎます、10年前猪谷で待っていたのはキハ48でしたね。

 名古屋からは贅沢に「ひのとり71列車」に乗車、前回は初めてでしたのでプレミアムシートに乗車しましたが、今回は7号車の最後尾、デッキ側に荷物用スペースやロッカーもありますが、ちょっと幅が足らない様です、最後尾座席でリクライニングを倒しても大丈夫な空間があります。
 今回期待していた立山連峰は全く見えませんでしたし、せっかく機材を準備して行ったのに「自撮り」をするロケーションも余裕もありませんでしたが、道路元標が全く残っていない富山県、なかなか足が向かなかったのですが、機会があれば再訪したいポイントも、まぁ今回は「富山湾岸サイクリングコース」102キロを完走したので良しとしましょう。しかし鉄分たっぷりの2泊3日はちょっと顰蹙かな。

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富山湾岸サイクリング(2日目)


富山県射水市海王丸パークにて、後ろは新湊大橋

 明るくなってきた頃からホテルの前で輪行支度を解き、7時半にはスタートしますが、天気予報は「晴れ」なのに鬱陶しい空です。写真は七尾駅前にて。
 R160から県道246号庵鵜浦大田新線と遠回りですが海よりのルートをとります、鵜浦で右折する県道と別れ更に直進、LPG備蓄基地のゲートに突き当たりますと、物々しく警備員が2人立哨しています、海岸沿い左折すれば道が繋がっている事は判っているのですが、不審がられてもなんですので「左行ったら観音崎に抜けられますよね」と声を掛けたら親切に「自転車なら通れるよ」と教えてくれます。小口瀬戸を挟んだ600m程の対岸には昨夏も走った能登島が… 2020年9月能登島から見たこちら側、備蓄基地のタンクが見えています、

 備蓄基地の反対側に出ると車両が通れない旨の標識が、軽トラなら通れなくもないのですが、全く離合はできません、

 ここまで遠回りしてきたのは、最近になって崎山村道路元標の現存が確認されたのです、例によって石川様式の道路元標です。

 観音崎は半島の中の半島が売りだそうなんですが、観音島と云う小さな陸けい島があって観音堂が建っています、能登には日本海側の漁港のひなびた風景が残っています、静かで良い処です。

 県道に戻り小さな峠を越えると富山湾側に出ますが、黄砂のせいで海側は真っ白です。2008年5月に走っています、その時も立山連峰こそ見えませんでしたが、気持ちの良いお天気でした。
 道の駅「いおり」に、この辺りから平日にもかかわらずローディの姿が、富山市方面からでしょうか、ただ一向に挨拶を返さないので、こちらも止める事にしました。やはり北陸は関東圏なのかな。自販機の前のベンチで小休止、相変わらず鬱陶しい視界です、陽射しも遮られるかして気温も上がってきません。

 観音崎周りですが、七尾から35キロ程で富山との県境に、R160経由ですと約20キロ。県境の標柱2008年5月以来ですから13年ぶり、黄色時代のasuka号、石川県と富山県の陰刻の書体が違うのが。
 県境を越えると早速路肩よりにブルーラインが、新潟県境まで100キロ余りの「富山湾岸サイクリングコース」が設定されています。港や河口で迂回する区間が幾つかありますが、1/3位は海を見ながら走れますかね、北陸本線で富山県を横断しても海は新潟県境直前まで全く見えませんよね。
 少々買い物があって氷見市街に入って時間を食ってしまったのですが、12時半過ぎには雨晴海岸へ。雨晴海岸にはキャンプ場が幾つかありますが、営業期間外のはずの雨晴キャンプ場に設営しているテントを見かけました。

  



 氷見線雨晴駅にはお天気の良い時の雨晴海岸の写真の大きな看板が、まぁここまでの展望は地元の人でもそうは見られないかと思いますけどね。
 道の駅「雨晴」の前で休んでいると氷見線の下りが来たので… 前回は氷見駅から輪行したのですが、キハ40系の塗色が首都圏色(いわゆるタラコ色)に変わってしまった様ですね。
 射水市に入り新庄川大橋で庄川を渡ります「富山湾岸サイクリングコース」のブルーラインが見えますが、石川県境から途切れる事なく続いていて右左折の案内も的確、ズタズタの奈良県の自転車道は見習って貰いたいものです。左に見える鉄橋は万葉線(前身は富山地鉄)。この辺りの経緯はややこしいのでWikiでも見てください。
 せっかくですので海王丸パークへ立ち寄ります。後ろに見える新湊大橋は富山新港開削で分断された東西を結んでいて「富山湾岸サイクリングコース」も階下の歩行者自転車通行路へ誘導され50m近い高さまではエレベーターが登る事ができます。

