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Complete!「ワンダフル賞」


 asuka号にでかいネルソンを付けてしまったのでデモン太で出勤、今朝は「グランフォンド in 奈良・吉野」スタンプラリーの「ワンダフル賞」の最後のチェックポイント「道の駅飛鳥」へ、目と鼻の先なのですが、昨年同様マッドガード付き縛りで挑戦していたので延陽伯号にもと後回しにしてあったのですが、手直しが間に合わないのでこの際片づけてしまう事に。

 しかしスタンプラリーが始まって2週間も経っていないのに既に「ブロンズ賞」「ワンダフル賞」獲得者が4名もいるとは、しかし「ワンダフル賞」が負数になっているのは何故? この数字リアルタイムには更新されない様です。スタンプラリーにしろレースみたいなイベントにしろ、回を重ねる毎に難易度を上げないリピーターが来ないとか、チェックポイントが昨年度24ヶ所から倍増したのはネェ、開催期間も短くなったし。まぁ山間部を除いて難易度の低い「ワンダフル賞」ができたのはすそ野を拡げるには望ましい事だと思います。
 もとより何とか練とか、同じ処をタイムを競って走るのは性に合わないのですが、スタンプラリーならコースを考える愉しみもありますし、普段なら組み込む事はないだろう場所やコースに新たな発見もあったりして。
 次の「ブロンズ賞」の条件は対象チェックポイント15ヶ所以上と60得点以上獲得。15ヶ所は既にクリアしているので、後4得点以上獲得すれば「ブロンズ賞」も Complete! です。

 「道の駅飛鳥」の後、例によって「松のや」で朝食にしてから、前回「ダイヤモンド賞」の商品をGETしたS先生の処へ、診察よりも話題は「十津川村」をどうするかです。
 横大路を真っ直ぐ走って帰ってきて、本日の走行32.8キロ、琵琶湖キャンプツーリングとスタンプラリーもあって、今月の走行距離は800キロを超えました。

 

 

中ッ道とダブルリーチ

 今日の遠回り通勤ポタは「グランフォンド in 奈良・吉野」スタンプラリーで奈良市の「漢国(かんごう)神社」と「正暦寺」を回ります。さて何処を走ったものか、毎度の事ですが上ッ道(上街道)も下ッ道(中街道)もええ加減走り飽きてますしね。ところで国中(奈良盆地)を南北に貫く旧街道、名前の上中下のずれを疑問に思われる方もおられるでしょうが、古代官道の上ッ道、中ッ道、下ッ道のうち上ッ道と下ッ道は多少のルートの変遷はあるものの、南都衰退後も点在する集落を南北に繋ぐ様に生活道路?として近世近代まで上街道と中街道と名を変えて残ったのですが、藤原京と平城京を結ぶ平城遷都の弾丸道路だっただろう中ッ道は、役目を終えてしまったかの様に消えてしまったのです。
 さてその中ッ道ですが南向きは何度か辿っているのですが、北向きに走った事がありません、別名橘街道と呼ばれる様に、明日香村の橘寺を起点として天香久山を跨いで北上する説があるのですが、今日は横大路との交点から北へとたどる事にします。三輪神社の摂社のある西南角なのですが、ここが藤原京の東北角とされています。
 と云っても中ッ道だったろうルートを辿れるのは近鉄大阪線の踏切を挟んだ僅か数100m、新興住宅地の中で途切れてしまいます。
 住所は桜井市大福なのですが新興住宅地の一部には「中津道」の名があり公園であったり自治会館だったりと、ただこれらは中ッ道と直接の関りがある訳ではなく、おそらく開発業者が大福と差別化する為にネーミングしたのかと、まぁあまり大きな声で云える話でもないのですが。
 この先も田原本町域にかかるまでルートは殆ど失われていますが、ただ道も水路もない部分に引かれた橿原市と桜井市との境界線に符合します。

 田原本町域に入り大和川を渡る手前で「村屋坐彌冨都比賣神社(むらやにいますみふつひめじんじゃ)」に突き当たります、結構不便な場所なのですが、大神神社別宮として格式のある神社です、宮司さんが元イラストレーターだとかでオリジナルの「アマビエ」のお札とかがあります。境内には万葉歌碑があり中ッ道所縁の遷宮に関わると想像できなくもない歌が記されています。
 神社の裏手で大和川((泊瀬川→初瀬川)を渡ると奈良市上三橋町の交差点まで中ッ道と思しきルートを辿る事ができます、上長岡交差点(写真)からは県道51号天理環状線となります。ただ沿線に工場や倉庫が多く、大型車の通行も多い事もあって道路の痛みが激しく走りやすいとは云えません。

 布留川南流を渡り天理市九条町から井戸堂まで旧道をたどる事ができます。写真は集落の外れにある「野神さん」。
 天理市西井戸堂町にある「山辺御県坐神社(やまのべみあがたにいますじんじゃ)」ここにも中ッ道にかかわる万葉歌碑があります。
 天理市前裁でR25と近鉄天理線を跨ぎます。
 西名阪と交差する手前で道標と在原業平所縁の井戸とされる史跡があります、先日の竜田川と云い稀代のイケメンモテ男の足跡はあちこちにあるんです。
 大和郡山市石川町で道が極端に狭くなるのですが手作り感のある「橘街道」の案内が、初めて逆方向に走ると色々と発見があるものです。
 上三橋町の五叉路で南西側から来た県道754号木津横田線に合流してしまいます、左折すると県道144号大和郡山上三橋線、右折は県道51号として帯解へ向かいますが「左郡山右帯解」と記された道標は今も変わらない訳です。さてこれ以上真っ直ぐ北へ辿る事はできないのですが、中ッ道をそのまま延ばすと大安寺の東側辺りになりますが、大安寺の寺域は時代とともに大きく変わっているのでよく判りません。
 ここで時刻は11時前、とにかく今日はまず「漢国神社」を目指す訳ですから県道754号を走りJR奈良駅前辺りでお昼でも食べてからと云う事に。

 「漢国神社」昨年度に続いてのチェックポイント「やすらぎの道」沿いなのですが、路地を西に入った処にあって、奈良市街に詳しくない人には判り難いかも知れませんね、中に「林神社」があって饅頭の神様なんだそうです。
 予報では今日の最高気温は30℃を超えるとか、先年改装されてカフェもあるJR桜井線京終駅で一休み。

 上ッ道を帯解まで南下して「正暦寺」へ、奈良市街からだと標高差が150m程あります。紅葉が有名で昨年一昨年と「ゆるゆるSC」で来ていていますが、この季節訪れる人も少なく静かで川の音に癒されます。
 これで国中のチェックポイントはほぼ完了、今年から設定されている得点が1ないし2のポイント21ヶ所クリアで対象となる「ワンダフル賞」へ「道の駅飛鳥」1ヶ所を残してリーチ、指定された32ヶ所中15ヶ所をクリアして60点以上獲得での「ブロンズ賞」にも後一歩ですからダブルリーチかな。計画通り国中のチマチマとした処は暑くなる前に片付いたのですが、あと奈良県北東部には「生駒山麓公園」と「松尾山」が残っているのです、行動範囲から離れているだけに最後まで残りそうな。さて上ッ道まで戻り桜井へと帰途に就き、本日の走行57.7キロ。

 

スタンプラリー「大和高原編」

奈良市都祁南之庄町 三陵墓古墳群史跡公園にて

 休日の今日は「グランフォンド in 奈良・吉野」スタンプラリーのチェックポイント巡りで東吉野方面へ向かおうかと思ったのですが、コース的に遠回り通勤ライドにしにくい大和高原へ向かう事に。大和高原で設定されている3ヶ所のチェックポイント「神野山」「布目ダム」「満天ひろば」って微妙な位置関係なんですよね、さてどう回るか。とにかく初瀬ダムから取り付きます、天理ダムからの方が楽だと云う天理市在住の御仁もいますが、ダム横のここさえ登ってしまえば、まぁ慣れた道が楽だと云う事なんですね。

 旧都祁村だった奈良市域に入った処で県道を離れ藺生(いう)町を抜けて行きます、既に田圃に水が入り田植えが進んでいます。写真右の道も来月にはあじさいロードに。
 県道781号都祁名張線に入り「三陵墓古墳群史跡公園」に立ち寄ってから県道127号北野吐山線を経て「神野山」へ向かうつもりでしたが、一旦R369に入ってコンビニでおにぎりを2個調達して、混んでいるだろう針TRSを避けて田園風景に癒されながら小倉へ越える道へ、前にも通った事がある乗馬クラブの横の道なんですが、3度もアップダウンがあって無駄にしんどいです。

 小倉から広域農道を走れば距離は近いのですが、県道127号を下深川まで北上し県道245号助命(ぜみょう)下萩線に入ります。助命から県道272号神野山公園線に入ります、判っていた事ですが茶畑の中を標高で100m以上登らされます。2015年の「ならサイクルスタンプラリー」の折に「めえめえ牧場」がチェックポイントになっていたので走ったのですが、県道272号そのものは北側から走る方が夏場は日陰も多くて楽かと。

 12時丁度に休日とあって賑わうチェックポイントの「フォレストパーク神野山 森林科学館」に到着、ここから見える伊賀盆地側の展望はなかなかのものです。
 奇勝「鍋倉渓」は「森林科学館」から県道を600m程北に行った処です、しかし不思議な風景です。

 県道272号から県道80号奈良名張線に入り、峰寺からダム湖東側の道へ 1235 昨年に続いてのチェックポイント「布目ダム管理事務所」へ、藤棚の下でお昼にします。
 西岸の県道25号月瀬針を少し南下して県道172号大保邑線でR369側へ越えます。

 R369を南下し 1338 今日3つ目の「満天ひろば」へ。この後水間まで戻り県道80号で奈良へ下るか、田原から「正暦寺」へ下るか悩んだのですが、時間や膝の具合を考えたら今日はこの辺りで帰途に就いた方が良いかなと天理へ下る事にします。
 県道47号を走れば近いのですがわざわざR369の戸ヶ坂トンネルを抜けて馬場から布目川の道へ入ります、山間の田園風景、好きなルートの一つです。福住でR25に入り天理ダムへと下りますが、途中3台のロードに抜かされます、どうやらKさん一行の様です。いつもはダム湖畔に下る手前で左岸の道へ入るのですが「天理ダム管理センター」のチェックポイントは管理事務所の向かいと踏んでいたのでそのままR25を行きますが、チェックポイントは見当たりません、先のKさん一行も天端道路を渡った処の三差路で立ち止まっています。
 オフィシャルサイトの画像を確認すると見覚えのある植え込みとR25にしては狭い幅員の道路、Kさんが見つけてくれましたが、このチェックポイントには裏をかかれましたね。しかし「…管理センター」するのはおかしいですよ。
 滅多に通らない天理トンネルを抜けて3月にオープンしたばかりで話題の「道の駅なら歴史芸術文化村」へ、もう15時を回っているのに入場しようとする車が並んでいます。オープンしたばかりの今、休日に来る処やありませんね。
 R169と上ッ道を継いで16時前には桜井に帰ってきました。本日の走行86.1キロ、結構登りましたしこれ位までが丁度良いですね。
 今日は5ヶ所GETで、計25ヶ所/得点は52ポイント(青色マーカー)となりました。

 

遠回り通勤ライド「スタンプラリー 国中編②」

 例によって勤務明けですが国中の9ヶ所を荒稼ぎしてきました。吉野の山中ならともかく、暑くなると細かな処ところをちまちま走るは大変ですからね。
 まずは腹ごしらえ、高田バイパスの下を西へ走りR24東室の「松のや」で、これが朝11時までなら490円ですからね、コロッケこそ別のサービス券で貰ったのですが、ごはんがお替り自由、さすがに朝からしませんが。
 そのまま高田バイパス(南阪奈道路)の下を走り「道の駅かつらぎ」へ。

 「道の駅かつらぎ」の後、王寺町の「達磨(だるま)寺」まで北上する訳ですが、県道30号(山麓線)とかR168とか結構走りづらい区間です「ならくる」の「C-17 中将姫ルート」があるのですが、これがややこしい上に案内が不備でね。

 下田でR165を跨いでからは半ば強引に葛下(かつげ)川沿いを北上します、ダートが続いたりとロードの人にはお勧めできませんが。

 どうにかお昼前には達磨寺に到着、門前の「雪丸」君は聖徳太子の愛犬だったとかで王寺町のゆるキャラになってます。

 大和川を渡り竜田川沿いに「道の駅大和路へぐり」まで往復します。

 竜田川ぞいの道、この辺りで櫟本から来ている業平(なりひら)道と重なります。
 次の法隆寺まではR25を走ります、竜田神社の前後で旧街道が残っていて、西側に取り付きがちょっと判り難いのですが、東行きならお勧めるーと。


 13時には「法隆寺iセンター」へ、ラックに自転車を掛けて写真を撮っている先客がいたので暫し待機。ぺこりと会釈をしたら怪訝な顔をして行ってしまいましたが。

 お次は安堵村、失礼安堵町です。ならばここは外せないですよね天理軽便鉄道の遺構、踏切ではやってくるのに待っているとなかなか来ないJR関西線。

 「安堵町文化観光館 四弁花」、県道沿いの役場の方ではなくて村中の富本憲吉翁生家の北側にあります。僅かですが先の天理軽便鉄道についてのパネル展示もあります、町史も自由に閲覧できます。その安堵町ですが町内を関西線も西名阪道も通ってますが今は駅もI.C.もありません。
 西名阪をくぐり大和川の支流岡崎川沿いに御幸橋へ、自転車道から廣瀬神社の森が見えますが、御幸橋側からだとアクセスしにくいので村中を抜けて行きます。河合村道路元標の存在を確認。

  「廣瀬大社」のチェックポントは二の鳥居の右側にありますが、一の鳥居から300m以上あります、戦艦大和所縁の大和神社より長くて途中から砂利道になります。
 曽我川沿いの自転車道に入り「奈良県第二浄化センター」へ向かいますが、この先の3ヶ所は半径1キロ圏内に集中しています。
 「奈良県第二浄化センター」にテニスコートや運動場が整備されているのですが、チェックポイントは「奈良県第二浄化センター」そのものではなくて「奈良県第二浄化センター スポーツ広場」の方にあります。

 今年3月19日に長龍酒造の西隣にOPENした「長龍ブリューパーク」、日本酒に加えてビールも始めたと云う事なんですね。営業は土日祝なんですが自転車で来ては飲めないです、近鉄田原本線に乗って来なくては。チェックポイントは100kgの巨大杉玉の下にあります。
 今日最後は「馬見丘陵公園」チェックポイントは65.3haもある巨大な敷地のどこにあるねんと思いますが、西側の県道132号河合大和高田線の馬見丘陵公園前の信号のある三差路から入った公園館正面駐車場です。なお公園内は自転車は入れません。と云う事で国中の9ヶ所を巡り終え、適当に走って17時過ぎには桜井に帰ってきました。本日の走行70.1キロ。

 

遠回り通勤ライド「スタンプラリー 五條編」

 「グランフォンド in 奈良・吉野」スタンプラリー、暫くはこのネタが続くかと思いますがご容赦を。今日は休みだったのですが午前中ミーティングがあって出勤。早めに終わったので、あまり走りたくない処は暑くならないうちに片づけておこうと五條市の「五万人の森公園」を絡めて回る事にします。

 まずは御所市の「かもきみの湯」へ、いつも風の森峠に向かって走る時は旧道を走るのですが、R24を走ると車が多いのに辟易、当然なんですが。

 山麓線の先にある「五万人の森公園」昨年度は「かもきみの湯」がなかったので風の森から取りつきましたが、今回は標高350m程の伏見へ取りつきます。水の入った田圃に吉野の山々と風景は良いのですが。
 五條市立「五万人の森公園」に到着、テントを張っている人が見えますのでディキャンプはさせて貰えるのかなと調べたら、泊りもできるみたいですね、でも標高のある割には見晴らしは良くないし、自転車ではね。
 標高差150m程の激下りで五條市街へ、どこかでお昼にしようかと思ったのですが、適当な処もないし、コンビニでパンを買って「五條市観光交流センター 」のサイクルラックの前のベンチで頂く事に。ここは「五條市観光交流センター 」そのものの場所がちょっと判りにくいです、R168沿い西側のコメリの裏側と思って頂ければ。
 五條病院の裏から京奈和自転車道のルートへ入り県道127号平原五條線へ、栄山寺トンネルが供用されるとR24からR168へのショートカット路になるので県道127号を抜ける車が増えるでしょうね。

