「4サイド」タグアーカイブ

あなたはフロント派、リア派?

 

昨年10月の事ですが、私がお世話しているFacbookのグループ「自転車キャンプツーリングを愉しむ会」で表記の様なアンケート「2サイドで出掛ける時、フロント派ですか、リア派ですか?」を集めてみました。サイドバッグ装備で走る時にフロント派、リア派と云う設問なのですが、せっかくですから伝統的なスタイルの自転車の仲間が集う「マッドガード付き自転車を愛する会」でも同様のアンケートを。 SNSはどんどん記事が先に行ってしまい、あの話題はと云う時に探すのが大変だったりしますので、思い出した機会に探しだしてここへ再掲しておく事にしました。結果はご覧の通りなのですが、画面のコピーでは判り難いのでまとめてみると…

 キャンプツーリング を愉しむ会マッドガード付き 自転車を愛する会
フロント派1922
リア派127
意地でも4サイドで行く!44
サイドバックは使わない、 サドルバック等だけで コンパクトが信条。02
その他01

両グループへの重複回答もあるかとは思うのですが、圧倒的にフロント派が優勢、ただクロスバイクやMTBと云った車種が含まれる「自転車キャンプ…」と伝統的なツーリング車の多い「マッドガード付き…」との間で、多少の傾向の差が見られるかと。 ※ Facbookグループ「自転車キャンプツーリングを愉しむ会」は非公開グループですので、Facebookに参加しているだけでは内容はご覧になれません。私と鈴鹿のあびさんが管理人を勤めさせて貰っています。

今年も年末恒例「石川ポタ」

「石川ポタ」は2002年頃から大和川の支流石川沿いのサイクリングロードで行なわれている年忘れポタリングイベントです。 元はだいすけさんが主宰していた「ランドナー補完計画」の行事だったのですが、現在はRRCB(Restoring and Riding Classic Bicycles)の行事として受け継がれていて、概ね12月の最終日曜日に柏原市役所前に集合し、通称「OHCHOの森」までの往復20キロ余りをのんびり走ります。
 私は体調を崩した2013年を除いて今回で14回目の参加となります。 集合場所の柏原市役所までは片道30キロ程の距離で、輪行した時もありましたが、ここ3年はasuka号のキャンピング支度で往復自走しています。 さて昨夜のうちに荷物の準備は済ませてあったのですが、5時45分にアラームをセットしていたものの、二度寝をしてしまって気が付いたのが7時、計算はできる時間なのですが、急ぎサイドバッグを取り付けて朝食抜きで7時40分にスタートします。 初瀬街道(横大路)を西へ、できるだけR165を走らないように旧道や脇道を縫って田尻峠を越えて大阪府柏原市へ。
 
 集合時刻は10時ですが、予定の9時30分を少し回った頃に市役所駐車場に到着、慌ただしい年末の行事ですので、何かと大変でしょうが、お馴染みの顔、久しぶりの顔が次々と集まってきます。 元々「ランドナー補完計画」の集まりですので、マッドガードの付いた自転車が多くを占めていますが、車種不問とあって、ミニベロやリカンベント、今風のロードの参加もあって、色々と賑やかです。
 
 今回も20数台の自転車が集いましたが、その中の一部。 キャンピングからミニベロまで、エルス、モールトン、東叡からサンノーの実用車に至るまで様々です。
 
 
 何やらこちらでは商談成立。 男前の貴方はお留守番よろしく。
 
 さて面子も揃った様ですので、10時20分「OHCHOの森」に向けて出発です。
 
 
 
 
 
 
 
 大和川を渡りサイクリングロードに入ります。 ぶっ飛ばしにやってきたローディの皆さんスミマセンねぇ、ゾロゾロと。 舌打ちしながら追い越して行くローディがいれば、私たちが通過するまで待っていてくれた自転車も、まぁ色々あります。
 
 
 80歳にして年間20,000キロを走った鉄人児玉さん、常に先頭を走って健在ぶりを(写真左)。 kiki君もシルクランドナーをレストアし晴れてランドナーオーナーに。 オールドロッシンで鈴鹿を駆け、4サイドキャンピングも操るD女史、今日はサンノーベルノー号で。
 
 無事に手術を終えたダイバーてっちゃん、リカンベントで復活です。 まだまだハンドリングが心許無いですが、目標はリカンベントで「月うさぎ」とか。
 
 
 
 
 
 ポタリングとは云え走っている時は結構な走りなんですが、なんと云っても休憩時間が長いのが、一度停まって自転車談義が始まるとなかなか動き出しません。 しかし今日は「石川ポタ」の15年の歴史の中でも最高のお天気です、季節柄雨風雪の中でも走ったのが、今では笑い話です。
 
 一時間余りを掛けて「OHCHOの森」に到着。 「石川ポタ」のメインはここでのアウトドアクッキングです。 私はD女史とコラボで「チビ太のおでん」、って私は食材と鍋を運んだだけですが。 しかしショコラシェフの粕汁は絶品、ダイバーてっちゃんのたこ焼きはプロの味。
 
 ランチの後は、ビンゴゲームでのプレゼント交換です。 やはり今年の私はハズレの年やったんやなぁ、最後の最後まで。
 
 陽の短い季節でもありますし14時には「OHCHOの森」を撤収です。
 
 
 
 
 
 
 
 とは云え、帰りの道中も休憩と云う名の自転車談義は欠かしません。
 
 陽の傾き始めたサイクリングロードを行きます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 そろそろ年忘れポタリングも終盤。
 
 柏原市役所へ戻ってきました。
 
 
 名残惜しいですが、桜井まで30キロを余り走って帰らなければなりませんので、再会をお約束して帰途に就きます。 亀の瀬から王寺町とR25を走る大和川河畔の道をとり、日没後17時半には無事帰投しました。 本日の走行78.4キロ。
 

集合写真を含む写真をうちのHPにアップしています。 [BYCYCLE]→[ツーリングの記録]→[2016]と辿って下さい、大きなサイズの画像もダウンロードできます、参加者の方は再利用して頂いて結構です。 なお認証が必要です、パスワードをご存知でないとご覧になれませんのであしからずご了承下さい。 ログイン名は’pal’、パスワードはうちのFAX番号下4桁です、2016年以前の「CanCan謹製カレンダー」の奥付等でご確認下さい。 また2017年用パスワードも使用できます、ログイン名は’2017’、パスワードは2017年版「CanCan謹製卓上カレンダー」の奥付右下に記載されている4桁の数字です。

晩秋の笠置キャンプ(2日目)

Photo :マッキーさと丸さん
 
 晩秋の笠置キャンプ2日目の朝、寒くなかった云えば嘘になりますが、湯たんぽとホカロンは大正解でした。 ヤマタンさんは会合があるとの事でで6時半出発の予定で準備を始め、私も今夜予定があるので出来るだけ早く帰っておきたい処、寒いと云いながらキャンプの朝は早いです。 ところで写真左で後ろを走っているのは関西本線、キャンプ場の横を列車が走っていると云うロケーションもちょっと珍しい様な。
 (左上)トリトンさんの4サイド、(右上)日本一周中の清介さんのビアンキ、(左下)なおじさんのアルプス、(右下)はらださんの車の中には何やらお宝が。
 日本一周のサインと寄せ書き。
 さぁ、そろそろ解散です。 私は山越えで奈良市街へ入り、ローディ御用達の「まんま亭」でカレーでも食って帰るつもりでいたのですが、清介さんが平城宮址へブルーインパルスのデモ飛行を見に行くと云う事ですので、トリトンさんと3人で4サイドを連ねて平城宮址に向う事となりました。 
 
 
↑笠置キャンプ場を後にする清介さん。
 R163を西へ、恭仁大橋を渡り木津川左岸を木津へ、歌姫街道に入るために一旦自転車道に入ります。
 
 ←4サイドが行く
 (Photo : トリトンさん) 
 木津川の自転車道ではローディの集団に囲まれる清介さん。 
 平城宮址へ向う車で歌姫峠は大渋滞、どうにかすり抜けて11時半には到着、さて飛んでくれるのか判らない空模様でしたが、どうにかブルーインパルスの飛行を見る事ができました。 お二人とは此処でお別れして帰途に就き、14時までには帰投する事ができました。本日の走行47.5キロ、2日間で100キロを少し切る走行でしたが、7台のキャンプ仕様の自転車が集う事ができました。
 

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晩秋の笠置キャンプ(1日目)

木津川に架かる笠置大橋から望むキャンプ場
 
 世間はもう11月と云うのに物好きと云うかキャンプツーリングのお話です。良く寒くは無いのかと云われますが、まぁ暑くはないと云う話でして、虫もいないしある意味快適に過ごせたりするものなんです。昨年も11月には同じく笠置キャンプと河内長野市光滝での「家出キャンプ」を行なっています。今回は昨年同様にkitamakiさんとのお話だったのですが、Facebookグループ「自転車キャンプツーリングを愉しむ会」の方でも募った処、アクセスが良い事もあって私を含め6名の参加者が、そこへ日本一周ゴール間近の清介さんが加わり、マッキーさと丸さんがベースキャンプを準備して下さるとの事で、一気に賑やかなお話となりました。
 京都府相楽郡笠置町の笠置キャンプ場までは、我が街桜井から最短距離で36キロ、でなくとも勾配の少ない木津からR163を経由するのが一般的なのですが、私は大型車の多いR163を避けて毎回大和高原を越えて行く約50キロのコースを取っています。
 
 さてルートは概ね長谷寺から初瀬ダムに取り付き、名阪国道針インターから布目ダム、柳生の里を経由すると云うものです。最初の難関はこの初瀬ダムへの10%勾配、距離は知れていますし4サイドでも何とか登れるものです。
 ルートから多少逸れますが藺生町から三陵墓古墳群史跡公園へ立ち寄り一息入れます。バッグには長くて入りきらないバゲットがサイドバッグ上に、でも日本の里山風景には大根が白ねぎの方が似合う様な。
 コンビニへ立ち寄ったので少しR369を我慢して走る事になりましたが、名阪国道を越えて暫くで県道8号月瀬針線に入ります。 荻町で良さげなポイントを見つけたの「自撮り」をば、別に何処にでもありそうな風景、場所すら特定できない様な風景ですが、こんな道を走るシチュエーションが好きです。
 11時過ぎには布目ダムに到着、ここでお昼にする事にします。キャンプツーリングだからと云って格別な事は、先ほどコンビニで仕入れた弁当をほおばるだけです、どっさり食材や機材を積んできてはいるのですが、かなり無理なパッキングをしてきているので、店を拡げると大変な事に。
 布目ダムからは県道4号笠置山添線で柳生を経て笠置に下る予定だったのですが、パンクのリスクが高いものの布目川沿いに飛鳥路に下るお気に入りの黒線道へ入る事に。関西本線の飛鳥路踏切で「自撮り」をしようと思ったのですが、どうやら外部タイマーを先の荻町に忘れてきたかして見つかりません、従って内蔵のセルフタイマーでの撮影で後ろ姿だけと云うに。ちなみタイマーは後日出てきたのですが。
 長時間の設定ができるタイマーがないので潜没橋での「自撮り」は諦めR163を西へ、笠置トンネルも笠置峠も避けてお化けホテルの下の道を抜けて笠置大橋へ。起動しておいたスマホアプリ「みんなで位置共有」を見ると宇治から走ってきているヤマタンさんが近くまで来ているので、ここで待って一緒にキャンプ場へ行く事にします。橋から見下ろせるキャンプ場、この時期とは云えかなり賑わっています。マッキーさんのベースキャンプも見つける事ができました。(巻頭写真の黄丸)
 1320 笠置キャンプ場に到着。早速ベースキャンプへ、同じ京都府と云え舞鶴在住のマッキーさんが昨日のうちに来られて一人で設営されたとか、それなりの上手い段取りもあるのでしょうが、一人じゃ大変でしょうね。 もちろん中には薪ストーブもあって快適この上なし。
 次々と参加メンバーが到着、奈良からトリトンさん、枚方からkitamakiさな、亀山からはなおじさん一行が。
 そして今回のゲスト、日本一周ゴール間近の清介さん。ゴールは京都府下の綾部ですので、今日で京都府に入った訳なのですが、これからまだ高野山まで往復してから帰投するとの事です。
 みなさん思い思いに設営をしたり夕食の準備をしたり。 名古屋からはらださんが車で乱入、テーブルを積んできてくれたので、快適なスペースに。私は今回おでん、スジ、大根、蒟蒻、じゃがいもは先に準備をしてタッパーに積めて運んできましたが、芋は崩れてしまって失敗ですね。写真右下の四角い鍋ともう一つもやし鍋用の鍋をサイドバッグに押し込んで来ました。
 陽も暮れてなんだかんだでキャンプの夜は更けて行きます、写真はあびさんに頂きました、かな。本日の走行55.4キロ。

第10回月うさぎキャンプ(3日目)

 
Photo : skuramさん
 
 予想はしていたのですが、夜中はかなり冷え込みました、10月とは云え標高600m超えの「月うさぎ」を舐めいてはいけません、5℃は切っていたでしょうかね、用意してきたホカロンを取り出し寝袋にくるまって休みます。 しかし夜中ずっと犬が騒がしかった事、きっと鹿かなにかがうろついていたのでしょうが、そのうち疲れて泣き止むだろうと思っている内に、こちらが眠ってしまいました。 さて昨日と打って変わった爽やかな朝を迎えました。
 
 3日目の朝、爽やかな空気の中で撤収作業が始まります。みなさん思い思いにテントを乾かしたり、サイドバッグに荷物を押し込んだり。
  
 
 