 富山新港で先の万葉線の前身富山地方鉄道射水線が分断された後、県営渡船が越の潟と堀岡発着場を結んでいますのでそちらを利用します。分断された射水線は西側が万葉線として残りましたが、東側は1980年に廃止されています。歩行者や自転車にとって不自由な巨大橋が完成すると渡船が廃止される事も多いのですが、2012年に新湊大橋が供用された後も県営渡船は減便こそしたものの残っています。
 堀岡発着場(写真左)に着いた後、サイクリングルートに戻るために新湊大橋へ戻りますが、せっかくですので、エレベータで橋上へ。車道との2階建て構造と云っても道路橋に歩道部分がぶらさがっている感じですね、自転車は480mを押して渡る事になっていて、従って車道部分は原付通行可です。自転車が走れない大鳴門大橋の階下部分に歩行者自転車道を作る話もあるそうなのですが、もしできるとこんな感じになるのかなぁ。なおこの歩道部分も渡船も深夜は利用できません。

 廃線となった富山地鉄射水線の東側は2012年までバス専用道になっていた様ですが、現在は歩行者自転車道となっています。桜並木が見事ですが、この車止めには参ります、間隔はあるので4サイドでも推さずに通れそうですが。
 16時過ぎに神通川を渡りますが、ここまで自転車道をたどっていたつもりがいつの間にかブルーラインが無くなっていて、富山駅方面へ向かう廃線跡と「富山湾岸サイクリングコース」は途中で別れるのを見落としていた様です。気がついて鯰鉱泉付近でブルーラインに復帰します。

 北前船の寄港地だった富山の旧い港町岩瀬へ、JR富山港線の廃止後、富山ライトレールとなり、現在はは富山地鉄富山港線、連接車が走っています、広島のに比べると可愛いです。

 黄砂の空に沈んで行く夕陽をみながら富山駅近くの宿へ、路面電車の走る街って良いですよね。さて明日は少しはマシな空になってくれれば良いのですが、本日の走行98.1キロ。

【1111】 石川県鹿島郡崎山村(現 七尾市)

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富山湾岸サイクリングへ

 「青春18きっぷ」を利用した春のサイクリング第2弾は富山湾岸を巡ります。と云っても1日目は勤務明けからのスタートですので移動だけで終わってしまうのですが…
 今回の休みでは「石川県羽咋をスタートして七尾市から富山湾岸」、「松本市スタートで静岡県の中部天竜駅まで」、「和歌山から徳島に渡り高松から小豆島へ渡る」3案を考え天気次第での三択としていたのですが、結果的には似たり寄ったりのお天気に落ち着く様でして、雨晴海岸からの冠雪の立山連峰と富山湾の蜃気楼を期待して北陸へ向かう事に、ところで富山県は道路元標が全く残っていない事もあって、五箇山と石川県寄りの一部を除いては殆んど走った事がないのです。
 今回は輪行に手間の掛かるasuka号ですので一旦帰宅してから、準備しておいた輪行袋を担いで桜井駅へ急ぐ事にします、予定では桜井0939発で羽咋まで昨年8月31日の「リベンジ能登半島(1日目)」と同じスジでの移動だったのですが、昨日の雨で準備の段取りが狂ってしまったのと宿の関係で七尾泊になり、1本後の桜井1040→1108奈良1123→1212京都1245→1415敦賀1437 →1529福井1615→1736金沢1818→七尾1958 と云う事に。乗車時間9時間18分、内5回の乗り継ぎ待ち時間が2時間38分。ちなみに「18きっぷ」での最長乗車は桜井→佐賀の15時間28分です。
 桜井 1040 乗車、奈良で奈良線に乗り換えて(写真左)、京都府に入ると、なんと黄砂の影響で外は真っ白、これではいくらお天気が良くても冠雪の立山連峰は期待できないかも。しかし車窓から見る風景は何処も満開の桜ばかりです。
 順調にと云うか何度も特急「サンダーバード」と「しらさぎ」に抜かされながら敦賀、福井と進みます、それも数年後の北陸新幹線の敦賀延伸で在来線は3セク化される事になるのでしょうね。「雷鳥」時代の485系には何度も乗ってますが681系って乗った事がない様な。
 1736 ようやく金沢へ、七尾線に乗り換えますが、すっかり521系に置き換わってもう415系の姿はありません。金沢以遠は3セク化で「IRいしかわ鉄道」となっていますが、JRの直通列車で七尾線津幡以遠へ行く限りは「18きっぷ」で乗車できます。1958 七尾着、輪行支度を解くのは明朝にして駅近くの安ビジホへ、と云う訳ですみません本日の走行は朝の通勤を除けば0キロ也。

