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行き当たりばったり

 奈良市都祁南之庄 三陵墓古墳群史跡公園にて

 ここ最近、フリーの日とお天気の巡り合わせが良い様で、今日は久しぶりにロングの挑戦してみようとFacebookの方にも「このところ休みと天気の巡り合わせが良いなぁ、誰か火曜日ロング行きませんか、海の見える処まで復路輪行で。」と告知はしてみたのですが、誰も釣れず。一応昨年は行けなかったお伊勢さん経由で「東の海へ」を考えていたのですが…
 ところが昨夜は何の準備もせずに寝てしまい、情けない事に誰とも約束がないと朝の寒さ(奈良市の最低気温4.6℃)になかなか起きられず、すっかり出遅れてしまいました。とにかく7時過ぎには出発したのですが、平日とあって通勤時間帯の車の多いR165西峠を登る気になれず、土曜日と同じコースを初瀬ダムから都祁への道へ入る事に。
 先々週でしたか「にっぽん縦断こころ旅」で紹介されていた桜井市小夫(おぶ)地区、桜井ってどんな田舎やねんと思われたでしょうね、小夫地区は元の上之郷村になります。

 都祁から県道781~782号を継ぎ、三陵墓古墳で小休止の後、多田、小原、笠間、毛原と素晴らしい山里風景の中を走ります。

 

 名張川河畔まで下り県道80号奈良名張線へ、奈良三重県境の橋を渡りますが、それぞれの県道標識が同じ方向を向いているのは珍しいかと。

 

 県道80号はこの辺りでは名張川に沿っているのに、下流に向かって無駄に登らされます。最高のお天気ですが、気温がどんどん上がってきて、朝との気温差が18℃だったとか。

 行き当たりばったりで走って伊賀上野でも行こうかと思っていたのですが、広瀬まで下った処で、県道785号山添桔梗ヶ丘線の奈良県側のヘキサが未収だったので、名張方面へ向かう事に。

 桔梗ヶ丘まで下って県道57号上野名張線へ、蔵持バス停の傍に石碑や古い橋の親柱が保存されている一角が、なかなか参考になります。

 

 初瀬街道(阿保越伊勢街道)を辿りながらレトロな名張の街中を抜けます、村外れの橋と桜の木に石碑、風情がありますね。

 

 初瀬街道、名張市赤目町丈六にて。

 

 初瀬街道はほほ近鉄大阪線と並行しています、宇陀川を渡ります。

 

 道の駅「宇陀路室生」で一息入れて、三本松宿から海老坂峠を越えて大野、室生ダムへ。
 室生ダム湖畔は土曜日にも走っていたのですが、時間が違うと印象も変わっています。
 「平成榛原子供の森公園」ダムの湛水期と満開の桜でこんな風景に。

 

 榛原町の町から宇陀川沿いの「猟路の桜」を走ります。先週二度も来ていたのですが、一応インターバル撮影のできるDMC-TZ85とゴリラポッドを持ってきていたので、ブログとTwitterのヘッダー画像用にレイアウトを意識した「自撮り」撮影にトライ。結局は行き当たりばったりで走っていたのですが、夕方までうろうろと本日の走行98.6キロ、今月の累計572.6キロ。

桜三昧 宇陀の桜巡り


宇陀市大宇陀平尾 宇陀川河畔の桜並木と大和富士(額井岳)

 今日は先々週に「片鉄ロマン街道」へ行こうと云う予定が流れたNちゃんと、宇陀市岩端の「いわっし村桜まつり」に行く事に。枚方から三山木駅まで自走して、室生口大野駅まで輪行するNちゃんを私と橿原のつっちー氏が迎撃する事になりました。R165を西峠を越えて室生口大野まで真っ直ぐ行くのも面白くないのと到着時刻が前後しそうなので、7時過ぎに桜井をスタートして、初瀬ダムから旧都祁村経由、県道781~127~28号で大野へ下る事にします。雲一つない朝空が爽やかですか、ちょっと寒いかな。
 到着時刻が0959とはっきりしたので、うろうろしている間もなく向渕から大野へ爽快ダウンヒル、5分前に到着するとすでにつっちー氏が到着済み、昨日のショコラさんに続いて今日もTOEIランドナーのお供です。
 今日のお昼は「いわっし村」こと岩端の「月うさぎ」でのランチですので、時間的には榛原駅が丁度良いのかも知れませんが、大野寺の垂れ桜や室生ダム湖畔も経由したいのと、室生口大野駅と次の三本松駅は小さな駅で輪行での乗り降りがしやすいのと、室生口大野駅ではこの時期は、駅構内の桜がお出迎えしてくれます。