 栄山寺橋北詰から県道39号五條吉野線へ、新しくチェックポントに加わった「モンベル五條店」へ。お店は場所柄カヤック中心の品揃えですが、宿泊施設が併設されています。

 五條市にはあと旧大塔村の「道の駅吉野路大塔」があるのですが、ちょっとやそっとで行ける処ではありませんので改めて別の機会に。吉野川沿いに遡って大淀町の「道の駅大淀iセンター」へ向かいますが、例によって県道を辿らずに吉野川右岸の道を行きます。カルディア第2キャンプ場以南は水溜まりがあったりの悪路ですのでロードバイクにはお勧めできません。そのカルディアキャンプ場、平日にも拘わらず数張りが、やはりキャンプブームなんですよ。

 チェックポイントによっては自分ではまずコースに組む事のない道を通らなければならない場合もありますが、「道の駅大淀iセンター」はR169芦原トンネルの吉野側、交通量は多いし歩道も不備で、奈良県のサイクリストで好き好んで走る人はいないと思うのですが、私自身トンネルが交互通行だった時代に1度、上下線が分離してから北行きに1度抜けた事があるだけです。和歌山県の様に県が主催していて市町村ごとにチェックポイントを設定しているのならまだしも、サイクリング協会主催行事でここはないでしょ。まあ大淀町には他に思いあたる処は…「世尊寺」「安産の滝」位しか、チェックポイントのない下市町と仲良く「椿橋」なんてね。道の駅の奥まった処、殺風景な一角にサイクルスタンドがあります。
 芦原トンネルは目の前ですが、精神衛生上良くないのでわざわざ遠回りしてジェットコースターの様な県道222号を越えて壷阪峠の南側大淀町越部へ出ます。大淀古道とよばれるこの道、北側には浄瑠璃「壷阪霊修記」で知られる壷阪寺があるのですが、南側には雰囲気の良い木立の中の1車線路が残っていてその「壷坂峠への道」を往きます、正に精神衛生上も良い道、猪と出遭った事もありますけど。その道も30数年前に峠から南側に向かって拡幅工事が始まったのですが、何故か中断してしまいました、まさに税金の無駄遣い。山中に残された2車線路はドラフト族の格好の遊び場になってしまったせいか、現在では峠から南側は夜間通行止となっています。

 1620 には壷阪峠を越えます、峠を越えると高取町になるのですがチェックポイントがありません「高取城址」なり土佐街道の「まちや館」なりあるとは思うのですが、当初「グランフォンド in 奈良・吉野」のオフィシャルページには県下全市町村にチェックポイントを謳っていたのですが、その辺り色々と大人の事情もあるのでしょうね。本日の走行79.3キロ、順調に5ヶ所GET。

 

遠回り通勤ポタ「スタンプラリー 国中編」

 何やら梅雨入りした様な天気が続くみたいで。昨日から始まった「グランフォンド in 奈良・吉野」、早速デモン太で昨日今日と近場のチェックポイントを回ってきました。国中のポイントは暑くなるまでに片付けておかなくてはね。
 1日目「橿原市昆虫館」(写真右)なんて殆ど通勤経路上といっても過言やないんです、昆虫館の建物の裏側なんでちょっと判りにくいかと、第2駐車場を目指してその一段上って感じですが、その辺り道路元標を1.000基以上巡ってきた臭覚と申しましょうか(^_^;) その後「道の駅飛鳥」まで行くつもりだったのですが雨がパラついてきたのパスして「ジョギング&サイクリングステーション橿原公苑」(写真左)まで往復して出勤、走行10.9キロ。通勤に4キロ程遠回りして2ヶ所GET! 「WAKAYAMA 800」みたいにリピーター賞があれば良いのにね。
 翌朝は飛鳥川沿いの自転車道を北上し、途中から旧街道の筋違道(太子道)へ向かいます。

 近鉄田原本線を跨いで三宅町に入ります、筋違道沿い東側にある「屏風杵築神社」へ、チェックポイントは鳥居をくぐり左側の手水の裏辺りにあります。
 お天気もすっきりしないのでこれ以上北上するのは止めて、寺川へ出て「面塚」の処で向きを変える事に。観世能楽発祥の地「結崎面塚公園」寺川の南側なのですが、ここだけ川西町になっています、川西町にはチェックポイントがないのですが、桜の季節以外は静かで良い処なのでこう云った処をチェックポイントにして貰いたいものですね。

 寺川左岸を遡りR24沿い唐古・鍵遺跡史跡公園向かい側にあるチェックポイント「道の駅レスティー唐古鍵」へ。道の駅、何でも2階レストランの「ローストビーフ丼」が評判なんだそうですが… 1,380円ネェ。
 唐古・鍵遺跡の北側を抜けて大和川べりに、法貴寺大橋を渡り天理経由で帰途に就く事にします。

 天理市柳本の「天理市トレイルセンター」へ、長岳寺を目指した方が判りやすいでしょうね、知らないで南側から来ると山の辺霊園の駐車場でウロウロする事でしょうね。
 柳本から上ッ道を南下し桜井へ帰ってきた処で「纏向遺跡」に立ち寄って予定終了、昨日今日で6ヶ所GET、本日の走行31.6キロ、すっきりしないお天気でしたが自転車道と旧街道に川べりの道を継いで快適に走る事ができました。

奈良と和歌山 今年のスタンプラリー

 自転車でポイントを巡る奈良県と和歌山県のスタンプラリー、昨年に続き今年も今日5月15日から開始される奈良県サイクリング協会主催の「グランフォンド in 奈良・吉野」のモバイルスタンプラリーと、既に4月28日からスタートしている今年で5回目となる和歌山県主催の「WAKAYAMA800 モバイルスタンプラリー」の概要をまとめました。
 「グランフォンド in 奈良・吉野」NCAのオフィシャルのページで今年度のポイントは53ヶ所と発表されていますが、昨年の24ヶ所から「02:道の駅針テラス」と「14:芋ヶ峠」が無くなり、それ25番から55番まで追加され28と31が空番となっていますので29増2減の計51ヶ所となるはずなのですが。
 現在奈良県には現在12市15町12村の計39の自治体があり、前回終了時のアンケートで全市町村に…と答えておいたのですが、反映されたのかされていないのか、大和高田市、香芝市、生駒郡三郷町、磯城郡川西町、高市郡高取町、北葛城郡上牧町、吉野郡下市町の7市町村を除く33市町村から53ヶ所のチェックポイントが選ばれ、前回から倍以上の数になっています。昨年橿原市生まれのasuka号で全ポイントを回ったので今年はもういいかと思っていたのですが、さてどうしましょ。
追記 : その後記載の修正と香芝市への追加が行われチェックポイントは52ヶ所となりました。
  個人が利便性を求めて私的に作成したものですから、内容の正確さ保証するものではありません。
 和歌山県は5ヶ所の山岳ポントは別にして昨年度の55ヶ所から4増1減で58ヶ所となっています。新しく加わったのは「02:和歌山城」「10.粉河寺」「25.ほたるの湯」「52.平見台園地」の4ヶ所ですが、風光明媚な「キララときめきロード」沿いの「テスティモーネ アリダ」「白崎海洋公園」「日の岬」が外れたままなのは残念ですね。今回から「紀北」「紀中」「紀南」と云うエリアがなくなって12のルートが設定され、賞品の設定とかが変わっています。
  カシミールでデータを作成し「轍ONLINE」にプロットしたものです、マーカーをクリックする事で標高などのキャプションを表示でき、GPXデータを出力する事も可能ですのでGPSなどに取り込む事が可能です。なおあくまでも個人が利便性を求めて私的に作成したものですから、内容の正確さ保証するものではありません。

「WAKAYAMA800」昨年は全く回れなかったのですが「太平洋岸自転車道」沿いのポイント位は回っても良いかなと考えています。「コロナ禍」の影響もあるのでしょうか、多人数が集まるイベントの開催が憚られるなかスタンプラリーへの参加者も増えているのでしょうかね。2014年に行われた奈良・和歌山・三重3県30箇所のポイントを巡るスタンプラリー「Tour de 紀伊 2014」の時の完走は6~7名だったと思うのですが、三重県でもやってくれないかなぁ。

 

雪の天辻峠を越えて(後半)


 道の駅「吉野路大塔」で本日のミッションは果たしたものの既に13時、新天辻トンネルを抜けるにしても来た道を戻るのは面白くありません、12時まででしたら阪本へ下り天川経由も考えていたのですが、新川合~新笠木の2つの長大トンネルは通りたくないので、笠木峠旧道の積雪具合を考慮すると些か時間的に厳しそう、このままR168を阪本側に2/3程下って県道732号阪本五條線で出屋敷峠(660m)へ登り返すのが一番賢いかな。

 県道732号に入り再び調子よく登り出したのですが、暫く行くと脚が攣り始めます、幸い今日は「芍薬甘草湯」を持っていたので助かりました。今まで持っていない時に限って攣ったんですよね、効果覿面無事に 1333 出屋敷峠へ。
 以前シクロツーリスト 旅と自転車 特集「日本の峠200選」imageで奈良の峠として芋ヶ峠と染谷峠を紹介させて貰っているのですが、私自身は此処とで奈良の三名峠だと思っていたのですが、処分場かのフェンスができて興ざめなのは残念です、あとは小南峠か石切峠でしょうか。
 県道732号は起点と終点が奈良県域なのですが出屋敷峠から高野町富貴を過ぎるまでが和歌山県域です、出屋敷峠の北側は緩やかな1.5車線が道が続き出屋敷辻で県道733号川津高野線と合流します。
 富貴集落を抜け再び奈良県域へ、東の川(うのかわ)の深い谷の東斜面を豪快に下って行きます、日当たりが良い事もあって路面は乾いていて安心して下る事ができます。1458 火打口で県道55号橋本五條線へ。五條市街を避けて辯天宗宗祖御廟の横を通って県道137号平原五條線で栄山寺橋へ。栄山寺トンネルimageの供用はまだの様ですが、供用されると京奈和自転車道のルートになっている県道137号の交通量が増えるでしょうね。
 栄山寺橋を渡り一旦県道39号五條吉野線へ入りますが吉野川左岸に渡る手前でそのまま右岸を走る市道へ、水溜りとかもある悪路ですが、ランドナーにはぴったりのコースです。途中にカルディア第2キャンプ場がありますが殆ど車が入ってきません。阿太橋西詰で県道259号吉野川公園線に入り西阿太でR370を跨いで阿太高原へ、東寄りに京奈和自転車道のコースが設定されているのですが、こちらの方が楽だと思うのですがね。この後福神駅前から今朝立ち寄った吉野口駅前へは1642には戻ってきたのですが、所用でVIVVAさんちと勤務先に寄って20時過ぎに無事帰投しました。本日の走行121.5キロ、今年初めての100キロ超となりました。

 


雪の天辻峠を越えて(前半)

旧天辻隧道にて(奈良県五條市)

 昨年から挑戦している「グランフォンドin奈良・吉野」のモバイルスタンプラリー、県下24ヶ所のチェックポイントを回る訳ですが、残るは五條市大塔町の道の駅「吉野路大塔」1ヶ所のみ、R168を十津川に向かって南下、紀ノ川水系と新宮川水系の分水嶺になる天辻峠(標高790m)の下、新天辻トンネル(1,174m)を抜けた処にあります。実は昨年2月27日に川湯温泉へのキャンプツーリングの途中に立ち寄っていて、今年も川湯へは行きたいと思っていたので、そのついでにと考えていたのですが、暫くは泊まりがけのツーリングは諸般の事情で難しくなってしまいました。それだけにわさわざ往復するのも気が重かったのですが、スタンプラリーも2月28日までといよいよ期限が迫ってきました、ただ標高の高い処だけに天気の良さそうな日を狙って出掛け様と。桜井から往復五條経由で約100キロの道のり、昨年は4サイドで5時間半で走ってますから、明るくなる直前の5時頃に出れば帰りも余裕と踏んだのですが。
 些か出遅れてしまいましたが桜井を0550にスタート、0711 吉野口駅へ、0736には重阪(へいさか)峠を越えて五條市へと、走り馴れたルートです。

 少々ゆっくり目のペースですが、ここ暫く走ってませんし、帰りに疲れを出さない程度のペースで8時過ぎに五條の旧い町並みの残る五條新町へ。シンボル的なお店だった「餅商一ツ橋」imageは2018年に廃業したのですが、元の趣を残して改装、去る11日にチョコレート店としてオープンしたそうです。営業は毎週金~日曜と祝日(午前11時~午後5時)、なんでもバレンタインデーだった昨日は営業していたそうですが。
 さてR168に入り、五條病院を過ぎた辺りから未成線の五新線に沿って走る事にします。レールが敷かれる事なくバス専用道として利用されてきたのですが、トンネルの老朽化等によりバス路線は廃止となり、専用道は五條市の市有地となりました、あくまでも道路ではないのでその旨の看板が随所に立っています。写真右側のスロープが元バス専用道、左側は一般道です。到って天の邪鬼な私は敢えて一般道へ。

 鉄道が前提だっただけに直線的なバス専用道跡を、ご覧の様に一般道が縫っていて、写真は踏み切りになるはずだった交差です。少々判りにくくて遠回りですが第一丹生川橋梁の手前まで辿る事ができます。実際の処バス専用道跡は沿線の人の生活道路になっていて、当たり前の様に車が通っていますし、市のパッカー車もやってきます。線路を敷くための幅員しかありませんし車の離合もできません、ただバスが走っていた頃も時間通りにやってくる1日数往復のバスと生活道路の共存は成り立っていた様です。さて今の時間は朝の通勤や野良に出掛ける時間帯ですので、よそ者は遠慮しておく次第です。

 第一丹生川橋梁を渡ってもその先の生子(おぶす)トンネルは崩落の危険があるとの事でしっかり塞がれていますので、上を走る国道に取り付くしかありません。ただ蛇行する丹生川沿いに廃道寸前とは云え西熊野街道(十津川街道)が通じていて、途中数十m推せば旧西吉野村域の滝集落(写真右)に出る事ができます。なおガードレールや標識の支柱とおぼしきものがありますが、R168の旧道ではありません。

 集落と川沿いの梅林の中を暫く走り江出(えずる)停留所跡へ(写真左)、ここからは専用道跡を走るしかありません、ただこの区間は封鎖されたトンネルに挟まれていて走り抜け様とする車はまずありません、専用道は巨大な農道橋(賀名生大橋)の下をくぐって行きます?