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乾さんの「お花見乱」に

 今日は先日の「雛巡り乱」に続き乾さんからお誘い頂きましたので天理方面への「お花見乱」に参加させて貰いました、と云っても勤務明けからで集合場所の橿原運動公園へは間に合わないので、一行を追いかける事に。
 高田川沿いに箸尾駅付近まで北上するとの事ですので、先回りしようと飛鳥川沿いの自転車道を走り、高田川沿いに出て一行を待ち構えますが、一行にやってきません。そのうちLINEに「櫛玉比女命神社」を出ると云うコメントが、どうやら一行は葛城川沿いに北上してきた様です、せっかく桜並木をバッグに撮れるポイントで張っていたのに。どうにか長龍酒造の近くで捕捉、つっちーさんを先頭にやってきました。

 高田川べりの桜並木にて、つっちーさん(写真左)はOld Cinelliで、ウェアがお洒落。

 田原本方面へと向かいます、ヤマタンさんとは昨秋の「紅葉三昧 東吉野サイク」以来、自転車もウェアも桜色です。
 筋違道と寺川を跨いで下ッ道(中街道)の手前の「今里の蛇巻き」にて。

 お昼は唐古遺跡にて。
 今回、急遽つっちーさんがコースリーダーに。

 お約束の集合写真の後、天理方面へ、桜よりランドナー女子が嬉しいです。

 長柄駅で小休止の後、大和(おおやまと)神社へ、昨春に齋藤電鉄氏をご案内して以来。この後予定では一行は天理市街に向かうのですが、明後日からの富山湾岸サイクリングの準備もありますし、昨夜は全く仮眠ができなかったので、今日はここでお別れする事にし、上ッ道(上街道)で桜井へと帰途に就きました、本日の走行36.8キロ。

 例によって集合写真を含む写真を大きなサイズでうちのHPの「サイクリングの記録」に順次UPしています。参加者は再利用して頂いて結構です、なお認証が必要です、ログインは’2021’、パスワードは「CanCan謹製卓上カレンダー」の裏表紙右下の黄枠内の4桁の数字です。なおスマホのSNSアプリ等からリンクをたどると401エラーが出る事がありますが、Crome等ブラウザが開いて下さい。



吉備路サイクリング(2日目後半)


岡山県道300号線宇治下原線 羽山第2隧道

 1040 成羽(なりわ)の町を後にし岡山県道300号宇治下原線へ、成羽と吹屋を結ぶ旧来のルートですが、現在は広域農道ができて吹屋観光の車はそちらへ誘導されますし、地元の車と羽山渓を訪れる人しか通らなくなっている様で、川沿いの道筋は正にサイクリングにはうってつけのルートです。そしてこの県道300号には洞窟の一部を利用した羽山第2隧道と云うとんでもないトンネルがあり、険道マニアには良く知られた道なのです。いかんせん通行止になっている事も多いのですが、最近SNSで通れる事を知り早速駆けつける事にした次第。
 広域農道への分岐を過ぎると谷あいへと緩やかに登る1.5車線路が続いて行きます。この県道300号を含むルートは吹屋往来と呼ばれ、笠岡から井原、成羽を経て吹屋から庄原へと繋がる街道で、瀬戸内の旧い港から銅山とベンガラで栄えた吹屋へ魚を運んだために「とと道」とも呼ばれたそうです。
 成羽町羽山、釉薬瓦の艶のある黒が奈良県人には新鮮です。集落を過ぎ1キロ程で今回のサイクリングでの最大の目的地羽山第2隧道です。
 しいて云うなら上流(北)側からアプローチする事をお勧め、下流側からだと入り口は普通とまでは云いませんがいわゆる素掘りのトンネル、抜けて振り返ると頭上に岩盤がそそり立っています。越前の呼鳥門や和歌山の白崎海岸も凄いですが、これはなかなかのものです。今でこそ県立公園になっている洞窟を隧道にするなんて考えられないでしょうが、何しろ江戸時代からの往来ですから。ところでこんな山の中で人の声がするなと思ったらロッククライミングのスポットになっている様で、中国自然歩道のコースにもなっているので北側にはハイカーのための休憩所もあります。