 第3のキャンピング女子を育成中。
 
 アリオリ組は村内サイクリングに出掛けると云う事ですので、自走組の私たちは一足先に失礼する事に。吉野川沿いにデポしているショコラさんとたもさんですが、大宇陀の久保本家酒蔵へ寄ってから、関戸峠を下り津風呂湖畔を走って帰ると云う事ですので、大宇陀までLibertyさんと4台で走る事に。さて前回第9回の9台、前々回第8回の7台に比べると些か寂しいですが、恒例のキャンピング車を並べてのヤラセ写真の撮影会です。
 

 さあ出発です!(Photo : 竹元さん、バクローさん)

 一谷峠を越え、稲刈り真っ最中の芳野川沿いの田園風景の中を走り、菟田野の旧い街並みの中を行きます。キャンピング車を連ねて走る至福の時間です。
 
 大宇陀でショコラさん達とお別れし、Libertyさんと松山街道を北へ、途中城門跡へ立ち寄ります。実はLibertyさんとは2012年3月に門岡さんの「自転車ツーリング再生計画15周年オフ in 奈良」の折にも立ち寄りましたが、門岡さんはその2年後の2014年9月に亡くなられたのでした。
 女寄峠を下り、寝屋川まで帰られるLibertyさんを上街道で天理までお送りし桜井へ引き返して、第10回の「月うさぎキャンプ」を無事に終える事ができました。今回は区切りの10回目と云う事だったのですが。皆さんの予定が重なったりおかしな天気周り、参加者は少々寂しかったのですが、その分まったりと過ごす事ができて、これはこれで良かったかなと思っている次第です。
 
 1日目  2日目 3日目
 

第1回 2010年10月10~11日  第2回 2011年 4月29~30日  第3回 2011年10月8~10日  第4回 2012年 4月28~30日  第5回 2013月10月12~14日  第6回 2014年10月11~12日  第7回 2015年 5月4~6日  第8回 2015年10月10~12日  第9回 2016年5月3~5日

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第10回月うさぎキャンプ(2日目)

なにより気掛かりだったお天気、予報では昨夜までに降りだす様な話で気が気でなかったのですが、結局降り出したのは日付が変わって1時半頃だったでしょうか、明るくなっても降り続き、そうなると誰もテントから這い出してくる気配もありません。 2日目恒例の村内サイクリングも叶わず、起こしてまわる事もないだろうと、こちらもテントの中でのんびり過ごさせて貰う事に、真夏なら暑くてそんな事も云ってられませんが。 結局テーブルを囲んでごそごそやりだしたのは11時頃だった様な、とにかくいままでで一番まったりと、のんびり過ごした「月うさぎキャンプ」でした。これもまた好し。

 今日9日からの参加予定者が何人かいるのですが、ショコラさんが下市口(大淀町)デポでこちらへ向かっているとの連絡が、途中「よしの庵」でお昼を頂いてとの事なので、時間を見計らってお出迎えに、隣の車は?と怪訝に思っていると神戸からskuramさんがドタ参です。
 
 続いてバクローさん親子が車載で到着です。バクローJrにとって「月うさぎキャンプ」は待ち遠しい行事、ただ今回は学校の運動会の日程と重なっていて参加できそうになかったのですが、運動会が昨日強行されたお陰で、今日参加できる事になったそうです。写真はすっかりお友達になったお隣さんと、お隣と云っても「月うさぎ」からお隣まで900mあるのですが。
 
 設営風景、左手前の三角形の小屋、サンルームかなと思っていたら、流れ星観察用に作ったものだそうです。
 残念ながらあびさんとなおじさんは今日帰らなくてはいけない由、今夜ははシェフ2人の到着で、おいしい料理と酒が一杯あるのに残念な事で、デポ地の大宇陀に向かって帰途に就きます。
 
 あびさん一行と入れ替わりに、大阪からアリオリ組が到着です。前々回に続いての参加ですが、今回は直前まで開催が危ぶまれた事もあって、荷物を送る事ができず車載での参加となりました。走りたらない分は明日頑張って貰いましょう。前後してLiberty(麦)さんが到着、今夜はバクローJrを入れて11名と賑やかになりました。
 
 一部ですが今回の参加車両たち、今回は珍しく東叡か2台。
 
 今夜はスペイン料理「Alioli Dos」のマスター竹元さんとわがRRCBの誇るショコラシェフとのプロアマ対決、今夜「月うさぎ」がキッチンスタジアムになる!ってまずはギョーザかい、写真右下は「月うさぎ」現地調達の栗まではいった松茸ごはん。
 
 なにやらもう屋台村状態です。
 
 そして「月うさぎキャンプ」恒例のキャンプファイヤーです、宴は日付が変わるまで続いた様です。 1日目 2日目 3日目

第10回月うさぎキャンプ(1日目)

 「月うさぎキャンプ」は2010年から行なわれている、キャンプ装備の自転車で奈良県吉野郡東吉野村の古民家カフェ「月うさぎ」に集うと云うものです。 今年で7年目になるのですが、年に二度行なわれた年もあるので、今回で10回目を迎える事になりました。
 今回は5月に続いて2回目の開催と云う事になったのですが、先月から続いている不順な天気もあるのでしょうか、台風一過の爽やか秋晴れを期待したものの、前日まで開催を危ぶむ予報が続いていました。7日朝の予報では8~10日の降水確率はは70%-60%-30%の数字が、9~10日の一泊二日と短縮も考えてみたのですが、9日午後からは快方に向かうだろう事と、降水確率は高くても予想される降水量1mm以下と極めて低い事から酷い降りにはならないだろうと、予定通りに二泊三日で開催する事にしました。
 その様な訳で準備の方も直前になって始めた様なものなのですが、前日は風邪をひいたような体調でテンションも上がらず。 明日は例年の吉野川~高見川遡上ルートも同行者がいないので、ほぼ最短距離となるR165西峠を越えて行こうかと、ただ交通量が多くて愉しくも何もないコースなのが。
 
 8日朝、少なくとも雨は降っていません、最新の予報は午後から明日の未明との事です。 経由ルートを決めかねていましたが、最初の一踏みで吉野経由に決定、芋峠を越えて吉野川沿いに入るために明日香村へ向かいます。
 
 余談になりますが、「ならクル」の案内標識の距離誤標記は今以て直っていません、県道路環境課に報告してから既に5ヶ月。
 
 吉野町窪垣内でR370と別れ、県道<16>吉野東吉野線に入り、高見川右岸を行きます。
 
 東吉野に入ってから丹生川上神社の手前の自然酵母のパン屋さん「麦笑」でバケットを仕入れて行きます。この先お馴染みの蕎麦屋さん「よしの庵」があって、お昼時でもあって寄って行きたい処なのですが、今日は一人ですし早く「月うさぎ」に着いて設営や仕込をしておきたいので、今日はパスさせて貰う事に。ところで「よしの庵」さん「ミシュランガイド奈良2017特別版」に「わざわざ訪ねたい飲食店」のひとつとして紹介されたそうです。自転車仲間の皆さんにも紹介してきただけに、私もちょっと鼻が高いです。
 
 R166沿いに出てから酒屋まで往復したので少し遅くなりましたが、13時半には「月うさぎ」に到着。芋峠を越えて吉野町から吉野川~高見川沿いの道を遡上するこのコースで本日の走行61.4キロとなりました。 
 
 「月うさぎ」には数匹の犬と猫がいるのですが、桃太郎店長亡き後、跡目をめぐって熾烈な争いが続いています。 さてテントの設営を済ませ、今夜のポトフの仕込をしていると、今日の参加者が次々と到着します。和歌山県から九度山人さんが今回は車載で、三重県からあびさんと愛知県からのなおじさんが大宇陀の道の駅デポで、兵庫県からたもさんが吉野神宮デポで到着。天気の怪しい今回ですが、少しでも走って「月うさぎ」にはキャンプ装備で乗り込もうという皆さんの意気込みです。
 
 テントの設営を済ませるとテーブルを囲んで夕食の準備を、兵庫県は神戸市から来られているたもさんは、朝一に丹波篠山まで車を走らせて、採れたての丹波黒豆を仕入れてきてくれました、早速茹でて頂きます。
 
 あと参加予定だったギンタロウさんが仕事が片付くのが遅くなったとの事で不参加に、結果的に1日目の参加者は都合5名となり、第1回以来の少人数となりましたが、全員が8月の「十津川~龍神キャンプツーリング」の参加者と云う気心の知れたメンバーです。九度山人さんの車に便乗して「たかすみ温泉」まで往復し温泉でゆっくりした後、「月うさぎ」の番頭さんとさっちゃんも加わって夜の宴が始まります。今夜は満点の星空もキャンプファイアーもお預けですが、それ所以まったりと大人のキャンプの時間が流れて行きます。
 
 1日目 2日目 3日目

9月10日の日記

飛鳥葛城自転車道を行く’古都のトリトン’さん
 
 昨日に続いて良いお天気です。 来週水曜木曜に予定している「白崎海岸キャンプツーリング」の準備もしておかなくてはならないので格段の予定も入れていないのですが。 今日から運行が開始される近鉄南大阪線の特急「青の交響曲」の写真を撮りに行こうかなと考えながら、近くの医院へ寄ったのですが、なんと3時間待ちで午前中を潰してしまう事に。
 
 当然待合室での待ち時間にはFacebookやらTwitterを覗いている訳ですが、’古都のトリトン’さんことS氏が何故か4サイドスタイルで明日香村へ向っているとの事、いつぞや猿沢池でばったり出逢った以来随分ごぶさたしていますので、お昼でもご一緒しようかと云う事に。 「よろづ」は臨時休業、「4’season」は昨日行ったばかり、場所も判りやすいと云う事で「めんどや」で待ち合わせる事にして、私も試運転がてら4サイドで出撃します、中味は寝袋とマットとかにAMAZONの空箱で膨らませていますが。
 
 13時40分に「めんどや」さんに到着、お天気の良い土曜とあって大忙しだった様で、一段落した処。 私はいつもの「にゅうめんセット」にしましたが、隣では「あすか鍋」をつつく女性の二人連れが、飛鳥観光ではなくわざわざ食べに来たとか。 「めんどや」のお嬢にはせんどおだてられて「Selfy Photo Vol.1」を進呈する事に。
 
 トリトンさんとは折角ですし自転車道を大和川御幸橋までご一緒して、大和川河畔のいつもの道で桜井に戻る事に。 途中自転車道で競争している小学生の集団と接触すると云うアクシデントもありましたが、トリトンさんには色々と薀蓄を聞いて頂いて、午後は愉しい日を過ごしました。
 

 ところで天気予報の方は思わしくありません、熱帯低気圧は台風14号となったとか、「白崎海岸キャンプツーリング」への自走での前乗りは無理な様です。
 

「十津川~龍神キャンプツーリング」2日目 ②

逢坂隧道
 

 旧中辺路町福定(現 田辺市)でR311に一旦入りますが、幾らも走らない内に旧道へと。 ここから本宮へは2つの峠を越えて行かなければなりませんが、まずは逢坂峠の逢坂隧道へ向かいますが。 やはり昨日と同様、暑くなってくるとまったく持って足が回らなくなります。 写真は福定から逢坂隧道への途中にある宝泉寺の大銀杏(写真 : Vivvaさん)、福定には以前は国道沿いに自販機があった様に記憶していたのですがあてが外れ、お寺の駐車場には山の水を引いた蛇口があって、この炎天下大助かりです。
 この先「通行止」の看板がでていたのですが、先に行った連中もお構いなし、私もさして気にはしていなかったのですが、暫くするとVivvaさんが引き返してきます、トンネルはゲートがしてあって入れないとの事、後1キロとないここまで登ってきて、ちょっと諦められません。 とにかく検分を、左右に人はすり抜けられる隙間があるのですが、サイドバッグを付けたキャンピングはともかくとしても、素の自転車のハンドルを回してもすり抜けられそうにありません。 上から越えられないかとやったみたのですが、高さもあってかなり難しそうです。 トンネルを抜ければもちろん下りですが、熊野古道と合流し近露の村を眼下に見下ろすビューポイントがあったのですが。

 Vivvaさんとエビさんが頑張ってくれたのですが、どうにも突破は叶わない様で、入口を入れても当然に出口も同じ状況である訳でして。 迂回路と云うかせっかく登ってきた道を国道311号まで戻り、現在の逢坂トンネルまで再び登らなくてはなりません。 諦めのついた人から引き返して下って行きます。
 
 道の駅「熊野古道中辺路」にて。 逢坂隧道を敗退してせっかく登って来た旧道を再び福定まで下り、国道311号を逢坂トンネルへ向かいます、トンネルまでの日影のない車の多い登りの辛かった事、逢坂トンネルは自転車の走れる様な歩道のない1,700m余りのトンネルです。 道の駅はトンネルを出てすぐ、何人かは既に食事中。 私は食欲もないのでかき氷を頂いて、めはり寿司を買い求めておきます。
 全員がそろって近露へ下り再び旧道へ入りますが、旧R311と熊野古道とが交錯しながら小広峠へと登って行きます。
 
 小広峠への途中にある野中の清水、さすがのギンタロウさんもドボンは遠慮されてますが、たっぷり浴びていた様な。
 
 野中の清水を出て小広峠へ向いますが、少しパラパラと降ってきたので、新高尾トンネルの前の四阿に入ります、何やら1人足らないのです。 ヤマタンさんがいないのです、そう云えば野中の清水でもいなかった様な、14年前とは云え私とヤマタンさんがこのルートを走っているので安心していたのですが。 ようやく携帯fが繋がったのですが、野中の清水の手前で間違って下ってしまい新道へ、仕方なく小広トンネルを抜けてしまったそうです。 ともあれ本宮側の何処かで合流できるでしょう。
 しかし逢坂峠と小広峠、何度かこえてますが、良く降られてます。 雨雲レーダーによると少し待てばかわせそうなんですが。
 