 賀名生(あのう)停留場跡に到着、映画「萌の朱雀」のロケ地だった処で、映画では「恋尾バス停」となっていました、奈良の三大梅林の一つ賀名生梅林が最寄り、梅林の梅はまだまだですが、停留場脇の梅は開き始めています。
 向加名生バス停跡付近で専用道跡と別れR168に戻ります。城戸から宗川野へ、写真は五新線の遺構ですが、バス専用道として使われたのは城戸以北で、この区間は全く使用される事はありませんでした。R168はここから右方向へと登ってゆきますが、立川渡経由の旧道があり、西野トンネル(612m)をパスする事ができます。旧道は立川渡までは県道49号勢井宗川野線となっていてR309の新笠木トンネルと新川合トンネルの間へと通じていますが、天辻方面へは立川渡郵便局の角を右折します。
 途中西吉野大滝の前を通りますが、夏場はマイナスイオンたっぷり最高の清凉スポットです。

 標高が400mを越えると路面はご覧の様に、右の写真は橋の上ですが、スリップしたのか引き返そうとしたのか… 早朝はかなり危険な状況なんでしょうね。
 1120 西野トンネルの天辻側にでます。ここから新天辻トンネルまでR168を走らなければならないのですが、交通量が決してすくなくないのに除雪された雪塊が路側帯を塞いでいるので、安心して走れる状況ではありません。
 1134 R168旧道である永谷天辻林道の入り口までやってきました。新天辻トンネルの真上にある天辻隧道で峠を越える事ができ、2015年8月に越えています。ただ車は来ないもの舗装されているのは取っ掛かりの数百m程、除雪はされているはずもなく距離的にも遠回りです。推し歩きは必至ですしよくよく考えると新調したばかりのMTBシューズは貫通しているクリート取り付け穴に防水のシールもしていませんでした、替えの靴下も用意していません、しかし車に怯えながら走るのも精神衛生上良くないですしね。
  案の定舗装が途切れる辺りからこの状況、時折木々から雪やら氷やらが降り注ぎます。ただ元国道だけに幅員がある分明るく不安感もありません、暫くは下の国道を走る車の音も聞こえてきます。
 1226 小一時間掛かってようやく天辻隧道に到着、トンネルから南側は舗装されています、ただ緩やかな下りが乗れそうな滑りそうな案配で往生しました。
  国道に合流して道の駅までは直ぐ 1241 に到着、旧道経由とは云え6時間半以上掛かってしまいました。モバイルスタンプラリーについては先にレポートしていますが、これで県下24ヶ所のチェックポイントを走破しました。携行食と自販機の温かいカフェオレで一息ついて、さてどこから帰るか、このまま引き返せばもう登らなくてもすむのですが。(つづく)

 


グランフォンド in 奈良・吉野 ポイントラリー走破

 昨年4月29日から行われていた「グランフォンドin奈良・吉野」のモバイルポイントラリー、最後に残った道の駅「吉野路大塔」をクリア、24ヶ所のチェックポイントを走破しました。例年行われている「グランフォンドin奈良・吉野」と聞いただけスーパーロングクラスになると制限時間とコースから考えると公道レースになりかねないイベントには興味はなかった(仮にあっても走れない)のですが、今年は「コロナ禍」でモバイルスタンプラリーとして開催され、知ったのがたまたま三茶屋で出遭ったKさんに教えて貰い、出遅れてスタート、24ヶ所のポイントをマッドガード付き(いわゆるランドナー)だけで走ろうと、事故に遭って2ヶ月近くasuka号が使えない期間があったり、暇はかかりましたが、残り2週間を残して走り終えました。

 2022年2月8日 08:54 現在で24ヶ所走破のダイアモンド賞は参加者総数660名の内91 名と云う事です。和歌山県や石川県の同様のイベントで色々と頂きましたが、ダイアモンド賞のフェリー乗船券当たらないかなぁ…

 

遠回り通勤ライドはてんこ盛り

 

 恨めしいお天気の連休、勤務明けの今日は走る企画が目白押し「木津川CC」と「大和川CC」合同の「安全祈願サイクリング」、モゼールさんの「ツィードラン」、昨日からは「ゆるゆるCC」の「新春 黒滝村一泊ツーリング」が行われています。「安全祈願サイクリング」には一昨年の「初詣 安全祈願サイクリング」は参加したものの昨年は参加できず、日頃ご一緒できない方々とお逢いできる機会なのですが、オミクロン株蔓延の渦中に参加者の多いイベントですし忌中に初詣を冠した行事も何ですので遠慮させて頂き、ソロで「モバイルグランフォンドin奈良・吉野」のスタンプラリーで残しているチェックポイント「吉野山 下千本駐車場」へ向かう事にしました。
 吉野山へは芋ヶ峠経由が最短なのですが、そちらは帰りにして薬水から下市経由のルートを取る事にします、今日黒滝村から帰ってくる乾さん一行が地蔵峠~車坂峠経由との事ですので上手くすると逢えるかも知れません。途中吉野口駅前で一息いれているとなんとモーゼルさん一行が。コースは知らなかったのですが、薬水から今木へ越えて道の駅「吉野路 大淀」でお昼にするとか、福神駅近くまでご一緒する事に。
 吉野口駅前にて、dendenさんはトレーラーを牽いています。(写真右 : モゼールさん)
ダブルホイールのトレーラーは過去にご一緒した事がありますが、シングルホイールってなかなか追従性が良いですね。奉膳(ぶんぜ)集落の狭い道を行きます。
 近鉄吉野線沿いを薬水へ向かいます。
 選奨土木遺産に指定されている薬水拱橋(きょうきょう)をくぐり旧道を、福神駅へ入る処で皆さんとお別れします、スマホしか持ってきていないので不鮮明な写真ですが、福神駅前から望む旧道を登るご一行。

 福神からは京奈和自転車道のルートをなぞって梁瀬橋で吉野川を渡ります。吉野口駅前で時間を食ったので黒滝村の宿を9時に出て県道48号洞川下市線を下ってくる乾さん一行とすれ違うのは無理かなと思っていたら、出発時のLINEへの書き込みが0913 それに地蔵トンネルではなく旧道の地蔵峠を越えるとの事、それなら間に合うかと下市の街中と抜けて県道48号へ、下市の街を避けて秋野隧道を経由する可能性もあるので下立石まで急ぎ、案の定上立石ですれ違う事ができました。(写真左 : タックさん)
 乾さん一行とお別れし下市町才谷で県道257号で才谷吉野山線に入ります。
 無名の峠(398m)を越えて下ると吉野町、峠には「蓮如上人御手植之杉」があり石碑とベンチが。
 左曽川を跨ぐ処から林道南谷線が分岐していて吉野脳天から吉野川べりに下る事もできます。 県道257号はお店の並ぶ吉野山のど真ん中、勝手神社の角に唐突に出ます。

 計算通り丁度12時、随分と久しぶりですが馴染みの「静亭」でお昼に、鴨葛うどん定食と葛餅ぜんざいを頂きます、春ならこの席から吉野山の絶景を見る事ができるのですが。カレンダーもお渡しするつもりでいたのですが、吉野口駅前で偶然出逢ったスミ旦那とnakaoさんにお渡ししてしまったので次の機会に。
 この季節の吉野山は閉まっている店も多くて静かなものですが、好天の休日とあって思いの他観光客が歩いています。現在金峯山寺蔵王堂と仁王門は工事中ですが参拝は可能です、と云ってもご覧の通り。
 23ヶ所目のチェックポイントチェックポイント「吉野山 下千本駐車場東屋」です、後は「道の駅吉野路大塔」1ヶ所を残すのみ、スタンプラリーが始まる前の昨年2月27日に川湯温泉にキャンピングで向かう途中に立ち寄っているのですが、標高646mの新天辻隧道(1,174m)の先なんですよね。
 吉野山を下り 1333 上市橋で吉野川を渡り 1428 に芋ヶ峠を越えて明日香村へ下りますが、稲渕の男綱ではなんと年に一度行われる綱掛神事の最中。15時半過ぎには桜井へ無事帰投、本日の走行63.5キロ。



リベンジ上北山

国道169号 吉野郡川上村大迫にて

  「モバイルグランフォンドin奈良・吉野」のスタンプラリー15日に取りこぼした「道の駅吉野路上北山」のリベンジに向かいます。上北山村側に下ってしまうと私の脚力ではとても戻ってこれないので、前回同様熊野へ抜ける事を考えていたのですが9日10日と連休で天気予報もまずまず、それに10日からは「18きっぷ」の利用期間も始まりますので、色々とプランを練りながらとにかく輪行と1泊の準備をして出掛ける事にしました。
 前回15日より15分遅れて5時過ぎに桜井を出発。0610には新鹿路トンネル(2,466m)の手前に到着、まだまだ暗いとは云え6時を回ると早い通勤の車は結構います。一瞬旧鹿路トンネルも考えてみたのですが心霊スポットなんて事より、暗い中吉野側の激坂と悪路を考えるとね。
 無事に新鹿路を通過しますが、下りに入ると一昨日の左指の怪我が冷たさで疼きます、とにかく使い捨てカイロを手袋に押し込んで少しでも暖めながら血のめぐりが良くなる様にして走る事にします。先日は小島峠から三茶屋経由だったのですが、久しぶりに津風呂湖南岸の県道256号入野河原屋線を走ってみる事に、距離は僅かに短くなりますが、速度が出ないので時間は掛かるかと、ただ夜明け前の湖の風景がなかなか幻想的で、写真を撮っていた分で時間が掛かっていたかも。
 1716 入野(しおの)峠を国栖の村を見下ろすビューポイントへ。三茶屋で休憩していた前回と比べて11分遅れ。
 一旦は県道262号国栖大滝線へ入りますが川上村に入った処で吉野川右岸へ、前回と違って大台ヶ原までの往復がないだけに時間の余裕が、可能な範囲でR169の対岸路を走る事にします、お陰で嫌なトンネルを幾つかパスできました。写真左は川上村役場や道の駅の対岸、写真右は白川渡から北和田にかけて。
 例によって柏木の旧道に入って自販機で温かい缶コーヒーを買って大迫ダムで休憩にします。大迫ダム到着が30分遅れ、やはり国道を車に追い立てられながら走っていると早いのかな。実はフロントバッグのマウントのピンが抜け落ちると云う珍事?が、幸い落ちた時の金属音に気が付いて拾ったのですが、固い様でも振動で緩んでくるのですね、帰ったらネジか接着剤で固定しておかなくては。
 1005 ループ橋を挟んで5本のトンネルが続く伯母峯道路の旧道が分かれる伯母谷口バス停に到着、2003年1月の伯母谷道路全通以来通行止の看板が出たままの旧道ですが、村のゴミ収集車が出入りしていますし、先日N女史が問題なく突破したとの事、今日は時間もありますし、踏み込まない訳には行きませんよね。
 入るなり「猛犬注意」の看板のある作業所?とかがあったりしますが問題なし。落ち葉に隠れた尖った落石片には注意が必要、旧道区間の標高差は160m程ですが単純に登り基調ではなく少しアップダウンがあります、1998年に北半分が部分供用されてから旧道を全線走るのは30数年ぶりかと、ループ橋の下辺りが一番荒れていて、あの高さまで登るのかと思うとぞっとします。実はぞっとするのはループ橋直下旧道上に落ちている枯れた花束、まぁ経緯は耳にしていませんし想像にお任せしますが、手向けられた品ですので手を合わせて先に進みます。
 部分開通した北半分とを結んでいた仮設道路との合流部分に出ます(写真左)、新道側の入り口は完全に塞がっていましたね。ここからが大変だった様な記憶があったのですが、全通する2003年まで使われていただけに幅員もあり路面状況も比較的良くて、車の来ない広い道を蛇行しながら登ると意外と簡単に大嶽トンネルの南側に出てしまいました。写真を撮りながらですが所要37分。先日は新道を20分少々で抜けてますから、高速で背後から迫ってくる車に怯えながら走るか、一応通行止とは云うものの「猛犬注意の看板」と「枯れた花束」と「パンクのリスク」を天秤にかけるとね。
 1103 57分遅れで新伯母峯トンネル(1,964m)へ、もちろん右側の県道40号大台ケ原公園川上線は冬期閉鎖がされています。ところで工事関連かの車が南行きの車を規制しています。ここにくるまで車を前後に従えて走って行った大型トレーラーの車列の様ですので、どうやらトンネル内で離合困難なトレーラーが出てくるまでの間規制している様です。自転車は通らせて貰えそうですが、後から追っかけてくる車列を考えると、その後ろを行く方が賢そうです、案の定大型のブルドーザーを積んだトレーラーが出てきました。
 新伯母峯を抜けても2012年に出来た和佐又トンネル(924m)も嫌です、旧道は通行止、大台口トンネルの上北山村から下りている新伯母峯の旧道は和佐又トンネルの旧道に出るのですが、今の季節はともかくどうなっているのでしょうかね。新伯母峯トンネルから標高差400m以上のダウンヒルをこなし 1209 今回の目的地である22ヶ所目のチェックポイントの道の駅「吉野路上北山」に到着、コンプリートまで残り2つです。
 さてR169の対岸路や伯母谷道路の旧道も面白かったのですが、実は今回のツーリング、この後の方が愉しかったのです。(つづく)



中2日で天川村へ

旧国道309号 旧川合トンネル

 「モバイルグランフォンドin奈良・吉野」のスタンプラリー15日の「道の駅吉野路上北山」に続いて一昨々日は「五番関」を取りこぼしたのは痛い、まぁこの季節に高野山に登ってから「五番関」まで走ろうなんて身の程知らずなんですがね。しかし勤務シフトの休みとお天気がシンクロして、今日の休みも走らないと後悔するお天気になりそう、雪が積もりだすと踏み込めなくなる高原洞川林道の「五番関」(標高1,162m)に向かうには貴重なチャンス。しかしR309の長大トンネルはくぐりたくない、頼みの吉野大峯林道は平日は通れない可能性大、標高差で600m以上激坂の続く小南峠も高原洞川林道も登りたくない。そこで考えついたのは下市から樺ノ木峠を越えて旧西吉野村へ入り、少しだけR168を走り県道49号勢井宗川野線で天川へ抜ける大回り案、最近走っていなかった道を選んだ気もしないでもないが、遠回りと云っても暗いうちに出ればお昼に天川にはたどり着けるだろうと…
 4時過ぎに起きたもの外の寒さに挫けそうになりながらどうにか 0540 に桜井を出発。まだ11月と云いながら尋常な寒さでは、明日香村に入り一昨日も走った飛鳥駅前から吉野口駅前を経由する定番コース、今日は薬水から福神駅前を通ってほぼ京奈和自転車道のルートで吉野川を渡ります。梁瀬橋を渡った処で左折し下市町役場前から県道20号下市宗桧線に入り樺ノ木峠を目指します、もちろん梁瀬橋から農免道路に入れば距離的には近い事は判ってはいるのですが。
 0850 樺ノ木峠へ、旧道側に残る標柱、左側は樺ノ木と読めますが、右側は判然としません。暖かい朝の陽射しに当たりながら暫し自販機休憩を。
 0942 宗川野で県道49号に入ります(写真左)。立川渡(写真右)ここを右折すると旧R168、西吉野大滝を経て西吉野トンネルの南側に出る事ができます。県道は川沿いに緩やかに登って行きます、至ってマイナーな道だったのですが、距離的に五條から天川への最短ルートになるかして、最近は他所の車も入ってくる様に、カーナビの功罪かな。
 平雄には河瀨直美監督の「萌の朱雀」のロケ地の一つで作中の田原家があり記念碑が建っているそうなのですが今だに行けていません、何しろ県道から標高で200m以上登らなくてはなりません。西日裏(写真右)の簡易郵便局の前の自動販売機がなくなっていました、この先天川村か黒滝村へ越えない限り何もないのですよね。
 11時丁度にR309の新笠木トンネル(1,693m)と新川合トンネル(2,751m/奈良県下最長)の間に出ますが、結構車が飛ばして走るので、あと標高で300m程頑張って旧道の川合トンネルまで登る事にします。
 30分程で旧道の笠木トンネル口へ、ここまでで標高で6割方登った事に、この先一昨々日に下ったR309旧道を登ります。ところでご存知でしょうか、黒滝村と天川村を繋いでいるR309、新旧ともに2つのトンネルの間は実は五條市(旧西吉野村域)だって事を。
 消えかけていますが元は国道だった名残りのセンターラインが、笠木トンネルから川合トンネルまで登るのは日当たりが良くて夏は暑くて辛かった事を思い出します、今日は初冬の陽射しが暖かいです。30年以上前テントを積んでこの峠を往復した事が懐かしいです。
 12時前には川合トンネルに到着、中2日で天川村に足を踏み入れることに。15分程で天川川合の信号へ(写真左)。一昨々日諦めた洞川方面へと左折「モーソン」の名前はなくなりましたが「森田商店」は健在(写真右)。
 天川川合の信号から標高差約160m、虻トンネルに。左コーナーのイン側が激坂でほんと嫌な登りです。旧峠は更に100m程上にあるのですが、虻トンネル(275m)を抜けても旧峠とさして変わらない高さまで暫く登りが続きます。
 1250 「もりそい」へ、新しい店も色々出来ている様ですが、やはり昔からの「もりそい」か「きらく」ですね、ソロサイクリングでは久しぶりの外食です。
 洞川の旅館街の中を行きます、「みたらい渓谷」の紅葉も見頃を過ぎたのか観光客の姿もまばら、母公堂(写真右)を過ぎると五番関まで1台の車にも出合いませんでした。
 五番関へはこの三叉路を左へ、吉野大峯林道の規制に関して何も出ていませんでしたが。
 標高で1,000mを超えた辺りから路肩に雪が(写真左)。毛又谷を詰めて五番関へ向かう橋はご覧の通り、午前中なら下りて推しますが、乗ったまま無事通過。
 1411 五番関トンネルに到着、21ヶ所目のチェックポイント、ところが圏外でネットに繋がらない、2台のスマホは両方ともキャリアはdocomo、チェックポイントの中には切通しの芋ヶ峠の様に微妙に繋がらない処があるのでウロウロしてみたのですがここは全くダメ、試しに一旦川上村側に出てみたのですがやはり繋がりません、既にコンプリートした人達はどうしたのかな、尋ねようにも当然電話すら掛けられない。2次元コードは読んだので圏内に入ったら接続してみるしかないのですが座標はチェックされないのだろうか。
 再び川上村側へ出て下り始めたのは 1432 午後は日陰になるこちら側はご覧の通り。
 大天井滝の下の橋もかなりやばい状態、そこは32Cを頼りに、正直云って靴を濡らしたくないのですよね。結果的に高原へ下るにはこんな状態の橋を後2つ渡る事に。
 1445 吉野大峯林道との分岐に、実は21日の日曜に明日香のチネリ怪人V氏が通過しているのと天川村側の案内板になにも無かったので期待していたのですが、吉野側にはチェーンが掛けられていて、先の方で伐採作業の音が聞こえていて、来年1月末まで法面工事の看板も。遠回りになるのは確実でもこれ以上時間をロスしたくないので、素直に高原(たかはら)側に下る事にします。なお以降の写真は全くなし、やはりコンデジがないと余裕がなくなるとマメに写真が撮れないですね。
 さて三叉路から高原へ下るのは2004年8月7日以来、崩れて通れなかった時期が長かったですからね、相変わらず高原集落までは下へ行く程路面が悪くなります、集落の手前まできてようやく圏内と入り、無事にチェックインを完了。
 1528 道の駅「杉の湯川上」へ、15日にも走ったR169に入りますが、今日は五社トンネル(1,360m)を避けて県道262号国栖大滝線の対岸路へ入ったのですが、東川(うのかわ)で些か道を間違って激坂を登らされて1620 国栖へ、なんと入野(しおの)峠を登って 1710 関戸峠を越える事に。後は女寄峠を下って18時過ぎに桜井へ無事帰投、本日の走行124.3キロ。さて残り3ヶ所「吉野山 下千本駐車場東屋」はどうにでもなるとして「道の駅吉野路大塔」と「道の駅吉野路上北山」の2ヶ所はどうしたものか、実は「道の駅吉野路大塔」には今年スタンプラリーの始まる前の2月27日に川湯温泉へのキャンプツーリングの途中に立ち寄っているのですがね、さてことしも行きますか。