 トンネルの前後から「自撮り」にトライしますが、渓谷に断崖に作られた道ですので引きもなく、ポジションは限られます。

 昔ならビューカメラ、今どきならチルトレンズなどのあおり撮影のできる機材を使わないと上手く撮影できないのですが「Microsoft Image Composite Editor」を使って縦方向に合成しています。もちろん使う事を前提に撮影はしているのですが、縦長の写真ってWebでは使い勝手が悪いのですよね。
 さて「自撮り」をしたり休憩所でお弁当を広げたりと1時間半程過ごし羽山第2隧道を後にします、ところで第2があれば第1がある訳ですが…
 第2に比べれば至って並みのトンネルでして、第2の迫力に第1の写真を撮り忘れた次第。実は盟友K氏が2017年に車で訪れて通行止で第2には行けなかったとの事で、その時の写真をお借りしました、コンクリ打ちっぱなしの普通のトンネルでしょ、でも第2はそんな車で行く処やないですよ(^_^)
 第1隧道を抜けると三叉路があって対岸に駐車場と四阿が見えますが、県道の先にはなかなかの迫力の片洞門が。
 羽山渓谷を抜けると深い谷が開けてきて高原状の高梁市宇治地区へ、県道300号はここで終わります。羽山第2隧道へは北側からがお勧めと先に書きましたが、サイクリングルートとしては成羽から川べりを緩やかに登ってくるのが楽です。
 次の目的地「広兼邸」へはここを左へ、標高差200m程の登りが…


 ようやく「広兼邸」に見上げる処まで登ってきました。ロケ地巡りが好きな事もあって色々な処へ行きましたが、スクリーン以上の処はなかなかないものですが、ここ「広兼邸」は凄いまるでお城。
 時間もあるので珍しく入場料を払って中へ、平日で「コロナ禍」とあって今日の見学者は私で5人目とか、色々と説明して頂いたり水琴窟に水を流して音色を聴かせてくれたりと。

 べんがらで知られる「吹屋ふるさと村」もご覧の通り、日頃敬遠している観光地巡りも今がチャンスなのかも、閉まっているお店も多いですが。
 吹屋から新見までは標高差300m以上のダウンヒル、このコースは新見からは登りたくないですね。少し登り返しがあって新見市との境界が「境森峠」、峠おやじナワールド氏未踏の峠をGET!


 帰りの輪行も6時間の長丁場、新見市街に下った処のコンビニで食料とか調達して駅に着いたのが 1623 本日の走行78.6キロ。ロードやデモンタなら 1652 発の1本早いスジで帰れなくもないのですが。のんびりと丁寧に輪行支度をすませ 1754 発の備前片上行きを待つ事にします。布原のD51三重連や新見機関区と思い出の多い駅の静かなホームで暫く待っていると、伯備線の下りや今では1日6往復の芸備線と同じく7往復の姫新線、今でこそキハ120の単行ですが、やってきて少し賑やかに。機会に恵まれれば次はR180を避けて笠岡の港から「とと道」を、紅葉の秋にでも辿ってみたいなと思いながら帰途に就きました。

1日目 2日目前半 2日目後半



吉備路サイクリング(2日目前半)