 小広峠からの下りは旧道を縫って走るつもりでいたのですかま、雨はおさまりそうにありませんし、時間もおしているので、新道を突っ走ります。 案の定湯峯温泉界隈まで下ってくると、雨はおさまり路面も濡れていません。 国道168号に入り熊野本宮へ、無事ヤマタンさんを補足。
 
 国道168号の奈良和歌山県境は川沿いとは云えちょっとした峠道になります。 果無山脈の東の端が新宮川(十津川)へ落ち込む場所で、深い峡谷になっています。 二津野ダムと云うダムがあるのですが道路から殆んど見えません。 県境はこの峠道の南側の取り付きにあるのでしすが、十津川村南端の七色集落から国道は山腹に張り付くように標高を上げて行きますが、現在ではピークのやや南側まで1,700mに及ぶ七色高架橋が共用されていて、旧道をのんびり走って行く事ができます。 十二滝の手前で七色高架橋と合流し、2つ目のトンネルでようやく登りが終わります。
 
 デポ地の「昴の郷」まで後僅かと云う処でエビさんがパンク。 18時20分、皆さんの足を引っ張ったにも拘わらず、私が最初に「昴の郷」に戻ってきました。
 本日の走行76.1キロ、キャンピングが2日で150キロ、獲得標高2,000m以上と云う過酷なツーリングでしたが、最高の仲間と思い出に残るツーリングとなりました。
 
 
 

集合写真を含む「十津川~龍神キャンプツーリング」の写真をうちのHPにアップしています。 [BYCYCLE]→[ツーリングの記録]→[2016]と辿って下さい、大きなサイズの画像もダウンロードできます、参加者の方は再利用して頂いて結構です。 なお認証が必要です、パスワードをご存知でないとご覧になれませんのであしからずご了承下さい。 ログイン名は’pal’、パスワードはうちのFAX番号下4桁です、CanCan謹製カレンダーの奥付等でご確認下さい。

 
 

「十津川~龍神キャンプツーリング」1日目

国道425号線 奈良県吉野郡十津川村西中にて
 
 夜中のうちに神奈川からのエビさん、枚方からヤマタンさんが到着していた様で、村内の宿に前泊していたタモさんが到着して8名が揃い、「十津川~龍神キャンプツーリング」まずは標高815mの牛廻越に向けて出発です。 今回は私にタモさん、ギンタロウさんが4サイド、あびさん、なおじさん、ヤマタンさん、エビさん、Vivvaさんフロント2サイドに概ね大型サドルバッグと云った組み合わせです。
 ところで牛廻越とは奈良県十津川村と和歌山県の旧龍神村(現田辺市)を結ぶ2つのルートの一つで現在は国道425号線にこそ指定されているものの、国道418号、439号と並んで日本三大酷道とまで呼ばれている険しい道です。 同様に十津川村と旧龍神村を南寄りに並行して結んでいる県道735号龍神十津川線は引牛越と呼ばれており、道路状況は似たり寄ったりと云った処です。 何れも十津川往来をルーツとしているのですが、牛廻越は紆余曲折を経て昭和40年代には県道となり、平成5年に国道425号線となっています。
 私が初めて牛廻越を越えたのは30何年か前だと記憶しているですが、最近は2010年に川津今西林道に入るために玉垣内まで通ったのが最後で、峠を越えるのは14年ぶりになります。 暫くは十津川(新宮川)の支流西川に沿った集落の中をアップダウンを繰り返しながら進みます。 
 交通量はたまに地元の軽自動車が行きかう程、ただお盆休みとあって行楽や帰省の車が少し入ってきます。 集落を継いで走る道を、村の人達と朝の挨拶を交わしながらのんびりと往きます。 こんな風景にはやはり日本の旅自転車が似合います、コスプレまがいのジャージをまとったレーサーで駆け抜けて行くのはどうなんでしょうね。 しかしアップダウンを繰り返すだけで一向に標高が稼げません。 
 小さなトンネルを抜け小坪瀬(こつもぜ)の集落を過ぎる辺りから、ようやく峠道らしい登りが始まります。 
 
 
 最後の集落となる迫西川(せいにしかわ)前後ではかなり斜度がキツくなってくる上に、木陰が少なくなります。 昨日100キロ以上走っているとか、病み上がりとか関係なく、自分では調子が悪いと思ってはいないのですが、急坂では思うように足が回らず、前を行く一行からどんどん離されてしまい、道端の木蔭を見付けては転がって休む始末。 しかし皆さん元気な事と云ったら。 上の写真はあびさんから頂きました、実は峠に着くまでの何時間か全く写真を撮っていないのですよ。 
 12時42分、ほうほうの体で牛廻越に到着、30分は待たせてしまった様な。 出発前の予習ができなかった事、過去に何度か走っていると云う曖昧な記憶、良く似たロケーションの引牛越と記憶がごっちゃになっている様で、すいぶんイメージと違う行程でした。 本来は11時までには峠にたどり着ける心づもりでいたのですがね。 なおじさんが色々と食べ物を準備してくれているのですが、飲み物も底を付いている事もあって喉を通りません。 
 峠を越えれば龍神温泉まで16キロ、登り返しこそありますが標高差400mのダウンヒルです、但しガードレールの整備されていない狭溢区間で、自動車にとってはR425で最も大変な区間でしょう。 (写真 : Vivvaさん) 
 小又川バンガローまで下れば自販機があるなので、ここまでノンストップで下ります。 但し道路から自販機のあるバンガローまではかなり降りて行かなければなりませんが。
 遠来のゲスト、エビさんもおられますので、折角ですから写真だけでもと龍神温泉に立ち寄ります。 龍神温泉から旧龍神村役場のあった西までは14キロ、国道371号線は改良され交通量も多くひたすら走るだけ、下り基調なのが救いです。 
 旧龍神村役場だった田辺市龍神行政局の手前にある地元スーパーで買出しです、都会のスーパーの様に洒落たものこそありませんが、生鮮を含めそこそこのものが手に入ります。 買い食いする人やら、アイスクリームをほおばる人やら。 
 今日の目的地「丹生ヤマセミの郷」まで後13キロ、県道735号引牛越に少し戻る形になります。 日高川の支流丹生ノ川に沿った道、多少アップダウンによるロスはありますが標高差は150m程。 途中にはB29墜落慰霊碑とか清明神社とかがあるので、ご案内したい処なのですが、既に16時近くになって時間の余裕もありませんので、またの機会に。 ともあれ16時半にはエビさん、なおじさん、何故か私の順番で到着。 しかし最後2キロのなおじさんの速い事と云ったら、「ヤマセミの郷」へ下る分岐での写真(右)を撮ろうと付いて行くのが精一杯でした。 なんでも「ビール」「温泉」と唱えながら走っていたとか。 
 道の駅「龍神」にデポして「丹生ヤマセミの郷」に向った、別動隊の九度山人さんが、既に到着してキャンプ場とかの手続きとか済ませてくれていますので、とにかく荷物を下ろしてテントの設営を済ませて温泉へ。 到着するなり服のまま川へ飛び込んだ方々も若干3名。 車で来ている賢ちゃんを加えて、今夜は総勢10名の宴、例によって持ち寄り宴会の始まりです。
 「昴の郷」から74.5キロ、実走時間は5時間台とは云え真夏の8時間、獲得標高1,078mのタフなキャンプツーリング1日目でした。
 
 

「十津川~龍神キャンプツーリング」へ

 今年のお盆はのんびりしていようかと考えていたのですが、7月3日伊賀上野での「ヴィンテージレーサー観賞会」の帰り、便乗させて貰ったヤマタンさんの車中で、お盆に息子とキャンプツーリングに行こうかと考えてるけどエエ処ないかなぁ、と云う話題。 じゃ昔一緒に行った和歌山県龍神村(現田辺市)の「丹生ヤマセミの郷」なんかどう、とコースなどの相談に乗っている内に、すっかりこっちもソノ気に。 じゃ休みを調整して一緒に行こうと云う話がだんだんエスカレートして、最近立ち上げたFacebookのグループ「自転車キャンプツーリングを愉しむ会」のオフ会も兼ねてやろうと云う事に。 私は「丹生ヤマセミの郷」へは7年ぶり4回目になるのですが、デポ地を「昴の郷」にしてR425牛廻越~阪泰林道~中辺路と周回ルートを組むのは14年ぶり、その時も今回と同じくヤマタンさんと牛廻越で龍神入りし、遅れてやってくるUG兄さんとkondoさんが引牛越を越えて「ヤマセミの郷」で合流すると云うそんなプランでした。
 
 
 ところで久しぶりの真夏のキャンプと云う事で夏用の寝袋と新調したテント、並べてみるとかなりコンパクトに、これならサイドバッグ4つに殆ど収まるのではと、調子に乗って食材とか買っていたら、結局はテントはパニア台の上に、いつもとあまり変わらないいでたちとなりました。

 デポ地までヤマタンさんの車で3人3台は積めなくもないのですが、輪行並みにバラさなくてはならないので、帰りはお世話になるとして往路自走を企てみて、R169~R425と大回りして十津川へ入るのも面白いかなとも思ったのですが、先日からの夏風邪のせいでまだまだ本調子でもないので、無茶せずに基本最短のR168を南下する事にしました。

 10日お昼に仮眠を取っておいて夕刻から準備を始め、天辻を涼しい内に越えたいと云う思いで、未明3時前に桜井を出発する事に。 一応JR吉野口駅前から重阪(へいざか)峠を目指すつもりで明日香村を抜けて行きます。 真夜中ですので走っている車も殆どないのですが、1台の黒い乗用車とすれ違ったと思っていたら、暫くすると戻ってきます、どうやら覆面パトカーの職質の様です、まあ時間も時間ですし、どうみても不審とまで行かなくても普通やない自転車ですからね、行き先と住所氏名をはっきりさせれば後は世間話です、どうやらポケモンGOで未成年者の補導が目的の様です、明日香村界隈にも結構いるんでしょうね。
 吉野口を過ぎ薬水まで来たところで、重阪を越えずに福神の旧道を車坂峠へ抜ける事にルート変更、遠回りにはなりますが、五條からR168を走るのはどうも気が進みません。 千石橋を渡り樺の木峠を越える頃には空がしらみ始めてきました。 城戸(じょうと)でR168に入り宗川渡(写真左上)から旧道へ入ります。 こんぴら館近くでの通行止は解消され旧道は再び通行止になっているのですが、せっかくの仮設橋をまさか撤去はしていないだろうと云うのが唯一の頼みなんですが。
 立川渡からの毘沙門天の激坂をどうにか漕ぎ上げ、西吉野大滝(右上)の前で道路に転がって大休止、なにしろ車がやってくる心配だけはありません、適当に補給食を口に入れます。 仮設橋もちゃんと残っていました、山側斜面を確認してみると、仮設橋ができる前に残っていた自転車と人が通れるだけの幅の路盤は完全に崩されていて、仮設橋が撤去されていたら全く通れない状態になっていました。
 新とは名ばかりの新天辻隧道(写真左下)を抜け阪本へ下りますが、実は今日は7月31日に行なわれた「野迫川~奥千丈林道サイク」のパート2として「奥千丈林道サイク 」が予定されていて、そちらの集合時刻が旧大塔村の「夢の湯」8時半と云う事なので、R168のどこかで追い越されるかなと思っていると、案の定休憩していた昭和館の前で何台かが。 (写真右下) 
 「夢の湯」の駐車場に下りて行くと、皆さん出発準備に余念がありません。 今日は走らずにサポート係に徹するUG兄さんから、サポートカーに乗って美味しい処だけ走ったらと云う有り難いお誘い。 前泊組のあびさん、なおじさん、vivvaさんと平瀬キャンプ場で落ち合う夕刻まで、たっぷりある時間は十津川で温泉めぐりでもしようと思っていたのをやめて便乗させて貰う事に。
 先週は野迫川村役場のある上垣内から高野龍神スカイラインに取り付いたのですが、今回は大股~北今西~弓手原と走りスカイラインの箕峠へ登るコース、距離も標高も大きくなるのですが、車も少なくストレスがない処か川原樋川沿いのコース、秋の紅葉も素晴らしいですが、清流と眩い緑が最高です(写真左上)。 その部分を車から下ろして貰って走らせて貰いました。 箕峠から護摩壇山までは再びサポートカーに載せて貰い、まさに美味しい処どり。 護摩壇山で全員揃って休憩(写真右上)の後、メインの奥千丈林道、幾つかの登り返しがあるものの標高差1,000m近い下りなのですが、風屋ダム湖畔まで下っても平瀬キャンプ場までは約15キロあり今日の100キロ超えは確定、明日以降に余力を残して起きたかったので、そのまま便乗させて貰う事に。 先回りして展望の良い処でカフェ「ハイエース」の開店準備をば(写真左下)。 前回は5台がパンクの憂き目に遭うと云う状況だったのですが、今回の犠牲者はまえださん1人。 しかし私と同様に明日から「十津川~龍神キャンプツーリング」に参加するギンタロウさんが、脚が吊って動けないとか、大丈夫なの。
 風屋ダム湖畔の川津まで下ってきました。 ここで荷物一式とasuka号を下ろして出発準備を整え、本日の紅一点まいちゃんとツーショット。 ここまでは段取り通りだったのですが、先に行っているvivvaさんと連絡が取れると、平瀬キャンプ場は使えないとの事、今年GWに利用したと云うレポートがネット上にあったのですが、その上第二候補の池穴キャンプ場は5年前になくなっているとか、十津川村のHPにはしっかり掲載されているのに、どういう事。 とにかく27キロ先の明朝の集合場所「昴の郷」へ急ぎます、しかし今や十津川街道R168は長大トンネルの連続です。
 途中、十津川温泉「庵の湯」に立ち寄り汗を流し、暗くなる直前に「昴の郷」に到着、大きな声では云えませんが、広場の隅っこで一同野営と云う事に、って既にあびさんとvivvaさんは宴会を始めていますが。 この夜はおニューのテント、インナーは前面メッシュ、フライもかけずに星空を見上げながら休みました。 本日の走行、途中サポートカーでキセルしたものの117.6キロ。
 