高野山から鈴懸ライン

高野森脇林道を往く 和歌山県伊都郡高野町

 今日はスタンプラリー絡みで高野山経由で天川村を目指す事に。和歌山県高野町から奈良県野迫川村、旧大塔村経由で天川村洞川に至る県道53号高野天川線(約47.7キロ)は高野大峯街道と呼ばれた2つの霊場を結ぶ由緒のある道で、最近は「鈴懸(すずかけ)ライン」と呼ぶ事も。「鈴懸」とは行者の羽織る法衣の事ですが、現在の県道はほぼ川べりを走っていて古来の修験道の道は違う、野迫川村同様旧大塔村篠原の稜線沿いにも高野辻と云う地名があります。2001年から2005年頃にかけて奈良交通と南海りんかんバスがジョイントして高野山と洞川間に夏の週末だけ「鈴懸ライン」と云うバス路線を運行していた事があったのですが、旧大塔村が五條市に編入され補助金がなくなり運行が打ち切られたとか、実際旧大塔村を走る距離は僅かですからね。残念ながらその「鈴懸ライン」には路線バスの車内吊り広告を見ただけで乗る機会はなかったのですがね。野迫川村村史でしたか高野山と洞川を結ぶ鉄道計画があったとか、その名も「霊山鉄道」ほんまかいな。
 ところで県道53号は全区間走った事はありますが、通して走った事は…
 0444 真っ暗な桜井を出発、明日香村~吉野口駅前~重阪(へいざか)峠と越える県道120号五條高取線経由の定番コースを、五條のオークワ(24時間営業)で食料を調達し、阪合部橋で紀の川(吉野川)を渡り県道55号橋本五條線へ、ほぼ京奈和自転車道(写真左)を走り 0825 には九度山からR370へ入ります。(写真右)
 普通の人はそのまま花坂経由で大門へ上がるのですが、九度山の交差点から6キロ余り、紀伊細川への分岐(写真左)から極楽橋経由が私のここ最近の定番コース、分岐はまでは我慢しなくてはなりませんが、分岐からは長閑な「エエ道」。大銀杏の黄葉は既に葉を落としていますが「細川の祇園さん」と呼ばれる八坂神社にお参りとトイレを拝借。(写真左)
 南海高野線が近くを走っているので旧カーブをきしませながら走る音が谷にこだまします、写真は紀伊神谷へ分岐、極楽橋方面は右へ。
 1009 新極楽橋を渡ります、南海極楽橋駅はこの谷を更に少し行きます。ケーブルカーとの乗換え駅で構内は賑わいますが改札を出入りする人は殆どいません。南海高野線をオーバークロスして神谷方面に折り返し気味にゆっくりと標高を稼ぎます。橋に上に無粋なフェンスが出来てしまいましたね。
 由緒ありそうな切り通しを抜けて再び折り返し気味に高野森脇林道へ、名残の紅葉が。

 1105 845m程のピークを高野町役場の前に出ます、大門を経由しませんし、最後は道も広くなって学校や住宅地なんで、高野山に登ったと云う風情はないのが、このルートの欠点、寄り道せず奥の院前へ。
 奥の院から桜峠へ登り返し、お昼時に「とんかつ定」の前を無念の通過、実は県道53号は平日工事通行止、日中通れるのは1200から1300の一時間だけなんです。これを外すと高野龍神スカイラインから野迫川役場経由しなくてはなりません。
 12時まで少し時間がありますので摩尼トンネルを往復します。
 通行止が解除された12時丁度に県道53号へ、1224 標高1,000m超の天狗木峠に到着、先の「鈴懸ライン」は奈良交通と南海りんかんバスの乗り継ぎがここで行われました。県道53号はここを右折して高野辻経由で野川谷に下るのですが、工事中ですので左側の林道上・高野線を下ります、道そのものは悪くないのですが激坂、20~30年ぶりに通ります。
 野迫川村上で県道53号に戻り 1239 スタンプラリーのチェックポイント「野迫川村公民館」に到着。
 県道53号は旧大塔村に向かって熊野川の支流中原川に沿ってはいるのですが、今井集落(写真)から嫌な登り返しがあるんですよね。
 1312 中原橋を渡ると小代下でR168に入り、阪本まで少し走る事に。
 阪本から再び県道53号となり、暫くで天川村域になるのですが、ここからが長いのですよね、2018年7月以来になります。
 天ノ川とも呼ばれますが熊野川本流です。県道は何度か橋を渡り右岸左岸と入れ替わります。阪本から緩やかな斜度で続くのですが、九尾(つづらお)ダム辺りから少し急な部分が出てきます、距離も100キロ超えましたし。
 1444 今日2つ目のチェックポイント「天川村役場」。24ヶ所あるチェックポイントの内これが19ヶ所目、残すは「道の駅吉野路大塔」「吉野山 下千本駐車場東屋」「道の駅吉野路黒滝」「五番関」「道の駅吉野路上北山」の5ヶ所、残り期間と季節を考えると「五番関」はこの後行っておきたい処なんですが…
 15時前に県道53号の終点ん天川川合交差点へ、やはりこの時間から虻峠を越え標高1,162mの「五番関」へ向かうのは、たとえ辿りつけても真っ暗な林道を下るのは自殺行為。元より効率を考えるなら「野迫川村公民館」と「道の駅吉野路大塔」、「道の駅吉野路黒滝」「天川村役場」「五番関」を2回で走るべきなんですが、スタンプラリーだけではなく車の少ない長閑な道や、暫く走っていない道を走りたいですからね。R309に入り奈良県下最長の新川合トンネル(2,751m)を避けて旧道の切抜トンネルを目指します。
 1529 旧川合トンネルを抜け旧国道の雰囲気を残す道を下り 1536 笠木トンネルへ。
 新笠木トンネル(1,693m)の北側へ下り、16時過ぎに「道の駅吉野路黒滝」へ、今日3ヶ所目都合20ヶ所、チェックポイントが判りにくくて些か迷いましたが、トイレと自販機の並ぶ奥なんですね。
 R309を避けて県道138号赤滝五條線と県道48号線洞川下市線経由で地蔵トンネル(1252.5m)へ、才谷から吉野山経由で先日の「大台ヶ原」の帰りの様に芋ヶ峠を考えていたのですが、月夜でもないし職場へ立ち寄りたい用件を思い出して、下市へ出て千石橋を渡り下市口駅裏から車坂峠に取り付く事に、そうなら黒滝から旧道の広橋峠を越えるべきだったと。
 1845 橿原市の職場に1時間ばかり立ち寄り 2015 無事に桜井に帰投。本日の走行164.9キロ、2019年6月のリベンジ’あらぎ(蘭)島’以来のセンチュリーランとなりました。先日の事もあって「芍薬甘草湯」を忘れず入れておいたのですが、持っているとつらないんですよね。
 ところで今朝五條のオークワで買ったお弁当、結局パンとかお菓子を食い繋いで走っていたので食べずに持ち帰ってしまいました、冬でもなければとんでもない話ですが、汁物だけ用意して今夜の晩御飯になったのが、本日のオチ。



17年ぶりの大台ヶ原①

 今日は「モバイルグランフォンドin奈良・吉野」のスタンプラリーでチェックポイントの大台ヶ原へ向かう事にします、実は24ヶ所のチェックポイントの内15ヶ所をクリアしたのですが、8月末に主力のasuka号で事故に遭い、asuka号が2ヶ月近く使えない事に。erbaロードもデモン太もあるのですが、ロードバイク一辺倒の風潮に「ガード付き自転車で全てクリア」してやろうと企んでいたものの、残しているのが吉野郡の山間部ばかりてデモン太や延陽伯号には辛い処、asuka号の復帰を待たざる得ません。処が残るチェックポイントの内「大台ヶ原ビジターセンター」への県道40号大台ヶ原公園川上線は例年冬季は閉鎖され11月下旬から4月下旬までの間は通行できなくなります(今期は2021年12月1日15時 から2022年4月18日15時までとの事)、ところがスタンプラリーの開催期間は来年2月末まで、従って「大台ヶ原」のチェックポイントをクリアできるのは残り半月限りなのです。そこでR169線沿いの「道の駅杉の湯川上」「道の駅吉野路上北山」もクリアして紀伊半島を縦断し紀勢本線の熊野市駅まで走り抜け輪行で帰ってこようと云う作戦、標高1.000m超の稜線沿いのルートを往復するだけに、穏やかな天気をと、天気予報と勤務シフトを睨んでいたのです。
 ところでその大台ヶ原へ自転車で向かうのはなんと2004年5月7日以来の17年ぶりなんです、吉野上市まで自走し9さんの車に便乗させて貰い大迫ダムから往復したのでした。元来同じルートを往復するのが嫌な質でしてね、今回もそのまま帰らず、終点までの10キロ程は往復し途中から県道226号大台線で上北山村河合に下るプランなのです。実際R169~R309経由で熊野市駅まで走るのと桜井へ戻るのは距離で数キロと違わないのです。
 そしてせっかく大台ヶ原まで登るのですからどんな素晴らしい「自撮り」向きのシチエーションに出合うかも知れないとG3一式をキャラダイスのバーレイに、三脚と輪行袋と衣類をサイクルスミスのランバーバック(いわゆるヒップバッグ)に押し込んで出かける事に。
 未明4時には出発したかったのですが、少々寝過ごして0458に自宅をスタート、さすがに寒いです、今日は標高1,600m近くまで登って下らなければならないのでそれなりの準備はしているのですが。さて旧道の多武峯街道から県道37号桜井吉野線へ、新鹿路トンネル(2,466m)が開通するまで車も少なかったのですが、今では夜中でも結構車が。0556 新鹿路トンネルの入り口に到着、このトンネルは吉野側に向かって下りですので入ってしまえば楽勝、従って逆は。その上北風の強い日は車の排気ガスがこもってしまう事があって最悪です。
 そのまま吉野川べりまで下れば早いのですが五社トンネル(1,360m)を通りたくないので、遠回りですが小島峠を越えて三茶屋へ、ここにもチェックポイントがあり、既に履修済ですがテストを兼ねてチェックイン。0706 先々週に続いて入野トンネルを抜け「紙漉きの里」国栖を見下ろすビューポイントへ。
 0802 チェックポイントとなっている道の駅「杉の湯川上」へ、R169ですが平日ですので相変わらず工事関係の車が多いです。
 0842 川上村柏木、かつて大峯登山や東熊野街道の宿場として賑わい、奈良交通の営業所があった程。新しい道が川よりにできているためここだけ昔の佇まいを残しています。分岐が判りにくいので知らなければ通り過ぎてしまいます。1台の自販機で温かい缶コーヒーを調達。
 0855 大迫ダムへ、天端道路を渡って対岸へ、先程買った缶コーヒーを飲みながら持参のパンをかじります。伯母谷の紅葉が美しいです。
 朝陽に輝く伯母谷ループ橋を見上げるポイントへ、この先ループ橋を挟んで伯母谷(445m)、栗の木(1,297m)、滝の脇(207m)、一ヶ山(440m)、大獄(1,030m)の5つのトンネルが連続しています(写真左)、この写真の横に自販機があるのですが、新伯母峰トンネル手前のが無くなったので、大台ヶ原までの20数キロは自販機すらありません。0928 伯母谷トンネル手前の伯母谷口バス停、水源地街道なんて名前を付けたんですね(写真右)、ここから旧道が分岐しているのですか相変わらず通行止の標識が、さて陽射しも入って暖かくなってきたので、ここでアノラックの下のフリースを脱ぐことにします。
 一ヶ山トンネルと大獄トンネルの間にあるループ橋を渡ります、ここで停まって写真を撮れるのは自転車ならではの特権です。ただ一ヶ山トンネルはループそのものの一部で左に大きくカーブしていて路肩寄りを走る自転車は車から死角になりやすいのです、正直云って気持ちの良いものではありません、今回もマッドガートとバックに付けた3つの点滅灯に命を託す限りです。最近つくづく思うのですがこのR169にしろ十津川沿いのR168にしろ道路の改良と長大トンネルの供用が進み走る車の速度は増すばかりです。人のいない山間部では自転車が安全に走れる幅のある歩道も設置されていません。例えばですが入り口で押しボタンを押すと一定時間「自転車走行中」と表示される仕掛けなどできないものでしょうかね。
 1002 無事に5つのトンネルをクリアし新とは名ばかりの新伯母峯トンネル(1,964m)へ到着、17年ぶりに県道40号大台ヶ原公園川上線へ踏み込みます。(つづく)

 

 