 大野寺の枝垂桜を外からタダ見しながら、右岸側(向かって左)から室生ダムへ登り、暫く湖畔を走って赤人橋で対岸(左岸)へ渡り「濡れ地蔵」へ向かいます。

 残念ながら湛水期とあって「濡れ地蔵」は完全に水没していますが、手前の公園の桜が満開です。
 榛原の町で宇陀川河畔に戻り右岸の桜並木を行きます、「猟路の桜」と云う桜の名所なのですが見物の人もちらほら、時間帯にもよるでしょうが自転車で走り抜ける事ができました。サイクリングロードに沿って桜並木は五津辺りで少し途切れますが平尾まで続いています。
 「月うさぎ」でのランチの予約が14時、余裕がありますので野依の馴染みのお店「おごぽご」でコーヒータイムに。なお五津(左岸)や「おごぽご」の対岸にも四阿があり良い休憩ポイントになります。
 宇陀川、野依より南は大宇陀の町中へ入って行きますので、松山街道の古い町並みを訪れるならともかく、今日は花見がメインですので県道127号で芳野(ほうの)川側へ越えます。芳野川河畔も宇陀川同様に桜並木と道が整備されています、元郵便局だった建物を改装した「伊那佐郵人」が対岸に見えます。
 芳野川に沿って菟田野の町中を抜け、岩端への谷あいへと入って行きます。他に比べて少し遅かった岩端の桜も満開、谷に鯉のぼりが泳いでいます。
 「月うさぎ」では1300からのライヴが始まっていて、自転車仲間のvivvaさんや、TABOOさん、いまやんさんが既に到着、そこに山王Sさんが乱入してきました。

 ライヴの途中で申し訳ないのですが、Nちゃんのリクエストで宇陀で一番有名な「又兵衛桜」へ向かうために15時過ぎには「月うさぎ」を後にします。
 案の定、又兵衛桜は見物客だらけなのですが、さすがに迫力があります。
 再び宇陀川河畔を走り、篠楽で榛原駅へ向かうNちゃんとお別れし、県道198号で女寄へ、なんとR166女寄峠の桜井側は渋滞、今日はこの春一番のお花見日和、それに明日は雨の予報、花見客、行楽客がどっと出てきたのでしょうね。本日の走行93.4キロ

桜三昧 吉野山

吉野山上千本からの展望

 今日はショコラさんのお誘いで急遽吉野山へ花見に行く事に、輪行で0855吉野着との事ですので、急ぎ明日香村から芋ヶ峠を越えます。0920スタートしますとの連絡、芋ヶ峠を1005に通過、1時間半程先行されているので果たして追いつけるのか心配なのですが。
 蔵王堂で大名行列に足止めされているとの連絡が、吉野駅から県道37号を登っていると思っていたので蔵王堂とは位置関係が何か変ですが、栢森からノンストップで1030に吉野駅前を通過。

 如意林寺の駐車場の手前辺り、満開との事ですが中千本は処によってちらほらと散り始めています。
 中千本から上千本の方角を見上げる辺り。
 1105 なんと上千本口でショコラさんを捕捉、何でも一駅手前の吉野神宮駅からスタートして県道167号から15号を登ってきたそうです、そら花見客だらけで前に進みませんよね。

 上千本口から先は水分神社前しか自販機はありませんので補給して上千本へ向かいますが、殆ど押しになります。
 上千本から蔵王堂を見下ろします、九十九折れの一番上辺りが一番のビューポイント、西側の林道経由で楽に金峯神社まで行けますが、激坂を押してでもここは外せませんよね。
 12時過ぎに金峯神社仁王門に到着、今年の年賀状やCanCan謹製カレンダーの1月の撮影場所ですね。ここが奥千本の入り口に当たるのですが、まだまだ蕾膨らむの段階、上千本口からのバスに並んでまで乗ってこられた方も、係員に車を駐車させて貰えない車の方もご苦労様です、ここで標高は700mになります。
 金峯神社への参道の途中から稜線に取り付くと高見山が見えるポイントが、ショコラさんに教えて貰いましたが、北側には一昨日見上げた宇陀の大和富士も見えますね。
 金峯神社の休憩所で持参の弁当でお昼にします。この後は林道経由で上千本口まで戻り、勝手神社まで下りですが人ごみの中を押し歩く事になります、馴染みの「静亭」で温かいものでも頂きたい処ですが、この時期の吉野山はどこも満員。さて県道257号才谷吉野山線に入ると1台の車にも人にも出遭う事もなく県道48号へ下る事ができました、なお途中から吉野脳天さんへ下る林道は通行止になっています。
 下市から千石橋を渡り車坂峠を越え、まだ早いので大阪へ自走で帰ると云うショコラさんとお別れして帰途に、本日の走行距離72.1キロ、GPSデータでは獲得標高1,392mとなってました。
 予報では明後日からの雨が花散らしの雨になりそうですが、上千本は来週は大丈夫かと。3年前の4月12日は満開だった奥千本はこれからですよね。