 
 集合写真を含む「奥千丈サイク Part.2」の写真をうちのHPにアップしています。 [BYCYCLE]→[ツーリングの記録]→[2016]と辿って下さい、大きなサイズの画像もダウンロードできます、参加者の方は再利用して頂いて結構です。 なお認証が必要です、パスワードをご存知でないとご覧になれませんのであしからずご了承下さい。 ログイン名は’pal’、パスワードはうちのFAX番号下4桁です、CanCan謹製カレンダーの奥付等でご確認下さい。
 

自転車キャンプツーリングを愉しむ会

 先週の「永源寺キャンプ」で鈴鹿のあびさんと自転車キャンプツーリングに特化したFaceBookグループを作ってみようかと云う事になって、早速「自転車キャンプツーリングを愉しむ会」なる非公開グループを作ってみたのですが… 
 
 
  「自転車でのキャンプツーリングをされている方、興味のある方のコミニケーションの場です。 当面「非公開グループ」としておきますが、基本的に「千客万来」のスタンスです、オーダーキャンピング車は無論ですが、マスプロ車や、クロスバイクやMTBベースのキャンピング仕様、今は持っていないが検討中の方も大歓迎です。
 こだわりも結構ですが、クローズドシートステーでないと駄目だとか、ギドネットでないとなんてウザい事は云いませんが、伝統的なスタイルのキャンピング仕様車が望ましいスタイルだとグループ管理人は感じる昨今です。 おおらかな気持ちで重さ自慢の自転車を実際に走らせる事を愉しめる方の参加を待っています。
 自転車そのものの蘊蓄以外にも、ツーリング情報、キャンピングギアの紹介やノウハウもお願いいたします。 そうそうクッキングノウハウも大歓迎!」
 
 と云う感じで、閉鎖的な床の間系に釘を差しておいて門戸を広げておこうと、自分のタイムラインはもとより参加している他のグループ「マッドガード付き自転車を愛する会」と「おとなの自転車部」にも案内をしておいたところ、参加リクエストや結構な数のコメントやメッセージが、リアルでお付き合いのある方は車種不問で参加承認はしているのですが、「マッドガード~」からの方はまぁまぁ良しとして、「おとなの~」からの方がねぇ… アウトドアやキャンプは自転車以上に人口が多い訳ですが、自転車ツーリングと関連が希薄な方がこれが結構多いのです、プロフィールやタイムラインを拝見して、情報の少ない方は参加希望の動機のメッセージを求めたりして、私なりに判断させて貰っているのですが、お断りするのもこれがなかなか難しくて。 ちょっと間口を拡げ過ぎたかなと悩んでいる昨日今日です。 しかしロードバイク全盛と云うか、自転車趣味=ロードバイクみたいになっている現状の中で自転車を始めて、でも自分のやりたい事とは何か違うぞと、愉しみ方を模索している人が多い現実を垣間見た様な気がしています。
 

「黄和田キャンプ場」へ(2日目)

黄和田キャンプ場 滋賀県東近江市黄和田(旧永源寺町)
 
  お昼頃にはお天気が悪くなりそうだと云う事もありますが、キャンプの朝は早いです、8時過ぎには撤収開始。 あびさんのTOEIキャンピングとは前々オーナーからの付き合いですね(左下) 、なおじさんのカトーサイクルオリジナル、TOEIのサイドバッグとは(右下)。
 
 Tさんが帰ってしまったので3人なんですが、記念写真を撮って、9時には撤収です。
 
 日野町役場まで20キロ程を戻るのですが、写真を撮ったりしているので、なかなか前に進みません(^_^)
 
 昨日と同様に愛知川右岸、国道421号の対岸路を行きます(写真右:あびさん)
 
国道421号から離れて日野町へは主に県道508号とかを走るのですが、距離こそ短いものの結構アップダウンとかがあってキャンピングには大変なんです。
 
 
 
 
 11時前には日野町役場に到着、なおじさん、あびさんとはお別れして、ここから再び一人旅で桜井を目指します(写真左:なおじさん)。 近くの日野町道路元標に立ち寄った後、県道41号すなわち御代参街道と呼ばれる旧街道で東海道の土山宿へ越え、JR草津線甲賀は駅、道の駅「あやま」を経て伊賀上野へ向います、問題はどのあたりで降ってくるかなんですが。
 
 伊賀上野で「鍵屋の辻」に立ち寄ります、いつもなら山越えの鄙びた道を選ぶのですが、足回りに爆弾を抱えている以上、線路に沿ったコースを選択するつもりでR422寄りを南下するつもりだったのですがR368を走ってしまう事に、距離的には短いのですが、登りになるのと車が多いのが難点。 名張市へ入る頃にはいよいよ降ってきそうです。
 途中から旧道の名張街道へ入り近鉄大阪線の桔梗ヶ丘駅へ、フロントバッグとサイドバッグ4つにカバーを取り付けます、この季節の帰り道ですから身体が濡れるのは良いのですが、路面がかなり濡れてきて慎重にならざる得ません。
 
 名張市街の手前から旧街道に入り、室生口大野あたりまでは概ね車に追われる事なく走る事ができました、さすがに室生ダム湖畔は遠慮してR165を榛原へ出て西峠を越えます。 写真は阿保越伊勢街道三本松宿。
 
 1835、無事に桜井に帰投、走行115.0キロ、昨日の115.3キロに加えて1泊2日230キロ、トラブルを抱え承知の上とは云え久しぶりの雨中ランのキャンプツーリングでした、さすがに疲れがどっと。
 

 
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「黄和田キャンプ場」へ(1日目)

 
 結局は寝たのか寝てないのか良く判らないまま未明3時に桜井を出発します。 奈良まではいつもの上街道、暗い中を何度も走っている道で、この季節なら奈良市街を過ぎる頃には明るくなってきますので丁度良い按配かと。 写真の「ならまち」を抜け猿沢池から興福寺と…
 
 京都府へ入り大仏線跡に沿った道から木津川河畔に出て恭仁大橋を渡ります。
 府道5号線に入ると、まだ5時台だと云うのにローディの姿がチラホラと、お馴染み和束南のローソンで小休止、今夜のおでん用に忘れてきた「だしの素」を仕入れておきます。
 
 湯舟を過ぎた辺りで、4月の「一府三県サイクリング」の折に目を付けておいたポイントで「自撮り」をば、しかし何やらごちゃごちゃしていていまいちですね。
 ところで心配なタイヤの方、折々にチェックしているのですが、問題はなさそうでこのまま今日明日の200キロ余りは持ってくれそうな感じです。
 
 7時半には滋賀との県境までやってきました。 待ち合わせ場所の日野町役場までは後30キロ程の距離ですから余裕です。 時間もある事ですし、ローディの多いコースでもありますし、通行人Aがやってくるのを待ってみたのですが、余計な邪魔者が(>_<)
 
 しかし待っているとなかなかやってこないものでして、気が着くと信楽側からやってきたりして、キリがないので「Microsoft Image Composite Editor」のお世話になる事にして撤収、50分ばかり遊んでいましたが。 どこのどちらさんか知りませんが、有難うございます。 
 神山からは旧道を縫って走り信楽駅前へ、駅前の巨大狸、セーラー服は脱いじゃった様です。 その後も国道は避けて大戸川沿いの道を雲井まで行きます、少々アップダウンはありますが、信号はなく車も全くと云って良いほどやってきません。
 
 信楽高原鉄道の踏み切りまでは交通量の多い国道を我慢しなければなりませんが、旧R307の小野峠への道へ入ります。 庚申山広徳寺への入り口から先はずいぶん昔から通行止になっているのですがどうにか通れるかと、今日も山仕事と思しき軽トラが入ってきていました、落石や木っ端に水も出ているのでロードバイクではかなり厳しい状況ですが。
 
 貴生川まで下った処で、なんと地元のniwa-chanさんが、地元とは云えまさかここで待っているとは、信楽駅前での時刻から小野峠を越えているに違いないと踏んだ様です。 日野町役場までエスコートして頂く事にして、近江鉄道沿いの道を走り、水口町道路元標に立ち寄って貰います。
 
 待ち合わせ場所の日野町役場には11時過ぎには到着、近くのコンビニでお昼を仕入れて戻ってくると、なおじさんとあびさんだけがいます、結局は主催の「へろへろ輪」は全滅で、これではなにやら「月うさぎ」メンバーではありませんか。
 
 日野町役場からも日帰りのniwa-chanさんが加わった4人で、現在の東近江市旧永源寺村へ向うのですが、結構アップダウンがあってここまで走ってきた身には堪えます。 途中何やら案山子と云うか、普通の農家の様なんですが、関西で云う処のパラダイスが。
 
 ひろみワイナリーに立ち寄った後、八風街道ことR421を永源寺ダムへ。 ダムから先は対岸路を行く事にしたのですが。
 
 対岸路、ダムの天端道路はは車が通れない様に鎖が張ってあるので、車は入ってきませんが、落石片と何やら猿の糞が多い事、ダム湖畔の道にしてはアップダウンが多いもののラ系サイクリストにはなかなか快適なコースではあります、その上に先月の大黒屋さんに続いてなおじさんがキャンピング女子に。 (写真左上:なおじさん)
 
 ところが調子こいていたら落石片に乗り上げてしまいます。 前輪は避けたものの後輪はまとも乗り上げてしまい、明らかにスポークが切れたと云う音が。 ニップルが突いてパンクもした様で、エアーも漏れる音が。 サイドバッグを着けているとパンク修理だけでも大変なのですが、ここまで丁度100キロ程走ってきてキャンプ場まで後数キロだったのに、どうやらスポークが1本ニップル側で折れていて振れ取りが必要な状況です。 なおじさんとあびさんにはまだ買出しとかもある様なので先に行って貰い、niwa-chanさんに手伝って貰う事に。 元々ガードクリアランスのないasuka号ですが、折れたスポークはフリー側なので抜けませんので、ケーブルタイ2本で隣のスポークに縛りつけ、前後2本づつを調整するだけで問題なく走れそうです。 (写真左:なおじさん)
 
 2,30分程の作業で再スタートして後を追います、niwa-chanさんは「くさ餅」を買って帰ると云うミッションを済ませ「黄和田キャンプ場」へ、どうやら買出しをしているお2人を追い越してしまった様で、こちらがキャンプ場入り口で待つ事に。 キャンプ場まで数キロ走った感触では、無茶さえしなければ明日もこのまま走って帰れそうな感じです。 最悪は荷物を宅急便にして軽量化し、念のために持ってきた28Cに履き替えれば、なんとか自走で帰る事ができるかと。
 
 設営完了、あびさん持参のタープいいなぁ。 心配なお天気も明日のお昼頃までは持ってくれそうな感じ、帰り道に降られる事は覚悟の上ですが、雨の中の撤収だけは堪忍して貰いたいものです。 なお「黄和田キャンプ場」、自転車は一泊600円です。
 
 そうこうしていると、食材と七輪を積んでTさんが車で到着、明るいうちから宴の始まりです。
 
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「黄和田キャンプ場」へ(前日)

 世間は梅雨入りしたと云うのに、「へろへろ輪」からキャンプのお誘い、場所は滋賀県東近江市の黄和田キャンプ場、琵琶湖に流れ込む愛知川(えちがわ)の永源寺ダム上流にあるキャンプ場で、桜井からですと約100キロの距離、実は昨年も乱入を画策していたのですが、準備中にasuka号のカンチ台座が折れる事態に断念した経緯があって、リベンジを果たしたい処なのですが、今月になってからなかなか気ままに日程が空けられない状況でして。 ところで今回はなんと「愛知川自転車キャンプサミット」などと云うご立派なお題目が付いていたのですが、テロならぬ天気予報が怪しくなってきたあたりから参加者が激減、だったら梅雨にするなよと云いたい処なんですが。 その気になったらやめられない悪い正格、とにかく万障繰り合わせて準備だけは整えておこうと。
 集合場所の日野町役場までは往路は奈良~信楽経由、復路は伊賀上野経由と云う事に、いずれにせよ100キロ強の行程になります。 4サイドでの100キロ超えは昨年10月に2日連続でこなしていますし、標高を考えると問題はないのですが、日野町役場12時はちょっとキツいかも、とにかく未明に出発すればどうにかなるだろうかと。 
 前日になってどうにか参加できそうになり、暫くはキャンプツーリングの予定はないだろうと、先月28Cに換装していたasuka号を再び32Cに、走行距離が3,000キロを超えてきたので、そろそろかなと思いつつとにかく前後ローテーションだけでもと… なんとサイドに僅かですが穴が、圧を上げるとかなりヤバそうです、パナのパセラでAMAZONに在庫があるのですが、さすがに今の今では間に合いません。 28Cもパセラですがサイクルベースあさひ限定のケブラービートのライトモデル。 とにかく内側からゴム板をあてがって接着、往復200キロ超の4サイド支度に耐えられるかは微妙ですが、ケブラービートを良い事に28Cを一式積んで行く事に、最悪の事態には荷物を宅急便かゆうパックにして軽量化すれば、自力で走って帰って来れる様にして、前夜には出発準備を整えておきます。 さて黄和田キャンプ場まで走って行けるのでしょうか。
 
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第9回月うさぎキャンプ(まとめ)