今日は曽爾高原へ向かいます

 
「都祁山之道」を行く 奈良市都祁甲岡町にて

 4月29日から開催されている「モバイルグランフォンド in 奈良・吉野」のスタンプラリーですが、24ヶ所のチェックポイント中14ヶ所は先月までに巡り残りは10ヶ所、ただ吉野山を除けば「遠回り通勤らいど」で回れる様な場所ではなく吉野郡の9ヶ所と宇陀郡の1ヶ所、加えて今月は天候不順と休みの巡り合わせが悪くて回れず仕舞いだったのですが、今日は天気にも恵まれおニューのフロントバッグをセットして宇陀郡曽爾村の曽爾高原へ向かう事にしました。
 曽爾村への最短ルートはR165西峠で榛原へ、R369で大内峠、栂坂峠と云ういわゆる伊勢本街道なのですが、だらだらとした登りが延々と続き、交通量も多いのであまり好きなルートではありません。最近では2014年10月と2015年9月に向かっているのですが、いずれも一旦大和高原に取り付いて名張市赤目へ下り椿井峠を越えると云うなんとも遠回りなコースなんです。 
 結局今回もそのコースで向かう事に。初瀬ダムから旧都祁村へ、県道781号都祁名張線へ入ります。都祁名張線は「都祁山之道」と呼ばれ、東大寺二月堂の「お水取り」の松明を、赤目から奉納する道としても知られる歴史のある道です。途中南之庄の「三陵墓古墳群史跡公園」(写真)で小休止。2017年1月25日の写真
 旧室生村域に入り、多田で今月5日にも立ち寄った「満寿寺薬師堂」へ寄り道して行きます、5日にはまだ蕾もなかった百日紅が咲いてくれていました。2016年8月19日の写真
 染田、小原と山間の集落を縫って東へ、上笠間の集落を見下ろす辺り。2015年6月24日 上笠間にて

 県道781号は三重との県境になる笠間峠を越えて赤目へ下りますが、今では深野経由の道が整備されている為にこの県道はかなり荒れてきています。なお古道の笠間峠は500m程南の集落内になります。

 下るにつれ多少マシになるとは云え、ご覧の様にかなり荒れています。
 殆ど林の中を下ってゆきますので視界はありませんが、半分以上下った頃に1ヶ所だけ東側に展望の開ける場所が、眼下には伊賀盆地の南端になる赤目の集落が、背後は青山高原から布引山地になります。
 県道とは云え集落の中の狭い道を縫って国道165号線坂ノ下交差点へ、正に坂の下の交差点です。近鉄赤目口駅へ立ち寄り小休止、あの赤目四十八滝の最寄り駅ですが、観光客の姿もなく閑散としています。

 三重県名張市になる赤目から曽爾村へは県道784号赤目掛線が通じていて、椿井峠(747m)を越えるのですが、手前に鬼や坂(570m)と云う峠があって(写真左)、赤目側からだと鬼や坂までに方が厳しいです、ただずっと林間ですので多少は快適です。鬼や坂を越えて少し下れば「出合茶屋」があって赤目四十八滝の上流側の入り口になります。営業はしていませんし自動販売機などもありません、テーブルとかはきれいですので「コロナ禍」の今はともかく行楽期の休日は営業していたのでしょうかね、昔は三重交通の路線バスもあったのですが。なお携帯はdocomoすら圏外です。
 県道は再び奈良県へ、10キロ程の三重県への越境でした。県境付近から椿井峠への登りが始まります。「椿井峠への道」2015年9月29日撮影

 1324 椿井峠に到着、桜井をスタートしたの7時前、あちこち寄り道したとは云え結構時間を食ってしまいました。
 椿井峠の向こう側は結構な激坂で、約4キロで280m程下ります。下るにつれ左側に兜岳が見えてきます。




 青蓮川沿いの県道81号名張曽爾線まで下ると、稲刈りを始めている処が、南紀古座川あたりではお盆明けには始まるのですが、幾らなんでも早いですよね。


 県道81号を名張方面に少し下りますと今度は鎧岳が正面に見えてきて、太良路まで下ります。ここから曽爾高原へ取り付く道は2つ程ありますが、北側の橋を渡り北側へ回り込む道の方が木陰もあって斜度も多少楽です。  スタンプラリーのチェックポイントは「曽爾高原ファームガーデン直売所」にあり、曽爾高原へは更に標高で200mばかり登らなくてはなりません、2014年は御杖村側に越えて帰途に就いたのですが、既に15時前と時間も押してきたので、曽爾高原は見上げただけで、ここから引き返す事にします。2014年10月24日 曽爾高原での写真
 再び県道81号へ下ります、宇陀郡の曽爾村道路元標は曽爾村役場敷地内にありますので、健在である事の確認に。掛の交差点まで南下し」国道369号に入ります。桜井まで30キロ程の道のり、途中栂坂バイパスの3本のトンネルを抜ければ2時間程で暗くなるまでには帰る事ができます。栂坂(1,827m)、石楠花(430m)、弁財天(旧開路)(922.9m)、3本合わせると3キロを超えますが、旧道の栂坂峠と大内峠を越えているとさすがに陽が暮れそうです。前灯2基、尾灯2基の装備はありますが。
 伊勢本街道はほぼ国道369号に沿っていますが、栂坂バイパス部分では約1~2キロ程北寄の室生黒岩を経由するルートをとっています。現在の曽爾村山粕は昭和29年まで室生村だったのです、その経緯から室生村道路元標は山粕郵便局前に保存されています。山粕への入り口で自販機休憩の後、バイパスの北側に旧道と旧々道が錯綜していて、その郵便局の先に出てしまいました、後から考えれば引き返せば良かったのですが、トンネルに向かって先を急ぐ事に。ただアクシデントで記憶はそこまでなんです… (つづく)



今日の「遠回り通勤らいど」は東吉野へ

高見川河畔を行く 東吉野村

 今日の「遠回り通勤らいど」は「モバイルグランフォンド in 奈良・吉野」のチェックポイント巡りで東吉野~室生方面を走りたいのですが… って100キロ近いんですよね(^_^;)
 ただお天気が… 雨雲レーダーは昼から降る降ると云ってますけど、時間とともに尻が引けた予報になってきていて、信用ならないですね、まぁ走りなれたコースで雨宿りできそうなポイントは把握してますし、ポンチョも準備してあります。
 何事もなく退勤できて9時前にはスタート、明日香村のセブイレで補給の後、芋ヶ峠へ。栢森を過ぎると涼やかな林間コースですが、路面はべちょべちょどころか行者辻まではウォータースライダー状態。1023には芋ヶ峠へ、ここもチェックポイントですが、既に履修済み。

 芋ヶ峠を下りR169へ、いつもは妹背大橋から柴橋まで左岸の県道を行くのですが、今日は気持ち先を急いでそのまま宮滝大橋北詰までR169を行きます、中山トンネルでショートカットまではしませんがね。そしてR370から県道16号と吉野川から高見川河畔を遡ります。

 東吉野村へ入ると路面がかなり濡れています、どうやら30分前にはかなり降っていた様です。次の雨雲も近づいてきています。
 東吉野村小川、いつもはここを右折してお馴染み「麦笑」と「よしの庵」のある高見川沿いに走るのが定番コースなのですが、今日はお休みと云うより、チェックポイントが鷲家にありますので、ここは左へ。
 霧雨の様な雨が少し降り出してきましたが、ポンチョを出す程の事もありませんので、そのまま天然のミストの中、先を急ぎます。

 1212 今日1つ目のチェックポイント「ひよしのさとマルシェ」に到着、この先の雨模様が判然としないので、とりあえずここで明日香村で調達しておいた弁当を頂く事に、しかし「豆大福」と看板と幟が目の毒です。実は2月から勤務先のメタボ改善プログラム「めざせ25」に参加させられていて、既に4kg程減量はしていて、ここ1ヶ月半ばかしはあんことチョコレート断ちしてるんですが、「豆大福」の誘惑には勝てませんでした、まぁ今日の消費カロリーでチャラを良い事に、室生寺で例のよもき入り回転焼を2個、毒食えば皿まで。
 ところが困った事に、スマホの予備バッテリーがフロントバッグに入っていたので安心していたらなんと使用済み、この先予定のポイントでチェックインするにはあまり写真を撮ったり、雨雲レーダーをチェックするのもままならなくなってしまう事に。「ひよしのさとマルシェ」にはヤマザキストアが入っていて電池式のモバイルバッテリーも売っているのですが…
 とりあえず雨は止んでますし、らちの明かない予報なので1244 スタートする事に、新木津(こつ)トンネルを抜けると意外にも高見山を望む事が。なお木津峠旧道は峠の下の三叉路から高見側が8月下旬まで通行止の様です。
 陽射しが暑い位に晴れてきて1324 2つ目のチェックポイント「たかすみ温泉」へ。

 滝集落まで来ましたので、久しぶりに「投石の滝」へ、マイナスイオンたっぷり、最高に涼しいです。
 見上げるとむくむくと絵に描いた様な入道雲が… 梅雨前線も消えて、週末には近畿も梅雨明けかと、いよいよ夏ですね。この先、滝から染谷峠への道は「シクロツーリスト 旅と自転車 Vol.10」での特集「日本の峠200選」でも紹介している様に私のお勧めのルート、雨上がりの陽射しに輝く道が最高でした、ただ「自撮り」の準備どころがコンデジも持ってきてないのが。

 1432 染谷峠(710m)に到着、さてこの先R369大内峠まで下り、3つ目のポイントは諦めて榛原に下るか、室生方面へ向かうか悩ましい処、雨雲レーダーを見ると明日午前3時まで降らない予報になっているではありませんか、室生のチェックポイントは曽爾高原の帰りでも行けるのですが、信用なら無いとしても降らないと云ってるんですからね。
 大内峠を室生寺側に下りR369を跨ぎます、R166からここまで逢ったのは郵便配達のカブだけ。1504 「室生 ふるさと村」に到着、これで14ヶ所(青色)で残り10ヶ所(赤色)となりました、残るは吉野山を除けば遠隔地ばかりで「遠回り通勤らいど」とは行きませんがね。
 室生寺門前の回転焼に脱線していると雲行きが怪しくなってきました、路面も濡れていて既に降っていたそうですが、ここまで殆ど降られず雨雲をかいくぐってきたのは運が良かったのかと。

 1539 室生ダムに駆け上がり四阿で一息入れます、東の空には青空も見えるのですが、西は雨雲が榛原まで迫ってきています。雨雲レーダーに拠ると後25分で降りだすとの事、ここで待つか進むか、湖岸のまま進むと雨宿りする場所はありませんが、赤人橋を渡って「濡れ地蔵」まで行けば四阿があり、その先はR165です。
 無事に「濡れ地蔵」前を通過、立ち寄る余裕はありませんでしたが、今の水位ですと拝む事ができるかと。ただ榛原の街中に入ると降りだしてきました、夕立だけに降りだすと早い事、ずぶ濡れになる直前に札の辻へ、今は宇陀市歴史博物館になっている旧旅籠「あぶらや」の軒下に駆け込みます。通学の中学生と一緒に15分ばかり雨宿りする事に。向かい側には伊勢街道の道標と榛原町道路元標が残っているのですが、南都銀行旧榛原支店の建物と鳥見酒造跡の建物は2015年に解体されてしまいました。
 小止みになった処でびしょ濡れの旧道を上がり 1640 には西峠の交差点を通過、通勤の車が増えてくる前には桜井市街へ帰ってくる事ができました、結局はポンチョも使わず仕舞い。本日の走行95.2キロ、橿原スタートでしたので100キロには届かなかったですね。



WAKAYAMA800 モバイルスタンプラリー 4th Season

 今年で4回目となる「WAKAYAMA800 モバイルスタンプラリー」が今日7月1日からスタートしましたが、チェックポイントが5ヶ所の山岳ポイントを別にしても55ヶ所とまた増えています。毎年、難易度を上げて行かないとリピーターが来ないと云うのが現実らしいのですが、5月8日から始まっている「いしかわ里山里海…」の72にしても多すぎるのもね。いずれにせよ「モバイルグランフォンド in 奈良・吉野」を見ていると「コロナ禍」で密になりやすいレース風のイベントが憚られる状況下では、スタンプラリーへの参加者は増えている様な気もするのですが。

 図表は作者の利便性のために個人的に作成したものです、内容の正確さを保証するものではありません、利用に関して発生したいかなる問題や損失を補償する事はありません。

 新しく「太平洋岸自転車道ゴール地点」(和歌山市)、「道の駅 四季の郷公園」(和歌山市)「かじか荘」(海草郡紀美野町)、「浜のうたせ」(有田市)、「煙樹ヶ浜大壁画」(日高郡美浜町)、「JR印南駅」(日高郡印南町)、「植芝盛平記念館」(田辺市)、「熊野古道館」(田辺市)、「JR朝来駅」(西牟婁郡上富田町)、「円満池公園」(東牟婁郡那智勝浦町)の10ヶ所が加わり、対して「加太海水浴場管理事務所」(和歌山市)、「テスティモーネ アリダ」(有田市)、「日の岬」(日高町)、「田辺市観光センター」(田辺市)と「稲葉根王子」(西牟婁郡上富田町)の5ヶ所が無くなって差し引き5ヶ所増です。
 「ねごろ歴史資料館」(岩出市)は「道の駅 ねごろ歴史の丘」の名前が変わっただけで設置場所に殆ど変わりはない様ですが、和歌山市加太の「太平洋岸自転車道ゴール地点」は以前の「加太海水浴場管理事務所」とは港を挟んだ反対側、淡島神社の方で数100m離れていますので要注意です。
 また「あらぎ島」ですが以前は最寄りの道の駅「あらぎの里」がチェックポイントでしたが、今回は「あらぎ島」を見下ろす展望所がチェックポイントになっています。
 なお「はなぞの温泉 花園の里」(伊都郡かつらぎ町)は紀北エリアから紀中エリアに移動しています。
 しかし新しくできた「植芝盛平記念館」の植芝盛平なるお方は寡聞にして知りませんでした、田辺と云えば南方熊楠と「紀州のドンファン」野崎幸助ですね(^_^)
 なお今回は紀北(黄 16)、紀中(緑 19)、紀南(青 20)のエリアに重なる形で「太平洋岸自転車道」にちなんだ「太平洋岸賞」対象のチェックポイントが20ヶ所設定されています(黒丸付きマーカー)。1973年に時の建設省道路局長が国会の委員会で提唱した「太平洋岸自転車道」の整備は今さらの感もしないでもないですが。
 和歌山県下での「太平洋岸自転車道」ルートの一部県道801号白浜日置川自転車道線と県道802号太地新宮自転車道線があり、県道802号は一昨年通りましたが、R42のトンネルを迂回できるもののご覧の様に階段がある始末。

 県道801号の方は2004年6月以来通っていませんが、椿温泉側にかつて「椿野生猿公園」と云うのがあり、観光目的で餌付けした猿が増えて害獣化、町職員が無許可で駆除(捕獲した檻ごと溺死させた)して問題になったのです。海岸を見下ろす自転車道には「みざる いわざる きかざる」のモニュメントがあったのですが、今はどうなっているのでしょうね、観光和歌山の負の歴史です。
 「道の駅 白崎海洋公園」がチェックポイントとして復活しないのと、風光明媚な「キララときめきロード」「テスティモーネ アリダ」「日の岬」が外れたのは残念です、「紀伊日ノ御埼灯台」は2017年に再建された時に場所が美浜町三尾から日高町阿尾に移っていて、実は美浜町にはチェックポイントが無かったとか、何かお役所事情でもあるのかな。
 さて今年はどうしたものか「モバイルグランフォンド in 奈良・吉野」もありますしね、55ヵ所コンプリートは目指さないとしても、新しく加わったポイントと「太平洋岸」賞もある事ですし、太平洋岸自転車道をなぞってみるのも良いかな。

 

 

「遠回り通勤らいど」は五條へ


御所市鴨神「 風の森」にて

 遠回りしすぎだとかサイクリングのついでに仕事に行っているとか揶揄されているシリーズですが… さて今日の「遠回り通勤らいど」は「モバイルグランフォンド in 奈良・吉野」のチェックポイント巡りで風の森を越えて五條方面へ向かい「五條市5万人の森公園」と「五條市観光交流センター」を回る予定です。「五條市5万人の森公園」は金剛山麓と云うか山腹と云うか、南大和ネオポリスの更に上の標高300m近い場所にあります。県道261号西佐味中之線と云う新しい県道沿いにあって、県道30号御所香芝線(通称山麓線)が延長された様な今風の路線でアップダウンがあって陽当たりが良すぎると云う、あまりのんびり走りたい向きには有り難くないルートなんです。さりとて五條市街から取り付くとかなり登らされるので、風の森あたりからトラバースできないかなと企んでみたのですが… 
 御所市街からR24に沿って右に水越峠を見ながら南下します。断片的に旧道もあるのですが寺田から小殿まではR24を走らなくてなりません、ただ左側に広めの歩道が続いています。
 セブイレを過ぎた処の小殿交差点の信号を左に入ると旧道が風の森峠まで続いています。手前の小殿北の信号とは違いますのでお間違えなく。