桜三昧 芳野川河畔

 宇陀市榛原栗谷 芳野(ほうの)川右岸にて

 昨日帰途、芳野川河畔で気になったポイント、明日水曜は雨との予報、夕方から予定があるので丸1日は無理ですが「自撮り」の準備をして向かう事に。ただasuka号が整備中なもんでErbaロードで、ヒップバッグにミラーレスに三脚やら長玉(-200mm換算400mm)押し込んで、重い事。

 さて今日も時間がないので最短コースで行きたい処なんですが、交通量の多いR165西峠やR166女寄峠は登りたくないので、大峠ルートで宮奥ダムへ抜ける事にしましたが。
 桜井から多武峯までが結構しんどいのですよね、その先八井内トンネル(475m)から大峠トンネル(1,806m)まで日陰がないので真夏は辛いのですが。さて宮奥ダムまで下った処で一息入れます。
 せっかくですので才ヶ辻三兄弟と呼ばれる枝垂桜へ立ち寄りましたが、少し遅かった様な。右端の立派なおうちは簡易郵便局なのです。
 芳野川支流母里(もり)川河畔の桜並木。
 お昼前に目的地の芳野川河畔に到着「芳野川さくら広場」として四阿やトイレが整備されているのですが、地元の人以外にはあまり知られていません、元の郵便局を改装したカフェ「伊那佐郵人」の対岸に当たります。丁度お昼の時間なので地元の人がお昼がてらに花見に来ていましたが、車が入ってきにくいので静かなものです。持参のコンビニ弁当を食べながら、のんびり「自撮り」にトライ。
 まだ少し時間があるのでs県道217号高塚野依線で宇陀川側へ越えます。大和富士をバッグに宇陀川河畔の桜並木。
 宇陀川に架かる橋の前後で再び「自撮り」にトライ。

桜三昧 飛鳥~津風呂湖~宇陀

 お花見サイクの話がまとまらず、お天気も良いのでErbaロードを駆って1人で出掛ける事に、「WAKAYAMA800 2度目の南紀へ」でダメージのあったタイヤを交換し、バーテープとシフトワイヤーも交換、とりあえず芋ヶ峠を越えて津風呂湖畔へ向かう事にしますが、お昼の弁当を仕入れてまずは明日香村は石舞台へ。
 石舞台界隈の桜は今が盛りです。稲渕から栢森とのんびりと写真を撮りながら芋ヶ峠へ、身軽なロードですがまだまだ本調子じゃない様でして…


 平尾吊橋を渡って木の子広場で早めのお昼にします。北岸の入野まで続く道は先年整備された道ですが、車が入れるのは両端と離合できる幅員がないので、釣り客の車と山仕事の軽トラしか入って来ません、但しカーブの連続に落石が多いので注意です。なお入野までダムと県道経由より距離は倍程にもなります。
 津風呂湖北岸を行きます。
 入野の桜並木ですが、桜の木の高齢化?かして勢いと云うかボリュームがなくなりましたね。
 坂を登ってR370に取り付き川上村へ向かおうかと思っていたのですが、ヘッドライトを忘れてきたので入野トンネルを避けて北へ、と云っても短いトンネルが2つばかりあるのですがね。
 三茶屋の交差点を右折して県道28号吉野室生寺針線へ、この県道日の森峠の部分が車道未開通ですが、町道経由で宇陀市へ抜ける事ができます、交通量が少なく快適なルートです、写真は小名にて。
 宇陀市へ入ったものの、何のプランもなかったので行き当たりばったり、桜の咲いている方角に向かって適当に、大熊で県道219号に入り佐倉峠へ抜けて、R166を松井橋へ下り県道31号へ。写真は下芳野の旧道沿いの枝垂桜。
 芳野まで入ってきたので、せっかくですので昨年岩端に移転した「月うさぎ」へ顔を出す事に。まだ平日営業はしていなくて、番頭さんも出掛けていたのですが、コーヒーを頂く事に。
 東吉野の時の様にキャンプをするスペースがありませんが、立派な古民家カフェになりました。
 今週末に第1回の「いわっし村」さくら祭が行われ「月うさぎ」でもライブがあります。岩端の桜は咲きだしたばかり、週末が身頃かと。