Photo : ダイバーてっちゃん
 
 「月うさぎ」な皆さん、今回もお疲れ様でした。 帰投後、後片付けに写真の整理、ブログの更新を終えて、やっと一息と云うかいささかロス気味です。 最初は低気圧の通過にハラハラさせられた天気予報でしたが、強力な晴れ男のお陰で、快適な2泊3日を過ごす事ができました。 ただ往路も復路も向かい風基調にはいささか参りましたが。 
 今回はYouすけ君を含めて参加13名12台、4サイドが7台、2サイドがBikeFridayタンデムを含めると4台、マッドガード付きが11台と云う構成。 そしていつもの復路に加えて、登り基調の往路でも連ねて走る機会もあり、今まで一番愉しく有意義な「月うさぎキャンプ」だったと、幹事役の私は勝手に思っています。 UG兄さんの言葉を借りれば「だんだん望ましい形になってきた」とか。
 しかしなんと云っても今回の目玉は、4サイド初挑戦で約55キロ、獲得標高1,000m近くを余裕で完走されたD女史、彼女の言葉「月うさぎキャンプの醍醐味は、お泊まりしてゆっくりキャンプ飯食べて、お酒飲んでおしゃべりして、満天の星空を見ることだ! そうしないと、キャンプの半分を味わえないと思ってました。 でも今回、私は今までキャンプの半分しか味わってなかったことに気づきました。 月うさぎキャンプの半分は、月うさぎへの道でできてたんです。 」に付け加える言葉はありません。 次回はUG兄さん、syokoraさん、ダイバーてっちゃんを従えて大阪スタートとか。 
 そしてご縁あって前回から参加して頂いている神戸のたもさん、失礼ながら私やUG兄さんより5つ上の最年長でありながら、今回は三ノ宮から約130キロを4サイドで自走、これには驚かされました。 しかしトレックのクロスバイクに黄色いオルトリーブの4サイド、カラーコーディネートしたウェアは一番目立ってましたよ。 
 今回もお父さんと一緒に参加してくれたYouすけ君、すっかり「月うさぎキャンプ」のマスコットボーイですね、だんだん大きくなっていつまでおじさん達と遊んでくれるか判りませんが、暫くはしっかりストーカーやってね。 
 Clickさん、差し入れ有難うございます。 「みんなで位置共有」で県下を走られている事は判っていたのですが、まさか東吉野までお見えになるとは。 雲行きも怪しかったので、ごゆっくりも出来なかったとは思いますが、次の機会には是非ごゆっくりして行って下さい。 

 何にも考えていなかった2日目の村内サイク、Libertyさんが高見峠の話を出さなかったら、すっかり忘れていたポイントでした、4月に開通していたとは、お天気に恵まれた事もありますが、おかげでみんな揃って有意義なサイクリングができました。
 名古屋から長躯参加して頂いたおつねさん、その後の関西の旅を終えられたら、動画を期待していますよ。 

 

 そして今回は残念ながらサポート役に徹して頂く事になったダイバーてっちゃん、有難うございました。 そして「月うさぎ」の瀧口さんご夫妻、毎度の事ですが、今回も大変お世話になりました、6年前にフト立ち寄った時に「ここでキャンプさせて貰えきませんか?」とのお願いを、快く引き受けて頂いて以来のご縁となりました。 
 ところでGWの「月うさぎキャンプ」はリクエストがあった時に行なっているのですが、10月と違い日の長いこの季節は、ゆっくりできていいなぁと云うのが、次回は区切りの第10回、暦で行くと10月8~10日の2泊3日となりますが、今回はGWのど真ん中と云う日程の関係で、参加したくとも参加できない云う方も何人かおられた様ですが、次回ご一緒できる事を、愉しみにしております。 
 例によって集合写真を含む写真をうちのHPにアップしています。 [BYCYCLE]→[ツーリングの記録]→[2016]と辿って下さい、大きなサイズの画像もダウンロードできます、参加者の方は再利用して頂いて結構です。 なお認証が必要です、パスワードをご存知でないとご覧になれませんのであしからずご了承下さい。 ログイン名は’pal’、パスワードはうちのFAX番号下4桁です、CanCan謹製カレンダーの奥付等でご確認下さい。
 
 
 九度山人さんの「仙人日記」
 バクローさんの「自転車バカはどうにもならない」
 niwa-chanさんの「自転車中毒症」
 
 

第9回月うさぎキャンプ(3日目)

Photo : バクローさん
 
 3日目も清々しく気持ちの良い朝を迎える事ができました。 朝露も殆どなくテントを乾かす時間も省けます。
 
 
 朝食、後片付け、撤収、帰り支度と皆さん手際よく済ませ、何と9時には出発準備完了です。 自走組の内niwa-chanさんは染谷峠を越え名張経由で滋賀へ、九度山人さんとUG兄さんはある事情で高見川~吉野川ルートで、残り6名が一谷峠を越え宇陀へ向かう事となりました。
 さて今回の主役D女史と愛車を真ん中に参加者全員での記念写真を済ませ、前回から始まったキャンピング車を並べてのヤラセ写真、前回はskuramさんにお願いしたのですが、今回はてっちゃんとバクローさんに大役を、前回の7台に対して今回は9台、これが9台ともなるとなかなか難しいのです。 昨年のヤマタンさんからセンターを奪ったD女史に合わせてスタートするのですが…
 どうにかスタート(^_^;) niwa-chanさんは反対方向ですので、この後Uターン、8台で900m先の谷尻(たんじり)の三叉路まで走り、南へ下る2人とお別れします。 
(Photo : バクローさん)
 
谷尻にて。 九度山人さん、UG兄さんとお別れです。 (「Microsoft Image Composite Editor」による合成画像 )
 
 
 
 一谷峠を越え県道31号榛原菟田野御杖線を西へ、1日目も概ね向い風だったのですが、前線の通過で帰りも向い風の洗礼を受ける事に。 (写真右) 大阪枚方から自走参加の予定だったヤマタンさんですが、出発後にホイールのトラブルで引き返し、急遽車での参加となりましたが、せっかくですので宇陀まで往復してご一緒して頂く事に。 
 いつもは菟田野から芳野川沿いに北上するのですが、大宇陀の久保本家へ酒を買いに行くsyokoraさんと、宇陀の銘菓「きみごろも」を買いに行くヤマタンさんと一緒に大宇陀回りに。 
 「きみごろも」の後は、近鉄の駅貼りポスターにもなった宇陀松山街道の街並みでヤラセ写真大会。 
 
 
 女寄峠を越え、橿原でローディ御用達のカフェ「4’season」でお昼を頂く事に。 りょうママにも入って貰って記念撮影。 この後、大阪へ向かうsyokoraさんとおつねさんとお別れし、D女史を車をデポしている明日香村へ送り届けて9回目の「月うさぎキャンプ」は終了、夕刻には全員の無事帰投の報告を受けて一安心。 次回は区切りの第10回、暦からすると10/8~10日の2泊3日になるかと思いますが、今から再会が愉しみです。
 

第9回月うさぎキャンプ(2日目)



旧国道166号高見峠にて
 
 未明に雨風が強くなった時もあったのですが、左程に心配する事もなく、明るくなる頃にはすっかり上がって、眩いばかりの朝日が差し込んできます。 「月うさぎ」は何十年も昔に作られた分校跡とあって、近年造成された様なキャンプ場と違い、水捌けが良く昨夜降ったのが嘘の様に、水たまり一つできていません。 
 「月うさぎキャンプ」、2泊3日の日程の時は2日目に揃って村内周回サイクを行うのですが、今回は昨夜の雨がどれ程長引くかも判りませんでしたし、周回サイクのパターンも出尽くしているので、何も考えていませんでした。 そこにLibertyさんが今日は高見峠を越えて三重県側のキャンプ場へ移動すると云う事で調べてみると、長らく通行止になっていた高見峠旧道が4月から通行可能になっている事を知りました。 そこで急遽みんなで高見峠まで往復しようと云う事になり、てっちゃんがサポートカーを引き受けてくれる事になり、機材を運んで峠で料理をしようと云う事に。 
 9時過ぎには準備をすませ、全員が標高898mの高見峠を目指します、4サイドのままのLibertyさんとタンデムのバクローさん親子は些か大変でしょうが。 「月うさぎ」から滝野へ下り<28>吉野室生寺針線を南下します、写真先頭は愛知県から自走参加のおつねさん、「月うさぎキャンプ」は初参加ですが、名古屋の新春ランでご一緒しています、日本一周の猛者、ヘルメットにはちょんまげの様にカメラが、動画が公開されるのが愉しみです。 
 高見川沿いに出ても可能な限り旧R166を行きます。 天気も回復した事もあってか、R166を往く車も結構多い様です。 高見登山口のバス停近くで一息入れて再びスタートです。  
 1キロ程R166を我慢しなければなりませんが、近年桜で有名になった「高見の郷」を過ぎれば、峠への旧道の分岐は近いです。 
 旧道に入り暫く行くと、正面に高見山の山容を見上げる事ができます。 斜度もそれなりにあるので、皆さん思い思いのペースで進みますが、高見峠旧道はちょっとした山岳コースの雰囲気を味わえる魅力的なコースです。 しかし最高のお天気です。 
 4サイドのLibertyさんは大変ですが、そこは百戦練磨のベテラン、確実に詰めて行きます。 先頭グループが遥か上のガードレールの処から手を振っています。 
 峠まで1キロに満たない処ですが、どうやらここが通行止になっていた崩落箇所の様ですね。
 Libertyさんをフォローしながら峠に到着、先着組は既にお昼の準備をテキパキと始めています。 ところで四阿の屋根と案内板が枠だけ残してなくなっていますねぇ、以前の写真。 調べてみますと高見峠へは2007年10月以来、天五さんとの「松阪ホルモン」ツーリングが流行った頃ですね。 
 さてお昼、メインはshokoraシェフによる「缶詰のミートソースとカットトマトを使ったポロドーロ」を頂きます、しかし風が強いのには参ります。 ところで何やら一昨年の北摂最高峰深山での「山の釜飯」に続いて、ここで「峠の釜飯」をやろうと云う話が持ち上がっています。 
 高見峠を越えると三重県なのですが、神戸三宮から自走でみえられたたもさんは、兵庫県~大阪府~奈良県と走ってこられていますから、ここが3つ目の県境と云う事で1枚。 そしてLibertyさんは次なる目的地に向かってここでお別れです。 
 お腹も一杯なった処で「月うさぎ」に戻ります。 標高差200m程の登り返しがあるのですが、まずは高見峠から500mのダウンヒルです、木津(こつ)まで下って谷尻(たんじり)へ登り返します。 
 

県道251号谷尻木津線を行く、バクローさん親子のタンデムとUG兄さんのエルス。 実は両者この時は大変な事になってます。 ストーカーのYouすけ君が頑張ってくれればお父さん楽勝なんですが。 それでも高見峠から1時間程で帰ってきました。
 今日も「たかすみ温泉」には昨日の迷惑な団体が来るそうなので早めに往復してから、午後の時間をのんびりと過ごし、D女史からはお抹茶の振る舞いが。 秋の「月うさぎ」と違い陽が長いと気持ちゆっくりできますね。 さておやつか夕食か判らないうちに食事の準備が始まります。
 まずはてっちゃんのたこやきからスタートかな… アクアパッツァ」、「酢豚」、「カレースープとサフランライス」、「豚の角煮」 etc.etc. 
 陽が暮れるとキャンプファイアに火が入ります。 昨今は直火禁止のキャンプ場が殆どになってしまった中、こんな豪勢な焚火を囲む機会はそうありません。 共通の趣味を持つ気の置けない仲間、話の種は尽きません。
 気が付くと空には満天の星空、表の県道に出て暫し星座観察、「月うさぎ」の夜は更けて行きます。

 
本日の走行34.8キロ。
 

前日 1日目 2日目 3日目 総括

第9回月うさぎキャンプ(1日目)

高見川河畔を行く、進行方向とは逆ですが「2人自撮り」に挑戦!
 