 折角ですので船宿寺に立ち寄る事にします、行基開祖とされるお寺ですが、関西花の寺22番としても知られています、今の季節はやはり紫陽花。


 前の道を「下ッ道」とした案内板がありますが、これは些か疑問です、古代官道を起源とする「下ッ道」は近代の「中街道」となる訳ですが、現在の明日香村檜隈以南は「巨勢道」と呼ばれ、葛から重阪峠を越えます。風の森峠を越えるこのルートは高田、忍海、御所を経てきた「下街道」で、五條市北宇智で「下ッ道」と合流します。歴史的な変遷はあるかも知れませんが「下ッ道」ではないでしょう。葛城山麓を辿る「葛城古道」とこの「下街道」ルートがいつ頃できていたのか興味深い処です。
 ところで2月に齋藤電鉄氏と越えた峠は「桜峠」と呼ぶみたいですね、今は激坂のただの切り通しですが。
 旧道とR24が並行して風の森峠の鞍部を越えます。信号を渡り西側へ登り展望の開けた処がいわゆる「風の森」、稲作発祥の地とか云われています。今では地酒の名前にもなっている「風の森」ですが「風の森神社」のご祭神「志那都比古神(しなつしこのかみ)」が風の神様だとか、金剛山の裾に開けたこの地形を考えると、風の舞う地形と神話のどちらが先なのかと。ちなみに大和川水系と紀の川水系の分水嶺になります。
 さて「五條市5万人の森公園」をどう目指すか、R24と山麓線の間は田圃の中の畦道を突っ切るでもしない限りルートがないのですよね。結局は西佐味の集落の中の激坂と推し上げて県道261号の一番高い処に取り付く事に。

 県道261号に入り嫌なアップダウンをこなしながら五條へ、途中未開通の県道705号富田林五條線との三叉路へ、これって金剛山の土手っ腹をトンネルでぶち抜くつもりなんでしょうかね。とりあえず未収のヘキサをゲット。

 チェックポイントの「五條市5万人の森公園」に到着、なかなかアプローチが大変なチェックポイントです。大阪府南部の人なら金剛トンネルを越えてきた方が愉しいかも知れません。ところで「モバイルグランフォンド in 奈良・吉野」のチェックポイントには其々に得点と云うのが付いているのですが、得点が難易度を反映されているとしたら、宇陀市の「宇陀市榛原総合センター」や「道の駅宇陀路大宇陀」とここが同じ2点とは納得できませんわ。
 ニュータウンの南大和ネオポリスの中を下ります、以前はなかなか美味しいとんかつ屋さんがあったのですが廃業してしまいました。せっかくですのでお昼は「パン工房ヤム−ヤム」でパンを調達、イートインコーナーもあるのですが、吉野川河畔へ下る事にします。
 五條新町まで下りてきました、改装工事をおこなっていた元「餅商一ッ橋」ですが、改装を終えテナントを募集してました。
 吉野川の土手にお誂え向きの休憩所がありますので「ヤム−ヤム」で買ったパンを頂く事にします。
 さて時刻は12時半、この後チェックポイントの「五條市観光交流センター」へ寄り時間的には「道の駅吉野路黒滝」まで足を伸ばす事も可能ですが、今日はインナーパンツを履いてこなかったので100キロ超は厳しいかな、明日も午前中は走れそうな天気予報ですので、余力を残しておく事にしましょう。
 「五條市観光交流センター」ちょっと場所が判り難いかな、R168沿いのコメリの裏の方と思えば。トイレを借りて観光案内のパンフレットを物色。しかしこのロケーションにこんな施設が必要なんでしょうかね。
 吉野ストアの前から京奈和自転車道ルートへ入りますが南小学校前への坂がネェ、やはり極楽寺経由の方が楽です。工事中の栄山寺トンネルの坑口が見えます、供用されたらこちら側の交通量増えるだろうな。

 県道39号五條吉野線をそのまま辿らず吉野川右岸の市道へ、カルディア第2キャンプ場の前を通る道ですが、ロードバイクにはお勧めできませんので。
 阿太橋で左岸の県道に戻ります。

 千石橋南詰めを跨いで東へ、「千石荘」
廃業したとは聞いてましたが、建物も見事に解体されて更地に、敷地ってこれだけの土地に建っていたのですね。昔仕事で何度か訪れていますが、半分位は川の上だったんだ。
 例によって椿橋を渡ります、上流側に見えているのが新椿大橋。ここで 1415 ですから16時頃には帰れるかな。

 壷阪峠への道に入ります「安産の滝」が涼やか、やはり夏場はこのルートが一番です、北側の減速帯が無ければ。

 15時前には壷阪峠を越えます、少し下ると眼下に壷阪寺が… 少し買い物に寄り道しましたが16時過ぎには桜井に無事帰投、本日の走行66.5キロ。「モバイルグランフォンド in 奈良・吉野」のポイントを2つゲットして都合10ヶ所、次回の「らいど」で折り返せるかな。



「遠回り通勤らいど」はまず芋へ


 今日の「遠回り通勤らいど」は「モバイルグランフォンド in 奈良・吉野」のチェックポイント巡り、まずは芋ヶ峠を目指す事にします。9時を回るとどんどん気温が上がってきます、栢森の集落を抜け、峠への入り口までくると谷を下りてくる風が心地良いのですが、一昨日の雨で路面はかなりウェットな状況です。

 チェックポイントは峠の切通しへ登る手前の右側ですから、一気に登ってしまうと見落としてしまいますので注意。何故かなぁと思ったら、電波状況が多少良いのかも、キャリアにも拠るでしょうが。
 1台の車にもすれ違う事なく千股に下り三叉路を左折して志賀から平尾へと、次のポイント「吉野見附三茶屋」へ県道28号吉野室生寺針線で小島峠を越えて行けば最短なのですが、それではあまりに面白くないので津風呂湖畔へ向かう事にします。

 津風呂湖畔に出て「みかえり橋」こと平尾吊り橋を渡り木の子広場へ、昨年撮った吊り橋を渡る動画。三叉路を右折して入野(しおの)方面へ走るのが定番コースですが、今日は左へ入って小島峠の東側へ出て県道28号に戻る事にします。
 今しがた渡ってきた「みかえり橋」を真横から見る事ができます。標識によりますと入野まで9.5キロ、香束(こうそく)まで0.5キロとありますから、先年整備されたこの対岸路は10キロにもなるんですね。今となってはダートだった昔が懐かしいです。
 県道28号は吉野町と宇陀市を結ぶR370のバイパス路になっていて、距離も短く道も良いのでそれなりの交通量があります。三茶屋(みちゃや)でR370と交差します、直進は「4.3km通行不能」となっていて、県道そのものは日の森峠で分断されていて東吉野村経由で室生寺方面へは行けませんが、普通車なら宇陀方面に抜ける事は可能です。知らない車は入ってこないので、我々にとっては標識はこれで結構。
 今日2つ目のポイント「吉野見附三茶屋」に到着、実は先月10日にここで偶然Kさんに逢ってスタンプラリーが行われている事を教えて貰った次第。ここもチェックポイントは些か判り難い場所にありますね、そう云えば昔あったユニークなサイクルスタンドはなくなってしまいました。平日は出店もないし自販機やトイレ休憩に立ち寄るドライバー位、静かすぎるのもネェ。
 小休止の後、先月はR370を関戸峠へ向かったので、今日はトンネルを抜けて小名経由で、遠回りですし標高も関戸峠より高いですが、車の来ない里山風景の中をのんびり走る事ができます。無名の峠の切通しを越えると「釜縄手」と呼ばれる処、色々と由緒のある土地なんです。
 道の駅「宇陀路大宇陀」が3つ目のポイント。

 お昼にでもしようかと、松山街道から宇陀川河畔を北に取りますが「おごぽご」は火曜定休だったんです(*_*)

 鳥見山や大和富士と呼ばれる額井岳を正面に見ながら宇陀川河畔を行きます。
4つ目のポイント「宇陀市榛原総合センター」も施設そのものが火曜定休なのでもしやと思ったのですが、ポイント獲得には問題はありませんでした。旧道経由で西峠に取り付き下ったものの、うーん「ぶれーど・う」も売り切れ店仕舞の様子、14時過ぎには桜井に無事帰投、本日の走行58.2キロ。
 これで近場の8ヶ所を履修、期間は来年2月までですがやはり課題は11月末で通行止になる標高1,500m超の「大台ヶ原ビジターセンター」同じ処を戻るコースプランが嫌いなんで2004年5月に9さんと行って以来、もう17年も登ってないんですよ。この時はkoga-miyataのカーボンロードでしたが、行くなら今回の24ヶ所はマッドガード付き縛りにしようかと。



梅雨の中休み 信楽へ(前半)

府県道5号木津信楽線 京都滋賀県境にて

 西日本は異例の早い梅雨入りを宣言したものの、その後長い梅雨の中休みに、それはそれで良いのですが連日の猛暑が続いています。それも明日位までとの予報ですので、今日走っておかないと云う訳で、信楽方面を目指す事に。
 5時半過ぎに桜井を出発、上街道(上ッ道)を北上しますが、なんと櫟本で完全に通行止、いわゆる「北の横大路」と呼ばれる県道192号福住横田線と交差する処に架かっている「土橋」の架け替え工事の真っ最中。

 迂回路を探し橋の北側に出ますが、ここは櫟本町道路元標が建っていたとされる場所で「土橋」の親柱の傍に基部と思われるものが埋まっています。上田倖弘著「道路元標」に拠ると櫟本町道路元標は「改訂天理市史」(昭和51年刊)で「土橋北詰に現在倒れている」と記載されがなら保存などの処置がされずに逸失してしまったと嘆いておられます。過去に川ざらいをしたら道路元標がでてきたなんて話も複数あるので、周辺を見渡してはみたのですが…
 奈良市街に入り、いつもなら興福寺辺りから県庁前に出るのですが、漢国(かんこう)神社が「モバイルグランフォンドin奈良・吉野」のチェックポイントになっていますので「やすらぎの道」まで下る事に。ところで漢国神社の中には林神社なる社があって「饅頭の祖神」なんだそうです。
 奈良少年刑務所(旧奈良監獄)跡から奈良阪を越えて京都府へ、大仏線跡に沿って加茂、恭仁大橋で木津川を渡り井平尾から府道5号に入ります、既に道路脇の温度計が既に25℃を示しています。
 0837 には和束南のローソンへ、いつもなら何人ものローディがウロウロしているのですが、今日は珍しく今日は1人だけです。サンドイッチと飲み物を買って小休止、なんでもM氏が近くを走っていたのだとか。

 このルート4月にも「齋藤電鉄氏迎撃琵琶湖キャンプ」で走っていますが、その折は湯船から朝宮へ越えています。少し向かい気味ですが、涼やかな風が心地良いです。

 奈良交通のバスの終点小杉を過ぎると谷が開けてきます。信楽へ向かう多くの車は朝宮の方へ回りますので、車が少なく快適な道です、一昨年5月30日にF1氏と一緒に走って以来。1012 には滋賀県との県境になる無名の峠(357m)に到着、信楽から先のルートはまだ考えていないのですが、自走で帰るとなるとやはり伊賀上野(現在は伊賀市)経由しかないですよね、とにかく信楽駅を目指します。

 杉山口でR307を跨いで旧道へ、少し現道を走らないとならない部分もありますが、窯元の並ぶ道と旧い街並みを抜けて信楽駅まで行く事ができます。1039 駅前でお馴染みデカい狸が出迎えてくれます、2年ぶりですが昨年から白いマスクをしているのが、このマスクいつ外せる世の中になるのでしょうかね、狸も困り顔。
 暫し休憩しながらこの後のコースを考えます。一般的なのは素直にR138を辿って御斎(おとぎ)峠。勅旨から林道牧杉谷線を越えて岩尾池を回るコースも考えてみましたが、さすがに遅くなってしまいそう、車の多いR422の桜峠はないとしても御葉木峠(槙山新田越)で阿山経由はありかなぁ… やはり一昨年同様に神山経由で御斉峠かな、32Cを履いたasuka号ですし「鶏鳴の滝」にでも寄ってみるのも。(後半へ続く)

 

 

モバイルグランフォンド in 奈良・吉野

 毎年恒例の「山岳グランフォンド in 吉野」、もとよりこの手のイベントには興味はないのですが、今年は「コロナ禍」の影響で悩ましい事になっている様です。その変わりと云うかスタンプラリー「モバイルグランフォンドin奈良・吉野」とやらがGWから行われていると耳にしたので調べてみると、期間は4月29日から来年2月28日、チェックポイントは24ヵ所で十津川村や下北山村はポイントに含まれていません、基本的にポイントは「山岳グランフォンド」のコース周辺との事らしいです。ユニークなのは、各ポイントの難易度により得点が設定されていたて、例えば国中のポイントなら1点、大台ヶ原なら10点と云う具合で、それが賞品ランクに反映されます。賞品もそれなりにあって… オリジナルジャージの購入権なんてのも要らないし、輪行グッズはもう結構、東予や別府へのフェリー乗船券には食指が動きますが、但し全24ヵ所獲得の上に抽選でそれぞれ5名(組)ですから手にできるは確率は低いです。
 ちなみ私は2014年の「ツールド紀伊」で「金魚ロールケーキ」(QCRの女性陣のお腹に)を始め、2015年の「ならサイクルスタンプラリー」で県内の名産品、石川県の「いしかわ里山里海サイクリングルート」では「醤油とドレッシングの詰め合わせ」や「能登牛のすきやき肉」、2019年の「WAKAYAMA800」では宿泊券をGETしているのですよ。ただ「ツールド紀伊」の頃の様に全ポイント踏破が3名(だったらしい)とは違い、最近は認知されてきたせいか参加者も増えて、そうおいしいと云えないかも。
 ただがむしゃらに完走やタイムを目指すのでなく、コースや自分の体力を考えながらチェックポイントを回る知的ゲーム、時節柄「密」にもなりにくいですしね、別に一人で走らなければならない事でもないのですが。
 24ヶ所のチェックポイント、大方は寄ったり通ったりした事のある処なので新鮮味はないのですが、まぁ来年2月末までと期間はありますので、ツーリングの途中にぼちぼちと拾って行く事にしましょうか。しかし大台ヶ原なんて11月下旬までしか走れないし(県道40号大台ヶ原公園線は冬期閉鎖となる)、そういえば2004年5月以来行っていないなぁ… 



布目ダムから笠置へ

布目湖々畔にて(山添村北野)

 梅雨の中休みが続きますね、先週の大和高原行きは出発が遅すぎて中途半端だったのでリベンジに。例によって長谷寺門前から初瀬ダムに取り付きます。

 桜井市小夫にて、すっかり田植えも終わった様で。一応ゴリラポッド位は持ってきているのですが、今回唯一のセルフ?です。

 大和川源流近く、天神社笛吹奥宮の湧き水の処まできましたが水が出てません、まさか「コロナ」対策と思ったのですが、暫くするとチョロチョロと、あれっセンサーでも付けたのかな、新発見。
 0923 には広域農道との信号を渡り並松池の手前で左折し山辺高校の裏側を越えると、布目川の支流小野味川源流部に出ます、ここから川沿いに殆ど下りのルート。なお布目川そのもの源流は先週通った桜峠の手前あたりなんですが、何れにせよ天理市福住町です。

 名阪国道をくぐり旧R25を跨いで天理市山田地区から布目川本流沿いへ、と云ってもまだまだ用水路程度の流れですが。
 再び奈良市域(旧都祁村)に入りR369と交差し少し下ると県道25号月瀬針線へ、これからの季節はあちこちで紫陽花を見る事のできるルートなんです。

 山添村に入り峰寺で県道80号奈良名張線と交差します、添上郡東山村道路元標の生存確認を。このまま直進しても良いのですが、お昼の用意をして来なかったので右折して大矢商店でパン2個を調達、この付近で食品が買えるのはここ位ですからね。