成羽の旧い街並み 坂田門

 今日は備中高梁まで高梁川べりを走り、成羽(なりわ)町から羽山渓谷を遡り、映画「八つ墓村」(1977年)のロケ地で知られる「広兼邸」を見学し、吹屋から新見に下り帰途に就く予定で、机上の計算で約77キロの行程です。
 宿は倉敷だったので、自転車を預けておいた清音まで朝一で移動します。ってたかだか1駅(7.3営業キロ)、2017年7月に走っていますが、敢えて走りたい道でもないのでね。さすがに0543発の始発では早いので0654発を待っていたら「サンライズ出雲」がやってきました、今では少なくなった寝台列車、これ乗って見たいなぁ… でも浜松から姫路まで停まらないから(客扱い)しない、関西人にはちょっと縁がないですね。
 清音から2017年にも渡った川辺橋で高梁川右岸に渡ります。15連のガーター橋を従えた3連トラス橋は壮観ですが、通勤時間帯とあって橋の上は渋滞中、自転車は下流側の自転車歩行者用の橋を渡ります。

 高梁川に沿って岡山と米子を結ぶR180が走っているのですが、大型車を含め交通量が多く自転車には決して安全で気持ちの良いルートではありません、関西ならR163の笠置前後を想像して頂ければ。従って可能な限り対岸路を選んで行く事にします、なお備中高梁を過ぎるまでてR180はずっと左岸側です。
 豪渓まで右岸路も県道ですしそれなりの交通量がありますが、過ぎれば交通量も少なく静かになります。しかし増水したら冠水しそうな道ですね(写真右)。
 機嫌よく右岸を走り下倉橋を過ぎて暫く行くと川べりの道は途絶えてしまいます。GoogleMapはあまり信用ならないとしても、地形図ではちゃんとそれなりの幅員のある道になっているのですが廃道状態に、下倉橋まで戻り左岸の国道へ。
 R180に出ますが、さすが陰陽連絡の幹線道路です、トレーラーやらタンクローリーも、可能な限り堤防道路とか車の来ないルートを選んで走りますが、R180を走るのは苦行ですね。
 高梁市域に入り備中広瀬駅近くの玉川橋で再び左岸に、市街には入らず左岸のまま高梁川から支流の成羽川左岸へ入りますが、なんと災害復旧工事で全面通行止、ご覧の様に道そのものがありません。仕方なく右岸のR313へ。結局清音から成羽まで半分は国道を走らされたかな。
 0935 成羽へ、2004年に合併で高梁市となるまで川上郡成羽町でした。今回Facebookのお友達で岡山在住のSさんにアドバイスして貰い知ったのですが、ここには旧い町並みが残っているとの事、今日のルートだと新見まではここが最後のコンビニのある町、補給も兼ね備中松山城で知られる高梁はパスし、補給も兼ねてこちらへ来る事にした次第。国道からそれると静かな山峡の町です。

 観光案内所があったのでパンプレットを貰います。武家屋敷などもあるのですが「備中神楽」に登場するキャラクター(^_^)の人形が並ぶ、本丁商店街が愉しいです。左下の酒樽を担いでいるのが「室尾(生)明神」酒造りを手伝ってくれる神様だとか。
 その酒樽に記された「大典白菊」町内には立派な白壁の酒蔵もありました。
 さてまだ見てみたい処もありますが、距離的には新見までの半分を走ったとは云え、ここから標高で500mは登らなくてはなりません、新見から帰途に就ける最終が 1754 ですから「自撮り」の時間を含めるとそろそろ頃合かと 1040 成羽の町を後にし羽山渓へと向かう事に、

1日目 2日目前半 2日目後半



吉備路サイクリング(1日目)

 吉備路自転車道 備中国分寺跡を行く

 勤務明け帰宅後、準備してあった輪行袋を担いで桜井駅へ、JRだと到着があまりに遅くなってしまうので0947発の近鉄で鶴橋まで、JRへの乗り換え口で「18きっぷ」にハンコを押して貰うのにウロウロ、ともあれ予定のスジで大阪から姫路へと。ただ東岡山駅から走り出すか、赤穂線の西大寺駅から走り出すか、つまり6キロ手前から約30分遅れでスタートするかを、悩んだ挙げ句に余裕を見て東岡山へ向かう事に。相生から先岡山までの山陽本線は3両または4両編成となり「18きっぷ」のシーズンには結構混むのですが、やはり「コロナ控え」なのかなぁ、輪行袋を担いでいると多少の後ろめたさも。まぁQOLも大切だしね。