 今回の「月うさぎキャンプ」の目玉は何と云っても、D女史が男のロマン4サイドに挑戦すると云う事でしょう。 さすがに兵庫県から走ってくる訳にも行きませんので、明日香村のチネリ怪人vivvaさんちに車をデポさせて貰ってスタートします。 「月うさぎ」まで交通量の多いR165西峠やR166女寄峠は避け、距離は倍近くになるものの、雰囲気の良い吉野川~高見川沿いに遡上するルートをとりますが、明日香村からはまず標高500m近い芋峠を越えなければなりません。 日頃オールドロッシンを駆る彼女ですが、果たして初めてのキャンピング支度の自転車で芋峠を越えられるのでしょうか。
 
 芋峠にて。 実はかなり心配していたのですが、行者辻で一息入れたものの幾つかの激坂部分も推す事なく、栢森集落から40分程で登ってきました。
 芋さえ越えれば、後は吉野川河畔に下り、川沿いの穏やかな道を東吉野村に向かって行くだけです。
 
 河原屋のローソンでコーヒーブレイクしただけで東吉野村へ、「自撮り」をしていたのと「ニホンオオカミ像」の前で一息いれだだけで快調に、ただ何時になく向かい風がキツかったのが。
 
 現地集合が建前の「月うさぎキャンプ」ですが、前回から「みんなで位置共有」と云うスマホアプリを使って、お互いの現在位置を把握できる様にしています。 吉野川~高見川ルートでは後ろに大阪からsyokoraさんとUG兄さん、その後ろに和歌山からの九度山人さん、なんと神戸からたもさんが自走で来られていて既に明日香村へ、これから芋峠に入る様です。 滋賀からniwa-chanさんが名張付近に来ている様です。
 
 東吉野村小(おむら)で自然酵母のパン屋さん「麦笑」へ、吉野川~高見川ルート組は、時間が許せばこの先の手打ち蕎麦「よしの庵」で揃ってお昼にしようと云う事なので、ここで後続を待つ事にします。 「麦笑」にはイートインコーナー?と云うか座敷と縁側で出来立てパンとコーヒーを頂く事ができます。 12時過ぎにはサイドバッグに食材を満載にしたお二人が到着です。
 
 木津川(こつかわ)の「よしの庵」まで4サイド4台を連ねて走ります。 丹生川上神社前にて。 
 
 
 
 「よしの庵」に到着、ここで「月うさぎ」まで車で来てランドナーで下りてきたてっちゃんさんと5人でお蕎麦を頂きます、写真は数量限定の「変わりご飯とお蕎麦のセット」。 そうこうしているとたもさんと車で来ているバクローさん親子が到着します。
 
 「よしの庵」で長居をさせて貰い、「月うさぎ」へ向かって最後の行程。 登り基調となる往路は殆ど連れ持って走る事はなかったのですが、ここから4サイド5台とランドナー1台の6台を連ねて走る事に。 写真はお馴染み高見山を見上げる定点観測ポイントにて。
 R166を跨いで<251>谷尻木津線~<31>榛原菟田野御杖線と継いで1540無事に「月うさぎ」に到着。 黄色いオルトリーブのサイドバッグのTREKのたもさんは、今回の参加メンバーで最年長でありながら神戸三宮から130キロ自走を果たし、D女史は初めての4サイドで約55キロ、獲得標高が1,000m近いコースを無事完走されました。 
 「よしの庵」で長居をし過ぎた事もありますが、滋賀県からのniwa-chanさんは既に到着していて。 今朝亀山をスタートした愛知県のおつねさん、和歌山県からの九度山人さん、京都府から榛原まで輪行で来たLiberty(麦藁)さんと次々到着です。 

 テント設営後「たかすみ温泉」に向かったのですが、何やら中学校のバレーボール大会とかで貸切状態になっていて2時間待ちとかで、お風呂は諦めざる得ないアクシデントが、私達以外でも多くの人が引き返した様で迷惑な話です。 さて気を取り直して「月うさぎ」に戻り、「月うさぎ」のオーナーご夫妻も加わって、お待ちかねの持ち寄り宴会です、食べる方も作る方もここぞとばかりに。 ところで一番の心配事だったお天気ですが、風こそ強いものの雨も日が変わるまでは本降りになる事なく1日目を終える事ができました。 どうやら晴れ男が強力な結界を張ってくれていたとか。 
 

月うさぎキャンプ前日

 明日から恒例の「月うさぎキャンプ」、2010年から年に1,2度行われていて今回で9回目となります。 天気予報の方はあまり芳しくありませんが、どうやらここにきて雨が降るのは1日目の夜から2日目の朝にかけて、ただ雨風がかなりキツくなると云う事が気になります。 過去何度か降られた事もあるのですが、中止にした事はなく一度だけ台風の接近でやむなく2泊3日を1泊2日に短縮した事があるだけです、往復の道のりで降られず、雨の撤収さえなければ万々歳と云う事に、2日目の村内サイクも、雨ならば屋根のある処でのんびり過ごせればいいやと何にも考えていません、GWの混雑も渋滞も縁のない東吉野の山中で過ごせれば上等です。 今の処参加者はYouすけ君を含めて13名、奈良、大阪、和歌山、兵庫、滋賀、愛知から、来るべき人はちゃんと顔を揃えていますネ。 
 しかし今日は明日の予報が恨めしい様なお天気です、テントの点検と雨に備えて防水処置を念入りに。 先日の「野迫川サイク」で出たマッドガードの修復とブレーキシューの交換、在庫があると思っていたら見つかりません、気付いて頼んでおけば翌日に送料無料で届く、便利と通り越して凄い世の中です。 しかし後リムはそろそろ限界かなぁ。 買い物を済ませたら、後はいつもの「何か一品、何か1本」の下拵えを。
 さて明日は4サイド初挑戦のD女史の介添役で明日香村から芋峠を越えて、吉野川~高見川沿いに遡上する60キロ程のコースで「月うさぎ」を目指します。
 
 

四国ツーリング(総括)

1日目 3月21日(祝) 自宅(桜井)~九度山~和歌山港 101.2km
2日目 3月22日(火) 徳島港~神山町~倉羅峠~脇町~美濃田の淵キャンプ場(東みよし町) 112.3km
3日目 3月23日(水) 美濃田の淵キャンプ場(東みよし町)~阿波池田~法皇湖畔 79.8km
4日目 3月24日(木) 法皇湖畔~旧別子山村~大永山トンネル~マイントピア別子~新居浜~「シクロの家」(今治) 88.3km
5日目 3月25日(金) 「シクロの家」~大三島周回~「シクロの家」119.5km
6日目 3月26日(土) 「シクロの家」~瀬戸田(生口島)~尾道駅 82.3km
計 5泊6日 583.4km
 
和歌山港~徳島港フェリー含む
 
交通費(フェリー) 2,110円
交通費(JR) 2,370円(「18きっぷ」1回分相当、5,400円分乗車)
宿泊費 5,000円
食料品・菓子・飲料類 7,392円
外食代 7,220円
入浴料 1,220円
運送料 2,624円
その他 4,488円
 計  32,424円
 
 2015年4月の「天の邪鬼『しまなみ』へ往く」はこちらから
 2015年10月の「『延陽伯』号『しまなみ』を往く」はこちらから
 2016年1月の「せとうちツーリング」はこちらから
 

四国(中央構造線)ツーリング 4日目

愛媛県道47号新居浜別子山線
 
 富郷ダムから湖畔を少し上流に行った処に適当な野営地を発見、かなり大きな公園になっていて四阿、トイレ、水道と揃っています、敷地内にレストランがあるのですが、火水曜日は定休日で人影は見えません、駐車場は16時に閉鎖されてしまっていますので既に車は入って来ません。 そして眼下の湖岸には野外ステージまでついています、こんな山奥の野外ステージで一体何を行なおうとしたのか、何が行なわれたのか、どう贔屓目に見ても無駄な公共事業の実態を目にしながら、有効に使わせて頂きました。
 モバイル機器と環境の進化で、かような山奥にいてもネットの恩恵が受けられるのですが、問題は電源、今回も2台のモバイルバッテリーを用意してきていて、フェリーの待合室や船内、昨夜はキャンプ場のトイレにコンセントを見つけたのですが、ここのトイレは電源が元で切れていて充電をする事はかないませんでした。 キャンプが続くツーリングでは、ダイナモからの充電とかも考えなくてはいけませんね、優れたモバイル機器も電気がなければ。
 ところで法皇湖畔は標高460m程あって、朝の冷え込みを懸念していたのですが、すっぽりと霧に覆われてしまって、昨日の方が寒かった様な、ただ明るくなりだした頃に少しパラパラとやってきたのですが、幸い撤収して出発する頃にはやんでくれました。
 
 法皇湖畔を離れ県道は現在では新居浜市となっている別子山村へと入ります。 道路だけは立派なのですが寒々とした風景が続きます、ここに松山市をも凌ぐ鉱山都市があったとはとても信じがたいです。 ところで困った事に、この先「時間帯制限」の看板が、通行できるのは1時間に10分だけ、工事が始まる9時には後1時間もありません、距離は数キロなのですが、殆ど別子ダムまでのぼらなければならない様です、まぁ間に合わなければ道端で店を拡げてお湯でも沸かしてコーヒーでも淹れるかと思いつつ、先を急ぎます。
 
 幸い通行止め箇所には10分前には到着、無事に通過する事ができました、しかしこの銅山川沿いのルートは工事が非常に多い様ですね。 工事区間が終わった処には銅山への登山口があります、この登山道の先に小学校や病院、劇場があったのです。
 
 標高850m程にある別子ダムも、新宮ダム、柳瀬ダムと同様に見下ろす高さまで登らされ、再び湖水の高さ近くまで下る事に。 そんな事より、お山はご覧の通り、3月の四国だと云うのに、うっすら雪化粧です。
 
 
 登り返しを食らった後,、9時50分ようやくピークの大永山トンネル(1,157m)に到着、GPSでは標高987mとなっています。 しかしこの山中の県道にブルーラインが引かれているとは、愛媛県恐るべし。
 しかしトンネルからは冷たい風が吹き出してきます、まるで風洞実験の様なトンネルを抜けると標高差900mのダウンヒル、恐らく車だと判らないでしょうが、ガードレールに自転車を立てかけて下を覗き込むと、九十九折れどころか、道がどこをどの様に下って行くのかちょっと判らないような道筋です、おまけに強烈な風で寒い事、スマホで写真を撮ろうとすると寒さでバッテリが電圧降下を起している様でカメラが起動しません。 こんな処でのんびりともしてられませんので、とにかくブレーキレバーを握り締めたまま、早く下界に下りたい一心で下ります。 今季一番寒い思いをしましたね。
 
 標高400m位まで下ってきた処に、「東洋のマチュピチュ」を謳い文句にしている別子銅山の遺構のある東平(とうなる)への分岐があります。 ただ東平へは5.5キロで標高800m近くまで登らなけらばなりません、とてもそんな余力も気力も残っていません。
 
 
 鹿森ダムとループ橋を過ぎて標高150m程にある道の駅「マイントピア別子」まで下ってきました、陽射しもあってようやく生きた心地が。 ここには別子銅山のテーマパークが併設されていて、鉱山のトロッコとかもあるのですが、見学は適当にして、レストランで「鍋やきうどん定食」を頂く事にしました。
 
 12時過ぎには「マイントピア別子」を後にします、「シクロの家」まで後45キロ程、殆ど平坦路の行程ですが、できるだけR11は避けて、通学路になっている自転車道や、旧い讃岐街道や遍路道を辿って行きます。 後で「シクロの家」のスタッフに教えて頂いたのですが、この自転車道(写真左上)、元は別子銅山の鉱山鉄道や排水路だったそうなんです。 西条からはメインルートは今治に向うR192となるのですが、ここでも田んぼの中や漁村の路地を縫って行きます。 実は昨年、今治から西条市に残る多賀村道路元標へ往復しているので、結構土地勘があったのです。
 
 1645、今治駅前の「シクロの家」に到着、4日間で380キロ、「自走今治」の一応の目的は達成です。 途中で今は「シクロの家」を運営する「シクロツーリストしまなみ」のスタッフとなっているムラマサ君からメッセージがあって、Yさんと一緒に迎撃に出られた様なのですが、どうやら浜よりを走った私の迎撃には失敗した様です。
 今夜からの2連泊ですので、荷物を下ろして洗濯物をしながら近くのレトロな銭湯「宝来温泉」へ、近くにスーパー銭湯もあるのですが、ちょっとぬるめなので、こちらを愛用しています。 もちろん「シクロの家」にもシャワールームが3つもあるのですが。
 
 今治のB級グルメと云えば「焼豚玉子飯」、以前に「白楽天」と云うお店へ行ったのですが、あまりに甘すぎてちょっと敬遠していました。 今回は迎撃に失敗して戻ってきたお二人と、お薦めの「重松飯店」へ、ボリューム満点でリーズナブル、お味も満足。 写真左は「満腹セット」でなんと950円(税別)、メニューには焼豚玉子飯(小)+焼飯(小)+ラーメン+サラダとなっていますが、どこが(小)なんでしょう。 ちなみにここで焼豚玉子飯(中)を頼むと玉子が3つ載っているとか。 ただ営業時間がテキトーな様で、ネット等では夜の営業は21時までとなっていますが、私達が帰る20時半頃にはのれんをおろして、店のみなさんが賄い飯を食ってはりました。
 
本日の走行88.3キロ、平均速度15.3キロでした。
 

 
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 2015年10月の「『延陽伯』号『しまなみ』を往く」はこちらから
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四国(中央構造線)ツーリング 3日目

国道319号線から見下ろす新宮ダム湖
 
  3日目の朝、標高100mにも満たない「美濃田の渕キャンプ場」なのですが、結構冷えます、今週は寒の戻りがあると云う事なのでそれなりの用意をしてきているのですが、これでは更に山深いだろう明日の朝が思いやられます。 それに吉野川を挟んで対岸のJR徳島線とR192、それと反対側には高速道路もあって結構騒がしく、JRの方は夜中こそ走ってはいないのですが。 無料と云う事も含めて下馬評の高いキャンプ場だったので期待していたのですが。
 さて今回のツーリングの一応の目標は今治なのですが、ここから150km余り、それも標高1,000m近い峠を越えなければならないので、とても4サイドで走りきれる距離ではありません、とにかく銅山川沿いに入って適当な処でゲリキャン、と云う訳で今日は行き当たりばったりのんびり行く事にしますが、ここでのんびりしていても仕方がないので明るくなる頃には撤収を始め7時にはスタートする事に。
 美濃田大橋を渡って右岸のR192へ、陽射しも入ってきて身体も温もってきたので、佃駅の見えるポイントで着込んでいたものの脱ぎながら、時刻を調べてみると徳島線と土讃線の列車がまもなくやってきますので待つ事に。 佃駅は物理的に両線が分岐する駅なのです。 
 現在の三好市の中心にあたる阿波池田の町中へ入りますが、国道を避けて山側の道を辿って行きますと、阿波池田の街を見下ろす高さまで登ってしまいましたが、穏かかに登って行く道でしたのでさして苦にはなりませんでした、ただ逆向きは激坂があります。
 