 芳野川に沿って帰途に就きますが、伊那佐文化センターの前から右岸の桜並木に入ります、桜の頃にこちら側を走るの初めてですが、なかなか見事なものです。本日の走行81.8キロ。

20年の軌跡

  残り僅かの平成の時代、その30年間に走った軌跡だったら面白かったのですが、GPSのログが残っているのが2006年以降、走行記録が残っているのが1998年以降、と云う訳で1999年4月以降20年間の足跡をプロットしてみました、実のところ1980年代から1990年代にかけては働き盛り、バブル景気から崩壊の時代、あまり自転車乗ってなかったのですがね。GPSのログのないルートは記録や記憶、写真画像の残っているポイントを繋いでいるので、細かい処で差異はあるとは思うのですが、また細かい区間や近隣は錯綜するので端折っています。なお緑線は1999年4月~2009年3月、青線は2009年4月~2019年3月です。
 随分ご無沙汰の処もあります、近い処では行者還林道とかR425の十津川村以東は20年以上ご無沙汰しています。再訪したい処もあればまだ見ぬ土地も、行ってみたい処は数え切れない程ありますが、残りの人生で後どれ位行けるのでしょうかね、そう考えると日本は広いです。

 

好事魔多し、幻の「四国の左下」に

 リタイア後はのんびり自転車三昧、とはなかなか行かないもので、晴れて前期高齢者、年金受給者となっても、食い扶持は賄えてもなかなか遊ぶお金にまで余裕がないのが現実、月に10日程のアルバイトに精をだしているのですが、そうなるとなかなか連続した休みが取れないのが現実。以前なら急遽呼び出しのかかる可能性があるものの、6日程度の休みを取る事ができたのですが、今は4日程度が限界、なかなか遠出はできなくなってしまいました、それでも現役バリバリの人達には羨ましい話なのでしょうが。
 ところで今月は新人さんの研修が順調に進めば、26日から31日と6連休が取れる話になったのです、31日は別件で「片鉄ロマン街道」へ走りに行く約束があったので、淡路島か四国辺りを少し走ってから直接乗り込もうかと企んでいたのですが、そちらが中止になってしまいなんと丸々6日の休みが使える事に、となれば何処まで走る事がてきるか、「18きっぷ」での移動を絡めて、ああだこうだとプランを練るのもツーリングの大きな愉しみの1つです。
 まず思いついたのが四国のヨサク、知る人ぞ知る国道439号はラ系サイクルツーリスト憧れの道です、徳島から四国を横断して高知県は中村(現四万十市)に至る延長348.9キロ、日本3大酷道の1つなのですが、ただ距離はともかくとしても、自転車ではなかなか時間の読めない険しい道が続く上に泊まれる処や補給できる処が限られています。そうなると最悪どこでも野営のできるキャンプツーリングがベストなのですが、3月下旬とは云え標高のある見ノ越(1,410m)と京柱峠(1,123m)を挟んでいるだけにそれなりの準備が必要です、
 2016年10月に川崎のS氏が6泊7日で、それも紀伊半島を横断する同じく3大酷道の1つR425に続けて走っているのですが、とても私には真似のできない話です。2018年4月には鈴鹿のA氏が挑戦していますが、徳島から1泊2日で見ノ越と京柱峠をこなしながらも豊永でリタイヤしています。
 なお私自身はR438との併用区間ですが2016年3月の「四国(中央構造線)ツーリング」の折に少しだけ走っています。」(参考までにS氏は有田市~和歌山港‥徳島港~道の駅神山66.2km、~川井峠~見ノ越52.6km、~京柱峠~道の駅土佐さめうら96.6km、~郷の峰トンネル~大峠トンネル~しもなの郷73.3km、~矢筈峠~道の駅四万十大正93.4km、~杓子峠~中村41.5km)
 季節的に標高の高い前半を端折って豊永駅から西半分を走る事も考えたりもしてみたのですが、実は高知県には未収の道路元標が4ヶ所残っていて、そこで四万十川流域とアクセスの大変な「四国の左下」の2ヶ所の道路元標を海沿いになぞってみようと云う事にしたのです。