 1327 東岡山着。リアガードのステーがぐずって出遅れ、14時過ぎにスタート。あえて手前の東岡山からスタートしたのは大きな駅でウロウロしたくなかった事にと、古来の山陽道に近いので真西にとれば割りと自然に吉備路へ入る事ができる。ただ真夏なら日陰のない東岡山駅より次の高島駅の方が良いかも。

 1508 吉備路自転車道の入り口に、ここからJR吉備線と同様に総社市へ向かいます。ただ岡山駅からここまでの案内は皆無の様で結構判り難いかと、起点は岡山県総合グラウンドとなっていますが、岡山中央病院の前からと考えるのが判り易い。ここから概ね自転車歩行者専用道として川や用水路べりを繋いで行き「日本の道100選」にも選ばれていますが、はっきり云って岡山市寄りは今一つ、要所要所に標識がありますが、結局総社までには数回道を間違えてしまった。
 こんな跨道橋があったり、これが結構滑って危ない、良い子は降りて押しましょうね。ただ奈良県と違い一般道路との交差には必ずと云って良いほどに横断歩道があり、なにより車がちゃんと停まってくれるのが凄い。
 1536 備前国一宮である吉備津彦神社に。古代の吉備国が後に分割され備前、備中、備後の国になるのですが、備前と備中の境界が判りにくくて、自転車道の次のポイントである吉備津神社は備中国になります。
 せっかくですので御津郡の一宮村道路元標の生存確認に、吉備津彦神社からはJR吉備線を挟んだ反対側の県道沿いにあります、2007年以来ですから14年ぶりになります。岡山県の道路元標は現在までに18基が確認されていますが、英田郡、後月郡、真庭郡を除いた岡山市周辺(旧備前国)のものは独特の書体で正面に「道路元標」とのみ陰刻され、郡名と市町村名が側面に記されています。
 桃太郎やきびだんごで知られる吉備津神社(写真右)から造山古墳(写真右)と史跡巡り。造山古墳は前方後円墳としては4番目の規模で、畿外では最大、入って登れる古墳としても最大らしい。

 吉備路自転車道沿いで一番の見処はやはり備中国分寺でしょうね。吉備津彦神社でのんびりし過ぎてしまい、17時過ぎとすっかり遅くなってしまいました。せっかくですので「自撮り」をしてみましたが記念写真以上のものでもありません。自転車道沿いより南側(写真左)とか西側(写真右)からが良さそうです、花の季節を考えて再訪してみたい処ですが、ただ岡山市街から自転車道を走り抜けるより、総社側から吉備津彦神社辺りまで往復するのが良いかも。
 さて総社の街中に入る頃には陽が落ち、途端に寒くなってきました、朝夕の寒暖差の大きいこの季節ウェアには気をつけておかないと。総社駅へは向かわず清音駅へ走り、今日の行程を終えました。まぁ今日は明日への足慣らしと云う事で、本日の走行35.3キロ。

1日目 2日目前半 2日目後半



明日から西へ

 昨年は自転車では四国へも渡れず、西は兵庫県止まりでそれも丹波篠山界隈だけ。今年は少し西の方へ向かってみようかと思い、明日から1泊2日、往復「青春18きっぷ」を利用した輪行で岡山へ行ってきます。1日目は岡山付近から吉備路を総社へ、2日目は総社から高梁~成羽~羽山渓~吹屋を経て帰途に就く新見駅まで、些かせわしないスケジュールで、距離も2日で100キロを切る位かと。「八つ墓村」のロケ地となった吹屋の「広兼邸」に寄って新見まで行くのだから同じくロケ地の「明智峠」とか行きたい処なんですが、なかなかまとまった休みもままならないので。
 倉敷~総社(清見)~矢掛~福山~尾道は2017年7月に、新見~東城~福山は2015年3月に、岡山市周辺は道路元標が散在しているのでちょこちょこと走り回っているので足跡ならぬ輪跡を繋げて行こうと。そんなで赤穂線の西大寺から走り出したい処ですが、勤務明けからのスタートなんで山陽本線の東岡山からになるかと。