 ここから先は確実に食料が調達できそうな処がないので、明朝の分まで含めて買出しをしておく事にしますが、まずはスーパーマーケットが開く9時までコンビニでコーヒーでもとローソンを探して向う事に、なぜローソンなのかと云うとPontaのポイントに加えて、docomoのおサイフケータイで決済すると、月締めで3%の歩引きをして貰えるのです、従ってちょっと遠回りしてもローソンなのです。 しかし国道のバイパスに面していて旧道側から来ると判りにくくて参りました。 ここはイートインコーナーがないなぁと思っていると、なんと外側にお洒落な休憩スペースが… とfacebookに書き込んだら、食いついたのはブルベライダー、仮眠なんかしゃちゃ駄目よ。
 ゆっくりさせて貰ってサンシャインと云う地元スーパーへ、今日のお昼と晩の弁当とカップラーメン、明日のパンを買い込みます、ついでおトイレも拝借。 
 阿波池田駅と西側の山腹から見下ろした駅構内、なかなか「鉄」な撮影ポイントです。 ところで四国で5線以上のホームがあるのは高松駅とここ阿波池田駅だけなんだそうです。 
 国道へは戻らずに土讃線のトンネルの上を越える道を行くとほぼ国道を走る事なく祖谷口橋(写真右)まで行く事ができます。 その先もR32を1キロ程我慢すれば線路を挟んで山側の道へ入る事ができます。 
 阿波川口駅で小休止しながら、佃駅、阿波池田駅に続いて「鉄」な時間を。 さてここから銅山川沿いのR319に入ります。 
 R319に入るなり急坂になりますが、そこを越えると穏かな斜度の道が続きます。 信正と云う集落まで来て旧道と思しき道が別れているのでGoogleMapで確認してみると、ここには「モモンガビレッジ」と云うゲストハウスがある事に気付きます。 まだ走り出して25キロ程、もう少し先にあれば昨日は風呂に入れなった事だし、ここへ泊まる手もあったかと。 しかしここならキャンプ装備でなければ徳島港から充分に走ってこれる範囲ではありませんか、早速次のプランに想いを巡らす事に。 
 阿波川口でR319に入って約10キロで愛媛との県境となります。 地理に詳しくないと四国4県がどのように接しているかは判りませんよね、徳島県と愛媛県はここで背中合わせになっているのです、両県を直接結ぶ道路は林道を除けは、ここR319と新旧のR192境目峠と高速の徳島道だけなのです。 ここの県境ではお互いの標識が向かい合わせに建てられていて、パノラマ撮影してみるとご覧の様に1枚の写真に収める事ができました。 周りを見渡してみると「宇摩」と彫られた石標が、県界標ではなく郡界標でしょうか、少し疑問が湧いてきました。
 
 銅山川沿いに遡ってはいるのですが、県境は小さな峠状になっていて、林の中を少し下ると明るくなって谷あいの集落に出ます、「あじさい茶屋」と書かれたお店があって水車が回っているので、食事でもできるのかと覗いてみたのですがお休みでした。 やはりこの季節の平日にこのルートで食事を期待するのは難しそうです。 と云うか時計が停まったままなんです。
 銅山川には4つのダムがあるのですが、最も下流の新宮ダムの下に出てきました、現在は四国中央市となっていますが、元の宇摩郡新宮村の中心となる辺りです。 ここで直進する県道と右折するR319に別れています。 今夜は野営覚悟なのでスマホのバッテリを節約するために折々に電源を切っていたので、GoogleMapを確認せずに、思い込みで真っ直ぐ入ってしまったのです。 高速道の下をくぐった辺りから何かおかしいなと思いつつ、距離で2キロ程、標高で50m程登ってから道を間違っている事に気が付きます、これは高知県へ向う県道5号だったのです。 先の三叉路へ戻りR319へ入りますが、そこでも道路工事の誘導に惑わされて行き止まりの道に入ってしまい、数10mですが再び戻る事に。 
 とにかく新宮ダムへの登りへ入ったのですが、プランニングの段階でR319をそのまま登るとかなり余計に登らされるので、通れるか通れないかはともかく、新宮ダムの天端道路を経由する道を考えていたのですが、その道はダムを左に見つつも右に下りR319の下をくぐってダムへ下っているのです、その分岐を見落として高速道をはるか下に見下ろす処(写真左上)まで登ってきてしまっているのです、ここまで来て通れるか通れないかが判らない道の分岐まで戻る気力はありません、このままR319を辿るのが得策でしょう、結局150m程登って川之江へ抜ける堀切トンネルの入り口へ、R319は更に旧道の堀切峠へ向って登っています(写真右下)。 幸い「解除中」ではありましたがR319は時間帯通行止の案内が。
 14時過ぎにようやくピークに到着、結局新宮村の分岐から標高差220m、ダムの堰堤からは180mも余分に登った計算になります。 とにかく道端に座り込んでお昼にする事にします。
 恐らくは無駄に登っただろう道をダム湖畔まで下ってくると、案の定新宮ダムの天端道路は通れた様です。
 新宮ダムの上には柳瀬ダム(金紗湖)と云うのがあるのですが、ここではR319は否応無くダムより高い処まで登らされます。 
 金砂町平野と云う処で再び直進する県道と右折するR319に、要するにここでR319と別れ真っ直ぐ県道を旧別子山村へ向う訳なのです、新宮で道を誤った原因がこれでお判りでしょう。 過去にコースミスをした多くはこんな思い込みなんですね。 
 銅山川沿いの道は県道6号となりますが、ここまで走ってきたR319と比べると、整備された立派な道です、おまけにブルーラインが引かれていて伊予三島からサイクリングロードとして設定されている様で、「しまなみ」や「とびしま」よろしく、ここでは富郷ダムまでの距離が示されています。 
 どうにか17時には富郷ダム堰堤に到着、富郷ダムは銅山川にある4つのダムの中では最も新しく大きなダムで、ダム湖は法皇湖と呼ばれており、周辺も公園があったりと今風に整備されています、さてそろそろ今夜の野営地を探さなければならない時間です。
 
 本日の走行79.8キロ、さすがに平均速度は13.1キロ、残念ながら4サイドでの3日連続100キロ超えは成らずでした。
 
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四国(中央構造線)ツーリング 2日目

脇町潜水橋にて
 
 寝たのか寝てないのか良く判らないまま0455徳島港に到着です。 まだまだ外は真っ暗、フェリーターミナルから徳島市の中心部までは4~5キロ離れていますし、土地勘がないとちょっと大変かも知れません。 いつも橋を渡ると左に川岸を見ながら、通称「ケンチョピア」と呼ばれるマリーナの脇を抜けて行く事にしています。 30年以上も昔ですが「徳島阿波踊りヨットレース」で停泊した事のある懐かしい場所です、対岸の県庁は新しくなりましたが。
 
 今日は吉野川沿いに、ほぼR192を東みよし町の「美濃田の渕キャンプ場」までの約70キロ、以前にも走っていますし、途中で’うだつ’で有名に脇町に立ち寄る位のもので,、今一つ芸のないコースなので、思いついたのが神山町と云う処に古い自転車仲間のK夫妻がおられて、約束もなにもしていないのですが、お勤めではなく奥さんの家業を継がれているので、もしかすると久しぶりにお目にかかれるかも知れないと考えてみます。 ただ距離はともかくとして、そちらへ行くと徳島へ戻りでもしない限り、標高700m台の峠を越えなければ吉野川側へ入れないのです。 さて分岐点まで来て、いささか寝不足なもののお天気も良い事ですし、そちらへ向ってみる事にしました。
 
 吉野川の支流、鮎喰川沿いの県道を行きます、通勤時間帯とあって車が多いですが、初めての道初めての町は愉しいものです、沈下橋を見つけてちょっと立ち寄ってみたり。
 
 
 
 分岐から25キロ程走って、お店へ到着したのですが、残念ながらお二人とも東京、大阪へ出掛けられているとの事でした。 私達自転車仲間の間ではいまや伝説となったご夫妻なので、久しぶりにお目にかかりたかったのですが。
 
 神山町からはR438となり西へ、鮎喰川の対岸に桜が見えたので立ち寄ってみると、お寺の前には見事な枝垂桜が蕾を膨らませています。 「明王寺のしだれ桜」として徳島では良く知られた処だそうです、しだれはまだ早いのですが、まわりには桜が満開です。
 
 遠回りしている上に、これから峠を越えて行かなければならないと云うのに暫しお花見です。
 
 R193との併用区間を過ぎ再び別れる処から、経の坂(倉羅)峠への登りが始まります(写真左上)、ここから峠まで標高差500m以上、途中一度ばかり休憩を入れましたが、どうにか漕ぎ上げて予定の正午前には峠に到着。 途中16%なんて勾配(写真右下)があって、失速して立ちコケ寸前でした。
 
 北側の下りも相当なもんです。 この峠、南側では「経の坂峠」と記されていますが、北側では「倉羅峠」と記されるのがデフォルトの様です。
 
 吉野川河畔まで下り、ようやく本来のコースのR192へ戻ります、旧道を織り交ぜながら西へ、有名な「脇町潜水橋」を渡り脇町へ。 この橋なんですが想像以上に交通量が多く、車同士は交互通行しているのですが、こちらが自転車だと突っ込んでくるので、こう云った場所が苦手な人は要注意です、時々はトラックもやってきます。 交通量が多いのと、沈下橋と云って結構大きいので自転車の「自撮り」はなかなか難しいです。
 
 予定の17時前には「美濃田の渕キャンプ場」に到着、ここを選んだのは無料だと云う事と、温泉のある道の駅が隣接していると云う事だったのですが、テントを設営し終えて夕食も兼ねて温泉へ向うと、なんと温泉は火曜が定休日との事、ちょっとリサーチ不足でした。 バンガローのある区画は大きいのですが、テントサイトは想像していたより狭く、シーズン週末だと到着が遅くなるとちょっと厳しいかも知れませんね。 それと提灯が吊ってある処をみるとお花見の頃は大変な事になっているかも。 平日にも拘わらず先客が3組、いずれも単車でのソロの様でした。 本日の走行112.3キロ、平均速度15.1キロ。
 

 
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四国(中央構造線)ツーリング 1日目

 写真はいつもの「自撮り」ではなく9さんに撮って貰いました。 九度山以西は久しぶりに走りましたが、専用道ではないもののブルーラインも引かれてずいぶんと整備がすすんでいます。

 さて1日目は基本的に深夜に和歌山港から出る徳島行きの南海フェリーに乗るための移動みたいなものなんですが。 寄り道せずに行くと90キロ程のコースですので、あまり早く出発しても仕方がないどころか和歌山で時間潰しが大変ですので、九度山町で地元の自転車お友達9さんとお昼でもご一緒して、暗くなった頃に和歌山市街に入る様に考えて、朝9時頃に出発する事にしました。 旅支度はいつものキャンプと大して変わりませんが、食事は基本外食としてお湯を沸かす程度の準備だけにしました、テントもサイドバッグに押し込めるかなと思ったのですが、どうも寒暖の激しそうな予報なので、思いの他衣類や雨具、帰りの輪行袋と嵩張ってしまい、結局テントはパニア台の上に、まぁMoss Outlandは自転車ツーリング用としては大き過ぎるのですがね。 4つのサイドバッグ、フロント、サドル、テント、それに三脚と自転車以外で25キロ程に荷物になってしまったでしょうか。
 ところでタイトルの「中央構造線」とは西日本を東西に横断する巨大な断層(系)で、難しい話を抜きにしても渥美半島から櫛田川、紀ノ川、四国の吉野川、豊後水道に突き出た佐田岬半島と、地形図を見れば、誰しもが顕著な地形的特長が感じられるかと思います。 今回のコースはその一部をなぞってみようと云うもので。 きっかけになったのは、ブログ「神戸から自転車に乗って」で紹介された四国吉野川支流の銅山川を辿るコース、銅山川と云う名前から想像がつくかも知れませんが、住友財閥の基礎ともなった別子銅山が上流にあったのです。 四国は長年ヨサクことR439を辿るツーリングを画策しているのですが、コース的になかなか厳しいものがあるので、その予習として走ってみようかと云う気になった訳です。
 
 明日香村を抜け奈良県道120号へ入る五條方面への定番コースです、先日も和歌山へ向かわれたS氏を送ったりと2度ばかり走ったばかりです。 近鉄吉野線とJR和歌山線に沿って行きますので勾配もゆるく、道が狭いので車も少ない自転車向きのルートです。 重阪峠を越えて少し我慢してR24を走り五條市街は旧街道へ、古い街並みの残る五條新町を抜けます、写真左下は五新線の遺構です。 紀ノ川左岸に渡り県道55号線で和歌山県へ。
 
 1155南海高野線の九度山駅下に着いた処で9さんに電話を入れてみると、迎撃しようとして五條近くまで行ってしまった様です、走るコースは暗黙のうちに決まっているのですが、何処ですれ違ったのでしょうか。 ともかく九度山の道の駅で待つことにします、しかし「真田丸」効果は凄いですね、大変な人出です。 他に食事のできる処を求めてウロウロする事に。 食後に9さんの秘密基地に出向いて、とある部品を物色します。
 
 その後も紀ノ川左岸を和歌山に向ってエスコートして頂く事に、ブルーラインが引かれていると云っても断続的で案内標識もありませんので、その辺は原住民の案内は心強いです、お陰で車と信号の少ない快適なコースを辿る事ができました。
 
 久しぶりに現在の紀の川市に残る麻生津村道路元標へ立ち寄ります、私が道路元標を巡りだした10年程前には和歌山県には橋本町道路元標しか現存が確認されていなかったのですが、ここは地元のウォーキングコースとして紹介されていて見つける事ができました。
 