 結局落ち着いたプランはヨサクを走る事はなく、窪川(四万十町)をスタートし四万十川に沿って中村(四万十市)を経て、足摺岬を含む「四国の左下」を巡り、宿毛から宇和島まで北上する約300キロを4日程度で走るプラン。徳島から室戸岬を巡り高知まで走った昨年の「四国の右下」と対を成すプランに、四万十川沿いの江川崎から中村までは2009年9月に走っていますが、他は概ね未踏の土地です。前後1日ずつは「18きっぷ」での移動となり丁度6日の日程。窪川のクロネコヤマトまでサイドバッグ分の荷物を送り、中3泊をキャンプとして前後1泊ずつを宿利用、帰りは宇和島から荷物を送ると云う昨年の「能登半島ツーリング」と同じパターンになりました。しかし2.370円(11,850円/5回)で1日普通列車乗り放題とは云え、普通列車より優等列車の本数の方が多い様な地方幹線では、殆ど嫌がらせの様に接続の悪い普通列車を乗り継いで行くのは、好きでないとなかなかできない苦行です。さて走るコースも煮詰まった処で色々と荷物の準備やら情報収集とかをしていたのですが…
 12~13日の「南紀ツーリング」から帰ってきてからひいた風邪が一向に良くなりません、いつもなら市販薬を飲んで2,3日大人しくしていれば治ってしまうですが、今回はどうにも良くなる様子が見えてきません、ましてキャンプを含むツーリングに無理を推して出発する訳にも行かず、1日短縮してのタイムリミットだった27日に今回の「四国の左下キャンプツーリング」は中止する事にした次第、滅多とないせっかくの6連休がよりによってこんな結果になるとは。
 今回は野営できる最小限の装備にして、原則自炊はせず少なくともお湯を沸かす以上の事はしないスタイルで軽量化して、フロント2サイドにサドルバッグ、そのサドルバッグは最近UG兄さんから譲って貰ったキャラダイスのネルソンロングフラップモデルを、この3点で50リッター程の容量になります。これにフロントバッグも加わる訳ですが、これはカメラや細々としたものに占領されるので、容量的にあまり当てになりません。最近スランプが続いている「自撮り」にも頑張ろうとデカい方の三脚もしっかり括り付けて行く事にしていたのですが。

 

パーフェクトは断念 WAKAYAMA800

 昨年夏から挑戦していた「WAKAYAMA800 モバイルスタンプラリー」、2014年の「Tour de 紀伊 」、2015年の「ならサイクルスタンプラリー」に続きパーフェクトを目指したのですが、3月24日の終了を前に「道の駅 ねごろ歴史の丘」「道の駅 くしがきの里」「山の家おいし」「千葉山」の4ヶ所を残してパーフェクト達成は断念しました。元より車載と云う飛び道具を使えない私ですが、少なくとも往路は自走にこだわる位に最初は余裕だったのですが、12月から1月にかけてカレンダー作成とホームページのリニューアルに時間を取られたのと、最後は休みと天気の巡り会わせが悪く、その上風邪をこじらせてしまったのが。まぁ結構プロセスは愉しませて貰いましたので、これはこれで良しとして、次回があれば再挑戦と云う事で。

 