 右岸を走って布目ダムへ、一応ここも「モバイルグランフォンドin奈良・吉野」のチェックポイントなんで。暫し休憩の後 1115 には出発。
 県道4号笠置山添線と合流し、沈下橋でお馴染みの興ヶ原を行きます。

 このまま県道を走って柳生から打滝川沿いに笠置へ下るのが常でしょうが、今日は久しぶりに布目川沿いの黒線(地形図で幅員1.5~3mの道路)道へ。柳生への登りの途中を右へ下ります(写真左の黄色矢印)、なお手前を入っても下流側は行き止まりです。

 斜度はそれほどでもないのですが、路面は悪く傷んだ舗装がダートの様になっていたりぬかるんでいる箇所もあるので、ロードバイクでは推しても難渋する事に。ただ木津川が増水して木津川潜没橋が通行できなくなると、布目川発電所や笠置町飛鳥路地区への唯一の車道となるので余程の事でもない限り通行は確保されています。
 橋の架かった三叉路まで下ってきます。真っ直ぐ行くと飛鳥路を経て木津川潜没橋へ、橋を渡り渓流沿いに行くと布目川発電所、車道はその先の関西線の踏切までで、後は東海自然歩道が線路沿いに笠置まで続いています。

 せっかくですので発電所まで往復する事に、鉄橋の向こう側で布目川が木津川に合流しています。少し待てば加茂行きの下りが来るので狙ってみる事に。かつては急行も走っていた関西線ですが、今では亀山~加茂間は通勤通学の時間帯を除けばキハ120の1両編成と寂しい限りです。余談ですが1965年3月から1967年9月と短い間ですが、特急「あすか」が名古屋~東和歌山間(当時)を関西線~阪和貨物線~阪和線経由で走っていました、当時は堺市に住んでいたのですが、特急停車駅となる機会に金岡駅が堺市駅と改名したのです。実の処は特急「くろしお」の間合い運用だったのですが、奈良県下を国鉄~JRの特急列車が走ったのは後にも先にもこの2年半だけです。

 分岐まで戻り飛鳥路集落を抜けて関西線の踏切木津川潜没橋を渡りR163に出ます。一つ上流の大河原の沈下橋は「恋路橋」と云う由緒ある名前が付いていますが、ここのはそのものすばり木津川潜没橋です。
 R163に出た処で折り返しの上り列車を待ちます。R163は大型車が多くてサイクリストには評判の悪いルート、深い谷あいだけにこれを走るしかないのですよね。笠置トンネルを避けて関西屈指の心霊スポット「笠置観光ホテル」跡の下を通る川べりの旧道を行きます。色々云われてますが、トンネルより安全です、落ち葉に隠れた石を踏んで転けかけましたけど。ご興味のある方はググってみて下さい。なお北側に旧街道の笠置峠(車道)もあります。

 笠置橋からキャンプ場を望むとご覧の通り、「コロナ禍」で6月21日までの予定で閉鎖中です、こんなにすっきりきれいな「笠置キャンプ場」を初めてみました、いつもはこんなんですからね。
 再びR163に戻り泉大橋まで突っ走ります。桜井へは奈良阪を越えて奈良市街から上ッ道(上街道)を南下するのが最短なのですが、まだ時間もありますし京都八幡木津自転車道へ入り1キロ程で京奈和自転車道が分岐する公園へ、なお写真は京都側から見たものです。京奈和自転車自転車道を三郷橋まで走り、大和川左岸に帰途に就く事にしました。京奈和自転車道に関しては例によって色々と云いたい処もありますが、それはまた別に機会にがっつりと。今日は奈良市で31℃の最高気温だったとか、ただ湿度がなかったせい快適に走る事ができました。16時丁度には無事に桜井に帰投。計算通りと云いますか、本日の走行102.5キロ、まぁ昨日のロースとんかつ定食の分は走りましたよ。



なぜか高野山に(前半)

国道370号線/南海高野線丹生川橋梁にて

 「川湯温泉」行きが頓挫したので月曜夕方まで時間が、明日から雨模様ですので走るなら今日しか。うっぷん晴らしにデモン太を駆って五條から橋本へ…
 今年も行われている「WAKAYAMA800」のポイントになっているJR隅田駅へ、今年は皆目回っていませんが「10ポイント賞」位は狙っても良いかも。
 隅田駅に置いてあった「門前歴史ウォ-ク」と云うパンフに「闇(くらがり)峠」と云うのがあったので大和街道を辿る事に。実際は峠どころか紀の川に流れ込む支流を跨ぐ為に下って登る道筋になっています。
 そのまま紀の川右岸を行きます、学文路(かむろ)の対岸辺りですが、いつもと違うルートなので風景が新鮮。
九度山橋で左岸に渡り、道の駅で小休止、平日にも拘わらずサイクリストが多いです。
 高野山へ向かう国道370号へ、南海高野線をアンダークロスする丹生川橋梁(近代化産業遺産)、「自撮り」にトライします。この季節の深い谷あいは暗く、シャッター速度と被写界深度を確保するには相当ISO感度を上げなくてはなりません、今日はゴリラポッドしか持ってきていませんので見上げる格好になるのが鉄橋と道路の関係が些か不自然に、それなりに車が通りますし1時間に2~3往復の列車とタイミングを取るのは至難の業、特に上り列車はトンネルを出てくるまで音も聴こえてきません。
 結局上り下り4本粘ったのですが4本目は邪魔者が。大きな三脚があれば反対側の歩道から撮った方が良いかも、来年春以降に再挑戦かな。(1枚目はMicrosoft Image Composite Editorによる合成です。)
 ここまで来た事ですし、せっかくですので高野山へ輪行しても良いかもと、途中の駅から輪行しようと国道を行きますが、駅への分岐が判らないまま、細川への分岐(標高343m)まで来てしまいたした。この季節には少し下った処の八坂神社の大銀杏が見事なのですが、残念ながらこの時間では日陰になってしまっています、なお夜はライトアップされています。
 紀伊神谷駅への分岐(標高382m)までやってきましたが、駅までは更に100m近く上らなくてはなりません、どうせなら一駅先の極楽橋駅まで行った方が、更に舗装林道で高野町役場へ抜ける事も可能ですがさすがに陽が暮れてしまいます。
 1518 南海高野山の終点極楽橋駅(標高525m)に、高野山へはここからケーブルカーに乗り換える訳ですが、周辺には民家もなくこの駅で乗り降りする人は殆どいなくて、駅の出入口は狭くて券売機もありません去る7月に駅がリニューアルされたのを機会に途中下車が可能になったのですが、利用する処か知る人ぞ知る制度、そんな訳ですから駅の出入口は狭くて路地裏の様で券売機もありません。ただ不釣り合いな自動改札機の向こうのコンコースは乗り換え客と案内のアナウンスで賑やかです。
 急ぎ輪行支度を整えますが、何もない狭い路地での作業に少々手こずります、窓口で高野山まで1駅500円也の乗車券を買いますが、1546発にタッチの差で乗れずしまい、そしてこの後とんでもない事が… (つづく)


リベンジ能登半島(3日目)

 おはようございます。今日のお天気朝から快晴、珠洲市の日の出は0522、大浴場(露天は男女日替わり)も5時からあいてますが、あわよくば写真も撮りたいので1階ロビーのデッキへ。一昨年でしたか四国は東洋町ではだるまにならず残念でしたが、文句なし感動の朝日です。しかし今日は暑くなりそうです、宇出津、穴水から七尾北湾を巡る様に和倉温泉まで約85キロの行程です。
 ただ昨日はスマホアプリのRide with GPSのナビ機能を試しに使ってみた処、案の定バッテリーの消費が大きく、モバイルバッテリー(13,000mAh)の残用量がピンチ、USB電源を持ってきていないのです。今時はモバイルバッテリーもUSB電源もコンビニで売っている時代ですが、インテリジェントでないシロモノが結構高い、応急なら100均ので十分、しかし奥能登にダイソーは無いだろうと探してみるとあっても七尾、ただこの先の宇出津のスーパー内にCanDoが、慌ててコンビニへ走らずに宇出津で立ち寄る事にします。
 7時過ぎには「のとじ荘」を後にし見附島に少し立ち寄ってから飯田湾沿いの旧R249を南下、現在のR249は山よりをバイパスしていますので、こちらは交通量も少なく快適です。

 途中に宗玄酒造と云うのがあって、能登線の廃トンネルを貯蔵所にしたり、軌道自転車を走らせたりしているそうです。まだ営業時間前ですし、買っても持って帰れないので、今回は通過。

 恋路海岸から能登町へ、松波から宇出津にかけてR249は内陸側を走りますが、海よりを県道35号能都内浦線を走っていますが、この辺りはアップダウンが多くて走り難いしルートも採りづらいのが。九十九湾の奥まった処にこの春できた道の駅ならぬ「イカの駅つくモール」、新たに「いしかわ里山里海サイクリングルート」のポイントに加わった様です。
 県道35号は高倉漁港を過ぎるとアップダウンもなくなり海岸べりの穏やかな道を経て宇出津の街へ。駅があった市街の方へ行くと少々走り難いので海岸沿いに宇出津新港の方へ抜けます。
 少し早く着き過ぎた様ですが、100均の入っているスーパーが開くまでのんびり休憩。無事にUSB電源を330円でゲット。ついでここで遅めの朝になるのか早めのお昼をする事に。
 宇出津からR249に戻り海岸沿いを三波(さんなみ)村道路元標へ。以前(2007年)は中村酒店の前にあった様なのですが、その場所には見つかりません。お店の人と来ていた人に親切に教えて貰い100m程離れた公民館跡に見付ける事ができました。
 鵜川で内陸側を越えるR249と別れ石川県道34号能都穴水線へ、通う車も少なくなり2001年も2018年にも走ったお勧めのルートです。
 お正午近くなり陽射しがきつくなってきたので、時間もある事ですしバス停で休憩したりしながらのんびりと行きます。このR249に戻る手前が少々キツくなるので、前波から内陸側を越えますが、木陰を多い以外はお勧めとは。

 R249に戻り 1343 ぼら待ちやぐらのある「中居ポケットパーク」に到着、大きな四阿やトイレ、自販機があります。穴水まであと一息なんですが、ここで大休止、車の音がうるさいでしょうがゲリキャンプポイント。
 トンネルを3つ抜けて穴水の町へ、穴水は深い入り江の奥まった処にあるので、どちらから来ても小さな峠を越える必要があります。(写真左)明日渡る予定の中能登農道橋が見えてきました。七尾北湾の西側を走り西岸駅と能登鹿島駅の間で峠を越えます、交通量を考えて迂回してみましたが距離と標高を考えると素直に国道を走った方が良かったかと。(写真右)平成橋で湾をショートカット。鹿島郡の赤蔵村道路元標に立ち寄ってから、今夜の宿のある和倉温泉へ、本日の走行91キロ。

【1103】 2020/9/2 石川県鳳至郡三波村(現 能登町)
【1104】 2020/9/2 石川県鹿島郡赤蔵村(現 七尾市)

 1日目 2日目 3日目 4日目

リベンジ能登半島(2日目)


石川県輪島市 白米千枚田にて

 昨夜は七尾駅近くのホテル「ルートイン七尾駅東」泊、輪行袋を担いだままの移動なので駅からたとえ一歩でも近い処が良いのですが、朝食前に矢田郷村道路元標まで散歩がてら往復したいのと、少々割高ですが。
 ホテルから歩いて10分も掛からない県の中能登土木事務所の玄関前に道路元標は保存されています。ただこの場所は元の矢田郷村の村域ではない様です。

 さて奥能登へは今回が3度目ですが、2001年(緑線)と2018年(茶線)はほぼ海沿いに走っていますが、今回は穴水駅をスタート、時計周りに1日目に輪島市~珠洲市、2日目は穴水へ戻り和倉温泉まで南下し、3日目は能登島を半時計周りする約200キロ(赤線)のコースの予定です。

 0630からの朝食バイキングを頂いてから輪行袋を担いで七尾駅へ、0712発の穴水行き始発に乗車します。
 1988年に三セクとして再スタートした「のと鉄道」ですが、2001年に穴水~輪島間が廃止、2005年に穴水~蛸島間が廃止され、現在は七尾~穴水間の33.1キロとなっています。
 輪行支度を解いて、穴水駅を0830にスタート、穴水町道路元標に立ち寄ります。街並みが小奇麗なのは2007年の能登半島地震の復興によるものでしょうか。
 穴水から輪島へは県道1号七尾輪島線がメインルートなのですが、峠を越えるまでは七尾線(のと鉄道輪島線)の廃線跡を縫うように行きます、意外に道路へ転用されている部分は少なく、廃線後20年になろうとする今では橋台や駅跡に面影を残す位です。
 穴水町と輪島市の境界、峠と云っても標高200mに満たない無名の峠なのです。

 輪島駅跡は道の駅とバスターミナルに、2001年に来た折に泊まった輪島ステーションホテルは今もステーションホテルとして健在。
 昨年一昨年と賞品を頂いた「いしかわ里山里海サイクリングルート」ですが、今年も賑やかし程度にポイントをゲットしておきます。
 (写真左) 輪島町道路元標、(写真右) 有名な「輪島の朝市」もコロナ禍の影響か些か寂しいです。
 輪島からは曽々木海岸の手前まで日本海沿いのR249を行きます、朝から曇り空だったのですが、時折陽射しが入る天気に。輪島市街を出ると珠洲市中心部の飯田までコンビニの類はありませんので、食料を調達しておきます。
 なかなか良さげなロケーションですが、今回は「自撮り」の準備をしてきませんでしたので、ロケハンで我慢。
 日本の棚田百選の代表格とも云える「白米千枚田」、三回目ですが、今までで一番空いてます。時間の余裕もあったし「自撮り」の準備はして来るんだったと後悔。
  暫くR249を行きますが、今回は未収の道路元標巡りがメインですので、海岸沿いに禄剛崎方面へは向かわず、県道40号珠洲里線他で内陸部を越えて珠洲市へ向かいます。
 途中の南志見村道路元標、これが1,100基となります、2007年に始めた道路元標フリーク、2014年に1,000基達成したものの、近場に残っていない事もありますが、それからの100基までに6年掛かるとは。
 海岸沿いのR249を走るとなにもない奥能登ですが、内陸に入り輪島市の東の端にあたる町野地区、中学校や銀行の出張所や生鮮類も扱うスーパーもあります、観光客が来る様な処ではありませんが、少し再発見。
 のとの里山風景の中を行き、八太郎峠(220m)で珠洲市へ。
 若山村、飯田町の道路元標を巡り今夜の宿の「珠洲温泉のとじ荘」へ、日暮れまでまだ少し時間もありますので見附島へ、何度か立ち寄ってますが、夕刻の静かな時間も良いものです。隣接する「見附島シーサイドキャンプ場」も利用者はソロが2人だけ、ちょっと羨ましい。
 「珠洲温泉のとじ荘」は国民宿舎なのですが、内部は今風な和モダンにリニューアルされていて、海の見えない部屋ですが「Gotoトラベル」のお陰で3,475円(入湯税別)と格安、自転車も玄関に入れて貰えました。部屋からは海こそ見えませんが大浴場からは海も朝日も見えますし、ただ不便なのは食事のできる店やコンビニから少々離れている事、とにかく宿には大満足ですが、次にここへはキャンピングで来たいのものです。本日の走行85.5キロ。

【1097】 2020/9/1 石川県鹿島郡矢田郷村(現 七尾市)
【1098】 2020/9/1 石川県鳳至郡穴水町
【1099】 2020/9/1 石川県鳳至郡輪島町(現 輪島市)
【1100】 2020/9/1 石川県鳳至郡南志見村(現 輪島市)
【1101】 2020/9/1 石川県珠洲郡若山村(現 珠洲市)
【1102】 2020/9/1 石川県珠洲郡飯田町(現 珠洲市)