 9さんには貴志川の合流点まで送って貰い、JR和歌山線の船戸駅で少々休憩した後、和歌山市街へ。 夕食は和歌山ラーメンにしようとFaceBookのお友達のY氏に2,3軒のお薦めを挙げて貰いました。 和歌山ラーメンは基本的にいわゆる「中華そば」の類なのですが、お薦めの中からルートからあまり離れない処に、私好みの豚骨系のお店「丸花」があったのでそこへ向う事に。 1人だったのですんなり入れたのですが、私が出る頃には行列が。 ちょっとエグ味が感じられなくもないですが、人気店だけの結構なお味、ほうれん草とうずらの玉子が特徴です。
 しかし夜行便の0240発の出航にはまだまだ時間があります、そこで今回考えたのはスーパー銭湯でのんびりしようと、港に近い「ユーバス」と云う処を選んだのですがこれが失敗。 待合室程度のシートしかなく、ゆっくりゴロゴロしてられそうなスペースがないのです。 結局は時間を持て余しつつも隣のオークワで少し買出しをしたりしながら、和歌山港フェリーターミナルへ移動する事に。
 
 関西から海路で四国へ渡るのは幾つかの航路があるのですが、南海フェリーが今月一杯まで自転車の航送料金が無料なのが、今回選んだ理由の一つなのですが、神戸~高松のジャンボフェリーに比べると所要時間が短く、それがかえって夜行便で休んで行こうと云う向きには辛いかも知れません、その上最寄駅の南海の和歌山港駅はなんと21時29着が最終なので、輪行で来ても和歌山市駅から走らざる得ないので、何度か使っているもののここの夜行便はあまり使い勝手の良いものではありません。 なお自転車の車両甲板への乗降は車より先に乗船し下船は後からでした。 本日の走行101.2キロ、平均速度16.4キロ。
 

 
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 2015年4月の「天の邪鬼『しまなみ』へ往く」はこちらから
 2015年10月の「『延陽伯』号『しまなみ』を往く」はこちらから
 2016年1月の「せとうちツーリング」はこちらから
 

光滝寺「家出キャンプ」(2日目)

 
 予報ではお天気は思わしくないので、早めに撤収を済ませ帰途に就く事にしますが、まずは朝食の準備から。
 
 
 
 なんと豪華な朝食ランチの出来上がりです。 
 
 
 
 
 撤収を済ませ各自荷物を4サイドにセットし、集合写真を、キャンプ場の入り口で4サイド4段重ねの写真を撮って、さぁ出発です。 少しパラパラときた様ですが、まだ本降りには時間がありそうです。 
 4台の4サイドがドカドカと滝畑ダム川沿いの道を行きます。 お天気の事もあるので、全員は集合場所の柏原市役所前には戻らず、河内長野駅前でsyokoraさんとKIHARUさんとお別れし、UG兄さんと石川沿いに北上し自転車道に入ります。 
 12時過ぎには柏原市役所前に戻ってきました、ここで八尾に戻られるUG兄さんとお別れしましたが、フロントサイドの挙動がおかしいので点検してみると、キャリアの枠が外れています、このままでは上部の2本のネジにバウンドする度に負担がかかりますので、インシュロックで固定します。 さて桜井に向けて出発ですが、雨雲レーダーを覗くと見事に囲まれています、とにかくサイドバッグだけを雨養生して出発する事に。 
 大和川沿いに走り王寺を経てから、帰途は飛鳥川沿いの自転車道を行く事にします(左)、向こうに見えているのは金剛葛城から二上の山並みですが、あの向こうからくるっと回って帰ってきた訳です。 八木から横大路(初瀬街道)に入り、桜井に着く直前から本降りになってきましたが1445には帰投しました。 本日の走行63.1キロ、今年最後のつもりのキャンプツーリングを無事終えました。
 
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光滝寺「家出キャンプ」(1日目)

  この週末はsyokoraさんの音頭取りで河内長野市の滝畑ダム上流にある光滝寺キャンプ場へキャンプツーリングに行ってきました。 題して「家出キャンプ」、家人をほっといて遊びに出掛ける意なのですが。
 今回の参加者は泊まり組がsyokoraさんに、UG兄さんに私、仕事の都合で遅れて見えられるKIHARUさんの4名に、日帰りでダイバーてっちゃんとofはやま夫妻が参加される事になりました。 集合場所は柏原市役所前に10時、石川サイクリングロードを経由して河内長野まで南下し、買出しをしてから滝畑ダムへ上がろうと云う段取りです。
 
 さて桜井からですとR166竹ノ内峠を越えるのが最短で約43キロなのですが、石川CRを4サイドを連ねて走るのも面白いので、やや遠回りですが大和川沿いに柏原を目指す事にしました。 交通量の多いR25を少し走らなくてはならないのが難儀ですが、川沿いの平坦路のお陰で30分も早く着いてしまいました、まあパンク等のトラブルを考えると、これ位の余裕があって良いのですが。
 
 話は前後しますが、今回の光滝寺キャンプ場は初めてなのですが、笠置キャンプ場同様の河原のキャンプ場で流しやトイレ以外の設備はなにも無いと云う事なので、椅子とテーブルを用意した方がとのお達しで、急ぎテーブルをポチりました、と云っても自転車で持って行けそうなものですからたかが知れています、アルミ製で見た目より軽いですが、背が低くてちょっと寂しい感じが… とにかく折り畳み椅子と併せてパッキングは出来ました。
 
 話を戻しまして、柏原市役所前にはダイバーてっちゃん、syokoraさんが到着、UG兄さんは急用が出来て遅れ河内長野で追いつくとの旨の連絡があり、3台で石川CRに入ります。 ofはやま夫妻は貴志大橋で合流との事でしたが、日帰り支度の身軽さもあって石川CRを北上して来られて無事合流です。
 
 河内長野のスーパーに立ち寄って今夜の食材の買出しです。
 
 買い込んだ大量の食材を3台の4サイドに分担して運びます。 ダイバーてっちゃんのサイドバッグにはネギが。
 
 お昼は「奥河内くろまろの里」と云う道の駅の様な処で弁当を拡げる事になり、追いかけてきたUG兄さんもここで合流、4台の4サイドを含む6台のマッドガード付き自転車が揃いました。
 
 さて滝畑ダムに向って出発ですが、身軽なofはやま夫妻はともかく、私以外の4サイドの早い事、滝畑ダムまではすっかりおいて行かれました。 ともあれ14時10分には光滝寺キャンプ場に到着です。 桜井の自宅から柏原市役所経由でここまで64.8キロでした。
 
 まずはお茶とおやつの時間で一息入れます。 しかしこれだけの椅子やテーブルを自転車だけで運んできたんですよねぇ。
 
 1547にはKIHARUさんもTOEIで無事到着、なんと半袖ですやん。
 
 ところで光滝寺キャンプ場は何も無いと云いましたが、夏場は大勢の人がこの谷あいのキャンプ場に押しかける様で、何と2階建ての駐車場があるのです。 明日のお天気は思わしくないので、雰囲気は今一つですが、その駐車場の下でテントを張る事にしました、これなら朝から降りだしても、テントも自転車も濡らさずに済みます。
 テントの設営や夕食の準備をしている内にも、串柿見物の帰りに蔵王峠から下って来られた山川さんの訪問があったり、暗くなる前にとofはやま夫妻が帰途に就かれたりと、賑やかに過ごしながら陽が暮れて行きます。
 
  お待ちかねの夕食はsyokoraシェフの指揮指導のもと「ちゃんこ鍋」が始まります、鍋を囲むにはこれ位の人数が一番ですね、そこへ地元河内長野のdendenさんが手土産の1本を提げて乱入してくれました。 そして鍋の後は焚き火を囲みながら夜は更けて行きます。 (syokoraさん、UG兄さんから写真をお借りしました。 )
 
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笠置キャンプ(2日目)

 11月と云え暖かい夜でした、用意はしてきたので着込んでいたら暑くなってきて、薄着で寝袋を被っただけの格好で休んでしまいました。 夜中に少し雨が降ってきたのですが、気にする程でもなさそうなのでそのまま寝ていましたが、閉口したのは対岸のR163を走る車の音、以前来た時は気にならなかったのですが。
 明るくなった頃に起きだして、朝食と云うか昨夜のおでんと残った食材の整理、とにかくお腹に収めなければ持って帰れませんからね、おかげでお腹一杯。 
 走る距離は同じ位なのですが、枚方へ帰るkirakirabazilさん一行は9時過ぎに出発します。 
 
 
 私は昨日同様山越えルートで帰途に就きますが、白砂川沿いに県道<80>奈良名張線の須山あたりまで南下して奈良市街へ下り、お昼にローディ御用達の「まんま亭」でカレーでも食って、上街道で帰ろうと云う段取りです。 食材が減ったお陰でテントはサイドバッグに収まり、少しは身軽な格好になって10時前には出発する事に。 
 前回は奈良市へ帰るらんぐざぁむさんと一緒だったので西狭川から安郷川沿いに走るかなりディープなコースでR369に入ったのですが、そのルートで奈良市街に下ってしまうと「まんま亭」へは登り返す事になるので、<184>須山西狭川線と<183>日笠東金坊線を継いで<80>奈良名張線に入ります、大慈仙から柳生街道に少し入る(写真左下)のですが、これが結構登らされます。
 
 12時前には「まんま亭」に到着、土曜日とあって賑わっています。 しかし4サイドは完璧に浮いています(^_^;) バークカレーを頂きます。
 

 隣に座っていた方に「〇〇さんですか?」と声を掛けられます、宇陀のいまやんさんのお知り合いの方で、「まんま亭」に私がチェックインしたのを見て知らせて貰ったそうです、世の中悪い事できません。 岐阜からカレーを食べに走って来られたそうで、大概な人です、人の事は云えませんが。 まんまさんに並んで写真を撮って貰いましたので、後日。 
と云う訳で「まんま亭」の後、上街道を走って1349無事に帰投しましたが。 シャワーを浴びて着替え、こんどは「延陽伯」号を駆って長谷寺へ向います。 実は富山サイクリングクラブのご一行が2泊3日で奈良へ来られていて今日は長谷寺を回られて桜井泊の予定、長谷寺参道の宝国堂の前でエスコート役のなべちゃんとばったり、代表のitsuhashiさんにご挨拶し、一行11名を桜井の宿まで道案内して任務終了、明日明後日とお天気は思わしくないですが、晩秋の奈良をお愉しみ下さい。

 本日の走行asuka43.9キロ+silk14.4キロ。
 
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笠置キャンプ(1日目)

奈良市大平尾(旧大柳生村域)にて
 
 木枯らし一号が吹いた云うのにキャンプをしようと云う物好きな御仁が何組か、先月の「吉野周回ツーリング」から帰ってきたasuka号も、キャンピング装備を解けず待機状態。 4日水曜にkirakirabazilさんから6~7日と笠置までキャンプに行きますとの知らせ、7日には別の予定もあったのですが、そちらはあえて私が出るまでも無い様な感じなので、笠置の方へ参加させて貰う事に。
 kirakirabazilさんとはTwitter繋がりなのですが、最近ちょくちょく流れ橋でお逢いする事が、実は古く「ランドナー補完計画」(本家の方)でのリンク繋がりだったりして、世の中狭いもんですわ。
 
 笠置キャンプ場へは2008年にも行っていますが、桜井からだと普通に考えると奈良~木津経由となるのですが、否が応でも加茂から大型車の多いR163を走らなければなりません、それでいつも大和高原を越えて柳生から下る山越えルートで行く事にしています。
 とにかく大和高原へはここを登らないと始まりません、初瀬ダム。 4サイドに10%はなかなかキツいものがありますが、距離も知れていますし、私的には天理ダムより楽だと思うのですが。
 
 笠置へは針からR369経由が一番楽なのですが、交通量も少なくもないですし、大平尾で「自撮り」をしたかったので山田から田原へ抜ける事にしました、「大和高原早朝ラン」とかで何度も走っているコースですが、ここの無名の峠やはりキツいですわ、ちなみに本日の最高標高。
 
 峠を越えると快走ダウンヒル、晩秋の里山の風景が素晴らしいです。 
 県道<47>天理加茂木津線に入りえっちらおちらアップダウンをこなして大平尾分校跡へ、ちょっと場所をお借りしてお昼にします、今日は日なたにいると暑い位の陽気です。 そして食後は「自撮り」、先月にも来ていますが狙い通り向かい側の山が色づいています。 コース取りを確認しながら2テイクばかり、こうやってメイキングショットを見て貰うと大したロケーションでもないのですがね、雪が降ったらまた来てみようかな。
 
 大柳生まで下ってきたのでこのまま川沿いに下れば良いのですがせっかくですので、大柳生村道路元標の後、小さな峠を越えて柳生村道路元標と、生存確認に回ります。
 
 柳生から下りの途中で京都府となり笠置町の古い街並みに下りてきました「かさぎ」ではなく「かさおき 2Fビリヤード」と書かれた看板がレトロですね。 写真には写っていませんが、この辻に京都府相楽郡の笠置村道路元標があります。
 
 予定では15時だったのですが、14時過ぎにはキャンプ場に到着、関西本線笠置駅の真下です、ここのキャンプ場は車であろうと自転車であろうと、大型のファミリーテントにタープを張ろうと一律1人300円/日、1泊だと600円と単純明快リーズナブルなキャンプ場です、サイトは木津川の何にもない河川敷で土手の上に炊事設備とトイレがあるだけです。
 kirakirabazilさん一行は1545到着の予定と云う事ですので、それまでに設営して「おでん」の仕込をやっておいて、交替に近くの温泉に行こうかと。
 SNSによるとどうやら木津川の自転車道でパンクした様なのですが、思いのほか早くやってきました。 イワイ、グランボアと私のアスカで3台のマッドガード付き自転車が揃いました。 本日の走行47.6キロ。
 

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