2018/8/28~「JR隅田駅」~「道の駅 柿の郷くどやま」~「高野山観光情報センター」~「道の駅 あらぎの里」~「みやまの里」~きのくに中津荘172.8km
2018/8/29きのくに中津荘~「日高港新エネルギーパーク」~西御坊駅26.9km
2018/8/31~R168~「世界遺産熊野本宮館」~「熊野川物産販売所 かあちゃんの店」~「熊野速玉大社」~太地町(泊)180.2km
2018/9/1太地町(泊)~「太地町立くじらの博物館」~「道の駅 なち」~那智駅16.9km
2018/9/19~九度山町~「くぬぎの里」~五条駅82.3km
2018/10/2~「道の駅 紀の川万葉の里」~「しおん」~「うるわし館」~「和歌浦漁港おっとっと広場」~「加太海水浴場管理事務所」~ゆる風~淡輪駅141.7km
2018/10/16~R169~「おくとろ温泉」~おくとろ公園117.5km
2018/10/17おくとろ公園~「道の駅 熊野古道中辺路」~「稲葉根王子」~岩田橋85.1km
2018/10/18岩田橋~「ホテルシーモア」~「田辺市観光センター」~「国民宿舎 紀州路みなべ」~御坊市(泊)95.4km
2018/10/19御坊市(泊)~「日の岬」~「みちしおの湯」紀伊由良駅34.6km
2018/11/6~九度山~高野山~天狗木峠~高野辻84.0km
2018/11/7高野辻~野迫川温泉~箕峠~「道の駅 田辺市龍神ごまさんスカイタワー」~笹ノ茶屋峠41.5km
2018/11/8笹ノ茶屋峠~奥千丈林道~谷瀬~猿谷ダム63.9km
2018/11/9猿谷ダム~高野町富貴~五條市~75.1km
2019/2/21~五條市~「丹生都比売姫神社」~「たまゆらの里」~和歌山市(泊)122.8km
2019/2/22

和歌山市(泊)~「テスティモーネ アリダ」~「湯浅うまいもん館」~「稲むらの火の館」~「有田川町鉄道交流館」~粉河駅

109.7km
2019/3/9~王寺駅/御坊駅~「奥真妻活々倶楽部」~「水の郷 日高川 龍游」~南部駅96.1km
2019/3/12~高田駅/紀伊日置駅~「道の駅 志原海岸海来館」~「道の駅 すさみ」~「トルコ記念館」~「潮岬観光タワー」~太地町(泊)115.9km
2019/3/13太地町(泊)~「道の駅 一枚岩」~滝の拝~那智高原公園~「那智の滝」~那智駅104.2km
合計 1,766.6km

 和歌山県外からの自走と云う事もあって「WAKAYAMA800」がらみの総走行距離は1,766.6kmに。
 R168やR169を使って南紀にアプローチしているのですが、和歌山県内陸部を南北に走るR371を久しぶりに縦走したかったです。

WAKAYAMA800 2度目の南紀へ (2日目)

 7時前には太地町の宿「小さな宿 Nieche」を後にします。ライダーハウスやゲストハウス風でトイレやシャワー、バスは共用ですがドミトリーの設定はありませんが、3.000円(税込)はリーズナブルです。WAKAYAMA800のサイトでも「サイクリストにやさしい宿」とかが紹介されていますが、あまりお財布にやさしい宿はないようでして、昨夏同様に自転車はダイニングに置かせて貰えました。
 さて今日は「道の駅 一枚岩」と「那智山」を回る予定ですが、太地町まで来てしまったために、かなり戻らなければならない上に、昨日推してもらった西よりの風に逆らう格好に。田原までR42を戻った後、山越えの県道227号田原古座線地蔵峠を越えて古座川町へ、距離的にショートカットにもならないのですが、車の少ないコースです。2つのピークがあって、なぜかお地蔵さんのない方(写真右)が町界になる地蔵峠です。
 国の天然記念物「高池の虫喰岩」の下を通って古座川町役場の前にでます、太地から浦神の湾、古座の一枚岩に至る弧を描くラインは、熊野カルデラの縁に沿っているのですね。余談ですが古座川町は平成の大合併で中辺路町、本宮町、龍神村、大塔村と合併して巨大な田辺市(近畿地方最大)や有田川町が生まれるまでは和歌山県で最も広い面積を持つ市町村でした。
 清流古座川を見ながら県道38号すさみ古座線を西へ。
 0840 一枚岩に到着、風が強いですが自販機で一息入れます。今回は往復輪行での南紀となりましたが、一枚岩へは和歌山県の最奥を南北に貫くR371を走り、木守平井林道経由で下って来たかったですね。
 今では蛇行する古座川を貫く様に幾つかのトンネルと橋が供用されていますが、せっかくですので帰りは懐かしい旧道を継いで鶴川橋まで戻る事に。さすが南紀あちらこちらで桜が咲き始めています。
 明神橋から県道43号線那智勝浦古座川線へ入ります、小森川まで古座川支流の小川に沿っているのですが、上流にダムがない事もあって小川は流れの美しさでは南紀随一です。
 10時過ぎにポットホール(甌穴)やボウズハゼの岩登りで知られる天然記念物「滝の拝」に到着、数年前に道の駅「滝之拝太郎」ができたのですが、極めて小規模ですし閑散としています。なお今回は仕方がありませんが、午前中は日陰になるので「一枚岩」と「滝の拝」は午後に訪れるのがお薦めです。