 1日目 2日目 3日目 4日目

幻滅 WAKAYAMA800 スタンプラリー

 「コロナ禍」でサイクルイベントが次々と中止となるなか「密」とは縁がなさそうなスタンプラリーも、自粛ムードの中で石川県の「いしかわ里山里海サイクリングルートモバイルスタンプラリー」も一旦中止を発表したり(6月1日に延期して開催する事に)、和歌山県の主催する「WAKAYAMA800」もどうなる事やらと思ってみたものの、まぁ毎年毎年もねぇ。ところが昨年より3ヶ月遅れですが6月12日正午スタートで開催するとの案内が、 新しいチェックポイントはと愉しみにしていたのですが…
 なんと全くと良いほど昨年と変わりなし、ポイント50ヶ所に山岳ポイントが5ヶ所、変わった点は紀南エリアの「道の駅 なち」がなくなり、代わりに山岳ポイントだった「那智山」が紀南エリアに、唯一「熊野妙法山 阿弥陀寺」が新たに山岳ポイントに加わるだけの内容、2018年9月に台風被害を受けた「道の駅 白崎海洋公園」の復活位あるかなと思っていたのですがねぇ。
 まぁ例年サイクルラックを置かせて貰っていて、チェックポイントを入れ替えるのも気が引けるだろうし、今年度の様に開催を危ぶんだ状況では、例年通りが精一杯と云う大人の事情もあるでしょうけど、スタンプラリーはコース取りを考えるのも大きな愉しみの一つ、一昨年は復路輪行はあるものの県外からの自走と云う事で「WAKAYAMA800」絡みで1,700キロ余りを愉しまさせて貰ったし、昨年は新たな12ヶ所が加わってなかなか走る機会のなかった日置川沿いの県道37号日置川大塔線や、県道38号すさみ古座線を久しぶりに訪れる事ができて良かったのですがね、以前まんまママに聞いた話ではサイクルイベントって毎年難易度を上げて行かないとリピーターがこないんだって。
 さて本籍だけ和歌山県人の私としても応援したいところなのですが、この内容ではねェ、昨年の宿泊券に続いてシール(クロモリフレームやヘルメットに貼るなら、一回り小さいものが欲しいゾ)も貰った事だし、今年はもうエエか。それに今年に限っては他のサイクルイベントが寂しい状況に参加者は増えたりして。

 上図は公開された情報をもとに個人的に作成したものです、内容の正確さを保証するものではありません。なおアイコンをクリックすると標高などのデータを参照する事ができます(逐次更新するかも)、OpenStreetMapや国土地理院地図での表示が可能で、リンクの「詳細を見る」から「轍ONLINE」にジャンプできますのでGPXデータ(WAYPOINTのみ)をダウンロードする事もできます。

WAKAYAMA800 有田から日高へ

和歌山県日高郡日高町比井にて 阿尾冨士を望む

 今シーズンは早々に50ポイントパーフェクトは諦めた「WAKAYAMA800 モバイルスタンプラリー」ですが、30ポイント賞とリピーターポイントだけは押さえておこうと、「青春18きっぷ」で和歌山県は有田へ向かう事にしました。機材は先日から手を入れていたデモンタで、箕島駅から海岸沿いに通称「キララときめきロード」を御坊まで南下するプランです。
 桜井0552発、高田、五条、和歌山乗換えの和歌山線~紀勢本線経由で箕島着0838ですが、和歌山駅での乗換時間が2分、階段または地下道がある上にホームに乗換の自動改札機があって、勝手が判らないとかなり厳しいです、天王寺から阪和線経由でも到着時間は変わらなくて乗り換えに余裕があるのですが、時節柄混雑するターミナルや路線は避けたいものでして。無事に紀伊田辺行きに、輪行袋を置くスペースのある車両へ乗り込みますが、なんと平日にも拘わらず4台もの先客が、学生さんの様ですね。まあ箕島まではすぐですので立って行く事にします。
 箕島駅をスタート、まずはお昼の弁当を調達しに近くのスーパーオークワに立ち寄ります。有田川を渡り「有田みかん海道」に入ります。昨年も2月に走ったのですが、有田川河口に突き出た半島をぐるっと回ります、北西側から南側へと紀伊水道の眺望が素晴らしいのですが、標高で150m程登らなければなりません。
 北西側の展望、紀淡海峡から淡路島が望めます(写真左)。標高を稼ぎながら南側に回りこむと湯浅湾を挟んでこれから向かう白崎海岸の先端やうっすらと四国を望む事ができます(写真右)。
 みかん畑の中の急坂を下り県道20号有田湯浅線に入ります。ただ向かい風が些か強くなってきました、このコースを湯浅から南向きに走るのはほぼ初めて、やはり御坊スタートが楽だったかなと少々後悔、線路沿いに県道をショートカットする手もなくはないのですが、せっかくですので海を見ながら頑張る事にします。湯浅の街中を過ぎると「キララときめきロード」は県道23号御坊湯浅線となり、湯浅湾を巡る様に「テスティモーネ アリダ」「湯浅うまいもん蔵」「広川町立ふれあい館」とボイントをこなして由良町へ向かいます。
 広川町「稲むらの火の館」から変わって今シーズンからポイントになった「広川町立ふれあい館」、広川ビーチ駅に隣接しています。
 由良町域に入ると白崎海岸までリアス式海岸の地形が続き、県道はアップダウンを繰り返します。以前は衣奈(えな)漁港で県道23号から県道24号御坊由良線が分かれていたのですが、現在は衣奈(えな)トンネル近くまで登るルートに変わっています。通行止とかが続いていたのですが、以前のルートが通れましたので、山越えで衣奈へ越えます(写真)。この区間も現在トンネル工事が行われていました。
 衣奈から県道23号に入り海沿いの4つのトンネルと橋を経て道の駅「白崎海洋公園」へ下る手前、白崎海岸の案内板を傍に休憩場所が、地元の方の手作りのものの様です、湯浅湾に浮かぶ島々の眺めが素晴らしいのでお借りしてお昼にする事に。眺めが良いとオークワで買った198円也の弁当も価値があると云うものです。
 道の駅「白崎海洋公園」は2018年9月の台風被害で1年程閉鎖されていたのですが、現在はほぼ復旧しています、ただキャンプ施設はまだの様ですね。

 かつて軍港であった由良港を巡ります、現在は海上自衛隊由良基地があります、運が良ければ潜水艦が見られるかも。柏漁港の手前から日高町となり、小浦峠の手前まで未改良の鄙びた道が続きます。写真は方杭(かたくい)にて。
 由良町の「平佐館」日高町の「温泉館’海の里’みちしおの湯」で30ポイント達成です。
 小浦峠を越えると通称阿尾冨士を望む事ができます。かつて原発誘致に揺れた土地です。
 小浦、比井、産湯、阿尾と緩やかな海岸沿いを行きます。今回は南行きで走ってみましたが、このコースやはり北行きが正解かと、写真も何枚か自転車を海側に置いて反対向きに撮ってます。但し「有田みかん海道」は逆向きは厳しいかと。
 緩やかな峠を越えると美浜町、1523には三尾へ、移民が多かったのでアメリカ村と呼ばれているのですが、アメリカではなくカナダへの移民なのですがね。ポイントにもなっている「日の岬」まで往復する時間もあるのですが予定の30ポイントは達成したのと、距離の割には少々疲れ気味なのでここで帰途に就く事に、ここからは御坊駅が最寄りなのですが、一駅和歌山駅よりの紀伊内原駅まで走る事にします、御坊駅では普通列車は階段を渡ったホームになり、紀伊内原駅は下り列車は確実に手前のホームになります、駅前にコンビニもありますしね。ちなみ紀伊半島を巡る紀勢本線は三重県の亀山駅が起点で和歌山市駅が終点となります。
 次の下り列車まで約30分、現場でのデモンタの輪行仕度はまだ二度目なんで、落ち着いてぼちぼちやります。正直云ってロードの方が楽です、軽いしね。ただ拘りのマッドガード付きであると云う点ではヘッド抜きに分割式マッドガード仕様と比べるとはるかに楽で早いです。
 1635 和歌山行きに乗車、いつになく帰途に就いたのが早かったので普通列車の乗り継ぎでも21時過ぎには帰宅できます。走行72.3キロ、先月も伊賀上野まで71.8キロ走っていますが、このデモンタで100キロ超はちょっと厳しいかな。asuka号なんかに比べると650A×38の低圧のタイヤって事もあるし、あと気になるのはQファクターの違い、以前フロントダブルの9さんのasukaロードを借りて、午後から走れなくなった事があったっけ、次回は延陽伯号にしているSPDシューズを履いて見ようかと。そんな事を考えながら和歌山で乗り換え、実はこの時、とんでもない忘れ物をしてしまったのです。


今夜は能登牛ですき焼き

 先日、石川県土木部道路環境課からinstagramの方にメッセージが届いていてうっかり見落とす処だったのですが…
 昨年度の「いしかわ里山里海サイクリングルート」のInstagaram投稿で当選したとかで「能登牛400g」を頂ける事に。件の写真は2018年7月の「能登半島キャンプツーリング」の途上に木の浦海岸で撮影したもの。昨年は加賀地方を少し走っただけなんで、今年はまた能登へ行ってみたいなぁ。

 昨日クール便で届いたので早速すき焼きで頂く事に、久しぶりのすき焼き、柔らかくて美味しくて満足、満腹。
 「いしかわ里山里海サイクリングルート」では2018年度のスタンプラリーで「エリアクリア賞(羽咋)」が当って醤油とドレッシングのセットを頂いたのですが。サイクリングをターゲットにしたこう云ったイベントって応募者の絶対数が少ないかして、結構良い思いをさせて貰っているのです、和歌山県では「3万円相当とかのペア宿泊券」とか奈良県では「金魚ロールケーキ」とか。

 

西の海へ 2020

浪早ビーチ(和歌山市田野)

 昨年11月からの毎月の走行距離は500キロ前後、パソコンのWindows10への移行とか、恒例のカレンダー作りとか、突然やってきたデモンタを弄ったりと、部屋の中でぬくぬくとしている事が続きましたからね。ただ今日走らんかったら何時走るねんと云った予報、暗い内からスタートして和歌山方面へ向かう予定が、昨夜フォトブックの編集で夜更かししてしまったせいで少し寝るつもり目が醒めたら7時45分、モチベーションも下がってしまったのですが、走らんかったら絶対後悔するととりあえず走り出す事に。
 8時半に桜井をスタート、明日香村を抜けて近鉄吉野線の飛鳥駅前から吉野口駅へ、しかし最高のお天気ですね。
 県道120号五條高取線で重阪(へいざか)峠を越える、五條方面への定番コースです。
 古い街並みの残る五條新町へ、一昨年の暮れに廃業した「餅商一ツ橋」ですが、暖簾が掛かっていて饅頭が並んでいます、再び営業を始めたのかな、それに以前は休日は休みだったし。
 いつもは新町通りを西へ抜けるのですが、お天気も良いので吉野川べりに出ます。五新線の遺構もこちらから見るとこんな感じに見えますよ。
 JR和歌山線の隅田(すだ)駅から架け替え工事中の恋野橋の仮設橋を渡って紀の川左岸の県道へ出ますが、その先の紀の川自転車道線の橋本橋と学文路(かむろ)の間の区間が工事で3月末まで通行止で通れません。九度山で9さんを呼び出してカレンダーをお渡しして、今日の一つ目のミッション完了、既に12時ですがこのまま和歌山市方面へと進む事にします。
 九度山町以西のお紀の川自転車道は三谷橋から麻生津(おうづ)橋の間と井阪橋より紀の川河口までは右岸を走りますが、三谷橋から麻生津橋までは右岸に渡って自転車道を走るよりそのまま左岸の県道とかを継いで走った方が2キロ余り距離が短くなり、和歌山市方面へ急ぐ時はそのまま走った方が早いかと、写真はかつらぎ橋を過ぎた辺りの左岸の堤防路。
 左岸を走ると紀の川に浮かぶ島、船岡山へ吊橋で渡ることができます、島を一周できる遊歩道も整備されています。
 麻生津橋南詰で再びブルーラインの引かれた紀の川自転車道(なおこの区間は専用道ではありません)となり井阪橋へ。上流側から来ると案内が不十分なのですが、紀の川河口へはこの井阪橋を右岸に渡ります、このまま左岸を進むと県道804号貴志川自転車線となり、紀の川左岸から支流の貴志川右岸に回りこむ事になりますので注意。今日は貴志駅へ向かいますのでこのまま真っ直ぐ行きます。
 桃山橋北詰から貴志川右岸に入り6キロ程で自転車道は終わります。なお3月3日まで舗装工事中で迂回する必要があります。
 諸井橋の架替工事も終わり、曲弦プラットトラスの古い鉄橋も姿を消すかと、既に通行止となっています。
 お馴染みタマ駅長の和歌山電鐵貴志駅は休日とあって観光客で賑わってます。
 貴志川線の撮影ポイントと云えば大池、フロントバッグに押し込んできたカレーパンをかじりながら10分程待つ事に、今朝お茶漬けをかきこんでからお昼抜きでここまでやってきましたから。
 既に2007年3月に履修済みですが海草郡西山東村道路元標の生存確認、紀伊国の一宮は三つもあってその一つ伊太祁曽神社の鳥居の前に道路元標はあります。
 今日二つ目のミッションは和歌山県道157号山東停車線のヘキサ、和歌山県で後存在するだろうヘキサはあと二つ。県道はこの三叉路は伊太祈曽駅までの数10m、路線延長の短さでは県道114号九度山停車場線とエエ勝負です。なお山東駅は隣の駅なのですが、前身の山東鉄道開業時の山東駅が延伸時に伊太祈曽駅と改称した名残です。
 伊太祈曽駅には和歌山電鐵本社があり駅長は「ニタマ」が貴志駅長に栄転したので一昨年から「ヨンタマ」が、和歌山電鐵の猫駅長は何れもふてぶてしいのが。初代貴志駅長「たま」(2007年3月)二代目貴志駅長「ニタマ」(2015年10月)
 今日三っ目のミッションは「WAKAYAMA800モバイルスタンプラリー」のチェックポイント海南市の「うるわし館」、正直云って昨年度と変わり映えしないポイントを巡るのも面白くないのですがネェ。
 次のポイントは和歌浦ですので土木遺産になっているトンネル「鵬雲洞」(昭和42年に廃止された南海電鉄和歌山軌道線の廃線跡)を抜けて紀三井寺へ。
 以前の場所にチェックポイントがなかったので少々焦りましたが、無事に23ヶ所目をゲット、今年も昨年以上にパーフェクトは無理かな、まぁパーフェクト賞のTREKのロードバイクなんか当たっても要らないんで、再び30ポイント賞を狙います。

 四つ目のミッション「東西南北の海へ」の内「西の海」到着、和歌浦と雑賀崎の間の「浪早ビーチ」にて。
 和歌山市の臨海部を和歌山港駅まで北上し、青岸橋と紀の川河口大橋(写真:現在は無料)を渡り紀の川右岸へ、新しくできた土入(どにゅう)川大橋(写真右上)を渡ると紀の川自転車道の起点に出ます。南海フェリーで四国へ渡る時に使えるかと思ったのですが、このルートを取ると桁高のある橋を三つも渡らなければならないのと、乗船前に補給をするにもコンビニ等がないので、やはり紀の川大橋から和歌山市街を経由した方が良さそうです。
 紀の川自転車道起点付近から見た紀の川河口大橋(写真左)と自転車道から見た南海本線の鉄橋(写真右)。人口35万人の県庁所在地にあるとは思えない素晴らしい自転車道です、京奈和自転車道の一角を成すのですが、京都府や和歌山県と比べると奈良県下の整備状況のお粗末さにはね。
 元より自走で帰るつもりはないのですが、とにかく陽が暮れるまで走ろうと自転車道をひた走りますが、風向きが変わって帰りも向かい風に。井阪橋で左岸に入りますが、竜門橋で右岸に戻り、粉河のオークワで補給と一息入れて、一駅進んでJR和歌山線の名手駅から輪行で帰途に就く事にしました。盛り沢山の本日の走行143.1キロ。高田乗換でJRのまま桜井まで帰れるのですが、近鉄の吉野口、橿原神宮前、大和八木乗換の方が安くて早いのでそちらで(発駅の関係で一概には云えないかも)、乗り換え3回は大変ですがasuka号に比べると軽いロードなんもんで。