 下流側より滝の拝まではずいぶん改良が進んだのですが、以北は昔と変わらない道が続きます。以前の熊野川町(現新宮市)から県道44~45~43号と続くルートは紀伊半島の奥深さを堪能できる私の好きな道の一つです、気持ち良く走っていたのは良いのですが、もろに小石を踏んで後輪がパンク。
 12時過ぎに小森川への分岐に到着、ここから県道は標高差300mの激坂が待っています。

 

 ピークらしき稜線が見えてきた頃に唐突に那智勝浦町の標識が現れるのですが、ここはまだ半分を過ぎたあたり、見上げる稜線の鞍部も県道のピークではないのです。
 13時前にようやくピークに到着、無名の峠ですが立派な石碑が建っています、小森川からここまでの区間を昭和46年から49年にかけて自衛隊美浜駐屯地の施設隊が開削してくれた事への謝辞が記されています、そんな訳で地元ではこの道を「自衛隊さんの作ってくれた道」と呼んでいました。
 ピークからは幅員1.7m制限の狭窄路となり、車が離合のできる場所も皆目ありません、ただ滝の拝から出逢った車は軽トラ2台だけ。暫く進むと南側の展望が開けて熊野灘を遥かに望む事ができます。ところが後輪に違和感を感じて確認してみると何とスローパンク、この先も篭集落まで悪路が続くので、さっさとチューブ交換をする事にしたのですが、これが2本目のスペアチューブ、次がないのは承知の上なのですが、なんとパッチがありません、その上に先のパンクの折でしょうか、タイヤそのものにもダメージが見つかりました。ただ糊と補強用のゴム板があるので時間があれば応急措置は可能ですが、ここまでで結構時間を食われている事もあって、最悪は那智山を諦めて下里辺りに下らなければ帰る事ができなくなります。
 丁度14時に田垣内篭に到着、田村商店の前までやってきたのですが、昔世話になったおばあちゃんがホームか何かに入所されて店は閉まっている事は知っていたのですが、お店も向かいの倉庫も取り壊されて自動販売機1台だけがポツンと残されていました。
 南側に開けて明るい斜面に点在する色川の村の中を走り、那智高原公園への分岐までやってきました、ここから公園まで10%勾配が2キロ、ただ公園まで登れば後は那智の滝へは下るだけ、そのポイント設置場所は16時半までと云う条件があるのですが、16時半を回る様では那智駅1725発の新宮行きに乗車する事すらおぼつきません。
 とにかく後輪に爆弾を抱えながらも、トラブルさえなければと云う楽観的判断で那智高原公園へ。
 かつて熊野交通が管理していた有料道路那智山(妙法)スカイライン、現在は県道46号那智山勝浦線となっています。スカイラインと銘打たれていただけに展望はなかなかのものです、途中「見晴台」と云う展望台があるのですが、高原公園から下ってくると更に上からの展望が望めます。
 「那智の滝」のポイントはWAKAYAMA800の44ヶ所のポイントの内、唯一自転車を置いて歩いて行かなければなりません、それも石段を5分ばかり。SPD-SLなどのビィンディングシューズの方には些か危険です。 余裕があれば温泉とまぐろ丼なんて考えていたのですが、とてもとても16時半過ぎに那智駅に到着するのが精一杯でした。既に大阪鶴橋から近鉄利用でも西回りで桜井に帰る事のできる時間は過ぎていますので、東回り即ち松阪駅から近鉄利用で帰途に就く事になります。5時間半の長帳場ですので近くのローソンで買出しを済ませておきますが、なにやらホームに流れるアナウンス(無人駅ですので新宮駅から放送しています)によると、地震の影響で下り列車が大幅に遅れているとの事、13時48分に紀伊水道で震度4の地震があった事をこの時始めて知った次第です。新宮、多気、松阪、伊勢中川、青山町と5回の乗換えを無事にこなして、無事に2252桜井着、JR2,590円分利用、本日の走行104.2キロ。

 南紀で残していた6ヶ所をクリアできて残り4ヶ所、残り10日間、休みとお天気との巡りあわせ次第とかなり微妙なのですが、昨日今日と天気にも恵まれとても充実したツーリングを愉しむ事ができたので大満足です。